西尾維新 その133

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418イラストに騙された名無しさん
(^笑^)【論理卿】スパゲティの哲学【ロゴス】
http://academy6.2ch.net/test/read.cgi/philo/1252923728//34
論理卿:西尾維新の小説って『評論文』に似てると思います。
―――「思います」で止められると困りますが。
論理卿:すいません(笑)。僕が言いたいのは「視点」に関してです。
『評論文』って、<話者>が人間や世界観を一つのパターンにまとめて、そして感情を切り離して語るじゃないですか。
例えば人間を「氷河期世代」とか「オタク」とかに分類し、歴史は「ポストモダン化してる」だとか。
―――『化物語』に同じパターンを見たと?
論理卿:戦場ヶ原が「私みたいなキャラこと、ツンデレというのでしょう?」とか、「私のようないき遅れのメンヘル処女」と自己言及しますよね。
他に阿良々木が「人をそんな安いキャラ設定にするな」とか。
―――いわゆるメタフィクションですか?
論理卿:エクスキューズ(言い訳)が滅茶苦茶多いんです。自分が巻き込まれた事件に関して、
必死に没入するはずなのに「散々掘り尽くされた鉱脈で」とか「恥ずかしくってもう表に出られないほどの事実だが」とか言っちゃうし。
―――2chのいわゆる「アンチスレ」において西尾維新がしばしば批判される点ですね。
論理卿:正確に言うと、『クビキリ〜』(注:戯れ言シリーズ)の頃はそうでもなかった気がする。というか僕が覚えてなくて。
確かに「ありがちな設定を誤魔化す」という機能を担ってると僕も思います。
でも、それでも誤魔化されちゃうんですよ!(笑) 読者に自覚ができてても説得力がある、これは凄い発明だ。
僕はこれが無いと『化物語』ハマッてないし読んでないですね。「作中の言い訳」は、無くてはならない説得力だと思います。

 つづく