【テンプレ厳守】●ネタバレ総合スレッド●part10

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20イラストに騙された名無しさん
ROOM NO.1301しょーとすとーりーず・ふぉー  鈴璃話とシリーズ全体について

恋愛(人間)小説と思いきや、富士見”ミステリー”レーベルのすごい人だなと思った。
ROOMプロローグで大学生健一は何のむくいか灰色の青春を送っていると思われたが、
実は作者による印象操作(ミスリード)だったという点は異論ないと思う。
で、作者は同時に、鈴璃の人物像も悪い方向に印象操作していた事に今回気づいた。

そもそも彼女は初登場がひどい。それこそ、出番を望むファンレターがこないような言動。
・かつての仲間からメールひとつない→「寒い関係」と切り捨てる
・姉の結婚式に呼ばれない→「変な家族」と切り捨てる
・日奈が映画劇場挨拶に来なかった→「健一のせいではないか?」言いにくいことをはっきり 
・私は刻也君ラブなの→主人公(他人)に対してはひどくつっけんどんで否定的。

それはなぜか? 鈴璃だけは13階の外側にいたために、”嘘を言うことなく”間違いを口にし、
読者に「健一の灰色の青春像」を印象づけるミスリードの役目を負った存在であったから。
(出番なしのどうでもいい脇役というイメージ自体が偽装)

鈴璃はあとがきでさもキレキャラのイメージを植え付けられてきたが、もともと自分をひどく
過小評価しているので、何にでも切れるというわけではない。彼女が切れるのは、あとがき
レベルの嫌がらせでなければ、最大のコンプレックスである性的な(胸の)話題のみである。

そして、作者が鈴璃に与えておいた健一像は「女とっかえひっかえのヤリチン男」。
ピンポイントに地雷を踏み抜いたうえに、最愛の刻也君の知らない一面を知っている(親友的
存在)という嫉妬によって、鈴璃にとってはどうしても相容れない存在となるよう、設定からして
仕組まれていたんだろう。
ミステリー風にいうと、鈴璃は自分の意思で行動しているようでいて、あの態度や「いやらしい」
連呼をせざるをえない状況に追い込まれていたのだと思われる。
初めから計算してたのだと思うが、仮に後付けでこれをやってたら余計にすごいわな。