――つまらない本なんて、この世にない
ドニー・ナカジマ(大英図書館職員)
我らは褒めちぎるものである。
楽しめぬ小説の在るは己が不明のゆえと知り、ひたすらに感性を錬磨するものである。
まだ踏み初めぬ地雷原に遊び、身を裂く鋼球の滋味を愛でるものである。
心を開け。 水となれ。 正負の別など忘れてしまえ。
あらゆる瑕疵の裏を読み、作者でさえも無自覚な深い含意を掘り当てよ。
ここは最果て、よかった探しコロシアム。
心ゆくまでさあ褒めちぎれ――!
まとめサイト
ttp://www.tumasyo.org/ スレのローカルルール・関連スレ等は
>>2-5あたりで
・ここはつまらない小説を無理矢理褒めちぎるスレッドです。
・褒めちぎり対象は商業出版されたライトノベルのみ(ライトノベルの定義は板ルールに準拠)
・新刊の褒めちぎりは公式発売日の24時(翌日0時)解禁。フライングに注意!
・世間の評価が高い作品でも、あなたがつまらないと思えば紹介できますが、
多数のファンの反感を買うリスクをお忘れなく。
・逆に、あなたの好きな作品が紹介されていたとしても、あくまでその作品は褒められているのだとみなし、
紹介文に対しての抗議・非難などはご遠慮ください。
・地雷作品をお探しになられている方。 地雷作品の購入をしようかと逡巡なされている方。
当スレはあくまで“褒めちぎる”スレですので、以下のスレをご利用下さいますようお願い申し上げます。
・とはいえ、厳密に“褒めちぎり”になっていなくても面白ければOKです。
ネタの幅を狭める非難は控えましょう。
・地雷を踏んだら依頼するより自分で褒めちぎりましょう。
どうしても自分ではできないというときには、このスレではなく下記の雑談スレで依頼しましょう。
【雑談スレ】
ライトノベル=低俗小説?
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1050258811/
言ってみるものだな。乙。
かのこんの人マダー?
もう駄目だ 俺たちはもうおしまいだ
うるせえ!!馬鹿野郎!!
もうつまらない小説の相手なんかいやだ!!もう限界だ!初代
>>1もまとめ人も俺たちを見捨てやがった!!
何いってんだおめえは どこにも出れねぇしどこにも行かさねぇぞ
俺は帰る!!もういやだ!!
どこに行く気だ?おまえの墓穴はここだぞ
墓標はこの馬鹿でかい掲示板 墓守りはあのおっかねぇスレ立て人だ
碑文にはこうだ
「すごく格好良い職人達が 悪い地雷をやっつけて すごく格好良くここに眠る」
だがおまえのせいで変わっちまう おまえがメソメソしてるから
「イラストに騙された名無しさん 女の様に泣きながら 虫の様にくたばる」
冗談じゃねえ おまえには無理矢理でもカッチョ良く死んでもらうぞ!!
好き好んで金払って好き好んでラノベ読んでんだろが!! おい住人!!
だったら好き好んで地雷踏んで死ねや!!
糞・・・ッ くそォ 畜生(ファック) 畜生(ファック)!!
それにな まだ死ぬときまったワケじゃねえよ 俺達ゃディフェンスだ
ホレ!!さっさと褒めちぎり文を書くんだよ!! オフェンスが今 点数をひっくり返すさ
さすがクラウザーさんだ
乙
980越えで落ちたの?
10 :
イラストに騙された名無しさん:2006/10/29(日) 23:38:41 ID:xuB2mfyb
>>6 ベベベベルドナット隊長をあんなチンコヘッドのオサレコンプレックスと一緒にするなぁぁぁぁぁっ!
11 :
イラストに騙された名無しさん:2006/10/29(日) 23:40:07 ID:ubDs98eF
かけよ
13 :
イラストに騙された名無しさん:2006/10/30(月) 00:37:27 ID:w/5BOx5G
はかった喃、はかってくれた喃、電撃
という経験をしてからラノベ読んでないんだが
最近の地雷原はどこなんざんしょ?
>>13 新規レーベルは何か大体地雷とも呼べない程度に地雷を集めてくれてていい感じ。
15 :
イラストに騙された名無しさん:2006/11/01(水) 10:14:41 ID:oNI3T5Yi
最近地雷に遭遇してないな…保守あげ
「東京忍者」
その一冊の本を手に取ったのはもう何年前だろうか。
まだ子供だった自分は、こみ上げる感情の意味も知らず、ただ本棚の奥に封印することしかできなかった。
しかしその存在は心の一部に、楔のように刻まれ続けていた。
いつしかその小説は時の流れと共に消え去り、その細部はもはや思い出すことができない。
しかし時折蘇るのだ――あの、衝撃が。
もし再び出会うことがあれば、今度こそその隅々まで味わい尽くしたい…そう思いながら、今日も私はブクオフを巡るのであった。
かのこんの褒めちぎりの人こないかな
かのこん褒めちぎってる者ですが、5巻ネタ投下にはもうちょっと時間がかかります。
生活環境が変わり、読書&脳内遊戯に割ける時間が激減しちまって……
普通に感動したところをその感情のおもむくままレビュー書けば
そのまま完成する気がせんでもない。そのぐらい突き抜けてる。
かのこん…。
乳は地球を救う?
褒めちぎりは大好きだし、積極的に投下したいが未だ地雷原に
向かおうとすると足がすくんじまう。
ちくしょう、俺はこんな程度の男だったのか・・・
>>21 いや、勇気と無謀は違う。違うんだっ!
だから、キミは決してチキンじゃあないっつ!!!
なので、安心して特攻汁w
53 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2006/11/06(月) 23:45:24 ID:WT4+1Lid
ネットで魔女式ってのが評判だったので購読してみた
初めの印象は、Fateと極度にシンクロしてると思ったが
くじけずに読み進めてみると高い評価を与えられる作品だとわかった
鎌池先生の文章の軽さ、魔術の現代的な解釈、優れたエンタメ性、
御影先生の深くてリアルな内面描写、甲田氏のグロ描写、
それら全ての作家の特徴を併せ持ってる作者だと思った
魔女式一冊でシャナ全巻に匹敵するのではないだろうか?
刊行ペースが上がれば禁書に並ぶくらいの話題作になるかと
そういえば2巻出るんだよな。何か普通に楽しみにしてしまってるから困る。
>23
一体どこのどなた様だその褒めちぎりは
優れたエンタメ性って結構魔法の言葉だよね。
27 :
イラストに騙された名無しさん:2006/11/11(土) 18:51:51 ID:tjn+lCOk
「超鋼女セーラ」 寺田とものり HJ文庫
少し読んだだけで、『護くんに女神の祝福を』に似た、わくわく感に包まれた。
女の子を助けようとし、ピンチに陥る主人公。
そしてそれを助けた謎の女の子は、主人公に軽いキスをして去っていく。
ひょんな事から出会った、主人公と超鋼女と呼ばれるロボットのヒロインとのラブコメ。
ロボットと人間の恋という難しい問題も
主人公の亡き父親が、人間と機械の区別がつかなかった事から考えてみれば、
息子の彼にこの性質が受け継がれていてもおかしくはない。
場面は進んで付き合うことになり、キスをする二人。
照れながらロボヒロインは呟く。 「嬉しいな、ファーストキスだ」
どうみても2回目のキスだが、これは作者が間違えた訳ではなく「愛のあるキスでは」という意味である。
それは主人公がこのセリフに何の違和感も感じなかったことからも感じられる。
中盤からはラブコメを一旦中断し、手に汗握る熱いロボットバトルが余す事無く展開する。
力を合わせねばならないにも関わらず、仲違いしてしまう二人。
しかしロボヒロインのピンチに駆けつける主人公。
そして主人公は瞬時に状況を分析し、的確な作戦を立て、臨機応変に行動する。
その突然の敏腕コマンダーっぷりも、亡き父親の設定を考えれば、むしろ当然とも言えよう。
序盤のラブコメなど、ほんの序章にしか過ぎない。
1巻でありながらも、17人に及ぶ豪華な登場人物が織り成す、ロボットバトル、開幕!!
>主人公は瞬時に状況を分析し、的確な作戦を立て、臨機応変に行動する
ここらへんが臭いw
>1巻でありながらも、17人に及ぶ豪華な登場人物が織り成す
ここもなんかヤバそうw
いや、すでに「超鋼女セーラ」の時点で(ry
タイトルからして手を出さずにはいられないよな
そしてあらすじを読んで無言で本棚に戻す、と。
いや、買おうよ
このスレでネタにするためにw
>主人公の亡き父親が、人間と機械の区別がつかなかった事から考えてみれば、
これはなんだ、認知障害なのか?
>>27 ロボットヒロインと聞けば身体・脳内共にピンクのチンコロボを連想してしまい
必然的に主人公が49歳のおじさまに脳内変換される我カムヒア
34 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2006/11/12(日) 22:42:09 ID:ERfXrN4S
>>33 俺は『かのこん3』だけを買ったが、あれはマジでエロかった。
主人公が何かの衝撃で気を失って、気がついたときには「自分が素っ裸
で布団に寝かされていた上に、2人の女の子が素っ裸で添い寝していた」
って展開があったな。さらに「主人公のチンポがあっという間にカチカチになって、
その勃起したチンポが女の子のお尻に当たって、女の子が喜ぶ」シーンもあった。
あと日常的な「おっぱい枕」とか。ひざ枕ではない、おっぱい枕ねw
「百星聖戦記」全10巻 ひかわ玲子 富士見ファンタジア文庫
次々と襲い掛かる苦難、それを乗り越え成長する主人公、定番ですけどやはり燃えますよね
そんな貴方にお薦めする珠玉の一作です
主人公を襲う最初の試練、それはヒロインが序盤にもかかわらず油ぎった大臣に××されます
並の者であればいきなり挫けそうなイベントですがそこは勇者たる主人公、精神的ショックの
あまり顔が別人のようになりながらも乗り越えます(ヒロインも、勿論別人のような顔、可哀想に・・)
その後、タイトルにある「百星」の通り、たくさんの魅力的なキャラクターとの出会いと別れに
多少記憶が混乱しつつも世界の争いを鎮めるという目的に一歩一歩着実に近づいていきます
そして物語はフィナーレを迎えますが、ふと気付くと1巻を手に取ってから10年以上の月日が
流れている事にあなたは驚くでしょう、ストーリーの壮大さを感じざるを得ません
そして最後に貴方を待つ衝撃のラスト・・・・・・・「第2部へ続く」
しかし恐れる事はありません、ここまで幾多の試練を乗り越えた主人公なら迷わず突き進むでしょう
そう、主人公は貴方なのですから!!
ヤバイ。
読んだ事があるだけに
>主人公を襲う最初の試練〜
>そして最後に貴方を待つ衝撃のラスト〜
この二行吹いたw
何が悲惨って絵買いしたラノベの絵師変更ほど悲惨なものは無いなw
イコノクラストが変更された時、もう駄目だと思った。
まあイコノはあとで新装版出たからまだ救いがあるよなw
てかあれ、つまんないか?
「モノケロスの魔杖は穿つ」 伊都工平 MF文庫J
緻密にして精緻な設定と独特な世界観が絡み合って生まれる、この作者ならではの雰囲気。
既存のファンタジーとは一味も二味も違う、新たなファンタジーを体験したい。
そんな貴方におすすめなのがこの一冊。
主人公「立木ヒロ」は世話焼きの姉「霜夜」や両親と暮らすお人好しな高校一年生。
姉や風紀委員のポニーテールの活発な美少女「律」といつもの生活を繰り返すはずだった。
しかしある日、隣のクラスのちょっと変わった美少女「麻奈」が怪しげな男に襲われ、
その男を魔法で撃退するところを目撃してしまう。
「あなたには『冠(ケテル)』の印がある。」
麻奈の残した謎の言葉・・・。その日を境に、ヒロを取り巻く現実は非現実へと少しずつ変化していく。
前半では主人公やヒロイン達の学校生活、そして麻奈の操る魔法についての説明など比較的
緩やかな展開が続いていく。不思議系猫耳娘「麻奈」、活発ポニーでボクっ娘の剣道娘「律」、
包容力豊かな主人公を溺愛する「霜夜」など萌え要素を展開していき、ヒロイン達(霜夜除く)
の水着姿での読者サービスなど、青年、オタク層へのアピールも忘れない。
後半は前半と変わり急展開。主人公がテスカポリトカと呼ばれる魔術者集団に命を狙われるハメに。主人公
は彼らにとって重要な『新しい月』というものらしいのだが・・・。彼らの追っ手を辛くも退けた主人公達だが、
彼らの前に現れる意外な敵の存在が。主人公達はテスカポリトカを倒すことができるのか?
そして主人公に秘められた力とは?
『新しい月』、『冠(ケテル)』、『ミラー・ライン』、『ウロボロス・リングたる王、騎士、魔術師、司祭』
物語を読み進めるたびに溢れ出てきて止まらない、様々な謎に膨大な設定群。
作中で麻奈が使う魔法など、スレイヤーズやオーフェンなどでおなじみの魔法の表現をさらに進化させた形と
なっており、見た者にはライトノベル界における魔法という何気ない一文が、確実に進化していることを体感
させるだろう。下に麻奈が使う魔法を載せておくので、少しでも進化を感じ取っていただければ幸いだ。
「the tools of 『the magician』[ガラクタ道具の真価]」
私はこの魔法の斬新さに驚嘆と、伊都公平の非凡なる才能を垣間見たことは言うまでもない。
また「ウロボロス・リング」は巻末に設定解説を入れなければならぬほどの複雑さ。
作者がいかにこの作品に熱意を込めてきたかが分かるだろう。
その緻密な設定を作中に余すことなく書き切った著者に、私は賞賛の言葉を送りたい。
早く続きが読みたいと願う読者にとっては嬉しい事に、この本は続編が出ることがすでに決定している。
大ヒットをすでに予測しているMF文庫J編集部の先見の明には脱帽というほかない。
この作品がメイサク「第61魔法分隊」に続くメイサクであることを、私は自信を持って断言しよう。
GJ
手出したくなった
テスカポリトカってメキシコだかペルーだかインカの邪神だっけ? とにかく
そんなマイナーの神がなんで魔術結社の名前なんだ……
何にせよ近頃こういうの流行ってんなあ。
寝ようと思ったら、俺の文才の無さのせいで誤解させてるようだから追記しとく。
>>45 テスカポリトカは古代アステカで夜と戦いを司る神だそうだ。
王である『神テスカポリトカ』とその配下たる『テスカポリトカの使い』達が形成する
魔術的な集団または国家の名前が『テスカポリトカ』。
上記が作品中でのテスカポリトカの説明文意訳だ。あらすじ部分に説明的な長文は入れたくなかったんで
魔術者集団と書いたんだが、説明不足だったようだな。すまん
酒の勢いで初めて書いてみたが、ちゃんと書くのは難しいな。途中から酔いも醒めてしまったw
過去に作品を褒めちぎってきた職人のすごさを再確認したよ。職人達&このスレ住人に幸あれ
ウロボロス・リングってそんなに複雑だっけか?
