つまらない小説を無理矢理褒めちぎるスレ14

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935928 2/2:2011/12/19(月) 04:12:30.67 ID:dpViwHgJ
友人dの話を思い出して欲しい。d曰く、石川博品氏の著作は衒学風味を"感じさせる"、と。
友人dは石川博品作品の本質を突いていた。そして衒学風味はむしろ友人dの方から溢れていた。
 本書の魅力は読者から引き出されるのだ。読者の中に想起された種々の知識を作品世界に詰め込むことで
本書は名作に変身する。"感情移入"ならぬ"教養移入"と呼ぶべき現象である。
そのために、作者はパンク音楽や映画に、ゲーム・漫画等サブカルチャー、歴史・文学・宗教 etc.と、
多方面にわたるパロディやネタを綺羅星のごとくちりばめて、読者の心の琴線をしたたかに狙っている。

 一見ごくありふれたラブコメであるが、ラブコメの体裁は最低限の予防線に過ぎない。
読み手次第だが、本書は凡百のラノベとは一線を画する爆発的なポテンシャルを秘めた一冊である。
可能なら店頭で実際に手にとって流し読みして欲しい。魅力は決してレビューでは伝わらない。
なぜなら、本書の真価はあなたの心の中にあるのだから。
936928 付け足りさん:2011/12/19(月) 04:20:53.14 ID:dpViwHgJ
○友人dについて詮索は無用です。間違ってもレビューなど探さないように。
○若くしてパンクにはまらないものは情熱が足りない。年を取ってパンクにはまっている
者は知性が足りない。             
                          ――ウィンストン・チャーチル (346ページ)
937イラストに騙された名無しさん:2011/12/19(月) 06:56:27.17 ID:GdzhpUNg
衒学風味を感じさせるって褒め言葉じゃねえだろw
938イラストに騙された名無しさん:2011/12/19(月) 10:25:34.11 ID:pYTYfffu
>○若くしてパンクにはまらないものは情熱が足りない。年を取ってパンクにはまっている者は知性が足りない。 
この一文に爆笑した人間は自分の本棚に並べる楽しみを享受すべき

この一文に笑わなかった人は知的に笑う明日の自分を想像して自分の本棚に並べるべき
939イラストに騙された名無しさん:2011/12/19(月) 12:46:15.81 ID:NqnYZneZ
この文章から友人からすごいパンクを感じる
940イラストに騙された名無しさん:2011/12/19(月) 13:27:37.51 ID:N64dR0nH
これはw
934とdの交戦が京大系妄想小説のようだ
事実は小説よりエンタメだなあ
941イラストに騙された名無しさん:2011/12/19(月) 13:56:48.12 ID:ijNQhGFu
>本書の真価は本文の中ではなく、本文の外にある。
そういうViperにしか理解できない価値はいらないなぁ
942イラストに騙された名無しさん:2011/12/19(月) 17:32:42.86 ID:2gMKurgK
冗談は理解できる人が少ないほど理解したときに受けると聞いたことがあるな
943イラストに騙された名無しさん:2011/12/19(月) 20:15:38.78 ID:3AqSP6OQ
俺にしか理解出来ないジョークこそが俺にとって一番面白いということか
これを応用すればちぎりまくれそうな気がする
944イラストに騙された名無しさん:2011/12/19(月) 23:24:36.19 ID:fafCs4U1
あれ? カマタリは評判良さそうに思えたがファン限定だったか
945イラストに騙された名無しさん:2011/12/20(火) 01:06:55.14 ID:C0AgQCwY
>>942
人それを内輪受けと呼ぶ
946イラストに騙された名無しさん:2011/12/20(火) 01:43:35.32 ID:8o6w7xkY
>>944
別にここは評判が悪いものをちぎり評判がいいものをちぎらないスレじゃなくて
世間がどう評価してようと自分がつまらないと思ったらちぎるスレだから
947イラストに騙された名無しさん:2011/12/20(火) 17:25:50.11 ID:CmylhitD
単につまらないのはちぎるだけの気力が起きないが、実は気に入ってるけど欠点多くて人前で褒められない的なやつのほうがちぎりやすい
948イラストに騙された名無しさん:2011/12/20(火) 23:19:38.47 ID:7sS2heEU
読むの多くてカマタリさんまだ読んでないな……

