ちょっぴり書籍流通の極北に位置するポプラ社から出ている、ライトノベルテイストにあふれた本の数々。
手に取れば、ボーイズしているさいきんの少女向け文庫よりもはるかに少女向けのような感じがする作品が、きらきらと輝くお星様のようにたくさん。
それはそれとしても、吉村夜や、集英社スーパーファンタジー文庫にて、大平恵子名義で「飢影鳥の飛ぶ街」を出版していた伊吹巡を擁するなど、飛び道具にもことかかない、ポプラ社ティーンズミステリー文庫。レッドデータブックにも掲載予定の、少女向けライトノベルは、じつは童話にかぎりなくちかい場所でひっそりと生息していたとわかる貴重な文庫です。
基本的に、奇数月の15日発売。
ミステリーといいつつ、よけいな超能力バトルもあり。主人公は基本的に少女。でてくる少年は、「フルコンタクト・ゲーム Kの流儀」中島望 講談社の主人公・逢川総二くんみたいに、純真な心をもったキャラたちがたくさん。さあさあ、本屋では児童書の棚におかれがちの、ティーンズミステリーを探してみてください。
既刊の紹介や関連リンクは
>>2でどうぞ。
3 :
イラストに騙された名無しさん:2001/06/03(日) 04:39
「哀しい色の殺意」 闇からの挑戦状1 赤羽じゅんこ
なんて言っていいのか、ティーンズミステリー文庫という看板のもとの第一回配本で、
ミステリーの皮をかぶって…すらいない少女主人公暴力イヤボーンサイキックバトル路線。
一巻ではなにも解決していないところが素敵だ。男気にあふれている。後ろを見ていない。
西原理恵子が読んだら、作者の目の前で手鼻をかみそうな勢いのあるすげえ作品だ。
>>3 いや、内容はともかく、いまどき390円は偉いよ。紙もいい。
その点だけでもプラス評価だ。
でも、ティーンズミステリーは全部390円で紙も一緒なんだから、
文庫内相対的にはなんのプラスにもならないなぁ。
>P-club
「だいすき」の続きだけは出して欲しいもんよ。
>ティーンズミステリー
ポプラの文庫系はだいたいオタク向けライトノベルなんだよなぁ。
半端で、商売っ気があるんだかないんだかわからん。
ところでおれは、フォア文庫の「少女探偵ジュディ」とか
「少女探偵ナンシー」とか「マリア探偵社」とかがイイな。
特に「ジュディ」の突き抜け方はスバラシイ。あのイラストはウソだよ。
いいえ、少女探偵といえばナンシーです!
7 :
イラストに騙された名無しさん:2001/06/03(日) 07:06
それはそうと、「哀しい色の殺意」の主人公・かすみには教えたい。
極真・故大山せんせいのあつい言葉を。
「肩がぶつかる。靴を踏んだ。どちらがわるいということもない。
自分から謝ってしまえ。こちらから謝って怒る奴はいない。それでも
相手がガタガタ言うのなら、のしてしまえ。
なんのために空手をやっているんだ」
こっちが頭下げて、敵が殺しにかかてくるんだから、サイキックだろうが
なんだろうが、敵にぶちこんでやればいいんだってことを。
最終的には、主人公は敵にサイキックうぃぶちこんでるけどね(w
8 :
イラストに騙された名無しさん:2001/06/04(月) 07:23
眠り姫は殺し屋研修中。
こんなコテコテのライトノベルが生存していたことに驚く。
本書は文化財に、作者は重要無形文化財に指定するべきだ。
9 :
イラストに騙された名無しさん:2001/06/05(火) 00:00
一応、ティーンズミステリー文庫の看板シリーズのいっこ、眠り姫シリーズってどんなの?
「眠り姫は殺し屋研修中」、眠り姫シリーズの一巻のあおりは、
「レスリング、日本拳法、フルコンタクト空手、合気道、そして……骨法!
必殺の域にまで武道を極めた素手の暗殺集団「ユウカ」が放つ、究極の暴威!