陰陽五行と2割は共通していて、相克がない循環サイクルだろう。
あとはセフィロトについての知識があって、パスをそらで言えるなら楽勝。
それと、登場キャラの魅力についても語ってほしいと思う。
主人公がとても聞き分け良いせいでスルーしているけど、麻奈が完璧に電p……じゃなくて、
一手も8兆手も先を読んでしまう知能の持ち主で、主人公をいつもリードするところとか。
ただ、ちょっと独り言の多い性格なのが俺にはちょっと合わなかったな。
あと、出てくるオブジェクトのギミックと、絵師のハーモニーにも注目したい。
ヘアバンドが変形してネコミミになるんだが、一般人にはそれがどういうギミックなのか想像もできない。
だが、絵師が「普通にネコミミを描く」という斬新な技法でそれを解決した。
こういうのは挿絵のあるライトノベルという土壌を有効利用した一例になると思われる。
一番最初に出てくる"杖"の絵なんて、
もはや文章中にそういう描写があったか疑ってしまいかねないくらいに
人智を越えた素晴らしい形状となっている。
それ以降の文章でその斬新な使用法が解説されるんだが、
まったく想像もつかないほどのバトル描写に度肝を抜かれた。
おすすめ。
普通に褒めてるように見えるなwGJw
>巻末に設定解説を入れなければならぬほどの複雑さ。
この辺が臭い
49 :
45:2006/11/16(木) 09:09:56 ID:l4SGekF/
>46
いや、オレの勘違いっつーか作者への突っ込みだから気にしなくていい。
にしてもアステカ生まれの魔術結社か。恐山のイタコがハバ利かせてるようなもん?
えーとアレだ、褒めちぎり的にはマイナーな宗教に光を当てた斬新な設定ってとこか。
グタグタ質問せずに、本を読みばいいんじゃないかな?かな?
アホ抜かすな
52 :
45:2006/11/16(木) 15:19:14 ID:iJ9vRMKg
>50
何がグダグダだよ。ムカつく言い方だな
>>45、
>>50 ネタスレなんだからまったりいこうや。
つまり国が神様そのものって設定なの。
日本は神。アメリカも神。インドも神。
恐山のイタコも
>>45も平等に日本神の一部なのよ。
テスカポリトカはある日常アイテムを使った国民一人の魔法の国。
54 :
1/3:2006/11/17(金) 20:14:26 ID:o7/v8MA6
「ぷにぷに・ぽえみぃ 〜小林伝説〜」 黒田洋介 角川スニーカー文庫
5年も前の作品であり、また少々複雑な経緯を持つ作品でもあるため、
その説明のために行数を割くことをまずはお許し願いたい。
現在ヤングキングアワーズで連載中のギャグ漫画「エクセルサーガ」を原作とするテレビアニメ、
「へっぽこ実験アニメーションエクセル・サーガ」。
その第17話、「アニメーションUSA」で出てきた架空のアニメが、「ぷにぷに・ぽえみぃ」である。
これは後に「ぷにぷに・ぽえみぃ」という題名でそのままスピンオフ作品として実際にOVA化したが、
今回紹介するのはさらにその作品を脚本家・黒田洋介の手によって、内容も新たに書き下ろしてノベライズ化したものだ。
今となってみればあの稀代の名作「かのこん」の出版元、MF文庫Jから発売されることになった
「くじびきアンバランス」の先駆けとなった作品とも言えるかもしれない。
ちなみにこのOVA、製作者側のテンションが暴走を極め、途中でギャグアニメかアダルトアニメかわからなくなり、
実際ビデオ化されたものを日本で購入し帰国しようとしたカナダ人が税関で引っかかり、泣く泣く放棄したとか、
ニュージーランドでは政府映像審査機関で児童ポルノ指定をうけて販売を禁止されたとか、
そういう曰くつきのアニメであったりもする。
さて、それはさておき「小林伝説」である。
本書にはあとがきの他、OVAを手がけた監督やプロデューサー、主演声優による解説も載っていて、
そこで口をそろえて皆が皆この作品を「へっぽこだへっぽこだ」と揶揄しているのであるが、
私はその意見に頑として「否」と言いたい。
確かにこの作品は意図して「へっぽこ」に見せかけたシーンが数多くある。
だがそれは単なる見せ掛けに過ぎない。
この作品は記号化が進み、その構造自体が持つ物語のダイナミズムを失って単なる萌えの為の道具と化した
「魔法少女もの」の復権を切に願わんとする、アニメ脚本家・黒田洋介の悲痛な思いが込められた作品なのだ。
55 :
2/3:2006/11/17(金) 20:16:49 ID:o7/v8MA6
そもそも「魔法少女もの」が本来的に持つ、作劇上の魅力とは何か。
一つは数多くある少年漫画と同じように、感情移入の対象となる主人公が異能の力を持つことで、
アニメ・漫画の主な対象年齢である中高生が日々内に秘めている超人願望を満たすものである、と言うものがあるだろう。
これはそもそも「魔法少女もの」が本来少女漫画に端を発していて、感情移入の主体が女の子達であったことから
主人公の性別をこれに合わせたことが原因なのだが、
「魔法少女もの」が少女漫画の枠を突き破り、対象の性差を乗り越えるまでにオタク的市民権を得た時、
そこに別なる物語的ダイナミズムを得ることになる。
端的に言ってしまえばそれは「悲哀」である。
少女が主人公となることで、異能であること、それによって起こり得る周囲との軋轢、苦悩。
そういったどちらかと言えば後ろ向きで、内省的な、より生に近い感情を、自然な形で物語のギミックとして組み込むことが
「魔法少女もの」には出来るのだ。
(この論点に性差別的な視点があることは私自身否定することが出来ない。
ただ一つ言い訳が許されるなら、現代日本の一般的意識として「男が何かにうじうじ悩むのはヘタレ」という
ものが厳然として存在するのは遺憾ながら事実であり、
そうであるが故にそういった苦悩、逡巡を無理なく馴染ませるには少女の方が無理がない、
という構造それ自体をひっくり返す程に享受者側の意識が成熟していないと言うことを考慮していただきたい。
また本論では私の筆力不足のためこのような論理展開にならざるを得なかったが、
こうした心理表現面の充実は、本来少女漫画が少年漫画に対して持っていたアドバンテージでもあり、
それがそのまま「魔法少女もの」に適応された、と言う側面も大きい)
56 :
3/3:2006/11/17(金) 20:18:19 ID:o7/v8MA6
本作品ではこのあたりの描写が、実はかなり凝ったつくりになっている。
主人公であるワタナベぽえみ、自称小林は、とにかく奇矯な行動を繰り返す。
駆け出しの声優である彼女は、演技力はともかく演技への熱意だけは一人前で、
突然現れた葛飾区担当の魔法使いに「貴女は地球を守る魔法少女なのよ」
といわれても「いやっスオーディションに行くッス」と頑として反論し、
ありもしない悪女役を演じるため「ねぇ、ルパ〜ン、ルパ〜ン」としなを作ってイメトレに励む毎日。
普段の日常面でも一事が万事そんな調子で、これはOVA版からの流れのためか、
業界ネタやエロゲネタ、エロ方面に話題が流れることが多く、
親友と共演したゲームが「愛姉妹妻」と言うエロゲだったり、判っているだけで二人と百合百合な関係を持っていたり、
また魔法少女形態でもデフォルトで乳首丸出し、あるときなどコスチュームの着付けがうまくいかず、
(恐らく)魔法少女史上初のトップレス魔法少女としてバトルシーンを演じていたりもする。
このあたりの描写はあまりに強烈で、確かにこの点を取ってこの作品を「へっぽこ」と評するのも無理はない。
だが、ここで留意しておかなければならない点が一つある。
それは恐らく十人が読めば十人とも、そのへっぽこでアナーキー極まる描写のために、
このワタナベぽえみを「頭が可哀想な奴」と認識する、と言うことである。
前述した「悲哀」とはまるで逆方向の演出のように思えるこの一連の描写は、
しかしラストに向けて加速する展開の中で別の重要な意味を持ってくることになる。
アニメのアフレコ開始寸前に突如として現れた宇宙からの侵略者(プロデューサー)。
そこで明かされるワタナベぽえみの真実。
彼女は一つの体に「地球を守護する魔法少女の心」とか「声優を志す心」とか、
あと「声優仲間の親友とよろしくヤりたい心」とかが宿った存在だったのだ。
つまりあの奇矯で変にエロくて頭の可哀想な行動も、そうした複数の意識が交じり合い混乱した結果であったと。
そして、少女は苦しむことになる。
世界を守ること。アフレコをすること。親友と**ること。
どちらも彼女にとって、なくてはならない存在理由である。
一つしかない体に、魔法少女と言う十字架を背負わされたために複数の意識、複数の願望を持つことになった彼女。
しかし彼女は諦めなかった。
侵略者を撃破し、どう見ても手遅れの深い傷を受けた身体を引きずりつつ、アフレコマイクに向かうその瞬間、
つまり「頭の可哀想な奴」が、翻って何の嘲笑も打算も混ざらない「悲哀」を獲得するその瞬間、
我々は感動の涙を禁じ得ないだろう。
この作品が出版されてから、もう5年の月日が経つ。
いつの間にか作品の主眼が物語からキャラクターへと取って代わり、この「悲哀」も、感情移入をしやすくして
「萌え」を助長させる一つの部品と化してしまった。
懐古厨の泣き言、とは言わないでほしい。
時流の流れに乗るのは悪いことではない。
大切なのは、その厳しい変化のなかでも、我々が大事な何かを置き忘れないようにすることである。
何故なら、我々が真に望んでいるのは変化でなく進化である筈だからだ。
だから皆さんも、是非この本を手にとって見て欲しい。
その先には、きっと我々の進むべき未来があるはずだ。
>>42,45,46,53
一言良いか?
テスカポリトカじゃない
テスカトリポカだ。
テスカポリトカは黒いテスカトリポカ。
59 :
42:2006/11/17(金) 22:55:05 ID:qYZRa8IY
>>58 言われて見直してみたら、確かに本文にはテスカトリポカって書いてあるな。
すまんかった。見直しはちゃんとしないとなorz
話変わるんだが、地雷原に特攻し続けている先輩方に質問があるんだ。
今後、神職人に近づくためにもたくさんの本を読んで経験を積もうと思ってるんだが、
これは絶対に読んどいた方がいいっていうおすすめのつまら・・・おもしろい本ってあるか?
もしこれは、という作品があったら教えてくれ。
とりあえずひかりのまちとか野菜とか凄そうなんだが
>>54 ぷにぷに・ぽえみぃって小説になってたのか。知らなかったよ
あの作品はアニメの方もなかなかの出来だったなw
ペンデュラムは数々の冒険者たちが求めて止まない秘境。
ロクメンダイスは歴戦の勇者たちが挑んだ魔王。
グインサーガは下り専用エレベーター。
ひかりのまちはセックル。
そんな血を引く勇者たち
必死になって思い出してみても、やっぱり地雷としか思えなかった
どう考えてもMINEだった
カーニバル
いきなりカーニバルから読み始めることを推奨
超展開の連続に何度読むことを断念しようとしたか・・・
なんか有名らしい奴が次々出てきて次々死んでいく不思議
>>61 つまり、そいつらは主人公達に食われるのか?
「紅」 片山 憲太郎 スーパーダッシュ文庫
著「電波的な彼女」のアナザー作品。本著はそれより数年ばかり過去の話。
魔女(?)・空手家…変人ばかりのボロアパートに住むのは高校生揉め事処理屋・紅真九郎。
彼の元に揉め事処理屋の先輩、赤色の強い人・柔沢紅香がやってくる。
「この子を守ってやってくれ」
少女の名は九鳳院紫。7歳の彼女を守るという依頼を受ける所から物語は始まる。
表世界で絶大な権力を持つ表御三家
『九鳳院、麒麟塚、皇牙宮』
そして裏世界の裏十三家
『歪空、堕花、斬島、円堂、崩月、虚村、豪我、師水、戒園、御巫、病葉、亞城、星噛』
その難解な漢字の羅列には、本を持つ手も震えると言う物。
出てきた割には話にあんまり絡んでこないが、そこはご愛嬌というやつだ。
中盤まではほのぼのとした4角関係を展開。
情報屋のツンデレ幼馴染、姉のような存在の先輩、そしてわんぱく幼女。
そしてその後は、九鳳院紫を連れ戻そうとする九鳳院家。
そしてそれに一人立ち向かう主人公、という熱い展開へ。
「崩月流甲一種第二戦鬼、紅真九郎」
電波的な彼女の世界観も何のその。
手に汗握る、ファンタジーバトルを越えた先には――。
2作目では一族天才の刃物使いの殺人鬼も登場。益々目が離せない。
こうして見るとある意味すげーな。
それなんて戯言
>>63 箇条書きマジックなのかも知れないが、色の符合まで考えると凄いなw
>>63 ここまで来ると、これは箇条書きマジックなんかじゃ無さそうだw
本気でやっちゃったって感じだw
>>63 >2作目では一族天才の刃物使いの殺人鬼も登場。
言葉足らずだったかも。
一族天才とは裏十三家の内の一つ『斬島』の中の天才。
裏十三家の順番は作中と同じです。
『紅』買って積みっぱなしだったけど読みたくなってきた
色んな意味でw
逆境戦隊バツ[×] 坂本 康宏 ハヤカワ文庫JA
18歳以上推奨である…いや、別にエロいシーンがあるわけではない。
戦隊モノというと普通、子供向けの特撮であり、大人向けではない。
この作品はリアルな大人の視点でヒーロー物を描いている、大人向けの戦隊物作品であり、既存のヒーロー物とはかなり違った感覚を味わう事ができるだろう。
ぶっ飛んだ設定のキャラの行動もしっかりした文脈で読みやすい様になってるので安心。
愛も無ければ正義も無い、友情は壊れ無駄な所に努力する。
×(ダメ)人間(ヲタク)はなぜ戦うのか…
新感覚ヒーローに共感が持てたキミはもうダメ人間だ!!!