そういえばネルリを買ったきっかけはネルリのちぎりをこのスレで見たことだった
あのちぎりは書き手がネルリ大好きだとしか感じられなかったな
949イラストに騙された名無しさん:2011/12/21(水) 09:47:34.13 ID:Xi9OFUl2
いやこのちぎりもカマタリさん大好きとしか思えないんだがw
950イラストに騙された名無しさん:2011/12/21(水) 13:38:35.37 ID:V/LHkRRv
こういう愛に溢れたちぎりは読んでいてなかなかに楽しい
9511/3:2011/12/22(木) 00:14:04.20 ID:5ZAzQ0NL
>>933
西尾維新『JOJO’S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN』

皆さんは「二次創作」に興味があるだろうか。
同人誌やWeb上、あるいはVIP系の板なんかで日々書かれている、あれだ。
一口に二次創作と言っても様々な種類のものがある。
もしあの女の子があの時ああしていたら……こういう設定だったら……
私の彼女だったら……むしろ私が彼女だったら……等等。自由すぎる有様である。

そういった混沌とした情勢の中で、私の友人は
「自分にとって二次創作とは原作の隙間を想像で埋める作業である」と言っている。
つまり、原作で語られない過去や日常シーン、事件の裏側で起きていたこと、
キャラクターの心情といった事柄を想像し、書くのが楽しい(友人自身が楽しい)のだ、と。

もちろんこの友人の意見は彼がそう思っているだけであり、これが唯一の正解、などというものではない。
しかし、そういった意味で、この『JOJO’S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN』(以下本作)は
実に正しい「二次創作」のあり方である、と言えよう。

本作について語る前に、本作の主人公である「DIO」について軽く説明させていただく。
DIOは大河少年漫画『ジョジョの奇妙な冒険』のいわばラスボス格であり、
その言動や強さ、「悪のカリスマ」とも言える魅力から、ジョジョ全体の中でも
屈指の人気キャラクターである。
DIOは作中で強大な力を手にし、「取るに足らぬ人間たちよ! このDIOが支配してやるぞ!」的な
ことを言いつつ主人公に敗れて死亡するのだが、後に回想シーンで登場した際には、
自分の手にした力を捨ててまでも「天国」へ行こうとしていた、と言うことになっていた。
DIOが目指していた「天国」とは何か、なぜそこへ行こうとしていたのか、ていうか人格的に矛盾が無い? ということは
ジョジョファンの中でも定期的に話題に上る事柄である。
9522/3:2011/12/22(木) 00:15:04.77 ID:5ZAzQ0NL
前置きが長くなったが、つまり本作はその「語られなかった裏側」にスポットを当てた作品である。
本作はDIOが書いた日記と手記の中間のような本をそのまま見せている、という設定である。
すなわち本作の文章もまた、DIOの思考のままにあっちへ飛んだりこっちへ飛んだり、
現代と過去を行きつ戻りつし、腹心がやられちゃったわーマジやばいわーとか、
今度友達が遊びに来るけどなに喋ろうとか、そういや昔こんなことがあったなぁとか、
延々とDIOを思考させているのである。
これはそうとうDIO、ひいては『ジョジョの奇妙な冒険』が好きでなければできることではない。
ジョジョ好きをかねてから公言している西尾維新だからこそ書けた作品であると言える。

「主人公はDIO、『天国』とは何かが語られる」と聞いて、本作の読者が本作に期待するものとはなんだろうか。
それは例えば、「天国」へ至ろうとするまでの大冒険かもしれない。謎を解き明かした後の
驚愕のどんでん返しかもしれない。疾風怒濤の熱いバトルかもしれない。
こういった読者の期待に応えるのが普通のプロのあり方というものであろう。
しかし西尾維新は普通ではなかった。それらの期待を柳のごとく受け流し、ひたすらDIOに日記を書かせる。
そろそろ何かが起こるだろう、いや起きてくれという読者の希望をあざ笑うかのように、
西尾維新は丹念に丹念にDIOの思考を追いかける。その首尾一貫した有様には尊敬の念すら抱くほどだ。

例えば、なんかところどころで「ん? この話って前にも出てこなかった?」という展開があるが、
日が開けば同じことを二度三度と考えることもあるだろう。これはリアリティの演出の一環なのである。
部下が次々と主人公たちにやられて恨み言を言ったり組織運営に悩んだりするDIOなんて見たくないという
人もいるだろうが、悪のカリスマだろうと部下が減れば弱気にもなろう。これもリアリティの演出の一環なのである。
こうして西尾維新は原作に開いた、DIOの設定という隙間を次々に埋めてゆく。
具体的に言うと300ページほどかけて埋めてゆく。そして隙間を埋め終えると同時に本作も終わる。

