ラノベ作家になりたい奴が文章晒していくスレ

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403イラストに騙された名無しさん
最初のところだけ書くので評価お願いできますか?

チュンチュン、チュンチュンという音が聞こえるようになってきた。
しばらく重くて動きそうにないこの体は頭でだけは理解している。
この後に何が起こるかを。
ジリリリリリ。
段々と音が大きくなる。「うっせー」。
半ば体が無意識に動き手が伸びる。
ガチャン。
体はいまだ重いままだ。
チュンチュンという音がまた広がる。
微かにカーテンの向こうは明るくなってきている。
トントン、ガチャ。
「朝よ〜起きなさい。時間」
「あーわかった」
眠すぎて弱弱しい声で答えるのが精一杯だった。
「遅れるわよ」
「今起きる」
そう言うと眠いながらも上半身を起き上げて両手一杯左右に開く伸ばす。
ベッドから降りて部屋を出た。
階段を下りてドアを開けた。
母と目が合った瞬間に
「おはよう」
「おはよう」
といつもの挨拶をし合う。
「傑、どっちにするか決めたの?」
「一応決めてるよ。」
「かあさんは豊丘がいいと思うわ」
今日は大事な日だ。この街の近辺には小学校が5つあるのだが、中学校は2つしかない。
その選択をする日なのだ。
行きたい中学校に行き現地で直接事務手続きをすることで、晴れてその中学校を選択したことになる。
つまり、今日から中学生だ。