その標的となった、少女小説作家は、しかし、あの極真空手の達人だった!」
で、あらすじは、
「少女小説作家・朝比奈眠子(あさひな ねむこ)二十代後半眼鏡娘。
ふだんはぼんやりとしているが、ひとたび眼鏡を外せば心の内の修羅が解放され、人間の反射神経を凌駕する蹴撃を放つフルコンタクト空手マシーンに変貌する。あらゆる間合い、あらゆる角度から繰り出される蹴りは、立ち向かう者の首を打ち、頸動脈を圧迫された相手は、苦痛の声をあげるまもなく、眠るように倒れていく。
学生の部・軽量級(70キログラム以下)、一般の部軽量級のトーナメントにて相手を眠らせ続けトーナメント優勝をなしとげた眠子を、人はいつからか、眠り姫と呼ぶようになっていた!
眠子は、ある日、凄腕の暗殺者「ユウカ」に間違われてしまい、暗殺の依頼を受けてしまう。依頼主は、七歳までの記憶をなくした少女・佐伯夏羽(高一)。
夏羽の依頼は、父・龍一を消してほしいというものだった。誤解をとくべく交渉する眠子であったが、いやおうなく、本物の「ユウカ」との戦いに巻き込まれていく! 襲いかかる敵対者たちに、眠り姫の蹴撃が閃光とかして放たれる!
逃げるヒロイン、守るヒロイン。逃げ切れるか、最後まで。守りきれるか、空手を武器に」
という暴力的なものでは、「ありません」。
しかし、ライトノベルの基本をスコーンとくらわせてくれる、正拳突きのようなストーリー展開が、飛燕の速度でページをめくらせてくれます。一冊の読了に要する時間は、たぶん、ライトノベル板人民なら一時間以下。一巻のつかみはそこそこだけど、二巻からは、より基本を押さえた下段蹴りのようなストーリー展開にキャラクターで、人民の心に百馬力精神を実現させてくれることでしょう。つうか、左近の電撃系重厚長大設定爆裂路線よりも、はるかに(そこそこ)おもしれえです。
10 :
イラストに騙された名無しさん:2001/06/05(火) 07:07
主人公の性別が女性なだけで、ぜんぜん少女向けレーベルじゃないかも……
と書こうと思ったら、公式的には、どこにも少女向けとはうたっていない。
眠り姫シリーズの、香山暁子は、どーにも男の女性名ペンネームのような
気がしてならない。
いちおう、コバルト文庫出身の作者だけど、こんな作風だったかなあ〜〜
11 :
元・児童文学研究会会長:2001/06/06(水) 07:21
近所の本屋から、ティーンズミステリー文庫が消えた…。かなり鬱。
12 :
イラストに騙された名無しさん:2001/06/06(水) 07:44
香山暁子、コバルトでは乙女ちっくなコメディタッチの御伽噺みたいなのかいてたよね。
あとこれもコメディで悪役女優さんの話。
この人、短編は面白かったんだけど、長編になるとあんまり面白くなくなる。
ティーンズで出てたのは知ってたし少し気にはなってたんだけど、
これって本当に面白いの?
