<ルール>
・一レス一行にまとめること
・前の人のレスを受けて展開させること
<禁止事項>
連投/夢オチ/シモネタ/即死/ライトノベルをラノベと省略すること/流れを読まない粘着/スルー
<このスレ限定のルール>
このスレはエピローグ、2月14日24:00から始まります。
エピローグが終わった後は2・3週間前に戻り、
最初に書き込まれたエピローグに向けてリレーしていきます。
みんなでクライマックスに向けてバトンを渡していきましょう!
次巻は
>>980が出版することとします。この辺例外もあります。
過去ログは
>>2-5あたりにあります。
「ああ、今年もチョコをもらえなかったな……」真っ暗な夜空を見上げて俺はつぶやいた。俺のハートは今の外の天気同様、寒風が吹きまくっている。
でもしょうがないっか。――あれから3年、俺はこの誰もいない惑星で独り生きている。
それも少し前の話『ぎゃははー先生飲んでませんよ』ギュポギュポ『ぷはー、一番踊ります』・・何だこれお前等高校生なのに酒か?担任巻き込んでいいのか?とかつっこみが入らん程皆できあがっていた。
「ま、戯言だけどね…」
その宴会が、何のための宴会だったかについては、未成年が飲酒をしてはいけないという法律と同じくらい既にどうでも良く、盛り上がったあげくにあの話題になった。「ところで、この中にクリスマスの予定が埋まっている奴はいるか?」
「おいおい祐樹二月の今からクリスマスかよ」「おめえ彼女できたからってのろけてんのか」ありゃ、あかん俺も酔ってたか記憶が曖昧だ??「大丈夫祐樹」えーとあれは去年の十二月だ
その言葉に、一瞬にして場が白ける。私はすぐに理解した。こいつらの目はこう云っている。「……は?まさか、おまえないの?」どうやらこの部屋で負け組は私だけのようだ。土佐鶴がいやに体に染みる。まだまだ夜は長い。時間はある。ゆっくり飲もうじゃないか。
しかし嗚呼、一個もチョコを貰えないなんて・・・本命のハルカさんのみならず、マツリちゃんもイズミさんもマナ・・・はまあ、くれるわけも無いが・・・なんで誰も俺にチョコをくれないんだ!?「このさい先生でもいいや。先生ーチョコくれよぉ・・・」
「何を言ってるんだ貴様!だが、そんなに欲しいのなら考えてやらんでもないぞ、で、でも勘違いするなよ!」よく相手を見ないで言った俺の言葉は体育教師(38♂独身)に届いてしまった。
翌朝、見慣れない部屋で目を覚ました。頭が痛い・・アイツに酒を飲まされたのは覚えているが・・・「ここはどこだ?」
雑然とちらかり、既にカオスの局地に達しようとしている俺の部屋。……だが、何かが違う。ふと、時計を見る。「2006年12月12日?」――まてよ、去年の12月の日付じゃないか。やれやれ、時計まで二日酔いかよ。
日付が確認できないかとテレビでも点ける事にする。が、テレビを点けても画面は真っ暗のまま。故障を疑った瞬間に繋いだままにしているが古過ぎて一年は使っていないビデオが突然動作し始めた。
入れといたエロビデオが流れ始めた。「こらー起きなさい!祐樹!北里祐樹!」「げっ、真奈!今はちょっと」「何よ美少女幼なじみが起・・」「・・自分で言うのはどうかと思うぞ」
「あら珍しい起きてるじゃない」俺の股間を見ながら言った「ミクロだけどねw」「な!おま、お前、」「それよりも祐樹、事件よ」
今起こってるこの事態が十分に事件だとは思うが…真奈にそんな常識を説いても無駄なんで言わない。「で、なんだよ真奈、事件って?」俺は電池が切れてた時計で股間を隠しながらとりあえず聞いてみた。
19 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/13(水) 00:59:49 ID:J58BXk4Z
「いい?祐樹。落ち着いて聞きなさいよ。‥じつは停電で気付かなかったんだけど、今ちょうど2限が始まった時間なの!いきなり遅刻決定よ」
20 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/13(水) 01:13:49 ID:s/jQa+Jn
「なっ!……それじゃあ俺の、俺の野望はどうなるんだよ!?なんで俺が遅刻寸前に家出てるのか知らないだろ!?遅刻じゃダメなんだ!寸前じゃなきゃ!そうじゃなきゃ聖ブッダ女子高の可愛子ちゃんにぶつかれオブファアッ!?」
俺は急ぎ足で既に遮断機が下がっている踏み切りを横切った。
が、それがいけなかった。
「危ない!」 かけ声と共に宙に舞う俺。最初に投げ飛ばした張本人の胸からあご、そして顔までを舐めるように視界に収め、青空を見上げた時点で、アスファルトの上に思いっきり叩き付けられた。「いてぇな、馬鹿野郎」 これくらい、文句を言う権利はあるはずだ。
真奈は爆死した。アソコから愛液を垂らしながら...。「こ、こんな結末いやだー!」そこで目が覚める。そう、これは夢なのだ。ラノベという夢なのだと
しかし。俺は重大なことを忘れていた。ライトノベルをラノベといってはならないという鉄の掟を。
「こらこら何踏み切り前でずっここてんのよ大丈夫」「えっいや大丈夫でしにょ」
「なんだ生きてるの。じゃあ次はちゃんと死になさい」「え!?」「ホントだったら去年のクリスマスに死ぬはずだったのにしぶといわね」「お前…誰だ?」
「忘れたの! イヤだ、何て奴。ちゃんと思い出しなさいよ、去年のクリスマスの事を」 俺の記憶は、クリスマスの前に遡った。
<12月13日・朝>突然だが俺こと北里祐樹は困っていた。幼馴染が電波っぽいとか部活の先輩がストーカーに目覚めたとかそんなレベルのごくごく普通のありふれた困った事態じゃあ断じてない。
記憶が曖昧なのだ。来年の二月十四日に酒盛りした記憶や、去年の十二月の記憶がすっぽり抜けていたりわけがわからないとりあえず今日は2006年12月13日と新聞で確認した。
どうしても思い出せない空白の十二月の記憶。この突然現れた「投げ飛ばし女(仮)」もしくは「ちゃんと死になさい女(仮)」はその謎を知っている!とまあこの謎の美少女への対応に困っていたのでした、まる
そして3年後、
「三年後あなたは・・」目の前で女が何か言っている意識が朦朧と・・「祐樹!祐樹どうしたの!?」「ちっ!」真奈のその声を聞いた途端意識がはっきりする
「3年後。このまま行くとあんたはきっとろくな事にならないわ。いい加減な性格のまま、いい加減な態度でいい加減な受験をし、それでま…」「ちょっと待て、判った、判ったから止めろって」ったく、この女はいつからこのインチキ占いにこり始めたのだろう。
とりあえずワンパンチかましてみた。「ぐはっ」彼女は倒れた。
やってからはっとなる。や、やっちまった!・・・俺の額に脂汗が浮かぶ。あれは俺が3歳のときだ、同じようにうるさかった真奈にワンパンチかましてみたんだ。するとその後
にぶい衝撃がみぞおちに響いた。そのまま、まるで冗談のように身体が後ろへ数メートル吹き飛んび、地面にワンバウンドし、ようやく俺の身体は停止した。襲い来る激痛にのたうち回り始めたのは、それからだった。くそ、相変らず鬼みたいに強いぜ。
そんな真奈も不特定多数の男性とSEXをしていたため、エイズに感染していたのだ。それが原因で自殺まで図ったのであった。俺の部屋で
昨日、生でヤったのはこの日の伏線だったのかと今更ながらに思う。今では俺も立派なエイズ患者だ。発症まであと13年8ヵ月25日4時間16分39秒。
39 :
シモネタ禁止!:2006/12/14(木) 02:01:37 ID:qJmRObcp
「うへへへへ」「やだ、なに気持ち悪い顔して笑ってんのよ?…打ち所が悪かったかしら」とりあえず脳内で真奈を酷い目にあわせて復讐した俺だった。
「そうそう、あんたに言っておくことがあるんだ」「な、なんだよ?」正直、俺は期待した。好意がなければ、こいつがここまで俺なんかの世話を焼かないと思っていたから。「私、彼氏が出来たから。もう、あんたなんかの世話焼いてられないの。じゃあね」
「そっ、そっ、そうかままあ幼なじみとして祝福ぐらいはしてやるにょ」俺は内心の動揺を必死に押さえ答えた。
「祝福なんかいらないわ。それに私来月結婚するから」「え!そこまで話進んでんのかよ」「だからもう幼馴染づらして話しかけて来ないでね」「な……」そのときだった俺の心の奥底に黒いモノが生まれたのは。
黒いモノ。それは、俺の中に生まれた初めての野望。「へ、へん! 聞いて驚け。俺はクリスマスまでに絶対にお前なんかよりいい女を見つけて…」「はいはい、判ったから。もうなれなれしくしないでね」真奈は話を聞こうともせず、そのまま去っていった。
そして学園についた「よう、しけた面してんな祐樹」こいつは久米雅人宴会、合コン好きで学園一の情報通だ「そんな顔してたか雅人」「ああ女に捨てられたみたいな顔だぜ」
「ああその通りなんだ」「……そうか。ちょっとついて来てくれ」俺は雅人につれられて地下室に来た。「この学校地下なんてあったんだな」「内緒だぜ、それより」
「いや、ちょっと待ってくれ雅人」俺は雅人の言葉をさえぎる「あ、あれは・・・なんだ?!」地下室の中央には何故かリングがあり、そのリング上には腕を組み仁王立ちでこちらを見下ろす巨大な白と黒のにくい奴が居た。
「好きだ、雅人。俺と付き合ってくれ!」
「教祖様落ち着いて下さい。種馬を連れてきました」「おおそうか雅人よ、その者が“候補”なのだねパンダ」「はい教祖様」「おい、何の話をしてるんだ?」
「落ち着いて聞くんだパンダ、キミは悪霊にとりつかれているパンダ」パンダの仮面を被りパンツ一丁でマントをなびかせながらそいつは言った。「悪霊は名を種馬というパンダ。…たちの悪い奴パンダ。」
「『……俺、もしこの戦争から生きて還れたら〇〇になるんだ。』〇〇に好きな文字を入れてみろ」俺の答えに迷いはなかった。「ヒモ」
とりあえず目の前の白と黒の不審者に一撃を加える。俺の本気の一撃はコンクリートの壁を軽く破砕する。幼少からアイツに鍛えられた成果だ。なのにクソ!‥俺はこの場にいる奴に八つ当たりする事にした。
「何パンダ!?茶目っ気たっぷりの自己紹介にマジ切れパンダ!雅人どういう事パンダ」「あー、そいつ真奈さんに振られて気が立ってるから頑張ってよけて」「薄情者パンダ!?」
俺たちは無我夢中で殴りあった。パンダのパンチはもふもふして気持ちよかった。1時間もしたころ自然と友情のようなものが生まれていた。
「お前やるなぁ…俺と友達にならないか?」ぼろぼろの顔でにやりと俺はそう告げた。「な、何言ってるパンダ…あーいたた、雅人ー、なんでこんな凶暴なのを連れてきたパンダ?」
だがそこには誰もいなく置き手紙があった〔大熊白子さん要望通り元気のある新入部員候補です。私は女子校生との合コンがあるのでバイビー。PS祐樹パンダのチャックは開くな〕
よく見れば、このパンダ野郎の背中にはこれ見よがしにチャックが着いている。「開けてみたい!」何かに操られるように手を伸ばした。が、奴の方が断然動きが速く、俺はねじ伏せられ、床に押しつけられた。
「おとなしくしなさい。私はあなたの味方です」なぜかパンダの中から聞こえたのは女の声だった。
そのままマウントポジション、俗に云う騎乗位で
俺は頭からすっぽり着ぐるみを被せられた。「ほら、とってもよく似合うじゃないの。これであなたも立派なパンダ部のメンバーです」 おい、何着せてんだよって、ぬ、脱げない! 「それ、自分じゃ絶対脱げないから諦めて。うふ」 うふって、おい!
冗談じゃない、こんなパンダの着ぐるみ着てたら彼女なんて絶対に出来ねえ!俺は必死に脱ごうと足掻いたがどうしても脱げない。呪われてるのかこれ!?「無理無理、アロンアルファは強力だからね」・・・って接着剤かよ!
そんなこんなでもう2限目の時間だ。俺はパンダ姿でこっそり教室に入って席に着いた。が、なぜか誰にも注目されない。(パンダはスルーなのか?)
(誰か言えよパンダの事)(誰か突っ込まないのか?)(パンダ?)そして三限目になり先生がきた「ふふ〜ん、ふ〜ん・・・何だあのパンダ!!」「「ナイス突っ込み先生!」」
「おい、北里。お前、そのパンダの」(やれ! 先生、頑張れ)「パンダのノート。先生は高校生にもなってそれはどうかと思うぞ。お前がパンダ部だって言うのは判るけど、それだけは止めろ」真摯な顔でそれだけ忠告すると、先生は職員室へと戻っていった。
(おい、誰か聞けよ)(やだよ…噛まれたらどうすんだ!)ひそひそとざわめく教室。(ねえねえ真奈ちゃん、北里くんなんであんなかっこしてるのかな?)(知らないわよ…いい、マツリ?アレと私は赤の他人、知り合いでもなんでもないんだからもう聞かないで)
そのとき唐突に教室の扉が開かれた。「この中に宇宙人、未来人、超能力者、それとパンダがいたらあたしのところに来なさい。以上!」その美少女は言うだけ言ってドアを閉めて立ち去ってしまった。シーンと静まり返る教室。
誰かが持ってきていたラジカセから出征兵士を見送る歌が流れ始め、教室には万歳がこだまする。「じゃいあんと・パンダくんのご奉公を祝って。ばんざーい」『ばんざーい』振られる日の丸の小旗。《祝・パンダくん出征》の幟。いくっきゃねぇ!
67 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/17(日) 09:48:09 ID:jgKmGzw0
パンダ、あなたはどうしてパンダなの?と言ってるパンダーマンことマイメロの自称友人にボクはジャイアンを盾にして殺した
「ムニャムニャ、う〜ん」俺が眠りから覚めるともう放課後になっていた
69 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/17(日) 12:07:34 ID:OeDGwXpr
右の席にはパンダがいた。左の席にもパンダがいる。教壇のところには美少女がいた。
70 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/17(日) 12:27:30 ID:kX2yZLp6
パンダ? へぇパンダね。俺を除く全ての人間がパンダになっていた。こうなると教壇に立っている美少女が……ってあの美少女は確か……!
「あら、お目覚め?パンダ協会、通称パ協で眠るなんて…」
どうやら美少女の存在は夢じゃなかったようだ。しかし、パ協って何だ?
「説明するパンダ。パ協とはパンダ愛好協会の略で日々パンダの愛くるしさを研究したり人々にパンダを布教しているパンダ。」と説明してる金髪巻き毛の美少女。こいつは俺に着ぐるみを着せた奴!
73 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/17(日) 21:47:58 ID:OeDGwXpr
「入部してもいいが、俺の見返りはなんだ?」
74 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/17(日) 21:53:04 ID:rIxnx8QM
「パンだ」
「ふっ、パンつ見えてるぜ?」
76 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/17(日) 23:17:43 ID:OeDGwXpr
「べ、別に勝負パンつなんかじゃないんだからねっ!!」と言いつつおもむろに
恥ずかしげにうつむきスカートを押さえる美少女。…やば、萌えそう。トキメキゲージが急上昇だ。(でもこんな立派な変態にトキメイたら…いやいやでも美少女だし…)俺は入部するかどうかすっごい迷った。
そんな美少女も夜にならば淫乱な雌豚に豹変する。
迷いながら、頭を抱え……その違和感に気が付いた。「な、何だこれは?」美少女は、軽く溜息を吐いた。「イヤだなあ。私が被せたそれの事、今まで忘れていたの?」 そう、俺はまだパンダの着ぐるみを被ったままで、しかもそれは身体と一体化しつつ有ったのだ。
そう!彼女は実は日本畜産協会の回し者だったのだ!
「だいたいね。君も少し気が付くべきだよ。私が普通の女の子に見える時点で、もう相当その身体に馴染んでるんだって」 言われてみて、目を凝らす。段々、目の前の美少女が美パンダに、周りのパンダが人間に見えてくる。
俺は俺の日常が壊れる音を聴いたような気がした。「な、なんでこんな事を…」「あ。安心していいわよ。別に悪の秘密結社とかそういうのじゃないから。あー、その着ぐるみは…私の趣味★」
「お願いです、文化祭が終わるまでの間だけでいいので入部して下さい!」、「どういうことなんだ?」、「それが‥」
「何故かうちの同好会は部員が全然いないパンダ」「だろうな、この回りの人は」「ふっ、全国のパ協の会議に会場を貸しただけパンダ」全国で一クラスに納まる人数かよ
85 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/18(月) 21:02:10 ID:h9XygMAO
「わかった俺、パンダ部に入るよ」――そういってしまったのが運の尽き翌日から地獄が始まった
「あのね、パンダ部員はいつもその気ぐるみを着てなきゃ駄目パンダ」にっこりと部長が言ったその一言が俺の地獄の始まりだった。だって気ぐるみだよ気ぐるみ。重いわ暑いわ視界は狭いわ子供には追っかけられるし…何より女の子から(それ以外からもだが)避けられる!
仕方がないから浦安に生息する非常に版権の煩いヤンキーネズミのキグルミを着てみた。するとどうだろうか。みな手を取り、ある娘は腕まで組んできて写メり始める。果ては番組の企画できた芸能人まで。まさにワンダーランド!
さあ人気者になりたい君も、レッツネズミー!---詳しく知りたい方は2−A佐倉まで」というPRチラシが机の中に入っている事に俺が気付いたのは、昼飯を食べようと弁当を取り出したときだった。
「つっかまえたっ!」溌剌とした健康な女子高生のボディに後ろから抱きすくめられ、背中に当る2つの膨らみに思わずテンションも上がる――はずだった。哀しいかな、俺はパンダの着ぐるみの中。そして、抱きついた彼女の方も、ネズミーの着ぐるみを着ていた!
あまりのどうでもよさげ感に思わず「俺の背中、すすけてるぜ」と麻雀で鳴きそうな台詞で呟いてみる。
91 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/19(火) 15:20:43 ID:/0v0//KA
するとそのままバックドロップされた。モロに頭から落ちた俺は気を失った。
92 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/19(火) 22:12:59 ID:JQWBgqE8
目覚めたら改造人間になっていた
ような気がしたが、別にそんな事はなかった。
俺は朦朧とした意識で考える。いいのかもうすぐクリスマスなのにパンダ部なんてわけわからん部に入っていてこれは青春の浪費じゃないか?
95 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/19(火) 23:49:10 ID:JQWBgqE8
でもこの毛羽立ったもふもふ感は捨てがたい。ってなんだこの感触!?俺のすぐ隣にあのパンダ少女がいた
「むにゃ‥うーん今何月何日の何時だ?」
「え、はいはい・・・えーと今日は12月・・・・・・・19日!?」パンダ部なんてわけのわからなん部で遊んでるうちにいつの間にかクリスマスまで後わずか!?まだフラグの一つも立ってないのに・・・!!
「…とりあえず歯を磨くか」
「あ、やば。虫歯。こりゃいかん。美人の女医さんフラグをたてろという神の思し召しだ」
洗面所の鏡には、既に見慣れてしまった白と黒の憎い顔。取りあえず、歯ブラシでごしごしと草食動物の割に尖りすぎの歯を磨いていると、背後にあの黒い奴が!「パンダ部なんて止めて、ネズミー部に入りましょうヨォ……」
「ふへ・・・誰だ君?」「え、わたしですかぁ?わたしは佐倉ナミ。ネズミー部の期待の新人なのです・・・というわけでこの書類にハンコを押してくださーい」
その日、俺は死んだ...... 完!
「だから、判子を押せと行っているでしょうが。なに小説の終わりみたいなこと書いてるんですか」「それは、趣味だ!」俺は言い切った。
「それに入るわけにはいかない」「何でよ?」「それはディ○ニ○の恐ろしさを知ってるからだ!」
105 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/20(水) 12:59:20 ID:tYz1mTBw
「種死?」「違うそんなのと一緒にするなとにかく黒ネズミは禁止だ禁止この小説のイラストレーターさんが困るじゃないか」
「黒ネズミがイヤなの? ふーん」上目遣いに悪戯っぽく微笑む美ネズミー少女。不覚にも俺は、可愛いと思ってしまった。「じゃ、これならどうかしら」パッとぬいぐるみの一部を引き剥がすと、彼女は一瞬で美アヒル少女に変身した。う、こっちも凶悪に可愛いじゃないか。
そのとき、大量の原子爆弾が降ってきた。
??「アラシによる世界破壊活動を確認、各隊員修正せよ!」「こちら流れ修正チーム、原子爆弾は発見前に全処理終了」「了解、通常スレ流れに戻れ」
「いやだ帰りたくない!俺も主人公になりたいんだ!」
「ね、キグルミとかパンダとかウォルトネズミとかはやめようよ。きみは無理をしすぎてる。可愛いんだから普通にしてたらモテるって」我ながらクサイ言葉だが、一人の少女をまっとうな道にもどすためだ、喜んで恥をかこうじゃないか!
そんなことをしていると、突然校内放送で担任から呼び出しを受けた。「ん、何の用だ?すまん呼び出しだから、じゃあな」
それが、俺から彼女への最後の言葉になった。
祐樹が去った後ナミの回りを黒服が囲っている「佐倉ナミさんですね。ディ○ニ○です版権についてお話が」「ちっ、違うのこれはドナルガダッキというオリジナルの」「連れていけ!」
遠くで女の子の叫びが聞こえた気がするが気にしない気にしない。俺は放送の指示通り体育館裏にいく。するとそこには・・・
115 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/21(木) 19:17:29 ID:RqyWM7Q2
回収されなかった原子爆弾が落ちていた!
ちなみに英語圏表示されているが、苗字が爆弾で名前は原子(ハラコ)だ。見た目は三ツ編み眼鏡の委員長タイプだが、キレた時の一撃は、まさにアトミックボム!但し普段はツンデレ委員長として活躍している。
「あれ委員長、担任知らない?呼び出されたんだけど」「彼女はもうこの世にはいないわ」「え?」
委員長何を言ってるんだ?この世にいないって、まさか・・・死んだのか!?
「あのビッチは、私には邪魔だったの。わかる?」
「いいえ、彼女は地獄すら生ぬるい場所へ行ったの。具体的には、この間自習にして本人が寝てたのがバレて校長からエンドレス説教を喰らってるとこよ」、「‥前回は確か19時間だったかな?」
121 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/22(金) 01:38:19 ID:7l3M1po1
「そうよ、そしてあなたにも消えてもらうわ!」
そう言って委員長は原子爆弾のスイッチを入れた!
高性能信管に信号が到達し、外側の爆薬が爆縮を開始。中央に納められたプルトニュームが、
加圧、圧縮され臨界点に到達し、今度は外に向かって爆発的なエネルギーを放出し始める・・・。
俺の頭に一瞬核爆発過程が蘇るが、幻影を振り払うように首を振り前方を睨み付けると、
原子爆弾(ばくだんはらこ)が、その名通りの凄まじい殺気を放ち懐に飛び込んでくる。
123 :
一行、一行!:2006/12/22(金) 07:55:55 ID:FM+/d3KZ
「ま・・・待った!いいんちょ・・・何を・・・!」突然ぽかぽかと殴りかかってくる委員長。
そう彼女は気性こそ荒いものメチャクチャ非力なのだ。クラスのみんなはいいんちょの恐ろしさではなく、その愛らしさからまとまっているのだ。
125 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/22(金) 09:01:36 ID:7l3M1po1
そんな僕たちのところに、原子爆弾が届けられたのが物語の始まりだ
原子爆弾(ばくだんはらこ)が、箱を開けると、一瞬にして原爆が爆発した!