9533/3:2011/12/22(木) 00:19:27.27 ID:5ZAzQ0NL
上のほうで私が「本作は正しい二次創作である」と書いた理由がお分かりいただけただろうか。
そう、本作は西尾維新による『ジョジョ』の二次創作なのである。

ちなみに本作に先立って、乙一、上遠野浩平といった人気作家が『ジョジョ』のノベライズに挑戦している。
これらの作品も分類するならば二次創作ではあるが、私は本作にこそキングオブ二次創作の称号を与えたいと思う。
自分のサイトでやれ的な意味で。


===
「作家・西尾維新」についての褒めちぎりは>>526が素晴らしい書評を書いてくれたので、
「ジョジョのノベライズ」としてどうかという観点で書いてみた。
正直に言うと読むのが苦痛だった。西尾維新は前から苦手だったが、苦手とかいう以前の問題であるように思う。
乙一と上遠野浩平のノベライズは本当に面白かった。ゴールデンハート? 忘れろ。
954イラストに騙された名無しさん:2011/12/22(木) 11:32:07.48 ID:U9TTsZFE
>>953

2次創作は愛が無ければ書けないし、愛しすぎても独り善がりになってしまう
と云うことだろうか。難しいね


西尾繋がりで恋物語をちぎってみようかと思ったが……ダメだ。
…書きたいことや言いたいことは色々ある。
だが何を褒めていいか俺にはわからない。俺には愛が足りないッ。

敢えてロシア的倒置法で表現するならば
『化物語では終わらない物語がひたぎエンドする!』という感じだろうか?
さっぱりわからない。
955イラストに騙された名無しさん:2011/12/22(木) 19:28:50.14 ID:HVHiaMKk
小説家を名乗る以上ただ隙間を埋めるだけじゃ駄目だろって事かね
956イラストに騙された名無しさん:2011/12/23(金) 11:00:53.35 ID:+hep+dKE
「仮にもプロが書いたんなら面白いはず」ってどっかで期待しちゃうからなあ
昔と比べてプロとアマの境界が曖昧になった昨今ではそうでもないんだけどね
やっぱり本屋に本として並んでたら期待するよな
ましてネタ元はあのJOJOだし面白いもの求めて買うわけだし
いやここの住人にはあえて地雷を踏む奴もいるんだろうがw
>953乙
957イラストに騙された名無しさん:2011/12/25(日) 04:31:32.58 ID:b9Gs/NDw
>>953乙。
忘れろとか言われると逆に、
ゴールデンハートの書評が見たくなる。
958イラストに騙された名無しさん:2011/12/29(木) 15:41:01.13 ID:/DJ+wqRs
>>953
レビューも後半失速しちゃった感があるけど、それこそが作品の読み味なのだと、読者のテンションなのだと理解した
9591/5:2012/01/03(火) 21:42:42.96 ID:86gK0DBL
まず。

「小説じゃないじゃんコレ」との指摘もあるでしょう。当然です新聞記事ですぶっちゃけこれ
しかし……読むとわかるように、これはひとつの私小説ではないかとわたしなどは感じたのです。しかもある程度ライトノベル的な
(最初の2レスでちぎり対象を掲載)

