「亀だが。」 著
>>929 パッと見たところ只の煽りにしか見えないが、ひとまずは落ち着いて珈琲などを飲みつつ読んでみてはどうだろう。
怪しい改行、中卒ヤンキーかの如き口調、程度の低い嘲笑、どれをとっても只の品のない煽りか縦読みにしか見えないかも知れない。
しかし一度読んだだけではこの文章の真の価値は分からない。二度三度と読み返して欲しい。
そうすれば行間から著者の深い考えが染み出してくるのだ。
著者の考えを踏まえつつこの文章を読み返せば実にテクニカルな構成になっていることに気付く。
更に言えばレトリックも実に洗練されている。選び抜かれた語彙でこそ表現できる真理が現出したといっても過言ではないだろう。
下らないと見下す→読み返す→行間に潜む何某かの香りを感じる→読み返す→仕掛けに気付く→読み返す→計算し尽くされた作品であることに感動する
褒めちぎりスレにおけるre-readabilityを逆手に取り読み返す毎に七色の側面をみせるのである。
そして最後に気付くであろう。その読み返すという行為それ自体が作品の主題となっていることに。
ここにおいて著者の透徹たる思考は、読者-作品関係を超え読者-作品-読解というメタ次元を想定していたと言える。
これは著者-作品-読者-読解という一つの系を作品内にキュビスム展開しているのだ。
ピカソのゲルニカに比肩する程の文学性・思想性・革新性を兼ね備えた傑作なのである。
褒めちぎり者のあり方としては全てかみ砕いて懇切丁寧に褒めちぎるべきだとは思うが、一読者として作品の素晴らしさを損ねるようなマネは出来ない。
それはミステリを褒めちぎるためにトリックを解説してしまうような本末転倒なのであるから。
だがしかし素晴らしさのみを書き連ねても褒めちぎりとしては片手落ちとなってしまう為最低限のヒントだけ書き示しておこう。
注目すべきは最初の一文
「亀だが。」
「亀田が。」ではなく「亀だが。」なのである。
このセンテンスをとっかかりに思索を広げていけば実に衝撃的な体験を目の当たりにする事を約束し、褒めちぎりを終わらせて頂く。
これは若干マンネリ気味なこのスレに活気を取り戻すべく
人身御供となってネタを提供しようとする姿勢が垣間見える
きっとえむえむっ!を読んでテンションが上がったんだ
お
な
に
い
を発見した。が、力尽きた。
ID:NTNgZ/Lv
ID:X8ZSpV7G
二人して頭の悪い厨合戦乙。
見ていて痛いし気持ちが悪い、どちらも言葉遣いが餓鬼丸だし。
人に対する思いやりや知性の欠片もない、まるで猿が二匹喚いているような論議。
続きをしたいなら校舎裏でしなさい。
ネット弁慶同士の喧嘩ほど見苦しい物はないね。
>>934 なんか、朝日の社説を読んだみたいな気になった。
電波☆ゆんゆんっ
>>939-941 それらしいことを延々と書き散らしつつ意味のあることを何一つ言ってないってのを目指して初褒めちぎりなんだが難しいね
褒めちぎりスレであることすら覚えてない人が増えて実にナントモ
>>942 まあ果敢に褒めちぎったこと自体は個人的におk
スレ違いの褒めちぎりが延々と続く展開で無い限り
棘をちゃんと隠す努力をして褒めちぎればとりあえずこのスレ的にはOkって感じだなw
うむ。オブラートを金メッキしたような壮麗な包み込みっぷりである。
クマー……え、マジなのこれ?w
そういえば四コマ漫画のねこきっさの小説版があったな。
あれにもそそられるものがあったが……結局手を出さなかった。
雰囲気四コマ漫画をラノベ化とか
最近は埋まってない地雷が増えてきたな
既にひだまりスケッチの小説版が。
むき出しなのに大勢が踏んじゃうラフレシア型ぢらいですな。
まほろ新作キテター!これから突撃してくる。
板違いだがこのスレ的にYoshiってどうよ
中村九郎先生を軽く超えてないか?