ドリフよろしくアフロ頭になった俺と委員長。お互いの姿を見合ってしばらく笑い転げたあとで、箱の底に手紙が入っていることに気付いた。
128 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/22(金) 16:31:25 ID:7l3M1po1
「安心したかね?お気づきの通りこれは実は原爆ではない。本物はお前らの足下だ!」読み終わった瞬間、地中の原爆が爆発した
ちなみに原爆とは原さん(花火部所属の有名人)が作った自作花火の名前だ。
130 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/22(金) 16:51:00 ID:7l3M1po1
それがこのクラスでの通常理解だった。まさか本物の原爆が、広島・長崎の惨劇が再びおこるなんて・・・・
ことはありえない。世はすべてこともなし。よきかなよきかな。
132 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/22(金) 17:03:36 ID:7l3M1po1
などと自分を納得させるまもなく、悪魔の光は僕や委員長、みんなの体を大気中へと蒸発させてゆく・・・・
「まさか体育館裏にこんなに不発弾が埋まっていたなんて」大空高くフッ飛ばされながら委員長はわりと冷静だった。「さあお次は何が出てくるかな」俺もわりと冷静だった。
134 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/22(金) 17:41:30 ID:7l3M1po1
それでも僕の両腕が溶け、委員長は両足すらない、芋虫状態だ。原爆の威力は恐ろしい。火の海と化したこの町めがけて、ぼくらは一直線に落下していった
恐ろしい幻覚を見たようだが、どうやら気を失っていたらしい。
「まさかこんな事で、パンダ部に入った事が役に立つとはな・・・。」
パンダの着グルミをまだ着ていた事に感謝しながら、委員長の手を引き強く抱き寄せる。
程なく地面に叩きつけられるも、着グルミのおかげか想像していた程の衝撃はなかった。
「・・・ん。ぅんん・・・。」腕の中で委員長が身じろぎする。
「ぅんん・・・一行で・・・書けこのバカ・・・」さすが委員長、寝言もキレ味鋭いぜ
137 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/22(金) 17:58:45 ID:7l3M1po1
「夢オチは禁止なはずだが」僕も寝言のフリをしてみる
「怪我も無さそうだし、原子爆弾が目覚める前にセンセを探すか・・・」担任に合うため校舎に走り込む。
139 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/22(金) 18:30:00 ID:7l3M1po1
しかし怪我がないと思ったのは、隣に落ちていたマネキンだった事に気づく。僕も大分混乱している。腕がないと歩きづらくて仕方ない。振り返ると委員長はやはり芋虫状態で、僕は絶望感に襲われた。
そんな時、俺は頭に強い衝撃をうけ意識を失った最後に黒服の何かを見た。・・・「こちら流れ修正チーム放射能除去完了」「こちら医療班委員長、祐樹の治療、記憶処置も終了」「よし通常スレ流れに戻れ」
一方、連れ去れれた佐倉ナミはと言うと。「さて、説明して貰おうか。このネズミー着ぐるみを無断で着用していた理由を」黒服の追求は容赦がない。「ふえ〜ん、私が悪いんじゃないんですぅ。あの担任の馬鹿教師がぁ」
と油断させておいてボディにコークスクリューをお見舞いした。黒服がひるんだすきにナミはダッシュで逃げる。「祐樹はどこかしら?早く見つけて……フフフフフ」
その頃、祐樹は体育館裏で胸をぽこぽこ叩かれていた。「もう、着ぐるみは学校で禁止なのぉ〜」「おい委員長。そんな叩かれ方したら、気持ちいいじゃないか。思わず抱きしめたくなって……って、誰だ背中を叩くのは。……げ、オマエはネズミー部の着ぐるみ女!」
「ふふ私は『いたぞーこっちだ!!』見ると黒服がわらわらと集まってきた「まずいわ!」あれ何で俺にきぐるみを被せてるんだ「ここにミッ○ーマ○スのきぐるみがいるわー!」
だがパンダの着ぐるみの上からは流石に無理があったようだ。黒服「‥なんだこのデカ耳パンダ?所々ミッ◯ーの特徴もある気がするがなんか変生物?」
黒服の熱い視線に俺の中の野生が目覚めた。
そんな時、俺は頭に強い衝撃をうけ意識を失った最後に黒服の何かを見た。・・・「こちら流れ修正チーム放射能再現完了」「こちら医療班委員長、祐樹の治療、記憶処置も取り消し完了」「よし通常スレ流れに戻れ」
148 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/22(金) 21:45:37 ID:7l3M1po1
腕を失った俺と、芋虫と化した委員長は、なすすべもなくその場にへたり込んでいる
「気を取り直して、メシでも食いに行くっか」俺は諦めムードでナミと黒服と医療班の人たちと芋虫を連れて食堂に向かう。
150 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/22(金) 21:53:36 ID:7l3M1po1
そこに突如ニヤニヤしながら現れたのが保険の先生、藪野毒子だ。かなり危ないマッドサイエンティストだがこの際頼るほかない。
「先生ちょうど良かった!7l3M1po1の頭がおかしいんです!直りますか!?」
152 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/22(金) 22:31:12 ID:7l3M1po1
「フフン。意味不明発言ね、あなたの頭は後で治しましょ。まずは腕の再生だわ」そういうと藪野先生は、先に大きなハサミのついた超合金の腕をとりつけてくれた。
おお、身体にみなぎるこの力! 俺は群がる黒服どもの群れに身を躍らせて、戦いの渦に飛び込んだ……ところで背後の強烈な一撃を食らった。
154 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/22(金) 23:05:48 ID:dxezW6la
どうやら俺は両方の腕が駄目になった……く、こうなれば、例のあれを使うしか……
155 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/22(金) 23:15:32 ID:7l3M1po1
一方、藪野先生は芋虫の治療にとりかかる。委員長の胴体をまな板の上でみじん切りにし、粘土状に練り上げている。「もういやよ、殺して!!」芋虫が叫ぶ。
もうちょっと泳がせてみようか。俺「それから?」
>>154 「よっしゃ! 私の出番ね!」 現れたのは、もちろんあの「パンダ部」美少女だ。(本当は、顔なんか判らないのだけど)
藪野先生は練り上げた肉団子を時々つまみ食いしながらも、それを四方八方に向かって全力で放り投げている。
という妄想を委員長に叩かれながらずっとしていたのは俺と君との秘密だ。「うへへへ、人肉缶詰、人肉缶詰・・・」
俺がそんな妄想に浸っている間にも、パンダ部部長の美パンダ少女は、デ○○ーの手先を快調に叩き伏せていった。「よっしゃあああ、パンダ部は最強だぁ!」 どうやら、全てが片付いたらしい。
「ふふ、パンダこそが最強、夢の国でしか生息できない鼠風情、敵じゃないパンダ。」・・今日は帰ろう病んだ妄想や悪夢みたから気分悪い。ギュポッ、あっパンダ脱げれた。
「ああ、脱いじゃったぁ! 駄目だよ、駄目駄目駄目ぇ」美パンダ少女は俺の胸を軽くぽくぽく叩き出した。「う、ぐぉおお、げぇ、や、止めろおお……」パンダ女のぽくぽくパンチは、渾身の力で振う大型ハンマーのように俺の胸を打ち据えた。
「ゆうきくんいじめちゃらめー!」突然後ろから声が掛かる。この声は委員長!?しかもこの喋りはマジ切れモード!ちなみに[マジ]は魔女っ娘の略だ。「まじかるればーぶろー!」委員長が叫びながら放つ一撃でパンダ娘は校舎まで吹き飛び激突校舎は大破した!
「危かった、Lv3に目覚めていなかったら、殺られてる所だったパンダ」俺の後ろに、吹き飛ばされたはずの美パンダ少女がいた。空蝉の術か?
俺たちが戦いに明け暮れていたちょうどその頃、校長室では
戦いの様子を隠しカメラで監視していた校長が、核爆弾のスイッチをポチっとおしたのだった。
発射されたのはぬらりひょん搭載の新型ミサイル
爆弾はあらぬ方向に向かった「私の命にかえても爆弾は爆発させん!」何やら熱いドラマがあるようだが、それは祐樹達には一切関係しなかった。
そんな祐樹にも、生まれたときからの悩みがあった。「核兵器」とささやかれると昏睡状態になってしまうことだ。
祐樹は唐突に「核兵器」とささやかれたくなった。何故なら今日はもう12月24日。未だに彼女なんて出来ず近くに居るのはまじかる委員長と、Lv3パンダ娘・・・あらゆる意味で絶望的だ。
「いいから、さっさとパンダ部に正式入部するの! もう、時間がないんだよ」「またかよ。いったい何でそんなモノに入部しなきゃ行けないんだ?」「だあってさ。クリスマスまでに君を入部させたら、廃部にならなくて済むんだもん」――ちっ、そう言うことだったのか。
「‥だめ‥祐樹君‥私の副委員長になるの」恥ずかしがりながら、噛みながら喋る委員長が俺の制服の裾をちょこっと掴んでいる。
クリスマス・イヴにsexするって決めたじゃない!
「そうそれ」
「『そうそれ』ではない! そんなことはさせん! 我らの名はその名も素敵、しっとd(ry」そんな。こんなところにまでにまで奴らが?
「っておい!雅人何してんだ合コンはどうした」それは顔面に平手の後がついている久米雅人だった「女なんて女なんてーー!!」
雅人「俺は‥俺は、男に走る!」
「だが、断る!」まだ口説かれてはいないが、即座にそう言い切れた。この一言で、こいつとのティッシュペーパーより薄っぺらな友情が終わりになっても悔いは無い。「ち、畜生。ちっくしょぉおお」奴は、泣きながら走り去った。
179 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/24(日) 17:11:12 ID:3XC95ewX
そんな後ろ姿をみていると、なんと俺にもキュンとした気持ちがわいてくる。これは愛か・・・
自然と俺の足は雅人を追っていた。「待ってくれ!俺……俺お前と、」
ピピピ!「あっ、ちょい待ち・・シズちゃん!・・え、いや俺も悪かったよ強引だった・・今晩うちに・・うんじゃあまた後で」雅人は満面の笑みで「やっぱ女の子はいいね、で何?」
「イヤ、何でもない。幸せになれよ」俺は雅人の背中を見送った。さて、俺に残ったもの。美パンダ少女とネズミー女。そして魔女ッ娘委員長かぁ。どうして俺の周りには、まともな女の子が居ないんだろう?
はぁ、もう疲れたよ。今日はまっすぐ家に帰ろう。こんな日は愛すべき妹とふれあって癒されるに限る。
家のドアに貼紙が貼ってある。“今日から家族旅行でハワイに行くのに、祐樹ったら帰って来ないからもう行きます。お土産にチョコ買ってくるね!”‥‥俺は絶望の味を知った。
「ずいぶんと遅いご帰宅ねえ。帰宅部のアンタがそんなに忙しかったなんて知らなかった」振り返ると、腕組みをして思いっきり眉をしかめた真奈が立っていた。「いったい、何の用だよ?」数日前の、思いっきり絶交宣言された光景が脳裏をよぎる。
「え、用?決まってるじゃない。そろそろ約束の12月24日も終わるからね、最後に無様なあんたを笑いに来たのよ、ほほほほ♪」お、俺は失敗したのか。彼女をつくるという誓いを。もう無理なのか…俺はがっくりと膝をついた。
合鍵で家に入り、そのままベッドに潜り込む。すでに日付はかわっていた。嗚呼、終わったんだな。でもなんだか清々しい。ちゃらーら〜♪メールだっ!「あんたってどーしよーもない愚図ね」真奈からだった。添付ファイルには真奈が男と絡み合っている画像。
「ああ、やっと帰ってきた」溌剌とした声。小気味よいテンポの足音共に駆け寄る美パンダ少女。「……おまえかよ」そう言いながらも、俺は少し安心した。すると突然、目の前で彼女がこけた。「危ない!」その拍子に、着ぐるみの頭部が脱げてしまった。
俺は絶句した。あらわになったその髪は白銀に輝き、意思の強そうな銀色の目がまた魅力的な、雪の妖精のような少女がそこに居た。
しかも首だけころがって!あまりの驚愕になまはげのような顔になる。するとパンダの胴体からもう一つの頭が現れた。「いてててて」、目が合った。男だった。「やべ目が合っちまった」、どうやら知らなければ良かったことを知ってしまったらしい。
俺はあまりのことに「核兵器」とささやかれたくなった。なんとか眩暈に堪え額に手を当て頭を振り、もう一度地面を見る。パンダの着ぐるみの頭部がある…OKここまではいい。そしてパンダの胴体を見る…OKここまでもいい。最後に頭部を見る…
「何、不思議なものでも見るような目で私を見るのよ。いいから、そのかぶり物返してよ!」そう言うと、銀髪、銀の瞳の美少女は俺の手からパンダの頭部をひったくり、また被ってしまった。
「姉ちゃん狭いよ」「泣き言いうんじゃありません」はっそうか!こいついやこいつら中身は二つだったのかそうだよな3メートルはでかすぎておかしいと思ったんだ。
俺は誘惑に負けてパンダの背中のジッパーをえいやっとばかりに引き下ろす。すると出るわ出るわ、中に入ってたのは2人どころじゃなかった。
ひとり、ふたり、さんにんよにん。さいごに核爆弾も出てきた。
まあ、核爆弾と言うのは嘘だが。今日はパンダが妙にでかく感じたんだけど…実際でかくなってたわけか。「だ、ダメ!みちゃダメーーー!!」
半裸の幼女が叫んだ。オイオイこりゃ18禁だろと思いつつ、俺はさりげなく部屋の鍵をかけた。
ついでに、さりげなく家中の戸締りを確認していく。
すると、俺は背後から数人に押え付けられた。「どうもありがとう。わざわざ鍵をかけてくれて」美パンダ少女こと銀髪銀眼の女だ。「お前ら何物だ?」「パンダ部って言ったじゃない。クリスマスまでに女の子とフラグが立って良かったね」女は嫌みなくらい愛らしく微笑んだ。
パンダかあ・・・このラ的に獣姦ってセーフなのかなぁ・・・と思ったのもつかの間、
俺は腕をねじり上げられ、ある書類に拇印を押させれれた。「やったぁ、これで新しいパンダ部の部員が誕生よ」「そんな契約は無効だ。つーか、オマエ何物よ?」俺の声も耳に入らないらしく、銀髪女は本当に嬉しそうだ。
202 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/25(月) 23:58:34 ID:HlMc+P6W
「パンダは絶滅の危機にあるのよ。」女の目つきが変わった。「知ってる?パンダの赤ちゃんってとっても小さくて赤ちゃんの何割かはお母さんにうっかり踏み殺されてしまうの」
「何ってパンダ部部長大熊白子よ」「弟の大熊黒雄です」「同じく大熊黒太だ」「・・妹の大熊白音」パンダの中身は銀髪の少女、がっしりした体の少年二人に幼女一人
パンダの着ぐるみに4人いた事を聞いたんだけどまあいいや「ところで部長!俺、部長がいつも素顔でいてくれるんならパンダ部入ってもいいよ」「え、それだけはダメ!その、こ、これがないとね、みんな私の髪とかをジロジロ見るから…」
パンダの交尾にちょっと濡れる俺のマグナム・・・
「…!?」唐突に響いた変態的な台詞に驚く部長。「ちょ、ちょっと今のは誰が言ったの?お姉ちゃん怒らないから正直に答えて」兄弟たちを問い詰める部長…だが「俺じゃねーよ」「僕でもないですよ」「…しらないよ」
「じゃあテメエか!」「そのようですね」とガンを飛ばす弟その1、その2。ああわかった、デ○ズ○ーの人を倒せたのは中身にこいつらがいたからか。
「こらこらみんな落ち着いて。今日から俺のことをお義兄さんと呼ぶんだよ」
「姉さん。どうしてこんな知能レベルの低い人材が、我がパンダ部のメンバーなのですか?」賢そうなガキのスカした目が気に入らない。「それによぉ、なんかすげぇチキンぽいぜ、こいつ」やたら迫力のあるこいつも一目で嫌いになれた。
「えーと・・何となく?」「ふう、僕に聞かないでください。だから行動する前はよく考えて」「・・黒太兄・・新しい仲間・・仲良く」途切れ途切れに話す幼女、この子は好きになれそうだ。
「って待った!まだ本入部するとは言ってない!仲間違う!だから部長が素顔で---」「それはダメだってば!それに素顔だとね、変な人とかも寄ってきて怖いんだよ?ホントだよ!」何故か青ざめて力説する部長。「…姉さま…きれいだから」
ふと気がつくと、まわりを核爆弾がとりかこんでいた
確かに彼女は美しい。不思議な色の瞳を見つめていると、本当にそう思う。「もう、それはいいや。でも、何故俺なんだ?」黒雄と黒太が顔を見合わせて溜息を吐いた。「…鏡、見て」白音がぼそりと呟いた。俺は机の上から手鏡を取って覗き込んだ。
ぬらりひょんが必死に核爆弾を食っているのを横目に俺は鏡を覗き込んだ。…俺の額にはパンダ部とでっかく書かれていた。「いつの間に」「…姉さま…あなたのこと、気に入ったみたい…なの」
「これで用はすんだわ。今日のところは帰るわ」「・・これ・・冬合宿・・パンフ」とぞろぞろと帰る大熊姉弟・・・・「気付いたらクリスマス過ぎてるよ、ちくしょう!!」
「そういえば」美パンダ少女の語尾からパンダという言葉が消えていたことに、俺は今更ながら気付いた。
翌朝の学校。いくら擦っても取れなかった「パンダ部」の文字を隠すためニット帽をやや不自然に深く被って登校すると、なぜか当たり前のようにネズミー部の部長こと佐倉ナミがネズミーの着ぐるみで待っていた。つか、誰か不思議に思えよ、この野郎どもが。
いや違う!よく見ると周囲をとりかこむ生徒たちの目が尋常じゃない。操られているようだ。「お前の目的は何なんだ!?」
「生徒会長選で勝利してこの学校を手に入れることデス」
「そして全校生徒ネズミー化計画を発動させ、部員を大量ゲット!そのためにはあなたが必要なんです、北里さん!」「おおおお…」静かに周囲の生徒たちがざわめく。「始ったの?」「そうみたい」どうやらなにかアトラクションでも始ると思って待っていたらしい。
「だから、私と付き合ってください北里さん!」おお〜〜と観衆からどよめきが起きた。マズイ、逃げるに逃げられない。
「まあ嘘ですが」「嘘かよ!」「あれ、もしかして本気にしました?」「プッ、くすくす」周りから忍び笑いが聞こえるふざけやがって「デ○ズ○ーの人ぉぉ〜!」
今思うと、あのとき大声で「○ィズ○ー」なんて国家的NGワードを叫んでしまったのが、俺の運の尽きだったんだろう。その日から今の今まで、想像を絶する激動の学園生活だったんだ。
パンダー部とネズミー部の熾烈な抗争が始まった。ヤクザの出入りのような小さな争いから、戦車を持ち込んだ大きな争いまで学校は正に戦場だった。但しネズミー部が戦車(愛称=ミッキーマウス)を使う分有利のようだ。
ここでSEXバトルで決着をつけようと
まあ、サバゲーなんだが。そして賞品はどうやら俺。…ネズミー部もパンダ部同様部員不足(というか一人?)らしい。というわけで冬休みだというのに何の因果か俺は学校で銃を握っている。
そう。最後の勝者が俺ならば商品の俺はどこにも所属しなくてもいい。そして俺は冷徹にネズミとパンダをしとめ続ける。
俺は周囲に敵がいない事を確認し一息ついた。しかしなんで俺が賞品なんだ。理由がさっぱりわからん?なんかメリットでもあんのか。あっ、爺ちゃんこの学園の理事長だった
「将来の理事長さん見ぃ〜っけ」背中から抱きつく、弾力のある肉体。背中に当る柔らかい膨らみ。「誰だ、いったい?」内心のうれしさが声に混じってしまったかも知れない。「私よ、私」魔女っ娘委員長だった。
「こ、こら股間を押し付けるなって!」
「まっ、待て何で委員長がここに?」「あれ知らないの?」〔なんか鼠部やらパンダ部がうるさいので次期生徒会長はサバゲーの優勝者で、参加は自由。標敵は孫の祐樹by理事長〕委員長はいつのまにか俺に銃口を向けていた。
二人は互いの顔に銃口を突き付けにやりと笑うと同時に発砲。祐樹&委員長「アァァデュウゥゥゥ!!」ゼロ距離からお互いの弾丸を髪一重でかわす二人!互いに次々と発砲するが全て避け又避けられる。委員長「ふふ流石ね祐樹君!またね」最後に投げキスをして窓から撤退する。
委員長め、要注意人物が一人増えたか・・・。しかし俺以外の全てを倒さないといけないというのにこれ以上敵が増えるのか!?「・・・ふふふ、だが燃えてきたぜ!」「あら、こんなとこに居たのね」
姉貴だった。「な、なんだよ姉ちゃんこんなところに」「アンタ忘れ物したでしょ。はいコレ」
「こっ、これは俺の愛銃アンサラーとフラガッハって実銃は駄目だって!」「慌てない、それはサバゲー用のレプリカよだがペイント弾以外は本物と変わらない」「パーフェクトだ姉貴」
その頃校内は、徒党を組む者達や、あくまで一人で戦う者などが、炎の匂いが染み付いてむせるような戦場を作り出していた。ただ原因のパンダ部とネズミ部は少数の為ほぼ駆逐されてしまい、今の最大勢力はアメフトのレッドショルダー部隊だ。
アメフトのレッドショルダー部隊はセクシャルハラスメントの罪でディ○ニー部から訴えられていた
「貴方がたの行為はセクハラになるんですよ。わかってますか?」そう語る敏腕そうな弁護士さん。が、胸元の開いたそのスーツ姿のほうがある意味セクハラです。
まあ外野はぶっちゃけ関係ない。残り人数は鼠部はナミ一人、パンダ部は大熊姉弟、委員長他数名の10人だ
240 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/30(土) 16:29:04 ID:ZsJfDlW1
ドゥルルルゥゥゥン!廊下にいきなり何かのエンジン音が響き渡る。姉貴「!?こ、この音は暴殺用務員!‥祐樹頑張ってね。姉さん祐樹のことずっと忘れないから」そのまま逃走する姉貴。入れ代わりに廊下の角からホッケーマスクを付けチェーンソーを構えた女が現れた。
241 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/30(土) 20:03:20 ID:VfurkFfh
どうする? 一体どうすればいいんだ? コマンド……いや、持っているカードには何が書かれているんだ!?
「あやまる」「てぶくろ」「ヤケクソ」
思わず「てぶくろ」をリバースの位置にする俺。ああ、そういえば俺ってMだったんだ。
何となく伏せた後チェンソーが頭の上を過ぎ仮面女と用務員が激突を始めた。その好きに二丁拳銃でペイント弾を二人の両目に当て離脱した「なんか知らんがお互い潰し合え」
…思えばそれがまずかったのだろう。その瞬間二人の狂戦士(バーサーカー)は俺の声をめがけて突進してきた。「ちょっと、ちょっと!当たったんだから倒れろよ!」慌てて回避行動を取り俺は
逃げ出そうとしたがパンツのゴムが切れて転んでしまった。「な、いつの間に!?」「フフフフフ逃がさんぞ」
「ふっふっふ、やるな。名前を聞いておこうか」俺はパンツが絡まり地面に転がった姿勢のまま尋ねた。もちろん時間稼ぎだ。
俺はその隙に銃弾をペイント弾から模擬弾に換装する。「校舎を汚すものはダーイ」「あんたがな」パンツを脱ぎ捨て用務員の視界を塞ぐ。一瞬の隙だがそれで十分、全弾撃ち込む「がはっ!」「あー、確か教室にジャージあったな」
人気のない教室に飛び込み、自分のロッカーからジャージを取り出し着替えた、筈だったのだ。「なんだこりゃ!」俺は今、ネズミー部のコスチュームに着替え終わっていた。「掛かったわね」」もちろんこれは、ネズミー部部長の佐倉ナミだ。
だが声に振り返らずに、既に転がしておいたスタングレネードに背を向け、窓を突き破り空中に飛び出した!