1945年8月15日『朝日新聞』朝刊 末常卓郎

溢れる涙、とめどなく流れ落ちる熱い涙。ああ今日昭和二十年八月十五日、「朕は帝国政府をして米英支蘇四国に対し、其の共同宣言を受諾する旨通告せしめたり」
との大詔を拝し、大君の在します宮居のほとり、濠端に額ずき、私は玉砂利を涙に濡らした。
唇をかみしめつ、またかみしめつ道行く兵隊の姿を見て胸かきむしられ、「作れ飛行機」の貼紙を見ては、宮城への道々を悲憤の涙を流し続けてきた私であった。
胸底を抉る八年余の戦いのあと、歩を宮城前にとどめたその時、もはや私は立っていられなかった。抑えに抑えていた涙が、今は堰もなく頬を伝った。
膝は崩れ折れて玉砂利に伏し、私は泣いた。声を上げて泣いた。しゃくり上げ、突き上げてくる悲しみに唇をかみ得ず、激しく泣いた。
男子皇国に生を享けて、またいつの日かかくも泣くときがあろう。拭うべき涙ではない。抑えるべき嗚咽ではない。泣けるまで泣け涙あるかぎり涙を流せ。
寂として声なき場域の中に思わず握りしめる玉砂利。拳を握って私は「天皇陛下……」と叫び、「お許し……」とまで言って、その後の言葉を続けることが出来なかったのである。
玉砂利に額を押しつけて、きのうまでの輝かしき民族の歴史、今日は悲しき民族の歴史の日を慟哭する赤子われ、大東亜戦争は終わったのだ。
さあれ一億国民は、戦争終わる日の宮城前に、どのような光景を眼にせんことを思い、苦しき一日一日を、この楽しい夢を追い、希望に胸を膨らませて戦ってきたことか、
……提灯行列、旗行列……歓声……笑顔……ああ聖上の白馬に召させられて二重橋上に出で立たせ給えば、百雷の万歳天地に響きわたる……
夢寐にも描きし栄光の勝利のその日は、我れも我が子もついに見んとして見得ざることとはなった。
(中略)
9602/5:2012/01/03(火) 21:43:21.54 ID:86gK0DBL
身を距てる数歩の前、ああ、そこにも玉砂利に額ずいて、大君に不忠をお詫び申し上げる民草の姿があった。
私は立ち上がって「皆さん……」と呼んだ。「天皇陛下に申し訳ありません……」それだけ叫んで声が出なかった。
だが私は一つの声を聞き、二つの声を耳にした。「わかります」「私も赤子の一人です」「この上どんなことが起ころうとも……」
この声はそれだけ言って、もうあとは嗚咽にかき砕かれた。日本人、ああわれら日本人。上に万世一系、一天万乗の大君の在します限り、われらの心は一つ。
如何なる苦しみにも耐えぬき、いつかの日、今日この日の歴史の曇りを拭い去り清め掃い、三千年の歴史を再び光輝あるものたらしめるであろう。
天皇陛下には畏くも「ここに国体を護持し得て忠良なる爾臣民の赤誠に信倚し」と仰せられている。ああ聖上を暗き世の御光と仰ぎ、進むことこそ我ら一億の唯一の道ぞ。
涙のなかその喜びに触れて私は「やりましょう」と大きな声で叫んだ。
9613/5:2012/01/03(火) 21:44:23.55 ID:86gK0DBL
以下、ちぎりに入ります

> 溢れる涙、とめどなく流れ落ちる熱い涙。ああ今日昭和二十年八月十五日、「朕は帝国政府をして米英支蘇四国に対し、其の共同宣言を受諾する旨通告せしめたり」
> との大詔を拝し、大君の在します宮居のほとり、濠端に額ずき、私は玉砂利を涙に濡らした。
日付より先に涙が止まらぬ様を繰り返し強調することで、劇的な演出を試みている
続く文でもう一度涙を流すさまを描くことで劇的な演出をさらに加えている。とどまらずさらに

> 唇をかみしめつ、またかみしめつ道行く兵隊の姿を見て胸かきむしられ、「作れ飛行機」の貼紙を見ては、宮城への道々を悲憤の涙を流し続けてきた私であった。
皇居までの道程でもずっと泣いていたことを明かしてどうやら栄養状態がよさそうなことをアピ…じゃなくてさらにこの記事の悲痛さを増している。うえにさらにさらに

> 胸底を抉る八年余の戦いのあと、歩を宮城前にとどめたその時、もはや私は立っていられなかった。抑えに抑えていた涙が、今は堰もなく頬を伝った。
どんだけ泣くねん、ていうかさんざん泣いとったくせに「抑えに抑え」とったんかい!と突っ込みたくなる涙涙涙の畳み掛けである。効果は言うまでもない

