ラ板住人のラ板住人によるラ板住人のための一行リレーラです。
<ルール>
・一レス一行にまとめること
・前の人のレスを受けて展開させること
・内容の相談はメル欄を利用ください
<禁止事項>
連投/夢オチ/下ネタ/即死/ライトノベルをラノベと省略すること/
いきなり数年後/ 流れを読まない粘着/スルー(但し荒らしをスルーはあり)
次巻は
>>980が出版することとします。この辺例外もあります
過去ログは
>>2-3あたりにあります。
3 :
イラストに騙された名無しさん:2008/06/18(水) 22:29:25 ID:elKR3hRa
校舎の裏男女が向き合っている「ごめんなさい、気持ちは嬉しいけど」「…な、何故!?」「修一君と付き合うってありえないから」
目を閉じて。暗黒と沈黙のなかに溶けてゆくと、どこか遠くで「
>>1乙。」って声が聞こえた気がしたんだ。
ああ、またふられてしまった、俺はため息を吐いた。なんで俺の気持ちをわかってもらえないんだろう。ラブレターは毎日渡したし、メールは1日100回、電話も1時間に10回はかけたのに…なにがわるかったんだろう?
そうだ!俺の愛が足りなかったんだ!
「いやそれはまずい家族から犯罪者出したくないんだけど」「雄二、手前俺の愛を否定するのか!!くそお前が妹なら」「それを言うなら、なんで姉貴じゃないんだ」
そう、この物語はブサイクの双子、修一と雄二の転落人生を描いた壮大なスペクタクル超大作である。
「お前姉貴ならって、ヤンアネなんて嫌だろ。しかも顔見ろよ…人間なんだぜ?これで…」「そこまで酷くないと思うが…」
そこに唐突に主人公登場!
「よう、馬鹿兄弟」「公、何しに来た」「女に振られて兄弟が女だったらとか言ってる、きもい奴をからかいに」「……主人さんて女顔だね」「ああ、そういえばここに女物の服が」「な、何をする貴様ら!!」
あっという間に着替えさせられ、主(あるじ)人公(ひとかず)はしっかりセーラー服の女子高生になってしまった。「おまえら、何て事を!」怒りに震える頬が、ほのかに染まる。
「アル公、おまえ、女装似合うな」「勝手に人の名前略すな、修一!」「…帰ってから楽しみにしてな、今日は千通はメール送るぜ」「怖! なに考えてるんだ、お前!」
その日から、人公が拉致られることが多くなったのはまた別のお話…
さて、こっぴどくフラれても日常ってのは淡々と続くもの。修一が教室がぼんやりしていると後ろの奴がシャーペンの先で背中をつついてきた。
「何だよ剛?」悪友の剛はニヤニヤしている「振られたんだって」
「『修一君と付き合うのってありえない』…一見すると断っているように聞こえるがそれは早計というものだ。あれは『修一君と付き合うnotありえない』を噛んだもの…意味は『修一君と付き合うのありえる』になる…つまりyesのお返事だったんだよ!」
「な、なんだって、それは本当か、キバヤシ!?」
20 :
イラストに騙された名無しさん:2008/06/20(金) 20:53:45 ID:1iByo4H8
「ああ本当さ。その証拠に机の奥を探ってみろよ」「え?・・・なんだこれ、手紙が入ってる」
手紙にはこう書かれていた「えるしっているか」
「おれはりんごしかたべない」
「なんかハルヒってもうおわってない?」…この三つの謎の文章を解き明かすのか?
「とりあえず3つ目の答えは決まっている。『まだ分裂していない』、だ」
「まず最初の二枚、これは考えるまでもなくデスノートのパロディだ。そして三枚目のハルヒは分裂について表している。そして分裂のキーキャラクターは佐々木…佐々木、デスノート…さきですの、と…好きですの、と…つまりそういうことだ。」
「そ、そうか」剛は焦った、何故ならその紙は修一をからかうため剛が入れたものだからだ。
しかも内容はもっとオーソドックスなラブレターだったはずだ。ということは誰かがすりかえたのか?何のために!?
この謎を解くには三千年前のある事件に遡らなければならない
――が、今そんな暇はない。とりあえず、今のことだ。剛は近くの席で頬杖を突き、外を眺めている綾奈に気がついた。「――おい、あいつが差出人じゃあないのか?」
「なんでわかる?」「俺はクラス全員の指紋と筆跡を集めているからな、この手紙の字はあいつだ」修一は自分のことも棚に上げ、こいつ危ねえ、と思った。
まあいい、さりげなく綾奈に聞いてみよう「ハーイアヤナ、オマエオレノコトスキナンダッテ?」
いい加減、イライラが溜まってきたので俺は授業を抜け出して体育館裏へタバコを吸いに、そしてぼやく。「あー面倒くせぇ・・・人間関係がわずらわしい・・・いっそのこと全員消えちまえばいいのに…友達も家族も、人間皆消えちまえ…」
「物騒な事をいうな馬鹿もん」「げっ、鬼芝!」「芝先生だろ、それと未成年がタバコとはいい度胸だ」……鬼芝はクール系の美人だがこの学校で最凶の教師だ。
「もうどうだっていいんだよ俺なんか・・・だいたい学園ものの醍醐味は女ありきで男主人公だろ?こんな野郎だけのメンバーで学園ものの主人公なんて笑っちゃうね。」自暴自棄になった俺は鬼芝の前でわざと大げさにタバコを吸って、煙を鬼芝の顔面に吹き付けた。
「その態度、たっぷりお灸をすえてやらねばならんようだな」鬼芝はこめかみを震わせて言った。俺ははいはいと頷き、タバコを投げ捨て、鬼芝に指導室につれていかれた。そこで鬼芝が驚きの発言をした「ところで、机に入れておいた手紙は読んだか?」
「りんごしか食べないんですか?」
「ああお前のようなりんごちゃんが大好物なんだ」といいながら俺の制服を脱がしはじめた
「なにしてるんですかっ!」突然窓から綾奈が飛び込んできて鬼芝を張り飛ばした。
彼女は綾辻綾奈(あやつじあやな)。俺のクラスメートだ。料理が趣味で実験作を弁当箱につめてよく俺にくれたり、父親からもらった映画や水族館のチケットを俺によくくれるので休日は一緒にでかけて遊び歩く、そんな関係の、ごく普通のクラスメートだ。
「ふふ、冗談だ教師が学生を襲うわけないだろ」みると服はほとんど脱がされてない「で、何のようだ?」鬼芝はニヤニヤしている。綾奈は赤面している何だこいつ?
その時、嫌な予感が俺の頭の中を駆け巡った。「とりゃ!」窓ガラスを突き破り俺は外に逃げ出した。
アホくさ…「こら!まだ話は終わってないぞ!」「うるせえ!俺にかまうな!休学でも退学でもなんでもすりゃいいじゃねぇか!」「ちょっと修司、そんなこと言うもんじゃ…」「うるせえっつってんだろ!喋んなブス!」あー言っちまったよ俺。
ガラスで血まみれになるのも構わず校門を出た。「くそっ、あんなこと言うつもりじゃなかったのに…」俺はあてもなく歩き出した
やばい止まらない「名前間違えてんじゃねえよブス」「……馬鹿っーー!!」バキッ!!!!!……正拳五段突き!?さすが空手部エースの
翌日、綾辻綾奈が自殺したことと、俺が正式に退学になったことを剛のメールで知る。後悔は無く、俺の心は虚無感で満たされていた。俺は包丁の刃で手のひらを軽くたたく、それだけで3日間を過ごした。
とかシリアスな展開などなく、普通に家に帰り、鏡を見て、絶望し、3日休んだ。人って不平等だね…
ドン!ドン!「兄貴いつまでずる休みしてんだ学校いくぞ」「うるさい!!」………行ったか?ドン!ガシッ!えっ、何ドアが破れる!?
見る間にドアが粉砕され、盛大に大穴を開けた斧が引っこ抜かれると、見慣れた顔が片眼を覗かせ、微笑んだ。「んもう。やっぱりアンタ、私が居ないと駄目じゃないの」「あ、綾奈……」
「か、勘違いしないでよね」綾奈がいう「べ、別にあんたを心配したわけじゃないんだからね。ただ…バカなあんたをこの斧で叩き殺しにきただけなんだから!」怖っ! この女、マジ怖! 俺は本気で身の危険を感じた。
50 :
イラストに騙された名無しさん:2008/06/23(月) 18:56:15 ID:Mn7CQu0H
そんな騒がしい日常が一ヶ月くらい前まではあったんだ。「兄貴・・・飯だけど・・・」今では雄二の短い常套句を1日三回聞くだけだ。俺を気遣ってそれ以上は何も言わない。その気持ちがわかるのが辛い…。応えるのが恐い…。何もかもから逃げたくて俺は家を飛び出した。
綾奈のところに行こう。あいつに殺されるなら本望だ。もう疲れたよ
そんな俺の前に俺が現れた「ドッペルゲンガー?」「つまんねえ奴だなお前、もういいよ」俺?が俺の首を締める「寝な続きは俺が生きてやる」苦…し…い…死に…たく…ない
…俺の脳内のお花畑に女神様が見える……『あなたが堕としたのはこの金の魂ですか?』……『それともこの銀の魂ですか?』……お、俺が落としたのは
俺は目の前の幻影を蹴って霧散させた。話しかける気なんてさらさら無い。学校を退学になって、幼馴染は自殺して、もう家族や友達、人様に合わせる面はない。俺は霧のなかを走った。暗い闇のなかへと突き進んだ。自分を罰してくれる恐怖の世界へ行きたかった。
「つくづく救えねえな」目の前には幻影だと思ったドッペルゲンガーがいた「大体綾奈は死んでないだろ」「綾奈は…確かに死…んだ?いや死ん…でない?」頭が痛い苦し…い何…が
――暗転。 舞台変わって、俺が飛び出した後の俺の部屋では
綾奈がコサックダンスを踊っていた
「……お前、何やってるんだ?」俺は恐る恐る綾奈に尋ねた。
「アンタを学校に引っ張り出すために待っていたんだよ」綾奈は見かけからは信じられないような力で俺を締め上げ、担ぎ上げるとそのまま走り出した。「おお、今朝も仲良く登校か?」雄二の声がすでに背中に遠い。
「今日もラブラブだな」「うっせーよ!黙ってろ!」「結婚式に呼んでくれよ」「うっせー!」「ねぇ修一、手繋いでいい?」「うるせえ…うるせえ!うるせえ!ウルセエ!」綾奈は死んだんだ!俺は綾奈の影を掻き消した。「何が目的だ!」霧に覆われた空に叫んだ。
「ここにいたのかね」唐突に背後から声がした。振り向くとそこには二人組の男がいた。男の一人が懐から警察手帳を出した。「警察だ。綾辻綾奈さんの事件の事でちょっと話を聞きたいので署の方まで来てくれないか?」刑事は俺にそう言った。いつの間にかパトカーも来ている。
俺は落ち着いて答えた「刑事さん、これ任意同行っすか?なら悪いけど綾奈のことは思い出したくないんで断ります。俺を逮捕したいなら礼状とってからにしてください」
「逮捕?冷たいですね友人が襲われたのに」「え?綾奈は死?(もういい変われ)俺の意識はその言葉と共に暗転した……「詳細を教えてください刑事さん」
「君は幼なじみだと言うのに事件の事を知らないのかね?新聞やニュースも見てないのか?」刑事は驚いた表情で俺を見る。「ええ、ちょっと世間に疎いもので」我ながら苦しい言い訳だが、俺はなぜかここ数日の記憶が飛んでいるのでそう言うしかなかった。
「三日前、綾辻さんが通り魔に襲われた。幸い命に別状はなかったものの、ショックのせいか昏睡状態だ。自殺などという噂もあるが全てデマだ。家族の話によると、綾辻さんは君に会うといってでかけたらしいが、何か知らないかね?」刑事の言葉はショックだった。綾奈が俺に?
綾奈……いつも俺を(偉く過激な方法で)起こしに来ていた。引きこもり気味の俺にとって、あいつの存在がかろうじて俺と世間を繋ぐ細い糸だった。だが、この3日間、あいつは来ていない。俺は、ただ、暗い惰眠を貪り続けていた。
「……刑事さん、綾奈は今どこに!?」「どこにも何も警察病院だが、それよりも君に話を――」「綾奈―!!今行くぞ!!」「あっ!ちょっと、君、待ちなさい!!」俺は刑事の制止を振り切って綾奈のいる警察病院を目指して走った。
眠っていればあいつが起こしてくれる、警官の言葉が無意味な期待を俺に植えつけた。俺に問う、期待してどうするんだ?生きているのが本当だとしてもお前はうれしいのか?あんなこと言ったくせに。お前が本当に願うことは
あいつを探し出すことじゃなかったのか?復讐するんだろう?ああそうだった忘れるところだったぜ
そうだ。俺の手で綾奈の息の根を……、って、俺は何を考えているんだ!?なんで俺が綾奈を……、うっ、頭が割れそうなくらい痛い!俺はどうしちまったんだ!?
綾奈の日頃の仕打ちに腹が立った俺は、三日前あいつを驚かせようと襲った。悪戯のつもりが、あいつは本物の変質者と思って抵抗、俺も引っ込みつかなくなって反撃したら、あいつが気絶して、怖くなった俺は家に逃げ帰って三日間引きこもっていたんだ。
俺だ……!俺だったんだ綾奈を襲ったのは……。どうして忘れていたんだろう。俺が俺じゃないみたいだ。そのときだった、俺の中にまたあの声が響いた
『……お前なんかに、価値はない。世間に出たって、どうせみっともない失敗をして笑われるだけ。家の中で寝ておけ。それがお似合いだ』 いつもの幻聴だ。俺は、急いでポケットから錠剤を取り出し、無理矢理飲み下して、ため息をついた。
家から出ることが少なくなり、やがて俺は部屋からすら、出なくなった。ひきこもりに、なってしまった。日の光がうざったく感じ、窓を暗幕で覆った。時間とは無縁の、生活を送った。
プロジェクターとスクリーンを買って毎日アニメ三昧。暗闇の中で大画面で見る空の境界は絶品だった。
娯楽と言えば特撮番組のビデオを見る事だけだ。今日は「忍者戦隊カクレンジャー」。子供の頃に観ていた時はカクレンジャーを応援していたが、今では敵の妖怪達に深く共感する。リアルな社会から弾かれた俺の心は妖怪になりつつあるのかも知れない……。
漠然とした幻聴から、はっきりとした記憶の断片に『修一。ご愁傷様、退学になったって聞いたぞ。もう一つ、知ってると思うが綾奈が自殺した。わけわかんねぇ。でも、俺はずっとお前の友達だぞっと。-END-』俺が襲った。なのになんで剛は綾奈が自殺したって言ってたんだ?
空の境界とカクレンジャーを見終わった俺はふと抱いた疑問について考える。……まさか、剛は俺を陥れようとしたのか!?
だが、根拠が薄い。自殺したと言っただけだ。噂に振り回されただけだろう。ばかばかしい。大体今更何をするってんだ。綾奈は死んだ。もういない。犯人が誰だろうが知ったことか。
突然、カノンが鳴り響いた。携帯の着信音、なのだが、これを指定してあるのはただ一人。「綾奈……」俺は慌てて電話に出た。
「あ、やっと出た」「綾奈?」「簡単に言うわよつべこべ言わず学校来い」「えっ、あっ、うん」「よし、雄次」
えっ?雄二?「雄二に替わるわよ」電話の向こうから雄二の声が聞こえる。「修一。やっと学校に行く気になったな。今、そっちに行くぞ」えっ?こっちに行く?俺が疑問に思っていたら、部屋のドアが吹っ飛ばされた。そして、そこにいたのは雄二と綾奈だった。
そういう日常が実家にいたときはあったんだな。今じゃ、俺は人里はなれた山の中の小屋みたいな建物の中で引き篭もってる。携帯電話は持ってこなかった。誰とももう話したくないから。それに、どうせもう綾奈の声は聞けないんだから必要はない。
「このバカ!」「グホゥ」突如現れた綾奈の拳が俺の顔面に炸裂した。「あ、綾奈?なんで?」「あんたがいつまでもそんなだから、成仏できずにもどってきたのよ!」
綾奈が死んだのは俺の妄想?わからない「いい加減自分の殻に引きこもるな!」「もう遠慮しねえぞ馬鹿兄貴」パリン!その時見えない殻が割れた音が聞こえた。
俺の、心の殻。いつの頃からこんなに厚く、重くなったのか。(それとも、生まれた時から?)それにひびが入り、木漏れ日が差し込んだ。――少なくとも、俺にはそう思えた。
俺が気づくと、辺りは明るくなっていた。不思議だ、今までの鬱々とした気分がウソのように消えている。生まれ変わったような気分だ。俺は不思議な気分のまま外に出た。
まるで雨上がりのようなすっきりした気分で歩いていると
綾菜に呼ばれたような気がして、立ち止まった。
「はろ〜、今日は元気そうじゃん。具合は良くなったか?」「……あ、綾奈」ゆっくりとしか動かない舌がもどかしい。どれだけ自分が他人と会話をしていなかったかを思い出し、それだけで逃げ出したくなる。
「ちがうよ私は綾奈じゃない。…そうね、綾奈と呼ばれていたこともあったわ、でもそんなことはどうでもいいの。」
「どうでもいいのかよ…つーか綾奈じゃないなら誰だよ貴様」
「?」こいつは何を言っているんだ? 不思議そうな目で見つめる俺に向かって綾奈は
「あなたこそ何者?あなたの中に、いったい何人混ざっているのかしら」意味不明なことをいいながら歩き出した。「ついてきて。歩きながら説明するわ」
あぁ、無駄な質問だ。俺はそれがなにかすぐにわかった。幻影と言って俺が消し続けたものだ。俺の幻影はとうとう意思を持ち始めたようだ。俺が綾奈を求めすぎた結果か。
「笑わせるわね、求めてなんかいなかったくせに」「何…を…言…ってる」「貴方は妄想の中で何度私を死なせた。生きていた事実を死んだ事実に置き換えた」「ち……が…う」
「そうね、違うともいえるし、違わないともいえる。貴方の中の精神の対立がこの世界に干渉し、時空を歪めてしまったの。」
違わない。ああ、判っているさ。辛い現実から目を背け、現実との接点を否定し続けた結果がこれだ。
パァーー!!光が急に見えるその光は次第に納まる。そして白い部屋が「もう大丈夫ですね修一さん。私がわかりますか」「はい先生」そうここは精神病院だ
「あ、見て見て修一! この先生こんな所に十円ハゲがある!」あの……何かまだ先生の後ろに綾奈の幻覚が見えるような気がするのは気のせいですよね?「重症ですね、もう諦めて下さい」
ふと気づくと、俺は裏山の伝説の木の下にいた。なんでこんなところにいるんだ? そもそも俺は誰だっけ?
「患者の様態は?」「今日も死亡した幼馴染の名前を叫び続けてます…」修一君は精神病院で残りの人生を過ごしましたとさ。「綾奈…あやなぁ…」という訳で、仕切り直して弟の雄二君に主役になってもらいます。「兄貴が消えたお陰で、この部屋は俺のモンだ!ヤッホーイ♪」
……まったく思いだせん。ひょっとして記憶喪失って奴か?おいおい、まるで漫画だな……ってどうするよ!?
うむ、とりあえずこの摩訶不思議な体験を書き留めておこう。――そして俺は稀代の小説家になった
とまあ、妄想はおいといてマジでどうしようか?ここ学校って事は俺学生だったのか?
いや、よくよく俺の姿格好を見る限り、学生ではないようだ。なぜなら
俺が着ているのは、黒のタキシードだ。懐には、大型拳銃のホルスター。おまけにこのタキシード、よく見れば、ケプラー繊維の裏が入った防弾仕様でいやがる。
何故学校でこんな姿を?だが誰かに見つかるのはまずい……「あんた誰?」
40、50程のおっさんが話かけてきた。制服着てる気がするが気のせいだろう。
「なんだお前か、こんなとこでサボってると教官にどやされるぞ」おっさんが言う。この人、俺のことを知ってる?「早く校舎に戻ろう。次は殺人術の戦闘訓練だ」え?
「殺人術!? 殺人って犯罪だ!」俺はあわてて携帯電話をとりだした。
考えるより早く体が動き、俺はおっさんを組み伏せた「な、何をする狂ったか666号」その言葉を聞いた瞬間俺は怒りに支配された「俺を番号で呼ぶな!!」
「――もしもし、警察」「はい、相羽は今回も失格」「失格って!」「今は無線封鎖中って想定だな? 実践で敵に傍受されたらどうするんだ。追試確定な」
(……しまった、被ったぜ。ま、選択は次の奴に任せよう)
何故かはわからないが衝動的に怒りが身体を包み込み、我を忘れておっさんをなぐりつけた。
「そこまでだ666号!」その声で我に返った。気づくと俺は銃をもった屈強な男たちに包囲されていた。「また貴様か666号、脱走などムリだといい加減気づけ」偉そうな態度の指揮官らしき男が告げる「そいつを反省房に放り込め」
俺はタキシードと武器や小道具の類を全て(実に信じられない程の数だった)はぎ取られ、拘束着を着せられ、暗い部屋に放り込まれた。
暗い。辺りを歩きまわろうとして、俺はなにかにつまずいた。「何だ?」
そこには目の覚めるような美人かいた「御挨拶だなまたここに送られたのか666号」「てめえ!!」「最高傑作のNo.がそんなにいやかい。じゃあこう呼べばいいのかい」
「おかえりなさいお兄ちゃん」
俺は頭を抱え……ようとして両手が拘束着に縛り付けられている事に気がついた。そうだ、こいつは俺の妹。容姿も能力も申し分のない(性格を除く)超エリート。
ふと気になって妹にきいてみた。「どうしてお前がここにいるんだ?」
「ごあいさつじゃない。不出来な兄者を心配して先回りしておいたのに」殊勝な言葉にだまされてはいけない。この女は性格が悪すぎて俺よりも一足先にパクられただけの話だ。
「マアマア、二人トモ落チ着イテクダサーイ。積モール話ハ後ニシテ、今ハココカラ逃ゲ出ス方法ヲシンキング! 考エマショ!」うん、確かに彼の言う通りだ。言う通りなのだが……誰だこの人?