処理人次第。
進みすぎた人と、全然届いてない人だからな
いや、Yoshiセンセーはすごい。
自分というものをまったく出さない、黒子としての書き手に徹している点は特に。
たとえばヤクザが銃を撃つシーンなんか、銃オタだったら名前とか口径とか、
読者層を考えればいちいち書く必要のないことまで説明しちゃうだろうし、
自意識の強い連中は緊迫感を出そうと執拗に凝った言い回しで描写したり
レトリックを駆使したりして個性を発揮しようとするんだろうけど、
センセーはごくシンプルに「ガーン」とか「バーン」とかで済ませて省みない。
弾を外したくせに「当たらなかったな……運がいい奴だ」と相手を誉めて
カッコつけるヤクザなんか普通の作家は恥ずかしくてとても書いてらんない。
でもセンセーは書ける。そこが強みなんだ。エロシーンだって恥ずかしげもなく綴れる。
無駄な描写はない、無駄な恥の意識もない。必要最小限で需要に応える職人。
「本そのものが無駄」なんていう屁理屈を除けば、センセーに無駄なんて一つもないよ。
「ガッシ!ドカッ!バキッ!」
のくだりには派手に吹いたw
俺は1流のエンターテイナーだと思ってます
田村正和がずいぶんと久々に映画主演をはたした
「ラストラブ」だっけ? あれも原作Yoshiセンセーなんだっけ。
スゲーな、色んな意味で。
とーせいタンが映画化したかと思ったじゃないですか
>>958 前作のドラマ化も驚いたけど映画化も驚いた。
けど、改めて読んでみるとケータイ小説って、
小説というよりシナリオっぽい感じもするから
実は実写化し易い媒体なのかもなー。
> 956
素晴らしき褒めちぎり乙
前作に続きやってみた。んー、難しい。
「天帝のつかわせる御矢」古野まほろ
――人は、慣れる。
そのハースト・キャッスルのごとく絢爛豪華な無秩序にも。
ウインチェスター・ハウスのごとく無作為の迷宮と化した独特の文体にも。
そして何より、この作品がミステリと呼ばれていることにも。
前作「天帝のはしたなき果実」は純真無垢なミステリファンに突きつけられた魔女の林檎であった。
出版後の毀誉褒貶の激しさこそが、それを何よりも物語っていよう。
しかし――人は慣れる。
前作を踏まえて出版された「天帝のつかわせる御矢」を読んでも、彼等が怒りの声を上げることはもはやあるまい。
この作品は「そういうもの」であり、あえて言えば「古野まほろ」というバベルの塔を造り上げつつある過程の石、そして塔の建設指揮者たるニムロド――「変化の衣を纏う者」なのである。
だからこそ筆者は思う。この作品はむしろラノベ板でこそ紹介され語られるべきであると。
前作は黄金と宝石によって飾られた衣の重みで、あらゆる者の眼を引き付けつつもどの方向にも踏み出すことが出来ず、ただその場に留まっていた。
しかし今や、別名を「神々の狩人」ともいうニムロドは迷いなく一つの方向に歩み出した。
依然として絢爛たる衣に装備されているのは、今やただの装飾品ではない。
それはラノベ読者をはじめとした、エンターテインメントの世界で戦うための兵器である。
あらゆる時代と世界から無分別に収集されたそれは、必ずや無力な生贄の羊と化した読者の心臓を貫くだろう。
それが果たしてどの刃か、あるいはどの矢なのかは全く予測不可能ではあるが。
その矢が新たに獲得するであろう読者にとって、あるいは前作を既に咀嚼し嚥下し反芻してしまった読者にとっては、ミステリとしての完成度だの微妙なトリックだの、あるいは意図的なミスリードが殆ど成功していないことなどはもはや問題にすらなるまい。
もういちど言おう。この作品は「古野まほろの物語」であって、それ以外の何者にもなりえないのだと。
とは言え、作者は一方でミステリファンへの配慮も忘れては居ない。