> 膝は崩れ折れて玉砂利に伏し、私は泣いた。声を上げて泣いた。しゃくり上げ、突き上げてくる悲しみに唇をかみ得ず、激しく泣いた。
> 男子皇国に生を享けて、またいつの日かかくも泣くときがあろう。拭うべき涙ではない。抑えるべき嗚咽ではない。泣けるまで泣け涙あるかぎり涙を流せ。
うん、「また」なんだ。済まない。 仏の顔もって言うしね、泣いて謝って許してもらおうとも思っていない
でも、この繰り返しを見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う
殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい、そう思ってまた泣いてるんだ。じゃあ、説明をしようか
「唇をかみしめつ」歩いてきた記者は突き上げてくる悲しみのあまりもはや「唇をかみ得ず」、「抑えに抑えていた」けど「抑えるべき嗚咽ではない」
このわずかの間に記者の感情がさらに高まり成長物語になっていた。何を言ってるのかわからないと思うが俺もなにをry
9624/5:2012/01/03(火) 21:45:26.68 ID:86gK0DBL
> 寂として声なき場域の中に思わず握りしめる玉砂利。拳を握って私は「天皇陛下……」と叫び、「お許し……」とまで言って、その後の言葉を続けることが出来なかったのである。
> 玉砂利に額を押しつけて、きのうまでの輝かしき民族の歴史、今日は悲しき民族の歴史の日を慟哭する赤子われ、大東亜戦争は終わったのだ。
ここまで私小説『泣き虫』を続けてきた末に、報ずべきだろう事実がようやく現れた。「大東亜戦争は終わったのだ」

> さあれ一億国民は、戦争終わる日の宮城前に、どのような光景を眼にせんことを思い、苦しき一日一日を、この楽しい夢を追い、希望に胸を膨らませて戦ってきたことか、
> ……提灯行列、旗行列……歓声……笑顔……ああ聖上の白馬に召させられて二重橋上に出で立たせ給えば、百雷の万歳天地に響きわたる……
> 夢寐にも描きし栄光の勝利のその日は、我れも我が子もついに見んとして見得ざることとはなった。
走馬灯的描写、さらには白馬の「聖上」を思い浮かべる。そう、なんと記者は乙女願望「白馬の王子様」の所有者であった
男のロマンのなかにある乙女の願い、アンビバレントに見えて実は近しい心情であることに気付かせてくれた記者殿に八百万の感謝を
9635/5:2012/01/03(火) 21:46:07.37 ID:86gK0DBL
> 身を距てる数歩の前、ああ、そこにも玉砂利に額ずいて、大君に不忠をお詫び申し上げる民草の姿があった。
後の土下座・ロイヤル・ストレート・フラッシュにつらなる万世一系状態の伝統芸「DOGEZA」の真髄に触れ得たことで記者にふたたび八百万の感謝を

> だが私は一つの声を聞き、二つの声を耳にした。
類語反復し、さらに数えをひとつ増やす技法。これは聖書にもみられる表現法で記者の該博ぶりが伺えよう
なお1+2=3というアレンジを加えている(そのあと三つの発言が続く)。つまり算数にも明るい

> 「わかります」「私も赤子の一人です」「この上どんなことが起ころうとも……」
三人なのにまるで一人の意志でつぎつぎに言葉が生みだされているかのような一体感をかもしだし盛り上げ、破調まで入れて力強さと余韻をもたらしている
kれは非常に高度な技で漢語風にいうと腹話術
つまり記者が謙虚な○○○(敵性言語状態により自主削除)である可能性は火を見るより確定的に明らか

> 涙のなかその喜びに触れて私は「やりましょう」と大きな声で叫んだ。
いうまでもなくのちの孫さんのtweetである
幸福の相対性をわずか12文字で表わすソフィストぶりも特筆すべきだろう
また悲痛な出来事を綴っているはずの記事をいつのまにやら
友情(土下座から生まれる出会い)・努力(玉砂利握り)・勝利(三千年の歴史)の週刊少年ジャンプ三原則へとまとめあげるその手腕たるや、
「なるほど記者はジャンプ黄金期の赫々たる主人公らの先行者※であったか」と思い知らされ、我々はこの高度な文章芸にひたすら平伏するのみである
※参考:tp://kiti.main.jp/Angura/senkosya/senkoh.jpg


以上です。お目汚し失礼しました
964イラストに騙された名無しさん:2012/01/03(火) 21:48:25.64 ID:uwzGGz6U
お目汚しだと自覚してるのなら、こんな下らない長文書くな
965イラストに騙された名無しさん:2012/01/03(火) 21:49:05.47 ID:rQ6Jhq13
スレチ
966イラストに騙された名無しさん:2012/01/03(火) 23:24:18.12 ID:ctEw+9Wt
スレチでもないし下らない長文だとも思わない。
良いじゃないか。自由に褒めちぎるのが我らであり、褒めちぎり続ける限り我らなのだから。
この停滞した空気の中でも正面突破をしかけた>>959は褒めちぎられて然るべき輩だ。
そこで褒めちぎらない>>964-965は忘れているのだ。
褒めちぎる情熱を。至ってしまった若気を。壁に叩きつけたくなる憎いあんちくしょうを。
褒めしかないディスコミュニケーションの渦だ。有無を言わせぬ褒めちぎり飽和させてしまえ。