よく見なくても只の煽り文だな…orz
半年練習して出直してくる。
いやなにか引かれるものを感じる…
題名も作者も聞いたことないけど。
>>70.71
今日、一人の戦士が誕生した。
>>70である。
本人も認める通り、
>>70の書評はまだまだ荒削りであり、果てしなく広い地雷原で
数限りない地雷と戦ってきた熟練の戦士のそれと比べれば、確かに稚拙であるかもしれない。
しかし幾百の凡人が、自らの資産を投げ打ってまで地雷と向き合うという行為に
尻込みをする中、果敢に立ち向かい、まだまだといえど一つの結果を出して見せた彼を
一体誰が非難することが出来るというのだ。
ましてや今でさえ手練となった老兵たちも、かつては彼のようだった。
ならばむしろ新たな才能との出会いを素直に喜び、昔の我が身を思い出して
懐かしむ、そのような反応を示すことこそが正しい姿のはずだ。
恐怖に打ち勝ち、偉大なる一歩を踏み出しせしめた高貴なる彼の若き魂は、
この混沌としたつま小スレ世界の次代のリーダー足りえる素質を持った希望の光である。
我らに頼もしい味方が増えたこの瞬間に立ち会えたことに私は興奮を禁じえない。
願わくば、彼が清き勇気を持ったまま、修行を経て確かな技を身につけ
再びこの場所に帰らんことを。
IDは違うけど、
>>70と
>>71が文脈的に同一人物だと思ってやった。
違ってたらスマン。
「Ωの聖餐」(短編集『独白するユニバーサル 横メルカトル』より)
平山夢明 光文社
ラノベかは微妙だし、これは本物の名作かもしれないが・・・読み終えて気分悪ィので紹介。(注・グロ)
主人公はかつて数学者の卵であったが、人を過失で殺してしまったことで未来が断たれ、
犯罪組織に属して糊口をしのぐ身分にまで堕ちていた。
ある日、主人公の友人かつ直属の上司であるスナギモという男が、内輪の問題で処分される。
怯える主人公に、組織の幹部であるテバは言った。
「お前がこいつの仕事を引き継げ」
否応なく連れて行かれた先で主人公が見たものは、裸で横たわる巨大な肉だった。
「Ωだ。これでも人間だ」
体重400キロはありそうなその怪物の世話が、主人公の引き継いだ仕事。
具体的には、排泄物の処理と食料の「調理」である。主人公と二人になり、Ωは言った。
「スナギモなるそこの君の友人を解体したまえ。まずレアで食べる」
Ωは組織の殺した屍体の始末役でもあった。彼の食料は人間である。
知能は恐ろしく高い。彼に言わせると、人間の脳を食べるからだという。
主人公はこの怖ろしい仕事に慣れていったが、あることがきっかけで野心が再燃することになる。
彼はΩに頼む。未だかつて誰も解けなかった数式の証明をしてくれ、と。
それが自分の手柄になれば、日の当たる世界に戻れるばかりか、名が歴史に残るだろう。
Ωは答えた。「数学者の脳が必要だ。それに只ではできない」
Ωの持ちかけた取引を主人公は呑み・・・
こんな話。
だだ甘ぁ
>>75 それがこのスレのネタとして扱えるなら、対外のホラー、SFは範囲内になっちまうぞ。
まぁSFは元々かなりコッチ寄りだが。
とか思ってたら衝動に耐え切れなくなって漏れも書いてみた。
「AΩ 超空想科学怪奇譚」著:小林泰三 角川ホラー文庫
ライトノベルとは何であろうか。
その問いに対する回答は幾つか挙げられるであろうが、ここではその一つとして
「既存作品のオマージュあるいはパロディ」
とをあえて主張してみよう。
成程、その論拠から考えるにこの作品は正にライトノベルである。
正直に言ってしまえば円谷特撮、それも光の巨人、ウルトラマンシリーズへの溢れんばかりの愛あるオマージュなのだ。
「ジュワ!」「デュワッ!」
これは作中で主人公が叫ぶ台詞である。
いやホントに。
因みに後者の台詞後に主人公は無事変身を遂げてはいない。
この作品は特撮へのオマージュであると同時に、極めて高度に計算され尽したハードSFでもあるからだ。
81 :
80:2006/11/22(水) 19:50:38 ID:pkYgq52a
物語の主人公はしがない元・会社員。
長年の夢であった童話作家への道を今まさに踏み出さんとしたその一歩から物語は始まる。
つまり主人公はワナビである、なんとも身につまされる親近感を覚える設定ではないか。
しかし円谷作品オマージュらしく、この一歩目は宇宙より飛来した光の巨人との邂逅で躓くことになる。
その後重症を負い巨人との融合を果たした主人公は、同時期に地球へと飛来していた別の知性体と巨人との戦いに巻き込まれることになる。
まさしく王道、手に汁握る白熱の展開である。
しかも敵に使われる名称は「影」。
光の巨人と対比するに相応しい敵との死闘は興奮せざるをえない。
もちろん主人公を取り巻く人間関係、とりわけ女性陣も忘れてはならない。
後に電波教団に足を踏み入れかけるツンデレ風妻、その妹であり主人公に淡い恋心を抱くミニマム系女子高生、冒頭で出会うツンデレ風妻に似たクール系お姉様も忘れてはいけない。
3人の中でも義妹のコケティッシュな魅力はいくら語っても語りつくせないものがある。
物語の中盤、二人きりで訪れた温泉街の湖畔にて情熱的なキスを交わした二人。
その後の戦いを生き延びた義妹はついに主人公へその想いを告げる決心をする。
主人公の結婚式で着たドレスに身を包み、喫茶店へと主人公を呼び出した彼女の告白が成就するかは、ぜひ本編にて確かめて頂きたい。
そうした中で、「影」との戦いはより熾烈を極めていく。
いささか惰性らしきところはありながらも敵の教団本部へと消えた妻を求め、主人公と光の巨人はロケットパンチとか、ロケットパンチとかで並み居る敵をなぎ倒していく。
敵の攻撃により変貌してゆく世界、ついに肉体の限界を迎える主人公、そして衝撃のラスト。
SF者として鳴らした作者の放つサプライズは読者の心を魅了して止まないだろう。
ちなみに、物語序盤には濃厚なセックル描写が続く章も挟まれている。
物語にセクシーさを求めるあなたにも安心して楽しめるだろう。
>>80の部分はともかく
>>81の部分のどこに地雷が仕掛けられているのかわからんw
>>81を通して読むと焦げ臭さは感じるんだけどなあ
>>82 真面目に読んでくれてありがとう。
とりあえず小林作品全般に言えることだが、あの作者は読者を置き去りにする傾向があるから。
読者の想像もつかないとびきりのBADENDに連れて行ってくれるんだ。
悪い意味で。
書き忘れた。
光の巨人の光はチェレンコフ光です。
>>83 なるほど
というか良く見たら角川ホラー文庫かよw
てっきり紹介内容からハヤカワあたりの地雷かと思っていた
>>83 これだけは言いたい、「海を見る人」は面白い。
87 :
437:2006/11/25(土) 14:07:57 ID:cCsn3Iid
こんにちは、まとめです。
また暇が増えそうなので徐々にまとめ再開出来そうなのですが、
前スレは987でdat落ちって事でいいのでしょうか?
お疲れ様です
どうやらそのようですね
まとめ再開よろしくお願いします
89 :
イラストに騙された名無しさん:2006/11/25(土) 18:19:54 ID:4gIJIyrL
黄色い花の紅 アサウラ
第5回スーパーダッシュ小説新人賞にて見事大賞を取った期待作。
物語自体は、銃が合法化された日本で警備会社の特派員が狙われた組長の娘を守る、という、
まさに王道といった構成をしておりライトノベルに馴染みのない読者でもすんなりと物語を楽しめる。
さらに、既存の小説に見られる”キャラクタのもつ人間性”を否定しすることで、
物語の登場人物たちに今までの小説にない奇妙なほどの個性を与えている。
場に流されるだけで何を考えているのかよく分からない人形のようなキャラクターや、
まるで物語進行の都合のために何も考えずに行動しているように見えるキャラクター、
その他にも様々な個性を持った独特なキャラクターたちがストーリーを盛り上げる。
しかしこの小説のすごいところは、なんと言ってもその類まれなる描写力と、
さらには物語の全体にちりばめられた銃器についての豊富な知識に裏付けられた説明である。
中学生の物理実験のレポートを読んでいるような気分にさせられるほど味気なく淡々とした文体は、
まるで、女性でありながら油と硝煙にまみれた主人公のドライな心情を表しているようにすら思える。
さらに、多少大げさだがしっかりとした日本語で書かれるセリフはまるで古き良き演劇のようで、
そのような文体でつづられる文章に銃や武器に関する薀蓄が加わったとき、物語は新しい次元に移行する。
ことあるごとに繰り出される銃器解説は、作者の銃器に対する熱い思いが伝わってくるようであり、
物語自体の盛り上がりの欠如や中だるみを埋めるように読者の知識欲を刺激する。
そのうえ、驚くべきことに、これらの銃器解説は実は出版の際に大きく削られているとあとがきに記載されている。
投稿段階ではさらに量も密度も高い銃器解説が書かれていたらしく、著者の銃器に対する熱意と知識には頭が下がる。
著者は現役の大学生でありこれが初受賞作品ということも有り、確かに至らない所もあるが、
第5回スーパーダッシュ小説新人賞金賞の名に恥じない歴史的傑作地雷である。
ageちまったスマソ
あまりの黄色い花の紅のすばらしさでついついSAGE入れるの忘れちまった・・・。
>>90 別にsageなければならない理由は無い。
無駄に謝るな。
つーか地雷って……
せめて片仮名でメイサクとか書いてやろうぜ。
>>89 GJ!
>これらの銃器解説は実は出版の際に大きく削られているとあとがきに記載されている
これにはマジで驚かされた。
怖いもの見たさで、オリジナル版も読んでみた…くはないな。
>>89 ぜんぜん褒めてないじゃん
何を考えているのかよく分からないとか、物語進行の都合のためとか、中だるみとか
>>94 そういう完全な駄目出しをするんならさ
セットでちゃんと手本を示すか、該当箇所を改変してやらんと一時期みたくまた誰も書かなくなっちゃうよw
>>97 ただ大ざっぱに完成していれば良しとするのでは満足せず
更に細部にこだわり細部の完成度を高めそれを全体にまで積み上げて真の完成を目指す・・・・・・
このような
>>94の細部に対し妥協をゆるさない日本人のコダワリの姿勢こそが
無駄な表現を徹底的に削ぎ落とした能をはじめ、狂言、歌舞伎といった世界に誇るべき日本の伝統芸能を生み出し、
機械には到底到達不可能なミクロン単位の精度を簡単な器械と腕だけで生み出す職人たちを生み出し、
またフィクション世界表現のさらなる完成向上を求めて不眠不休で寝ずに働き、
ついには現実社会の造型に囚われて続けてきた既存の平凡な作画を乗り越えることで
内心のゆらぎを人物の外形で表現することに成功し、
さらにはキャベツというものに対して持つ外形的な固定観念の打破をも
その斬新な作画表現により成し遂げるに至った日本の誇るべきアニメ業界の職人達をも生み出したのであります
まさしく
>>94はこのような日本人の伝統的なコダワリを受け継ぐに相応しいすばらしい職人としての素質を持った人物といえましょう
俺の力じゃうまく誉めちぎりができなかった・・・・・・
>>97マジスマン
>>56 亀レスな上にどうでもいい事だが乳首丸出しじゃなくて乳輪がハミってるんじゃなかったっけ
>>99 ここまで本当にどうでもいいレスは久しぶりだ・・・
いや、もしかして、ものすごく重要なことなのか?
>>99 レビュー書いた人間ですが。
「乳首、見えてるよ」と言おうとして殴られて「ちくぶぅ!」としか言えない、
とかいうシーンがあったので、これでいいかと。
>>102 つまり「にゅうりにゃぁ」ではなかった、と。
104 :
99:2006/11/29(水) 19:52:25 ID:/2P4dR+I
>>102 本を探してみたんだがどうしても見つからなかったので公式サイトで思わず確認してきた
魔法少女形態では乳首も乳輪も出てなかったけど物凄く乳首が立ってた…神々しいまでに乳首たってた。
そしてこれっきりCDも持ってたこと思い出していたたまれない気持ちになりました。
>>104 おまえ、その立ってる乳首の事、褒めちぎってみたらどうだ?
銀月のソルトレージュ―ひとつめの虚言(富士見ファンタジア文庫)作:枯野瑛/絵:得能正太郎
本作品はとある事件で故郷と家族を失った少年の物語である
物語は事件から5年後の学園都市(?)を舞台に始まる
近所に住む小柄で着y・・・近所に住む小柄な可愛い幼馴染を(性的な意味で)守るためナイトとなっていた主人公
・・・何と王道的な設定であろうか!・・・勿論作者はこの設定をイカス展開を用意した!
約50回ものデュエルに勝利し続けていた主人公はその日もデュエルに勝利する、しかし事件はその日に起こった
主人公は通りすがりの人物に敗北を喫してしまうのだ!
・・・勝利を積み重ねてきた主人公が地べたを這わされるのだ!・・・勿論こんなところでは終わらない
その後その人物を良く知る男に出会い、情報を得た主人公は”リベンジ”を誓う
・・・「汚名返上」「名誉挽回」・・・何と素晴らしく王道的な単語であろうか!!