拘束着にくるまれ芋虫のように転がる俺のそのすぐ側に、もう一匹の芋虫、じゃない拘束着の男。「オウ、シンユーのワタシ、ワスレマシタカ? ナンバー911デスヨ?」
「ごめん、覚えてない」
「ソンナ、666サンガワタシヲ忘レルナンテ、ナンテコッタイ…オーマイガッ!」叫び、男は立ち上がった。全身の筋肉が盛り上がり、拘束着を引きちぎる「オーマイスパゲティ!」男が入り口を殴ると、鋼鉄の扉がひしゃげて吹っ飛ぶ。な、なんなんだ、この男?
「何不思議そうな顔してんだい?さっきから変だよ」「あんなの普通できるわけが…」「まさか!?」妹が俺の頭を見る「…どこまでいじくられた?」
「幻覚なんかじゃないって!ほらそこに変な金髪外人が仁王立ちしてるじゃないかッ!」「落ち着きなってお兄たま♪外人なんてどこにもいないよ(だってそいつ帰化して日本人だもん)」
「それより兄者、逃げるなら今だよ」妹が俺の拘束着を外しながらいう「教官連中も、まさか反省房入った直後に脱走なんて思っていないから油断してるだろうしね」
逃げるだって?一体どこに?いや迷っていても仕方がない、とにかく外に出よう。建物から一歩外に出るとそこは
「網走刑務所高等学校」
と書かれた看板が立っていた。
おや、看板が仲間になりたそうにこちらを見ているぞ。 1)仲間にする 2)仲魔にする 3)なまかにする さぁどうする?
「オーマイコンブッ!」未だに興奮状態の男が一撃で看板を粉砕した…こいつこのままだと危険すぎるな。なんとかしないと…妹が何気なくつぶやいた「そいつ、男にキスされると正気に戻るよ」
「へぇ〜」「だからさっさとキスしてあのキモい男を止め…って何?」俺は妹を持ち上げると男に投げつけた「裏切り者!イヤー!!」大男は抵抗する妹の体を豪腕でがっちりで締め付けると、小さな口に無理やり太い舌を押し込み、体液を全て搾り尽くような激しい接吻を始めた
「フウ、オヤ私ハ何ヲ?」「…………汚された」
待てよ、俺はふと気づいた。この大男は男とキスをすると元に戻る。妹とキスしたら元に戻った。なら妹って…
「あが…あが…」全身大男の涎まみれで白め向いて完全にいっている。しかし、心配なので確認させてもらおう。お漏らししてビチョビチョになったパンツの上からそーっと触れてみた。…女だ。俺を騙そうとしたバチが当たったんだよ。
とそこにタイミング良くバスが通りかかった「網走高校前〜網走高校前〜」プシュー 俺は妹を引きずって乗り込む。
「ふぎぃぃ…」妹が体を震わせながら喘いでいる。ねっとりした唾液まみれで秘部を掻き続ける姿を公衆の面前に出し続けるのはさすがに不味いな。とりあえず寮に戻って風呂に入れようか。「ひぎゃあ…」抱いて眺めていると、まるでロリータのストリップを特等席で見てるようだ。
「ア〜モシモシ? 私タチ今ドンナ格好シテイルカオ忘ナノカナ?」 911号に言われるまでもない。俺と911号は上半身裸と拘束着の下。「妹」である13号は囚人服。とても、公共交通機関など使えない。
「しかたない、緊急手段だ」「オゥ、待ッテ」俺たちは走り出したバスに駆けより、音もなくとびつくとそのまま屋根に登った。妹は911号が抱えている。このままうつ伏せになって静かにしていれば目立たないし、バス代もタダ。一石二鳥だ。
無事にバスに乗れたので、俺はボロキレとなった妹を抱くと、妹をレイプしといてまったく悪びれた様子がない911号の脳天に渾身の力を込めてかかと落としし、走るバスから蹴り落とした。
「911号脱走か!」「オーウ、ミーノ自由ヲ邪魔スルナ」911号と施設の奴等がやりあってるこれで逃げやすくなった。だが、その時声がした「逃げ切れると思ったか」
カブトムシ(原寸大)が飛んで来て、俺達の前に立ちはだかった。
「久しぶりだな666号。脱走とは思い切ったことを・・・まあいい、手伝うぜ。俺についてきな」
バスの上なんだが…仕方がないから停止したときに飛び降りた。カブトムシに連れられて、森の小道を進んでいくとのどかな渓流に突き当たった。妹の体を洗うにはちょうど良さそうだ。
その渓流のほとりに少女がいた。髪をツインテールにした年端もいかないあどけない少女。カブトムシが少女の肩に止まった。彼女がその能力で虫を操っていたのだ。少女はこちらを見るとニヤリと笑った「しばらくぶりだな666号。妹とはよろしくやってるかね?」
「ああ」すると少女は凄惨な笑みを浮かべた「脳ミソをいじくられても覚えてるか。随分兄妹ごっこがたのしかったらしいな13号の両親を殺したのはお…「黙れ!!」
「黙ってろ……まずは妹の体を洗ってからだ。ほら〜お兄ちゃんが洗ってあげまちゅからね〜脱ぎ脱ぎしましょうね〜」「……そんなに兄妹ごっこがしたかったのか」
「ふぅ…で、親殺しとか言ってたが、俺達アンドロイドだし親いねーよ。」「お前は親…つまり研究室の奴らを殺し、脱出し、脱走中に記憶と能力を一部消され、
>>1となった訳だ。」「
>>1ってオイ。」
あれ?俺って囚人番号が666号のただの人間じゃないの?といったもうひとつの人格の疑問はさて置き、俺は妹の肌を清め続けた。妹なんていなけりゃいいのにと思ってたが、今俺の腕の中で赤ん坊のように怯えてひくつく妹はなんてそそるんだ。頬っぺたプニプニ「ふぎゃあ…」萌える
「まったく、妹もいいが、少しは生みの親のことも思い出してほしいな」その時俺の脳裏にある光景が浮かんだ…研究所にいた俺を見下ろす大勢の白衣集団、その中で偉そうに大人に指示を出していた一人のロリ娘のことを…「…博士?」「どうやら思い出したようだな」
そして更に記憶が蘇っていく……「666号サーン! オカネ貸シテクダサーイ!」「666号サーン! ゴ飯奢ッテクダサーイ!」「666号サーン! 妹サンウォ僕ニクダサーイ!」……この辺の記憶は忘れたままにしておこう
『やはり、少年からの改造は時間がかかり過ぎます』『なら赤ん坊を使いなさい』……そこは赤い部屋だ、足元には人間だった物体が二つ。手には赤ん坊がいる『666号ありがとう、13号の材料が手に入ったわ』
『仕方がない、666号は腕だけ鍛えて腕相撲の世界チャンピオンに…』『ダメです。666号はどこを鍛えてもよい結果は望めません』『ええい!だから幼稚園に入ったときからしっかり肉体改造をさせろと言ったんだ。アニメやら特撮やらばかり見せるからこんなもやしっ子に…』
『何をおっしゃいます教授。これからは情報化社会、つまりはオタク知識がモノをいう時代です。「ハルヒ」と「らき☆すた」を知らない人間など団員の風上にも置けません!!』『は、はぁ・・・』
『見てください、この666号の知能を。強化の結果、驚異的な計算能力を身につけました』『どれくらい?』『ドラゴンボールの全キャラの戦闘力を正確に計測できます』『ある意味すげぇ!』
所々抜け落ちてるが徐々に俺は記憶が回復している。そして俺は記憶のフラッシュバックから意識を現在に戻す。
『こら、666号!またこんなテストで0点とったのね!妹の13号はテストはいつも100点、運動はゼンコックなのに、お兄ちゃんとして恥ずかしくないの!Hなアニメやサイトばかり見る変態オタクになちゃって。』なぜ人間は嫌な記憶を芋づる式に思い出すのだろうか…
だいたい思い出したぞ。俺たちは最強の人類を作る計画の実験体。俺は試作666号、妹は完成体13号、完成体である妹一人を生み出すために千人近くが犠牲になった。そして目の前の小娘が、計画の発案者の一人なのだ。「666号ついてこい、私の計画も大詰めだ」
「…脱走を手助けするって話は?」「あれか、あれは嘘だ」少女が指を鳴らすと辺りから兵士が現れた。
カブトムシやクワガタ等、昆虫の姿をした兵士達が俺の体にまとわりついてくる
おっと、偶然にも川の上流から殺虫スプレーが流れてきたぞ。「ひぃ!命だけはご勘弁を!」なぜかスプレーを向けると金髪女は命乞いを始めた。「どうしようかな〜ほれ!」「ひぃ!」「ほれ!」「助けて…」強気の態度から一転、泣きながら震え始めた。女の子はこうでなくちゃ。
166 :
イラストに騙された名無しさん:2008/07/01(火) 16:37:21 ID:Ywh+krMP
「俺だって強迫なんてしたくないんだよ。でも放っておくと君、妹を連れてこうとするし…」「それとこれとは関係ないだろ…」「なに?」「な、何でもありません。御主人様…」そんなこんなで金髪メイドを手に入れた。
「ふん、せいぜいいい気になっているがいいさ666号。所詮改造人間にすぎない貴様は造物主たるわたしには逆らえんのだから…」「ほれ殺虫剤」「らめぇぇ!」ヤバ、この子面白すぎる
「さあ、教えて貰おうか。お前達は、何故俺や妹のような改造人間を造る?」「ふん。お前のような未完成の不良品に、教えても無駄だ」「ほれ、殺虫剤」「ひぎゃあ、お、教える、喋るからやめて!」
「全てはコマンダーゼロのご意志よ」
( ´,_ゝ`)プッ「なぜ笑う!?」「そのネーミングセンスねぇよw」「ゼロ様を侮辱するやつは…」と、次の瞬間「アゲハー♪」「ひぃッ!」妹が殺虫剤を持って割り込んできた。この金髪の名はアゲハらしい「待てー♪」「お止めくださいミミ様ー!」13号こと妹の名はミミ
「ソシテ911号コトワタシノ名前ハ、ボブフェルナンデス山本デース!」俺の後ろから、聞き覚えのありすぎる怪しい発音の日本語が聞こえてきた。どうやらこいつも無事に逃げ切ったらしい……ちっ!
そんなこんなで俺たちはアゲハの家に上がり込むことになったワケだ。最初は俺の家に行こうと提案したんだが、「何いってんのバカ兄貴、家なんかとっくの昔に更地にされちゃったわよ」とのことなので、やむなく彼女の家を当座のアジトにすることにしたのである。
だが其処には恐るべき罠が仕掛けられていた「……まさか落し穴とは」「私も一つ目で捕獲できるとは思わなかったわ」穴の上からアゲハの声がする「出せ!」「出すわけないでしょ」
アジトへ行く途中、「あ、兄貴…ひぐ…」ミミは山本に襲われてから、俺以外の男に恐怖を感じるようになった。「大丈夫だ。ミミ、俺がしっかり抱いててやるよ」「うぐ、お兄ちゃん、ありがとう…」たく、可愛くなりやたって。「スバラシー、ブラザーラブデース!」
そんな妹のかわいい姿が大昔のようだ。落とし穴に落ちた今、妹は俺の顔を踏み台にしてなんとか自分だけでもはい上がろうともがいていた。ああ、踏まれるのも気持ちイイ・・・・
「ふははは、いい気味だ。さっきはよくもわたしをコケにしてくれたな、カスども。私を怒らせるとどうなるか思い知らせて…」「ファッキュー!」山本が落とし穴の壁を殴った。その震動で、穴の縁に立っていたアゲハが中に転がり落ちた「あ」「で、怒らせるとどうなるんだ?」
「こうなるんだよ」アゲハは隠し通路から逃げ出すとガスを落し穴にだした「なんだ、ゲホッ、これゲホッ」「実験で適当に作ったガスよおっほほー」くそ隠し通路開かねえ
「えへ、えへ、えへへ……。」やばい妹の目がトローンとしてきやがった。獲物を狙うハイエナのような目で俺をみやがる。このガス、本気でやべぇ
くっ、ここは山本の怪力に期待するしか…「グフッ、体ガシビレテ動ケマセーン」マジ使えねぇ、この男。しかたない、やはりここは改造人間である俺の力を使うしかないようだな
簡単なことだ、クイッ。「ひぃ!何!?」「元々敵のお前を野放しにするわけがないだろ。お前に着せていたそのメイド服、細い線で俺の腕につなげておいたんだ。」「へ、変体!」「ほら、たぐり寄せた。」「ちくしょう…」「諦めてくれアゲハ、愛してるから…」「!?」
「キモイ!無理!」アゲハは本気で引いているショックだ……ってそうこうしてるうちにガスが
効果がきれた。「こらアゲハ!」「ミミ様!」「兄貴を嫌わないで、私達はもう家族でしよ?」「え?…ええ、そう…ですね」「早く私達にアゲハの家をみせてよ♪」「……わかりました」
アゲハの家は驚くほど殺風景だった「普段は研究所に寝泊まりしてるからな」「食べものが缶詰めしかないわ」「こら、勝手に食うな!」「一っ風呂あびてくるか」「勝手に風呂を使うな!」「オウ、幼女ノパンツガタクサンデース」「死ね!」俺たちはけっこうくつろいでいた
(こ、こいつら、COOLにKOOLになるのよアゲハ。此処は私の家、私の領域こいつらを捕獲するなんて簡単よそうBE KOOL)
(二つ目のトラップを発動するリモコンはテーブルの上に…)「オウ、ソロソロタカジンノ(略)ノ時間デース。」「あ、ダメ!」ポチッとな。
金だらいが落ちてきた! しかし誰にも当たらなかった! (くっ、仕方がない。今度こそこのトラップできめてやる!)
ビービー なんだ、警報?「自爆装置作動、当施設ハ一分後ニ自爆シマス」なに!「ボタン押し間違えた!」「逃げるわよ」みんな我先にと逃げ出す。待ってくれ!風呂に入ろうとしてた俺は真っ裸だ。脱いだ服は洗濯機だし、タオルを探してたところだから体を隠すものがない!
仕方がない、画なる上は…クイッ「フゴ!」紐をたぐるとアゲハが現れた。「アゲハ、俺を独りにしないでくれ!」「きゃあー!離せ変態!死ぬなら独りで死ね!」「独りで死にたくないー!」「いやー!」3..2..1..
ゼロ。 「あれ?」 「不発かしら?」 「どうやら助か
ドカーン!「兄貴ー!アゲハー!」アゲハの家は木っ端微塵に吹っ飛んだ。
・・・・・・ああ・・・俺、死んだのかな・・・・・・ふにふに・・・・・・何か柔らかい感触がする・・・・・・
「そ、れ、は、私の胸だぁあ!」久しぶりに喰らう、妹の突っ込み。たかがハリセンと馬鹿にしてはいけない。完成体のあいつが繰り出される一撃は、コンクリートの壁をも軽く打ち砕く。
「オーウ目ガ覚メマシタカ…ソンナ所触ラナイデ…ポッ」
「黙れてめーのモノは触ってない。」俺はもう一度妹の成長を確かめたあとでドリフ頭になったアゲハを抱き上げて
げぇっ、この頬に当たる生暖かい感触はこいつの……! い、今のは全て忘れることにしておこう。
俺は山本の中から飛び出したコアを握っていた。心臓…ではないか。まあキンタマくらい大切で儚いモノなのだ。どないしよ。
面倒くさいので山本の口に押し込んだ。さて、起きないアゲハを抱きあげた後、俺たちは行くあてもなかったのでアゲハの隣の家に行くことに。『子万田 零』どっかで聞いた名前だがそんなの無視して、ノック。「すみません、誰かいませんか?」
へんじがない、ただのあきやのようだ。とりあえず俺たちは勝手に上がり込み、冷蔵庫を物色した後で
天井からぶら下がるひもを見つけた。「コレッテ罠デスネエ?」「当然罠よね」「決まっているだろう、こんな見え透いたもの」全員の意見は、罠だと言うことで一致した。
「うわーい!ターザンごっこだーーー!!」勢いよくそのひもにぶら下がったのは意外や意外、なんと
明かりのスイッチだった
俺だった。当然のごとく、天井からは超巨大な金だらいが降ってきて、俺たちの脳天に命中し、派手で乾いた金属音を立てた。
(ちっ、こんな過疎スレで、秒単位で被るなんて。俺は舌打ちしつつ、
>>201 からの続きを優先させることにした)
要するに調子に乗った俺が金だらいを落とし、目から飛び出た星で明かりを灯したわけだ。「とことんバカな男ね、フフフw」アゲハに笑われた「でも嫌いじゃないわそういうの」あれ?フラグ立っちゃったみたい
(ふふ、ちょっと甘い顔すればこんな奴ら簡単に騙せるわしかし気持ち悪いわね666号)
「666サン大変デース」いい雰囲気を山本がジャマしてくれる。「どうかしたか?」「トンデモナイモノヲモノヲ発見シタデース」それはブラジャーだった。しかも黒、カップはかなり大きそうだ「気をつけろ山本!敵の罠かもしれん、危険がないか俺が確かめるからよこせ!」
ってこれアイマスクじゃねえか!クソ……「やーん、アゲハがデレたー♪かわいいー♪」「ミ、ミミ様、変な言い方はやめてください!御主人様を少しからかっただけですッ!」…………ん?今なんて言った?「666号は死ね!イーだ!」
208 :
イラストに騙された名無しさん:2008/07/03(木) 00:05:44 ID:qF/0NmN0
と、そのとき。「ただいまー」住人が帰ってきた。「おや、アゲハかい?」「は、ゼロ様!」なに!?コイツがコマンダーゼロだと!
「お邪魔してます。図々しいとは思いますがフカヒレスープを下さい。」
「ご馳走するけど、その代わり施設に戻ってくれないかい」「断る!」「ほう、それでこの後の生活はどうするきだい?」「……何とかする」「どうやって?」
畜生。このコマンダー零とか言う奴は切れ者だ。俺たちが文無しで、しかも大食らいでおまけに働くのがだいっ嫌いだと言うことを、すっかりお見通しでこんなことを言っていやがるのだ。そうに違いない。
「今戻ってくるなら、君たちのお世話係にアゲハをつけよう」「ゼロ様、聞いてません!」それはなかなか魅力的な提案だ…「ワタシノ主人ハアナタデース」山本は早速寝返ったか。俺は
213 :
イラストに騙された名無しさん:2008/07/03(木) 08:59:09 ID:YCL6y5f/
山本が消えるならそれでよかった。「仕方ない、どこか住み込みで働けるところを探すか」「良いアルバイト知ってるよ」「よし、三人で頑張ろう!」「…三人?」「俺とミミとアゲハ」「誰がお前なんかと!」「アゲハ…私のこと嫌いなの?」「み、ミミ様、そんなことは…」
「アゲハ」「ごめんなさいゼロ様とは天秤にかけられないの」アゲハはゼロに寄り添う「好きにしろ666号。どうせお前達はこっちでしか生きられない」ゼロの言葉は嘘だと思ったが数日後それは真実とわかった。
俺とミミは16才未満、どこも雇ってくれなかった。「ひっく…ひっく…」しかもミミは男性恐怖症のせいであまり町中も歩けない「ごめんね…お兄ちゃん…」「いいんだ、俺が絶対に何とかするからな」
「ねえ、あんた……仕事あるよ?」野太い声に振り向くと、何処をどう見ても軍人にしか見えない男の笑顔があった。「仕事って?」無言で渡されたチラシには「歓迎、地球防衛軍」と書いてある。
他に道もなく、そこで働くしかない、俺達が防衛軍の事務所にいくと、イスにふんぞり返るゼロとそれに寄り添うアゲハがいた「だから言ったろう、666号?お前たちにここ以外の居場所はない」
「帰る!!」「何処へだ?橋の下のダンボールハウスかね」
……と、云うわけで。俺たちはなし崩しに、このトレーニングキャンプに居るわけだ。
220 :
イラストに騙された名無しさん:2008/07/03(木) 14:43:48 ID:YCL6y5f/
「兄貴、早く火種作ってよ。ご飯たけないじゃない!」「んなこと言ったって全然火がでないんだ!」「ミミ様、カレーの具、全部切り終りました。」「アトハ火ヲウェイトデース。」苦労して作ったカレーは美味かったです。
221 :
イラストに騙された名無しさん:2008/07/03(木) 15:35:26 ID:Rnc3whG1
「ごめん。オレ実はカレーにヒ素入れたんだ」
「ふーん通りで変な味がしたわけだ」「一発ブン殴ッテイイデスカ」「それ位無毒化できる改造してるわよ」「…あの、冗談…何だけど」
翌日俺はミミズ入りのカレーを食わされた。食わなきゃ殺されそうな空気だったからしかたなく食った。ジャリジャリした歯ごたえのカレーで、食えないことはなかった。二度と食いたくないが
224 :
イラストに騙された名無しさん:2008/07/03(木) 17:07:44 ID:Rnc3whG1
やっぱりまた食いたいと思う今日この頃。
あれ・・・?もう朝か。今までのは全て夢だったらしい。
とりあえず学校行くかな
さて重苦しい朝食が終わり任務が言い渡された。
『上野動物園に行き、パンダに会え。そこで次の指示を受ける手はずになっている』
もちろん任務に行くのは英才教育をしっかり受けたミミだ。失敗作として見捨てられた俺はアゲハといっしょに遠くから見守ることに。ん?ミミが携帯を取り出したぞ。「もしもーし、ゼロー?」「なんだいミミ?任務中だぞ」「パンダ死んじゃったってー」「なに殺されただと!?」
「なんかエサにヒソが混ぜられてたんだって」その途端、アゲハがキッと俺を睨んだ。おい、待て。その目はなんだ?俺は知らんぞ。
「だいたい動物園に行くのが指令なのに電話してどうするんだよ!!ほらみんなで出かけるぞ、弁当と水筒は持ったか?おやつは300円までだからな」
ゼロ「えーい、仕方がない…俺が直々に、じーきじーきに!行ってあげるから待ってなさい。」・・・数十分後、「ん?ミミに誰かが話しかけたぞ。あれがパンダってやつか?」アゲハ「なんだろう?って、あれはゼロさま!?」
そこにはパンダ@ゼロがいた。中国四千年の歴史がある呪われた泉にでも落ちてしまったのだろうか。
「ああ、あれこそはゼロ様お得意の気愚劉御(着ぐるみ)」キラキラした顔でゼロを見るアゲハ(だめだこいつら)
「気愚劉御……ワタシ聞イタコトガアリマース。自ラノ闘気ヲ実体化サセ、アラユル攻撃ヲ遮ル堅固ナル鎧ヲ作リ出ス最大奥義デース!」そんな大層な技なのかよ、アレ
その時ゾウアザラシが動いた!奥のほうの厩舎のガラスの中で、普段はピクリとも動かず寝そべっているニクい奴がである。
しかしアザラシは今は関係なかった。ミミとパンダが話し合っている、と、いきなりミミがハイキック、パンダがKOされた「いきなりパンツ何色って、どうゆうことよ!」…ゼロも変態かよ
「冗談なのに…そんなことより早く仕事を終らせようか」「でもゼロ、バンダいないよ」「僕がパンダの変わりになるよ。お、来た来た」
その男はいつのまにかいた「…ワイルドパンダだ、確かにパンダがいるなお前が黒の13号か?」「そうよ」「ついてこい」
「パンダと一緒にこの場所へ行け」と、男は紙を押し付けて去っていった。ミミとゼロは原宿へ移動、なにやら街中を無意味に歩き回っている。パンダ姿のゼロは嫌でもって目立ってる…俺はふと気づいた「これって、ミミとゼロのデートじゃね?」
「……それでねぇ、兄貴ったらどうしたと思う? 結局、ひも引っ張ったんだよ?」「信じられぬ愚かさだな。だが、それは駒としては使いようもある」「うふん、そうなの? でもぉ……」人をネタに盛り上がりやがって。
240 :
イラストに騙された名無しさん:2008/07/04(金) 17:49:48 ID:wDfaM3eo
公園で遊んでるミミとゼロを見張ってると「ぐすん…」急にアゲハが泣き出した「おい!どうした?」「だって…貴方達、あてもないのににどっか行っちゃっうんだもん…すごく…心配したんだからね…でも、ミミ様が笑ってるのを見ると、無事でよかったって…うれしくて…」
アゲハ…普段は高飛車だけど、やっぱ子供だな。それにかわいいとこもある。俺はアゲハを安心させるために言った「安心しろ、もうどこにもいかないよ」「わたしはミミ様を心配してるだけだ、ぶっちゃけオマケで失敗作の精液臭いお前はいらん」
ツ、ツン…デレだなあ。…アゲハは目の前で俺が触った所拭いてる。
まぁ、アゲハの女の子らしい一面とうれし泣きの笑顔見れただけで満足だ。『蜂のムサシは死んだのさ♪』「あ、ミミ様から電話だ。」何だ今の着信音!?「アゲハー!お仕事終わったよー!迎えに来てー!」ミミの甲高い声が聞こえる。って仕事終わったのかよ!遊んでただけじゃん!
