『エナメルを塗った魂の比重 鏡綾子の着せ替え密室』
フリッカー式の続編で過去話にあたる、高校の1クラスを舞台とした群像劇。
内気な少女・千鶴はクラスで陰湿ないじめを受けていた。
羽美は友人である千鶴を助けることもできず、コンプレックス解消のためコスプレに没頭していた。
島田は弱気な性格から望まぬいじめに加担させられ、毎日のように千鶴の上履きや弁当に白いネバネバを吐き出していた。
鏡家次女・綾子はその美貌とそっけない態度でクラスから浮きながらも、マルチ、さくらちゃん、獣姦などと意味不明の発言を繰り返していた。
羽美がコスプレにどっぷりはまり込み現実逃避をしているうちに、いじめはどんどんエスカレートしていく。
ある日、千鶴はトイレに連れ込まれフェラチオを強要される。
クラスメイト3人のちんぽをかわるがわる突っ込まれ、口内射精、都合3人分の精液を飲み下す。
ここにいたって千鶴は毎日目にしていた白いネバネバの正体を知ることになる。
羽美は口元から白濁液を垂らし咳きこむ千鶴の姿に愕然とするが、どうすることもできずコスプレに没頭する日々。
事が済んでカラオケルームで千鶴のフェラチオについて熱く語り合う少年たち。
一方、島田は汁男優として活躍しながらも千鶴のフェラチオを味わうこともなく密室で非業の死を遂げていた。
いったい島田を殺害したのは誰か?
そして千鶴をいじめていたクラスメイトたちが次々と謎の失踪をとげる。
謎が謎を呼ぶ青春ミステリ。
余談ではあるが本書には肉の解体、美味しい肉の調理法が事細かに記されている。
そちらを目当てに購入するのもいいだろう。