中国人姉妹に在留特別許可 千葉法相、敗訴確定後は異例
残留孤児の子孫として両親と来日後に在留資格を取り消され、 国外退去 を命じられた奈良県在住の中国人姉妹に対し、 千葉景子法相 は9日、 在留特別許可 を出した。支援団体が明らかにした。
姉妹は退去命令取り消し請求訴訟で敗訴が確定しており、敗訴確定後に在留が認められるのは異例だという。
支援団体によると、姉妹は 北浦加奈=本名・焦春柳=さん(21) と、 陽子=同・焦春陽=さん(19) でいずれも大学生。
姉妹は1997年、母親が「中国残留孤児の娘」として、家族で中国から入国。
その後、大阪入国管理局が 「日本人とのつながりに疑問」 として一家の在留資格を取り消し、 2003年9月に強制退去を命じられた。
一家は同年12月、退去処分取り消しを求めて大阪地裁に提訴したが、最高裁で06年、 敗訴が確定した。
両親と来日後に生まれた三女は中国に帰国、大阪府内の高校に通っていた姉妹は日本に残った。
西日本入国管理センターへの収容を免れるため、毎月、大阪入管で仮放免の手続きをしていた。
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009100901000892.html