一瞬の暴力がごとき閃光を背景に、地面に着地。するといきなり火線が集中する。「ネズミーの残党が居たぞ!」恐慌に駆られたその声が、着弾音が、それまで佐倉ナミが奴らに与え続けた恐怖を物語る。物陰に飛び込み、重たい緊張感の下を忍ぶ。
俺は忍びながらネズミーの頭部部分を脱ごうとしたがロックされていて外れない。(今、これを着ているのは危険だよな。外す鍵は…きっと佐倉ナミ、だな)
そう考えた俺は佐倉ナミの熱い彼処に太い俺の肉棒を押し入れた。
そんな妄想をして気分を晴らした・・・バン!バン!銃声が聞こえる場所は体育館だな
しかし、体育館で見た光景は、佐倉ナミの尻に用務員が腰を打ちつける音だったのだ!なんといやらしい...、佐倉ナミはいやがるどころか
感じているではないか。
(
>>254 より)
そこは戦場だった。実弾の替りに模擬弾。ナイフの替りにスタンガンとは言え、倒れ伏す奴らの苦痛にはさした遜色はない。やつらの顔には見覚えがあった。「デ○ズ○ーの人達……」ネズミー部部長を捕獲に来たに違いない、あの黒服どもだった。
257 :
イラストに騙された名無しさん:2007/01/03(水) 09:11:12 ID:i+u42L0I
俺は着ぐるみを改造してデ○ズ○ーの対象外にしてある。「・・・っ」ナミと目が合った俺は助けようという気持ちと、いっそ見捨ててしまえという気持ち同時に沸き上がった
だが俺が自分の意志で動けたのもそこまでだった。突然着ぐるみの覗き穴がHMDに変更されたと思ったら視界内どころか360゚全ての人間にターゲティングしていく。また着ぐるみの各所からなんか銃口やらミサイルがポップアップしてくる。‥そして
「に、にげてくれ、デ○ズ○ーの人ーーーー!!」「!?」だが俺の叫びも虚しくミサイル郡はデ○ズ○ーの人たち目掛けて一斉に発射されてしまった。着ぐるみは、デ○ズ○ーと敵対する知的生命体が仕掛けていった罠だったのだ!
「あはははは、やるじゃないの。それでこそ、ネズミー部の新入部員よ」佐倉ナミの哄笑が響く。「おい、この着ぐるみはいったい……」「汎用人型人口知能戦車NZ−M1。開発コードネームはネズミよ。私の『母都市』で開発された惑星攻略用兵器なの」
ブチッ!俺の堪忍袋が切れた「いい加減にしろよテメエ俺は鼠部じゃねえ!」「あれ?なんで銃口こっち向けてるのかなあ?」「それはな・・俺がナミ、テメエの敵だからだ!!」
「ちょっと違うかな、あなたの敵は私だけじゃないよ!」そういって後ろに跳ぶナミ。逃がすかと俺が撃とうとした瞬間、復活したデ○ズ○ーの人たちが俺にしがみつく。「な、何故俺を!?」「あはははは、攻撃しといてそれは通じないよね、あははははは!」
「逃がすな、追え!」ナミにも黒服たちが殺到する、が初めの跳躍分だけナミの方が早い。「それじゃあ私はこれで失礼します。生き残れたら今度こそネズミー部に入ってくださいね」最後に優雅に一礼をしてナミは体育館から消えた。
俺の堪忍袋が切れた「逃がすな、追え!」ナミに新入部員たちが殺到する、がデ○ズ○ーの人たちが俺にしがみつく分だけナミの方が早い。「あれ?なんで堪忍袋が切れてるのかなあ?」最後に優雅に攻撃しといてナミは体育館に跳ぶ。
パシュ!音は後から聞こえてきた。ターン‥。狙撃!?まだ空中にいたナミはあっさりと頭部を撃ち抜かれそのままバランスを崩し落ちて行った。黒服「確保しろ!」、ナミ「誰よ!お楽しみはこれからだったのに」、これでサバゲー的にはナミは死者か。ゾンビになりそうだがなw
「デ○ズ○ーの人協力します」俺は銃弾を麻酔弾に換え、バン!「えっ、スピー」「ご協力感謝」本当は筆舌しがたい報復をしたかったがそれはデ○ズ○ーの人に任せよう、戦いは続いているのだ。
壮絶な復讐の舞台と化した体育館を俺は後にした。センサーは索敵モードをオン。すぐに反応有り。敵影多数って、ええっ、なんで校内にこれだけの敵が潜んで居るんだ? それにこの敵影表示は……「某A省のGA隊!」思わず、口にしてしまった。
あわてて口を押さえたがもう手遅れ。突如足元が崩れた。「トラップか!?」と思う間もなく、落ちた。ひゅ〜〜〜〜〜 どすん
しかし、この流れに飽きた俺は帰宅部に入ることにした。「そ、そんなぁ、今までのことはいったい何だったのよぉ〜」そんなナミの叫び声が体育館で悲しくこだました。
「ふん、仕方ないなあ」ナミはポチっと手元のスイッチを押した。「うお、何だ」叫ぶ間もなく突然、ネズミー型着ぐるみ実は人型戦車は超進地旋回をして戦場へ舞い戻った。「それ着てる限り私には逆らえない。無理に脱ごうとしても、ふふふふ」
「なんてこった、つまり『大魔王からは逃げられない…!!』ということか」俺は愕然とした。そしてその台詞に敏感に反応する大魔王。「って誰が大魔王ですか!女の子にたいしていう台詞じゃないです、言葉の暴力ですよ北里さん!」
「いいや、暴力ってのはこういうのを言うんだ」彼女の鼻にパンチ!ナミが気絶したのを確認して、俺はとりあえず家に戻った。「さあこれからどうしよう」
ナミはずるずるとデ○ズ○ーの人達に白い部屋に連れていかれた。俺は三つ重要な事を忘れていた、サバゲーの勝利条件が俺の首な事と範囲が学校と限らない事と、くそ爺が主催者という事を。
そのころ俺は高飛びの準備をしていた。トランクに服、食料、漫画、エロゲなどを詰める。
パスポートも持った。よし、空港だ。――あれ、チェックインカウンターのお姉さん達がざわついている! って、お姉さん達、なんでそんなモノを構えて居るんですかあ? 危ないですよ、下ろしましょう。ね、ピース、平和が一番っしょ? ね、ねって、ちょっ――
パーン 「ぎゃっ!!なんでこんな所でシャンパン開けてんだよびしょぬれだよ」
ターン!続いた音と衝撃。あれ俺撃たれた?血がこんなに。朦朧とする意識で見たのは四つの影「ふっ、空港を張って正解でしたね」「これで勝ちだな」「ってペイント弾かよ!」「いえーい勝ちパンダ」・・大熊白子次期生徒会長決定
だが大熊白子は実は一月末で引越しをしてしまう予定だった。最後に皆と馬鹿騒ぎがしたかったのだ。大熊「へへへ、祐樹君には先に言っとくね」、祐樹「…何だよそれ」、大熊「‥んとね。祐樹君と一緒の思いでを作りたかっの。えへへ」
一方そのころ俺の家では
「って夢を見たんだよ」と親父と妹が今年の初夢を語っていた。
「いい初夢だね。ところで祐樹と樹里はどこだい欅?」「んーお姉ちゃんはパリ、お兄ちゃん高飛び?だって、百万引き卸されてたよ」「またか、今回は少ないな」そんな北里家(大豪邸)
「でも暇ねぇ。テレビでも見ようかしら。ほいポチッとな」
異国の街角。一目で欧米と知れる映像は、円形の広場の真ん中に設えられた凝った意匠の噴水と、せわしなく行き交う厚手の外套を着込んだ人々を映していた。そこに突然見慣れた人物が現れた。
「あ、もう映ってるの?コレ。…親父ー、見てる?オレオレ!暫くこっちにいるからさ、心配すんなよ!」ビデオレター気取りの祐樹がいた。
「…とこのように犯人は意味不明な声明を繰り返しており、依然としてホワイトハウスで籠城を続けています。関係筋によるとSWATが投入されるとの……」
プチッ!北里欅は無言でテレビの電源を切った「・・お茶がおいしいねえ、お父さん」「ズズッ!・・ああ本当にお茶がおいしいねえ」
ずずーっとお茶を啜る二人。そしてしばらくして親父が口を開く。「…欅。さいいの合成は80点って所だね」「あれ、わかっちゃった?」「当然だよ、繋ぎ目がまだまだ不自然だよ」「そっかなーお母さんは騙されて慌てて飛び出していったんだけどなー」
第一部「日本脱出編」 完
「何が『第一部「日本脱出編」 完』だよ(笑)ネタに困ったら何でも『完』で済ますって...。ちゃんと1000スレまで完遂しろよ!」
俺は読んだラノベに対して文句をいっていた今俺はアメリカの騒動から逃げるようにして中国にきていた
第二部「ユーラシア大陸横断ヒッチハイクの旅」編 開幕
「また『第二部「ユーラシア大陸横断ヒッチハイクの旅」編 開幕』って自分の良いように始めちゃって(苦笑)ちょっとは
>>290読んで考えろよ!もう少し頭使うだけだろ?」
「誰としゃべってるの?祐樹」
294 :
イラストに騙された名無しさん:2007/01/09(火) 16:16:03 ID:hJvuvv41
声をかけたのは大熊白子だ俺達は一緒に中国にいる。ただ問題が一つだけあった。
目の前に、自転車の大群が迫ってきているのである。そろそろ、先頭の自転車の前輪がぶつかりそう。
296 :
イラストに騙された名無しさん:2007/01/09(火) 22:27:43 ID:o225Ew6o
「あ」ぐしゃり すべら しゃばどす ずびずば
第四部「火星見聞録」編 開幕
298 :
イラストに騙された名無しさん:2007/01/09(火) 22:47:13 ID:o225Ew6o
目覚めたら、知らない部屋にいた。真っ白い窓のない部屋。無性に暑い。ここはどこだ?
しばらく部屋を歩き回っていると人影が見えた、近付いてよく見ると・・・・・ウッホ良い男!!
「なんだ幻覚か…そうとう疲れてるな俺も」
俺は壁に頭をぶつけて正気に戻ろうと試みた。がつ!ごつ!むんっ!!「ど、どうしたの祐樹君?」すると突然目の前に部長が現れた。いや、辺りを見回すと…そこは空港。どうやら俺は部長が引っ越すって聞いてあっちの世界にトリップしていたようだ。
「あ〜あ、とうとう始めちゃったよ。今までの流れ無視かよ、何が『ウッホ』だよ...」
どうも最近、幻覚が多いなあ。ああ、嫌みなくらい賢そうな黒雄とガキには見えないくらい精悍な黒太が不信感全開でこっちを睨んでいる。相変らず白音はダウナー系よろしく無感動だ。「あんたたち、サヨウナラは言ったの?」部長の目が心なしか潤んでいる。
そんな部長を白音がつつく。「…姉さま。引っ越すのは1月30日だから…まだお別れを言うのは…早いよ」「え?」ぱちりと固まる部長「姉さんがまだ大ボケなのです」「だいたい姉ちゃんよお、もうすぐ引っ越すのに生徒会長になってどーするんだ?」
「・・絶対命令権?」・・・絶対命令権それは生徒会長が任期に一度だけ可能な権限。ただしあまり個人の欲望に使うとその後の学園生活、人間関係を破壊しかねない諸刃の剣である。
でも転校する人間には後のことなど考えなくてもよかった。
こういうとき、俺はどんな顔をしたらいいんだろう。「部長、俺実は」
308 :
イラストに騙された名無しさん:2007/01/10(水) 22:43:52 ID:2d/ifbI2
「妹のことが」
「妹の内臓がこう、その、グチャっと、そう、グニュルゥ、チャクニチャっと、ウヒッ、ヒヒヒャ、ウヒャハ、ニニニニニニニニニニ...」
「…と家族でモツ鍋をつついてる時に意地悪して妹の前のモツを喰いまくったら、妹に殴られました。親父にも殴られたこと無いのに!思わず号泣して困らせてやりましたよ!」
食事が終わった後「はあー」思わずため息がでてしまう。そう結局空港で転校のことを聞いて俺は何も言えず帰った。明日からは学校だ、俺はどんな顔して会えばいいんだろう?
翌朝、教室に行きづらくて俺は保健室で時間をつぶしていた。「ねー先生、どうしたらいいのかなあ?」
「うーん、どうしたらいいか、ねえ?」先生は俺のレントゲン写真を見ながら、虚ろな返事を返した。「このネズミー因子、あのデ○ニー製パワードスーツを装着すると、興奮剤の替りに注入され操縦者の身体を作り替えるんだ。もうかなり進行してるぞ」え、何を言って居るんだ?
ネズミー?あの大魔王がまたなんかやったって言うのか?「…まあそんなのはどうでもいいからさ」「…どうでもいいのか?君の体のことだぞ?」「いいよ…それより先生ー、俺は部長にどう接したらいいんだろう」
「彼女か! そりゃ盲点だった。そうだな、彼女が絶対命令権を使って彼らのテクノロジーを蘇らせればあるは……」話がかみ合わない。これだから大人ってものは。「でも、彼女だって一族の為、絶対命令権は必要だろうになぁ」「そりゃ、どういう意味よ?」
「だいたい絶対命令権なんて、あくまで学園内が有効範囲よ」「あれ?お爺さまから聞いてないのかいこの学園の秘密を」
『その者 青き制服をまといて金色の校舎に降りたつべし……』「はぁ。何ですかそれ、先生」「祐樹よ、生徒会室に向かうのだ」
そのころ生徒会室では――「副会長、保健医が北里の誘導に成功したそうです」「よし、計画通りね」「ですが・・・会長に内緒でこのようなことよろしいのでしょうか?」
「いいわどうせ任期は今週まででしょなら権限は使わないと」「・・はあ」「北里祐樹理事長の孫なら本当の学園の秘密を知っているはずよ!」
「生半可な秘密じゃ無いはずよ、なんたって生徒会室にあんな物があるくらいなんだから」、副会長の視線の先には電話が数台置いてある。「何なんですかこの電話?」、「ホットラインよ、ホワイトハウスやクレムリンや首相官邸さらには近所の雷来軒何かに繋がってるわ」
そのトンデモナイ事実を聞いて副会長・笹山杏里(16)は驚きを隠せなかった「ら、雷来軒ですか!あの出前お断りで有名な…そんな、凄い…!」「…杏里、あなたって驚くところがやっぱり少しずれてるわ」
そのトンデモナイ事実を聞いて書記の笹山杏里(16)は驚きを隠せなかった「ら、雷来軒ですか!あの出前お断りで有名な…そんな、凄い…!」「…杏里、あなたって驚くところがやっぱり少しずれてるわ」
「そんな初夢を見たような・・・」保健医はそう言うと、北里祐樹理事長の孫と思われる人物と一緒に電話の受話器に手を伸ばした。
「あの〜、そんな初夢ってだけ言われても内容いってくれないと何だかわからないんですが?あとどこにかけるんですか?」
「決まってるでしょ杏里、タンタンメン3人前注文するのよ。早くしないと祐樹が来ちゃうじゃない」「副会長…ステキです」
かくして雷来軒の店主は電話を2本立て続けに受ける羽目になった。「保健室ぅ? うちは出前しないよ! ガチャ ったくめんどくせえ。って今度はホットライン! ハイ、毎度ごひいきに。タンメン3人前ですね。15分きっかりでお持ちします」
「遅い。三分だ。三分きっかりで届けろ」電話の向こうから聞こえてくるのは、地獄の響きそのものだった。
コン、コン。そのとき生徒会室にノックの音が響き渡った。硬直する副会長と杏里。
「やあ副会長、杏里君今週までなのに熱心だね」それは何やら特殊な機器を付けた携帯を持った現生徒会長だその声は先程の電話に割り込んだ声と同じだ
「ちょっと待ちな。生徒会長はもう姉貴の筈だぜ」やや幼い、しかし凛とした声。悠然とした“前”生徒会長が振り向いた先に立っていたのは、身長3メートルは有りそうな、巨大パンダの着ぐるみだった。「パンダ部か……」秀麗な顔から、忌々しげな言葉が漏れた。
「引継ぎなど細々とした仕事が終わるまでは、まだ私が生徒会長だよ。パンダ部の諸君」生徒会長は感情の読めない声でそういった。「なるほど、確かに引継ぎは大事なのです」「ちぇ、めんどくせーな」「…黒太兄…手続きは…必要」
そのとき「ちわ〜雷来軒です、タンメン3人前お持ちしましたぁ!・・・・ってお取り込み中でしたか?」
「あの〜、副会長何やら人が増えてきましたけど」「この人数の中、学園の秘密を探るのは・・うん無理」生徒会長、大熊姉弟、出前持ちをみて副会長はギプアップした
「おいおい早くドアを閉めてくれよタンメンが冷えるじゃないか」「な!!」生徒会室中央のでっかいソファーに祐樹が座っていた「お主いつのまに中に入った!?」
「タンメンが来た時に」・・・こいつ鼻が利くとは思っていたが猟犬並とは恐れ入ったぜ
「あの〜、だいぶ人数多いですがタンメン三人前でよかったですよね?」
「大丈夫。食べるの俺だけだから」言いながら、祐樹は三つのタンメンを並べ、スープ、麺、具、と順々に食していく。
「おい! 新入りのくせに独り占めかよ!」「理不尽です」「……美味しそう……」それぞれのやり方で、不満な声の合唱が響く中、着ぐるみの頭が心持ち開いて、その奥から美しい銀の瞳が切なげに空腹を訴えていた。
「はいこれ代金ね店長によろしく」「ありあとあした〜」そんな騒ぎの中ちゃかりと自分の分を確保してる生徒会長、残りは一杯のみ。「生徒会長あの」「君お金だした?」
「あスミマセン私いただいちゃいました」「杏里あなた!!」「おいしかったです〜」すると出前の兄ちゃんが「フフフおめでとう選ばれし者よ、タンメンを食った3人は合格だ」
「え、よく判らんが合格とは嬉しいな…ズルズル」「ふむ…だが怪しいダイレクトメールのような発言だね…ズズズ」「…ええ!?…私何か買わされちゃったり…するんでしょうか…ぷっは、会長?」ちなみに会話が不自然なのは俺たちがタンメンを食べながら話しているせいだ。
「はい、それでは、生徒会の穴へごしょうた〜い」出前が紐を引くと、唐突にタンメンを食べている三人の足元に穴が開いた。
「アンタ、うちの新入部員になんて……!」パンダ部部長兼新生徒会長が着ぐるみの頭部を心持ち持ち上げて怒鳴った。「ふふふ、仕方ないな。何しろ、出前のタンメンを 食 べ た のだから」雷来軒の出前持ちは不敵に笑った。
「不合格の君たちと遊んでいる暇はないフハハハハ・・・」笑いながら出前持ちは自転車をキーコキーコこいで帰ってしまった。「しょうがないわね、私降りるわよ」言うや否や副会長はカーテンやら衣服やらを繋いでロープを作りだした
一方穴の下では「始まったか」現生徒会長はしっかりと着地していた。祐樹と杏里の方はもつれあって変な体勢になってた「いてて何が」「ヒャン!ちょっとどこ触って」「生徒会長の引継ぎ最後の試練さ」
「おまえ意外とナイのな」「な…っ、そんなことないわよっもっとちゃんと触りなさいよ!」
「お?ああ、結構あるな」「そうでしょ、ねえ…もっと触ってもいいのよ」「うへ、うへへへ…」は!?」などという妄想をどうやら俺は口に出してしまったようだ。「こ、怖い…」杏里はそう叫ぶと現生徒会長の後ろに隠れてしまった。「ふむ、なかなかの素質だね君は」
<主人公>
北里祐樹:理事長の孫でパンダ部所属。幼馴染を見返すため、彼女をゲットしようと
日々がんばっているごくごく普通の変態。得意技は妄想
<彼女候補?>
大熊白子:パンダ部部長兼次期生徒会長。
銀髪、銀の瞳の美少女だが普段はパンダの着ぐるみを着ている。1月中に引っ越す
佐倉ナミ:ネズミー部部長。普段からネズミーの着ぐるみを着ている。
祐樹をネズミー部に入部させようとしている
爆弾原子:まじかる委員長。最近影が薄い
<その他の人々>
現生徒会長:引き継ぎ終わるまで生徒会長。知的
副会長:副会長。たぶん美人。学園の秘密を探っている
笹山杏里:書記。少しずれてる
大熊黒雄:体格いい
大熊黒太:頭よさげ
大熊白音:ダウナー系
黒服:デ○ズ○ーの人達
真奈:祐樹の幼馴染。彼氏もち、らしい
久米雅人:合コン好きで学園一の情報通
ぬらりひょん:なぞの生物
スレ汚しスマン
「状況を説明しよう。我が校の生徒会長には絶対命令権がある」現生徒会長の説明によれば、その権利継承に必要な儀式があるそうだ。その儀式の祭祀と成るために必要なのが……「あのタンメン、か」俺はようやく状況を理解した。
「つーか何で俺がまきこまれたるんだよ」「自業自得かと」「まあまあ、どうせ祐樹君はなっていたよ。毎回北里家は参加してるから僕の時は樹里さんだったよ」
「まぁ、いいや。さっさと儀式でも何でも始めてくれ。腹が減ってきちまったよ」と三人と一緒に落ちたけど、奇跡的に無事だったタンメン(三人前&食べかけ)をすする祐樹。
「ああー私にも一口くださいよー」「こら後ろから手を出すなこぼれる。あと薄い胸を密着させるな」「なんですってー!」「緊張感がないな君達は。ほら、敵さんが来たようだよ」2人が振り返ると、
353 :
イラストに騙された名無しさん:2007/01/16(火) 20:08:18 ID:nL2o42+8
そこには巨大な核爆弾がおいてあった!!!
「にっ逃げましょうっ」「罠だろ」「罠でしょうね」「あからさまにドクロマーク付いてるしな」「さすが落ち着いてますねぇお二人とも」
「失礼な。誰がドクロマークのついた危険物ですか!」そう。これは我がクラスの魔女ッ子委員長だ。「説明有り難う。じゃ、生徒会長引き継ぎの儀式について説明しま〜す」要するに、妨害有りの鬼ごっこらしい。俺達の逃亡のお手伝いは……やっぱりデ○ニーの人達だ。
「っていうかなんで鬼ごっこなんだ?」俺は愛銃アンサラー&フラガッハを抜きながら生徒会長に聞いた。「うむ、私も疑問に思ったからね、前回の儀式のあとに理事長に聞いてみた」「…で、じじいはなんて?」「理事長曰く…『面白いじゃろ♪』だそうだ」「あのじじい…」
357 :
イラストに騙された名無しさん:2007/01/16(火) 23:55:00 ID:nL2o42+8
そのとき、核爆弾が降ってきた!!!
「邪・魔・だ!」生徒会長がそういうと閃光が光り核爆弾は文字どうり消滅した。「何だあの光?」「突然でしたね生徒会長なんだったんでしょう?」「さあ〜、何だったんだろうね?」
「鬼ごっこ開始の合図よ」俺は即座に声の方向に銃を向ける、が相手も同時に銃口を俺に向けていた!この感じは「…委員長か!そういえばサバゲーでの決着をまだつけて無かったよな」「うん、じゃあここで祐樹君との決着をつけようかな…あ…そ、それでね私が勝ったら…その、
360 :
イラストに騙された名無しさん:2007/01/17(水) 00:47:52 ID:XYmROV7i
核爆弾を爆発させるわね」それで話は決まった。
361 :
イラストに騙された名無しさん:2007/01/17(水) 00:49:14 ID:XuHMeISv
勝負は一瞬で決まった・・・・・・。核爆弾のスイッチが押された
362 :
イラストに騙された名無しさん:2007/01/17(水) 00:50:38 ID:XYmROV7i
この核爆弾は、即死はしないの。即死は禁止がこの世界のルールだからね。でも放射能が超強力だから、ほうっておくと確実に死ぬわ。
363 :
イラストに騙された名無しさん:2007/01/17(水) 00:52:18 ID:XuHMeISv
委員長はそう言うと、バタリと倒れた。僕も髪がパラパラと抜けてきた。ここまでひどいと治療は不可能だ。
364 :
イラストに騙された名無しさん:2007/01/17(水) 00:53:40 ID:XYmROV7i
生徒会長がピクピクと痙攣している。ヤバイ、なんとかしなくては。僕はあらゆる方法を試みた。
365 :
イラストに騙された名無しさん:2007/01/17(水) 00:56:16 ID:XuHMeISv
「たすけて!」「死にたくない!」学校中のみんながさけぶ。まだあきらめないぞ。全ての方法を試すんだ!