一見遊んでただけのようだが、その実一般の店に紛れてた裏の店に暗号を使い物資の補給したのだ(主にゼロが)
ゼロは調達したメイド服に着替え、代わりに俺がパンダを着ることになった。何だかわからんがそういう指令らしい。そして1時間ほど街をうろうろしていると、当然のように職務質問にあった
「違うんです、仕事なんです」「はいはい」「本当なんです、上司の命令…」「続きは署で聞く」俺はパトカーに乗せられた。
「任意同行ですよね?失礼させて頂きます。」そう男前に返し、俺は皆を追った。
「待て、おとなしくするんだ!これは現行犯逮捕だ!」「え?だって着ぐるみ着てるだけじゃないですか」「とぼけても無駄だ。その全身の真っ赤な返り血は何だ?」
「俺は新種の赤と黒のジャイアントレッドパンダだ!」
「なら右手に掴んでいる女の子を離せ!」
ゼロにはめられた! 分厚い着ぐるみのおかげで血をかけられたことに気づかなかったのだ。後悔しても遅い
ん?右手の女の子?ミミもアゲハも行っちゃったし…着グルミでド太くなった右手を持ち上げると、横腹の辺りにしがみついてる幼女がいた。「ふかふかー♪」洗剤のCMかよ!君、そこ血がついてるぞ!
と、とにかく誤解を解かねば!俺はしがみつく幼女を指さしていった「貴様らこのガキの命がどうなってもいいのか!」…動揺しすぎて昨日みたドラマのセリフ言っちまった。
「きゃー♪助けてー、犯して殺して埋められるー♪」幼女はのりがいいのか、わかってないのか、楽しそうに物騒な台詞をはく。
「犯人に告ぐ、無駄な抵抗はやめて投降しなさい」現在俺は雑居ビルの一室に立てこもっている。成り行きで逃げたらドンドン話が大きくなってしまった…どうしよう?「パンダのお兄ちゃん、警察の人が強行突入しようとしてるよ?」
ガチャ!着ぐるみから音が…「666号、聞こえるか」ゼロだ「今からお前にファーストミッションを言い渡す。その女の子をどんな手を使ってでも連れ帰れ。以上」いきなり!?というわけで、このピエロ見たいな服と帽子(パジャマかな?)の幼女を死守しなければならなくった。
しかし、どうやって? そう思った途端『滑空用スラスター起動します』と電子音が聞こえ、縫いぐるみの背中から廃熱版のようなものが飛び出し、うなりを上げた瞬間、俺の体はふわりと空高く浮き上がった。
こんな仕掛けがあったとは…さすがの警察もすぐにヘリを用意はできまい。俺は幼女をかかえ、窓から脱出。騒ぐ警察を尻目に華麗に逃亡…って、遅! 空飛べるのはいいけど時速20キロくらいしかでない! おかげで下にパトカーがゾロゾロついてくる
「わあ、お空を飛んでるね♪」幼女はのんきにはしゃいでいる。しかし幼女をかかえている俺の手は限界をこえそうだ。どうしようか。
『そうそう、その娘に傷一つついてたら……ぶっ殺す』こえー、ゼロこえー萎えかけた力が恐怖で戻った。
「パンダさん、あなたのおなまえおしえてください♪」いかにも幼稚園で先生に教えてもらったっていう聞き方で聞いてきた。俺は666号、ってこんな子供に組織の番号言ってもしょうがないな。本名を言おうか「俺の名前は・・・
「岩六郎(いわ ろくろう)だ」本名は改造されたときに記憶と一緒にぶっ飛んだ。それでアゲハが666号だからってこんなふざけた名前にしたんだ…
「じゃあ、六ちゃんね。むーアゲハママが嫌ってるからもっと変な人かと」幼女は花のように微笑んだ。…まて、さっき聞き捨てならない単語があったような。
「実はわたしもアゲハママに作られた改造人間なんだ」衝撃の告白だ!「わたしは最終完成体1号。完成体である13号、試作体ながら危険な実験を生き延びた666号と911号、現存するこの三体を吸収したらわたしは完全体になれるんだ♪だから六ちゃん、あなたを食べていい♪」
266 :
イラストに騙された名無しさん:2008/07/05(土) 23:31:29 ID:/3rUXjtv
幼女は真実を語ったのに、俺は勘違い街道まっしぐらだった(この物語で唯一ヒロインだと思って、頑張ってフラグを回収し、ツンだけじゃなくとんでもなく可愛いデレも見せてくれたあのアゲハが、子持ち…)全身の力が抜け、水平飛行は瞬間、垂直落下に変わった
「ちょーっとぉ、落ちないでよ!もうしょうがないわね」幼女は背中をメリメリと割って翼のようなものを生やし、自力で浮かびやがった。
瞬間爆発的な加速をして警察を遥か後方に置き去りにした。そのGにより俺は意識を取り戻した「父親は、父親は誰なんだ!?」「むー、遺伝子上はゼロパパだよ」
ゼロとアゲハの子供…「嘘だああ!!」勘違い街道は終着点にたどり着いたようだ。俺は幼女を振り払い、斜め45度の角度に爆撃投下された。
「もう、世話が焼けるんだから」幼女がすぐに追いつき、俺の首根っこを片手で掴んだ。俺はショックだった。アゲハが子持ちなんて…でも待てよ? アゲハがコブつきなら、別のヒロインに乗り換えればいいじゃないか!「お嬢ちゃん、君は好きな人が誰かいるかな?」
カプッ!!チュー、痛!この子首に噛み付いてる?何、気持ちいい「六ちゃんの遺伝子吸収完了ー。ん、さっき何て言ったの」「何…でも…ないです(この子テクニシャン)」
ん?気のせいかな、幼女の翼が小さくなってる…「六ちゃんの遺伝子…いらない因子の優勢が強くて、あたしの改造遺伝子が〜…ガクン!」今度は幼女が気絶した。え?何?つまり俺のせいで普通の幼女になったとか?って、また落ちてるんですけど!
俺は幼女をかかえ、着ぐるみの飛行能力で人気のない場所に着地した。警察はまいたのでしばらくは大丈夫だけど、どうしよう? なんか俺、ゼロにいいようにこき使われてるし、けど他に行くあてもないしな…どうする?
そのころ、ミミとアゲハはゲーセンにいた。『アブラハムには七人の子♪』「あ、666号から電話です」(アゲハ…着信にお遊戯はないよ…)「なんだ666号?」「アゲハ、お前の子供が…」「はぁ?私に子供はいません!男が想像妊娠?キモ…」ブチッ!
トゥルル「何、またいたずら…」『アゲハママ』「一姫!何で変態の電話から…変態に誘拐されたの!?」
どうやら幼女は一姫というらしい…弟は二太郎か?まあいい「アゲハ、姫ちゃんは俺が預かってる、この意味がわかるな?」『くっ…なにが望み?』「それはまた連絡する、言っとくがゼロにチクったらどうなってもしらないぜ」俺は電話を切った
すると着ぐるみから音が聞こえる『666号着ぐるみから丸聞こえなのだが』「ゼ、ゼロいやこれは」「あっ、ゼロパパ」『ふう、いいから施設に戻れ』
「1号を人質にして私を脅すなんて信じられない!」ドカ!「何が目的だったの?組織から脱走!?」ドカ!「なんでさっきから笑ってるのよ?気持ち悪…」テンパって恐喝なんてしちまったが、やっぱり純血だったんだね。マイスイート…「もっと殴って〜♪」「ひー!来るな変態!」
「アゲハ、それくらいにしてやれ」ゼロが言った。「1号を連れ帰ったのだ。その功績でチャラにしてやれ」「ゼロ様が言うなら…」助かったようだ。姫ちゃんはゼロの膝の上に座っている…ゼロもけっこうロリコンだよな「なんだ、666号、なぜ親しげにわたしを見る?」
「むー、パパもママもいつもみたいに名前で呼んでくれないの?」「いや、パパもママも今仕事中たから姫ちゃん」
「ヤーン♪かわいい♪」ミミが姫を抱いている「私はミミ、あなたのお名前なんですか♪」「私の名前は一姫です♪」「よく言えました♪よしよし」「えへへ♪」なんとも可愛らしい。あ、そういえば「悪いゼロ、一姫ちゃんの能力、俺の血を吸ったら全部無くなっちゃった♪」
「あっ、そう」全然信じてないな。いや俺も適当に言っただけだか。
「ところで」気を取り直して正座をする「お義父さん、お義母さん、一姫さんを僕にください」
「イイデスヨ?」何故か山本が答えた。
俺と山本は完全に無視された「ゼロパパ、三人の遺伝子データは採取したよ」「そうか」ゼロが俺たちを見回す「ならばもうこいつらも用済みだな」え?
見限られたか…「しょうがない、住み込みで働けるところを探すか。」「あたし、良いバイト知ってるよ。」「よし、3人で…」ドカ「デジャブなこと言ってんじゃないわよ!ミミ様も、16未満だから追い返されたの覚えてないのですか!?」ノリが悪いなアゲハ…
そうだこの際、気になった事聞いてやる。「アゲハお前何才だ?それで結局一姫産んだんか?」「21歳で一姫は13歳で産んだわ」ロリ外見で年上で人妻だと!?
「ババァ、結婚してくれ!」次の瞬間、釘だらけの混紡が、俺の脳天めがけて振り下ろされた。ああ、なんて洒落の分からないばばあだ。
289 :
イラストに騙された名無しさん:2008/07/07(月) 21:32:44 ID:5do7Kp1+
「冗談に決まってるでしょ!何度言ったらわかるの!?私に子供は、い・ま・せ・ん!それに私はまだ10代です!なにがババァよ…」なんて不器用な女…萌える♪聞いたよ、一姫はゼロの遺伝子を使った改造人間…あれ?もしかして…「だーかーら、一姫は貴方たちの妹でしょうが!」
「あー、もう何が本当で何が嘘かわかんねー!!」「確かアゲハ君が21歳なのは事実ではなかったかね」「ゼ、ゼロ様!?」取り合えずアゲハは21か
さすがにアゲハの目がウルウルしてきたので女性に失礼な話題はもうやめよう。ゼロ「さっきの用済みというのは冗談だよ、今は君達の力が必要だ」もう冗談は聞き飽きたよ…ゼロ「さて、一姫が無事戻ってきた。次は報復だ。僕の大事な一姫をさらった組織をぶっ潰す」
報復はいいけど、どうするんだ?そもそも相手は誰だ?「敵は日本政府だ。連中は我々の改造人間技術欲しさに完成間近の一姫を奪った」「そうそう」姫ちゃんも頷く「でもわたしは自力で逃げだして、道で偶然六ちゃんに会ったの」
「なるほどそういう訳だったのか。よし、俺にいいアイディアがある。愛する一姫のために一肌脱ぐぜ」「はぁ?何いってんのよ」「一姫・・・・この戦争が終わったら、故郷に帰って結婚しような」
「何で?」「いや、何でって姫ちゃんの事愛してるからだ」「…六ちゃん見たいな人ロリコンっていうんだよね」
「こらこらお兄ちゃんはロリコンじゃないぞ、姫ちゃんが大事なだけだよ。ってどうしたんだ!?姫ちゃん顔が真っ赤だよ!」
計画の概略を説明する。何も首相暗殺を企てる訳ではない。我々の目標はただ一つ、行政法人ボルクス製薬の壊滅だ。この会社は元々、私が建てたベンチャー企業のライバルでどちらが国に認められるかを競っていたのだが、奴らのこすいマネのお陰で、勝敗は見ての通り」
「ボロ勝ちじゃないっすかwww先輩www」
「ふん、甘いな。薬事系行政法人と言えば聞こえが良いが、政府のための優生学と改造兵士の研究をする機関なのだよ」「えっとぉ?」「つまり、向こうにも改造兵士がいるって事だ」
「なんだそれなら楽勝だな、こっちには完成体のミミに今や完全体の姫ちゃんがいる。どんな敵も一ひねりだ」「それはそうだけど」アゲハがこっちを睨む。「こっちには足手まといがいるからプラマイナス0よ」「そうだな」俺は山本を見た。「あんたのことよ!」
「はあー、昔のあんたはもっとギラギラしてたのに。改造失敗したかしら?」昔?そういえば俺記憶喪失だった。大雑把には思い出してるが詳細はわかんねーや。
「前のあんたは女癖が最悪で、欠点を無くそうと記憶をいじったのよ。美人の妹がいて一般の女に興味はないってしたのに、なんでこんなロリコンに…」ゼロがふと呟いた「以前アゲハ君は自分が幼児体型で666号に振り向いてもらえないと嘆いていたな」なんだって?
やっちまった…アゲハは今度は本当に泣き出した「うぐ…うぐ…」「あーパパと六君がママ泣かせたー!」「アゲハ、泣かないで…もう、兄貴もゼロも酷いじゃない!」「ガールナカセルボーイハ、ダーイ!」
「うう、ゼロひどいです(お慕いしてるのに)」「666号泣かせるな」「いや、今回はあんたが原因」ゼロって色恋に鈍いのかよくそったれ
そのときだった。いきなり窓ガラスが割れ、何かが飛び込んできたと思った瞬間催涙ガスが部屋中に充満した。
催涙ガス?いや、これは…「アゲハ!」これは催涙ガスじゃない、殺虫剤だ!弱点のアゲハを狙ってやがる。「え?」俺はアゲハに駆け寄ると、アゲハの体を抱きかかえて一目散に外に逃げた。
「やだ、ヘンタイ!今度は私になにする気!」手の中でアゲハが暴れまくる「大人しくしてくれ、お前のことは俺が守ってみせるから」「な、なに666号のクセに…こんな事で見直したりしないからね」
『ジャキン!!』見ると辺りは銃を構えた集団がいる。「撃て!!」瞬間全てがスローモーションになり弾丸がゆっくりと迫ってくる。ヤバイ死ぬ、何か方法(盾ガ手元ニアルジャナイカ)
手元には山本がいた。俺は山本の脇をチョップし山本を展開した。ご存知、山ちゃんシールドである。
ふ、なに考えてんだか…盾になるのは失敗作の俺の方だ…。俺はアゲハに弾が当たらないよう敵に背を向け、アゲハを強く抱き締めた。アゲハはまだ状況を理解してないような素頓狂な顔をしている。少し染みだした涙がとても美しい…
ゆっくりと暗転していく視界の中アゲハは感情の抜け落ちた顔をしている。そして俺の首元に注射を……何ダ痛ミガナイ、ソレニシテモ周リ奴等邪魔ダナ、一人ヲ捕マエテ首ヲオル。プチッテ音ガシテ赤イシャワーガ首カラ吹キ出ル。
「どうしようこの馬鹿、なんか変な声上げて気絶してるし…」「ドントマイン!666号サン、エブリデイドーイングデース」アゲハと666号は山本のシールドのお陰で銃弾をしのぐことができた。「指ヒクヒクさせてるし、気持ち悪わね…」そう言ってアゲハは666号の額に手を当てた
俺は冷たいものが額に触れる感触で目覚めた「アゲハ、無事か!」「うわっ、驚いた…ええ、無事よ」「よかった…俺が身を呈して庇ったおかげだな」「あんたは完全に役立たずだったわ」ジャキッ、周囲の敵が一斉に銃口を向けてくる。まだ敵がいたのか
「こうなったら打つ手はひとつ!」俺はアゲハの柔らかい唇にキスした
「ナ、ナニスルンデスカ666号」「ま、間違えたうげー」あまりの気持ち悪さから全部吐いた。…はっ、アゲハ!?「無事かアゲハ?」「は、はいゼロ様」みると敵を全部片付けたゼロがアゲハをお姫様抱っこしていた。
「アゲハ、お前意外と重いな」見るとゼロの両足が膝まで床にめり込んでいた。「お前アゲハじゃないな?誰だ!」
「そんな事在りませんわ、ゼロ様」アゲハは、あり得ない怪力でゼロに抱きつく手に力を込める。そして、体重はさらに増加してゆく。「こ、れは、重力制御か……」「今更判っても無駄だよ、ゼロ」
「正体を現せ、妖怪子泣きジジイ!」アゲハがニヤリと笑い、その姿が男になった「いかにも俺様こそボルクスの生み出した改造人間。敵対組織のボスゼロの命はもらった」くっ、なんてことだ。ゼロが死んだら→アゲハ悲しむ→俺が慰める→フォーリンラブ…助ける必要なくね?
「まあお茶でも飲んで落ち着けよ、な?」
「おい、666号!911号!茶なんか飲んでないで早く助けろ!」「僕ちん腰が抜けて動けなーい」「エネルギーチャージ中デース、ソノママオマチクダサーイ」「お前ら絶対嘘だろ!」
「えーい、お前等には頼らん」ゼロは子泣き爺を投げ飛ばす「驚いたな今のは合気道か?」「まあな」緊迫した雰囲気のゼロと敵「菓子ない山本?」「酢昆布ナラアリマス」
その後俺たちがお茶を三杯お代わりしてる間ゼロは死闘を繰り広げ、ボロボロになりながら敵を倒した「さすがゼロ、あんたなら大丈夫と思ったよ(棒読み)」「サスガボスデース(棒読み)」「…貴様ら覚えてろよ」
ゼロ「まさかボルクスが先に攻めてくるとは…」山本「予想外デース」俺「まあ何とか皆無事だったわけだし…ってアゲハは?」
「まさか、この酢昆布の箱の中に入っているのか?」とゼロ。「そんなわけないだろ! お前さっきの死闘で頭うったな」「ダイジョブデスカー?」
「ぬぅあにしてるんドゥぁーい?じぃえろくぅーん♪」「邪魔するなボル…私の大事なアゲハを探してるんだ…」ゼロは蟻の巣を覗いている「ゥアギェハちぁーん?このかぅあいい子のこーとー?」ボルは彼の腕で眠るアゲハに頬ずりをした…ってゼロ、誰だよこいつ!?
駄目だゼロは使い物にならない「よぅやーたぁこなぁきぃ、ぜりょを無力化するぅとはぁ」「てめえ何者だ、あと喋りうぜぇ」「しゅま…ぁん…なさいせいが終わったばかりだからな」
「ところで俺の姫ちゃんはどこに行った?」
「このロリっ子達かい?」右腕でアゲハを、左腕でミミと一姫を抱いている「お前がボクルスの親玉か!?」「ザッツライ、私がボルクス製薬社長にしてそこのゼロ君の幼馴染、ボル・(使わないので略)。以後、お見知りおきを…」「アゲハ達を放せ!」「フフ、どうしよっかな〜♪」
「俺はどうなってもいい。アゲハもお前にやる。だが姫ちゃんだけは返すんだ!!」アゲハの目が逆三角になり、一姫の目はハートになった。
329 :
イラストに騙された名無しさん:2008/07/11(金) 00:15:23 ID:VrGS5Fqf
「では幼い二人は返してあげるよ。僕の趣味じゃないし、ゼロ君に強化された子なんていらない。今日の目的はこの非力そうなメイドさんを始末することだったんだが…」「ひぃ!」力任せにアゲハを抱き絞めると「可愛いなぁ…」彼女の脅える顔を触り始めた。
「てめえ!」ザシュ!怒りに支配された時ボルの首が切り落とされたそれをやったのは「いかんなまだ頭がふらふらする」『ゼロ!』だが喜びも一瞬だった「ひどいじゃないかゼロ君」
「……。……? ……おお、私のことか!」かなり間を置いてからゼロが反応する。自分の名前も忘れかけてるのか、これは本格的にヤバいかもしれないな。
「ムダさ。究極の改造人間のぼくには無限の再生力がある」切断された首が、吸い込まれるように胴体へもど…「あ、そ」ガシッとミミが生首を鷲掴みにし、どこからかとりだした鎖で縛って海に捨てた。残った胴体は巨大な岩の下敷きにした「これなら復活できないでしょ」鬼だ
「アゲハ、大丈夫か?」呆然としていたアゲハに近付く俺。「大丈夫に決まってるだろ…ほら…」そういうとアゲハは自分の胸をワシ掴みにして揉み始めた。「思いのほか、ふっくらで柔らかい…クフフ、良い体だ…」こんな笑いかたはアゲハはしない「お前、ボル…なのか」
「いかにも。肉体などただの入れ物。ぼくは他人の精神に寄生できる。さすがの君たちも生みの親が相手では、グボラァ!」アゲハの顔面に姫ちゃんの拳がめり込んだ「アゲハママの体から出てって、ヘンタイ!」そのままマウントポジションでタコ殴りにする姫ちゃん
「こいつマジか…グシャ!」「失敗したなボル、子供は手加減を知らん」「くそッ!ボルクス社で待つ」するとアゲハから変な気体が抜け出た…どうでもいいが俺の見せ場は?