そして再戦の機会は予想以上に早く訪れる
熱い魂と冷たい剣をぶつけあい、お互いの腕を認め合う二人
・・・貴方も少年漫画等で見た覚えはあるだろう・・・何と王道的な展開であろうか!!
だが、とあるハプニングにより決着が完全にはつかないまま二人の戦いは終わりを迎える
・・・恐らくここまでで起承転結の承であろう、読者カツモクの転と結の部分については今回は割愛させて頂こう
・・・果たして少年は”リベンジ”成功出来るのか?・・・その後の結末は是非貴方自身の目で確かめて欲しい
なお、あとがきは一読の価値有りである
誰でも一度は「今夜は寝かせないぜ」という台詞は聞いた事があるだろう
だが具体的にどうしたかと語ってくれるものは滅多にいないであろう
しかし、本作のあとがきではそれを実践し報告してくれたのである
このあとがきを応用すれば恐らく誰にでも実行可能であろう、本当に素晴らしい、是非ともレッツトライ!!
マジオススメ(棒読み)
銀月のソルトレージュ―ひとつめの虚言(富士見ファンタジア文庫)作:枯野瑛/絵:得能正太郎
天然ボケの年上の初恋の少女にプロポーズしようとしたり、
やっぱり天然ボケの年下の幼馴染の少女を賭けて決闘したり癒されたり妄想したり、
初恋の彼女の妹のクーデレっぽい少女と刺しつ刺されつ抱いたり抱かれたり服をビリビリに破いたり
ほとんど趣味の領域のコスチュームを着せたり看病したりされたり同居したりする──
そんなお話。
いや好きなんだけど
108 :
106:2006/11/30(木) 01:13:46 ID:fDoxFM2h
>>107 頑張って嘘つかないで無理矢理褒めちぎったのに30分でホントのネタバレしちゃうなんて酷いよ兄さん!
真実はきみの平穏を破壊する可能性がある。それでも知りたいかい?
◆───────────────────────────────◆
◆神様のメモ帳
◆ 【著/杉井 光 イラスト/岸田メル 定価:641円】
◆───────────────────────────────◆
「ただの探偵じゃない。ニート探偵だ。世界を検索し死者の言葉を見つけ
出す」
路地裏に吹き溜まるニートたちを統べる《ニート探偵》アリスはそう言
った。
高校一年の冬にナルミと彩夏を巻き込んだ怪事件、都市を蝕む凶悪ドラ
ッグ《エンジェル・フィックス》――すべての謎は、部屋にひきこもる少
女探偵アリスの手によって解体されていく。そして事件解決へ向け、普段
は不真面目なニートたちが動き出す!
第12回電撃小説大賞<銀賞>受賞者が贈る、情けなくて可笑しくて、ほ
んの少し切ない青春を描くニートティーン・ストーリー登場!
富士ミスなんか問題しない凄い代物になりそうだ。活目して待て!
ヒャッホウ!
さすが精子だ、wktkが止まらないぜ!
>>109 火目スレで電波飛ばしてた人と同じIDですね。
113 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/04(月) 01:08:06 ID:z8gdMMG/
えっと…
116 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/05(火) 15:46:47 ID:CEhAEFpR
太宰の人間失格、芥川の河童、カミュの異邦人とも似つかわしくない厭世小説。
自殺を否定し、生き抜くことを良しとする波乱万丈なコメディ小説。
一応、ライノベルです。
118 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/10(日) 00:40:11 ID:pCWWR9au
「ご愁傷さま二ノ宮くん」 鈴木大輔 富士見ファンタジア文庫
平凡な毎日を送る高校生、二ノ宮峻護。
彼の元に謎の美形兄妹が押しかけ、同居生活を始めてしまう。
実はこの兄妹は淫魔で、妹は精気を吸う力を制御出来ず無差別に吸ってしまう、という設定。
ありがちなドタバタ劇を、想像してしまうかも知れないが
そのような誰にでも想像がつくものを、わざわざ小説にする筈が無い。
では日常生活はどうなっているのか。という疑問については
二ノ宮くんが、精気を吸う力が効かない体質という設定なので何の支障も無い。
ハラハラする展開は一切無く、心臓にも優しい設定だ。
昨今の萌え系ラノベ主人公の主流。
背が低く、童顔。何のとりえも無く、ただ状況に流されるまま。
そんな軟弱者などではない。
主人公である二ノ宮くんは、容姿端麗、頭脳明晰。料理の腕前はプロ並。
人一倍優しい心で、クラスの皆からは厚い信頼を得て、女子達の好感度も非常に高い。
そして最後の淫魔云々とは関係無いバトルでは、20人のゴロツキを一瞬で倒してしまう。
まだまだ良い点を上げたかったが、寝不足なのでここらで終わらせる。
時々主人公の「二ノ宮峻護」の表記が、作者の「鈴木大輔」に見えるので目薬も必要だ。
119 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/10(日) 17:24:40 ID:P/cT66Jw
>>118 乙。
いい感じに焦げた臭いがしてるな。
何かすごく読みたくなってきた。
>>118 その作品を選んだあなたを褒めちぎりたい。乙。
実際は旨みもエグミも地雷も無いコピペ小説だからなぁ……
>>121 いやあれはヒロインもといヒドインが地雷
123 :
イラストに騙された名無しさん:2006/12/22(金) 14:22:39 ID:o2pKLCqu
ニノミヤ君はタイトルに惹かれて(何か今風の粋なタイトルに見えてしまったんだ、うかつにも)ジャケ買いして、
設定を見て「おぉ、もう勝ったも同然じゃん」とまで思ったのに二、三十ページで挫折した記憶がある。
何か二枚目のお兄さんが「わはは」とかクールに笑いながら主人公があたふたしてるのを見下してる、ってのを面白だと思う感覚、
古くない?
スレ違いではないのかい
125 :
1/2:2006/12/23(土) 14:23:58 ID:NShrtUuy
「七不思議の作り方」 佐竹 彬 電撃文庫
この本は題名の通り、とある学校の七不思議に関する話である。
まずこの題名を見た瞬間に学校の怪談などのホラーが好きな人は「お!」と思うだろう。
まず、主要人物の紹介からしよう。
主人公は毎日に退屈している桐ヶ谷高校の1年生男子、秋月千秋。通称「アキアキ」である。
主人公は、メガネ、特に特徴のない髪形、性格にしても特に特徴もない普通の性格である。しかし、頭はかなり良いようだ。
そしてヒロインに位置するのがボブカットでポケポケ少女の春日未春だ。あだ名は「ハルハル」
未春は小学校からの一貫教育の学校である桐ヶ谷高校へ高校から入学したため、古くからの友人がいない。
しかもおとなしい性格なため、自分から友達を作ることもできずにクラスから孤立した存在となっている。
その中で唯一友人と言えるのが主人公の秋月千秋である。
さて、肝心の内容を見てみよう
桐ヶ谷高校は大抵の学校にもあるであろう七不思議なるものが存在する。
動く人体模型、13段の階段、トイレの花子さん、ベートーベンの目が動く、など一度は耳にしたことがあるだろう。
それではこの学校の七不思議を紹介しよう。
・一番目の不思議 ――― 幽霊
・二番目の不思議 ――― 人が消える教室
・三番目の不思議 ――― 段数の増える階段
・四番目の不思議 ――― トイレの花子さん
・五番目の不思議 ――― 鳴らないはずの鐘がなる
・六番目の不思議 ――― 開かずの間
・七番目の不思議 ――― 欠番
126 :
2/2:2006/12/23(土) 14:24:33 ID:NShrtUuy
ところで皆さんは学校で七不思議を体験したことがあるだろうか?
おそらくないでしょう。なぜなら七不思議とはただの噂であり、「友達が〜」「友達の友達が〜」といったことは耳にしても
実際は自分が体験したという人はいない、都市伝説のようなものであるからだ。
だがこの学校では七不思議が「実在」するのである。
年に一度くらいのペースで実際にな七不思議にあう生徒がかならず出てくるのだ。
そして、いつからか生徒の間にこんな噂が流れる。
この学校には「七不思議を管理する管理者」が存在する――
学校の生徒たちはこの管理者を「Six Administrators Of Wonders」、通称「SAW」と呼び、誰も見たことのないその存在を噂し、信じることとなる。
そして、なんの変哲もない日常に退屈していた秋月千秋の前に現れる七不思議。
それは秋月にとって退屈な日常に刺激を与えてくれる絶好のスパイスだった。
七不思議、そしてSAWの謎を解き明かそうと奔走する千秋、それに付き合う未春、昔からSAWを追っている新聞部。
彼らが絡み合い、次々迫りくる謎を解き明かしていく、その先にあるものは――。
これらの謎を主人公達と一緒に解き明かしていくのも楽しい。
中盤あたりで、SAWメンバーがバレバレなあたりも愛嬌というものだろう。
ギャクも適度に入り、最後にはちょっとホロリシーン有り。
オヌヌメです。
超面白そうだから困る
同感。
なにこの普通におもしろそうな書評
いや、ここで語られる以上、きっと地雷なんだ! そうに違いない!
……読んでみようかな。
これで読んでみて地雷なら、このスレに新たなエース降臨だなw
陰陽師の人やかのこんの人とは別系統、
さも地雷を褒めてるといったタイプではなく、
本当にきっちり騙してくれるというタイプw
いや、かのこんは地雷じゃないしw
単に人を選ぶタイプだけど、慣れると癖になる(除く1巻)
で、七不思議はまちがいなく地雷。
しかも、ペンデュラムと同系統の面白そうな要素を詰め込んで
みたけど、なぜか面白くないという…w
>>132 いや、陰陽師かのこんについては
本体そのものの実際の評価についての話じゃなく、
誉めちぎり文についての話だ。
>>125 話の筋を見る限りでは小夜子みたいな感じだが、
やはり超絶な地雷なのか……。
オ、オラなんだかワクワクしてきたぞ
眠れないので一つ書いた。投下する。
褒めちぎるのは難しいので紹介文風に仕上げたよ。
「サインをつかめ」 長谷川昌史 電撃文庫
サイン――それは幸福の兆し。
サイン――それは正体不明のチェーンメール。
叶屋高校に伝わる都市伝説、サイン。
ピンチのときに届いて、道を示してくれる。
指示に従えば、願いを叶えてくれる。
願いが叶ったら、誰か一人にだけ、サインをおすそ分け。
そうして「サイン」がみんなの秘めた想いを、繋げるんだ。
主な登場人物は、四人。
「要するに占いって、ちょっとした芸術作品なんだと思う」
頓宮誠司は朝のニュース番組を見ながらそんなことを考える。
名前の通り誠実で、だけどちょっとお節介。正義感はあるけど、結構醒めてる。
困難に出遭った時は、一つひとつ現実的に片付けるのが彼の流儀。
占いとか信じてるわけじゃないけれど、うまく利用できたらクールじゃないか。
そんな彼が、大きなボストンバッグを抱えて通学路で思うこと。
「今日をどんな日にするのか、オレにはプランがある――」
東雲玲奈はマイペース。占いなんて信じない。
けど律子が絶賛するからなんとなく見てしまう、ニュースの占い。
聞き流しながら今日もメイクを念入りにチェック。生徒指導の先生に目をつけられないように。
本当は私、意外とロマンチストなんだけどな。
お気に入りの曲を聴きながら学校に向かう途中、誠司がご苦労にも電話までして忠告してくれた。
北村軍団に関わるなって。
そりゃまあ、分かってるけどさぁ……。あーあ、朝からなんか面倒だなぁ。
最高の運勢だって。今日は特別なことが起こりそう。
芙龍律子はワクワクしていた。
奥手で引っ込み思案な彼女は以前、占いの通りにしたら頓宮誠司と仲良くなれた。
だからニュースのおまけの占いは彼女にとってとても重要だ。
しかしなかなか思い通りにはいかない。
誠司が提案した天文部の観測会は、部長に反対され潰されてしまった。
そのことがあって誠司と顔があわせづらい。
けど占いは、すべてのものがあなたの味方をしてくれるでしょう、と言っていた。
だからきっと、上手くいく。自分が変われば、きっと。
律子は期待と決意を込めて、教室へ向かう。
お願いです、神様。今日こそは僕の望みを叶えてください。
興梠修一は困っていた。
北村軍団の使い走りにされ、今日も望まぬ屋上への階段を踏む。
ピアスを取られた。ネックレスを買いに行かされた。
修一が玲奈と同じクラスだから、仲介をしろと脅された。
屋上から眺める風景は、いつもと同じ繰り返し。
けど今日こそ、この現状から抜け出すんだ。僕には――計画が、ある。
そんな四人と周囲の人々が織りなす不思議な一日。
一時間目は美術、二時間目は地学。昼休み、午後の授業、そして放課後。
四人の一日をそれぞれの視点で眺めながら、あなたは叶屋高校の一日を追うことになるだろう。
タペストリーの縦糸と横糸のように、時間といろいろな思惑とが絡み合いながら一つの絵を作る。
全貌が明らかになった時、あなたは何を見るだろうか。
最初に送ったのは誰? 最後に受け取るのは、誰?
本物とニセモノ、どうやったら区別がつくの?
某所で熱狂的な反響を得た「ひかりのまち」の作者、長谷川昌史が贈る意欲作「サインをつかめ」。
最後にちょっとひねった種明かしがあるのもまた、作者の遊び心だ。
サイン――あなたには、届いた?
やべ、ただの紹介文にしか見えねえ……
やばいな
めちゃめちゃ面白そう
編集者による地雷本の紹介文みたいだw
わかってても地雷踏みそうになるよコレ…
いっそ、作者と代われとw
どこら辺が地雷なのか知りたいな
これ読むとマジで面白そうだ
これが地雷?
HAHAHA、どう見ても面白そうにしか見えんじゃないか
地雷?何のことだ?
ちょっくら自分へのクリスマスプレゼント買いにいってくるか。
よく訓練されたベトコンがいっぱいいるスレですねw
生きた地雷処理人は訓練されてない地雷処理人だ!
死んだ地雷処理人はよく訓練された地雷処理人だ!