366 :
イラストに騙された名無しさん:2007/01/17(水) 00:57:37 ID:XYmROV7i
しかし、あらゆるアイデアを試したが、どれも徒労に終わった。完全に手は尽きた。
367 :
イラストに騙された名無しさん:2007/01/17(水) 00:59:32 ID:XuHMeISv
今からでは、たとえどんな方法あっても、みんな寝たきりの廃人になるだろう。神様!
368 :
イラストに騙された名無しさん:2007/01/17(水) 01:00:24 ID:XYmROV7i
しかし神様は答えなかった。僕たちはついに、このじわじわとした死を受け入れるしかないようだ
369 :
イラストに騙された名無しさん:2007/01/17(水) 01:01:54 ID:XuHMeISv
さようなら。そしてみんな死んだ。物語は、実はここから始まるのだ。
370 :
イラストに騙された名無しさん:2007/01/17(水) 01:05:12 ID:XYmROV7i
もちろん僕たちとは一切関係ない物語だ。時は5万年後、ポパイとオリーブという夫婦がいた。
「祐樹君、祐樹君起きてください」「あれ?生徒会長核は」「何いってんですか早く白子さん達が来るまでに洞窟の奥にいきますよ」
「ああ、でもピカはおとろしいのう…むごいのう…ピカはなんでも奪っていきよる…ぐす」俺は自分の妄想を思い出してつい泣いてしまった。「こ、怖い…」ってまた杏里が生徒会長の後ろに隠れてしまった。「ふむ、やはり大した素質だよ君は」
その頃、パンダ部こと大熊シスターズは例のごとく巨大着ぐるみごと地下迷宮へジャンプしようとしていた。「Gキャンセラー正常稼働中」「…索敵センサー…グリーン」「よっしゃ、腕が鳴る。パンダ部出動準備完了だぜ!」「えっと、じゃ出動です。みんな、よろしくね」
374 :
イラストに騙された名無しさん:2007/01/17(水) 01:21:28 ID:XuHMeISv
生きていればそんなストーリーもあったかもしれない。しかし時代はポパイだ
「はいなのです。では行きますよー、黒雄GO!」「へへ、任せとけ!行くぜーー!」一声叫ぶと巨大パンダの着ぐるみは勢いよく地下へ飛び込んでいった。「…な、なんて無茶苦茶なの」ロープをつくりっていた副会長はそれをあっけに取られて見ていた。
ケーブルが縦横に走る薄暗闇のパイプスペースの中、小型の携帯端末を操り委員長がハッキングをしていた。すると突然端末の情報量が激増し始めた「…見つかった?イヤ違うわね、いよいよ始まりね‥祐樹君は護ってみせる!」委員長は理事長室に続くパイプスペースがら脱出した。
さて、その頃の祐樹達はというと、あっさり最深部の儀式場にたどり着いていた。
「行き止まり…ですね。ここがゴールなんでしょうか。真っ暗で何も見えないです」杏里が祐樹の陰から問いかける。
「ここです」生徒会長がそう言うと不思議な光が辺りを照らし、遺跡が浮かび上がった「この神ノ木学園が建つずっと前から隠されてたものです。さて白子さん達が来る迄待ちましょう」
「待つ?どういうことだ。タンメン食った奴だけが必要だから、落とし穴で俺達だけをここにつれてきたんだろ」「彼女達が必要なら一緒に来れば良かったんじゃないですか」
「もうすぐ絶対命令権が現れる。そしてそれは確実に次期生徒会長に渡さなければならないからね…本来なら彼女もタンメンを食べてここに居たはずなんだよ」生徒会長の目がお前らが勝手に食べたからだぞ、といってるような気がする。
「まあいいやタンメンは受験前のカツ丼みたいなゲン担ぎみたいなものだし」「あの〜、俺は何をすれば?」「継承者げふんげふん次期生徒会長がくれば遺跡が反応するから」「なんか大事になってきたな」
そして10分後。最初に異変に気づいたのは杏里だった。「あれ?床、濡れてませんか?」「そういや水たまりができてるな。さっきまでなかったのに」嫌な予感が3人を包む。
ゴゴゴゴゴ…「あのー、会長なんだか凄い音が聞こえるんですけど。もしかして」「奇遇だね杏里くん。僕もそう思ったところさ」
ぷしゅっ しゃーーーー 天井と四方の壁から水芸のように水が噴き出した!!
「OH MY GOD・・・!生徒会長、なんだよこれは!」俺は生徒会長に掴みかかる「いや、僕も知らない。これはいったい・・・?」その時、声が響いた。「絶対命令権・・・なんて素敵な響き」
「当然、そんな素敵なものはそれに相応しい人物、つまり私が持つべきよね」ラヴリーなウインクとともに現れたネ○ミーの着ぐるみ、じゃないパワードスーツ。「……また、お前か」言わずと知れたネ○ミー部部長であった。
「帰れ」「ふふ、ご挨拶ね」「デ○ズ○ー」「うっ、ああああ〜!ごめんなさいごめんなさいもう二度ミ○キ○は使いませんだから白い部屋は白い部屋は勘弁して!」
「つーかお前ら早く外に逃げないと」もう腰まで水が来ている「ネズミ女!お前どこから入ってきたんだ?そこから逃げよう!!」
「あれ、まだ気付きませんか?」うふふとネズミー部部長、佐倉ナミは笑った。
「私が貴方達の後をつけてたことに」つまり、抜け道などないということだ。格好をつけていながら実際の所、佐倉ナミは滝涙。
すでに水位は胸まできた。背の低いナミは不恰好に立ち泳ぎしている。杏里は俺におんぶしている。あれ?会長がいないぞ?
「ダメだね…入り口は完全に閉まっているね」どうやら入り口を見に行ってたらしい。「退路は断たれた、となると次は…」「次はってまだ何かあるっていうのか!?」「なんでもいいから助けてくださーい!重くて泳げな・・・がぼがぼ!」
そのころ、魔女ッ娘委員長は遺跡の管理施設にいた。「ああ、サブ制御も外部から乗っ取られている! このままでは中心部が水没しちゃう! ちくしょう、アイツら。ああ、祐樹君」祈るような面持ちで、彼女はコンソールを操作し続けた。
だが時々チラチラとコンソールの上にある[でんじゃー(押したら死ぬで)]ボタンが気になっていた。「あぁ自爆装置は押したくなる、ダメ欲望に負けては!今は祐樹を助けるのが先よ…でもどうしても駄目そうならアレで‥ククク死ぬことはないよね?」
「第3940代目生徒会長、横沢蜂輔において、絶対命令権を行使する!遺跡よ、正常に戻れ」画面上の生徒会長の声と同時に、管理施設の制御が元に戻る。
「マザー異常の原因は」『遺跡への異分子の侵入及び現継承者の期限切れまじかの為。このままでは遺跡が復活します』「解決方法は」『遺跡との再契約、もしくは新たな継承者』「くそっ白子さんはまだか」
「あのパンダ女は絶対に来ないわ」「誰だ!」現会長が振り返った。「佐倉くん…、いったいどういう意味だ?」「ふん。絶対命令権に相応しいのはこの私。だからデ○ニーの人と取引したの。本気で妨害して頂戴、その間に私が継承式を受けるからって」
「うそだっ!!デ○ズ○ーの人達はお前に協力したりはしない!!」ナミの台詞を遮る様に俺は叫んだ。あの強くて凄いデ○ズ○ーの人達がネズミー部なんかと取引するはずないんだ。
「じっ、事実よ」「デ○ズ○ー」「ひぃ!!」「やっぱりはったりですか。虎の威をかる狐、典型的な小物ですね」「私を小物と呼ぶな!!」「そういうところが小物なんだよ」俺は拳銃を構えた
「ひ、卑怯よ!か弱い女の子相手にそんな飛び道具を使うなんてイタっ!いたいいたい!」俺は問答無用で撃った。
意外と、ナミは血塗れになってしまった。あれエアガンとかじゃなかったんだ・・・どうしよ
「お〜い」入り口の方からパンダ部の声が聞こえてきた。「んじゃ、儀式を始めるか」ナミはそのうち復活するだろうと楽観視しておく。
「あの…なにも撃たなくっても」「祐樹君ちょっとやりすぎじゃないかね?」そんな俺を杏里と生徒会長が非難する。「そ、そうで、す…酷い…助けると思って…ああ、絶対命令権を私に!」そして妙に元気な声でうめくナミ。俺は自分の銃を見たがやっぱりツッコミ用のレプリカだ
「なんだよ俺を責めるなよぉぉ俺は打たれ弱いんだよぉーーー」いたたまれなくなって走り出した
「さてマザー、部外者の排除を」『イエスマスター』その声に応え穴が出現しナミが吸い込まれる「ちょ、ちょっとひどくない」「いい加減うざいですよあなた」そしてナミは遺跡から追い出された
「ふむ、これで良し」満足そうな生徒会長とは裏腹に杏里は心配そうだ。「会長。その、けが人にはもうちょっと…」「杏里君。僕もさっき気付いたんだが…あの血、なんか変な匂いがしないかい?」「え?…あ、あれ、この匂いって…ケチャップ!?」
杏里が納得顔で手を打つ。「つまり、佐倉ナミの体には血液の代わりにケチャップが流れてたんですね」「そう、彼女はケチャップで体機能を保持していたのだよ」
二人とも彼女を護っていたネ○ミー着ぐるみ型パワードスーツのことには敢えて触れようとしなかった。一方、サブコントロールルームでは、マジカル委員長が未だに自爆ボタンと暗い情熱が籠もったにらめっこを続けていた。「……うふふ、押しちゃおっかな、うふ」
「うーーーんもう我慢できないっ、えいっ!」
「やめい!」ガッ!自爆スイッチまで後数センチという委員長の手にしがみ付きそれを止めたのは彼女の相棒だった。「何をやっておるんじゃ、お主は」「あ、あれサラサ?わ、私いったい何を!?」
「この模様じゃな。このボタンを押したくなる暗示がかけられておるわ」「危なかった・・・ありがとう更紗。ふう」と一息ついた拍子に委員長はボタンを押してしまった!
ガン!ドン!バン!まるでドリフのような金ダライが三連発で落ちて委員長は気絶した「うきゅ〜」すぐさま穴が開き遺跡から排出された『侵入者排除完了』マザーの無機質な声が響いた
ざざー。大量の水と一緒に祐樹と杏里が、絡まりながら転がり出てきた。「いてて何なんだ」「ひゃん!ちょっとどこ触ってるんですかまたー」
水に流されて辿り着いたのは、どこか浮世離れした場所だった。流された原因が委員長の押したボタンであることを、勿論祐樹は知らない。
一方その頃「生徒会長さっきのゆれは?いやそれより祐樹君は?」「落ち着いてください白子さん。さっきのゆれは侵入者は排除されますが儀式関係者には害はありません。おそらく中枢部に流されたのでしょう」
祐樹に取っては未知の感覚だった。今、生徒会長の片手には握られ、もう一方には股布で包む様に指で作った円環で締め付けられ、夢中になって、猿の様に祐樹の腰は揺すられていた。ずぷずぷ、淫猥な音さえさせながら彼女の手を犯している男根は、べっとりと濡れている。
418 :
スルー:2007/01/22(月) 02:22:15 ID:GEEYGMeW
「中枢?というかなんなんですかココ?」部長はきょろきょろと辺りを見ながら尋る、が「詳しい話は後で。とりあえず絶対命令権の継承の手続きをやってしまおう」横沢蜂輔・現生徒会長ははぐらかす様に曖昧に笑っていった。
「祐樹せんぱーい起きてくださいーまたどうせエロ妄想してるんでしょー」
「むにゃむにゃもう出ないよ〜」「コラ起きろバカ!ヘタレ!短小!」
「彼は当分起きないよ」降ってきたのは、生徒会長の声だった。「北里の人間の精神力、彼の場合は妄想力が絶対命令権の素なのだよ。彼は今それを夢の中でためている」
「さて白子さん。一つ聞きたいことがある」「え、何でしょう?」「君は一月いっぱいで引っ越すと聞きましたが」「そっ、それはそのえーとパンダ」
「ああパンダならしょうがないな今後この話題は出さないよ。ところで」
「君はこの学園が好きかね?」「ええと…はい!好きです。この学園はパンダ部を認めてくれたし、祐樹君みたいな面白い人とも出会えたのもこの学園のお陰だから、私はこの学園が好きです!」その答えに生徒会長は満足そうに頷いた「宜しい。では君にこの絶対命令権を託そう」
同じ頃、地底遺跡の周辺部。――「…きて、原子。起きろってば」「う〜ん、もう食べられないよ、更紗ぁ」「寝ぼけるんじゃない!」漸く、マジカル委員長が目を覚ました。目の前に、どこか呪術的な古代遺跡の外壁が延々と連なっている。「あれ、何処なの、ここ?」
「遺跡の外じゃ…。まったくおぬしと言う奴は肝心な所でいつもこれじゃからのう」やれやれとため息をつく更紗。
その時遺跡に描かれた文様が光始めた「なっ、何?」「始まったようじゃな。表の学園に対する一回の絶対命令権とは別に代々の生徒会長が継承する遺跡への絶対命令権の受け継ぎが」
遺跡、それは遥か太古よりこの地にあり学園一帯の龍脈を司り、また制御する事が出来る『龍脈制御式運命操作盤』が設置されていた場所だった。
遺跡に灯った光が、まるで人魂のように宙に浮かび上がり、原子を包んだ。「え?え!?なんなのよこれーー!?」
遺跡の光は四方八方に飛び散り、学園にいる生徒達の気を無差別に吸い取り始めた。遺跡への絶対命令権が使われる予兆である。
「何をしてるしっかり抑え給えら!」「くう何この力」白子の儀式が始まったしかし遺跡の荒れ狂う力の奔流が余波となり学園の生徒まで影響がでてる「大丈夫だ」そういい白子の手を握ったのは
パンダの巨大着ぐるみだった。普段は彼女たち姉弟達のゆりかご。そして彼女自身の髪と眼を隠す隠れ蓑。だが、今は優しい庇護者の目をしている。「そう、この力。弟や妹のためにも必要なんだ」彼女は再び意思の力を取り戻した。
「姉ちゃん頑張れよお!」「ファイトですよ姉さん!」「姉さま…負けないで…!」姉弟達の声に支えられ、白子はなんとか荒れ狂う遺跡の力を押さえ込む。だが制御するにはまだ足りない…!
頭に思い浮かぶのは一人の男性。「白子よ。抑えるのではない。包み込み、受け入れるパンダ」「ファンファン大老!」
一人ではとても耐えられない力の奔流。だが多くの人に支えてくれる、負けるわけがない。「大丈夫だ白子思いっきりやれ」「わかったわ祐樹」そして遺跡の光はしだいに収束していった
それは白子の銀の瞳、その一点に収束しやがて消えていった。…そして彼女が再び目を開くと、その瞳には幾何学的な文様が浮かんでいた。
だが幾何学の知識のない白子はその文様を見てこうつぶやいた。その言葉が世界を滅ぼす呪文だと知らずに・・・・。
「まんまるボタンはおひさまボタン ちいさなボタンでとびらがひらく さいしょはひがしで つぎはにし」
歌うように呪文を唱え終わると白子は静かに目を閉じ、その場に倒れた。「…やれやれ、なんとか継承できたみたいだね」倒れた白子に慌てて駆け寄るパンダの着ぐるみを見ながら”元”生徒会長は苦笑した。
その頃、遺跡の外縁ではマジカル委員長こと原子が苦しんでいた。「原子、しっかりせい! ああ、力の継承にここまで力が集まるなんて、この半世紀以上なかったぞ! このままでは、折角見つけた巫女の後継者が失われてしまう」狼狽えるだけの更紗。
委員長は口から血の泡を噴きつつ、白目をむいて、奇声をあげ、ブレイクダンスを踊り、ひすたら無表情で小刻みに痙攣を繰り返している。
俺がその場に落ちたのは委員長がそんな素敵な状態になった時だった。「あいて…って委員長、どうした!?」
「食べ・・・たい・・・お前を・・・食べたい!!」
委員長の口から牙がのぞく。「いかん原子、血の力を抑えよ!」委員長の隣に居る小動物が叫ぶ。しかし今の俺には小動物が喋った事に驚いている余裕なんてない。「い、委員長…!?」
「Ghaaaaーー!」委員長が襲い掛かり、慌てて腕を前に出す「ザッシュ!」腕を食い千切られる「バン!」反射的に銃を撃ち強引に剥がす、委員長は口に付いた血を美味しそうに舐めた「紅い月の巫女の意識に塗り潰されかかっておるのか」
「俺の血を飲んだな」不自然なまでに表情の見えない祐樹「蚊にも吸わせたことのない俺の血を……よくも」
「それって単にお前が引きこもりだからじゃ……」小動物が場違いなツッコミを入れる。
「誰が」小動物を踏みつける祐樹。「ヒッキーだ」小動物を踏みつける祐樹。「外に」小動物を踏みつける祐樹。「出てるだろうが」小動物を踏みつぶす祐樹。
「痛い、痛いよお兄ちゃん」小動物は、よく見ると妹だった
左手では胸を揉み、口で乳首を責める。この三点攻めで、妹は達してしまった。初めての絶頂。はぁはぁという荒い息遣い。しかしまだ下の方は求めている。
>>448 ところが、祐樹の攻撃をものともせず、小動物は素早くかわし続ける。「全くお前はどうしようもない奴だな。遺跡の祭妃が苦しんでいる。これは尋常な事態ではないのだぞ。おそらく、今度の継承者が尋常ではないのであろうよ」小動物こと更紗は祐樹の肩に停まっていた。
452 :
イラストに騙された名無しさん:2007/01/29(月) 10:09:52 ID:z38v1ky8
俺は思わずつぶやいた「また自治厨か」
頭が焼け付く幻覚を見ていたのか?目の前には異常な委員長まるで吸血鬼だ「小動物なにがどうなってる」
小動物「…お前を食べたいそうだぞ?」、祐樹と委員長はお互いの視線をからみ合わせる。そして小1時間見つめあった二人は同時に顔を赤らめた。祐樹「…い委員長大胆だな」、委員長「ゆゆ祐樹君のエッチ!バカ!変態!大好き!」、委員長は正気に帰って走り去って行った。
くっ・・・こういうときどうしたらいいんだ!? いつものようにエロゲ的に考えてみよう 1.追いかける 2.追いかけない
そんな風に俺が思考を働かせている間に、委員長は遥か彼方へと消えていった。エロゲ的に考えて、タイムアウト。
3、追いかける「必要」は無い! …もちろん俺が選ぶのは「3」!俺は手に持ったロープを引っ張る。---ずでん「ひぶっ!?」委員長がこける。こんな事もあろうかと俺はあらかじめ委員長の足首にロープを結んでおいたのだ!
委員長は縄で腕を縛られ、身動きが取れなくなった。祐樹は委員長のシャツのボタンをはずし、ブラをはぎとる。胸をもみながら、チクビをなめる。
その妄想を実行しようとした時、バン!!ぶん殴られた縛られた縄などまるで意に介さず引きちぎられ委員長の眼は再び紅く染まっている「アホかおぬしせっかく正気に戻りかけたのに」
「ええいこのままではいつまでたっても話が進まん!学園に戻るぞ祐樹」「でもどうやって」「なに、私が手に入れたこの力を使えば」委員長は邪悪に微笑んだ。
「瞬間移動するぞ。祐樹私につかまれ」言われるままに抱きついた。ついでに委員長のボンキュッボンな体に密着しちゃう。
ブン!一瞬で学校に移動した。「うーん、祐樹君?」委員長はきょとんとした顔をしてる「委員長覚えてないのか?」「そのようじゃな」どたどた!どうやら白子達も戻ったようだ。
「祐樹君、その、これ受け取って!」部長は俺を見るなり唐突にそういった。「え?」「私は明日引っ越しちゃうけど、私、祐樹君のこと忘れない。だから祐樹君も忘れないでほしいの…だからこれをあなたに!」そういって部長は
脱ぎたての
パンダの着ぐるみを渡した。「これが有れば、あなたはいつでも何処でも、りっぱなパンダ部よ」「つーか、えらくメカニカルで重そうなんだか?」「大丈夫。パワーアシストは完璧だから」「そう言う問題か?」「何よ、気に入らないの? 故郷の技術の結晶よ、これ」
しょうがないなぁと着ぐるみを着た。「あ…部長の匂いがする(はぁと)」
俺の体を包む、笹の葉と、土と、血の匂い。確かにこれは白子達の匂いだ。多分。嗅いだ事ないけど。
てゆーか匂いとか嗅いでる場合じゃねえよ! 引っ越すだって? 俺そんなこと聞いてねえぞ。
「いっしょに・・・来る?」と部長は言う。俺は
「駄目だ。俺まで行っちまったらこの学校を守る奴が居なくなっちまう」
「そうパンダ、じゃあさよならパンダ」白子は去っていこうとする「駄目だ!」意識せず手を掴んでいた「・・何だパンダ?」「いくな!ここにいてくれ白子!!」
「離して」びっくりするほど冷たい声が白子から返ってきた。「勘違いしないで。あなたのことなんて何とも思ってないわ」
言葉とは裏腹に、目は潤み、顔は真っ赤になっている。俺は
好感度が足りないのか、だからダメなのか、などとエロゲ的な考えが浮かんだが頭を振ってそんな考えを振り払う。とにかく何か・・・いわなきゃ・・・
「白子、俺は……」何か言わなければと思うのに、言葉が出てこない。思わず白子の腕を掴んだ手に力をこめてしまう。
力をこめた手に、肉がつぶれ、骨が砕ける感覚がきぐるみごしに伝わってきた。白子が言った様にパワーアシストは完璧だった。
素手だったらそうだったろう。でも、彼女は既に3Mの巨大着ぐるみの中だ。「使いこなしているじゃない。安心したぞ」精一杯の強がり。「馬鹿面も見れなくなるな」「…ら抜き言葉は止めないか! 馬鹿がうつる」「……さよなら」ガキども、じゃない兄妹達も寂しそうだ。
「待て、行かせない。力ずくでもだ」俺は告げる。「祐樹君…あ」「へっ、てめえにそれが出来ると?」部長が何かを言おうとした瞬間、下からそんな台詞と共に蹴りが飛んできた。これは黒雄か!ガシッ!っと右足でそれを受け止め俺は更に言った。
祐樹「部長の部屋に泊まったんだ?」黒雄「祐樹には関係ないでしょっ!」祐樹「…ふーん。俺と別れたばっかなのにもう新しい奴かぁーしかも部長とかさー…ま、いいけど」黒雄「…」祐樹「部長エッチうまかったろ?」黒雄「…」
いや落ち着け俺。白子は部長じゃなくて委員長だ。今部長は関係ない。俺は気を取り直してもう一度白子に視線を合わせる。
しかし白子は何故か不審者をみるような目で俺を見ている。なんだ、何がいけなかったんだ?戸惑う俺に白音がカンペを出してくれた。『…
>>348…見て』
さて、仕切り直しだ。なんと言って説得しよう?