13 :
12:2001/06/06(水) 07:47
上の方々の紹介読んでると誉めてんのか貶してんのか
言わんとしてることがようわからん。
14 :
イラストに騙された名無しさん:2001/06/06(水) 10:04
>>11 いや、一気に売り切れたに違いなし。
ティーンズミステリー文庫はそんなに作品数も出てないし、
書店一軒ぐらいぶんだったら、個人買い支えも可能。
どこかのライトノベル板じゅうにんが、ある日突然買い支えに
はしったとかかもしれな……うう。
15 :
イラストに騙された名無しさん:2001/06/06(水) 10:42
少女向け小説には、主人公の少女の成長を見る、見られるという
ところが好きって人もいるけど、眠り姫シリーズだと基本的に
主人公の成長速度はきわめてスローペースで、逆に、まわりの
キャラクターの成長速度が大きい。
ゲストキャラなんて、雨後の竹の子、忍者の飛び越す麻ぐらい
にすくすく作中で成長していく。
3巻までしか買っていないけど、主人公の成長という面を期待すれば
けっこう的はずれになると思います。それ以外は、そこそこ面白いです。
なんたって、読む速度が電撃文庫比で3倍速く読めますゆえ、テンポ
だけはいいです。
16 :
イラストに騙された名無しさん:2001/06/06(水) 11:45
ティーンズミステリー文庫は、五月の発売リストには
何も作品がなかった。
六月にも無い。まあ、これは奇数月発売なんだから当
たり前だけど。七月になければすでに死亡状態だ。
一年持たないとはトホホすぎる。
せめて一周年持たせようよう。
最後の発売になれば、眠り姫シリーズの五巻が最後
の2冊中の1冊ということになる。まだ手に入れて
ないけど、話は終わっているのかどうか。微妙な
とことろだ。
17 :
イラストに騙された名無しさん:2001/06/06(水) 11:51
挟み込みチラシなんだけど、去年までに出た文庫に入っていた
分には「即戦力となる作家募集」みたいな身も蓋もない募集が
載っていたけど、今年に出た分のチラシには載っていないよね。
やっぱりこの文庫はもう先がないのだろうか。
18 :
イラストに騙された名無しさん:2001/06/06(水) 18:11
>>17 帯すらカットして制作費削減という荒技を図っていたので、作家募集は
より巧妙に
「チラシは宣伝だけにしよう!」
「作家募集は毎回なんだから、文庫本体の最後に乗せればいいや」
で、一時期のコバルト、X文庫とかと同じく、文庫巻末に宣伝とまぎれて
作品募集のお知らせは掲載されるようになっています。ちらっと見てみると、
小説、イラスト、コミック(ポプラコミックス)
小説 160枚前後の作品。
資格 不問
締切 毎月末
発表 応募者全員に、締切から四ヶ月後に直接連絡
結果 賞金は無し。受賞? 作品は、直接出版して規程の原稿料金を支払い。
送付先 〒160-8565 東京都新宿区須賀町5 ポプラ社「テーィンズミステリー文庫」
編集部長 榎本司郎
感想
いちおうミステリーとあるけど、ティーンズミステリーの文庫作品か
らすると事実上なんでもあり。メフィスト賞なみかも。ポプラは、童話も
随時募集な感じなので、その延長上の募集かも。しかし、編集部長の名前で
募集するかフツー。
ここまでマイナーな文庫だと、2chライトノベル板の新人賞スレ住人
19 :
イラストに騙された名無しさん:2001/06/06(水) 20:44
>>18 毎月末が締切、編集長が四ヶ月後に連絡って、
なんか、世紀末文庫ですなー。
20 :
イラストに騙された名無しさん:2001/06/06(水) 22:21
単純に作家数が足りなくて、隔月発売を維持できなかったと
思うのだがどうだろう。次の刊行予定が明日か、明後日ごろ
判明するので、それでレーベルがぽしゃったかどうかがわか
るな。
五月に刊行されていれば、一周年はむかえられたわけなんだ
が。
>>18 募集は3月いっぱいで終わり。
継続して募集しているのはコミックのみ。
ポプラの見切りは早い。
ズッコケ文庫より面白いとは思っていたんだが。
22 :
イラストに騙された名無しさん:2001/06/07(木) 01:45
上げていいものかどうか迷うが、
香山暁子は、代○ニノベルズ科出身なんだよなあ。
23 :
イラストに騙された名無しさん:2001/06/07(木) 22:14
ポプラにメールしたら、ティーンズミステリー文庫の以降の刊行予定は
残念ながらありませんという礼儀正しい返事がきました。
同様の感想が数多く寄せられれば、再刊行の予定もたつかもしれません
という、ありうるはずもない希望も書かれていました。
今年の三月に刊行されたものが、最後になったようです。
骨をひろう意味で、フルコンプリートをめざします。
全二十三冊。かかるお金は、390円×23冊(税別)。
全部読んだら、感想を書きます。
>ポプラにメールしたら、ティーンズミステリー文庫の以降の刊行予定は
>残念ながらありませんという礼儀正しい返事がきました。
合掌…。やっぱし、返品されたんだな…(泣)。
25 :
イラストに騙された名無しさん:
一ヶ月書き込み無しのあげく、age荒らしにまで放置されてるし。
とりあえずage