――我々は褒めるのではなく、ただひたすらに褒められる――竹本健治
967イラストに騙された名無しさん:2012/01/03(火) 23:40:37.05 ID:uwzGGz6U
>>966
テンプレ100回読んで出直してこい
仮にスレチじゃなかったとしても、こんな下らん長文読む気せんわ
968イラストに騙された名無しさん:2012/01/04(水) 00:00:51.18 ID:3U4b47iG
スレチでないならテンプレのどの辺りに触れてるの?
969イラストに騙された名無しさん:2012/01/04(水) 00:10:26.82 ID:Pzt1QKPQ
というかそれ以前に板違いだろ流石に
970イラストに騙された名無しさん:2012/01/04(水) 00:11:00.55 ID:TfCu94Ju
ID:uwzGGz6U「朝日新聞の過去をほじくり返すなんて許せない(ギリッ」
971イラストに騙された名無しさん:2012/01/04(水) 00:38:55.61 ID:AK6X5WeJ
ここは別に何でも許される場所ではないんだけどな
これ本になってるのか?
末常卓郎でググったけど古くてよく分からんし、本文抜き出してやってもアレだし
972イラストに騙された名無しさん:2012/01/04(水) 00:43:29.03 ID:XMJeGbAl
いや、「スレチじゃなかったとしても」って書いてるから、そこが問題じゃないんならなんなのかなと。w
でも話題がないときになら目くじら立てるほどのことでもとは思う。スルーでいいじゃん。
973イラストに騙された名無しさん:2012/01/04(水) 01:07:58.81 ID:my9M0SIB
気に入らなければスルーすりゃ良いし、スルー出来なきゃ褒めればいい。
ちゃんとよかった探し汁。
974イラストに騙された名無しさん:2012/01/04(水) 01:19:36.71 ID:xvD4INO5
書いてる本人は楽しんでんだろうなと思ったよ
ここでこれまで褒めちぎられてきた作品もそうだったらいいよな
975イラストに騙された名無しさん:2012/01/04(水) 03:38:33.69 ID:cCIKPfbH
どこによかった探しできる要素があるんだよw
「ラノベ的だと感じたから」で何でも許されたらネトウヨやブサヨのコピペ会場になっちまわ
「ライトノベル的に○○を語れ」って糞スレが乱立したことあったなぁ

埋めるか
976イラストに騙された名無しさん:2012/01/04(水) 10:34:09.92 ID:G/jqkXg+
赤子を(あかご)と読んでしまうようでは(あの記事を読むのは)むずかしい

>>975
埋めるというのは次スレがあってこそでは?

つまらない小説を無理矢理褒めちぎるスレ15
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1325640590/
977イラストに騙された名無しさん:2012/01/04(水) 11:48:42.65 ID:u2wGDz7m
みーまーを褒めちぎろうとしたが
パクリうぜー以外の感想が浮かばないorz
978イラストに騙された名無しさん:2012/01/04(水) 12:08:52.73 ID:58/+rKCs
まらスレへGO
979イラストに騙された名無しさん:2012/01/04(水) 19:51:14.37 ID:VY3Qy978
初詣は金精様ですか
地元にあるのは知ってるが詳しい場所は知らない
ググりゃ一発だけどねぇ
980イラストに騙された名無しさん:2012/01/06(金) 10:00:35.39 ID:sw6bG5RU
ごめん、新スレのほうに投下してしまった。
9811/2:2012/01/07(土) 11:35:45.86 ID:HTMbZQe4
ほっとくと980以降のdat落ちになるし、次スレ建てた手前もあるので

――別にいつもならどーでもいいんだけど、だから、べつにあんたのために保守しよう、なんて思ったわけじゃないから、
   そこ勘違いしないでねっっ! まあ、ちょっとだけ関わっちゃったから落としたら寝覚めが悪いっていうか
   簡単に落としてしまうのを座視してたらなんかあんたがしょぼんとしちゃうかもって、ぜんっっぜんこれっぽっちも思ってないけど
   だからちょっとだけ保守したかっただけ! ……あ……ごめんこっちの言い分ばっか並べ立てちゃった…あの…もしかして怒った?――