「え〜と、そういえば、絶対命令権って何に使ったの?」とりあえず、会話で時間を稼ぐことにした。説得の方法は喋りながら考えよう。
「大したことじゃないわ。世界が滅亡して、あなたと私だけが生き残ったらいいなって」
時間稼ぎの話題だったがとんでもない答えが返ってきた。「え、それってもしかして部長も俺のことを…?」
「誰も居なくなった世界に、私とあなたの二人だけ。楽しそうだと思わない?」白子はうっすらと微笑む。
俺のことを気にかけてくれるのは嬉しいけど、世界が滅びるのは御免だ。俺は
「君と一緒に生きる道を探してみせる!」
「……」白子が白い目でこっちを見ている。どうやらセリフがクサすぎたらしい。
というか、本当に白い目だ。なんであんなに白目むき出しにしてんだよ。辺りを見回すと委員長や黒雄達も皆白目を剥いて俺を見ていた。
「うわ、酷っ!」周りのあんまりな反応に俺はへこんだ。だが、これはチャンスだ。いまなら邪魔者も固まっている。俺は部長の手を掴んで駆け出した。
「ちょっと、離してってば」白子が抗議の声を上げる。「自分の気持ちもはっきりと口に出来ないような人についていくつもりはないの」
「え、いや、だからさ、君と一緒に生きる道を…」「それじゃ判んない!もっとはっきり言って」ずいっと白子が俺に詰め寄る。
「煮え切らないね。じゃ、私が結論を出してあげる。あんた達はもう二度と一緒に過ごせない」ネズミー部部長ナミが、やや屈折した情熱でにやりと笑った。「ネズミー因子があなたの身体の中で増殖をしているの。それにあなた。パンダ部ってなんだか知ってるの?」
「わっ! ナミ、いつからそこに?!」白子が慌てて身を離す。甘い女の子の香りも離れていく。ちょっとほっとしたような、残念なような。
「ちっ、ナミかよ」俺はあからさまに嫌な顔をした「そっ、その態度はなに」「別に邪魔だから消えてくれない」
「大体、この女の髪と目を見て普通の“人間”じゃ無いって気が付かないのかなあ?」ナミはネズミーの着ぐるみのままあぐらをかいた。開き直ったな、この女。「こいつはね――」「言うなぁああっ!」白子が巨大着ぐるみの腕でナミをぽこりと殴った。
ネコパンチならぬパンダパンチ。頭頂部に直撃したけど、ナミはけろりとしている。ネコじゃないからネズミには効かないらしい。
「なによそんなパンチ効かないわよ!」だが白子はナミに背を向け俺のほうに戻ってきた。「お前はもう死んでいる」
「あら、知ってたの?」ナミは少し肩をすくめた。「私は一度死んでるの。今の私はネズミー士の術によって動いている……そうね、ネズミー生命体とでも言っておこうかしら」
「……へ?」白子はあっけにとられている。別に知っていたわけではないらしい。「し、死んでるって、アンタ……死んでるくせに祐樹君を誘惑してたの? なんて汚らわしいのかしら」
「あら、なにがいけないの? 生きてようが死んでようが、私が女であることに変わりはないじゃない」ナミは背後のベンチに腰を落として、今まで俺が見たこともないような顔でうっすらと笑った。全く温度というものを感じさせない、だけど怖いくらいに妖艶な微笑み。
ナミは見せ付けるように足を組んだ。短いスカートから彼女のむっちりとして柔らかそうな太ももが付け根近くまで露になって、思わず俺の目はそこに釘付けになってしまう。
「顔が可愛くて、胸と穴さえあればいい。男なんて所詮そんなものよ。もちろん、あなたの隣に居る祐樹君もね」
「あ、穴って……」白子は真っ赤になってぷるぷると肩を震わせている。ガキじゃあるまいし、このぐらいで恥ずかしがるなんて。意外と可愛いところもあるんだな、とか思っていると
かわいい顔をした胸だけの生物が歩いてきた「穴?毛穴がきちんとあいています」誰もそんなこと聞いてないから。
いきなりガツンと足を踏まれた。「ちょっと祐樹君、どこ見てるのよ?! ホントにあいつの言うとおり、女だったら誰でもいいの?!」
「い、いやそんな別に女じゃなくても…じゃなくて!それより!その生物なんか手紙持ってるぞ」
あまりの痛さに俺はちょっと涙目になりながら思った。(かぶった場合どうするか決めてなかったよな……まあどっちを採用するかは次にレスする人に任せるか)
(まあ俺のアレはかぶってないから問題ないけどな)
白子は頬を膨らませてぷいっと横を向いてしまった。すっかり拗ねてしまったようだ。仕方ないので俺は自分で謎の生物から手紙を受け取る。
それはラブレターだった。
それは白子宛だった「何、送り相手は誰だ?」
「我が娘、白子よ。我ら一族は一日千秋の想いで我らが安住の地にたどり着く日を待っている。 安息の日は、門が開く日はまだ遠いか? 聖獣王 大黒」 紙には、奇妙な紋章が透かし彫りにしてある。それにしても、ずいぶん変なラブレターだな。
これの送り主がどんな男なのか、俺は気になって仕方が無い。まして白子がなんだか懐かしむような顔でそれを読んでいるとなれば尚更だ。
そこで俺は、念視してみることにした。それだけだと芸がないので、ついでに呪を飛ばして、送り主をちょこっと呪殺しておくことにする。
「さあ…ラブレターに夢中なこんなパンダ女のことは忘れて、ネズミー部に行きましょう」ナミがつっついてくる。ふもっ…っとネズミーの着ぐるみがとてもふもふもだ。
「だが断る!」俺はナミを汚らわしいものを見る目で答えた「何度も言ってるだろおまえ邪魔」俺は白子の手を握りまっすぐその眼を見る
「ちょき」「目がぁ〜目がぁ〜」白子に目潰しされた俺。そのまま何者かに担がれて、どこかに運ばれてるっぽい。
運ばれて、運ばれて、運ばれて、運ばれて、運ばれて、結局俺は飲まず食わずで一週間ほど運ばれ続けた。
ようやく視界が戻ってきて最初に俺が目にしたのは、見たことのない部屋だった。
チリ一つ落ちていないじゅうたんの床、ベッドの上にはパンダのぬいぐるみ。ほんのりと甘い柑橘系の香りが俺の鼻腔をくすぐる。
そうここは大熊家の実家だ
しばらくぼぉっとしていると、「あら、お目覚めになりましたか。」清楚で心地よい声が聞こえてきた。
目の前には高さ3Mの黒い石版が立っていた。その歪みのない表面は一切の影を映さず、どうもこの世の物質とは思えない。どうやら各辺の比は極めて正確に1 : 4 : 9という最初の整数のそれぞれ二乗で有るようだ。「モ、モ○リス?」俺は呟いた。
すると石板がこちらに倒れてきた。ヤバイ体が動がないあああ俺は言っちゃいけない言葉を言っちゃったんだ・・・
疲労と空腹で衰弱した体はまったく動かない。(部長・・・俺、どうしたらいいのかな?)
と、そのとき俺と石版の間に物凄いスピードで影が滑り込んできて、石版を受け止めた。背中で石版を受け止め、俺に向けてにっこりと微笑んで見せたその人物は……
529 :
イラストに騙された名無しさん:2007/02/06(火) 00:32:29 ID:VPc82yio
リアルメイドさんだった。黒い給仕服とフリル付きの黒いスカート。形はオーソドックスなメイド服だけど、白と黒だけで構成された色づかいと頭についた丸っこい耳がそこはかとなくパンダっぽい。
「お客様、お怪我はありませんか?」柔らかく清楚に微笑むメイドさん。その笑顔は実に可愛らしいのだけど、背中で石版を受け止めている姿でそんな顔をされると物凄いギャップがある。
ピラミッド建造に携わる労働者の表情で彼女は言った
メイド「まだ下は手術してないけど結構イケてるでしょ?」、うわっ!このメイド、のどぼとけありますよ。祐樹「一瞬だけ俺の心を盗むとは、このハート泥棒さんめ!」…俺は動揺して錯乱しているようだ。
メイドさんは笑顔のまま石版を殴りつけた。「ぷぎゃっ」と間抜けな声を石版が上げる。……ひとまず落ち着こう。メイドさんに喉ぼとけはない。どうやらさっきのセリフは石版のいたずらだったらしい。
「ん?」待て待て、石版が…喋った?「痛い痛いよお姉ちゃん!」「しかも清楚で心地よい声!?はふう・・・」俺はぶっ倒れた。
といきたいところだったけど、いい加減バカばっかりもやっていられない。俺は目の前のパンダっぽいメイドさんに話しかけ……ようとして、はたと止まってしまう。一体何を訊けばいいのだろう。分からないことが多すぎて、何が何だかさっぱりだ。
とにかく会話を試みよう「あっあの下着の色は何色ですかっ!?」
目の前に広がるのは、常世を思わせる花畑。「しばらくおまちください」のテロップが右から左に流れて消えた。
「はっ!」がばっと跳ね起きる俺。って気絶してたのか俺!?「よかった…急に倒れたから心配しました」にこりと笑うメイドさん。だがメイドさん、あんたその後ろに隠しているつもりの棍棒、隠しきれてねえよ!
「ちなみに白と薄いグレーのしましまよ♪」「え今なんと!?」「なんでもありませんそれよりあなた、」
「とっとと旦那様のところにいって下さい」パカーン!俺は棍棒で快音が出るほどはジャストミートしたゴロンゴロン転がりつつ俺が着いたのはある部屋の前だった
「いててて…くそ、なんて乱暴なメイドさんだ。ん?」<王の間>巨大な扉の上にはそんなプレートがあった。よく判らんがここに入れって事か。
まあ殴られたのは間違いなく自業自得だ。気を取り直してドアのノブに手をかけてみると、「お、重い……」どうやら鍵はかかっていないみたいだが、異様に重い。ドアに肩をつけて足を踏ん張って、全身の力を使って力づくでなんとか押し開く。
「ワシが大熊平六である!」「うわっ」いきなりドアの向こうから野太い声が飛んできたので、俺は思わず身を引いてしまった。
つっかえを無くしたドアが勢いよく閉じてきて、俺の顔面にぶちあたる。「へぶっ」飛びそうになる意識を必死に押し止めながら、「け、建築の不備だ……」とだけ言っておく。
そこに居たのは大柄のまるで熊のような男だった。しかも部屋は王の間というわりには畳張りで王座は椅子ではなく座布団。・・・だが、それでもそこに居た男は紛れもなく王(キング)だった。
「小僧、そこに座るがよい」まるで時代劇みたいな喋り方だ。着ている物も時代劇でお殿様が着ているような袴だ。ただし上着にはデフォルメされた可愛らしいパンダの絵柄がちりばめられており、おっさん本人の威容とは物凄いギャップがある。
「でだ、君はうちの娘と真剣に付きあう気はあるのかね?」
「はい!」と言ってから気付いた。このおっさんの娘がしゃべる石版や手紙を持ってきた謎生物の可能性もあるじゃん。
つーか話がぶっとびすぎ。「ええっと、おじさん。ひょっとして、委員長、あ、いや白子さんの……?」「うむ。父じゃ」信じられないが、どうやらそういうことらしい。どんな奇跡が起こったらこのおっさんの遺伝子からあんな可愛い子が出来上がるのだろう。
「ストォ〜プ! 戯言はここまで、熊王さん」誰かと思ったら、またナミだ。「なに、部長に向かってそのうんざりした顔は? 君は遺伝子レベルでネズミー部なんだよ。さ、熊王さん。お姫様がくすねた絶対命令権、門番の秘蹟は頂いていくわ。これは私にこそ相応しいんだから」
「殺れ」「やったくれるの」俺にはやれじゃなく殺れとわかったがナミは気付かなかったグシャボキッベキッ「祐樹たすけ」「いい加減死んどけ」バンッ!でもどうせ生きてんだろうな
「私はもう死んでるから死なないんだよ!?」「まあまあ、それは大変ね。殺すのが」「きゃああイタイイタイ!痣になっちゃうよー!」悲鳴を上げるナミに嬉しそうに棍棒を振るうメイドさん。いつの間に。
「祐樹ハワタシノモノ」なんでカタコトなんだこのメイドさん。もうワケが分からない。俺は
訳がわからないので俺は部長の親父さんと一緒にちゃぶ台で茶を飲みながらそれを眺めていた。「ずずー、あーおいし」「・・・ふむ、この煎餅も食っていいぞ」「あ、ども」
バリバリバリ「お茶のおかわりどうですか?」「うん、もらおうか」「あっ、俺も」ずずー。「て、なんでお前らがここにいる!」何食わぬ顔で茶をすする笹山杏里と元生徒会長に祐樹がつっこみをいれる。
「実は先輩!私と会長は死んじゃったんです!世界が滅んじゃったんです!」「はぁ?何をいってるんだ杏里」「誰かが絶対命令権を使ったみたいなんです!」
「って誰かも何も絶対命令権は白子部長しか持ってないんだろ?つまり部長が世界を滅ぼしたのか?…ないない、部長だったらきっと『パンダのぬいぐるみ、おーくれ!』とか願うはずだし。・・・しかしこのせんべえ、うめえなあ」ばりばりと煎餅を齧りながら俺は言った。
「いや、誤解だ。婿殿よ」熊王様が茶をとすすりながら、言った。「どういう意味ですか?」「白子なら、そちらへのゲートを開くはずじゃ」「え?」「この世界、実は寿命が尽きかけておってな。住民を逃がす手段を探して専任機関『パンダ部』をそちらへ派遣したのじゃ」
「そうだったんですか。でもあいつら何にも仕事してませんでしたよ」
とナミが口を挟む。「うふふ、だ・め・よ♪まだお仕置きは済んでないんだから」「いやーーー!ほ、捕虜の待遇を要求するよ!ジュネーブ条約に」「ジュネーブ?…それって何かしら?」「ええ、何それ、あなた宇宙人!?祐樹見てないでたすけ」
「じゃ世界が滅びたというのはどういう事でしょう、お義父さん」ナミの叫びを選択的に意識から排除した俺は、熊王さんに聞いた。「ふむ。ゲートを開く時にトラブルがあったのかも知らん。そちら側の世界の存在が揺らぎ、消えかかって居るようだ」義父は他人事のように言った。
「こうなったら君と白子に一旦ゲートを封印してもらうしかないだろう」「ど、どうすればいいんですかお義父さん!」(さりげなくお義父さんと呼んでいるが気づいてないようだ)「私のアスタリスクゲートをくぐれば一瞬で到着できる」
「アスタリスクゲート?」「こんなのらしいですよ」笹山杏里がネットでの検索結果を見せてくれた。にしても、世界が崩壊してもネットが使えるってどういうことだ。
「あのよくわからないんですが」「何、じゃあ簡潔に言うぞ世界が滅びそう、解決するには遺跡へいく道は用意したOK」
「うちの白子はああ見えて粗忽なところがあるからのう。引っ越し先の世界をうっかり滅ぼすくらいのことはあるかも知れん」この熊王、あくまで他人事で有るらしい。「まあ、こちらとしてみれば、また別の引っ越し先を探すだけじゃ」どうやら、無責任でもあるようだ。
「というか俺、気が付いたらここに居たんだけど、なんで?」「何いってるかな?目の前であんな事があったのに普通忘れるかな?」俺の台詞に遠くからナミがつっこむ。『大きなゲートをっていったけど…ちょっと…大きすぎない?』瞬間頭痛と共に何かを思い出した。
「お話はなんとなくわかりましたけど、肝心の白子……さんはどこに居るんですか?」いい加減にしびれを切らせて俺が言うと、おじさんは何故か渋い表情をした。
「それを話す前に……婿殿よ、一つ確かめておきたい。婿殿は、うちの白子のことをいかに考えておられるのじゃ? 本当に、心から愛して下さっているのか?」うわ、すんげえストレートにきたよ。まだ本人にも告白してないのに……
でも、俺の答えは決まってる。言葉に出してなくても、だから、俺はおじさんを真っ直ぐ見つめて言った。「俺は、白子も心から愛しています」
「も?」
「家族も友人も愛してますがそれはlikeでloveなのは白子さんだけです。後まだ本人には告白してないんで婿はまだ早いですよ」
「……なーんて言っちゃってるけど、彼女は当然、幼なじみから生徒会書記はもちろん、ダウナー系幼女まで手を付けちゃうよ。んでもやっぱナミが本命だから絶対命令権は彼女にっ……ああ、ご免なさい、それは堪忍してぇ、うぎゃああああ」懲りないナミであった。
つーか、あのナミが手も足も出ないなんて。あのメイドさん、何者? 見た感じ、歳は俺とそう変わらないようだけど……とか思っていると、ふとそのメイドさんがこっちを向いた。「祐樹様、ひとつよろしいでしょうか」
「な、なんですか?」ちょっとびびりながら答えると、メイドさんはにっこりと可愛らしく微笑んで、言った。「お嬢様のこと、泣かせたりしないで下さいね。もし浮気したりなんかしたら……この方よりもっとひどい目に遭っていただくことになりますので」
「黒い……黒いよメイドさん。でもそんなところも萌えへぶっ!」俺が最後まで言い終わるより早く、メイドさんの投躑した棍棒が俺の顔面にめり込んだ。
気が遠くなる間際、かすかにメイドさんの声が聞こえた「やっぱり・・・お嬢様に渡すのはもったいないわ・・・」
「祐樹様、日本語分かりますか? そういうのを止めろと申しているのです。今後は『好き』『美しい』『可愛い』、及びそれらに類似する全ての形容詞をお嬢様以外の女性に向けて口にすることを禁止とさせて頂きます」
「え、メイドさんが相手でもダメ?」「わ、私などもっての他ですっ。あなたには節操というものがないのですか。まったく、お嬢様はどうしてこんな男を……」何やら酷い言われようだ。
「なんだよ。可愛い女の子に可愛いって言って、なにがうわっ!」再び飛んできた棍棒を紙一重でかわす。何本持ってるんだよ。つーか今どこから出した?
「女の子にはいろいろ隠し場所があるんですぅ!」といいながらメイドさんは
棍棒を一本足打法で構えた「旦那さま?」「うむ、いい加減遺跡へいかせんとな」見ると上空に謎の穴が「ではいってらしゃいませ」パカーン!!飛ぶ飛ぶホームランコースだ
顔を真っ赤にしている。……え、なに? ひょっとして今のは照れ隠し? なんて危険な照れ隠しなのだろう。「リコや、そのへんにしておいてやりなさい」ずっと黙っていたおじさんがようやくとりなしてくれた。
メイドさんのそんな様子も謎の異次元の空をかっ飛ばされてゆく俺が知るはずもない。次元断層を彼方へ突き進んでいく途中、何か恐ろしものや正気を失いたくなるような禍々しいものをたくさん見たような気がするが、覚えていない。うん、絶対知らないぞ。
そんなこんなで次元の穴を通った俺は、どこかふにゃっとした感触の場所に到着した。
ふにゃっとしていたのは空気。辺りは見慣れた学園だというのにこの妙な空気はいったい?「時間と空間が異世界の介入によって変質してしまったのじゃ」混乱していた俺に話しかけてきたのは…委員長と一緒に居た小動物だった。
「ひさしぶり。お前がいるってことは委員長も無事か。他に動けそうな奴いるか?」何が起るかわからない今、人手があるにこしたことはない。
「黙れ下等生物が!」どうやら俺は小動物よりも地位が低いらしい「ええと委員長様はどちらにいらっしゃるんでしょうか?」
「うむ、原子ならば遺跡に向かったわ…っ動くな!」突然小動物が吼える!「うへ…な、なんだよ?」「迂闊に動くな。今この世界の時間と空間は混乱しておる。迂闊に動いて原始時代に飛ばされても我は知らんぞ?」
が、小動物の忠告も時既に遅し。一歩足を踏み出した瞬間、突如として足元の地面が消失した。再び暗闇の中へと俺は落ちてゆく。ついでといってはなんだが、巻き込まれる形で小動物も一緒に落ちている。
気がつくと、今度はなにかふにゃっとした感触に包まれていた。柔らかくて温かくて、どことなく懐かしくて安心できる。それなのに、この感触に包まれていると胸が高鳴ってくるのはどうしてなのだろう?
そんな感触に顔をつつまれてちょっとほんわかしていると、いきなり後頭部を何かで殴られた。俺は勢いよく地面とキスする。「いきなりなにすんのよ! ……って、え? ゆ、祐樹君?」
そこに居たのはなんと委員長だった。「いてて、って委員長?確か遺跡に行ったんじゃ」「え?あ、あはは…」「原子、まさかお主」「さ、更紗も居たんだ…えへへ、ごめん実は途中で足が滑っちゃってここに落ちちゃった」
つーか、さっきの柔らかい感触は、まさか……な、なんて嬉しいハプニングなんだ! 俺はあの感触を決して忘れないと心に決めたのだった。
「お主、そんなに儂のふぐりの感触が良かったか?」更紗がやや低い声で言った。
更紗の言葉はなかったことにして、改めて委員長の顔を見ると……なんだか顔を真っ赤にしてもじもじとしている。「委員長、どうしたの?」と訊いてみても、「あー、うー」とか呻くだけで意味のある言葉は返ってこない。
その横で、更紗がいきなり笑い声を上げた。「がははは。まあ照れるのも無理はない。小僧よ、実は――」「い、言っちゃダメ!」更紗が何かを言おうとしたところで、白子があわててそれを止めた。
「「「白子ォオおお!」」」俺と委員長と謎生物は同時に叫んだ。いったい、いつ現れたんだ? いや、それより何をどうしたら世界が終わるんだ?
「いろいろ訊きたいことはあるだろうが、一つだけ教えておいてやる」更紗はこっそりと俺に耳打ちしてくる。「実はの、先ほどのお主と熊王殿の会話じゃが……実は白子と原子も聞いておったのじゃよ。ワシの能力を使ってな」
それを聞いた瞬間、頭が真っ白になった。ちょっと待て。あの会話を聞かれていたってことは、つまりそれは……
巨大着ぐるみの顔部分が少し開いて、彼女の眼が覘いている。あれ、怒っているな。「……信じて居たのに。なのに、幼なじみに未練残して、ついで笹山さんやネズミー女まで狙っているってどういう事よ! それに白音まで狙うなんて、この変質者っ!」
「ちょ、違う!白子、違うんだ!あれはナミが!」「言い訳なんて聞きたくないもん」ぷいとあっちを向く部長。くそ、ナミの奴今度あったらしめてやる。
ついに来たか男の正念場が「白子さん、いや白子」俺は白子の肩を掴み真っすぐ見た「な、何よ」俺の有りったけの心こめて「I LOVE YOU」俺の告白は何故か英語でした
白子は真っ赤になってうつむいてしまった。「な、なによそれ。なんでいきなり英語なのよ。そんなんじゃごまかされないんだから」
恥じらいながら白子はそっと婚姻届を差し出してきた。コイツいつも持ち歩いているのか。
着ぐるみの頭部から白い手が差し出す書類に手を伸ばした瞬間、婚姻届は音を立てて燃えてしまった。「なんだ、いったい?」その時着ぐるみの中から三種類の声が聞こえてきた。「てめぇなんかに姉ちゃん渡すかよ」「一族の名誉に賭けて許しません」「……嫌よ。ダメ」
「ふふふ、ついにきたな黒雄、黒太ついでに白音ちゃんこの想い阻めるものなら阻んでみろ。さあ表に出やがれ!」俺は二丁拳銃を構えた。今の俺ならミサイルだって撃ち落とせらあ!