「えらく厨二設定の敵が出ましたね。ゼロさん。俺にもなんか厨二的な力は無いんですか?」
「もちろんあるぞ」「マジで!?どんなの?」「お前は自爆ができる」「…………」
にしてもアゲハって本当に不運なキャラだな…。何故か殺虫剤に弱かったり、皆からいじられたり、子持設定があったりなかったり、問答無用で殴られたりと…
そんな風に物思いに耽ってるとアゲハの治療の指示が終わったのかゼロが振り向いた「さっきの話の続きだが一本いっとく」ゼロの手には毒々しい液体が入った注射器がある
「ちょ、ごめ、ねえ空気入って居るよ、空気」問答無用で腕にぶっすり。結構大量の空気と一緒に中身は俺の体内へ。「あああ、なんだが、すんげぇえハッピイだぁああ、天国でベリーダンスを踊るいかりや長介がみえる」
手に入れたのは王の力!「どうだ、666号、新たな力を手に入れた気分は?」「兄貴、かっこいい♪」「六ちゃんすごーい♪」「ヌッフゥ!スバラスィーデース…」「くぅー…くぅー…ふにゃふにゃ…(アゲハ)」
「どんな気分って聞かれても・・・いつもと全然変わらないから実感ないよオクレ兄さん......ぇへ、うひひ」
バシッ!「な、何するんだオクレ兄さん」「違います、私はお前の守護霊です。」「何だって!?」「六郎よ早く目覚めなさい。さもなくば主役はゼロになりお前は虎丸、富樫ポジになってしまいます。」
「そ、そんなぁ、せめて塾長でおながいしますぅぅ・・・いひひ」「もう、しょうがないわねこのバカは!」アゲハがいきなりキスしてきた
一姫に…「一姫様ひど〜い♪チュー〜♪ぐが〜…」「ふにゃー!くちゅぐったい!」一姫の頬を吸いながら、抱き枕にしてまた寝始めた。「たく…まだまだ子供だね君は。でもそれがきっと君の魅力なんだよ」ゼロがアゲハの寝顔を覗いて言った…って本当にゼロのほうが主役っぽい!
このままだと本気でヤムチャ並の脇役になりかねない!主役の面目躍如のため、俺がこの手でボルを倒してやる!「ゼロ!ボルクス製薬ってどこだ?」「どこもなにも…うちの基地の隣に立ってるビルがそうだが?」近!
「こんにちは、社長に会いたいんですが」「かしこまりました。ご予約はされていますか?」「いいえ」「申し訳ありませんが、アポイントメントのない方をお取り次ぎすることはできません」「そこをなんとか」といいながら俺は例のモノを出した
「マッハ貫手!!」文字通り受付を瞬殺すると俺は内部に侵入した
「まずは女子更衣室に潜入捜査っと」
はやる気持ちを抑えつつ女子更衣室のノブに手をかける俺。主人公にあるまじき鼻息の荒さだと自分でも思うが仕方ない。だって男の子だもの!
「それじゃっ! しっつれーぃしまぁ〜……え?」
俺は辛抱たまらず扉を開いたが、しかしその先にあったものは
「お待ちを」後ろから呼び止められたので振り返るとそこにはさっき殺したはずの受付嬢が…「どうしてまだ生きているんだ!?」「ボルクスの社員がそう簡単に殺されてると思って?」「くそ、改造人間か…」
「666様ですね?」「他人にその番号を呼ばれるのは嫌いなんだ」「社長から、あなたが来たら社長室に通せと言われています。こちらへ」受付嬢が先に立って歩く。あからさまに罠臭い。そして右手には女子更衣室の扉。受付嬢と扉、俺が進んだのは
大気への拡散だった。そう、ゼロが俺に打った、あのハイに決まるステキなお薬は、俺を有る一定時間だけ気体にし、そして他人に取り付く能力を与えたのだ。
よし、ボルめ。お前がアゲハにしたように仕返してやる。「おや?どこに行ったのかしら?」受付嬢が消えた俺を探している。「うぐ!」口の中へ進入し、「よっしゃあ乗っ取り成功!」
……しまったどこにボルがいるんだよ、俺場所知らんがな!?
が、取り越し苦労だった。取りあえず最上階にいくと社長室とプレートのある部屋があった。俺はノックをする「入りなさい」ん? 女の声? 俺はいぶかしみながら中に入った
「666号はどうした」女の声はするが誰もみあたらない。「え……、あの……」俺は今受付嬢だ。何か言わないと怪しまれる。どうしよう?
「欲望をもてあます」
もういっちよう。「みんなー!抱き締めてー!宇宙のはてまでー!キラッ☆」よし、これで俺が乗り移ってるなんてバレないな。
「なんだ?今日の君はいつもほどギャグのキレがないな、どうかしたのかい?」
そんな風に返事をする社長の言葉には、例えば友人に向けるような温かみが伺える。どうやら扉の向こうにいる社長と、この受付嬢(いつもは鋭いギャグを飛ばすキャラなのか?)は、ある程度親しい関係らしい。
「か、観客がいないと」「そうか」すると部屋の椅子に煙が集中して知的な美人がそこにいた「ん、何だ?ああ、君はこっちが好みだったな」するとボル?は威厳のある渋い男性の姿に変わった。
やつも霧状になって他人に乗り移れる能力だったな…あれ?そうすると俺と全く同じ能力ってことじゃん。なんでだ?あの薬ってもしかしてボルが作った薬で、ゼロはそれを俺に試しただけということか?
「666号が来たと聞いたが、ヤツはどこへ?」「に、逃げ出したので追っ手を放ちました、すぐ捕まえます」「そうか」ボルは俺の正体にまったく気づいてない。このまま決着をつけたいが、また煙になって逃げられたら元も子もない。どうする?
「あ、社長!窓の外に空飛ぶモトラドに乗った貧乳少女が!!」
「モドラドとは空を飛ばない物を指す名称のはずだ」「…………」とっさに俺が弄した策がコンマ数秒で返り討ちに合う。読んでらっしゃいましたか、社長。隙がないです。
「ところで社長どうされたんですか?携帯カメラを構えたりなさって。」
目前のボルは、俺の発言など意に介さず(多分ジョークか何かだと思っているのだろう。くそう)、ただこちらを見て毅然とした態度を崩さない。「そんなことはどうでもいい。ところで・・・『アレ』についてだが」
「アレを早くカメラで取りたいんだが…」カメラで撮りたいアレ?なんだそりゃ?といっても現在、俺は何も持ってないわけだが…はぐらかすか「すみません、現在『アレ』は持ってないもので…」「何を言ってるんだ?あるじゃないか、ほら」俺の体を指差してる。指してる先は…
俺の胸だ。パチッ、なんだ? 服の中のブラジャーが外された? ボルの仕業か? おい、『アレ』ってなんだ! ヤバくね?
「お前の胸に刻まれた、七つの傷を見せるんだ・・・・ハァハァ」
どうすればいいんだ!?別にこの体は俺の体じゃないから言いなりになって胸をガバっと晒すのは構わんが…今更になってこの受付嬢が可愛そうになってきたぞ…そうだ、俺はゼロを殺しにきた。これはチャンスじゃないか
って、ゼロじゃない、殺すのはボルだ。俺はボルを油断させるべく、焦らす様に服のボタンをゆっくり外す「社長ぉ〜、まだ明るいのに、もうですか〜?」…俺何やってんだろ、と思ったら負けだ
「はい、これが私の首筋にある星の形をしたアザですよ。」
当然そんなのでボルが止まるはずもなく服を手早く脱がせられたヤバイ!俺は受付から抜け出た「あれ?社長、あん」「ぐひひ楽しもうじゃないか」…以下18禁展開の為省略
さて、今がチャンスなのは言うまでもない。俺は獣となったボルの上に来ると、実体に戻り急降下。重心を右足に持っていき、ボルの頭蓋骨を砕くように頭を踏み潰した。
「うぐぅ」妙なうめき声とともにボルは息絶えた。しかし俺はあることに気づいた。
妙な声は×××中に絶頂を迎えたときの声であり、俺は思いっきり地面を蹴っていた。…やばい、こりゃ足折れたわ。「うわ!どうしてゼロの部下がここにいるんだ!?」やばいバレタ…「キャー!!」受付嬢は絶叫した。「ギャー!!」俺も痛みに耐えかねて絶叫した。
まあ気化すりゃ痛く無いし逃げるが勝ちだ。それにしてもセクロスしてんじゃねーよ畜生!ん?どどど、童貞ちゃうわ!
だが、気化した俺をボルが掴んだ、バカな!「ぼくと同じ力が使えるのか、666号!」俺は地面に叩きつけられた。どういうことだ?「同じ能力者同士なら触れるのさ、そして能力者同士は相手に乗り移れない」なんだと!つまり、最後の手段は肉体言語ってことか?
「…全く、どこでこの能力を身に付けて来たのかは知らんが…ふん、所詮は付け焼き刃、詰めが甘いわ」「くっ…」言いながら、徐々に実体化されるボルの体。いつの間にか奴の右手は鋭い手刀を構えている──俺にトドメを刺すつもりか?
「佐倉くんに化けて来たのは上手い手だったがな…ククク、残念ながらゲームオーバーだよ、666号」まるで俺の反応を楽しむような緩慢な動作で振り上げられる鋭い右手。俺を抑えつける力は馬鹿みたいに強力で、抜け出す事を許してくれない。
ボルの右手は窓ガラスを飴細工のようにぬるりと切り裂いた。「貧乳少女よ!待っていろ今迎えにゆくぞ!」どうやらブラフを信じていたらしい。ボルは窓から飛び立った。
まるで、それがごく当たり前の行為だというように、奴はそのまま、右手の刃物を振りかぶり、振り下ろした。――おれは、とっさに実体化した。
「──ぐ、うッ…」くぐもった声を出したのは、ボルだった。奴の手は、俺の心臓に入刀する寸前で止まっている。「お前、その顔は…!?」──どうやら実体化した俺の顔に何か驚きの事実があったらしい。正直意味不明だが、しかし今はそんな事には構っていられない。
事情は分からないが、つまりボルは狼狽えているのだ。ここで何らかのアクションを起こさねば、今度こそ殺されてしまうかもしれない。・・・俺はこのコンマ数秒でそこまで思考を巡らせると、とっさに室内を見渡して、そしてある物を見つけたのだった。それは
社長机の卓上に厳然と飾られた、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールのフィギュアだった。「………………あ、窓の外に空飛ぶ全裸のルイズちゃんが」「な、何だとッ!?」予想通りと言うか、予想以上と言うか、兎に角ボルはすごい勢いで振り返った。
今がチャンスだ!俺もボルと同じように腕を刃物に変えて…プルル!誰だこんなときに電話なんて…ピッ!「もしもし、ゼロだが…」なんだよ!今ボルを倒せそうだって時に!「それはよかった。お前に打った超人化の薬、効果切れなんだが大丈夫そうだな。がんばれよ」プチッ!
その後は地獄だった。
電話が切れた瞬間俺は逃げた。しかしボルの追跡、攻撃をズタボロになりつつ躱していき、基地が見えた時生きてるのが不思議なくらいだった。
「六ちゃんお帰り〜」出迎えてくれたのは姫ちゃんだ。その笑顔が俺を癒してくれる…が、なぜか姫ちゃんの足下にボロボロのボルが倒れてた「こいつ、また来たからやっつけちゃった♪」…主人公の立場がっ!
ちなみに、このあとボルはスタッフが美味しくいただきました。
何故なら今回のボルのよりしろは和牛だったから。「うまいなこれ」「今度牧場の牛に憑依しない」
そういうとボルはこりごりオチで帰っていった。「って、せっかく捕まえたボルを何逃がしてんのよ!?」「アゲハ〜ひどい目に合ったよ〜抱きしめて〜」「自業自得だ!役立たず!屑!死ね!」アゲハの罵倒が俺の心を癒してくれた。
そういえば、ボルクスくんが狼狽えていたのは何故か分からなかったな…ゼロにでも聞いてみるか。
「…というわけなんだがゼロ」「ふむ、まだ記憶が完全には戻ってなかったのか。ボルとお前は以前会ってるぞ、あの事件で」あ…の事…件?そうだあれは
俺がキレ痔になった事件で、肛門科の待合室で視線があって気まずくなった相手がボルだ! …できれば思い出したくなかった
しかしなぜゼロが肛門科の待合室での出来事を知っているのだ? まさかあいつも……。
「ゼロあんたも痔なのか?」ゼロは黙って後ろを指した。「お大事に」そこはあの肛門科があった。…そうだ基地内にある医療施設にかかったんだ
そのとき肛門科のドアが薄く開き、細い手が出ておいでおいでの動きをした。ゼロはこちらを向いているので気づいていない。
ん?ちょっとまて。ここは基地って言ったって、隣のボルクス製薬の高層ビルのせいで明らかに日照権と電波を侵されている地味なたたずまいのゼロの持ち家。アゲハとミミと一姫の部屋が二階にあり、ゼロは一階の自室で、山本がリビングで寝て、なぜ俺の寝床の物置が肛門科に…
あて、てててて、頭が痛い、(考えすぎるな)、うーなんか頭がグラグラする、(考えてはいけない)、……、…、・・
おかしいなと思いつつ扉をすると巨大な地下施設に通じた「そうだここはこんなだった俺色々と忘れすぎじゃねえ」
そうだ、思い出したぞ。この場所こそ全ての改造人間の生まれ故郷。俺やミミ、姫ちゃんに山本、あのボルすらもここで生まれた。いや、アゲハやゼロすらも作られたのだ、あいつの手によって!
あいつ・・・・そうあの女のせいでだ!俺は曲がりくねった地下通路を進み奴の部屋の前に立った
ドアを開けるとゼロの家の裏の道路に出た。そこから見える信号の対角線側にそれはあった…『秋元産婦人科』ここで生まれたんだなぁと感慨に浸っていると「あら六郎君?」「え、えっと…」「ふふ、赤ちゃんのときのことなんて覚えてるわけないわよね」院長のお婆さんが現れた。
俺は内なる衝動のまま部屋に押し入った。…だがその部屋にはなにもなかった「おかしいな?」ドンッ!何だ麻酔銃?くそっ、意識が「おやすみ666号」………あれ、俺何で此処で寝てんだ?
えっと確か産婦人科に行って、そこの院長に会って…
あられもない格好で足開かされて、麻酔でぼぅっとして、でもすごく痛くて、まるで鼻の穴からスイカが出てくるみたいで、
そんなこんなでスイカを貰った。「みんなでお食べ」院長さんありがとう!
スイカを割ると赤ちゃんが入っていた。 「なんだこれ」「どうする?」「あんたがもらったんだからあんたが世話しなさいよ」「お、俺の子じゃねえよ」
「とりあえずコイツに名前をつけないとな」思わずスイカ太郎とつけたくなるが、いくらなんでもそれはないだろう。
……ああ、もちろん、ねーよ。つーか、ここの病院の笑気麻酔効き過ぎ。つーか、本当に麻酔なのか、これ?
そんなこんなで我が家にメロンちゃん(♀)が来た。ゼロ「なんでメロンなんだ?」俺「スイカだから」山本「理由ニナッテ、マセーン!」ミミ「赤ちゃんだー!」アゲハ「ヤーン、また可愛い子が来たー♪」一姫「ヒメも抱っこするー!」メロン「あだ、あだ…」
戸籍上メロンは俺と姫ちゃんの養女ということで一応体裁を整え、俺たちは家族になったんだ。
「妄言はそれだけか」それいったらブン殴られました。
まったくヒドい目にあったぜ
だが家族ができた今、俺は心は余裕に満ちている。むしろ使命感にメラメラと燃えているぐらいだ。「俺、就職するよ。一家の主としてみんなを養わなくちゃな」
俺「それが僕が貴社を志望する理由です!」ボル「ウソ付け!どうせ、また俺を殺しに来たんだろ!」
「違います!金のためです!愛する妻と娘のためです!」
「つか、あんた俺たちの改造人間技術が欲しいんだろ?金次第で俺が手引きするぜ」「ゼロを裏切るか?」「いや。山本に睡眠薬でも飲ませてあんたにやるよ。ムダ飯ぐらいのあいつ、みんなジャマだと思ってるから」
「何をふざけたことを。どういう形にしろ研究機密をリークすれば裏切りになるだろうが」「ん、確かに…」「第一、ゼロの技術などいらん。私の技術はゼロのそれを超越している。以前、貴様が使用した体を気化させる薬、あれも私が作ったものだ」な、なんだってー!
「こうなったら意地でも就職してやる!そしてあんたの知識技術財産すべてを手に入れる」「ほほう、いい目をしておる・・・よかろう、採用だ」
「しゃー!内定GET!」「何を勘違いしている。お前が通ったのは面接の申し込みだ」「何!?」「社会の厳しさもしらない青二才め。無資格無実績、その上、既卒の中卒が中途採用試験とは…さっさと派遣を申し込んだほうが不採用の悲しみをしらずにすむんじゃないのかい」
が、採用はトントン拍子だった。例の佐倉という受付嬢に社長との関係をバラすといったら人事課長に口を利いてくれたのだ。ボルがジャマをしようとしたが、痔の秘密をちらつかせると大人しくなった。持つべきものは他人の弱みだな
だがそう全ては上手く行かなかった「何此処?」「うん、あんた新薬の被験者でしょ」ちょ、なにその薬
なんで正社員の俺がそんなことを!?「え?君、アルバイトの人でしょ?」違う!俺は昨日、あの厳しい圧迫面接を潜り抜けてやっとの思いで採用してもらった君達の職場仲間、期待の大物ルーキーだろ!「ごちゃごちゃ言ってないでさっさとそこに寝ろ!」
「さあケツ上げろ、ズボン下ろせ、そうだパンツもだ。そらいくぞ」「ぎゃああああああああああああ痛い痛いいい痛い痛いい痛痛痛痛痛痛痛痛痛」
肛門から注入される怪しげな薬の不快感と痛みで意識が朦朧とする中ボルが現れた。「てめえボル」「何を裏切られたような顔をしている、我等は敵対してるのだぞ、その意味を理解してるのか?」
「そういえばそうだった」「忘れていたのか……」とボル。「ボル、お前に聞きたい事がある……」
「『驚愕』は一体いつになったら発売されるんだ? なあ。俺はあと何ヶ月、いや何年待てばいいんだ?」
「知るか馬鹿!おいやれ」え、マジやめ痛い、痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛……意識を失った666号を冷酷に見つめるボル「例の部屋に連れていけ、経過観察は怠るな」
「──…ん、ん…アゲハぁ…もう食べられないよ…………え?もっと食え?…豚のように食えってぇ?……わはは、またそんな事言って、お前って奴はぁ…………ハァハァ、もっと罵っ「いい加減起きてください」…朦朧とする意識の中、誰かの声に呼び起こされ、俺は目を覚ました。
「なんだ、夢か。。。」「いいや夢じゃないよ」
一方その頃のゼロ達
温泉宿で命の洗濯をしていた。
「ぷはー。いい湯だなぁ、アゲハ」
俺は『驚愕』が出るのを心待ちにしている。「ゼロ達どうしてるかな……。なんだか温泉に入っている気がするなあ、アハハ」俺は現実逃避していた。
すると背後から、「そうだねえ、次のオリンピックあたりには出てるといいねぇ、『驚愕』。」と不吉な言葉が。振り返ると
やたらとエロい女医さんがいた「お薬の時間よ」
「さあ脱ぎ脱ぎしましょうねー」といいながらなぜか自分が脱ぎだした。「夢だ・・・。こんなの絶対夢だー!!」
夢のようで夢じゃない一夜が明けた。ブブブ…ブブブ…俺は携帯のバイブ音で目を覚ます。
「もしもし」「お前、今何しているんだ?」「なんだ、ゼロか……」俺はわかる範囲でひととおり説明した。「ゼロ達は今どうしてるんだ?」
「皆で慰安旅行に来てる。まったくいきなり行方不明になったと思えば」
「慰安旅行!どこにそんな金が?」「改造人間技術で今まで稼いだ資金がたんまりある。お前が出稼ぎに出る必要は全くない」俺の努力全否定!
「くそう俺もすぐ合流するよ!ゼロたちは今どこにいるんだ?」
「こちら箱根の老舗旅館です〜。目の前には舟盛りがあります」「……ゼロ?酔ってんのか?」「あーん一升瓶5本ぐらいで酔うか」
「もう我慢ならん、今すぐいくぞ待ってろよ!」と叫んで俺は東北新幹線に飛び乗った。
もちろん地震のおかげで俺は新幹線に缶詰めになった。立ち往生しているうちに慰安旅行は終わったと連絡があった…
しょうがない、ボランティア活動でこの夏は燃え尽きよう。
そんなこんなで1ヶ月が過ぎて、真夏の日差しで真っ黒になった俺は
ただの労働では得られないなにかを経験し、人間として一回り成長した。よし、今の俺なら…アゲハにふさわしい男になったはずだ。俺は新たな決意を胸に、アゲハが待つ基地へ戻った。
が、そこに基地はなかった。草一本生えていない更地に不動産屋の立て看板のみ。
そこにはこう書かれてた前の建物は引っ越ししました。えーー、引っ越し先聞いてねえよ!!
