>>360 わずか3ページなのにほかにもいろいろある。長くなるので書かなかっただけだ
> ファンシーな二足歩行のウサギが、立っていた。
> 某ランドの着ぐるみみたいな大きさとシルエットだが、可愛らしいとは思わなかった。
国語辞典で(英語じゃなく)日本のカタカナ語としての「ファンシー」の意味を調べればいい
「ファンシーグッズ」と書くとかわいい小物のニュアンスになる。「常識的には」な
そしてここの直前の地の文に「わたし」というOLの一人称がでてくる
だからこう混乱するわけだ。「ファンシーな」と表現しているくせに「可愛らしいとは思わなかった」?
> そのウサギの胸には――逆さまの白い顔が浮かんで、猟奇的に嗤っていたのだから。
これだけならいい。つづいて
> 髪もない。目もない。鼻すらもない。古びたゴムのような肌にただ口だけが、黒い歯柱を三日月型に剥き出している。
ここは、朝会で上司のズラを飛ばしたOLが、見たことのない相手にアパート二階の自室で午前零時ごろ襲われているという状況
そんな彼女が「髪と目と鼻はない、黒い歯柱を剥きだした口だけが猟奇的に嗤う」様を見て「逆さまの白い顔」と認識する?
だいたい、逆さまの顔なんだから三日月型の口はへの字にみえるはず。への字の口を見て「嗤」を想像するか?
ここまで変だなと悩んでようやく、「この著者のなかでは、おそらく笑い声も情景に混ざっているんだろう」と推察できる
が、
> ありったけの殺意と嗜虐の滲んだ笑み。
「笑み」だと無声の微笑みを常識的には想像するだろう
またここで「ありったけ」に「滲んだ」と受けるのも言葉の座りが悪い
「滲んだ」とはいわば漏れ出るニュアンスだから。殺意がありったけ噴出しているといいたそうなのに「漏れでた」では、
うんこまで出そうな勢いで放屁しているのに「すかしっぺ」なの?みたいに感じられる。表現がブレている