「しかし…弟二人はともかく白音ちゃんにまで反対されるとはね」「…結婚するの…や」そんな俺たちを見て小動物がため息をついた。「まったく。世界の危機だというのにお主らは…って原子お主まで何処へ行く!おーい戻って来ーい!」
こうして、2丁拳銃のパンダvs子供3人+奇奇怪怪なオーラを放つ委員長という、世界の危機が日常に見えるほどの非日常がここに顕現した。
最初に動いたのは大熊兄弟だった。「え、ええ?ちょ、ちょっと!?へぴっ」ぽてん。白子を巨大着ぐるみから無理矢理押し出し、俺に向かって愚直にも突進してきた。
ぶつかる!と思った瞬間、兄弟は消えた。
消えた、そうとしか思えなかった。背後から着ぐるみの一撃を食らうまでは。衝撃が先で、空恐ろしい空気を裂く音は半瞬遅れてやって来た。吹き飛んだ俺は、遺跡の外壁に派手に激突して、停止した。「姉貴を俺達から奪う奴はこうなる!」遠くから黒雄の声が聞こえた。
「連撃はしないのか甘いな!」俺は外壁を蹴り突撃する。「軌道が丸見えだ馬鹿が!」バン!バン!俺は直前で銃を撃ち機動力に代え急旋回し回し蹴りを放つ「何だと!?」
と大熊家と祐樹がガチ勝負をしていたちょうどその頃、杏里と(元)会長は
遺跡の中に居た。「ふむ、祐樹君の手助けにきた筈だが、どうやら彼より先に着いてしまったようだね」「こ、こうなったら会長!世界や雷来軒の未来のために私たちが頑張りましょう!」「うむ…ところでナミ君。何で君まで居るんだい?」なんと二人の後ろにはあのナミまでいた。
「別に。話すほどの理由はないわ。あなたの方こそどうなのよ、キング・オブ・クール? 何故あなたは祐樹に協力するの?」ナミの声はひたすらに平坦で、感情を窺い知ることができない。ちなみにキング・オブ・クールというのは某サッカー選手からとった杏里のあだ名である。
<主人公>
北里祐樹:理事長の孫でパンダ部所属。幼馴染を見返すため、彼女をゲットしようと
日々がんばっているごくごく普通の変態。得意技は妄想
白子に惚れていて告白までしたが、まだきちんと恋人になったわけではない
<彼女候補?>
大熊白子:パンダ部部長兼次期生徒会長。
銀髪、銀の瞳の美少女だが普段はパンダの着ぐるみを着ている。1月中に引っ越す
実は祐樹たちの住む世界を救うためにやってきた異世界の住人。
引っ越し先は別の世界なので、もし行かせてしまったら二度と会えない。
どうやら祐樹のことを悪からず思っているようだが、それをはっきりと口にしたことはない。
佐倉ナミ:ネズミー部部長。普段からネズミーの着ぐるみを着ている。
かわいいというよりも色気あふれる美人タイプ?
性経験も豊富であるような振る舞いをしているが、真偽のほどは不明
実は過去に一度死んでおり、今はネズミーの術で動いているらしい。
祐樹をネズミー部に入部させようとしているが、その動機ははっきりとしない。
絶対命令権を得るため、次期生徒会長の座を狙っている。
爆弾原子:まじかる委員長。最近影が薄い
どうやら白子の正体とも関わりがあるようだが、はっきりとは分かっていない。
委員長のわりにはわりと気弱で恥ずかしがり屋(?)
典型的な「委員長」のように高圧的な態度に出たことは今まで一度もない。
容姿は恐らく可憐な美少女タイプだと思われる。
更紗:いつも原子と一緒に居る小動物。何の動物なのかは不明。リスとか?
知能が高く、老人のような喋り方をする。
<その他の人々>
現生徒会長:引き継ぎ終わるまで生徒会長。知的
副会長:副会長。たぶん美人。学園の秘密を探っている
笹山杏里:書記。少しずれてる。あだ名はキング・オブ・クール?
熊王:白子の父親。
外見はいかつくいつも殿様のような袴を着ているが、その袴には可愛らしいパンダの絵柄がついている。
大熊黒雄:白子の弟その1。体格いい。どうやらパンだのぬいぐるみの操作に関わっている模様。
ケンカはかなり強いっぽい。重度のシスコンで、彼氏候補である祐樹のことをあまりよく思っていない。
大熊黒太:白子の弟その2。頭よさげ。こいつもパンダのぬいぐるみに関係があるっぽい(?)
キャラ的に恐らくメンテナンスとか新装備の開発とかが役割か。
大熊白音:白子の妹。ダウナー系。もはやお約束としてこの子もパンだのぬいぐるみに関係がある。
システム管理とかナビゲーションとかそっち系の役割?
誰もきちんと書いていないのでわからないが、たぶん銀髪ではない。
メイドさん:大熊家に仕えるメイドさん。名前はリコ? 日本人か否かは不明。
常に棍棒を持ち歩いており、大熊家に敵対するものを一振りで打ち払う。
黒服:デ○ズ○ーの人達
真奈:祐樹の幼馴染。彼氏もち、らしい
久米雅人:合コン好きで学園一の情報通
ぬらりひょん:なぞの生物
ずっと好きだった幼馴染にフラれた祐樹。
けど白子と出合って元気百倍!
だけど世界が滅びちゃった。世界を元に戻すには遺跡に行かないといけないらしい。
メイドさんにぶっとばされて遺跡に到着し、原子と白子に再会した祐樹だったが、
嫉妬から逆上した大熊家の子供たち(主に黒雄?)とケンカになる。
一方、そのころ生徒会長と書記の杏里、そしてナミは……?
以上です。スレ汚しスマソ。以下、何事もなかったかのようにストーリー再会↓
620 :
↓さいかい:2007/02/11(日) 04:46:25 ID:cYMAgaYR
↓の前に元生徒会長の横沢蜂輔が静かに口を挟んだ。
↓「一部訂正したいのだが、いいかね?
↓
>>558、
>>561、
>>565の白子君の父親の発言を見るに、
↓白子君は『我々の世界を救うためにやってきた』のではなく
↓『滅びそうな自分の世界から我々の世界に住むためにやってきた』というのが正しいのではないかな。
↓しかも彼女のうっかりのせい(?)でこちらの世界と向こうの世界をつなぐゲートは暴走(?)
↓我々の世界はうっかり消滅寸前という事態になった、と。
↓それと些細な事だが…私はすでに『元』生徒会長で白子君が『現』生徒会長だよ。
↓…ふむ。もしかして元を正せば彼女に『絶対命令権』を託した私の責任…なのか?」
↓
621 :
まとめ乙です:2007/02/11(日) 19:32:14 ID:H/Uz2eB4
「えっと、元会長。どこに向かって話しかけてるんですか?」ナミの発言を軽くスルーして、笹山杏里が元生徒会長に声をかける。
「ちょっと三次元の読者に説明を」「・・はあ?それにしてもどうなってしまうんでしょう?」「まあ大丈夫じゃない、これくらいの世界の危機生徒会じゃよくあることだし。一年前のウラヌス事件よりはましだろ」
「そうですね、あの悪魔のシナリオに比べたら、まだ」沈痛な表情で杏里もまた頷いた。辺りに沈痛な空気が漂う。だがナミが空気を読むはずもなく彼女は気軽に聞いてしまった「ウラヌス事件って何それ?」「「世の中には知らない方がいいこともあるん だよ(ですよ)!!」」
「うむ、セーラーウラヌスの性別は内緒だからな」いつのまにかぬらりがいた。
「ちょうどいい、君、手伝ってくれないかね?」「ふ…やなこった」普通にぬらりに話しかける元会長に杏里は感動した「すごい…!元会長、なんかよく判らないのと普通に会話をしていますよ!」「あなたずれてるよ!何あれ?何あれ!?」
「これはご挨拶だな。まあよい私のことを知る者はもう神ノ木学園にはおらんだろうしな」「まさかあなたは・・・」「元会長ご存知なんですか!?」
「いや、まったく知らない」「ええ〜、じゃあ何がまさかなんです?」「うむ、もしかしたら偉い人なのかなと思ってね…はて?」気付くといつの間にかぬらりは消えていた。
と、その時。「おわあああああぁ〜!」と間抜けな絶叫が彼らの頭上から響いてきた。見上げると、パンダのぬいぐるみと一人の少年がお互いに取っ組み合いながら落ちてくるところだった。
その時の三人の行動は、見事なまでにバラバラだった。元会長は見なかった振りをで歩を進め、笹山杏里はぬらりの居た所にあった[なにか]を手にし、佐倉ナミはどういう行動が一番おいしいかを考えていた。
最初に動きをみせたのは杏里だった。彼女は[なにか]を胸に隠したがひっかかりどころがなかったのでストンとへそまで落ちて「ひゃんっ」と小さな声を上げた。
「あうあう…あ!」杏里が隠そうとした何かはさらにずり落ち、ちょうどパンダの落下地点あたりに転がっていってしまった。
そんな瞬間をナミが見逃すはずもなく、ネズミー型スーツのスラスターを全開にして転がり落ちた“何か”を強奪しに行った。「や〜った〜」ナミが勝ち誇った瞬間、その頭上に大型パンダスーツが落下。「やべぇ!」「慣性制御が間に合わない!」「…激突」
むぎゅぅ「いててて」「ぐぐぐg」「ぁん・・・きゃ!どこ触ってんですか先輩!」「え?あれ!?杏里なんでこんなところにいるんだ?」
「あ、実は先輩を助けようと思って…」「嬉しいよ杏里、そこまで俺を思ってくれるなんて!」俺はぎゅっと杏里の手を握る。「ってうぉい!てめぇ姉ちゃんに告っときながら何やってやがるっ!」「やっぱりヤっときましょう」「…何…やるの?」
「そう、くれるんだ。じゃ、遠慮無く!」ナミはネズミースーツの背中からごつそうなアームを出し、俺を抱え上げ、スラスターを緊急展開して地平線の彼方へ走り去った。右ノーマルアームにはさっき掴んだ謎のアイテムも握ったままだ。「これで絶対命令権はもらった♪」
あっという間にナミは逃げてしまった。ただ呆然と俺たちはナミの後ろ姿を見送る。すると元会長がポツリとつぶやいた。「うまく騙されたわね」
「はあ何がですか元会長?」「ナミ君が持っていったものだよあれはウラヌスの箱といって持ち主から災厄を防ぐもの何だけどそろそろ許容量こえそうで今までの反動でえらい事に」「そんなの持たせてたんですか」
よく分からない会長の言葉を適当に聞き流しながら、俺は密かに思う。(元会長って女だったのか……?)
「私はれっきとした男だ。女言葉の発言はご先祖様のものだよ。たまに降りて来られる」頭の中が読まれた!?
そうはいっても胸はふっくら。身体は丸みがあり、肌はきめ細か。どう見ても女の子なんだけど…この人にはあんまり深入りしないほうが良さそうだ。話題を変えよう「そ、それより
世界の終わりってどういう事です?」元会長はにやりと笑った。「なぁ君。世界って、私たちが思っているよりはあやふやなんだよ。観測した次の瞬間には可能性の範囲で不確定になっている。それが為無数の世界が可能性の海で重なり合い、共存して居るんだ」
「…」何言ってるかわかんねー。「えと、つまりですね」俺が理解できないのを察してくれたのか杏里が助け舟をだしてくれた「つまり、この世界をラーメンの中のチャーシューに例えるとします。チャーシューは
鍋で煮込んでいる段階では生きているかもしれないし、死んでいるかもしれない。ですけどスライスされてラーメンに載せられた時点でチャーシューとして存在が確定するわけです。でもですね、ここで七味唐辛子を取り出して
ふりかける。すると多少でも味が変えられるでしょう?」「ははぁ、なるほど」ますますワカンネー。つーか、それでタンメン喰ったのかよ?「それが白子さんの役目だったんだけど…」なんだかすげー嫌な予感。「彼女七味唐辛子を
瓶ごと隣のそばにぶちまけて、チャーシューの味が変えられなくなっちゃったんです」「えぇと、つまり」「つまり、崩壊に固定化された可能性を変化させる可能性がなくなっちゃたんです」
なんとなく分かった。つまり…白子のうっかりのせいで世界崩壊を阻止する方法が残ってないって事か。「なあ、白音ちゃん。一体白子は何やったんだ?」巨大パンダの着ぐるみと睨み合いを続けながら俺は話が出来そうな白音ちゃんに尋ねてみた。
「……姉様は鼻が良い」「いや、だから説明をね」「……ニュートリノの臭いタンメンと同じ」「あ、あの〜」「……姉様、タンメン食べてない。臭いのサンプリング出来ない」「あ、ああ判った。全て俺のせい? おれが彼女の分食べたから?」「……そう」
「そうか・・・こうなったら腹をくくるしかない。白音ちゃん、手伝ってくれるかい?」「・・・うん」「これからラー油を探しに行くんだ」「え?」
「ああ、もうわけわからん!どうすればいいのかだけ教えろ元会長!」「しょうがないですね。タンメンをつくるんです簡単に言えば遺跡の力を使い世界とタンメンの状態をリンクするんです」
「それは…まるで世界操作装置なのです」黒太は俺より年下のクセして今の話を理解できたようだ。「ち、しかたねえ。世界の危機みたいだからよお、てめえの命は一時預けておいてやらぁ」「一時かよ」…こうして俺は大熊兄弟と一時休戦した。
「あの、ところで誰が作るんですか?」杏里が暗に自分は役にたたないと主張する。食べるほう専門らしい。
「じゃ、こう言うときは魔女ッ子の私が魔法でパァッと…」「お主の魔法、破壊専門じゃが?」マジカル委員長の提案は、一瞬で相棒の不思議生物に却下された。
「じゃ、じゃあ更紗は?」「ふむ…形代の法というものがあるが、わしの力では…いやそれこそ神でもなければ世界のかたしろをつくるなぞ、不可能じゃ」
「ふむ、それなら雷来軒に出前でも頼むかい?世界とリンクする奴といえばそういう風に作ってくれるはずだ」元会長がなんてことない顔で言ってのける。
「そうか、その手があるのか」俺はケータイを取り出して電話をかけた。プルルルルルル
「へい毎度。雷来軒あの世支店です」「へ、あの世支店?」「おお、なんだ祐樹のガキか。いやまいったよ、いきなり世界が滅びちまったもんだからよお。仕方なくこっちの世界――あの世で店を出してるんだが……」
「じゃ、取りあえずね、ええっと、ねぇ全員タンメンで良いよね? タンメンを9人分おねが」「ちょおっと待った!」注文を閉めようとした時、あの女がスラスターとリニアを全開で走り込み、携帯を奪う。「タンメンは11人分。支払いは熊王さんにツケて」
「じゃあ例の方法で世界復活お願いします」「たくっ、またかこうなる前になんとかしろよ」「いや、お恥ずかしい新しい生徒会に移行中なもので」そんなこんなで世界は復活した。いやまじで
「さてと、これで問題は全部解決したな!」晴れ晴れとタンメンをすする俺に鬼のような視線と野生動物のような殺気が突き刺さる。
「これでいいんだよ。俺はただ白子のことが好きなだけ。別に英雄になりたいだなんて思っちゃいない」ちょっとカッコつけて言ってみた。
が、みんな上空を見上げていて俺の言葉を全然聞いていなかった。「何かあったんすか?会長」「まずいことになったぞ祐樹、あれを見ろ」と指差した先には
白子が魔方陣を描いていた「えと、これでよしっと…今度こそ上手くゲートを開くんだから」しかもなんかとんでもない事を言っていますよ彼女。またうっかり世界を滅ぼす気か!?「白子ぉぉぉーーーー!!」
「白の五芒星と黒の六芒星に祭文も添えて、これで良しっと」「やったぜ、姉貴」「これで後は、姉さんの絶対命令権で遺跡からゲートに力を解放するだけですよ」「……ゲートの活性化確認」 ――なんだか、着々と準備が進んでいるし。
問題はまったく解決していなかったッ!原因がッ!元凶がッ!まだ残っていたのを俺は言葉ではなく心で理解したッ!
しかし電マ等でパンツの上から刺激!恥かしいのか声はあまり出さないが、オ◎ン◎ンは正直で徐々に 濡れ てきて シミ を作ってしまう。挿入してから人が変わったかのように喘ぎ声をたっぷり出して感じるのだった。
あまりの状況に俺の妄想もいつも以上に切れがない。とにかく、なんとかしないと。なんとか、なんとか、なんとか
そして3日後。
さらに三日後。
もいっちょ3日後。
俺は教室にいた。あれから白子は休んでいる、転校はしてないはずだ。あんな事(200レスの物語でしたが都合により省略)の後だからしかたないけど・・「おい祐樹」
掛けられた声は聞き慣れたものだった。俺には、何も残っていないというのに、その声は俺に話しかけるのをやめようとしない。
久米雅人だった。「よぉ。バレンタイン残念パーティの酒が残っているのか?」そんなこともあったっけ。去年のクリスマス前から始まった大騒ぎの回想から現実に戻った。今年もチョコレートもらえなかったなあ。なにしろ、その時期にこの世界が存在していなかったのだから。
結局俺が貰ったチョコは体育教師(38♂独身)から貰ったこの一枚のみ…今年はマナの奴もくれなかったし。虚しい。
でもまあ、この体育教師も見た目は童顔で金髪碧眼な美少年だし、こいつでいいかなーと道を外しかけたちょうどそのとき、
身体の中に、何か得体の知れない感覚が生まれた。病気? いや、違う。何処とは言えない、でもはっきりとした違和感。脂汗が停まらない。「すまん、ちょっと」雅人にそう言って、俺は保健室へ行った。
ふらふらと妙にふらつく身体をどうにか動かし、俺は廊下を歩く。
途中、こらえきれなくなってトイレに駆け込んだ。普段はあまり使わない学校の大便器に向かってしこたま吐いて、水道で口をゆすぐついでになんとなく鏡に目を向けると……
鏡の中に何か黒い影のようなものが蠢いていた。「ぎゃあああああ!!」
「ネ、ネ○ミー……」俺は呆然と、自分の変貌した顔を見つめていた。大きく微笑む口。大きなドングリ眼。黒くてまん丸な耳。間違いない。あの子供の人気者にしてジャ○ラックの支配者、ネズ○ーだ。
額から汗が噴出す。まずいまずいまずいっ!こんな姿を誰かに見られたりしたら俺はお終いだ。
「あれ?祐樹先輩何してるんですか?」振り向くと杏里と数人の女子がいた。つい、いつもの癖で女子トイレに潜入していたらしい。
「買い被ってもらっては困る今の私はユゥィーキ・セュンパーァイだ」
「アラユゥィーキサンゴキゲンヨウ」(なんだ?こんな言い訳が通用するなんて)「ドウシタンデスカ」(何かがおかしい・・・)
よく見ると、今カタカナで話しているのはKILLモードのメイドさんだった。「リンさんは今日転校してきたんですよ」杏里が補足してくれる。
そのKILLモードメイドのリンさんの目は、しっかり俺にロックオン。おや、なんだか「コォホォオオオ」とか言っちゃってるし、どうしたのかなあ、あははは。「キサマ、ネズミー部のエージェントめぇえええ! メイド部一番隊長仕置きのリンの前に現れるとは、良い度胸だ!」
ちくしょう今は逃げるしかねえ「まて貴様逃げる気か」この原因もナミかくそ殺してやる殺してやる殺してやる・・・???「くっくっくっ、そうだ憎め憎めどす黒い感情に身を委ねろ」
・・・やっちまった。俺の両手は鮮血に染まり、溢れしたたる血だまりの中に俺は立っていた。「ああ、何でこんなことになってしまったんだろう」思い起こせば数時間前、
俺が階段を下ると、既に全裸になった父がソファに座りながら怒張した肉棒を自ら扱きながら俺を迎えた。
て、これは違う話だ。数時間前と言えば、朝食を抜いて家を出た時だ。やはり腹がすいていると忍耐がきかなくなってしまう。
ふと見ると、2メートル近くはありそうな本マグロが魚屋の軒先にぶら下がって居るではないか。どっやら解体ショーの準備らしい。おれは操られるようにふらふら近づき、大きな刺身包丁を手に取り、一息に捌いた。飛び散る鮮血。どうやら血抜きが足りなかったらしい。
本マグロ「ドゥクドゥーン」
ブリ夫&アジ太郎&マグ郎「親父ーーー!てめぇよくも親父を殺りやがったな!!」
何の因果で魚類一家?どもと戦うハメになったんだか。魚臭い血だまりの中で俺は悲しくなった。
何かおかしい、だが何がおかしいのかわからない俺は魚共を撃ち殺しながら考える・・・???「粘るじゃないか北里祐樹、だが本命は白子なのでそろそろ終わりにしようか」
「そうね……もう終わりにしましょう」「!」
「てな感じのことが数時間前にあったんだよ」俺は血溜まりの中で
>>687にいたった理由を、必死で語っていた。
俺は取調室で必死にアリバイを訴えた。
「そんな作り話を誰が信じるというのかね?」 黒めがねに黒いスーツを着た二人組の取調官は、俺の話にもニヤニヤするばかり。「それに、私たちが聞きたいのは、そんな話じゃあないのだよ」ふと、こいつらは警察官では無いのではないかという疑問が俺の心に浮かんだ。
「遺跡で何をした?君たちが余計な事をするから我々の計画が台無しだよ」取調官は俺の頭をぐいっと片手で掴み上げる「答えるんだ、大熊白子は何処へ行った?」
どうやら、こいつら警察官ではないようだ。言ってることが変だもん。そうと分かれば話は早い。俺は口からミサイルを発射した。
だが黒服はあっさりと左手でミサイルを掴み、一瞬の閃光とともに灰にしてしまった。「ほう、お前改造されているのか」「な、なんのことだ!」俺が改造?そういえば…俺はなんでミサイルなんか撃てるんだ?
ドカーン!やった命中だあれ、何で俺こんな事できんだ?「ギギギ白子はドココダ」何だ何だ何が・・・異空間発生装置レベル大に変更
…気が付くと俺は踏み切りの前で少女に投げ飛ばされていた。ここは駅前?ってあれ、俺はなにをしていたんだろう?オモイダセナイ。「なんだ生きてるの。じゃあ次はちゃんと死になさい」
何言ってるんだこの子。つーかなんか世間が変じゃね? 俺はふと白子のセリフを思い出した。「世界が滅んで、私とあなただけが生き残ればいい」 ……もしかしてこれ、俺が今居るのは世界?
↑訂正 <<<世界?→滅んだ世界?>>>
だとしたら俺のやることは一つしかない。…ところでこの女の子、どこかで見た覚えがあるな。「お前…誰だ?」
「なによぶしつけに。私の名前はリコだけど、それがどうかしたの?」口は悪いが、女の子は素直に答えてくれた。リコ……どこかで聞いた名だ。ええっと、確か……」ってまて、まさかあの棍棒のメイドさんか?!
「やっと思い出したの? ふん、服装と髪型が変るだけで判らなくなるって、なんて鈍いんだろう。そう、私がメイド部総長のリコだよ――妹にはもう再会したかな?」「妹って……」「真世界では存在圧縮されてモノ○スの姿だった。うちの一番隊隊長リンの事さ」
が、彼女の言葉は俺の耳に届かなかった。彼女の真後ろに突然あらわれた、
のは忘れもしない、
白子、だった。らしくもなくパンダの気ぐるみ姿でなく普通の制服姿の彼女は口を開く「……」「なに、を?」が、何かを言っているがまったく聞こえない…そして現れたときのように唐突に、消えた。
そう、か。俺はその瞬間すべてを悟った。あいつ・・・死んだんだな。
俺はこの椅子を、白子への責め専用に使われていました。後ろ手に拘束された白子をここに座らせ、椅子についた窪みに前後から手を入れて、白子の秘裂とお尻の穴を同時に責めるのです。制服姿のまま下半身だけ裸にされて座らされたこともありましたし、
……さすがに妄想にも力が入らないや。「一度は存在を消失してかけていたこちら側の世界の修復。そしてゲートの確定。遺跡から流入する力だけでは不足していたわけさ。おい、聞いているのか?」うるさいな、聞こえているよ。「おい、お前このままで良いのか!」
「ちっ奴か!いいか一つの事を想えでなければ壊さ・・「精神を壊してから情報を引き出すか」異空間対象者精神操作極大・・「おいなに《死ね死ね死ね圧殺撲殺焼死凍死虐殺餓死刺殺出血死溺死窒息死斬殺惨殺》」
「やめろおおおおおおお!!」俺という存在を押しつぶそうとする力から逃げるように俺は再び『潜った』。
潜るたび、僕は彼女の襞全てを味わおうと、こね回すように肉棒を動かし、そして彼女を味わい尽くす。
《死ね・・死ね死ね死ね死ね死ね圧殺撲殺焼死凍死虐殺餓死刺殺出血死毒殺絞殺斬殺惨殺》薄っぺらな妄想は呪いの言葉と脳に焼き付かされる死には無力だったお、俺の大切な想いは?