仕方がない、本望ではないが隣のビルのボルに聞きに行くことに。「ゼロ?あいつなら旅行中に良い物件を見つけたから基地をそっちに移すっていってたぞ」ゼロの土産を食べながらボルが言った。で、肝心のその場所は?
「その前に、何、新薬の治験逃げてんだよ」ボルは怪しげな薬を持って近づいてくる「聞いてないぞ実験台なんて」「この契約書に書いてあるが」……読み飛ばして適当に判子押してた。
しかし俺にはもう働く理由もない。契約書は破り捨て、ボルに切り札を使った「ボル、このルイズ黒猫Verのフィギュアをやるぞ」「おぉ、悪いな。ゼロは芦ノ湖周辺の土地を買ってたぞ」芦ノ湖…第三新東京だな
「ところでさっきお前が破いた契約書、当然コピーだぞ」「え゛」「まあいい出張扱いにしといてやる。潜入捜査がんばってこいよ」
「潜入捜査って俺は……」「俺は何だこのコウモリ野郎」
「んな紙切れが何だよ!一姫やアゲハにヒドイことしておいて…」「何を勘違いしている?やつらは所詮テロ組織、公的機関たる我々の法人として活動を脅かす犯罪者どもだ。それは同時にこの国を敵に回す売国奴、人権は保障されないのは当たり前ではないのかい」
「お前が此処にいるのは金が目的だろ」「ち、違う」バシッ!札束で叩かれた?「じゃあこの契約書は何だ。これだろ金が欲しいんだろ」ボルは札束を次々とぶつけて来る。
ク…確かにそうだ。俺がボルの会社に就職したのは家族を養うため。ここでボルと喧嘩別れするのはまずいぞ……っていうか札束で顔はたかれるのってキモチイイ!もっとぶって!!
「良いことを教えてやる。我が独立行政法人ボルクス製薬は国内外の実績を買われ、円滑な研究開発のために国内全ての関係業種企業を国家権限によって子会社として統一、来月には歴史上類を見ない超規模トラストの頭首企業となるのだ!」
ボルが自分に酔ってるスキに逃げ出した。もちろん床に散らばっていた金はできるだけ集めた。さて…ボルがどう言おうと、ゼロはともかくアゲハやミミ、姫ちゃんにメロンちゃんを裏切るわけにはいかない。先のことは先に考えよう、俺はみんなと合流するため芦ノ湖へ向かった。
第3新東京市に来たはいいものの途方に暮れる俺。「詳しい住所まで聞いておくんだったな…。どこに行けばいいんだろう」
目立つメンバーだから、地元の人に聞けば知ってるかも「この辺りで変な外人見ませんでした?えらくガタイがよくてカタコトでしゃべる変態なんですけど」「あんたあいつらの仲間か!」地元住民は逃げた…近くにいるのは間違いないみたいだが、聞き方を間違えた。
冗談半分で八百屋のおじさんに聞いてみた「すみません、ここら辺にかわいい女の子達来ませんでしたか?」「あぁ君、アゲハちゃんたちのお友達?」それらしいこと何も言ってないのになんでわかった!?
「彼女の身内が訪ねてくるのを待ってたんだよグヘヘ」「はぁ?」「で、いくら出す?」「何のことでしょう」「身代金だよ身代金」「!?」
どういうことだ?状況が読めない、情報を集める必要があるな。俺は八百屋との会話を試みた「くたばれ!」ドゲシッ!俺のハイキックが炸裂。オヤジはダウン。肉体言語による話し合い終了、目撃者はなし
つまりまたアゲハが不運な目に合ってるのか、それとも皆まとめてなってるのか・・・まぁいいや、とりあえず久しぶりにあれをやろう。クイッ。そうアゲハのメイド服に繋げてある俺とアゲハの運命の糸、俺はそれをスルスルとたぐっていった。
すると俺の方が逆に引っ張られた。とんでもない怪力だ!俺の体が地面の上を凄まじい勢いで引きずられる。摩擦で熱い上に痛いし、電柱とか壁に次々激突する。アゲハにこんな力はないはずなのに、どうなってる?
あれから何十の山を越え何百の川を越えたろう。1ヶ月後俺はまだ引きずられていた。
「六ちゃん見っけ!」と、姫ちゃんが俺に併走しながら言う「もぉ〜、探したよぉ。全然連絡ないから心配したんだよ?」俺は1ヶ月引きずられてボロボロだ。姫ちゃんに助けを求める「話は後でいいから、助けてくれ」「助けるのはいいけど…手を離せばいいんじゃない?」…あ!
無理だ・・・俺とアゲハの運命の糸を断ち切るなんて俺には…「えーい!」プチッ!姫に断ち切られた…
しょうがないやこれも運命、これからは姫ちゃん一筋に生きよう。「姫ちゃん大事な話があるんだ。ちょっとそこの路地裏の薄暗がりに来てくれるかな?かな?」
「別にいいけど」姫ちゃんは何気なく石を拾うと、片手で粉々に握りつぶした「エッチなことしたら六ちゃん一人雛見沢決定だよ?」あれ? もしかして死亡フラグ?
「エッチなことって例えばどんなことだい?」「え、えっと…お胸とかパンツ見ること…」「大丈夫、そんなことはするわけないだろ」「え、じゃあ何するの?」「そうだな。恥ずかしくて、ちょっと痛いけど、とっても気持ちいこと」
「恥ずかしくて、ちょっと痛くて、気持ちいいこと?」姫ちゃんはしばらく悩み、やがてポンと手を叩いた「わかった!献血だね、六ちゃん!」…あぁ、かわいいなあ、姫ちゃん。
「じゃあ、右がいい?左がいい?」「ん、何のことだい姫ちゃん」「もちろん頸動脈だよん。献血!吸血!石仮面!!」
そんなこんなで俺は人間をやめた。
そう、今の俺はお腹を減らした狼。「うへへ…」一姫の下半身に手を当てようとした瞬間。「何してんのよー!!」ドガッ!傘で思いっきり叩かれた。「ぎゃあああ!」「ふぎゃー!」「あー、ごめんねメロン、起こしちゃったね…」「うう…あ、アゲハ?」
叩かれた勢いで俺と姫ちゃんはもつれるように転がって、色々いけないところを触ったり触られたりしてやわらか〜い感触にひたる余裕は当然無く、予期せぬ闖入者に俺は本気でビビっていた。「い、いやこれはアレだよアレ、なんつーかその、」
「違うんだ!急に姫ちゃんが来たので、足の内側で蹴ればよかったが、外側に押し倒してしまった」「黙れヘンタイ!」
「変態兄貴、覚悟せよ〜、ホアチャーッ!」ベキッ!「ぐがああああ…ブクブク」後から来たミミはどこの暗殺拳だと言わんばかりに俺の首根っこに飛び蹴りし、俺の喉仏は潰された。「姫ちゃーん、変態を見たら、まず殺さないとダメだぞー♪」「ハーイ♪ミミお姉ちゃん」
「と、ところで、アゲハお前誘拐されてたんじゃないのか?俺はお前を助けるために…」「あーそのこと、いいのよ、もう終わったことだから」「え?」
「変な連中が来たけど、ミミ様と一姫で返り討ちにしたから」まあ、この二人に勝てる奴はいないよな「それより、今までどこで遊んでたのよ、666号!まったく、あんたのせいでムダに心配しちゃったじゃない」お?もしかしてツンデレモード?
「前にも言ったでしょ、あんたみたいなお子ちゃまが独りで生きていけるわけないんだから。たく…私はあなたの保護者じゃないんだからね。今度、勝手にどこか行ったらもう知らないんだからね」
なんだろう、このニヤニヤしてしまう気持ち。「わーったよ、お前のそばにいるよ。ずっと、ずっとな。」「な、なによ別に私は・・・その、ただあんたの
489 :
イラストに騙された名無しさん:2008/08/05(火) 09:41:13 ID:ICHL8lnh
…上司?仲間かな?お友達じゃないし…」「もっと密接な関係だろニヤニヤ」「うっさいわね!もう、家族ってことでいいわよ…」照れ屋さん♪浴衣姿が美しすぎる!ん?「そういえば俺があげたメイド服は?」俺との愛の糸が縫い付けられた服。俺は一ヶ月それに引っ張りまわされた。
「あぁ、あれ?」アゲハがイヤそうな顔をする「山本のやつが盗んで逃げたのよ」なに!なら俺を引きずり回したのは山本? アゲハとの運命の糸にしがみついた俺の努力はいったい…いや、それより、アゲハの使用済みメイド服を盗むとは赦せん!俺も欲しい!
まあいいや。とりあえず当初の目的のアゲハ救出は成し遂げたわけだし、家に帰ろう。
ってそういえば新しい家ってどこ?「ここよ」温泉街の裏にあったその建物は…「普通でしょ」うん、普通の一戸建てだ。せっかく引っ越したってのに…まぁ、文章で表すのに苦労しない建物だ。交通の便もよさそうだし。
「じゃ改めて、ただいまーっと。」扉をあけるとそこはなぜか
温泉が沸いていた「いいでしょ?せっかくの温泉街だから、自宅にも温泉がある物件にしたの」アゲハが得意そうだが…おかしいから!家に入っていきなり温泉とか、玄関はどこだよ!湯気モウモウだし、どう考えても欠陥住宅だろ!
「バカねカモフラージュよ」とアゲハが小声で耳打ちしてくる「温泉の底に地下室への扉があるの」
そうなのか、よしさっそく。ヌギヌギザッポン!「あちぃぃぃー!」「30秒待たないと開かないわよ♪」「にゃろー…」ブクブク「…やっぱり無理!」俺は温泉を飛び出すとオケの粉氷を体にまぶした。「アハハ!嘘に決まってるじゃない馬鹿ねえ!」アゲハが泣きながら笑ってやがる
「まったくそうぞうしいな」ゼロが現れた。こいつ、この熱い温泉に平然と入ってやがる「ん?誰だ?」「俺だよゼロ」「お前など知らんぞ」「ボケたか?666号だよ」「知らんな」え? どういうことだ?
「666番は欠番だぜ。お前誰だ?スパイか!?」「ちょ、待てよおいアゲハ何とか言ってやれよ」「……、そういえば、私あなたを知らないわ」急にアゲハが能面のような顔になる「!?何だ何が起こってやがる」
どうしちまったんだよ二人とも!?おい、ミミ!「あんた誰?」「お兄ちゃん悪い人?」ミミ?姫ちゃんまで…。残るは「ばぶばぶ♪」赤ん坊のメロンだけか。おや?メロンの様子が
メロンがなにか持ってるぞ。子供のオモチャかと思ったけど、やけにメカっぽい外見だ。横になにか書いてある『記憶吸い取るマシーン』…これって?
・・・・今、何をしてたんだっけ? あ、横に何か書いてあるな『記憶を吸い取るま』・・・・・あれ?今何をしてたんだっけ?
六郎達が永遠と同じことをしてる間に、ボルクス製薬の勢力はどんどん拡大していく・・・
ボルクス製薬は、ボルの言っていた通り、歴史上類を見ない超規模トラストの頭首企業になっていた。
「あいつ今頃どうしてるかな」摩天楼の最上階でボルが独りごちる。
「666号は今朝北京で存在を確認されています」いつのまにか秘書が横に立っていた「うぉう」マジでびびるボル。意外と小心だ。
「ですがその他の戦闘員、及びコマンダーゼロの消息は把握できておりません」「・・・そうなのか」「心配ですか、旧友の安否が?」「ふふ…かもな。僕とゼロ君は学生時代から張り合ってきて、永遠のライバルだと思っていたのに、いつのまにか僕は玉座に座っていた…」
秘書「恐れながらコマンダーゼロは社長を特にライバル視してはいないようですが」ボル「ぎゃふん!」
「君に何がわかる!女の主観で答えないでくれ」「…申し訳ありません。ですが私は学生時代からお二人を見てきました。そしていつも思っていました。彼は表面上はライバルを演じてましたが、本当はいつも自分の世界に浸って、あなたのことを全く見ていないのではと…」
ボルは思い出した。ゼロに張り合って基地の隣に本社を建てたてもゼロはいつも冷めた態度だった「…そうだな。彼との決着がつかない限り、真の勝利はありえない。佐倉君。どんな手段を使ってもいい、全力でゼロの居場所を突き止めろ!」
ケータイを取り出してピポパ…プルルル…「もしもし私よ、お久しぶり。ええ元気よありがとう。ところで今どこにいるの?そうなの奇遇ね。また連絡するわ奥様によろしく」「社長、ゼロは1階のカフェにいるそうです」
「ハイ!?」予想外なことにボルが呆気に取られてると…ドタドタドタドタ、ビルの階段を駆け上がる音がし、バタン!!「待ってくれ佐倉!」ドアを突き破ってゼロが現れた「僕はマルゼロだ!奥さんなどまだいないんだ!僕の妻になる人は決まってる…。僕は今でも君の事を・・・」
「ひどい、ゼロ様!わたしとの関係は遊びだったんですか!」続いて現れたアゲハが泣きながら叫ぶ「ゼロパパひど〜い♪」「バブバブ♪」意味がわかっているのかいないのか、メロンを抱いた一姫も言う「お前等、なぜここにいる?」ボルが呆然とつぶやいた。
秘書「それは私がご説明します。まずはこのフリップをご覧ください」
「…と、このような三角関係を乗り越えて今の私たちがいるわけです」
「へぇー、ゼロ様もこんな手紙書くんだ!」「やめろー!見るな!」「ボルボルの字、あたしよりお下手、ミミズがにょろにょろしてるみたい。」「触るなー!!」ゼロとボルと佐倉の青春時代の思い出がよみがえる。
「ちなみに一姫さん」佐倉が一姫を抱き上げる「あなたの今の姿は、私の幼少期の姿をベースに製作されたそうですよ」「そうなの?確かに似てるかも〜」ゼロが慌てて叫ぶ「こら、佐倉!それは二人の秘密って言っただろ!」「…ゼロ様、未練がましい」アゲハはジト目だ
一方そのころ、主人公のはずの六郎とミミは中国奥深くの森にやってきていた。「こんなところにいるわけねぇよ山本のやつ。今頃宇宙を飛び回ってるころだって」「でも、衛星写真(グーグルアース)のこれってどうみても山本さんでしょ」行方不明の山本を探しにきたのだ。
「なんか日本では主役の俺を抜きで勝手に話が進んでる気がするな…」「なに難しい顔してるの、兄貴♪」ミミが俺の腕に抱きつく…ま、いいか。山本なんて見つかっても見つからなくてもどうでもいいし、せっかく兄妹水入らずの海外旅行、オリンピックでも眺めて楽しむか
「なんで競泳水着ってあんなに色気ないんだろう。みんなスク水で泳げばいいのに」
520 :
イラストに騙された名無しさん:2008/08/17(日) 13:30:20 ID:5AP2l2m8
と、ちょっとミミの反応を期待したことを言ってみたが見事にスルーされた。はぁ・・・。さて、用も済んだし帰るとするか。金がもったいないので俺達は船で帰ることになった。ゆっくり進む船の上で疲れて寝てるミミの顔を眺めていると
521 :
イラストに騙された名無しさん:2008/08/17(日) 15:38:58 ID:mt/w6o2q
勃った。
そして深海のように澄んだ空を仰いでこう思った
「あと一歩でS●X!!」
俺の脳内に悪魔と天使が現れる「犯っちまえよ、既成事実さえ作ればどうにでもなる」「いけません、人目があるので部屋に戻り睡眠薬とビデオカメラを用意してから犯るのです」
中高生向けのラノベでは逆立ちしても描写できないような長い夜だった。丸窓から差し込む朝日で目覚めた俺は、
525 :
イラストに騙された名無しさん:2008/08/17(日) 17:14:45 ID:LoFh0dWL
勃った。
だがすぐに萎えた。なぜなら
ただ葛藤するだけで一晩を費やしてしまったからだ。結局タイムアウトで道徳心が僅差で勝利した。「ふぁー…おはよう兄貴」
そこには朝の伸びというよりもポージングな感じでビシッと型を作る髭面のマッチョがいた。性別が日替わりって嫌だね。
って何だこれ「誰だお前!!」うわっ、一晩中部屋間違ってたの気付かんかった
ん?「ワッツ?」そこにいたのは・・・「オーマイダーンゴ!六郎サーン、アイタカッタデース!」ギュウウウウ!「ぎゃあああ!はなせえええ!!」生まれたままの姿の山本であった。
「あ、釣れた釣れたー!」いつの間にかミミがいた。「釣れた?どういうことだ」と俺が尋ねると、「あのね、兄貴を餌にして山本を一本釣りしたんだよ、すごいでしょー」「…ああそういや山本を探しに来たって設定だったな」
まあいい、俺とミミは文字通り山本を引きずって日本に帰ることにした。向かう先はもちろん
六本木一丁目3番地8号にある貸しビルの中に隠されたCIA極東本部だ。
「合言葉を言え。」「木工用ボンド。」言うやいなや鍵が開いた。つーか合言葉って…小学生の秘密基地じゃないんだから…
「合言葉を言え」「またかよ。木工用ボンド」「それは最初の合言葉だろ。2番目の合言葉を言え。それはお前の好きなものだ」「えっと……」どうしよう?
「『それはお前の好きなものだ』と言われても――」「よし通れ」扉が開いた。「…………」
このあと、俺達の前に数々の関門が立ちはだかり、そのたびに俺達は暗号解読やクイズやトンチや数独、ピクロス、テトリス、ぷよぷよ、クイズマジックアカデミー、Wiiスポーツなどなどをやらされた。「まだ、あんのかよ…」「次はなんだろ〜♪」ミミは最高に楽しんでた。
「合言葉を言え」「いい加減にしろ何回目だ!」「……十一k」「聞いてねーよ!…で、次の合言葉のヒントは?」「合言葉なんて大切なもののヒントなんていうとお思いで」女の声で言われた俺は無性に腹が立った扉を殴り倒そうかとも思た。
「まかせて兄貴!」ミミが女に向かっていった。「あたしが勝負で勝ったら、ここの扉開けて」「ええ…望むところよ」そいうと二人は…『モンバンのオンナが ショウブをしかけてきた!いけ!ピカ(ry』DSを取り出しポケモ○で勝負を始めた。
172秒後
「じしんが外れた?汚いわ、なんでピカチ○ウがふゆう持ちなのよ!」「うっさい、勝てばいいのよ、勝てば!」改造厨のミミが圧勝したが、反則負けだった
負けてしまったため入れなかったCIA極東本部を去り、一行は悪の組織(仮名)へ向かった。「関係者以外は立ち入り禁止ー」「CIA極東本部の住所、教えますよー」「……よし通れ」いいのか?
14年後……
俺達はどうしてるだろう
「14年後だって?フフフ……あんたは生きちゃいないよ」「な、なんだってー!ってかあんた誰さ」
と、暇なので一人芝居してみたがミミはガン無視でポケモ○中。「だってPAR無しじゃ姫ちゃんに勝てないんだもん。いいじゃない、ツノドリル使うピカチュ○がいても…」ピカチ○ウがツノドリルって意味あるのか?てかいつまで待たせるんだここのボスは?
「ヨガパワーレジギガスのしんそくなんて、デタラメだわ」「そっちこそ、ふしぎなまもりミカルゲは禁じ手よ!」二人はますます白熱してるが、正直よくわからん。とりあえず改造厨うぜー
「迷走はそのぐらいにしたまえ」
「誰おっさん?」「君達が呼んだんだろうが!」この人がここのボスか。まずは自己紹介。「ゼロの部下の六郎です。そこで寝てるマッチョが山本で、ポケモ○やってるのが妹のミミ、妹の相手してる女性が…」「CIA極東本部局長秘書のイオンです」…なんでついてきてんの!?
「ポケ○ンをして仕事をサボタージュる門番は要らぬとクビに」「いやそれ当然だろ…」「他にも遊びで門を開けた門番は用無しとクビになり、今では門番は『木工用ボンド』しかおらず、すわすわ」えー。「まあ、あちらも偽なので、此方に就職(復讐)をと。ホホホ」
「で、君は何をしたいんだ」
なにをしたいか? そうだ。ここまで迷走してきた原因は、目的や方向性が決まってないからだ。ここいらで主人公である俺がビシッと決めなきゃならねえ。「いいか、俺のやりたいことは
(最近はやたらゼロが主役っぽい。主役のオレにはライバルも幼馴染も最終目標もないのに、あいつは・・・そうだオレのやりたいこと、それは!)「とりあえず、そこの山本の治療して下さい。そのために来ました。」(とりあえず仕事を終わらせることかな。)
で、山本は検査を受けることになった、一時間ほどするとイオンが戻ってきた「あの人どこも悪くないですよ」「マジ?」「99%の確率で仮病ですね」あの野郎!「ちなみに検査代は十万円です」高! そもそも俺に金はない!