(以上、内面描写終わり)
つまちぎりではないけど前に書いてた感想をちょびっと投下しとく

『戀愛革命』 1924年 山本宣治

しょっぱなからミミズの交尾の写真が目を引く、理系(かつ新教系)学者の著す「政治的に正しいセックス」が本書である

当時の新しい風俗への言及が多く、とくに女性の自立と自覚と向上を促がす意図が随所にみられる
尻に敷かれることがデフォルトである当今の男性向けラノベの男性主人公たちの姿をはるか遠くから照らすこれは文明の曙光とすらいえよう
そしてなにより日夜その技術革新にいそしむ大きいお友達諸兄のみなさま、
みなさまのセルフバーニングを肩身の狭すぎる日陰から天下に公然と押し出したその人こそこの「戀愛革命」の作者である
「自慰」という罪悪感をもたせないための造語を小倉清三郎とともに提案したのは彼である

戀愛革命には小説論があって、独立した見出しはないがマンガ論まであった(ちなみにパクリ論議だった)
当時「漫画」が指すものといえば、世相を一枚絵で表現する新聞社会欄などに載るカリカチュアを一義とした段階から
comicを意味する現代的漫画がようやく地歩を得つつあった段階であり、
みじかいながらも「漫画を論じる」という行為そのものが、当時の文壇の時流からみれば非常に前衛・先覚的であったといえよう
それもパクりの問題で
9822/2:2012/01/07(土) 11:36:37.43 ID:HTMbZQe4
人口動態論では、1923年時点の世界人口の15倍程度までなら(およそ人口200億)現状の社会体制の延長でまかなえるとしている。
――この辺りのなにがすごいって、「産児制限」を徹底的に訴えたことでお上に危険人物扱いされたあげく殺された人が、
当時としては非現実的に見える(といっても人口200万倍の未来まで論じてるからこれは現代人にとっても地球質量的な意味で非現実だろう。たぶん宇宙進出まで想定してるんだろうが)
人口増の未来も充分明るいと強調しているわけだ
自分自身の短期的な主張にすら思考の枠を縛られない。これこそわが望ましい知的センスなのであります(活動弁士風)

ただし
現代日本人の消費行動を基準にすれば、2011年時点の地球人口70億人が同水準の生活をすると
地球が2.6個必要になるという試論があり、そういった考察を採用するならすでにこの地は
「その重みにもはや耐えられない」のであり、ネアカな山本が今生きていたなら現代世界をどう論じたであろうか

また将来のエネルギー利用動態を論じていた
風力、氷山移動(たぶん広義には潮流のことだろうと思う。海流発生には極域のラジエーター効果が欠かせない)、
分子崩壊エネルギー(当時は「原子力」という言葉はなかった)まで言及していた
さらに潮汐力、波力、なかんずく太陽光の直接利用によるエネルギーが有力であると強調されていた
「サハラに廣大な受光盤を設置する」とまで述べている。このアイデアはごく最近になって「構想」として具体案も公表されている
http://www-06.ibm.com/innovation/jp/smarterplanet/utilities/index2-2.shtml
いっとくけど「戀愛革命」は80年前の本な。これがどのくらい前かというとまだ筒井康隆御大製造用ザーメンとかなかったほど前

タイトルも気が利いている。「婦人雑誌と猫」のように、見出しの単語個々は時代を感じさせるものの、センスはすでにラノベ
1924年6月12日に花やしきにて「跋 『私の科学の辯』」(あとがき)を書いたとあった。編集への愚痴(を装ったデレ)から入っていて、電撃よりフリーダムだ
他の部分も含めて元号表記は作者の執筆分には無く、一貫して西暦表記
983イラストに騙された名無しさん:2012/01/07(土) 12:25:52.24 ID:s7idkZdC
現代は細分化と制度化が進みすぎて、自由度が極端に減ってるからな。
昔の、ジャンルとか禁忌とかマーケティングをまったく考えない創作者のかフリーダムさは
いまのネット小説以上。

氷山移動は、文字通り氷山の移動エネルギーを使うんだろう。
その12年前にタイタニックが沈んで以来、
氷山というのは黎明期SFのかなり重要なテーマだった。
984イラストに騙された名無しさん
すげー本ってあるもんだなwまさに慧眼、時代を先取りしまくってるw

ところで、次スレの>>1が地味に良改変されててフイタw