「あの日々をもう一度」 著者 健速
この話は要約すると400年の時を超えた主人公がその時代で自分の意義を見つける話である
そのテーマを中心に小説が構成されている
キャラはそのテーマを構成する駒として動き
文章表現も、戦闘描写もそれを構成する駒でしかない
そのために術などの設定など煩わしい物は大幅にカットされており
身体能力をあげる術や風を防ぐ術など
主人公に必要になればどんどん出てくるのである
文章も読みやすさを重視しており、洗礼された表現などではなく
物語を進めるための選別した表現といった感じである
本を開けば擬音語が飛び出るというほど多用していることから
耳に入る言葉をそのまま使うことにより煩わしい文章を取り除き
テーマに読者の目を集中させようという筆者の努力が感じられる
そんな筆者の努力により読者は読後に「あの時間をもう一度」と感じさせるできである