白子と戦う俺がいた。学校を支配する俺がいた。妹と風呂に入る俺がいた。委員長とデートする俺がいた。白子にキスしようとして殴られる俺がいた。弟とデートする俺がいた。殺された俺がいたetc…。異世界の俺達が見える?上位世界に入ったのか?丁度いい、黒幕はどこだ…
720 :
イラストに騙された名無しさん:2007/02/27(火) 16:51:35 ID:JfwVL1tJ
フハハハハハ
我が名は冥王、地獄の王なり
「い・ち・ぎょ・う!」なんか冥王が吹っ飛ばされた。それでいいのか冥王。地獄の王が突っ込みでやられるなんて、悲しい。凄く。
「殴ったな」殴った感触が無い、何だ闇が腕を這ってくる。そこで初めて冥王とやらの顔を見た「ナ、ナミ!?」「この体の元持ち主か?どうでもいいだろ次のこのウラヌスの体はお前なんだから」「うわぁぁぁーー!!」
「何をしている! この手につかまれ」声と共に差し出される腕にすがりつく。だがその腕は、宙に浮かぶ黒い石版から伸びていた。「うわあああ」「全く情けない!」有無を言わさぬ勢いで、石版の中に引きずり込まれた。石版を潜ると、どこか知らない場所に落下し、腰を打った。
そこで目が覚めた。「ゆ、夢だったか」 終わり
「やけにリアルで長い、嫌な夢だったな」水差しを取ろうと振り返ると
白と黒のメイドが二人。もちろんリコとリンの二人だ。リコの手には、もちろんごっつい棍棒が! なんだか、凄い勢いで俺を睨んでいるのは、きっと親愛を現わす挨拶だよねえ、あははは……
「冥王ウラヌス貴方を抹殺します」何を言って・・ブンッ!俺を左手が勝手に動く、それは漆黒の闇に包まれ肩へ侵食し始めてる「違う俺は北里祐樹だ」「いずれそうではなくなります」
あれ?闇につっこんだ左手の先がリコの背後から出てるぞ。えいやっとスカートをめくってみる
「きゃっ!」意外に可愛い声で叫んだあと、こちらを睨み付けてくる。とりあえずパンッ!、2、◯、見え、をやってみた。両目にみるみる涙が貯まってきたと思ったら泣き出しやがった!
俺様の下半身は熱く怒張し今にも噴火しそうだ。
1時間後、ベッドに腰掛けてタバコを吸いながら俺が一言
「記憶が無い俺は何をしたんだ」あたり一面に血が飛び散っている。さらに闇の侵食は肩をすぎている。
「乱暴だよ、リコさん」 筆舌に尽くしがたい暴力の嵐の果て、自らの身体から流れた血の海の中、血泡を吹きながら味わう煙草に味などあろう筈はなく、ただ全身に受けた打撃の後が熱いばかりだった。
こういう時は、なにか食べるに限る。人生における90%の問題は食べて寝ることによって解決する。
しかし体は動かない。そういえば
>>667以降俺の中の時間が無茶苦茶な気がする…そんなたわいも無い事を考えながら俺は静かに…静かに?静かにこのまま…死ぬ、のか!嫌だ…嫌だ嫌だ嫌だ!!
だが痛みは感じない。むしろ甘い官能が胸の奥からキュンと弾け、膣を濡らしていった。じゅっ、と熱い蜜肉が少年の若い竿を包み、誘っていく。
妄想を振り絞り俺は生に執着する。一分でも一秒でも!「祐樹くん!?見つけた見つけたよ!」「うむ引き上げるのじゃ。しかしあの次元流に巻き込まれてよく消滅しなかったのう…」そして俺は誰かの声を聞いた。
738 :
イラストに騙された名無しさん:2007/02/28(水) 07:56:14 ID:C8kgPyAb
冥王「フハハハハハぶちギレだよボク。覚悟はいいかい?」
吹けば飛ぶ冥王を文字通り吹いて飛ばし、俺が
裸エプロンで朝食を
ちゃぶ台にならべ、ちゃぶ台返しをしようとした正にその瞬間
肛門に太い「何か」が入ってくる感触がした。
それはパンダの着ぐるみだった。なぜこんなところに?と冷静に考えながら尻から抜いたが、まずは朝食だ。テレビをつけると
満面の笑みをたたえたみのもんたが
しかし、それはノイズと共に消え、次に出た映像は「よかった繋がった祐樹くん聞こえますか。早くその異空間から覚醒して下さい」元会長それにみんな何言って?「冥王の侵食60%を越えました」
なんだって? 「そちらに対冥王特務部、メイド部が行っているはずです。協力してゲートの正常化を図ってくださいでないと、今度こそ存在……」あれ、消えた。と、思ったら。「ねぇねぇ、絶対命令権、私に頂戴よぉ」壊れた表情で笑うナミが映った。
とりあえずナミの笑顔をおかずに朝食を食べる。「ちょ、ちょっと無視しないでよぅ」とブラウン管の中で彼女が
「あ、私にも喋らせてください」ナミを押しのけて杏里が映る「あ、先輩。凄いですね〜、超空間跳躍に存在の冥王でしたっけ?そんなのに一人だけ巻き込まれちゃうなんて、先輩って根っからの巻き込まれ人生ですね」
一枚の手紙を取り出した。「これ、あんた宛てだってさ。読んでやってよ。差出人は白子だから」ナミはカメラ(?)に向かってぐいっと手紙を差し出してくる。画面に映し出された手紙の内容、それは……
「祐樹君へ 大変なことに巻き込んじゃってごめんね。私、絶対命令権の使い道を思いつきました。あなたに私のことを忘れてもらうことにします。これ以上、私のせいで迷惑をかけたくないから」
「今まで優しくしてくれてありがとね。嬉しかったよ。顔を合わせると辛くなるので、手紙で失礼します。どうか私の居ない世界で幸せになってください。さようなら」
「---だってさ。だからさ、私に絶対命令権をちょーだい」「ちょ、あなた達!邪魔しないで、まだ説明」「先輩。強く生きてくださいね、巻き込まれ人生でも、そのうちいーことありますよ」ナミ達が騒いでいるのを俺はぼーぜんとして聞いていた。白子…
なんというか……どう反応すればいいのか分からない。俺はただただ呆然としてしまう。「実はこれ、まだ続きがあるんだけど……読む?」ブラウン管の向こう側、何かを堪えるような顔でナミが言う。俺は迷うことなく頷いた。
「……ごめんなさい。言わずにおこうと思ってたけど、やっぱり無理みたい。このまま、なにも伝えずにお別れなんて辛すぎるよ。ごめんね祐樹君、弱い私を許して……って、こんなこと言う必要ないんだっけ。私、忘れられちゃうんだもんね」
「祐樹君。今から私の、本当の気持ちを伝えます。もう知ってるかもしれないけど……私、祐樹君のことが好き。世界でいちばん、他の誰よりもあなたのことが大好きです。だからこそ一緒に居ちゃいけないんだって、私、やっと気がつきました」
「遅いよ、遅すぎるよ・・・だって俺はもう」
手紙はこう締めくくられている。「こんな恋はもう一生できないかもしれない。でも、あなたと過ごした日々の記憶があれば私はきっと生きていける。それじゃあ、今度こそ、本当にさようなら」
俺の中でなにかがキレた。「今さらこんなこと言われたっておせーんだよ! こんなワケわかんねー世界に飛ばしやがって!」「あんた、誰に向かってキレてんのよ」……そうだった。今ブラウン管の向こうに居るのは白子本人ではなくてナミだ。
俺はちょっと冷静になってみた。「世界をどうこうする力があるぐらいだから、絶対命令権を使えば記憶を消すぐらい簡単だよな?」「ええ、そうね」「でも、俺はまだ白子のことを覚えてるぞ?」「そうみたいね。きっとあの子、まだうじうじ悩んでるんだわ」
「それでもあの冥王には勝てるか」「あの弱い奴か?」「あれはただの端末に過ぎない一時体を奪われてたからわかるあの本体の強大さは」「祐樹さん早く覚醒を貴方の本来の体の侵食が」元会長何を言って?
ドガン!飛んできた蹴りによってテレビは吹っ飛んだ。「よう、俺。お友達とのお話はそこまでにしてもらおうか」「お、俺!?」テレビを蹴っ飛ばしたのは俺だった。正確には俺の姿をした何か「半分以上は乗っ取ったしな、あとはお前が死ねば俺が北里祐樹だ!」
くちゅっ、ぶちゅっ。音は技と卑猥な音を立てながら、俺の口を蹂躙する。抵抗できない肉人形の感触を楽しむように、顎をつかんで歯を開かせ、無理やり舌をねじこんで野郎のニコチン臭い舌をむさぼった。
俺は興奮してアレがビンビンに勃ってきた。
俺の目の前で俺と俺が×××をはじめてしまったので俺は朝食の後片付けをしようと台所に
行くと、そこにはやはり俺が二人、それぞれ炊事と洗い物を担当していた。「よう、俺。混乱した状況だな? とりあえず飯にするかって事で支度中なんだ。じゃんけんで役割決めてたら、30分掛かったぜ」洗い物をやっている俺がそう言った。それよりも全員裸エプロンかよ。
766 :
イラストに騙された名無しさん:2007/03/01(木) 09:58:03 ID:JwH/1dz7
「それより、さっさと起きなきゃやばいんだろ」「らしいな」「なら、先に起きるか」三人とも俺なので、話もまとまりやすい。俺達はそれぞれ、フライパン、目覚まし時計、包丁を手に持った。
「最初にテレビを吹っ飛ばした俺が居ただろ。あいつも見た目は俺だけど、俺じゃない。この状況を作り出したのはきっとあいつだ」何やらややこしいが、とにかく偽者が紛れ込んでいるらしい。
768 :
冥王様様:2007/03/01(木) 10:59:39 ID:qDp9DFvr
そこに突然、冥王が現れた
そしておもむろに背中のジッパーを下ろし、中から出てきたのは
闇、そこから溢れだしたのは俺の偽物そして俺も飲み込んでいく・・「元会長祐樹の体が」祐樹の体はすでに全身を闇が包まれていく「祐樹くんの精神は異空間からまだ戻らないですか」
771 :
イラストに騙された名無しさん:2007/03/01(木) 13:49:35 ID:qDp9DFvr
主人公「祐樹」、敵「冥王」これだけは覚えて適当に続けて
祐希「グハハハ」冥王「フハハハハハ!」
俺と冥王が大口を開けて笑っていたら口の中に「熱くて」「太くて」「硬い」ナニかが入って来た。こ、これは…
熱々おでんの「ちくわぶ」だ!
「ちょ熱っ熱いっす駄目駄目マジ熱いっすよ」涙目の冥王は派手にわめきながらも全然逃げようとしない。さすがプロだ。
「さあお前の目的はなんだ白状しろ。そうしないと今度は厚揚げをお見舞いするぞ」
「ふっ。どうやら貴様は自分の立場というものを分かっていないようだな」冥王は不適に笑う。悪役っぽくクールにキめているつもりなのだろうが、思いっきり涙目のままなので全然カッコよくない。
しかもそれを言うのならば「不適」ではなく「不敵」だ。冥王……本当に大丈夫かこいつ? とか思っていたら、冥王のやつはとんでもないことを言いやがった。「貴様は気付いておらんだろうが、貴様の体はもやは半分以上が我の支配下にあるのだ」
「もやは」って何だろう。ひょっとして「もはや」のことかな。で、誰の体が半分以上あいつの支配下にあるって……ってちょっと待て、なんか右半身が動かないんですけど? つーか感覚がねえ!
「…そ、せれはアレか。お前の体はお前一人のものじゃない、俺達とお腹の子供のって奴?」自然と頬が赤らむ俺
……まあ、どちらも裸エプロンの俺だから慰めにならないんだけどなあ。「ったく、ここ連れてきた目的を話せよ。まず人間は会話だろ。世界の支配とかそんなのか?」「いらねえよ!つーか、俺人間じゃねーし。世界の支配者だし」「はぁ? 訳ワカンネーぞ」「ま、つまりはさ、
何を言ってるんだこんなに弱いのに気配だって弱いしドクン!「何だこのおぞましい気配はお前と・・同じ気配?」「我はただの端末ただの時間稼ぎ・・もう間に合わない」
目の前に居た冥王(の末端?)の姿が消えていくにつれて、残る左半身の感覚も徐々に失われていく。どうにかしないといけないけど、どうしていいのかわからない。「心配はいらん。悪いようにはせん。少なくとも、貴様にとってはな」冥王の声が頭の中に直接響いた。
ちょっ耳元でしゃべるな息がかかるって!「いい加減お前うぜぇ」冥王のこめかみにワンパンチかましてノックダウンした。
その時、突如として急激な頭痛が俺を襲った。頭が割れるのではないかと思うほどの痛み。だけど体の自由を失っている俺は蹲ることも悲鳴をあげることもできない。「ほう、絶対命令権が発動したか。なかなか良いタイミングだ」
「うわーやられた」棒読みのセリフを冥王の末端ははいた「さて次はどんな茶番劇がしたい」殴ったのは消え、また新しいのがきた。く、そこいつらを相手にしても無駄だ早く脱出方法を
もうなんなんだ冥王だらけだ。ノックダウンした冥王と絶対命令権がどうとか言い出す冥王と今新しくきた冥王と。お次は冥王と獣のダンスか?
「どの冥王も結局は祐樹自身。水のように柔らかに、細やかに一人一人の冥王に自分を行き渡らせるパンダ」「ファンファン大老!」
「冥王なぞ悪性のウイルスみたいなものパンダ。ワクチンをイメージせよパンダ!」「はい、大老! 」・・・俺Aと俺Bが芝居(?)してるのを横目で見ながら俺(本体)は叫んだ
本人ですら気づいていないであろう俺Aと俺Bの正体は、快楽への期待と渇望だった。グロテスクな肉棒で犯され、汚らわしい汚液と精臭にまみれることで得られる、原始的な肉体的快楽。
とりあえず落ち着くためにパチンコに行った。ウルトラマンで34回当たって120で捨ててる台発見!2千円突っ込んだところでゼブラ風船のピグモン!きたピグモン群だ!ウルトラボーナスゲット。祐樹のパチプロ伝説の始まりであった。
791 :
イラストに騙された名無しさん:2007/03/02(金) 03:50:59 ID:N9aKi7bm
冥王「フハハハハハ!パチンコ対決じゃ!」
ホール店員「貴様らの遊技代を将軍様に送金するニダ!」新たな敵の出現だ。
祐樹がふざけた幻影に捉われた頃、現実世界・・杏里「冥王の侵食80%越え・」突如沈黙していた祐樹の体から闇色の炎が顕れ周囲を凪ぎ払う「屑共が塵一つ残さず消え去れ」「久しぶりですねウラヌス、二度と会いたくなかったですよ」
冥王「お前はネプチューン!くそっ海王が何の用だ!俺を笑いに来たのか?自分達の星位は守られたからっていい気になるなよ!」、海王「ふっ、元星やーい。岩石、岩石www」、冥王「おのれ!力を手に入れてまた星に返り咲いてくれるわ!」
「じゃかしいわ!」あまりのウザさに、祐樹が半ギレで起き、寝ぼけ眼で説教を始める「いいか、静かな睡眠ときちんとした朝食ってやつはだな
健全な精神の育成に……」「本人はちっとも健全じゃありませんね」祐樹ばかり十人居る居間に、忽然とモノ○スが、しかも二枚! 「メイド部参上、です。これから、合わせモ○リスが限定的に造る位相空間の揺らぎをもって、余分なあなたを排除します。準備は良いですか?」
「ああいつでもいi」「ポチっとな」
毎日聞きなれたチャイムの音が家中に響きわたる ―――あ、ママだ。ママが帰ってきた。
玄関を開けると、そこに居たのはママンではありませんでした。
「祐樹くんだね? 実はお母さんが……」幼い祐樹には、男の人が語る絶対命令権とか、遺跡とか、存在認識による可能性の確定とか言う話はわかりませんでした。ただ、何となくお母さんにはもう会えないらしい事だけが理解できたのです。祐樹は声を押し殺して泣きました。
「涙をお拭きなさい祐樹くん。もう残り200しかない。君は選ばないといけないんだ」男の人はそういって、2つの大きな箱を取り出しました。
「ひとつは、今のまま。人は死に、悲しむ。でも誕生も出会いもある世界を確定する。もう一つは……」「もう一つは?」祐樹はごくりとつばを呑んだ。「誰も死なない世界。もう、誰も悲しまない世界。さあ、選びなさい祐樹くん」その男の人、祐樹の一番若い叔父は微笑んだ。
「わかんない・・・わかんないよ叔父さん」泣きながら耳をふさぐ幼い祐樹にその男はやさしく頭を撫でながら言った「今の君には難しい問題かもしれない、だがもう時間が無いんだ…君が選ぶしかないんだ」
だが祐樹は気付かなかった叔父が邪悪な笑みを浮かべてることに「もう何も考えるな」・・「グハ!」「ガハッ!」「どうした生徒会相手になれよ」「祐樹くん目を覚ましてください」
ふと起きると自分の部屋だった。あれ?何か色々あった気もするが???。まあいい明後日はクリスマスだ…楽しみだな。
そのとき、勢いよくドアが開いて見知らぬ老女が入ってきた。「祐樹、目が覚めたの…!」「はぁ、どちらさまでしょう?」「真奈よ覚えてる?」
マナだって!? マナとの思い出が駆け巡る。俺を田んぼに突き落とした同じ組のマナ。俺の背中に使用済みゴキブリホイホイを貼り付けた一つしたのマナ。俺の指をミシンで縫ったマナ先生。アロアナの餌を俺の部屋で養殖しているマナ(母さんの名前)。「真奈っていわれも・・・」
「倒れたって聞いて、母さんほんとに驚いちゃった」母と名乗る老女が安堵の表情を浮かべた。でも、母さんは死んだはずだ。が、俺は思い出した。あの時、どちらの箱を選んだか。俺は、母さんが死なない世界を選んだのだ。優しいはずの叔父の悪意に溢れる笑顔が脳裏に浮かぶ。
809 :
イラストに騙された名無しさん:2007/03/03(土) 19:31:30 ID:t3fzcscX
偽母「ま、正体は冥王様さ。チァンスだ!祐希死ね」
とりあえず、
>>809を華麗にかわした俺は、今の状況を打破することにした。
でも今日はもう眠いから明日から打破することにした。
「そうやって何もしないんだ」誰かの声が聞こえる叔父、母、マナ誰かのようで誰なのかわからない。「戦うべき時戦わず何もしないそんな奴は存在する価値はない」何だ闇が闇が迫る
「祐樹。我が息子よ」叔父さん? 「今は、父さんだろう? あの発掘ゲート接触の日。兄、つまりお前の父は妻である真奈さんと共に、存在確立を飛ばされた。そして、存在の選択肢を握ったお前は、私の望む世界を選んだ。そして今や彼女は私のものだ。私を恨むか、祐樹よ?」
「ええ恨みます。真奈は俺の大事な幼馴染ですから。みんな忘れちゃったみたいですけど」
「正しい世界の前には些細な事さ。だが、こうなったのはお前の責任もある。始末を付けて貰おう」叔父、いや父の脇にすっと立ち上がる影。冥王!「彼は、選ばれなかった世界のお前だ」 その時、目の前の空間が揺らいだ。「やった、繋がった!」懐かしい白子の声だ。
冥王「フハハハハハ」祐希「グハハハ」
マナ1「げへへへへ!」 マナ2「ばはははは!」 マナ3「やはははは!」 マナ4「ぐふふふふ・・・」 マナ5「ケーロケロケロ!」 マナ6「やほほほほ。」 マナ7「ぶっひひひひひ!」 マナ8・・・マナ9・・・マナ10・・・
天ぷらうどん
「やあっと到着だ!」「おまえが本能で動くから」「……修正点到着」巨大着ぐるみ部隊、パンダ部だ。懐かしい。「パンダ部員の祐樹くん! さっさと制服に着替えて」白子に渡されたパンダの着ぐるみを俺も装着する。ヘッドアップに状況表示。「READY」よし、行ける!
820 :
イラストに騙された名無しさん:2007/03/04(日) 14:21:38 ID:Hg7TRnVu
age
821 :
イラストに騙された名無しさん:2007/03/04(日) 14:27:36 ID:SRF/opWc
といいつつ俺はある公園のトイレにやってきた。
中略
ドカン!いきなり殴られた「いい加減起きなさい馬鹿」白子かなんで?俺がそう思った時風景が歪むなんだ生徒会のみんなが倒れてるやったのは俺!?『ちっ祐樹か黙ってろ、もうこの体は俺の体だ』
824 :
イラストに騙された名無しさん:2007/03/04(日) 16:55:29 ID:vLMnKYE7
冥王「フハハハハハ祐希の身体いただいた」祐希は幽体離脱した。祐希「グハハハならば冥王!キサマの身体を代わりにもらうまでよ!」祐希は冥王の身体をいただいた
新規読者「どこが一行なんだよ・・・」
冥王祐樹は吼えた「改行がないから一行なんだよフハハハハハ」新規読者「そんな横暴が許されるか!俺はお前を主人公とは認めないッ!!」
827 :
イラストに騙された名無しさん:2007/03/04(日) 18:15:19 ID:Hg7TRnVu
age
>>827 よう。ところでお前、いつまで生きてるつもりだ?ん?
お前の家族も知り合いも、口には出さないがみんなそう思ってるぞ?
周りの期待に応えてやるのも悪くないんじゃないのか?ん?
そうすりゃお前、生まれて初めて人から感謝されるぞ?
新規読者「言っとくが俺は最初からクライマックスだぜ!!」 →たたかう ”新規読者の攻撃、パソコンのモニタは砕け散った” 新規読者OUT
一方、そのころパーク・マンサーは
股間のエッフェル塔を激しくコスッていた。「ウァァァァ〜イキソウデ〜ス!」
832 :
イラストに騙された名無しさん:2007/03/04(日) 19:10:14 ID:vLMnKYE7
そこに冥王祐希がやってきた「すきф」
祐希は妹をばらばらにして性器を食った。「親父!友達から預かった観賞用の鮫が死んで腐ったから臭うけどオレの部屋には入るなよ」
親父は両手を高々と上げてえんがちょの印を結んだ。すると・・・
攻撃力が1あがった!守備力が5さがった!
「はっ、早くお願いします…!私の、私のお尻に…いやらしく濡れている私のケツの穴に冥王様のおチンチンを入れてっ…欲しいのですっ……!!!」
カツカレー大盛り
初めて来たが禁止事項オンパレードワロタ
黄レンジャイ!古代黄色は皇帝の色であった。今祐樹のパンダが黄色に染まった。そして!
「ああ、今年もチョコをもらえなかったパンダ……」真っ暗な夜空を見上げて俺はつぶやいた。俺のハートは今の外の天気同様、寒風が吹きまくっている。
「でも、この世界を選んだのですよね?」元生徒会長が慰めてくれる。が、説得力がない。隣によりそう真奈の肩を抱き寄せながらの台詞だから、当然だ。
『ちょっとお尋ねしますが』白く大きな文字が目の前に突然現れた。驚いて後ろに倒れたが、視界にある文字の位置が変わらない。まるで眼にインクペンで落書されたようだ
本当に油性ペンで書かれていた。
「人体のメカニズム的に、それじゃみえねぇよ!」て、待てよ、俺は知ってる。そういった出鱈目
それは絶対領域
ベンチに座った女の子の絶対領域も、この倒れ込んだ姿勢からならバッチリだぜ!
つまり、こんな事は有り得ない、そう言いたかったのだ。だから気のせいだと思いたかった。『現実を見ましょう』『良い加減認識を改めてください』文字は対話俺とをしたいかの様に次々変化する。そして今度はこう表示された。『あなたは、どの祐樹ですか?』
どの祐樹も何も『親は』親は健在だよな?『今どこにいますか?』俺はどこに『貴方の大切なものは?』そうだ、俺には大切な大切な、なにか大切なものがあったはずだ
『望んでください』『求めてください』『呼んでください』言葉が現れるたびに、俺の体から俺の意思が溢れ出てくる。それに促されるように俺は
すべり台や車止めなどのステンレス製品を盗み歩いた。
違う違う違う違う何だこれは俺の体はまたしても闇に包まれていく「・・・助けて誰か助けて」「祐樹くん」俺の手を誰かが掴んでくれるそうだこれは「白子!!」
「祐樹くん、私のチョコ受け取ってくれる?」「俺…甘いもの苦手でさ、どっちかというと電線とかの銅製品のほうが」バキッ!