前作でも垣間見られたメタ的な視点に寄り添ってこの作品を眺めてみれば、作者がミステリと呼ばれるもののガジェットをこよなく愛していることが伝わってこよう。
それは視点を変えれば、作者自身が自らにノリ突っ込みをかましているようでもありとても微笑ましい。
最後に一つだけ補足しておこう。この作品にはまずもって背景世界への慣れが必要である。
故に、くれぐれも本作からではなく、前作「天帝のはしたなき果実」を読了してから挑むことをお奨めする。
前作を甘い果実として臓腑に収めえた読者たる貴方であれば、天帝の御矢が嗜好のどこかに必ず突き刺さることは保障しよう――ただし、後遺症については一切の保障は致しかねるが。
>>962-963
懐かしいな、褒めちぎりで思わず前作を買ってしまい
数ページで本が壁に激突したのを思い出した。
どれ、前作から再挑戦してみるか
あー、前作の褒めちぎりに見せかけていたって普通に宣伝してたアレか
あれは俺も見事に騙された。ってか儲乙
んー、信者のつもりはないんだけど…まあ偏愛はしてるかな。それも乙と言われるなら甘んじて受け入れよう^^;
本人じゃないかと思える褒めちぎりにワロタ。
九郎センセーも二作目以降は「作風」だったからなぁー。どうしようもなく人は慣れるんだな。
みーまー読んだ。
中々の腐敗臭、じゃなくて発酵臭。
編集者の先走りっぷりが見えるようで楽しい。
クインテット!(越後屋鉄舟)
世には、同居型ラブコメというジャンルが存在する。
有名なところではラブひな、とらいあんぐるハートあたりであろうか?
多数の同居人を並べて、ほとんどの場合そのすべてが主人公に惚れている、
というのがその基本的な図式であり、このクインテット!もその前例を踏襲している。
そのため、非常に安心して読める本である。
さて、小説においても、同居型ラブコメというのはいくつもある。
その中で、この本にもっとも近いものは何であろうか?
考えるに、それは「ルームメイト 井上涼子の場合(紺野たくみ/たくま朋正)」では
ないだろうか。
つまり、
ルームメイト 井上涼子の場合 → (たくま朋正) → 鉄コミュニケイション →
(秋山瑞人) → イリヤの空、UFOの夏 → (駒都えーじ) → まぶらほ →
(築地俊彦) → けんぷファー → (せんむ) → クインテット!
と、簡単に図示できるくらいである。
セガサターン初期において、メモリを飛ばすという井上涼子の伝統はたしかに
クインテット!まで息づいている。
なにしろ、読んだはずなのに途中の記憶を飛ばすというところまで再現しているのだから。
ところでガガガの第2陣はどうよ?
Re:ALIVE(1) が、なかなかの逸品なようですぜ。
ちょっと待て、Re:ALIVE(1)ってことは(2)以降もあるのか?w
なかったらある意味面白い
昔フィリシエラという小説があってな
975 :
イラストに騙された名無しさん:2007/06/24(日) 22:13:23 ID:Dl1DsVUX
その昔、電撃で無限のリヴァイアスのノベライズがあってだな……
昔、ファントム・ライダー(1)という小説があったんだがな。
(2)が出る前に店仕舞いになってしまうそうだ
その昔、トリガーマン!という小説があってだな。
2が出る前に出版社が無くなりやがるんだぜ。ちくしょうめ。
その昔、作者死亡で絶賛打ち切りになった封仙娘々という小説があってだな。
実は生きていて作品共々奇跡の復活を遂げて今に至っているんだよッ!
昔、パーンストーマー 大西洋の亡霊という小せt(Ry
昔、ミナミノミナミノという本があってな。
作者があとがきで早く続きを出すといいながらry
まあまあ、ローダンでも読んで落ち着けよ。
さてと、EGFでも買ってくるかな
で、次スレは?