「いえいえ、お金は結構ですよ」「えっそうですか〜助かります〜」「代わりに体で払っていただきます」「!?」「ある組織に潜入して機密情報を盗んできてください。要するにスパイですね」
一方、メインっぽいゼロ達。「負けを認めたらどうだゼロ君。君のそのお遊びの研究チームでは経済、産業、資源、全てを手中に収めた我々ボルクス製薬には適わないと」「ボル、僕は君と競ってるつもりなど…」「黙れ!命が惜しくば私と佐倉の前で言うんだ。『私の負けです』と」
「一ついいかボル」「何だ負け惜しみかゼロ」「お前俺の間合いにいるぜ」ガシャ!!ボルが反応する前にゼロがボルを拘束する。
「兄貴、ほんとに大丈夫?」「任せろ、ボルとは顔見知りだし、あいつ口軽いからおだてりゃボルクスの秘密もしゃべるさ、ここも顔パスで入れたろ?」ボルクスに侵入した俺たちが社長室の扉を開けたら…なぜかアゲハたちまで揃っていて、緊迫した空気だった
559 :
イラストに騙された名無しさん:2008/08/22(金) 12:13:33 ID:Xg1GE2U5
27分と42秒が経った。
まだ無言が続いていた。茶をすする音だけが室内に響く。もう5杯目だ。そろそろトイレに行きたいなと思い立ち上がりかけた瞬間
「ボル…ああ、そうさ!僕は君の才能が羨ましい。君はミジンコの僕には手も出せない天上人だ」「ふ、敗北を認めるんだな…」「なぜ君は僕に勝つことにこだわる!僕達三人はそんなことのために一緒に研究してきたんじゃないだろ!」また主人公っぽいこと言ってる
「……あーっと、俺、トイレ行ってくるわ」
………沈黙。さりとて沈黙に非ず。
主人公である六郎はトイレで考えていた「どうする、完全にゼロが主人公の流れジャン。今の雰囲気じゃスパイ工作の達成はおろか、オレの主人公としての立場があやうい…どうする?どうするんだオレ?」
(主人公って途中交替もあるよ)はっシン、天満うわーー!!……はあはあ、幻覚か
とにかく主人公っぽい行動を起こさねば…ラスボスを倒すのは主人公のつとめ。今の敵はボル、ゼロに気を取られている今のボルはスキだらけだから俺でもなんとかなるな…俺は隠し持っていたダガーナイフを準備し、社長室に戻った
ガチャガチャ、あれ?ドアが開かない…ドンドン!「おい、誰か開けてくれ!」「そこのお前!何をしている!」「ま、待て俺はただ…」「その手のナイフ、侵入者だ!取り押さえろ!」ドタドタ「放せ!俺がボルを倒すんだ!」「社長を殺すだと、殺人未遂の現行犯で逮捕する!」
「たああぁぁぁ!!」「ぐわぁ」「ふー片付いた。鉄片位頂いて売れば新しい武器ぐらいは作ってもらえるだろう」「あら、鉄片はもう売ったから意味ないけどネ」その声は…!
初めて見る少女がいた。金髪サイドテールの美少女だ。
もう一方はブロウの掛かった金髪貴婦人…というかもっと端的に表すなら「あ、アゲハお姉ちゃんが言ってたパシリ君だ!」「こらシジミ!アゲハのお知り合いになんてこと言うの!」「はーい、タテハお姉ちゃん!」2人ともアゲハそっくりだ。
美少女ハケーン!ここで俺がすることはただ1つ!「俺と結婚してくださいっ!!」
俺のガン無視で二人は社長室に入っていった(鍵は?)タテハ「コマンダーゼロ!」ボル「誰だ!?こんなときに…」ゼロ「ん?タテハさん!」アゲハ「姉さん!どうしてここに!?」タテハ「ゼロ、あなたには失望しました。妹は返してもらいます」また俺抜きで急展開・・・
「私はゼロ様と一緒にいるの!」「ゼロ君は見所あったけど、やり方がぬるいまったり路線だからボルクスに負けたのよ。そんな人に大切な妹は任せられないわ」タテハがアゲハを引きずっていく。俺は思わず叫んだ「待て、アゲハを連れて行くなら俺を倒してからにしろ!」
「オラッ!!」ぐはっ、俺は吹っ飛ばされた。…「部下も醜態を晒すとはみじめだなゼロ」見るとゼロは社長の椅子に座ってる「…何の真似だゼロ?」「時間稼ぎは終わりだボル」
よし、計算通りだ。わざと殴られて部屋の隅っこに飛ばされてゼロとボルの視界から外れたぞ。うん、予定通りだ、最初からそのつもりだったんだ、泣いてなんかないんだからね!
とにかくこれで怪しまれずに姫ちゃんに近づけた。おそらく今この場で俺の味方になってくれる人間で最強なのは姫ちゃんだ。姫ちゃんに頼んでボルを倒せば――俺活躍できねぇじゃん!
「アゲハママ待ってー!」「バブバブ!」「キャーかわいい♪お姉ちゃんの子供?」「アゲハ!あの男とそんな関係に!?」「ち、違うわよ!育ててるだけで…」「姫ちゃん!ポケモ○やろー」「皆さん、秘書室でお茶でもどうですか?」社長室から華が消え、野郎三人だけが残った
「俺達はどうする?」「とりあえず保守ってことで」「賛成。」
「佐倉が行ってしまっては今ゼロ君を打ち負かしても意味がないではないか」「全く、君も面倒くさい男だな」といってゼロとボルも出て行った。残ったのは俺一人…。
誰もいない今のうちに、何ができるだろうか……。とにかく俺が主人公だ!
よおし主人公らしいことしちゃうぞぉ! ってことでまず俺は電話をかけた。相手は
この前番号交換した佐倉だ。この人を籠絡すればゼロとボルは怖くない。ゼロボルさえ抑えれば他のメンツはどうとでもなる。つまり佐倉こそ勝利への方程式。さっそく電話だ「あ、佐倉さん?いきなりだけど、俺の味方になりません?」
「だが、断る!!…ジョジョネタは置いといて、何故味方にならなければいけないので?」
「グヒヒヒ!貴方に選択権はありませんよ。前、ボルと×××してたところはしっかり写真に」「×××ってなあに?六ちゃん」へ?なぜ姫ちゃんが佐倉さんの携帯に?「死ね変態!」「変態!」「女の敵ですわ」「兄貴最低!」あれ?今まで感じたことがない寒気が…
「…話はここまでだ。私はゼロ。文句があるならいつでもこい!」電話を切った。これで計算通りゼロの信用はガタ落ちだな。自分の悪知恵が恐ろしいぜ、ん?アゲハがすごい顔で戻ってきた「666号!今日という今日は許せないわ!」バカな!なぜバレた?
「あんた、私が冷蔵庫に入れといたプリン食べたでしょ!」あれ?電話の件じゃないらしい
よかった〜。その件だけ謝って、秘書室に連れてってもらうとしよう。アゲハの姉妹さんに佐倉さんもいるわけだ。仲良しになる絶好のチャ・・・佐倉「よくぬけぬけと顔を出せたものですわね。」ピシンッ!秘書室にいくと皆一様にして鞭を握り締めて俺を迎えてくれた。
うーん、皆さん俺の性癖をよく分かってらっしゃる。とりあえず脱ごう
グシャ!!無言で殴られた皆塵屑を見るような目で俺を見てる。
一方ゼロとボル「…競ってるつもりはない、あの言葉は嘘だろ?」「…」「お前は俺を全く見ていなかった…お前がずっと見てたのはそう、佐倉だ…違うか?」「…」「そして、俺から彼女を奪おうと必死になってる」「…ああ、そうさ」
「…いやそうだった」「そうだった?」「全ては過去の話だ」「嘘…ではないな……何で俺がここまでしたと思うゼロ。お前の全力と戦いたかった」
「隠し球があるんだろ?」「…」「でなければ、全てを失ったはずのお前がまだ研究を続けてるはずがない」「だから一姫をさらったのか?」「ああ、調べさせてもらった。だがあれもただの規格型、本命は人知を超えた、俺の研究成果を一蹴してしまうものだろ」
そのとき俺は、秘書さんやアゲハたちとババ抜きしていた。ゼロとボルの話早く終わらないかなー
「666号、ジュース欲しい」「肩もんで」「オカシも」「洗濯しといて」「はいはい」美女たちに囲まれ、俺は夢のような生活を送っていた…シモベ君じゃないですよ?
佐倉「タテハさん、そろそろビジネスのお話でもいかがですか」タテハ「あら、父への言伝でよろしければいいですわよ」なんだ?いきなり空気が重々しくなったぞ…話によるとアゲハ達の父親はボルクス企業連合に次ぐ規模の名門財閥の会長だそうだ。世も末だな…
と、彼女たちのシルクのパンツを手洗いしながら俺は耳を傾けていたそのときだった。突然の爆発音、白煙が部屋を立ちこめた。
「佐倉!こっちだ!私と一緒にくるんだ!」煙の向こうからゼロの声が聞こえる。なるほど、ゼロが強硬手段にでたのか。しかしその方法には一つ問題がある。ゼロがつかんで引っ張ってるのは俺の腕だってことだ…
まったくゼロもうっかり「オラッ」ブン投げられたな、方向はボルか。なるほと始めから武器として使うつもりだったのか
「ぐはっ!…貴様佐倉は諦めたんじゃないのか!?」俺の体はボルに直撃した。タテハ「静かにおし!」ベチンッ!佐倉「すみませんゼロ、ボル、只今大事なお話中なんですの…失せてくれませんか?」YES/NO言う前に佐倉が2人を窓の外に蹴り飛ばした。俺を道連れに…
窓の外は屋外プール。まったく、なんで日本のたかが一企業が会社の横にプールなんて持ってるんだよ・・・
「あれはなに!?」「鳥よ!」「いえ、飛行機だわ!」「いや・・・」屋外プールで泳いでる女子社員が見たものは…「社長ーー!!蹴り飛ばされた勢いで自分達の頭上を、ビルの屋上を超えて、地上へまっさかさまに落ちていくボル社長とお供2人であった。
「あ、あれはキン肉ドライバー!!」超高々度からの一撃仕掛けたのはゼロ被害者はボル……死んだかそしてプールに腹からあたった俺も死にそう
俺はプールに落ちれば大丈夫と思っていたが、水を弾き飛ばしプールの底に直撃した。さすが世界一の超高層ビル。筋肉ドライバーをやった二人も生きているのが不思議なほどぺちゃんこに潰れ、3人仲良くボルクス製薬社内病院のICUで1ヶ月ほど目を覚まさなかった。
目覚めたら女になっていた
いや、違う。鏡を見て驚いた。俺はアゲハになっていたのだ。これはきっと、俺とアゲハの体が入れ替わったのだ!そうに違いない
ということは俺の体にはアゲハが入って……「ンーイイ朝デース! マサニグッモーニン!」何で山本が入ってんだよ!?
っつかとりあえず風呂行こう風呂だ風呂。いやトイレでもいいぞその方が早い。俺は部屋を飛び出してダッシュした
と、部屋を飛び出した瞬間。「あ、おはよう。やっと目を覚ましたんだ。」…アゲハがいた。あれ?俺はアゲハと体が入れ替わったんじゃ…「どうしたの?兄さん?」…俺は股間に手をあてた。ついてた。
2本も。
トイレに困るかな。と思いながら袋の方を確認すると
「なにしてんのジャノメ兄さん!」ぐわっほ!アゲハが思いっきりド突いてきた。衝撃で股間からバナナが出てきた。あ、これが二本目か
…つまり、外見アゲハで実際男のこれ、俺はアゲハの兄貴になったのか? …まあいい。今やるべきことは決まっている「おぉ、妹よ!」アゲハに思いっきり抱きついた「こんなにかわいく育って、兄は嬉しいぞ!ハアハア」
尻や胸を触ったのに全く無抵抗だった。「兄さん、姉さんとシジミと私、誰が一番大きい?」なんちゅう特権階級!「…やはりタテハには負ける。あのスタイルはビジネスの切り札だからな」「まぁ、兄さんったら♪」幸せえ〜
そして俺はアゲハ達の父親と会談した「父上、今なんと?」「もう一度言うぞジャノメ。ボルクスの現社長が昏睡状態からお目覚めにならない。そこで代理の社長を立ててほしいと我が社に連絡が来た。そこで明日からボルクス企業連合の当主はジャノメ、お前だ。」
俺が社長になりあれよあれよというまに1ヶ月がたった。意外と会社経営の才があったらしく社の株価は2倍以上に跳ね上がった。だが俺の心中にはもやもやしたものがある。何かを大切なことを忘れているような……。
秘書のタテハと一緒に本社ビルに入ろうとすると、正面玄関前に姫ちゃんが座り込んでた。メロンに向かって喋ってる「六ちゃんどこいったんだろうね」「バブバブ」「ゼロパパとボルボルは寝たきりで、みんなバラバラ…六ちゃんがいたころが一番楽しかったな」姫ちゃん…
姫ちゃん、すまない。でも俺はまだ君のところに行くわけには行かない。山本が乗り移った俺の体は本社の地下に冷凍保存してある…。どうやったら元にもどるか分からないけど、絶対に必要なものが1つ欠けているんだ。千羽ジャノメ、お前はどこにいるんだ…
くっ、頭が痛い……………「社長、今回も見事な手腕でした」また、意識が飛んだのか?「ん、まあな」何だろう。そもそも入れ替わってからか、意識が飛ぶの。
「お兄ちゃ〜ん」シジミが甘えた声ですり寄ってくる。千羽財閥は旧華族の流れの名門で、男尊女卑の古臭い考えだ。そのためアゲハたち三姉妹も兄の俺に絶対服従の態度が染み着いてる。財産も社会的地位も手に入れ、美少女三姉妹をはべらせる毎日…別に六郎に戻る必要なくね?
「兄さん…ぐす…」急にアゲハが泣き出した。これは…俺とミミが組織に戻ったきときに似てる「ゴメンね…私が絶対に兄さんの病気を治してみせるって言って家を飛び出したのに…結局私、何もできなくて…でも、こんなに元気で笑顔な兄さん…ぐすん…初めて…」
「時々へんな風になるけど元気になってよかった」「はは、変なっていつの事だい?」「えっ、今とか」変な?意識がと………はっまた
意識が戻ると、俺はいつの間にかベッドで寝てた。隣にはなぜかアゲハがいる。寝顔もかわいいな…じゃない。問題は、俺たちが服着てないってことだ…もしかして、やっちゃった?
ぐ、また頭痛が…なんだよこれ…痛い…『十分楽しんだかい…』!?『では、体を返してもらおう。妹達が待ってるんでね』お前は…ジャノメ…『そう、僕はずっと君と一緒だった。病気を治してくれてありがとう、そしてサヨナラ…』
なんてこった、ジャノメはずっと俺の近くにいたのか…あれ?俺の体には山本が入ってたよな?なら、山本の体には誰が?そもそもどこにいった?
『ふふ、心配しなくてもいい。どうせ君の自我は消え去る。僕に取り込まれてね。お陰で僕はやっとまともな体を手に入れられた』俺を利用してたのか…『そうさ。やっと一人で歩けるんだ…妹達になに一つ心配をかけず、父上に認められ、世界の頂点に上り詰める…』
そのとき妙に鼻がむずむずしてくしゃみが。へーっくしょーいっ
ズルッ!「消えたか」あれこれって幽体離脱かよ。ジャノメは無視してどっかいきやがった、やばくねこれ?
とりあえず何かに入らないとヤバいな、足の先が消えてきた……ってヤベェよ! 近くに何かないか、何か……
本棚にルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールのフィギュアを発見した。さっそく入る
「…ん?兄さんどうしたの?」「ゲホッ!ゴフッ!」「兄さん!酷い血…待ってて、今薬持ってくるから!」「待て…アゲハ…」「動いちゃだめ!死んじゃう!」「あの男、あの男を…」そういうとジャノメは倒れた。どうやら俺が抜け出たことで、元の病弱な体に戻ったようだ。
一方俺はルイズの中に入っていろんな意味でギンギンになっていた。
しかしフィギュアでは身動きがとれない。誰か人間に取り憑くしかないな。ジャノメが行動する前に地下に隠した俺の体を取り戻さないと…と、考えていると社長室の扉が開いた。入ってきたのは
アゲハやジャノメの父親だ。「なんだジャノメ、その醜い姿は!?」「父さんやめて!早く処置しないと兄さんは…」「やっとまともな体になったと思ったら、また逆戻りか!もういい、ボルクスの社長はタテハにやらせる!」「父上…待ってく…ゲフッ!」なんか大変なことに…
「グバッ」「兄さぁぁぁん!」ジャノメが血を吐いて失神した…ん?ジャノメの口から白い煙が出たぞ。アゲハは気づいてないが、あれジャノメの魂じゃね? つまり今ジャノメの体は空っぽなわけで、俺が入ると…「あ、やっぱ動くわ」
ところで俺は何がしたいんだっけ?状況に流されすぎて本筋を忘れちまったよ。誰か説明してくれ、とジャノメの体で訴えた。
にっくきゼロとボルは昏睡状態、俺の体は山本が入っちゃってるし、仲間はバラバラ、さてさてどうしたも…ゴフッ!何だ…体中が痛い…『ふふ…どうだい僕の体は?』ジ、ジャノメ!?『どうやらそのボロボロの僕の体は、もう魂が2つないとダメみたいだ…』なに!?
『だから僕の餌になれ!!』ふざけん…やばっ意識が
意識をしっかりさせろ、俺! 思い出すんだ、金も地位も手に入れ、アゲハたちにちやほやされるハーレム生活、まさに俺が望んだ生活が目の前にある! こうなれば気合いでジャノメを俺が吸収してやる!死にかけの軟弱野郎に負けるか、俺の根性見せてやる!
「俺も体が欲しいぜ!」「俺も俺も」「私も」「ワシも」「オイラも」「拙者も」「俺に寄越せ!」うわっ、関係の無い浮遊霊まで入って来やがった! ちょ……ヤバ……
「任せてお兄ちゃん!」巫女姿のシジミがやってきた「通信教育で覚えたゴーストバスターの力を見せてあげる」シジミが『あくりょーたいさん』と書かれたお札をジャノメに貼った「ぎゃー!」弱い霊が次々消えてく。しかも元々死にかけだったジャノメが真っ先に成仏した
ん、なんでわかるかってほらジャノメの体から霊が成仏して…はっ、成仏してるのは俺だー!!
「おお666よ しんでしまうとは なさけない」 「・・・はぁ、どちらさまでしょうか?」
ゼロとボルだった…「まぁ座れ、666号」「ゼロ、俺死んじゃったのかな?」ゼロとまともに話すのは初めてだ。「僕が死んだのなら、君もそうだろうな」「ふん、情けないことだ」ボルは愚痴りながらもなんか楽しんでる。2人とも酒が回ってるようだ。
「ったく、ここどこだ?」「地獄さ、666号」聞き覚えのある声がした「お前も来たのか、久しぶりだな」ゼロとボルがいた。二人は暢気に囲碁なんかやってる「オゥ、マイベストフレンド、666サーン、待ッテタヨ」なぜ山本まで?とにかく、ここが俺にとって地獄であるのは確定だ
(かぶったぜ…似たような内容だけど、
>>643を優先してくれ、と俺は思った)
「創造神だ」「破壊神でーす」「はぁ、それで何か?」この二人(二柱?)本物だ理屈抜きで分かる「お前クビ、主人公降格」
カオスwさすがあの世だぜ。って呑気なこと言ってんじゃねえよ俺。つまり整理してみるとゼロとボルが酔っ払って囲碁しながら神様ゴッコやっていて、山本が俺のことを待っていた。んでもってゼロが俺に主人公クビって言ってきた、でOK?よしOKだな
主人公降格! …やっぱな、自分でもうすうすそんな気はしてたんだよな「…なら、主人公は誰になるんだ?」「もちろん私…」「ボケは引っ込め、わたしに決まってる!」「ミーニ任セナサーイ」同士討ち始めやがった…
なんなんだこの状況…俺が仲裁しないといけないのかなぁ。「とりあえず、主人公なしの群像劇ってことでいいんじゃないかな。ローテーション制ってことで」「オッケー、じゃージャンケンしようぜジャンケン!」自称破壊神は乗り気になってくれたようだ。
そのうちたくさんの魂が集まってきた。「もうどうでもいいやーみんな飲んで笑って踊って吐こうぜ!」そういってゼロがタル酒を一気飲みした。…仕切るな!ムカつくんだよ死ねゼロ!「あんだとこら!」「ひゃははやれ777号!」「もう死んでんだとことんやれ!」
「いい加減にしろ!そんなことをしてる場合か!」ボルが叫ぶ「あの世から眺めてようやく気づいた…全ては千羽ジャノメの策略だ。改造人間技術も巨大トラスト企業も奴の差し金、わたしとゼロを争わせたのも、佐倉が冷たいのも、奴が黒幕だ!」…キバヤシさんって呼んでいい?
「いや全部は違うから」「知ってるのかゼロ」「うん千羽家はこうでもないと引きづりだせんからな」「どこまでしってたゼロ」「まあだいたいは」
「アゲハは兄を治すために最先端医療を学びたいって言って僕のところに来たんだ。ふふ、自分で治すんだって僕にはどんな病気かさえ教えてくれなかったけど、ここから見る限り、なんとかできそうだね」「ジャノメを治すのか?」「蘇れたらね」
そう言えば肝心なことを忘れてた「俺たち生き返れるの?」「うむ、我々の場合、地上にまだ肉体が残ってるからな。なんとか地上に戻って自分の体に入れば蘇れるはずだ」よかった!「ソウイエバ、ミーノ体ハドコデスカ?」取りあえず山本は全力で無視だ
一方その頃、俺の体に大変な危機が迫っていた
656 :
イラストに騙された名無しさん:2008/09/12(金) 11:30:42 ID:uailcVle
「実験解剖用の検死体ってこれかな?」「さすがボルクスね、冷凍保存なんてすごいじゃない!」「すごいなぁ、生きてるみたい…」「なにこの死体の顔…にやけちゃって気持悪!」俺の体は新人ナースの解剖実験に使われようとしていた
「やべぇ、早く戻らないと!」下界の様子を見て俺は叫んだ、が「どうやって戻る気だ?」そういえばどうすりゃいい?「わたしの計算では、地獄から脱出するのに三人分の魂を犠牲にすれば誰か一人が地上に戻れる」三人だって?「ちなみに犠牲になった魂は二度と復活できん」
「嘘だ!!ゼロが何でそれを知ってる!?」「この方から聞いた」ズルッ「何かゼロから出た」「初めまして創造神でーす憑依してました」
「はいはい」「え?なにその反応?僕、創造神だよ」「ここにきてえらいガキになったなゼロって…」「ふん、佐倉に蹴られたショックでネジが全てとれたんだろ」と、ゼロの悪ふざけに付き合ってる間に俺の体はナース達に運ばれていた。やばい!