ってな感じか
凄まじい威力だったぜ……。
むしろそんなの些細なことじゃね?
近頃ゼロとハルヒとシャナがシリーズ全体で巨大な地雷になるんじゃないかと心配になってきた。
もうとっくに地らry
ハルヒはキョンがいるから安心してりゅんだが
りゅん☆
りゅんりゅん☆
orz
なにこのながれwww
流れを変えるために誰か投下
↓
えっと・・・ りゅん?
りゅん。
えーっと、説明書に載ってないんですが、
パンチはどのボタンを押せば出るんですか?
お願いですからこのりゅんりゅん言う生き物を殴らせてください。
大パンチで。
レバー入れで。
永倉えみる・・・?
ネタが分かる俺も俺だ。ほのか〜・・・。
クソゲー専科だったっけ?ナツカシス
小説版ならこの板でも守備範囲内だ
読んだことはないケド
小説版の約束と再会、買って読んでたなぁ。<センチ
ちなみに図書委員だったので独断で図書館の蔵書に寄付してたりもした。
今思えばスレイヤーズのアニメ版で始まった俺のヲタライフは、センチで
決定付けられたのかもしれん。
てか俺が8年前に寄付したハードカバーの「作者消失」(赤川次郎)はどこ行ったよ、
京都のO谷高校?!
>>167 男子校だっけ?
あそこの柔道部がえらく強くて、試合で物凄い内股決められた。
借りパクって割とあるからな。
学研の秘密とか・・・ゲフンゲフン
>>169 流石に高校生にもなって学研の秘密シリーズでシングルタスクは切なすぎだろう
魔法戦士リウイ 著:水野 良イ:横田 守
この本はどんな物かということはイラストレーターの名前を見れば一目瞭然だ
・・・で終わるのも寂しいので少し詳しく
諸君は小さい頃に物語を想像してみたことはあるだろうか?
例えば、自分は賢く強く逞しく、最強であり、パーティーはみんなかわいい女の子ばかり
みたいなことを思ったことは一度もないだろうか?
そういえば子供の頃そんな馬鹿な妄想をしてたなあ・・・などと思った人は是非ともこの本を手にとってほしい
そこにはあなたが想像したような都合の良い・・・もとい理想の世界が広がっていいるはずだ
主人公は魔法戦士という非常に都合のい・・・げふんげふん・・・優れた設定の青年である
そしてパーティーは巨乳のお嬢様、巨乳の剣士、微乳の盗賊、巨乳の魔法使いという
何ともウハウハ・・・もとい恵まれた環境である
そのパーティーがなんかイロイロとするのだが、途中で魔人やドラゴン、ロリ巫女、女王などといった
そうそうたるメンバーを主人公のモノにしていくのである
最新の連載では、主人公が何もしないでいるうちに抱いてほしいと言ってくる巫女なども登場するので要チェックだ
ここまでは手に汗を握る文章のことを述べてきたが、少しイラストの事にも触れてみたいと思う
上記の通りイラストレーターは横田守である
この人の絵は非常に美しく、特に乳などにこだわりがあるように見受けられる
上記の微乳と書いた盗賊だが、絵で見てみる限り普通の大きさである
相対的に巨乳の人は乳が最低Gカップはあろうかという大きさをしている
もうス○カップの出血大サービスなワケだが、さらにこのイラストレーターは読者プレゼントとして○首まで
はっきりと描いてくれているのである
上記の通り、この小説は正当なファンタジーノベルとして非常に高い完成度を誇っており、一度読めばこの小説の虜になるであろう
マジオススメデス
何だかんだで昔は好きだった。
萌えにヤられた厨房には最高のノベルだと思う。
っていうか、挿絵横田に代わってすぐの頃はまだ全然面白かったと思う。
今のリウイのイメージで考えると、あの頃から駄目だったようにも思えるが。
最初の一巻目は、ほんと面白かったと思うんだけどな〜。
横田絵キモくて嫌いだから
乙
まあ、要するにエロゲだと
うぃざあど夜行斎
誰か誉めて…
毒がある文章だろうと、ここに書き込んでしまえばうまく直してくれる人が現れる希ガス
毒は最初から抜いておいてくれ。
褒めちぎってナンボのスレなので。
毒を食べてるはずなのに、いかにも美味い物食ってるような顔して、
他人にお前も食ってみろと薦めるのがこのスレ
184 :
イラストに騙された名無しさん:2007/01/06(土) 13:24:51 ID:U6rPUttb
185 :
イラストに騙された名無しさん:2007/01/06(土) 13:26:03 ID:U6rPUttb
1分強の間に何があったのか…
上でセンチの話題が出たので良い機会だから褒めちぎっておくが、
あれは作者が地の文で、制服の上にエプロンを着用した妙子をマニアックな服装とか書いちまうナイス作品じゃぜ?
十二人の幼馴染みの女の子が主人公に切ない想いを抱いているという設定は、
後に発売される予定だった、本編たるゲーム版に多大な期待を持たせてくれたものよ。
挿絵も、小説版はちゃんと甲斐智久が描いていた……ような気がする。
>>125 >>136 おすすめ文を読んで、読んでみたさ!
このスレの趣旨に添った、スバラシイ逸品だったね!!
orz
190 :
イラストに騙された名無しさん:2007/01/08(月) 23:12:06 ID:laGl07/H
『とある魔術の禁書目録 五巻』 電撃文庫
本を読んだ感想として、まず言わせて欲しい
「ツンデレが3人も居る!?」
物凄く驚きました。
「アンタなんてどうでもいいのよ!でもアンタみたいな奴を助けられないんじゃ私の夢が傷ついちゃう。
だから、アンタを助けようと傷ついて苦しむのは私の自業自得で、アンタが悲しむ必要なんて一切無いんだからね!(意訳)」
と考えながら、涙を流しつつも汚される苦しみに耐え、愛する人のために頑張るツンデレ。
「悪いの!?私の命と引き換えに、誰かを守りたいと思うのが!(意訳)」と本音をポロリと出す所がかなりの好印象です。
猫缶の中身を盛大に頭から被ったり、猫に引っ掛かれて悶える姿にも萌えと言う物ですね。
2人目は
「繝翫う繧「繝ォ繝ゥ繝医ユ繝 繧、繧「繧カ繝医 繧ケ(意訳)」
とつれない態度を見せながらもファミレスで一緒にご飯を食べたり。
勝手に着いて来たクソガキを口では悪く言っても外に追い出さずに部屋に入れて
あどけない寝顔を見せたり、寝惚けて服を剥いだりするツンデレです。
悪口を言われたり暴行を受けても、生意気なクソガキを守る健気な姿はとても感動的であります。
3人目は。あー、自分の住んでいる女子寮の前で衆人監視の中抱き付いて来たり。
食べかけのホットドッグを交換して間接キス紛いの事をしたりするんです。
えーとそれで、前々巻で主人公に膝枕したりクッキー届けたりするんですようん。
いやー。もうツンデレのオンパレードでしたよこれが。
もうすごいすごい。
あ後、忘れちゃいけないのが。
ょ ぅ ι゛ ょ の 全 裸。
履いて無いとか、そう言う問題じゃなくて服を着て無い。下着すら付けて無いんですよこれが。
まあそれで、一万人強の少女をぶっ殺して、そのょぅι゛ょに会う直前も学生を10人ぐらい纏めてぶちのめした人に
1枚だけ身に纏っているボロ毛布を剥ぎ取られ、隅から隅まで体を見られたりとか。
その毛布1枚だけを身に付けている状態のままで街中を連れ回されるのには興奮するんじゃないでしょうか。
文だけじゃなく、絵でもょぅι゛ょの全裸が拝めるので心配は無用です。
えーと、それであー。
前巻である4巻では。
一発がミサイル並みの威力の火の矢を60億以上も地上に降らせる魔術が発動しそうになったり。
地を抉って谷を築く天罰の一撃を切断したり
秒間45発の連撃をかましたりする場面がトテモ良かったんですよこれが。
まあ、超音速の攻防と一文も書かれなかったのが凄く残念であり
戦ってるょぅι゛ょが秒速500mぐらいで動き回ったりして欲しかったですが。
そんなのは些細な事でした。
えーと、酷い乱文になりましたが。
私はとある魔術の禁書目録を面白いと思いました。冗談じゃなく本気で。
スレのルールに反してましたねゴメンナサイ。
>>191 ちょまて
>「繝翫う繧「繝ォ繝ゥ繝医ユ繝 繧、繧「繧カ繝医 繧ケ(意訳)」
なんだこれはwwww読めんぞwwwwwww
意訳してそれだからな、おそらく直視すると発狂するような文章に違いない
スゲエ・・・!
本当の事しか書いていないのに全く別物の小説に思える・・・!
>>191・・・恐ろしい子・・・!
>「繝翫う繧「繝ォ繝ゥ繝医ユ繝 繧、繧「繧カ繝医 繧ケ(意訳)」
ああそういうキャラだったな、と納得してしまった俺ガイル。
>>191 2スレ目のシャンク!!ザ・ロードストーリーを思い出させる文だな。
『されど罪人は竜と踊る』浅井ラボ
短く纏めて見る。
浅井ラボは天才だと思います。
輪姦された後に解剖され糞や尿を垂れ流す姿を見せる少女。
スカートを上げて履いてない事を見せ付ける、巨大猿と獣姦したりする少女
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね」、と半ページ以上も叫ぶ青年等。
ラノベだよなこれ?、と、自分が何を読んでいるのか不安になる程、魅力的なキャラクターがいっぱい登場します。
主人公も、強姦される女の気持ちが分かったりして人間的に成長して行きます。
読後感は最高!の一言です。
「現実は優しくなんか無い」と作者の怨念が聞こえてきそうな程の爽快さを見せます。
金髪で特服姿というヤンキーのような格好でメディアに登場する作者のカブキっぷりも素晴らしいものです。
是非に全巻買い占めて一気読みする事をお勧めします。
終り。
あー。禁書目録読んで中和しないと。
なんか ID:FsQCfORnの文章から鬼気迫るものを感じる
どれほどの地雷なんだ…?
>>200 (読者の)精神追い詰め系ブラック小説
地雷かどうかは人それぞれだ。
とにかくすごく興味は引かれる
>金髪で特服姿というヤンキーのような格好でメディアに登場する作者のカブキっぷりも素晴らしいものです。
ちなみにこれを企画したのは周りの作家であって本人ではないんだが。
着る方も着る方、と言われりゃそれまでだけど。
魔女式2読んだけど、前にスパークしながら褒めちぎったせいで
俺の頭がおかしくなって好きになってしまったのでもう褒めちぎれません。
本気の褒めちぎりはできるけど、それはつまらない小説じゃあないから。とても無念だ。
>>191 >「アンタなんてどうでもいいのよ!でもアンタみたいな奴を助けられないんじゃ私の夢が傷ついちゃう。
だから、アンタを助けようと傷ついて苦しむのは私の自業自得で、アンタが悲しむ必要なんて一切無いんだからね!(意訳)」
>「悪いの!?私の命と引き換えに、誰かを守りたいと思うのが!(意訳)」
ここら辺か怪しいの。
>>206 君の嗅覚は中々鋭い。
つまらないかどうか人によりけりな作品ではある。俺は好きなほうだが。
俺も嫌いじゃない。
というか俺は作品ごとに楽しみ方脳味噌が切り替えられるので大抵楽しい。何でここ来たんだろう俺。
みな地雷がいかに処理されるかを楽しんでいるのだろう。
で、地雷の中には指向性地雷もあれば広域破壊型もあると。
禁書みたいのはいわば特大のクレイモア。
攻略キャラだけ増え続てメインイベントが進まないってのが現状だから
後々大爆発しそうなスリル感も味わえるよ
地雷には万人に対して等しく破壊力を発揮する物と
人を選んで大爆発するものとあるからね
不発弾というか、パスッて煙がでるだけのもあるけどな
(こーゆーのが以外と響くんだ)
>>206 >3人目は。あー、自分の住んでいる女子寮の前で衆人監視の中抱き付いて来たり。
>食べかけのホットドッグを交換して間接キス紛いの事をしたりするんです。
>えーとそれで、前々巻で主人公に膝枕したりクッキー届けたりするんですようん。
これが一番怪しいと思うが。
狂いかけているセンサーが反応する。
基本的に、このスレに出てくる魅力的なキャラクタってのは、
年齢や性別が書いてあってからが(地雷特攻する)勝負どころだと思っている。
けんぷファー MF文庫 著:築地俊彦
最初に述べてしまうが、これは至って平凡な学園ラブコメである。内容はとても簡素。
主人公はある日突然異能な力を授けられ、戦いに巻き込まれてしまう。
そこで戦友と出会い、強敵と戦っていく。日常ではある女生徒に恋する、平均的な男子高校生。
手垢に塗れたと断言できるぐらい、当たり前の設定だ。
しかし、この作品には明確なメッセージが込められているのだ。
自分の敵はいつだって自分。
一見これも手垢に塗れているように思えるが、作者は中傷的なこのメッセージを具体的な
姿にしたのである。
これ以上はネタバレになってしまうが、思わずやりやがったと呻いてしまうほどの出来。
これから出会うであろう敵達よりも、尚手強い者を最初に持ってくる手法は感嘆のため息が出るほどだ。
私は嘘は言っていない。
>>215 このスレある程度ならネタバレOKっぽいよ。
禁書程度が地雷とは・・・と思うミス住民の俺ガイル
書いた本人も「自分は好きだが」って言ってるし
でも嫌うひとはとことん嫌う作品ではあるな。
きのこ儲の一部とかにはけっこうけちょんけちょんだ。
地雷とまで言えないが、褒めちぎらずにはいられない作品ってのもあるしな。
魔女式とか。
魔女式買ってきて読み始めたら凄い勢いで体力を削られたw
あれは凄いw
魔女式も禁書も好きな俺は少数派なのか?
シャナとかは逆に駄目なんだけどさ。
日の光や酸素に触れると死ぬ系の生物に似ている・・・
ああ、俺は太陽を忌避する一族かもしれんorz
明るいだけの小説はつまらないが、全く救いのない小説もつまらないんだ
待て。それは小説に対する普通の欲求だ。
され竜読んだ→やはり物語りはハッピーエンドで終らせないと名→
禁書目録読んだ→やっぱ物語りは悲劇も必要だよね→
吸血鬼のお仕事読んだ右やはり物語りはハッピーry
結局は面白ければ何でもいいんだよ。皆そうだろ?
