つまらない小説を無理矢理褒めちぎるスレ11

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 イスノキオーバーロード (貴島吉志/一迅社)

 一迅社より、期待の新作の発表である。
 舞台は一見するとファンタジー風の異世界、しかしその実は遠い未来の、地球からの移民が移り住んだ惑星で、
文明は衰退し地球から持ち込んだ技術が遺跡として出土されるという設定である。
 そしてその遺跡を隠し持つとある王国での、その秘密を握る姫とそれを狙う盗賊たち、姫を守るメイドとその護衛たちの物語である。
 実に王道。 このあたりは、ラノベ読みならば多少の誤差修正で容易に理解でき、実に親切な設定である。
 しかし、単に王道なだけではない。
 やはり物語を彩るキャラクターたちが魅力的に描かれてこそであり、そしてこの物語はそれを十全に発揮しているのである。
 主人公、スティロス。出土武術”新示現流”と実力を十全に引き出す出土武器”倭刀”を振るう、実直にして妹思いの好青年である。
 その双子の妹、ユスハ。明朗快活で働き者、姫に仕えるメイドにして一週間で彼女の信頼を勝ち取りまたユスハ自身も尊敬する
主人として大切な友人として手のかかる妹として姫に誠心誠意世話を焼くよい娘である。ちなみ巨乳かつ、ショーツでパンツじゃなくて
ドロワーズだから恥ずかしくないとのことである。
 先輩メイド、アザリア。眼鏡の似合うよく気がつき心優しくも優秀なる、姫の信頼厚きメイドの鑑だが、実はよく見ればスティロスをも
戦慄させる隙のない歩き方をする謎多き人物。
 ほかにも老練な軍師や気さくだが優秀な将軍、毒見役として免疫をえるためさまざまな毒に親しむうちに成長の止まってしまったショタ
など魅力的なサブキャラクターたちが登場するが、なんと言っても特筆すべきは、物語のヒロインにしてもう一人の主人公と言うべき姫、
ヴェセルであろう。
 ヴェセル。遺跡を隠し持つサングリア王国の姫にして、遺跡の管理者。まだ幼い身にして遺跡を巡るいざこざで早くに両親を失うという
過酷な運命を背負いながら、健気にその使命に立ち向かう少女。
 この姫の魅力こそ、まさにこの物語の要である。
169:2009/06/21(日) 13:19:29 ID:vzj8oc96
 なにしろこの姫に主人公スティロスが居合わせるシーンのうち、実に過半数においてスティロスが発情しっぱなしというあたり、
その魅力が尋常でない事がわかる。
 初めての邂逅では溺れた姫を助けるため、大部分の使命感とわずかな劣情を以って心肺蘇生術を施す。(なお、その際に姫のその
幼き肢体の儚いまでの素晴らしさが、約1ページに渡り描写される)
 その使命に彼を巻き込みまいとあえて虐げる姫が、彼の頭を素足でつつくその表情と仕草に魅力を感じ、
 ケンカをしてにらみ合いながら、その目はついついゆるい肩紐のドレスから覗くぺたんこな胸に引き寄せられ、
 姫のちびっ子にしては張りのある声で命じられるとつい無意識に従ってしまったり、
 作戦上の偽装のために自分の部屋に戻らずスティロスの部屋に居座った彼女の無防備な姿に対し、後戻りの出来ない嗜好を芽吹き
そうになったり朝の生理現象とはまた別の熱を下腹部に感じてしまったり、
 一緒に寝るといわれてムラムラしてしまったり、
 姫のにおいの染み付いてしまった自分の寝床ではもはや安息は得られなかったり、

 etcetc、どれほどに姫が魅力的か、僅かなりともお伝えできたろうか?
 だがもちろんスティロスは実直で誠実な好青年。そんな衝動に身を任せたりはしない。 実に紳士的。少女の中に見える女性の部分に
反応するのでなく、少女が少女であるがままの部分に反応する当たり、色々な意味で紳士的である。
 さすがは、年上おっとりおねーさんタイプのアザリアに対しても好感は覚えるものの劣情はまったく覚えず、ましてやいかな巨乳で
あろうともドロワーズが覗こうともスカートの中に隠れて飛び上がろうとも妹には寸毫たりとも反応しなかった男。
 実に一本筋の通った紳士といわざるを得ない。

 かように姫の魅力(性的な意味で)が存分に描かれる近作、ふと思うはこのスレにおいてロウキューブや小学星のプリンセスを
紹介してたかの氏の目にはどう映るだろうかと思いを馳せて、筆をおく事とする。