**0が挙げたタイトルの嘘談義をするスレ 8つの嘘
夏と花火と私の死体
これは本格的ミステリーとホラーの奇跡的な融合。
語り手の私がゾンビというのが新しい。
それで体がどんどん腐っていくのがホラーだし、自分殺した犯人探しはミステリーだし。
後、体腐らないように寝るときは冷蔵庫に入るとか、小ネタがいい。
夏って季節が肉体的タイムリミットを短くしてるからスリル感も半端ないよ。
切実にかき氷を求める様は普通なら滑稽だけどこれが笑えない。むしろ感動する。
主人公を殺した奴と、主人公をゾンビ状態にした奴が同一人物なのかがあいまいで二重のミステリーになってるのも面白い。
最初は、>890の企画として書き始めたのにアンソロジー締め切りに間に合わずに、長編化して出版とか
紆余曲折にもほどがある
避難場所に確保した冷蔵庫のようなものが実は
温蔵庫で、主人公をシュールストレミングスに加工しようとした
罠だった…というところで、新たな敵屍食集団が出てきたときは、
どうなるかと思ったよ。
それにしても、人を発酵食品にして食おうとするとはなんと
恐ろしい集団だろうか…
その集団もゾンビだから話がややこしいよな
もはや生きている人間が登場していない……
そういえば、一人だけ生きてる人間がいるって噂があったけど
デマ?
私は、自分がゾンビであることに耐えられなくて自殺した花火職人が本当は人間だったと思ってる。
自分の作った花火で自爆とか、色々感情こもっててゾンビぽくないし。
まわりがゾンビで、自分も襲われたから「俺はゾンビなんだ」って思い込んでしまったんじゃないかな。
死んだ方がマシなほどヤバい状態になる前に、って行動しようとしてるからな皆。
粉々になれば楽になれる説の花火職人、共食いで残り時間が増やせる説の屍食集団、
神に祈る神父、歌い続けるアイドル、未練解消すれば死にきれる説の主人公。
皆それぞれ面白いけど、ごく普通に暮らす哲学者が特に良い感じだった。
「頭頂から真っ二つにされたら、意識はどうなる? 左右に分裂するのか?」
とかあの状況で冷静に考察始めるあたり、さすがは死んでも治らなかったバカ。
哲学者は輝いてたな
周りが慌てふためいてる中で、彼だけが冷静に我が道を行ってる様はかっこよかった
重要そうでもただの脇役ってのが多かったね
ゾンビ化技術の開発者とか何回も出てるのに名前すらなかったし