182 :
イラストに騙された名無しさん:
在日都市伝説〜昭和35年〜
私はさほど裕福ではないがしっかりした家で育った。
祖父はかなり厳格な人間で、非常に厳しくしつけられた。中でも友達関係にはとても厳しかった。
子供の頃、友人を家に招いて遊んでいると、祖父はその中の1人の耳をつかんで表に引きずりだした。
「お前はこの家に入ることは許さない!」と怒鳴りつけた。
私はなぜ祖父が仲良しの友達にそんなまねをするのか理解できず、祖父をひどく嫌ったものだ。
子供の頃は気にしなかったが、祖父が家に入ることを禁じた友達はどうやら朝鮮人だったようだ。
一方、祖父と異なり、おおらかな家風の家も近所にあった。その家では、朝鮮人の子供が家に入ることを禁じることもなく、家族ぐるみの付き合いをしていた。
その友人は、「昨日は焼肉を食べさせてもらった」とか「めずらしい辛い料理を食べた」と自慢していた。
私は、焼肉など食べたことがなかったので、その友人がひどくうらやましかったのを覚えている。
しばらくすると、その友人の両親が殺され、家からは金目のものが一切合財なくなっていた。時を同じくして、家族ぐるみの付き合いをしていた朝鮮人が警察につかまった。
人づてに聞いたところによると、朝鮮人一家は子供を家にあがらせ、かくれんぼをする中で金目の物のありかを探らせていたという。
さらに家族ぐるみの付き合いをすることでそれを確かめ、家の間取りや鍵の具合などを調べていたそうだ。
友人の家よりも、我が家の方が経済的に恵まれていたが、朝鮮人一家は親切にしてくれた友人の家へ盗みに入ったのだ。さらに帰宅して鉢合わせになった友人の両親を刺し殺したという。
両親をなくした友人は、遠くの親戚の家へ引き取られていった。仲の良かった友達と遊べなくなった私は、とても悲しかった。
祖父は食事をしながら吐き捨てるようにこう言った。
「鮮人を家に上げるから、あんな目にあうんだ。あいつらは平気で恩を仇で返す」
その朝鮮人一家は人付き合いのよい、傍目には「いい人たち」であった。
『いい朝鮮人もいる』そんな話を私は信じることがどうしてもできない