あれ?じゃあ何で、俺はこのスレ読んではにかみトライアングルを買ってしまったんだろう・・・
それは地雷にはまる自分が面白いからだ。
そしてこのスレが面白いからだ。
はにトラは作品の内容に一切触れず、作者をベタ褒めした褒めちぎりが前スレにあったな
233 :
1/2:2007/01/12(金) 22:47:55 ID:eSpEnjoG
『ネコのおと リレーノベル・ラブバージョン』 富士見ミステリー文庫
まずはタイトルを見ていただきたい。
今まで数々の名作を世に送り出してきた富士見ミステリー文庫であること。
さらにレーベルを支える作家達が集まってリレー小説をつくりあげたのだ。
この作品のすごさが痛いほどに伝わってきたが、まずは落ち着いて参加した作家を順に挙げよう。
一番手はライトノベルにおけるエロの限界に挑戦する新井輝
二番手はいきなり富士見ファンタジアからの助っ人、築地俊彦
三番には初期の富士見ミステリー文庫を支えてきた、猟奇王こと水城正太郎
四番にはライトノベルに裁判を取り込み人気を博す、師走トオル
そして五番手、富士見ミステリー文庫の殺人許可証を持つ男、田代裕彦
紅一点の六番手はドジっ娘美少女作家、吉田茄矢
トリを飾るのは今やアニメ化作家、飛び入りなのに最も重要な役を任されたあざの耕平が務める。
富士見ミステリー文庫が誇る豪華メンバーが一同に集結した富士ミスオールスターと言っても過言では無いだろう。
このフォーメーションから繰り出されるリレー小説、いったいどんな物になるか闇鍋にも似た異常な興奮に包まれるはずだ。
234 :
2/2:2007/01/12(金) 22:49:07 ID:eSpEnjoG
それでは、肝心の内容に触れていこう。
この話はタイトル通り「ネコのおと」と呼ばれる学級日誌に登場人物が書き込むことで進展していく。
つまり前の人が書き込んだ事に応じて次の人が書いていくのだ。
これがこの話の根底に流れる大まかなルールになっている。
序盤から忌憚なく始まった、いきなりエロで始まるのだから。
それでもまだ良かったと思うことになるとは考えつかなかった。
二番手ですでに根底のルールが崩れ始めているのだから。
そして、三番目。ここでこの作品の全てが変わった。
何しろ作者自身が作中に登場し始めるのだから。
グレイにさらわれる作者、獄中に捕らわれる作者、そして、前半の展開に悩む作者。
次々と投入される楽屋ネタ。対して一人、また一人と倒れていく作者達。
読み進めて行くにつれ虚構と現実が交錯していき、序盤の事なんて忘れさせてくれるほどの衝撃が次々と襲ってくる。
物語の結末で明かされる動機には、驚愕に打ち震えずにはいられない。
全てを読み切ったとき何と表現して良いのか分からない感動に似た感情を抱くに違いない。
これぞ、富士見ミステリー文庫の強み! 心意気!!
こんな企画ができるのは富士見ミステリー文庫だけ!!!
その言葉に一切の偽り無しの一品である、あなたにとって忘れられない一冊になるだろう。
>>233-234 闇鍋って的確な表現だなー。
てか最初「ネコの音」って意味のタイトルだと思ってたんだよな・・・w
ネコノートは2話までが本編でその後は全部あとがきだと思っている。
本編より分厚いあとがきすげえ。
238 :
2/1:2007/01/13(土) 19:39:37 ID:fpdlz7XM
「ぼくと魔女式アポカリプス2」 水瀬葉月
巨乳とつるぺた、どちらがよいか。グラマーとロリ、どちらが素晴らしいか?
それは男にとっては実に重要な問題である。肉感的な色気と幼女の醸し出す背徳的なエロス、
その二者は右手と左手ほどにも選びがたいと言える。
だが、ここに巨乳派か貧乳派を選別する試金石となる小説が現れた。それがこの
「ぼくと魔女式アポカリプス2」だ。
第一に、新キャラの「蘭乱爛崎寝々」。彼女は魔法によって巨乳チャイナから
つるぺたチャイナへと変身する。
さしたる必然性もないのになぜ幼女に? とか、一体なんでチャイナ服? とかいう疑問は多々あるが、
巨乳&貧乳のコラボレーションの前にはどうでもいいことだ。そう、一人称が「拙者様」、
語尾は「……だわね」、「……なのだわ」、さらに「正殺」だとか「劣悪」だとか
何度も何度も口にしようとも、幼女化の前には実に些細な問題である。
第二に、前作から引き続いて登場するヒロイン、作中で毒を受けた彼女は
全く意味もなく幼女化する。体力を奪うだけなら何もロリ化しなくてもいいはずだし、
作中でも「毒の影響だ」の一言で終わっているが、しかしこれはただ単に読者受けを狙ったものではない。
受け狙いならせめて何らかの説明を入れるはずである──即ち、作者は意図的にヒロインを幼女化したのだ。
239 :
2/2:2007/01/13(土) 19:56:28 ID:fpdlz7XM
そう、これは新キャラの巨乳→幼女化へのある種のアンチテーマ──二種類の対象を
あえて同一の状態に置き、その上でより正確に比較・調査するという科学的手法であることは
もはや疑う余地がない。
「一人ならわかりにくい、だが二人なら?」という訳である。
この深遠な思想、より厳正さを求める作者の思想には驚かされる。作者は
巨乳好きでも貧乳好きでも変身する理由を全く考えていないのでもなかった──
一見思いつきにしか見えないギミック、それは全て読者を選別するための布石だったのである。
だが、これは単なる巨乳・貧乳小説では終わらない。作者は希薄化しつつある貞操観念への
警鐘としてストーリー上は一見微妙に思えるエピソードを挿入している。即ち、
「乱交パーティーの参加者は死刑」というものだ。
これもまた決して無意味なものではない。巨乳はいい、貧乳もいい、どう見ても
風俗のチャイナ服もいい、ただし明確なエロは有罪である──これは
そうした作者からのメッセージであるに違いない。
「ぼくと魔女式アポカリプス2」──自分が巨乳派か貧乳派か迷う者にとっては救いの一冊となるであろう。
不思議なメルモかよw
七色いんこかよwww
不味い、ネタで買った魔女式が面白く思えてきたぞ
これじゃあ褒めちぎれない
まあ心にゆとりがないとえれえ疲れるブツではある。
レジンとかされ竜とかと同じで。
一巻の最後がアハハハハハな物だったな魔女式。
俺様魔女式読了。
あー、ダサいな。ダサい。蝶ダサい。
最高だ。2も買うか。
2も劣悪至極な内容だから買ったほうがいいと思うよw
もちろん最高だぜ?
246 :
244:2007/01/15(月) 03:39:35 ID:52TpR3/1
ついでに乃木坂春香一巻も読み終えたぜ
ああもう俺様は幸せだぜ
最後、『過去』を主人公が思い出すところで、こんな夜中っていうか早朝なのに大爆笑しちまったぜ。
こんなべったべたでこてこてのストーリー読んだの多分数年ぶりだぜ。
蝶最高に痛々しくてダサくてクサくてアホらしくてラブでコメだったぜ。
最高だ次も買おう。魔女式と一緒に。
>246
乃木坂春香か・・・
「非オタ」の平凡な主人公が、ふとしたきっかけで才色兼備の完璧お嬢様と恋に落ちるという話なのだが・・・
秋葉原のオタショップをうろついては順応性の高さを示し、メイド喫茶に入っては居心地の良さを覚え
お嬢様のコスプレ姿を妄想しては一人で悶える非オタ(という重要な設定の)主人公の姿に
もしかしたら、俺はまだオタから復帰できるのかもしれないという幻想を読者に与えてくれる啓蒙書だな
>244,246
なんか最高にシンプルな褒めちぎりだな・・・
やりすぎると只の感想になってしまう、そんなギリギリの線を付いたかなり高度な技でなかろうか。
『レイン』吉野匠
この作品を知らないけど読んでみたい……そんな貴方に紹介します。
あなたは「魔法戦士リウイ(特に外伝)」は好きですか?
あれのモテモテぷりを2倍にし、ファンタジー度を3倍にし、主人公のブッチギリ最強度を4倍にした感じです。
デル戦だとそうですね、最終章金のノリでタブーなど構わず最初から黒が活躍してるというと分かるでしょうか?
もしくは一時期デスノートの改編の「黒歴史ノート」なるjpgが流行りましたが終始あんな感じです。
男なら誰しもが夢見るであろう英雄譚、しかもLV99のままRPGの世界に生きたいなあなんて夢を
原液のまま言語化したこの作品の痛快さはとどまるところを知らず、あなたのストレスを見事霧散させてくれるでしょう。
イラストが萌え絵調でなく、普通なのが画竜点睛を欠くといったところでしょうか。枚数もないし。
結構ヒロインや萌えシチュには不自由しないんですけどね。
主人公は美形で最強で無敵で賢くて自信満々で傲岸不遜で上からは煙たがれるけど下からは人望はあってモテモテで
あらゆる作戦の裏を読みあらゆる敵を蹴散らします。ついでに若いまま不老です。完璧ですね。
でもこんな傲岸不遜なキャラにも実は殺戮者(風)だった暗い過去があったりするんです。泣かせますね。
設定の一部を明かすとドラゴン殺しを行っており、それを行った人はドラゴンと同じ強さを得るそうです。
だから魔法もバンバンとなえられるし武器は通じないし不老だし
ついでに伝説の魔剣も持っていて一振りで10人は殺せるってもんです。
一応戦争もありますが、戦場ではDQも真っ青な魔法が結構でるので
(出すのは主人公サイドだけですが)知略戦よりはその爽快感のほうがインパクトあるでしょう。
ムスカがいたらまるでボーリングのピンのようだと高笑いする事間違いなしです。
とはいえ、おどる宝石(DQ5)並みの賢さを持つ敵との知略謀略のかけあいも中々見所です。
また、元はWeb小説であり一部は
ttp://homepage2.nifty.com/go-ken/r_amere-top.htm こちらから読むこともできます。作者の他の小説も読めるので参考になるでしょう。
私はこの作者の小説はネット上で読むなら非常に大好きで、レインも1,2巻のみ持っています。
是非オススメ。なんだかんだで結構読みやすいですよ。
>246-247
のぎーは、作者の五十嵐雄作が、
実は著者近影のピアノを弾く怪しげなオサーンではなく
リアルで超お嬢様女子大生(卒業したけど)っつーとこに萌えるラノベだぜ?
電撃以前に別レーベルに投稿してたとき、マジで「性別:女性」になってたわけだ
頭いいから名門幼稚園〜大学でて司法試験を目指し、プロ級のピアノの才能と
紅茶をはじめとしたハイソな知識をもった、箱入りのマジお嬢様が、
必死にヲタ知識を勉強しながら、メイド喫茶行ったり、体験入店したり
コスプレ経験したり、アキバでえっちな同人やフィギュアに囲まれて頭ぐるぐるになったり、
時にはイラストのしゃあ様に、えっちなネタでセクハラされて真っ赤になったりしながら、
必死にラブコメ書いてんだぜ?
編集に「ちょっとお色気シーン入れよっか?」と言われて自分なりに一生懸命書いてみたけど
「コレは違うなぁ・・・」
「もっとこう、で、こうしてこんな感じ!!」と、お色気シーンの指南とか受けて
「ぁぅー・・・書けませぇんよぅ(涙)」とか泣かされちゃったりして・・・
どうよ、小説のキャラクター乃木坂春香本人より萌えるだろ?
萌えないなんて赦さネェ、赦さねぇったら赦さねェ!!
>>250 なんという素晴らしい褒めちぎり・・・
本編を褒めずに作者だけ褒めるとは
>>250 ふつーにチャンピオンあたりに出てきそうなヒロインだなw
>>250 もはや、どこまでが事実で、どこからがネタなのかすら未読者には曖昧になっているなw
>>250 その説明だけ聞けば確かに萌えキャラ。
しかし「電撃での小説家」と言ったら「もしかして竹宮ゆゆこさんですか!?」と
聞かれるような包容力抜群の体型をしていたらどうなる?どうする?
ttp://dash.shueisha.co.jp/iitai/index.html >『おいおい!』『ふーむ』『なるほど』『わはは』『よし!』叫びながらチェックしています。
>あれこれ問題もあるが(?)パワーで(しかも時として繊細に)ぐいぐい書いているのがいい。
>評論家はあれこれいうだろうなあ、でもおもしろければいいのでは?
スーパーダッシュ文庫公式サイトの編集長の私も言いたい!より。
ほめてるのはシャドウ・ライト。見事な褒めちぎりです。
モノケロスの魔杖は穿つ(伊都工平)MFJ文庫
あのドリル神が萌えで荒廃した電撃を旅立ち、MFJの肥沃な緑の大地を貫きにやってきた!
