さる本を探しています。

このエントリーをはてなブックマークに追加
5山犬。
ライトノベルじゃないけど,探している本がある。
いや,実は題名は覚えている(つもり)なんだが……
図書館に行っても,書店で注文しても,インターネット検索かけても,
見つからないんだよねぇ。
どうやら,題名を間違えて覚えてしまったらしい。

書籍名「時のない街」

(内容)
主人公の少年は貧しい家の育ち。
彼らの持ち家は,もともと狭くてボロな家だったが,道路拡張工事で
土地が削られ,狭い2階家が「立て板」状態に,本当に狭い。

1階は6畳に土間ほどの広さで,そこで家業の「駄菓子屋」を
営んでおり,本当に僅かな量のキャラメル・あめ玉などを売っている。
2階が,主人公と弟・妹・身体を壊した母親が生活する場所だ。
あまりの狭さに,主人公は1階の土間で寝ることが多いい。
客はほとんどこない。
僅かな売上で,次ぎの仕入れをこなし,(それは店の経営者が購入する
ような分量でではない,1/4ダース購入の店舗経営者なんていない)
古くなってあまった商品を夕食に(あめ玉の夕食ってなんだ?)するような日々。
6山犬。:2001/03/22(木) 19:57
貧しさから少年は新聞配達をすることにした。
頭が悪く(つーか教科書を持ってないので勉強できない,よって成績悪い)
正直な性格から,真面目に仕事をこなそうとするが,
新聞配達の先輩の助言では「てきとうにやっておけ」だった。

それでも最初は一生懸命に新聞配達をする。
きちんと折りたたんだ新聞を,遅れることなく書く家々に届け,
朝夕挨拶の「新聞でーす!」の掛け声も勇ましく,一時は
近所の子供達のヒーローになるほどに。
彼は,支給されたジャンバーを着て,胸を張って仕事に従事する。
しかし,結局は微々たる給金では,家族の生活を根本から
助ける事はできず……。

ある日,些細な事件がきっかけで(ここの所は忘れた)
 届け先の豪邸の犬に,せっかくの新品のズボンを破かれたとか,
 新聞配達の先輩に,給金の大半をネコババされたとか,
 新聞配達の雇い主先から,根拠のない叱責を受けたとか……だと思う。
7山犬。:2001/03/22(木) 19:58
とにかく些細な理由から,仕事の情熱を無くす。
その根本には,逃れられない「貧困」という問題があるのだけど。
いまいましさから,いままできちんと入れていた新聞を,
庭先に放り投げ入れるとか,本当にムカツク家には,
軽く小便をひっかけた新聞を入れるとかして,ウサを晴らして
新聞配達を続ける少年。

それはまるで,最初に軽蔑していた「先輩」のような姿。
それに気がつき嫌な気持ちになりながらも,それを止める事が
出来ない弱い人間の姿,もどかしさを感じながら毎日を……

このあたりで,本文1/5ぐらいかな?
実はこれ,キャンプ場にあった売店(食堂)に置いてあった
貸し文庫で読んだので,ここで読んだの止まったんだよね。
そして,書籍名を覚えておいて,旅行から帰ったら近所で探して
読めばいいや,と思ったのだが……見つからなくなった(泣

さて,どうしたもんかねぇ。<じゃ,人目がつくところに書け。