「あ、六ちゃんだ!」姫ちゃんが俺の肉体に駆けよる。グッドタイミング、姫ちゃん!「あれ?なんで六ちゃん寝てるの?」「…この子、知り合いかしら?」「この人が死んだこと知らないみたい」「悲しまないよう、うまくごまかそう」とかナースが言っている。
「六ちゃん起きて、ねえ起きてよ。なんで起きないの?」「お嬢ちゃん落ち着いて聞いてね。このお兄ちゃんは今ちょっとあっちの世界にイッちゃってるの。いわゆるアキバ系の萌えーな世界にね」
「それでわかるわけないでしょ…」ナース達が困り果てていると。「六ちゃん見て見てー!」ふにゅふにゅ♪ムームー♪タンタン♪あだあだ♪ふがー♪「……きゃー!かわいい!」「やーん!もう一回やってー!」「抱っこさせてー!」一姫に皆夢中になった。
「一姫、ここで遊んじゃダメって言ったでしょ」今度はアゲハが来た。「あ、社長?」「違うわよ、社長の妹さんで、専務の…」ナースたちもアゲハを知っているらしい。アゲハは、驚いたように足を止めた「ウソ、なんで666号がここに?」なんか、またややこしくなってきた…
アゲハは俺が眠ってるのをいいことに、まぶたに目を描いたり額に肉と書いたりやりたい放題だ。しまいには俺を脱がせはじめやがる
「六郎…あなたも死ぬときは死んじゃうんだね…グス…ううぅ…」「…アゲハ様」新人ナースが呼び掛ける「……大丈夫です。この冷凍死体のマーキング箇所は全て兄さんの移植手術に使用します。六郎…あなたの死は無駄にしないからね・・・」なんですと!?
俺の体は冷凍トラックに乗せられてある場所に運び込まれた
築地である。「冷凍死体は一度卸売り業者を仲介しないといけないっていう法律があるのよ」俺の体はマグロかよ!「メロンメロン!お魚さんがイッパイだよ!」「バブバブ」「メロン、姫、待ってて!ママが六郎を競り落としてくるから!」
マグロの競りは、買い人が指を曲げ、競り人が値段を確認して売っていく。指の形がそのまま自分の買値になるので買い人は大声を出す必要はない「バブバブ」「あぁ、あれはお魚じゃんけんよ。魚屋さんがお魚じゃんけんをして、勝った人がお魚を買うの」ウソつけ姫ちゃん
俺を競り落としたのはどっかで見たことのある金髪サイドテール美少女だった。「久しぶりね今日からあんたはあたしの物よ」と虚空を見上げてつぶやく。その目はしっかりと魂状態の俺を向いていた。「俺の姿が見えるのか?」
「シジミ!なんであんたが競り落としてるのよ!?」「アゲハお姉ちゃん、お姉ちゃんは気付いていないようだけど、この人まだ生きてるよ」「!?」「お姉ちゃんじゃ、この人もお兄ちゃんも、ゼロさんもボルさんも救えないからアタシが救ってあげるの」
俺の体はシジミの部屋に運ばれた。部屋いっぱいに魔法陣が描かれ、薄暗い中にロウソクやドクロが並べられていた「ゴーストバスターの力見せてあげる…エロイムエッサイム我は求め訴えたり!」待て、なにを召喚する気だ!?
……何がおこった?「なにやってんのよ?早く悪魔になりなさいよ!」悪魔?何言ってんだ?「もー!私が呪文唱えたら貴方は悪魔なの!だから火を吹くの!ガオーガオーってするの!」こいつ、痛すぎる
だが、それがいい。こんな子の使い魔になるのも悪くないな…と思った瞬間だった。魔法陣から黒い炎が立ち上り俺の体と魂を包み込んだ
「あちいぃぃいいぃい!」ロウソクの火が俺の体に当たっていたのである。「こら!悪魔が悲鳴あげてちゃ駄目でしょ!」「アホか!もう付き合って…あれ?」体がさっきより重い…「あ、体に戻れた…」
「感謝してよね」シジミが小さな胸を張る。この子、なんで俺を助けてくれたんだ?はっ、まさか俺に気があるのか?参ったな。俺は感謝の証にシジミを抱きしめた「きゃっ!調子にのらないでよ、パシリのクセに!」殴られた…そうか、アゲハと同様ツンデレか
だがツンデレも悪くない。
胸もあまりない方がいい。
そう、実は今まで隠していたが、オレは幼女が好きなのだ。
「あ、ごめんなさい…こ、告白なんて初めてで、そんな大胆にされたら…私どうしていいのかわからなくて…」そっかそっか…え?告白?「こんなお馬鹿な私でもいいなら…よろしくお願いし…します…」こんな大変な聞き間違えをする、本当にお馬鹿だ
そんなこんなで俺にもついに彼女というものができたわけだ。アゲハが何だかやかましかったが知ったこっちゃねー。ああ幸せっていいなぁ
「妹から身をひくか、処刑されるか、好きな方を選びなさい」「お姉ちゃん私は」「お黙りシジミ!この男はうぶな貴方の心を持て遊ぼうとしてるに違いないわ!」「そうよシジミ、こんな変態に騙されてちゃ女は生きていけないわ」10分も持たなかったよ…しかも酷い言われ様
「貴様に僕の妹達はやらん!!」「わあー!お兄ちゃーん!」「兄さーん!」「兄さん!」ジャノメを目視するや三姉妹は揃って飛びついた。って何でジャノメがピンピンしてんだ?「手術は無事成功だよ♪」ゼロォォ!!目覚めなければよかったのにぃぃ!!
急にゼロが真顔になった。「なあ、お前はこれからどうしたいんだ?」
「俺は目覚めたボルを倒して佐倉とハッピーエンドを迎える予定だが……お前邪魔」うう…うわあああ!俺はヤケになって走った。どうして俺には幼馴染みもライバルもいないんだあああ!「二度と捨てゴマのくせに上司に立てつくなよ無能が」
「ゼロ様、あの私の事は」「アゲハくん、いやそのだな」後ろから聞こえる主人公っぽい会話を聞かないふりして俺は逃げた。
「俺が主人公なんだあ!」と泣き叫びながら走る。「うわっ」こけた。しかし誰かが手をさしのべてくれた。まさか、待望の幼馴染みかライバルの登場か?
そこにいたのは俺だった。俺が俺の手を取って俺の体を起こしてくれたのだ。「やあ待ってたよ。びっくりしてるね?無理もないか。俺は1年後の世界からやってきたんだ」
「一年後?そうか、アゲハと結婚した後の世界から来た俺だな」「あながち間違いじゃないな。お前が選択を間違えなければアゲハと結婚できるぞ」マジか!冗談だったのに、言ってみるもんだな
ん、間違えなければ?「まて、選択ってどういう意味だ」「……俺は失敗した、選択を間違えなければ今ごろ俺はそうなっていた」
「一つだけ忠告しておく…」キター!未来からのお告げだ!これで俺の人生も…「借金は早めに返済したほうがいいぞ」そう言い残すと未来の俺は去っていった。借金?はて、なんの…チョンチョン。ん?「スパイ工作は失敗したようですわね」
「佐倉さん!追いかけてきてくれたんですか!?」「ええ、ある意味そうね。もう1人のあなたを追ってきたんだけど逃げられちゃったみたいね」「まさかあなたも…」
「それは禁則事項よ」佐倉さんはどっかで聞いたことのあるセリフを口にした。
「じゃああと1つだけ、訊かせてください。あなたの歳は」
「じゅ、十七才です!」 どこかから、『おい、おい!』と言う突っ込みが聞こえたような気がした。
「それと私…佐倉じゃなくてイオンなんだけど…」ん?何言ってるんだ佐倉さん!?「トホホ…誰に間違えられてるんだろ?で、頼んだスパイ工作失敗したみたいだし、検査量は延滞金を合わせて1千万ほど…」何のこと言ってるんだ佐倉さん!?「お前分かってるだろ!」
「知るかボケ!!そんな金誰が払うか」
「話は聞かせてもらった」と、ジャノメがやってきた。こいつすっかり元気になってやがる「タテハ」「はい」控えていたタテハさんが現金一千万をイオンに渡した「毎度〜、これ借用書ね」ジャノメがニヤリと笑う「これで君は僕に借りができたな」イヤな予感…
「せっかくボルクスの新社長になれたのに、社長さんが目覚めなさって無職に逆戻りさ」「大丈夫、兄さんならボルクスを越えるなんて容易いことですわ」「嬉しいこと言ってくれるじゃないか、可愛い妹め♪」「まぁ、兄さんったら♪」…で、用件はなんだよ!
「私についてきて欲しいの」と佐倉さんそっくりのイオンさんが言う。「どこに行くんですか?」「詳しくは言えないんだけど、3年前の七夕にちょっとね」「?」
意味不明…。なんで俺はこいつに敬語を使ってるんだ?つか金貰ったんだし用が済んだならさっさと帰れよ…取り合えずこのゲーマー女をどっかにやろう。「あ、そういえばイオン、あそこのト○ザラスでポケモ○の大会もうすぐ始まるぞ」
699 :
イラストに騙された名無しさん:2008/09/22(月) 22:36:45 ID:XZT1nOIV
どういうわけだかこの4人のメンバーでトイザラ○に行くことになった。
店ではすでに団体戦の決勝戦だ。もちろん俺達は勝ち上がってる。まず先方は俺の不思議だね?だ!
だが試合は中断せざるを得なくなった。青白く光るニクイあいつが現れたせいだ。誰かがこう叫んだ「神人だ!」
はいはい雷雷。にしても恥ずかしい…イオンが貸してくれたカセットのデータは非の打どころなく強いうえ、俺や千羽兄妹が負けても主将イオンが圧勝だ。大の大人4人が何してんだよ…ガキ「負けちゃった…」そんな目で見るなー!
「みくる」という名の俺のミルタンクがやられた。なら次は「ハルヒ」という名のカイリキーだ…「イオン…このネーミングセンスはないわ」「え?ピッタリじゃない?」
おいおい、とツッコミを入れようとした瞬間会場が真っ暗になった「停電か?雷が落ちたのかな」
ジャノメ「停電したのにこの機械動いてるぞ!」タテハ「ふふ、兄さん。携帯ゲーム機には電池がつんでるありますから外部の電力は不必要なんですよ」ジャノメ「へぇー…僕が寝ている間にこんなに世界は変わってしまったのか…」
「アンビリカルケーブルが切断されても平気なんだね」待て、ジャノメ。お前はいつの時代の話をしてる?
決勝戦、先方の俺はあっさり3人の幼年幼女を打ち破った(ゴメンネ)最終戦、敵の主将は…イオン「ふ、やっと見付けたわ!」タテハ「あら、久しぶりね♪」ジャノメ「だれだ?」俺「なん…だと…」
ゼロ「フハハハハハハハ」
俺「イヒヒヒヒヒヒヒ」
ジャノメ「フヒヒヒヒヒヒヒ」
「わたしはゼロ。日本人よ、わたしは帰ってきた!!」
「……はぁ、声に張りがないな…」六郎に言ってやったゼロだが、彼は彼で自分が地味なのが嫌だった。と、その時、「ゼロォォ!」バタンッ!突然の来客。「な、何だよボル君!?」「貴様!佐倉をどこへやった!」「へ?何のこと?」
「お前だろう佐倉を誘拐したのは。お前しかいない!返せっ!どこに隠したんだっ!!」
「この人誰だっけ?」イオンが俺に耳打ちしたとき「佐倉!そこにいたのか!」ボルがイオンに駆け寄る「無事か?」「え? …わたしその佐倉って人とは別人…」「なんてこった。ゼロに記憶をいじられたな」一人ヒートアップするボル。また面倒なことになりそうだぞ
「ゼロ、よくも佐倉を…もう貴様は野放しにしておけん!」そういうとボルは刀を2本取り出し、一方をゼロに投げつけ…「抜け!」構えた。ゲーム大会は一転、チャンバラショーになって敗北した子供達も大盛り上がりだ。
だが普通なら至極安全なチャンバラ対決のはずが、阿鼻叫喚の流血ショーになってしまったのは皮肉だった。ボルの渡した真剣のせいで……。
そんなわけでゼロボルコンビは仲良くパトカーに乗せられた。大企業社長と言えど、銃刀法違反現行犯は逃げられない「ふふふ、このスキャンダルでボル陣営は退陣。後がまには以前のように僕が帰り咲くのさ」「その通りです、お兄様」ジャノメ、まさか佐倉さんを誘拐したのは…
しかしボルはすぐに出所してきた。「ははは、先月警察は買収した甲斐があったわ。さて、次は裁判所を傘下にいれてゼロ君を終身刑にするとしよう」もはや日本は法治国家ではなくなっていた…
ボルが自民党総裁になったのもそのすぐ後のことだった。
「待ってろ佐倉。俺がお前の記憶を取り戻してやるからな!」「だからあたしはイオン…」「俺の専攻は薬学だからお前を治すことはできないが、3日待ってくれ。世界中から天才医師をかき集めて来る」つまり3日以内に佐倉さんを見つければイオンとフラグが建つのか
だがボルは記者会見で致命的な失言をしてしまった....
ボル「謝罪しろ…だと?ククク、総理大臣とは頭を下げるための役職なのか?ふん、ならばそのような無駄な肩書き、俺が潰してくれるわ!」企業国家『日本』誕生の瞬間であった。(全株式ボルクス製薬保有)
とりあえず標的は日教組だ
一方、俺。(ゲーマーかつノリの良いヘラヘラした性格、並のスタイル、佐倉さん似だけど鋭さがない地味にかわいい顔、千羽三姉妹のような尖った超美人と比べたら、スローペースで付き合い易そう。おたくが現実で好む女の典型だ)とイオンの魅力を再認識していた。
だが俺は若干焦りを感じていた。こんなよく分からない方向性のままもう725。このままじゃまずい、まずいと思うがどうしたらいいのかも分からない。よし、こんなときは
「まだあわてるような時間じゃない」と仙道の真似でも。とりあえず主人公面してるゼロとそのライバルのボル、うざい2人の愛してやまない佐倉さんを3日以内に探しだすという方向でおk?OKだねよし。
最近ドタバタしていたからな。佐倉さん探す前にとりあえず基地に戻ろう。ゼロは逮捕、山本は行方不明で残った女子グループのアゲハ、一姫、メロン、ミミにちやほや…あれ?妹のミミも最近見ないな
久しぶりに基地に戻ると、奥から声がする「普段えらそうな男性に限って、一人だと墓穴を掘りやすいのはなぜでしょう?」「ま、男なんてそんなもんだって」この声は…「あ、兄貴おかえり〜」ミミと佐倉が仲良くお茶飲んでる…いきなり佐倉みつけたよ!
カクカクシカジカ。「と、いうことでボルの所に戻ってくれませんか?」「それは無理なお願いね」…予想はしてたけど、やっぱり戻りたくなかったのか…「そのイオンちゃんって子には悪いけど、私はもうあの二人には会わないって決めたの。」「どうしてですか!?」
「私は、私の人生を生きることにしたの。この子と一緒に……」そっとおなかをさすっている「まさか父親は…」いや皆まで言うまい。俺はある提案をすることにした
け、の一言を言った瞬間に殴られた。「誰があなたとなんかとするもんですか!」まだ何も言ってないのに…「兄貴、ものすごく顔に出てたよ。最低」うわあああ、大人の恋に憧れてもいいじゃないか!
「正直に言うわあなたには人間的魅力が一切ない」なっ、なっ、何を言ってるんだ。俺はそのほらなんだ
「お黙り!」はい!…「とにかく、私は戻らないわ。戻ればあの二人は私の気をひくことばかり考えて、対抗心ばかり燃やしたり、金集めに走ったり…私達の本来の研究目的を忘れてしまってるのよ」本来の目的?
「そう、本来の目的……『人類補完計画』よ」「な、なんだってー!!」
なんでも宇宙に適応した人類を作るのではなく、バイオテクノロジーで宇宙そのものを地球人の住みやすい環境にするという壮大な計画らしい、どこが『人類補間計画』なんだ?「別名『シードマスター計画』よ」そっち使えよ!
って改造人間やら薬学やら関係ないんじゃ…「二人は、完成品をどちらが先に開発できるか競うようになったんだけど、いつの間にかお互いを邪魔することばかり考えるようになったのよ」ハハハ…アホらしい
「でも待てよ?宇宙をどうこうするより地球をもっと住みやすくしたほうがいいんじゃね?絶対そっちの方が簡単だって」俺は佐倉さんに殴られた。「いてぇ!」「そういう細かいこと言い出したらそもそもこの話が成り立たなくなるでしょ!」左様ですか
「と、とにかく、計画は頓挫するかと思われたの。でもそのときだったわ。私は聞いたの、おやしろさまのお告げを」
「…犯人は鷹野だったのよ」
「メーテルが?」
一方、勘違いで入院させられてるイオンと看病するボル。(この人、資産権力世界一だし、顔も良いし、これ以上理想の男はいないかも)「あ、なんだか記憶が戻ったみたい♪」「本当か!ならお前の得意なハンムラビ法典全て暗唱をしてみろ」(え?ハムが何って?)
(ハンムラビ法典って、確か復讐法よね?一番有名な言葉が確か…)「…右の頬をぶたれたら、左の砲をぶちかませ!」
ドゴン!
イオンの強烈な右フックがボルのアゴ先を捉えた。「危なかったわまさか合い言葉的な物があったとはね。とりあえず死角からぶん殴って失神させたからバレてないと思うけど…」
「とりあえず脳ミソ弄られたら玉の輿もあったもんじゃないわ。脱出よ脱出!」
と、盗んだバイクで走り出すイオンであった。
「ってどこよここ!」バイクで走れど走れど、そこは天井が遥かかなたの近未来的な超規模立体空間。
748 :
イラストに騙された名無しさん:2008/10/06(月) 19:06:21 ID:3srjdsHU
いわゆる閉鎖空間であった。
『佐倉さん!お戻りください!』ギュィィィィィン!!後方からMSやらACやらKMFやらヴァンツァ○やらVFやらVRやらサイバーボッ○やらOFやらエステバリ○やらボトム○やらドラグナ○やら、そんな感じの量産型機動兵器が追ってきた。イオン「かっちょいい!」
750 :
イラストに騙された名無しさん:2008/10/07(火) 06:07:24 ID:b7rOP/B4
『俺が………ガソダムだっ!!』
『だから戻って下さい!』「意味分かんない!ちゅうか私は佐倉じゃなくてイオンだって!」と、その時、『いたぞ!捕まえろ!傷は付けるなよ!』前からも!
「誰か助けてー!!」
イオンがピンチの一方、俺はまだ基地で佐倉さんにつきあってた。「とにかくわたしは今度こそ、あの二人には愛想が尽きたの」女の人の愚痴って長いよな。「ゼロもボルも、わたしの生き別れの妹を探す約束を忘れて…」ん?今さりげなく重要なこと言わなかったか?
巨乳の妹がいるのか!?
「いいえあの子は私に似てなくて貧乳なの…。どうしたの?急に目がギラギラと」
「でもきっと私に似て、博学才穎、謹厳実直、純情可憐、天真爛漫、勇猛果敢で前途洋洋の活力に満ち満ちた女の子になってるはずだわ。まさか職場をクビになったりゲームやアニメ三昧の毎日を過ごしたりする、ヘラヘラして地味なダメ女になってるはずがないわよ」
そのころ都内某所。淀んだ空気が悶々とたち込める暗澹たる密室にて少女が二つくしゃみする。それに追随するように残念なbit音の調。「あああぁ! またEASYモード失敗じゃねーかぉ…。 噂したやつぬっ殺すかんな。」
と、本物のニート女はおいといて、イオンとボル。「いい加減暴れてくれるな佐倉!明日には治してやるから!」「だから私は佐倉って人じゃないー!」「麻酔で明日の手術まで眠らせておけ!」「イヤー!助けてー!お姉ちゃーん!」
その夜イオンは手術台の上で目覚めた。暗いひんやりした部屋だ。(麻酔の効きが弱かったみたいね…一応着衣に乱れはないみたいだし、パンツも履いてる)
しかし気づいてもどうしようもない。ボルクス相手にいくら逃げても結果は同じだ「あぁ、もう!誰でもいいから助けて!」ーー「聞こえる…妹の助けを呼ぶ声が」「え?」佐倉さんがいきなり立ち上がって飛び出していった。どうなってるんだ?
と思ったら戻ってきた。「女子高生がコンタクト落としただけだった…」……。と、その時『ブルルブルル』ミミの携帯がなった。「あ、イオンからだ!」あ、そういえばすっかり忘れてた。無事なのかな?
「もしもしミミ?助けて!ここがどこかわからないけど地下の手術室に閉じ込められてて、そこの電話でかけてるの!」「イオン、待ってて!本物の・・・」パシッ!「あなたがイオンちゃん?」「誰!?」「ふふ、私が佐倉よ」佐倉さんがミミから携帯を奪って話始めた。
「あなたがうわさの偽物さん?ふふふ・・・・計画通りのようね。じゃあさようなら」
「ま、待って…」『ピッ!ツーツー…』ひでぇ…「何度でも言いなさいな。時期に、助けを求めていたことも自分が誰であったかも忘れ、私の代わりとしてあの2人が取り合うお人形になるわ。どこの馬の骨か分からないけど、本当にごくろうさまね」
765 :
イラストに騙された名無しさん:2008/10/10(金) 21:33:52 ID:T9HwoYQc
一方、電話を切られてからのイオンの行動は早かった
イーオンで買い物だ。買わなければならないものがあったのだ。例え自分の命で購うことになっても。地球が救われるのならば!
我想フ、やっぱドンキに行こう☆
某Fアニメのコスプレをゲットした。キラッ☆
(そして冬コミ行って同人誌買いあさって……)そんな妄想をイオンは閉じ込められた手術室の手術台に突っ伏しながらしていた。電話を切られてから全てを諦めて絶望のふちにいたのだ。「はぁ…もうハル○の2期も見れなきゃポケモ○プラチナもできないのか…」
朝になってボルがきた「佐倉、すぐに直してやるからな」「だから別人だって!」聞く耳もたず、イオンは連行されていく。覚悟をきめたとき、イオンを運ぶ一人がウィンクしてきた。その顔は…「誰だっけ?」「六郎だよ!わざわざきてやったのに」小声で文句を言う六郎。
あっさりバレた。六郎「どうしてわかった!?」ボル「今から手術するってのに手術室から連れだそうとするやつがあるか!おい、こいつを住居侵入罪で逮捕しろ!」イオン(あんなのに希望を持ったあたしが馬鹿だった…)
連れ出されて行く六郎の後姿を見つめるイオンの耳元でささやく声がする
「あれは囮だ落ち着いて。あと、ハ○ヒの2期は都市伝説だから諦めろ。「驚愕」と同じくな」
「手術中、ボルは手術室から出ていく。その時を狙って…うぐッ!」耳元で囁いていた男は急に胸ぐらをボルに掴まれ持ち上げられた。「千羽ジャノメー!貴様もそんなに私を怒らせたいか!」興奮しきったボルが男のマスクを剥がすとジャノメの顔が表れた。
ジャノメのマスクを剥がすとボルの顔が表れた。マスクをいくら剥いでも剥いでも終わりが見えなかった
「ブラァァァァッ!」「うわーッ!」血走ったボルはジャノメを背負い投げした。「酷いじゃないですかボル社長!僕はただ見学に…」「黙れ!おい、この男もつまみ出せ!」ボルの怒は絶頂に来ていた。
「ワターシウォ忘レナイデクダサーイ! コンチクショー!」その時、壁をぶち破って山本が現れた!