背後から巨大着ぐるみの一撃! 「てめえ、いつかの勝負付けるか、ああん?」「肉体言語は止めろ、愚か者。確かに姉さんにこんな馬鹿は釣り合わないがな」「……でも、生きた可能性の分岐点」 やっぱり、こいつらだ。
「着ぐるみ?お前には着ぐるみに見えているのか?」着ぐるみ(?)がそう言うと、俺の視界から完全に逃れ、予想を超える速度で馳せる着ぐるみは、そのままでは捕らえきれずに突破を許していた。
フフフ…これは着ぐるみではない。オレの聖衣だ。陰毛座の黄金聖水闘
>>1とはオレの事だッ!
着ぐるみ野郎が吼えていた頃、俺は駅前のマックにいた。
目の前の席にはすっかりむくれてしまった白子と――巨大着ぐるみが並んで座っている。着ぐるみの頭部は後ろにハズされ、中から3人の兄妹が頭を覗かせ、それぞれのやり方で敵意のこもった視線を俺に向けている。
「姉さん、コレもう放って置きませんか?このまま妄想のような時空をたゆたうのがコレにはお似合いなのです」真ん中の黒太が実に冷たくそう言うと「だよなあ」「…もうダメ、かも」一斉に頷く黒雄と白音ちゃん。おう、もーれつ。
「とにかく、てめえなんざに姉さんは渡さねえ!」何かをごまかすように黒雄が勢いよく叫ぶ。姉さんって……ん? あれ?「お前らに姉さんなんて居たっけ? つーかそもそもなんで俺たちケンカなんてしてるんだ?」
ドナルド「江戸っ子は火事と喧嘩が何より好きだからな。」
「おう、そういや大した理由なんて無かったな!」わっはっは、俺と黒雄とドナルドは一斉に笑った。「因果変動確認…レジスト開始…しっかりして、黒雄兄ぃ」「…はっ!や、やりやがったなテメエ!」「姉さん決断を。見捨てるべきです」
パシッ!パシッ!白子は平手打ちをした「いつまで遊んでんの」「えっ、いや、その」「いいわそのまま一生へらへらしてなさい。いくわよみんな」白子が遠ざかる。いやちょっと待って
このままだと俺、どうなるんだ?なあ、白子!冥王…もう一人の俺が俺の体を乗っ取って奴が俺として生きるのか?じゃあ俺は、この俺は…どうなるんだ!?俺が迷いうろたえているとドナルドが優しげに言った「お前はここで枯れていけ」
しかしドナルドと思いきや、ちょっとドナルド顔?のラノベ界アイドル黒子ちゃん。リモコンリーターを挿入させられお散歩からラーメン...
ラーメン... そう、あのタンメンを持ってきた雷来軒の出前持ちがドナルドの正体だ。
そんなことはどうでも良い。俺は白子と巨大着ぐるみが去った後も呆然としていた。平手打ちの後が、痛い。「いったい、何をどうすべきだったんだ……」
白子「どうでも良いって…、私のことなんかどうでも良いのね!」
「そ、そんなことないよ!ところであの絶対なんとか権ってどうしたんだっけ?」
「絶対命令権ならここに来るのに使った…みたいだぜ」にやりと笑う白子。その姿が歪み現れたのは鏡で見慣れた俺の姿!「…冥王!」「さてさて、もう体は完全に俺のものだし…最後にゴミを掃除をして終わろうか」
そんなわけで、冥王は町内のゴミを掃除して回り、迷惑をかけた人たちに挨拶をしてから現状回帰して帰っていった。何か色々と飽きたらしい。
こうして俺は最後の最後、消える直前まで幸せな妄想に逃げ込み、苦しみも悲しみも無く---消滅した。
初めて経験したフェラチオは強烈な快感を祐樹に与えた。祐樹は、危うく3度目の射精をむかえてしまうところであった。男の弱点である精袋の根元を強く握り、引き下げることによって女医さんは祐樹の絶頂感を押さえ込んだのだ。
「つまらん官能小説じゃな」ぬらりひょんは本を置いた。窓の外を見やり、遠い目をする。「あれからもう5年か…」
「だめだ!こんな落ちじゃ一次だって通過出来ない!」泣きながらモニターを見つめる祐樹が叫ぶ。「これじゃホワイトデーのクラス会に間に合わねー!?嫌だー、せっかくあいつと行けるっつーのに。間に合わせて見せる、燃え上がれ俺の小宇宙!」
祐樹が可能性世界の祐樹、つまり冥王に乗っ取られて5年が経った。白子や委員長もなんとか元の祐樹に戻そうとしたが存在確定した時点で最早手の施しようがなかった。
次元連結も安定し、白子達のこの世界への適応は人知れず平和履に進んでいる。一時期やや不穏な動きが見られた諜報部、ネズミー部の策動も鳴りを潜め全ては平穏だった。ただひとつ、生ける特異点、祐樹の人格破綻を除外して。
ここは都内の某ファミリーレストラン。がらんとした店内に女が入ってきた。先に席についていた別の女が声をかける「白子さん、ここよ」
喋りながら物を食べる女性達に俺は耐えられなかった「モノを食べる時はね、誰にも邪魔されず自由で、なんというか救われてなきゃダメなんだ。独りで静かで豊かで……」
隣の席のおばさん達に文句を言ってる老人を後目に白子は女性に微笑んだ。「久しぶり、委員長」
隣りの席のおばさん「あたしゃあんたなんか知らないよ!」
引きつった笑いで気まずさを誤魔化し、委員長も手を振って応えた。「久しぶりだね」懐かしさも手伝って、二人の会話は珈琲が冷たくなるまで続いた。崩壊次元の避難民。閉じたゲート。冬眠に入った更紗。姉弟の未来。だが祐樹の人格崩壊の話題だけは二人とも避けていた。
自然に話が途切れ、しばらく無音のときが流れる。委員長は意を決したように切り出した。「実は白子さん、あなたを呼び出したのはこれを見て欲しかったからなの」委員長は封筒から1枚の写真を出した。
何もない壁が真っ白の部屋、その真ん中に椅子が一つ、オレンジ色の囚人服みたいな物を着た男の人が座っている。両腕を椅子に縛り付けられているみたいだ。頭を垂れて下を見ている。その視線の先は素足と床だけだ。不気味に思う白子「なにこれ?」
「祐樹・・いや冥王よ。そしてこれが三日前の写真」それは瓦礫の山となった施設、辺りには闇色の炎と研究員の死体その中央に凄惨な笑みを浮かべる祐樹、いや冥王
「そしてこれが二日前の写真よ」深夜に駐車場の車止めを引き抜いている祐樹、いや冥王の姿があった。
「そしてこれが昨日の」言いかけた委員長だが、面倒くさくなった白子が割ってはいる「で、なんなの?用件があるなら早く言って!そんな捏造写真見せて何がしたいの!?」
「ばれたか」元委員長は小さく舌を出した。そして急にまじめな顔になった。「ねえ、白子さん。彼の人間性が破綻したのは、彼を媒介にしてゲートを活性化させたから。平行して存在する世界の矛盾を引き受けたのが原因でしょ?」「うん……」「ねえ、彼を放っておくの?」
「でも彼は、私のせいであんな風に」「そんなこと関係ないわ!・・・実は今日、連れて来てるの」その瞬間店内の喧騒がはたと止んだ。不自然な静寂。隣の席のおばさんの
老人に対する口論が終わったのだ。「…戯言だけどね」
「くさなぎかくなぎさかそれが問題だ」老人はまだブツブツつぶやいている「赤色を呼ぼうあの人なら何とかしてくれる」
まあ、人類最強だか傷んだ赤色だかは白子たちにはまったく関係が無い話だが。俺はそんな事思い浮かべながら、窓の外から見える空を見上げた。元の祐樹の心を殺した事に悔いはない。だけど今の俺は時々思ってしまう、殺す事以外に何か出来なかったか、と。…戯言だけどね。
俺がそんな妄想してると足下にドコモダケが居た。俺をじっと見てる。仲間になりたそうだ。
僕たちはこれからずっと一緒なんだね・・・もう、君を離さないよ −Fin−
隣で老人が机につっぷして永眠していたが、白子と委員長は気づかず店を出た。向かう場所はもちろん
えーと、どこだっけ?
「そう、こっちだった」「……委員長、相変らず方向音痴だね」店の駐車場では、元生徒会長が待っていた。「お久しぶりです。良い車ですね」後部座席に乗り込む二人。「いや、中古さ。――じゃ、行くよ」助手席の真奈に声をかけると、元生徒会長はエンジンを掛けた。
4人を乗せたリムジンが滑るように走り出す。白子は車に治外法権の青ナンバーが付いていたことが気になったが、深入りは危険と忘れることにした。
地中海沿いの海岸を思わせる、優雅な夕暮れのオレンジの景色にリムジンは15分ほど走ると見たこともない繁華街に入っていった。委員長のお薦めのしゃれた淫靡な雰囲気が漂う店、オイスターバー「ポルノ・ロワール」はあった。
もちろん通り過ぎた
「ああん、おごりなら行ってみたかったのに」委員長は残念そうだ。やがて車は高級住宅街の中へ入って行き、その中でも一際大きな屋敷の門を潜った。「さあ、こちらです」元生徒会長の案内で、4人は駐車場からエレベーターでかなり深い地下室へ降りていった。
地下室の扉を開くとそこは新宿のデパ地下だった。「試食はタダよ」
もちろん通り過ぎた
次の階は何故か甲子園、次は富士山、次は国会議事堂、次は鳥取砂丘、次は・・、次は・・、次は・・「いったいなんなよこれは」「時空が歪んでいるんだ」チーン最下層についた
「へいらっしゃい!」雷来軒だった。カウンターでタンメンをすすっていたが杏里が顔を上げる。「あ先輩お久しぶりです」
もちろん通り過ぎた
最下層すら通り過ぎエレベーターはまるで底無しの闇に向ってるようだ。「元会長どこが目的地なんですか?」「時空を世界を歪めている特異点冥王の下へ、奴を消去します」
しかし、本当に歪んでいたのは時空でも世界でもなく元会長自身の性癖であったのだ。元会長の自分を見つめる目はトロンとしている、性器からはタラタラと愛液が湧き出し太腿の内側を濡らすだけではなくポタポタと元会長の足元に落ちる、ブルマの匂いを嗅ぎながら
「たしかに、削除の必要有りかも……ね」杏里が物憂げに見る先に、超硬質ガラスの牢獄。その中に拘束具を着せられた祐樹が居た。「此処までしなければ、駄目なんですか?」白子の問いに元生徒会長が答える。「まだ足りないくらいさ。時々、上の世界に影響が出るだろう?」
元生徒会長はこの四年で雄雄しく生やした髭を撫でながら上のモニターを起動させる。「影響は多次元に及んだよ。彼一人が歪み捻じれただけで、ね」
元生徒会長「おかげでこの辺りにいると、体のどこかの毛が伸びてくるのよ」
まるでしゃべる毛玉ね。男?女? 白子は心の中でひとりごちた。その黒い毛玉はさらに言葉を続ける―
「まあ私の髭が伸びるぐらいなら問題は無いんだがね。…落ち着いて聞いて欲しい。祐樹君を元に戻すのは死者蘇生クラスの奇跡が必要だと我々は結論付けた…そして、それを受け先日、国連安全保障理事会で彼の消去が可決された」
もちろん通り過ぎた
「何処へ行く気だね?」通り過ぎようとする白子の背に元生徒会長の声が突き刺さる。
声と共に髭が突き刺さる!!
「がっ…ぐrふぁぁ何を…する」吐血する白子。「そろそろ正体を現したらどうだい?偽者君」
着ぐるみが崩れ中から冥王が顕れた見ると拘束具の祐樹は音もなく崩れていた。「逃がさんぞ冥王ここならお前を消滅できる」「やめて下さいよ〜元会長♪」「その声と顔で喋るな!」
一方その頃本物の白子は、彼らのいる最下層の1つ上の階層にいた。
「ったく、そろそろクライマクスにいかないといけないのに……これ以上話をややこしくしないでくださいよ」祐樹はまるで何事もなかったかのように笑っている。ぞくりと、冷たいものが元会長の背筋を伝った。皆が知るあの好青年、北里祐樹はもう消えてしまったのだろうか?
もちろん北里本人だった
元会長「あっ!あそこに幻のロリ本が!」、祐樹「ええぇ!どこ?どこ?どこ?」、元会長「…やはり、お前本当は祐樹だな?」、祐樹「……」、元会長「冥王の意識はどうなったんだ?」、祐樹「…奴は俺の意識に吸収されたよ」、元会長「皆の所に帰らないのか?」、祐樹「……」
「なんで俺なんかの為に5年もかけずり回ったんだよ? ……真奈のことも構ってやれよ」元会長は、苦笑いを浮かべた。「お前、別世界で、叔父に世界を選択させられたんだろ?」「ああ」「彼は私の異次元同位体だ」「な――!」「私には、責任の一端は有るんだ」
俺は何も言えなかった。言えるはずもない。だって、話の内容わかってないんだもん♪でも、適当に話は合わせておこう。
と、とぼけてみたが本当は何でも知っている。何故なら…
>>923こそがこの世界すべての元凶であるところの…
「祐樹の中に取り込まれたカオス」元会長はそう言って言葉を句切り、しばらく祐樹を見つめた。「異次元同位体の私が真奈と居る世界を望んだばかりに、辛い目にあわせてしまった。お陰で、今の私は十分幸せだ。だから、埋め合わせをしなくてはならない。そうだろう?」
俺の両手が俺の意思に反して動き出した。俺の中の923が何かを伝えようとしているのか?そばにいた杏里を捕まえた
「じゃあ俺の糧となりな」杏里を引き寄せた時ドン!銃弾が俺を貫いた「やはりお前は祐樹、冥王、様々な人格が混じり合いカオスとなっている」「何を」ガラガラ部屋が崩壊していく「思い出せ君が誰なのか」
「思い出すも何も俺は俺だよ、生徒会長だよ」
「俺だよ俺、俺。車の事故で人に怪我させちゃって、今日中に相手の口座にお金を振り込まなきゃ逮捕されちゃうんだよ〜、だからこれから言う口座に振り込んでくれ」
突然わけのわからない事を喋りだした祐樹を元会長は悲しい目で見た。ゴゴゴゴゴ!「この部屋は間もなく消滅します、あなたが誰か思い出せたのなら脱出できるはずです」そして部屋には祐樹だけが取り残された
俺は誰だ? クリスマスから彼女をつくろうとつまらないヘマばかりしていた俺か。それとも、母さんをゲート開放実験で亡くし、途方に暮れていた俺か。それとも全ての可能性時空を混沌の中で破壊しようとした俺か。ん、誰かに何か渡そうとしたんだっけ? 誰だったかな。
「何を言っているんだ、俺は祐樹じゃなくて生徒会長さ。元会長と思っている君が北里祐樹本人なんだよ」
934 :
イラストに騙された名無しさん:2007/03/16(金) 06:25:05 ID:VJqlX9N8
祐樹「はは、よく思い出したね。でも、カウントダウンは止まらないよ」元会長「うそだろぉぉぉ!死にたくないよぉぉぉ!俺まだ女をしらないのにぃ!!」祐樹「ほら、いい眺めだろ」っと、杏里のおぱいをぽろーんと放出。元会長「ウホォッ!!」パリーンと破られる強化ガラス。
「あ、ごめん。ドジちゃった。てへ(コツン♪」
強化硝子から、頭だけ突き出した祐樹がそういって力尽きる。「おぱい(杏里専用ミサイル、正式名称Oπ)は操作可能なんですよ」
そこで目が覚めた。
そこは崩壊していく白い部屋そうだ俺は祐樹だ激しい頭痛がしつつも立ち上がる。とにかく脱出しなければ、出口は部屋の中に無数にある。どれだ、どの扉からでればいい。
939 :
イラストに騙された名無しさん:2007/03/16(金) 22:45:19 ID:NumZvqB2
そこで目が覚めた。
扉・・・扉か。出口、逃げ口、脱出口・・・俺はどの扉も選らばない。「俺は・・・俺だ」意思を持って祈りを持って俺はこの白い部屋…壊れかけの北里祐樹の精神に座り込んだ。
「偉そうにいってるけど単なる引きこもりよね」「そうですよね」杏里が呆れ顔でうなずく。
ここで唐突に踊りたくなったので、杏里を誘った。
「しゃるうぃだんす?」「同じ阿呆なら踊らないと損なんでしたっけ?」「その理屈だと、見ないで、踊らないのが一番賢いっていうことになるわね」
祐樹は踊った。一人で踊った。始めは誰も踊ってくれなかった。だがやがて一人の人物が一緒に踊りだした。元生徒会長である。二人で踊るオクラホマミキサーは永遠に続くかのようだった。
「祐樹よ、私は思ったのだ」「なんだよ」額に心地よい汗。「お前の心には愛がない」「はあ?」息の合ったターンが決まる。「だから奇怪な行動に走る。そしてより愛から遠ざかる」「どうでも良いけど、アンタ上手だな」間違いなく最上ペアだ。二人の踊りは周囲を魅了した。
946 :
イラストに騙された名無しさん:2007/03/17(土) 15:33:23 ID:Iss+BAf8
杏里「あ、白子ちゃん♪やっとたどりついたんだ☆みてみてー」白子「はぁはぁ、疲れたわー…ん?どうして二人とも踊ってるのかしら。…違う!」杏里「なにが違うの?」白子「二人は冥王に踊り殺されようとしてるのだわッ!」杏里「ああッ、なんてことなのッ!?」
「私と代わりなさい!ほら足運びはこう、もっと腰くっつけて、視線下げちゃダメ!」なぜか白子のダンスレッスンが始まった
踊りの輪は次第に広がっていき、いつしか世界中の人達がその輪に加わっていた。世界中の人達の意識が手を取り合うように繋がっていく。
ああ、僕はひとりじゃないんだ
でも、このフォークダンスで女側になったのは罰ゲームなのかな?まあ楽しいっちゃ楽しいけどね。踊ろ!踊ろ!輪になって踊ろ!
あ〜られ音頭でんちゃちゃっちゃ〜ぺんぎんむらに日がのぼりゃ〜ぶたさんまいくでコケコッコ〜♪
「せからしか!」 はしゃぎ過ぎて叱られてしまった。叱ったのは親父。頭にターバンを巻いた、こてこてのインド人だ。
「父さん、俺この人と結婚するよ」
「いや、私はちょっと」元会長は困惑している。「折角、世界を作り替えてまで手に入れた真奈が居るんだ。気持ちは嬉しいけど、な」「おい。ちょっとした間違いを真に受けるな。――なあ、白子…」銀色の虹彩が潤んでいる。「なによ。またふざけてるの?」怒っていたらしい。
「いや、冗談だよ」俺は、白子の怒りから逃げるようにして、次のパートナーの手をとる。その相手は
956 :
了解:2007/03/18(日) 10:19:45 ID:12Ezw1Jt
俺だった。「よう、久しぶりだな」冥王とも呼ばれた俺の舞はほれぼれするほど優雅だ。俺と俺が踏むステップは際限なく続き、いつしか世界は俺の幸福で満ちてゆく。――そして、気が付けば俺は寒空の元で一人至福のステップを踏んでいた。今日は2月14日だ。
「おい祐樹何ぼさっとしてんだ」「雅人か、いや何か長い長い夢を見てたような?」「はあ、それよりこれから酒盛りな彼女と過ごすとかぬかすなよ」俺は強制参加させられた。うーん記憶が曖昧だ
「あら遅かったじゃない」居酒屋ではもう宴が始まっていた。声をかけてきた白子の隣に座る。向かいの杏里が「どうしたんですか先輩、疲れた顔して」と聞いてきた。
959 :
イラストに騙された名無しさん:2007/03/18(日) 12:17:08 ID:JGhhs25m
「ここ(居酒屋)のつくねが肉棒型で、俺が白子によく『俺のつくねを食べなさい…』と言ってたのを思い出したよ」
この店で飲むなら土佐之鶴かな?寒いときはポン酒で鍋がいいよな、心まで温まる気がして。
呑んでいるうちに穏やかな気分になる。乱れていた心の中が穏やかにまとまり、ひとつになって行くような。『さようなら。そして、これからも宜しくな、俺』 暴れていた最後の心の欠片がそう言って静かに消えると、世界がほんの少しだけ優しくなったような気がしてきた。
と、ここでネタばらし。
実は俺が俺なのだがまあ、俺も納得した事だしどっちにしろ俺は俺なわけで…まあ、実は対した違いは無かったんだよな。
「どうしたの祐樹くん?」「し、白子さん」涙が自然に溢れてきた、まるで数百年に声を聞いたようだ「ちょっと本当に大丈夫」「何でもないよ白子さん」俺は今の平穏が奇跡だと思った
とてもきれいな銀色だ。
彼女の髪と瞳を見て、そう思う。
考えてみれば、この銀髪と銀眼、「ゲートを越える聖徴」が無ければ、
彼女が慣れない異世界で苦労することもなかったのだが、
それをおいても俺は、彼女にこの髪を、瞳を与えた偶然に感謝している。
この美しい奇跡に。
まてよ、本当に偶然か?
なにしろ別の可能性世界では、真奈を手に入れるためだけに世界を作り替えた
俺の叔父、元生徒会長の異次元同位体が居たのだ。
今のこれが、俺が覚えていない世界での俺が選んだ物でない保障は何処にもない。
俺、俺、そして俺。
俺の中のたくさんの可能性。
そいつらが俺にささやく。「今だ! 言うべき事をいってしまえ!」と。
だから俺は、ありったけの勇気を振り絞って、言葉を続けた。
「な、なあ白子、さ、ん。俺と……」
彼女は、笑って応えてくれた。
終わり
「終わりよ」彼女は、笑って応えてくれた。でも目は笑っていなかった
「今回の件私も悪かったけど8:2で祐樹くんが悪いからこれで終わりね」バコーン!俺は空を飛んだこの痛みも日常が戻ってきた証かな?
こんどこそ本当に完
つか
>>965はいくらなんでもルール違反すぎやしないか?
ラストはいつもやってるだろ。
ああでもしなきゃ、話が閉まらないよ。
取りあえず、最後まで終わって良かったよ。
出来れば、もうちょっと中盤のダレ方をどうにかしたかった。
下ネタはともかく、都合の悪いの全てスルーはどうかと…。まぁ、スルーしたくなるのも解るけどリレーだからなぁ。
しかしまあ今回は禁止事項オンパレードだったな変な粘着いたし
次どうするよ?
粘着が一人いるだけで、プロットが壊れるのがわかったから、手のこんだプロットは無理だ。
>>970 いや、いつもじゃないし。
それにいつもは一応本当に終わってから付け足す感じだったから無視できたが今回のはなあ。
一応あと数レスで終わりそうな流れだったのに無理矢理終わらされた感じがしてね。
いや、まあいいけどさ。
委員長「ここ埋めますね〜」
粘着出た時とか、粘着再来?な時とか、普通に次の展開話し合いたい時とか
たまに、このスレを語るスレ欲しくなったな。
あったら、速攻落ちるだろうから、実際にはいらないけど。
俺的には、繋げるつもりでさえ書けばそんなに酷くはならないと思うんだよね。
実際にはそうじゃないから困るわけで。
しかし、学園モノもいい加減飽きたなあ。
一番飽きたのは、主人公の人格がクズってパターンだけどね。
他人が読んでも楽しめる、そんなリレーラを一度は見てみたい。
誰かが悪乗りするだけでとたんに屑主人公になるからなあ。
対抗策としてダブル主人公とか?
学園ものは初期にキャラが知り合えるのと同じ団体に所属してるのが利点だろ
舞台設定で楽っちゃ楽何だよなあ
次はどんなのにする?
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乙です。
I am a cat.な出だしですね。
個人的にはお店ものなんてのもいいかなと思ってましたが
なんにせよ、「我輩」が一人称と言うのは癖のありそうな主人公になりそうで楽しみです。
我輩ではなくなってしまって残念。
序盤は話しが跳ぶんで、参加しづらい
さて、自演埋め
ラストはマイトガイン風になんのかな?
>>986 創造と破壊が三次元人か?
中ボスはドリルにやられるわけだ。
と、俺がイタクてヒドイ自演埋め
だが断る