●スレを立てるまでもない質問・疑問・雑談248●

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968イラストに騙された名無しさん
刑事だったうちの親父はもう定年してて、
現役時代にあった事件の話をたまにしてくれるが、
その中に当たり屋の話がいくつか有ったな。

印象深いのはもう30年くらい前の出来事で、
二人組の当り屋が、いつものように当たり役が飛び込み大袈裟に痛がって、
兄貴分がドライバーに凄んで見せようとしたらしい。
ところがそのドライバーが実は殺人と放火で指名手配中の逃走犯で、
騒がれるとまずいと思ったのと半ば自棄になってたらしく、
やおらバックしたと思ったら猛スピードで二人を跳ね飛ばし、
更にもう一回轢きそのまま逃げ去ったそうだ。

本当に重傷になってしまった二人を通りすがりの人が発見したのが2時間後で、
そこから手配と捜査が始まり、翌日に盗難車だった車を発見、
その後色々経緯はあったがひき逃げ半を捕まえてみたら手配犯でびっくりしたそうな。

当たり屋の方は、仕事が仕事だから人通りのない所を選んだのが災いして
発見が遅れた事もあり、兄貴分が翌日に死亡、弟分も車椅子生活になってしまったとの事。
まだ警官から刑事課に配属にになったばかりの親父も
病院に事情を聞きに行ったが、あまりの意気消沈ぶりに
なんか気の毒になって色々差し入れとかしたそうだ。

それで親父の話の締めくくりは、
「その12年後に同僚が恐喝容疑で当り屋らしいのを逮捕すると聞いて、
 犯人の爺さんが車椅子でねぇと言うから、もしやとついて行ったら、
 そいつだったよ。」だった。