「じゃかわしぃわぁぁぁぁ!!」「グホッ!」ボルは山本の顔面を蹴り飛ばした「おい!早く手術を始めろ!邪魔者は俺が全員切り殺す!」ジャキ!
「怒ると周りが見えなくなるのは変わらんな」「ゼロ!なぜ貴様が!」「細かいことはいい。それよりも、彼女は佐倉じゃないぞ、よく見ろ」もにっ、ゼロがイオンの胸を鷲掴みにした「佐倉がこんな貧乳なはずないだろ?」「死ね!」イオンがゼロを張り倒した
「丁度いい。俺の権力をねたむ旧友とその一味、俺の財力をうらやむ千羽財閥の小僧……私の血液に群がるダニ共め、まとめて死ねぇぇぇ!」もはや聞く耳持たぬか。「やだ!やめて!うぐ…」やばい!イオンに麻酔がかけられた!
朦朧とする意識のなか、
目の前にはサンバのリズムで踊る山本がいた…
眠ってしまったイオンを見てボル、ゼロ、山本、ジャノメとなぜか戻ってきた六郎が生唾を飲み込んだ。そして六郎が言った「あー暑いなぁ、暑いっすよねぇ。服の2,3枚脱がないとやってらんないなあ。多分イオンさんもそうですよねえ」
イオンの寝顔を眺めていたボルが俺の言葉に反応した。「イオンじゃない、佐倉だ!」だから違うって…「安心しろ。この体には一切、傷はつけん。最新鋭のハイテク治療で無傷でもとの佐倉に戻す。そのとき貴様達はこの世にいないがな!」再び剣を構えるボル。
そして翌日。イオンの手術は誰も予想しない結果となった…
白黒模様のニクいあんちくしょう、パンダになりました。
見事、邪魔モノだったゼロ、六郎、山本、ジャノメを切り殺せたボルでしたが、変わり果てた佐倉の姿を見て、ショックのあまり自殺してしまいました。
その場に駆けつけたアゲハは思った。ああ、またこの昭和58年6月を繰り返してしまうのね…と。
…そして時は戻った
あぅあぅ〜ここはどこなのですか?
暗くてどこだかわかりませんでした。手探りに何かを探してもなにもありませんでした。何時間も何日も探しても何もありませんでした。少女は寂しくて死んでしまいました。〜完〜
という夢を見たような気がする
あれからどれくらいたっただろう?
枕元のカレンダーは2308年10月18日を
開いたまま転がっていた。こんな未来にまでよつばとひめくりが存在してるなんてという感慨を彼女は覚える。(未来…?今私未来って考えた。まるで私がこの時代の人間じゃないみたいに)
>>784から
>>794まで暇なミミが書いてた携帯小説である。ミミ「でも本当にイオンって佐倉さんに似てるなぁ」佐倉「馬鹿馬鹿しい、世の中に同じ顔の人間は4人いるって言うじゃない」「見てみる?」そういうとミミは佐倉に携帯の画面を見せた
少女は視線を感じた。まるで液晶画面越しに覗かれているような違和感
「やだミミちゃんってば、いくら富と名誉を物にしてきたこの抜群のスタイルだからって、身ごもったお姉さんにいたいけな少女だなんて♪」「ないない。言ってないよおばさん・・・」
一方その頃、すっかり忘れられた感のあるあの人はというと…
公園のテントで寝泊まりするアレな人になっていた。
そして低音のブザーの音。「ちくしょう電池切れやがった!金ないのにどうしろっつうんだよ!」少女が部屋を追われて、唯一の暇つぶしであった白黒液晶の単純なアクセサリゲームは動かなくなってしまった。
のちにこの人物はエレキテルと呼ばれるようになる
テルは思った。自分に課せられた役目は何なんだろう。俺がこのラをまとめないといけないのかな?と不安がよぎったその刹那、
パンダが
この糞スレをつぶしていった。〜Fin〜
200レス残して終了か。次の話から主人公はパンダ以外禁止にしてパンダ専用スレにしようぜ。
一行っていう縛りが、改行さえしなければ一行だろ
っていう書き込みが多すぎ。
1レス内で会話しないでほしい。
1人ワンセンテンスでお願いしたいです。
改行してなきゃいいと思うが、1行で会話を何往復もさせてるのを見ると張り切りすぎて寒いとは思う
一方そのころ次回作の主人公、白黒模様のニクイあいつは…
<ルール>
・一レス一行一文にまとめること
・一レス内では会話文か地の文、どちら一方だけにすること
・前の人のレスを受けて展開させること
・内容の相談はメル欄を利用ください
・話が糞だと思ったらすぐに打ち切ってください。
・主人公やキャラクターは必ずパンダにすること
<禁止事項>
連投/夢オチ/下ネタ/即死/ライトノベルをラノベと省略すること/
いきなり数年後/ 流れを読まない粘着/スルー(但し荒らしをスルーはあり)
しょうもない話にすること/パンダ以外のキャラを出すこと/
次スレから
>>1はこれで
つまり糞スレ終了ですね。わかります。
エンディングが見えないまま続けてもグダグダになるだけだからな
その辺りの意思統一ができないと、また次回も今回みたいになるな
リレーラなんてカオスにならないと面白くねーよ
と言ってみる
にしてもここまで話引っ張っといて打ち切られたって長文書きまくってたやつら相当涙目だろうなw
俺も含めて…
まぁ必死に修正してる自分が虚しかったし
見てるほうも痛々しいか
修正ととるか、強引な引き釣り方と見るかは個人の受け取り方だな。
自分の思うように進まない時はだまって見てるのも手だよ。
スレ余りすぎだからエピローグでもやろうぜ
815は悩んでいた。新人ラノベ作家の彼には、打ち切りが決まった作品の終わらせ方がまったく分からないのだ。「最初は修一が主人公だったはずなのに…。なんでこんな物語になっちゃったんだろうなぁ……」
815の目の前にシグサワーが現れた!そして彼は「キノ○旅みたいに全滅させればイインダヨー」と言い放った
「何か主人公の性格が全部クズになるんだよな?」
そう一人呟いて気が付いた。……ということは俺も……?
俺は…シズだ。言い換えるとロリコンだ。そばに幼女をはべらせ、それに飽きたらずひんぬー少年(自称)の尻を追っかけているんだ。
「シズ様いい加減にしてください」とお供のパンダが言う。いつも笑っているような顔をしたニクイあんちくしょうだ。
823 :
イラストに騙された名無しさん:2008/11/02(日) 16:48:20 ID:UgsFY64y
「笹と俺どっちが好き?」
あなたのビッグフランクが好き
というCMを見ながら俺は故郷の星に郷愁を馳せた。
俺は今、軌道エレベータの中にいる。
と、その時パンダが
憎い顔で笑って
エレベータのブレーカを落とした。すると
パンダの
目から涙が。
その理由は
二行書いたバカがいたからだ。彼は
恥ずかしさのあまり、樹海に逝った。orz
ひのきのぼうしか装備してないのに無茶だ、と宿屋の亭主は諭した
耳を貸さず走り去った。そこで会ったのは
パンダの
彼氏を奪った幼なじみの
アゲハだった。 ――我々はこの少女を知っているッ!!
と、そのときパンダの
中から山本が現れた! コマンド?
マッハ突き、マッハ貫手、真マッハ突き、俺だけのマッハが選択肢に出た。
マッハ文朱を選んだ。
山本に100のダメージ!山本はアゲハに変身した!どうする俺?
反撃の隙を与えなければいい!マッハ突きだ!
と見せかけてキスした
と、そのときパンダの
背中のジッパーが
パンダの
手によって下ろされた。
めそ
ぽたみや
ボンバー!!
西暦2XXX年! 世界はめそぽたみやボンバーの炎につつまれた!
しかしそこにヒーローがあらわれた……
真・スレッドストッパー。。。( ̄ー ̄)ニヤリッ
そして数日後
ラ板住人はひとつの結論に達した
糞スレ終了という結論に
まだだ、まだ終わらんよと
861 :
イラストに騙された名無しさん:2008/11/11(火) 01:37:54 ID:crJ/8St3
おれたちの戦いは!
これから、というところで目が開けていられなくなり
目を閉じ、そして一時意識が途切れた・・・。
……なんだろう……誰かの声が……聞こえるような……
「原点に返るのです……そうすれば………」
「に…のです……そう…すれば……」声が聞こえる。その声はだんだんはっきりしていき「………良作ができるでしょう…あなたの努力次第ですが………」
と、そのときパンダが
868 :
イラストに騙された名無しさん:2008/11/13(木) 14:26:32 ID:zyvrXYnS
「ぼく、実は白くまなんですけど……」と申し訳なさそうにしていたが、おれは
実はパンダだった。
そんなバカな!!と思って背中に手を回した。予想通りというか何というか、チャックがあった。 1、開ける 2、開けない
"1.開ける"を選択し、開けてみると…?!
黒熊があらわれた。
だがその背後には狩人が迫っていた。
おれは狩人に媚をうって難を逃れようと考えた。
と、そのときのパンダの
横に立て掛けてあった笹が突如光を放ちはじめた。
「え……竹取りの翁……!?」
だが華麗にスルーした。だってその笹ったら
パンダが食べようとしたらレーザービームで竹を割って中から女の子がでてきたんだもの
もちろんパンダの。
881 :
イラストに騙された名無しさん:2008/11/15(土) 23:00:24 ID:KlHAT5gZ
一方そのころロシアでは
パンダが、ロシアに対して宣戦布告していた。
だがロシアにいる地上最大の肉食獣しろくまに食べられてしまった。性的な意味で。
俺は思った。なんなんだこのパンダの氾濫は!! と。
パンダは答えた
「あいるびーばっく」
俺は無視して話を進める「で次回作についてだ、パンダ諸君!」
パンダAが物凄い素早さで笹をあげた。「よし、パンダA! 発言を許可する!」
「パンダが生態系の頂点になっている世界での学園ラブコメなんかどう?」
「却下だ。そんなありきたりの舞台設定でこの板の住人を満足させられると思うか?」
つかパンダパンダ言ってる奴って荒らしじゃん。前にスレがこのネタで盛り上がったからってこんなんでokなのか?
まあ次スレが本当にパンダスパイラルにならなきゃいいんでね
と、そのときパンダが
「とある科学の都市に魔術師のパンダがやってくる話にしよう」と言った。
「幻想殺しには勝てないなぁ…orz」とパンダは思った。
パンダCが挙手をし、許可される前に発言した「ここはパンダの日常をえがく癒し系のお話で」
負けじとパンダDは挙手もせずに言う「パンダハザードかパンダの惑星にしましょう! 荒廃世界が舞台の主人公は幼女で、あとは全部パンダです!」
898 :
イラストに騙された名無しさん:2008/11/19(水) 18:14:44 ID:4oxrmYY1
100レスまでアンカーでどんな話か主人公はどんなやつか決めて展開すればいいんじゃね?
現状のパンダパンダ書く荒らしが消えればそれでいいんだけどね。
と、荒らしが2回もパンダと書いたのをみて俺は思った。
>>897の案を採用して主人公は幼女にしようと。かわいいは正義!
ちんこついてるけどな!
幼女は思った。「パンダより、パンツが欲しい。」
と、そのときパンダが
パンダ「僕はもう降板します。次は幼女シスターズのターンです。それでは……」
「今日はちょっと皆さんにコロしあいをしてもらいます」
と言ったとたんに、発言したパンダはこの世界から消えてしまった。
残ったのは、書き手のおれとパンダ以外のキャラクター候補、そして
読み手の僕だった。
レッサーパンダはいなくなったんですか?
唯一生き残ったのはフータ君のみである。そしてフータ君は立ち上がると・・・
自信たっぷりに「五歳の幼女視点で展開する、アブノーマルな世界が舞台ではどうでしょう?」と両手を広げた。
拍手が起こる。だがそれには少々問題が残っていた。
いわゆる児ポ法だ。
とその時パンダが
いたような気がしたが、そういえばパンダはこのスレを去ったんだった。さて、話は戻るが児ポ法だ。まあ強敵っちゃあ強敵だが、2ちゃんねるでぐらい自由にはばたきたい。
まああからさまな描写がなければ大丈夫だろう。このまま話をすすめていくとしよう。
幼女だが18歳以上という設定にしよう、と言う声が背後から
「ならば遺伝子改造によって超能力が使えるようになったけど、成長が止まってしまった幼女(19歳)というのはどうでしょう!」
それは天恵のように辺りに響き渡る。調子に乗った俺は言った。「幼女が10段階に変身もとい成長してったらどうよ?」
「いや、成長したらもはや幼女ではない」
「ならば幼女を対地球外生命体用の生体兵器という設定か何かにして、戦局に合わせて変身可能にするのはいかがでしょう?ただそうすると魔法幼女風になってしまいますが。」
そこでフー太くんがまた立ち上がった「タイプの違うダブル幼女主人公なんてどないでしょ。超能力幼女と魔法幼女。目的の違う二人が出会い、運命がかわる――!みたいな?」
923 :
イラストに騙された名無しさん:2008/11/24(月) 03:36:41 ID:5lrtOORm
髪の声が響く。
「抜け初めてわかる。髪はなが〜いともだち」
そんなボケたことを言っている爺さん。しかしこれは演技であり、この爺さんこそが幼女に遺伝子改造を施した天才科学者なのである。さあ、物語はいつの間にか始まっている!
「そう、これは次スレのプロローグなんじゃよ」「わけわかんねーこといってんじゃねーよじじー」「うーむこの子は言語機能が発達しすぎてるようじゃ。改造が悪い方に出たのかのう」
フー太「また一行内で会話してるし」
「まあまあ、そう言うでないよフー太。おぬしもマスコットならもっとブリッコせい」
老人はおおらかに微笑んだ。しかしフー太は読者に媚を売る前に、可愛らしい風貌をしているが口の悪い少女によって、
次のセリフによってフラグを立てられてしまった。「
つまんね。
「つまんねーんだよタヌキ。二本足で立って歩くなんて犬でもできるだろーが。話せる動物なんてぼのぼのとかに腐るほどいるだろーが。せっかく立って喋れるんだからなんか面白いことしてみろよ。よし決めた!おめー旅に出ろ、面白いことができるようになるまで帰ってくんな。」
上から目線でなんともいえぬ圧迫感を全身から発しながら幼女が言う。それを聞いた老人は「おお、それはいいの。しかしフー太だけではちと心もとない……のう、おぬしも一緒に旅をしたらどうじゃね?」
「おいおいじじー忘れたのか?あたしは外宇宙からの侵略者と戦うために改造されたんだろーが、他ならぬてめーに。そんな時に連中が攻めてきたらどーすんだよ?それにあたしは面倒だから行きたくない。」
などと言いつつも荷物をしっかりまとめだす幼女。正直に気持ちを表現出来ないこの子の名前は
次スレの
>>4か
>>5あたりで明らかになる予定である。ところで
「次スレまだー?」というのが聞こえてきた
「
>>950あたりに任せればよいじゃろう」「誰に向かって話してんだよじじー」
幼女の苛立たしげな呟きとともに彼女によって尻尾をねじられたフー太の悲鳴が研究所に響いたころ、別の場所では口の悪い彼女とはまったく似てもにつかぬ幼女が目を覚ました。
とそのとき大熊猫が、
「さぁ行こう」と言って、目覚めたばかりの幼女を連れ去った。
幼女はしばらくはされるがままに大熊猫に抱き抱えられていたが、ふと右手を上げる・・・「ぽうっ」といったような効果音とともにその右手に光球が現れた。
「ちょwwwおまwww」大熊猫はなんとか光玉をかわしたとたん幼女は
「Amen(エイメン)」と呟いた。そして
今度は左手から火炎を放った!しかも今度は一瞬でだ!
「もうすぐ次スレだっていうのに、なに新展開しちゃってるの?アホなの?死ぬの?」俺が呟いた
大熊猫「
>>815の遺志を受け継ぐものはいないのか」
それが大熊猫の最後の言葉・・・ではなかった。「うわっちゃっちゃっちゃっちゃあっ!」頭に火がついた大熊猫は幼女を放り投げると水を求めて走って行った。
「……」幼女は思った。プロローグだけどやっぱりここの住人はノリと無鉄砲さで生きていると。でもそれも、しょうがないのかしら……
「そういえばこのスレも最初は女キャラ死亡を認めるか認めんかでもめたのぉ」とお茶を飲みながらジジイがつぶやいた。「それももう昔のこと・・・」
「ワシ等が本当に次スレのメインを張ってよいのかのぅ。皆の衆、どう思う?」老人が尋ねた
がその声に答える者はいない。血だまりの中に青年が立っていた「これはこれは元老殿、お久しゅう。お仲間は先にむこうに逝きましたよ」
「そうか…。時代はわしらを選ばなかったか…。ならば何も言うまい。ただ運命に身を委ねるのみ」
そう言って老人はこの場を立ち去った。あとに残されたのは
955 :
イラストに騙された名無しさん:2008/11/29(土) 10:11:50 ID:LP6cI5fM
六郎とゼロだった。
「もうスレも残り少ない。俺たちだけでもムリヤリしめようぜ」と六郎
ゼロ「くうっ、六郎いい締まり具合だぜ」
六郎は美幼女だったのだ
という妄想をゼロが(ry
修一「まぁ、さ……もう出番はないだろうし最後くらい格好良く締めたいよな。なあ、みんな!」
幼女「うるせーよ脇役ども。あたしが目立てばそれでいいんだよ!」そう言って幼女はフー太を修一に投げつけた
その衝撃でフー太の中の人が
吐いた「オゲェ!」
「……」もう一人の幼女が、静かにその様子を眺めている。
じじい「m9(^A^)プギャー」
青年「歌は心を潤してくれる。リリンの生み出した文化の極みだよ」幼女「あんた誰さ」
青年「僕の名前かい?僕は…ってウボアッ!」静かなほうの幼女「これ以上話をややこしくしないでください。でないと排除しますよ?」
一方投げつけられたフー太は修一に避けられて壁にぶつかっていた「いたたたたた・・・・動物虐待反対!」
それは静かな方の幼女が、壁にぶつかり心身共に傷ついたフー太の気持ちをコミカルに代弁するため、声色を変えて言った言葉だった。
おしとやかな黒髪幼女は、どこからか魔法のステッキをとりだす。そして柄の悪い金髪幼女に向けて
無双三段を繰り出した。だがバトル展開にはならなかった。なぜならもうすぐ
日が沈むからだ。
静かな方の幼女が魔法を放つためには太陽光エネルギーが必要。なのでこの時間帯は都合が悪いわけだ。そして先程の火炎で魔力を大量に消費してしまった。技は不発に終わった。
そんな様子を遠くから眺めていた男が呟いた「……次スレマダー?」
黒髪幼女に殴られて気絶していた青年が目を覚ました。
青年「力はただ力だあああっ!」フー太「あーあ、頭殴られちゃって壊れちゃったよ」
静かな方の幼女「その人もともと壊れていて、殴られたことにより1.5倍おかしくなっただけだよ」
979 :
イラストに騙された名無しさん:2008/12/01(月) 18:49:53 ID:7hnP1ks/
とりあえず次スレに移行しようよ。埋め
青年「うおおおっ!おまえたちが世界の平和を乱すうううっ!この無限☆正義拳で成敗してやるうううっ!」そう言って青年は幼女2人を殴ろうとしたが、2人はもういなかった
青年は幼女とは違う次元に取り残されてしまったのだ。過去の登場人物たちと共に……
山本「マァ仲良クシマショウヨ、マイフレンド!」山本が満面の笑みを浮かべながら青年の肩に手をおいた
アゲハ「わたしはゼロ様がいればそれでいいです……」
民衆「ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!ゼロ!…」
???「おい!新しい仲間がやってきたみたいだぞ!」???「お!人間だ。これで少しは楽しくなりそうだぞ」
その声の主は言うまでもなくあの連中であった。現実世界から消えたと思ったらこんなところに・・・。
そこでボクは気付いた。ここはもう一つの場所の平行世界だと。
988 :
次スレへ:2008/12/03(水) 19:07:29 ID:0RibDvHn
あの連中「ここの平行宇宙とはどこのことなんだろう?われわれはそこへ帰るべきなのだろうか」
「いや、もう俺たちはこの世界に必要とされていないんだ。過去の遺物なんだ」
青年「つまりは時空のゴミ箱だとか牢獄みたいなものかい?」
山本「ザッツライ! マサニソノ通リデースネー! ……いや、俺らの出番もあと少しだ、もう演技は必要ねえか……」
青年「え、演技…だと?!」
山本「そう実は俺はこの世界と次の世界を橋渡しするためにやってきたんだ」
青年「ふ、だが貴様自身も道化と言うことには気付いてはいまい」
青年が自嘲するように言う。その時、辺り一面に赤い花が咲いた。
青年「この花を貴女に授けようと思う」
12月の配信スケジュールがないけど
ひょっとして前回で終わったの?
うわの空だった山本は誤爆した。すまぬ。
そして、世界は静かに終末を迎えた。それがどんな光景だったかは、語る者すら滅びたので、誰にも判らない。
そして、終了。
1001 :
1001:
━━━━━━━━━━ 奥 付 ━━━━━━━━━━
発行: ライトノベル板
発売: 2ちゃんねる
定価: priceless
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