つまり、文化を支配するか、あるいは、究極的には文化そのものを消滅させないと
信仰というものはもともと成立しないものなんです
意外と単純な事が、信仰の崩壊に繋がります
単純な事を誤魔化したり、おろそかにしていると、いざという時に転んでしまい
ます
どういう事かというと、「本当に神がいるのか」「奇跡があるのか」という事などが、
現実の世界との矛盾が、いざという時にとても響いてくるという事です
普段、誤魔化している、矛盾を受けいている部分が、いざ、本当に重要な
局面にあった時に、結局、足をすくってくるという事です
単純に言った場合、末期がんになったりした場合、「神に祈ったって、病気なんか
治らない」という現実との矛盾点を
もう誤魔化す事も、宗教だからと逃げを打って矛盾を受け入れる事もできなくなるという
事です
そういう当たり前の事をおろそかにしていると、いざ、まったく逃げ場がなくなって
命を失うような場面になると
けっきょく、信仰を失ってしまいます
宗教が、結局、全人類を支配できない原因は、これによります
宗教だからといって、矛盾点をおろそかにしていると、結局、現実に通用しなく
なって駄目になってしまいます