本作は傑作と名高い前作、天槍の下のバシレイスと同様に
時代改変された日本を舞台とする現代ファンタジーノベルである
その世界観を構築する設定の一つとして、魔法の基本原理である『ウロボロス・リング』がある
これは生物が己が種を残すために編み出した攻略法のまとめなもののようで、
もったいぶらずに詳細を挙げると以下のようになる。
増殖・競争・移行・順応
である。さらなる詳細を望む方は店頭で本書を見かけた際
巻末だけ立ち読みしていただければよろしい。もちろん、そのあとレジに直行な
さて、この四つのキーワードをそれぞれに背負わされたキャラクターたちが
本作品のメインキャラたちである
主人公の立木ヒロは『増殖』を担当する
『増殖』の方針とはつまり、産めよ増やせよ地に満ちよということだ
そして彼以外のキャラクターたちは皆、例に漏れず少女たちだ
さらにこの物語は主人公ヒロを玉座に据えて王国を建設するというのだから素晴らしい
だが主人公はただエロいだけではない
たとえば部活動の一環として市民プールに繰り出すエピソードがあり、
その際ヒロインの一人が中学生くらいの貴兄らには伝わりにくいいわゆる「だっちゅーの」ポーズで
主人公を悩殺しようと諮るのだが、その際、彼は素早く次の行動に移った
腕組みをして己が胸筋を誇示
バ ス ト に は バ ス ト で 対 抗
なんと気持ちの良い正々堂々とした漢か
これが王の器だというのか。全く、俺たちじゃあ足元にも及ばないぜ
ちなみに前作「天槍の下のバシレイス」では新参ロリっ娘をサルプレイさせる百合カップル
「第61魔法分隊」では頭突きでしか愛を語れない恋人(主人公とヒロイン)などが登場する
前作も併せて読めば伊都工平の愛とはいったいなんたるものか、というテーマを深く知れることであろう
古来蛇はその形から男性器の象徴とされていてですね
その杖の持ち主であるヘルメスの石像は男根そのものだったのですよ
道端にですね、どこかの温泉地の子宝地蔵のようにペニス型の石が安置されていてですね、
道行く人々はそれを崇めていたわけですよ
>>257-259 褒めちぎり乙
>もちろん、そのあとレジに直行な
おまえ販促が目的だろw
よくぞやってくれた・・・
これはヤバイ臭いがプンプンするな
ID:j8CkISYBには才能を感じる
>>259 頭のおかしい人ばかりだ…なんて部活だろう…。
続編出るといいな。
この作品は間違いなく伊都工平
これだけで、もう腹ァいっぱいだ・・・
>>264 2月に出るよ>2巻
みんなテスカトリポカ大好きだからな。
スレ違いかと思う方もおられようが、まあ聞いてくれ
「天帝のはしたなき果実」古野まほろ 講談社ノベルズ
第35回メフィスト賞受賞作。
諸兄の中にはメフィスト賞と言うだけで、何か言い知れぬ感動を覚える方もおられよう。
知らぬ方は知るがよい。例えば――
第2回 - 清涼院流水 - 『コズミック 世紀末探偵神話』
第4回 - 乾くるみ - 『Jの神話』
第11回 - 高里椎奈 - 『銀の檻を溶かして』
第17回 - 古泉迦十 - 『火蛾』
第19回 - 舞城王太郎 - 『煙か土か食い物 Smoke, Soil or Sacrifices』
第21回 - 佐藤友哉 - 『フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人』
第23回 - 西尾維新 - 『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言使い』
第35回 - 古野まほろ - 『天帝のはしたなき果実』
如何か。受賞者の名をご覧になれば恐怖すら抱く筈だ。
メフィスト賞の誘惑は当スレ読者にとってすら悪魔の囁きに等しいことがお分かりいただけよう。
さて、栄えあるこの作品はいったいいかなる名作であろうか。
そして何故私は、ラノベ板でこのような世迷言を書き連ねているのであろうか。
答えはまさに作品そのものが隠すことなく、全身全霊をもって主張している。
通常より小さめのポイントで印字された文章の何と饒舌なことか。
横溢する衒学趣味は鹿鳴館に佐藤友哉を五年間漬け込んだかのごとく。
あるいは八房龍之助の漫画から端書のテキストまで全てを
一字一句欠くことなく活字に落とし込んだかの如く膨大な密度で読者を酩酊させる。
会話の軽さは舞城王太郎に匹敵し、妙さは西尾維新に匹敵しよう。
登場人物のキャラクターのスバらしさは高里椎奈を最初に読んだときの衝撃を思い出させた、と言うだけでもはや十分だ。
劇中劇と劇中曲と劇中歌の素晴らしさはモー娘。を大正時代に連れて行ったかの如く。
飛び交う名状し難き擬音と罵声は旧支配者への祝福の如く。
単語を埋め尽くすルビの密度は編集者への呪いのごとく。
またそのルビ自体も一つの言葉のみでは到底表しえぬ。
英語仏蘭西語独逸語露西亜語日本語ウヨ語サヨ語2ch語ガノタ語金管語の圧倒的な奔流。
その奔流にのせ歴史音楽史陰謀論SFFT伝奇新伝奇虚実皮膜を魔女の釜に叩き込み溶けるまで煮込んだ結果が
まさにこの作品である。古今東西のあらゆるキー・フレーズが乱舞しながら絨毯爆撃を加える中、
読者は目くるめく迷宮に叩き落され、それでもなお喜びに踊り狂うに違いない。
しかも――上記の要件を満たしつつなお、この作品は
あらゆる意味においてミ ス テ リ ー であり青春小説なのだ。
富士ミスがLOVE:推理=1:1だとすれば私は敢えてこの作品は100:100であると宣言しよう。
謎解きそのものが奇跡のようなこの物語。日ごろ文庫以外あまり買わない方であっても、
貴方が彼等と同じ高校生であれば尚更のこと、ぜひお奨めしたい。きっと、戻れなくなる。
いくつもの奇跡を作品の中で爆発し蕩尽しながら、この作品は見事に完結する。
その素晴らしさに比べれば、作者すら忘れていると思われる伏線がいくつも有ることなど些細な問題に過ぎない。
最期に一言だけ記して、このふしあはせの犬は去ることとしよう。この小説の最大の奇跡は
本 当 に 面 白 い こ と だ
>>八房龍之助の漫画から端書のテキストまで全てを
一字一句欠くことなく活字に落とし込んだかの如く
購入決定したッッ!!
このスレって結構この業界の購買促進にやくだってるよね。
それ、なんてパク……オマージュ?
これもつけておこうぜ
>217 :イラストに騙された名無しさん [sage] :2007/01/17(水) 10:16:10 ID:FAw7XxFH
>>191より。スレ違いながら緊急報告であります。
>「天帝のはしたなき果実」読了致しました。
>詳細はいずれ褒めちぎりスレにて。
>「本格と幻想とSFが奇跡のように融合した青春ミステリ」
>帯タタキの言葉が、いかにこの作品を語るのに不十分なものか。
>千の戦場を往来された皆様は、この作品の真実の姿に必ずたどり着くことでありましょう。
>
>私はとある登場人物の言葉のみを皆様に託し、
>ひとりのふしあはせの犬として去ることと致します。
>
>
>
>
>
>
>
>
>「何やこの雑誌――『特集・サイコミュは可能か』、そら不可能やで」
>
>
273 :
イラストに騙された名無しさん:2007/01/18(木) 20:01:34 ID:FEiZ8Ipv
>>249 レインってアレだ
最強系っていうか最低系?
俺TUEEEEEEEE!!!
を徹底的にやってくれたらむしろ面白い
>>274 まさにそんな感じだ。
高校生が初めて書いた作品、ってかんじの内容。
>>276 すもももももももものうち
ってあるだろ。そんな感じ
つまり、史上最強に空気嫁、ってことか。
誰がうまい事(ry
保守
『動物化するポストモダン』東浩紀
この本は新書でラノベではないではないか、スレ違いどころか板違いではないか、と脊髄反射で批判するのはやめていただきたい。
それは単なる思考停止だ。
本作はコメディありシリアスありの立派なライトノベルである。
実際、本作の読者層は、ラノベの読者層――中高生とオタク――とほぼ完全に一致している。
まず、東はソーカル事件(※詳しくはググれ)で壊滅的な被害を受けた、古色蒼然たる伝統的なポストモダン思想の有効性を鋼の信念で堅く信じ、現代日本のオタク文化を膨大な理論的障害を乗り越えて読みといていく。
それは『現代のオタク文化は、戦後に流入したアメリカ文化と軍国日本の言論統制によって産み出された奇形的な疑似文化にすぎない』とするもの。
大塚英志の“オタク版自虐史観”に通じるものだ。
しかし、少し文献をあさり、ネットで検索すれば、確かな反論=ネタへのツッコミを千単位で見つけることができる。
その後、冷静に東の論説を読み返すと、それが高度に発達した『オッスオラ極右のガイドライン』であることが理解できるだろう。
近ごろ低級な笑いが蔓延するオタク界を憂いた東渾身のフィロソフィック・ギャクに気づけた知識人はわずかしかおらず、東の落胆がうかがえる。
天才は常に孤独だ。
しかし、本作の魅力はそこだけではない。
東浩紀は哲学者であって、コメディアンではない。オタク文化への愛ゆえに本職をおろそかにすることはない。
哲学的な分析もしっかりおこなっている。
“大きな物語”が終わりを告げ、オタク文化は“動物化”した。
もはや現代のオタクは、ストーリー構成やキャラクターの心理描写、作品に込められたメッセージなどはまるで斟酌せずに、
“メガネっ子”“転校生”“メイド”“吸血鬼”などの記号=設定=属性を組み合わせ、それに“萌え”るだけの“動物”と化したというのだ。
勿論、この言説にも四方八方から何百何千もの反駁がある。
オタク諸君も、自分がストーリーの良し悪しも、キャラクターの内面も、作品のテーマも読み取れない/読み取らない、安易な萌えキャラと厨設定のみに動かされる白痴以下の“動物”である、という真実を認めたくない気持ちはよくわかる。
しかし、残念ながら、この仮説は厳然たる真実なのだ。
なぜなら、確固たる“証拠”があるからである。
『マキゾエホリック』
このライトノベルが、東浩紀の言説すべてを実証してしまったのだから。
>>279 最強なのに存在感皆無のお嫁さん。ことあるごとに無視されたり、なんだ居たのかとか言われて涙目に。
そんな萌えキャラどうだろう。
新書って題名だけは立派、というか興味を持たせるもので
中身はなんじゃこりゃってのが多いよね
イラストで騙されるわけじゃないけど、地雷としては通じるものがあるかもしれん。
マキゾエホリックってそんなこと言うほど売れてんの?
1巻が出た時、出版側が異様なほどプッシュしまくったことと
まさにこのスレの為に書かれたような出来であったことと
このスレ読んだせいで、俺が1巻買うはめになったことしか覚えてねぇ
>>282 すげえ。そこに着地するのか。
素晴らしきアクロバティック褒めちぎり。
>>286 そんなこと言うほど売れてないから、笑いを誘うんだよww
俺も『動物化する〜』を工房とき友達から貸してもらって読んだことがある。
東の理論でいけば、マキゾエホリックはオタクどもに大々ヒットするはずだったんだよ!!
ナイス褒めちぎりw
あれだな、『動物化するポストモダン』はかってに改蔵に出てきた絶対ヒットする理論みたいなもんだな
「神様のパズル」 機本 伸司 著
この本を読むにあたり最も重要なことは「わかったふり」である。ツンデレというより
知的クールという代名詞の似合うヒロインの脳が織り成す専門単語の交通渋滞っぷりは
最近脳内彼女の人数が17人を超えた私の脳では理解できないほど崇高で、輝かしい。
読者の脳(と同レベルであろう主人公の脳)とヒロインの脳の隔たりは
TM.Rの名曲レベル4の一節、「まるで相手にされてない痛みがまた刺激だよ」で見事に
あらわされていると一部で有名である。あ、これを脳内ブームというんですね。
・・失礼した。誠に恥ずかしいことだが私が読んだところではヒロインが宇宙を作ろうとする
ことぐらいまでしか理解できなかった。なんとこの本の崇高なところであろうか。
だがこの本の最難関ポイントはクールヒロインが物語の最後では素直な性格に見事なジョブチェンジを
果たしているところであろう。これを「キャラクター性の崩壊」などと言っているようでは
この本を読み込めているとは言えない。これこそが題字「神様のパズル」なのだ。
主人公については後半から田んぼを耕しているだけなのだから実は脇役と言っていい。なんと斬新。
小学校二年生の頃、成績優秀でクラスの人気者の松井君に嫉妬して「俺さ、三桁のひっさんできるんだよね」
などと「わかったふり」をして、見透かしたような笑みを浮かべた松井君に「じゃあやってみてよ」と
追い詰められ、結局できずに机に突っ伏して泣き出したトラウマを持つ人なら。
何度も書かれてるのにすいません。この本を読んだ感動と幼き日の思い出との
邂逅をあなた達に伝えたかった。
お前に一言いいたい
100
+100
------
200
ではダメなのか と
保守
>>282 >>古色蒼然たる伝統的なポストモダン思想
>>現代日本のオタク文化を膨大な理論的障害を乗り越え
>>283 >>高度に発達した『オッスオラ極右のガイドライン』
ここらへんに俺の地雷探査機が反応を示したが、たぶん誤作動だろう。
いいよね、サブカルって。
それじゃ、ちょっと明日買ってくるかなノシ
>>291 まあ、その本がつまらないって所だけには同意するよ。
主人公は何もしないし。
いや地味に良いSFだとは思うんだけど
作者にラノベ的な読者サービスという概念が無くて、嫌な意味でのリアルを突きつけられる。
普通に主人公に感情移入して読むと乾いた笑いがこみ上げてくる。
これは現実に帰れという作者の真心のメッセージが(ry
>>291 SFとしては好きなんだけど
主人公がなにをしても主軸と関係ないのはおもしろくないかもな
メシアの処方箋も似たような主人公だし
>>291 「神様のパズル」を読んでその日はずっと気分が沈んで寝られなかった。
いつの間にか自分が真剣に考えることをしなくなっているのに気づいたからね。
勉強がしたくて大学に入ったは良いけれど……な僕には知識への情熱あふれる
ヒロインの言葉一つ一つが凶器にも思えたよ。
でも、そのおかげでふっきれたというか、考え直すことが出来た。
それ以降、(脳内)彼女が出来るわ、福引でティッシュが当たるわ、研究したい分野が
見つかるわで、今ではレポートに追われる日々も充実していると素直に肯定できるように
なった。
全部この本のおかげさ!感謝してるよ。
(東京都 21歳 学生)
>>291 SF部分は好きなんだが、キャラクターに魅力を感じない。
そもそもストーリーが無い。
それと、イーガンと比較するのは褒めすぎと思う。
∩___∩ |
| ノ\ ヽ |
/ ●゛ ● | |
| ∪ ( _●_) ミ j
彡、 |∪| | J
/ ∩ノ ⊃ ヽ
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
今の世に失われて久しいまるで子供のように純粋な精神を持ってるんだよ
魔女式2を読んだ。
凄かった……。
小説の登場人物の言葉を借りるなら
「劣悪、劣悪、また劣悪。かつて見たことがないほど劣悪至極だわ」
隅から隅までキツイ小説。
劣悪至極な設定及び展開が繰り広げられる小説、ひたすらにダサい小説が好きな人にマジお勧め。
読むととてもハッピーになれる。
306 :
コピペ推奨:2007/01/23(火) 18:58:23 ID:jQZn/zFp
>305
中途半端に駄目だから褒めちぎりにくいんだよなーアレ
このコピペはアレか、つま小スレ的優秀作品を投票しろと言う事なのか?
