スレイヤーズ

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514イラストに騙された名無しさん
俺の場合、まず中学校のころスレイヤーズにハマって(同時期にエンデの『はてしない物語』や
山田正紀の『宝石泥棒』も読んだ)、それ以降はロードス・風の大陸・ヤマモトヨーコと順調に
ライトノベルを制覇していったが、次第に別の本も読みたくなって『指輪物語』やら『ファウスト』
やら『神曲』やらまで手を出したという経緯があるから、スレイヤーズは個人的ファンタジー体験の
原点として遇している。

そうした視点から見てスレイヤーズの功罪を並べると、こんなところか。


・ライトノベルに大ヒット作をもたらし、活況を招いた。
・「盗賊をしばいて金品強奪」するヒロインという、これまでに類例のないパターンを
生み出した。
・ファンタジーの常識を逆手に取り、読者の死角を突く手法を拡張した。


・デファクト・スタンダードになることでお手軽ファンタジーの大洪水を招いた。
つまり、事実上日本のファンタジーの潮流を決定づけた。
・作品自体の質は実はかなり低い。(オリジナリティを発揮している初期はともかく
後期はキツい)
・神坂一本人の才能を枯渇するまでに吸い上げた。(スレイヤーズの設定はほとんど
作者が構想していた他の作品から流用したものだそうで、数十冊のシリーズに膨れ上がった
スレイヤーズのためにどれだけの作品が幻になったか)