「『もう夏休みか』と書き込むべきではないか?」
「しかし、今日は全国の女子高生の皆さんが八九寺ちゃんと出会う母の日の前日だ。間違おうはずもない。」
「そうだったな。しかし、母の日と言うからには母の日は八月八日なのではないか?」
「八月八日はパパの日だし、夏休みだから誰も気がつかないだろ。
母の存在感を示すなら子供を作った記念の日、つまり、こどもの日の次の日曜日がふさわしい。」
「それなら子供の誕生日を母の日としてもいいのではないか?」
「それは各家庭の母の日だ。だから、いわゆる母の日は、『全国的な母の日』ということだ。」
「なるほど。それでアララギ先輩のあの発言につながるわけだな。」
「いや、まだ母の日になってないからまだ言ってないはずだが。」
「ここにいる私は既にアララギ先輩に処女をささげた私なのだ。だからアララギ先輩のことなら何でも知っている。」
「何? では、お前の時間の俺はもしかして戦場ヶ原に殺されてしまったのか?」
「いや、戦場ヶ原先輩は自分の処女をまだ奉げていなかったので、怒るよりも先にアララギ先輩に圧し掛かって
アララギ先輩のセカンド童貞を奪われてしまわれた。
そのときのセカンドインパクトの衝撃で私はここに飛ばされてしまったので、その後の先輩のことは分からないのだ。」