甲田学人考・第三十巻【Missing/断章のグリム】

このエントリーをはてなブックマークに追加
221イラストに騙された名無しさん
異形(異端)の少女を少年が救おうとする構図で微妙に「赤ずきん」の泡禍を思い出すけど、
前編の時点で配役がすんなり通るのはむしろ「なでしこ」の泡禍に似てる

そもそも下田樹里のマンションの郵便受けに放り込まれた面の皮と大量の血は浅井安奈の皮と血なんだろうか
<葬儀屋>の効果を考えれば皮と血自体は多代亮介の手元(にある心臓)に勝手に集まるとはいえ・・・

時間軸としては応援1日目は午前中に蒼衣が腹を刺されて意識不明になるも亮介と安奈を確保、
夕方ぐらいに蒼衣が意識を取り戻した前後に予言が現れて、その隙に亮介らが脱走
明くる2日目の朝、一旦家に帰った亮介が置き忘れたスケブを回収しに安奈の家に戻って可南子さんに遭遇して、
安奈が庇った結果ばっさりやられて、脱出した亮介が心臓だけ鞄に放り込んでタクシーでどうにか逃亡
家に帰り着いて鞄を開けると・・・ってのが大まかな流れだけど、
下田樹里の話はこれらから完全に独立してるから、2日目の話なのか3日目の話なのか決め手に欠ける
(さすがに予言が出る前の1日目の話って線はないと思う)
3日目ならまだしも、2日目だとじゃあそれは誰の仕業で誰の皮と血なんだという疑問も出てくる

そして安奈が死んだ原因となった泡禍も分からん
ある泡禍が別の泡禍に組み込まれる例は「人魚姫」の時に既に実証済みだが、
予言された泡禍と安奈と家族が巻き込まれた泡禍の関連性は不明
何か今回の泡禍は何時にも増して意味不明だ。深読みのし過ぎなんだろうか
潜有者はトラウマ的に亮介の可能性大だが、過去には故人や断章保持者ってパターンもあったし・・・

あと予想通りとはいえ葬儀屋による蘇生はロクなもんじゃなかったな
元々リアクションに乏しかった瑞姫ちゃんも実はヤバそうだが、何度も蘇生してる可南子さんもヤバそう
ていうかあの可南子さんって「本来の可南子さん」じゃない可能性もあるんだよな