西尾維新はアニメや漫画やゲームの知識に通じた人だとニヤニヤしながら読めるよ。
原典を知ってれば知ってるほど、「次はこう来たか」と面白い。
だから知識があるから読者の予想に反する内容を書く事も可能。
ジャンプで連載されてる漫画で原作やってるのが不評なのは当然だと思う。
少年漫画のパロディのメタみたいなものだから、オタクの素質がない読者なら思うようについていけない。
後、やっぱり世代的なものもあると思う。
いくらオタクでもヤマト世代にはガンダムが理解出来なかったと思うし、
ガンダム世代にはエヴァが相容れない、何がウケたか分から無かっただろうな。
そしてエヴァ以降の“最も新しい”エポックが西尾維新だったという事。
だからこういう反発は往々にして起こるものだと思う。
アンチの多さはそれだけ西尾がエポックだったという証左にただならない。
現代のオタクに取って西尾維新の小説はまさにバイブルみたいなものだと思う。
現代のオタクは最終的に西尾維新に行き着く、現代のエポックでは、という意味でね。
まさに「聖書」のように西尾の書いた小説の内容、台詞、キャラ、テーマを一字一句読み解き、解釈するっていうのがやっと今。
(↑だから実際に心理学者も読んで解析してる)
それこそかつてのガンダム、かつてのエヴァのようにね。
西尾はそんな今までの、世代の分岐点に現れる先頭に立つ作者と一緒だと思うよ。
ただ「作品が」とかじゃなくて「作者自身が」というのは素直に凄い事だと思うけど。