つま小スレ最優秀作品か。
去年一年間だと何がいいかしら。
俺はマキゾエホリックを推す
後ろでも間接的に誉めていたしな。
というわけでマキゾエホリックに1票
ただの宣伝マルポだとちゃんと分かってて
ネタにしてるんだよなおまいら?
あたりまえだろう?このスレが本気をだしたら、
どんな地雷でもたちどころに超傑作に早変わりだぞ
そりゃー他のスレでも目にしてますから
俺は断然かのこんを推す
6巻のネタバレ解禁時刻までに、なんとしても5巻の褒めちぎりを投下いたす所存であります。
すでに今日ですけどー orz
とにかく書きあがるまで確保済みの6巻は開かん!
>>315 凄かったよ6巻。もちろん性的な意味で。
俺は純情感情エイリアン。
卵管バトル最低じゃなくて最高!
最優秀作品って事ならサインをつかめでしょ。
このスレで解消しなかったら作者を呪い殺せそうなくらいのストレスが溜まるよ。
319 :
1/5:2007/01/25(木) 21:08:05 ID:FNjqribw
『かのこん5 〜アイをとりもどせ!〜』 西野かつみ MF文庫J
一巻から追いかけてきた本シリーズも、はや5巻まで到達した。
これは超人気作「ゼロの使い魔」に比肩する数字である。
(※両シリーズ刊行数をラウンドオフ処理後に比較)
今やかのこんはMF文庫Jのレーベルを、いや、日本を代表する看板作品となったのだ。
その燦然たる輝きは広大なる太平洋とて呑み込むこと能わず、書籍の世界さえ易々と
飛び出して、英訳版の海外出版・ドラマCD化という新展開を引き寄せた。
原作にゆやよんと溢れる瑞々しさを、それぞれ異なった媒体でいかに活写するのか、
制作に携わる諸氏の手腕と感性に期待したい。
さて、薫風高校は新年度に入り少なからぬ変化に見舞われた。
前巻の熊田再入学という不吉さを払拭するかのように、新入生キャラの登場、
桐山の番長としての成長など前向きな変化がいくつも描かれている。
しかしたった一箇所だけ盛大に時を逆行するかのごとき変化を見せたポイントがあった。
ちずるの乳房である。
ちずるを仮死状態に陥れんとする美乃里の計略で盛られた薬が、本来の効果を発揮せず、
あろうことか乳房を縮めてしまったのだ。
繰り返しになるが、本シリーズにおいて乳房は母性の象徴である。
その縮小は母性が作中における絶対性を失いつつある現状の反映なのだろうか。
ちずると耕太はもはや擬似母子の関係に安住することをやめている。
尽きせぬ母性が両者の絆の絶対の担保となりえた揺籃の季節は終わったのだ。
ちずるの恐慌はただ事ではなかった。彼女のアイデンティティの大部分は豊満な乳房に
拠っていた。ちずるにとってこの事態はまさに"乳はShock"――自己喪失の危機であった。
フィジカルな意味では不発だった美野里の毒薬だが、シンボリックな意味においては
見事ちずるを仮死状態に追いやったのだ。
乳房(カップは『I』だったのかも知れない)と共に『自己』を見失い、
物事を正しく見定める『眼』を曇らせたちずるは、
このままでは耕太の『愛』も損ねてしまうと思い込む。
だからこそ今回の副題は「アイをとりもどせ!」なのだ。
320 :
2/5:2007/01/25(木) 21:08:56 ID:FNjqribw
鼓動を速め、空をも落とし、心の縛鎖を断ち切って、
妨害者など一指のもとに打ち倒す 『アイ』
仲間たちはそれを奪還するための協力を惜しまなかった。
耕太は常に傍らにいて、貧乳化したちずるを励まし許容することに努めた。
桐山は番長として集めた情報を、澪は自身の油を、熊田は妖力を提供した。
姉の微笑みを忘れた顔など見たくないたゆらは旅立ち、あかねルートを見失ってまで
豊胸アイテム収集に奔走した。
問題は狼少女、望の行動である。
乳房を使った数々のプレイの代替にと望が伝授した、「尾てい骨プレイ」は見過ごせない。
人間の尾てい骨(厳密には尾骨という)はご存知の通り退化した尻尾の名残であり、
有意な機能をほとんど持たない痕跡器官である。ここを皮膚の上から口唇でもって
愛撫するプレイに、ちずるや望はともかく元々人間であるはずの耕太までが耽溺するのだ。
尾骨への偏愛は今はなき尻尾、すなわち過ぎ去りし時への思慕に他ならない。
乳房をなくして後ろ向きになったちずるの目先を変え、再び前を向かせるべく提案された
新境地のプレイは、その実強烈に過去回帰を志向させるものだったのだ。
望はこれまで耕太とちずるが重ねてきた成長をご破算にしようというのか。
かつてお使いの途中の赤頭巾の少女を言葉巧みに誘惑し、快楽原則の道へ招き入れた、
あの欧州の森の狼に連なる者なのか――?
私なりの結論めいたものは後述しよう。
本巻では、憑依合体した際に現れる尻尾に関する謎が、徐々に明かされ始めている。
あの尻尾は、龍と呼ばれ、意志を持ち、五行の特性を自在に操る、
『神』に類するものであるらしい。
日本人なら多頭の龍神というキーワードだけでヤマタノオロチを思い浮かべるだろう。
古事記にはオロチの巨体には杉や桧が生い茂っているとの記述がある。
スサノオのオロチ退治のエピソードは、古代製鉄民との抗争と征服を神話化したものだと
する説もある。火(炉)と土(砂鉄)とを用いて金(鉄)を得るのが当時のタタラ製鉄だ。
また一方で、中国や本邦において蛇や龍は水気の生物とされ、オロチは氾濫する斐伊川の
暴威を神格化したものだとする説は根強い。
このようにオロチは木火土金水の全ての属性を備えているのだ。
321 :
3/5:2007/01/25(木) 21:10:26 ID:FNjqribw
問題は頭の数だ。作中の記述によればあの尻尾は最終的に9本になるらしい。
だがヤマタノオロチの頭は一般的には八つだとされている。
この問題を解決する糸口になりうるのは、80年代初頭にとある男子児童によってなされた、
「頭が八つ有るなら七またのおろちが妥当ではないか?」という指摘である。
少年のこの発想を援用しつつ、我々は逆に「ヤマタ」という名称の字義を重視すれば
オロチの頭は九つとなる。
元々は1本で、5巻での最初の憑依合体時には5本だった尻尾は、5巻終盤の蟲使い撃退
の折には6本まで増えていた。耕太は尻尾の龍の荒ぶる意識に呑まれて力を暴走させかけ
るが、ちずるの静止の声で我を取り戻した。
合体を解いて次に目覚めたとき、ちずるの乳房は前以上のボリュームをもって
復活していた。憑依合体の莫大な妖力が薬の封印効果を消し飛ばしたのだという。
最後にちずるは蠢く6本の影に対し、「あなたたちを飼い慣らしてみせる」と告げるのだ。
この宣言を目の当たりにし、これまでのちずると耕太の振る舞いを思い返して、
ようやく私は今まで見過ごし続けていたかのこんの一側面に気付くことができた。
かのこんは神への反逆の物語でもあったのだ。
背神の意志は一巻の頃からとぎれることなく、行動によって示され続けていた。
例として旧約聖書に登場するオナンを挙げよう。彼はレビレート婚の掟にそむき、
兄の未亡人との性交において膣外射精をした。そのことで神の怒りを買って落命した
ばかりか、今日まで自慰行為の代名詞として記憶され続けるという過酷な罰を受けた。
生殖を伴わない性行為を『神』は許さない。
ちずるらが繰り広げてきた変態的とも言える多様なプレイは、この点でオナンと共通して
いる。5巻でちずるらが行ったのは、挿入を伴わない性器同士の摩擦であった。
神の膝下でチェーンソーのカタログを吟味するに等しい冒涜だ。
ここで今まで触れそびれていた新キャラの双子姉妹、七々尾 蓮・藍の行動を思い出して
みよう。美乃里にそそのかされた彼女らは薫風高校に潜入、ちずるに近づいて薬を盛った。
薬の暴発ののち、監視役を続ける中でちずる達の人柄と苦しみを知り、ついには葛の葉
から離反する。
322 :
4/5:2007/01/25(木) 21:11:19 ID:FNjqribw
この双子の離反は最終局面での出来事のように思えるが、その意志はもっと以前、
豊胸マッサージを繰り広げるちずる達の様子を屋外から監視していたあの時から、
確かに根付いてのだ。あのとき彼女らはもじもじと股間を梯子に押し付け、
自らも涜神者の側に立たんとする決意を表していたのだから。
ちずるは自分でも気付かないうちに、七々尾姉妹という「アイ」を取り戻したのである。
姉妹の名は蓮と藍。「レン・アイ」は「恋・愛」に通じ、愛は恋を内包する概念である。
ゆえに取り戻したアイの中には藍のみならず蓮も含まれているのだ。
話を戻そう。生殖を伴わぬ性交を認めないのは聖書の唯一神で、ちずるが飼いならすと
宣言した相手は恐らくヤマタノオロチだ。
啓典の神と荒ぶる国津神を同列に語るのはやはり牽強付会が過ぎると思われるだろうか?
むしろ私はこの強引な混同にこそ西野の真意が秘められていると感じる。
啓典の唯一神が島国の八百万の神と同じ土俵に立たされる。
唯一神に対するのと同じ作法で、かつて唯一神が屠った海竜とよく似た
龍神への不服従を表明する。
耶蘇の神とて八十神の一柱に過ぎぬのだと言わんばかりである。
察するに西野は、一神教的な価値観が幅を利かせ各所で軋みをあげている現在の世界の
ありようを憂い、新たな視座を提示しようとしているのだ。
詳しい説明は省くが、過酷な環境に対峙するために生まれた砂漠の一神教と、
自然がもたらす生産の神秘と暴威に対する畏敬から生まれたアニミズムでは、
価値観の土台からして異質なのだ。
西野はおそらく、一神教を奉ずる人々が未熟だ未開だと切って捨てた、
多神教的・アニミズム的な精神を再評価すべきだと感じている。
だからこそちずるの乳房は絶対性を剥ぎ取られ望と同等のサイズにまで零落しなければ
ならなかったし、望は尾てい骨舐めでちずるや耕太を退行させるような振る舞いを
したのである。
成長、自我の確立、母性との決別、配偶者の獲得。
一神教的世界観の上に形成された価値基準が重視するあれやこれやは、実は我々の
属している(はずの)多神教・アニミズム的世界の中ではさほど重要ではない。
現に日本最古の英傑スサノオノミコトは重度のマザコンだ。
323 :
5/5:2007/01/25(木) 21:12:01 ID:FNjqribw
251ページの挿絵をご覧頂きたい。
騒動はひとまずの終結を見、望・耕太・ちずるが一つのベッドで川の字になって
安らかに眠っている。狼少女を抱えて眠るとはなんたるナイスセクハラか。
就寝時の川の字の真ん中は、言うまでもなく両親に挟まれた子供のポジションだ。
けれど耕太がここにおさまっているからといって、退行だなんだとヒステリックに
騒ぎ立てる必要は、もはや、ない。
何もかもに白黒をつけて克服する必要はなく、ある程度までなら母性となあなあの
関係でも立派にやっていけるのが、この国の――善悪とは別次元にある――特性なのだ。
目を覚ました耕太は梱包作業に戻ることもなく、蓮と藍の訪問を受けた。
実母不在の彼女らは、ちずるから受けたぬくもりに母性を感じ「ママ」と甘え、
ママが愛する男を「パパ」と認めた。
こうして耕太は父親という新属性を付与された。
ちずるは耕太との関係で既に母親属性を得ているが、蓮・藍との親子関係はまた違った
ものになるに違いない。何しろ今回はより強固な、配偶者の存在する関係なのだから。
息子で孫で兄で恋人で夫で父な耕太と、娘で姉で恋人で妻で母なちずる。
あまりに混沌としすぎて進んでいるのか戻っているのか分からない二人だが、
彼らの物語が綴られ続ける限りとうてい目を離すことなどできそうにない
。
そしてどうか「Kanokon」が無事出版されますように。
英語でかのこんを読むことになる人々が西野の思いを知ったとき、
世界は少しだけ優しくなれるはずだから。
>世界は少しだけ優しくなれるはずだから。
ここまで読んだ
>神の膝下でチェーンソーのカタログを吟味するに等しい冒涜だ。
フイタ
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.,lllllllllll!!゙.,lllllllll: .゙゙′ ;lllllll:
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.:lllllllllll_ :llllll:
.llllllllllll゙ : lllll|
.:lllllllll!″ : llll|:
゚゙゙゙゙° lll゙
ktkr
お前のアイに感動した
てか、英訳マジなんだw
かのこん神の凄いところは、『かのこんの感想』をここまで濃い文章に仕立て上げてしまう点
これはすばらしい。予想を完全に超越している。
濃過ぎて読みたくないけど凄さを圧力として感じるw
>>323の19行目の 。 に、コタツの中にこもった屁のごとき体積を感じた。
かのこんの人いつも乙
読みたくなってきた。かのこん
この文章量は異常
きっとかのこん本体より面白いんだ
カウントしてみたら400字詰め原稿用紙で13枚に及ぶらしい。
忙しくて一本の文章にまとめる時間がなかなか取れなくて、
小ネタばっか蓄積していった結果がこの体たらくですわ。
現状で積読&積みゲの山がとんでもないことになってるから
とても新たな地雷を発掘してる暇がない……
このままかのこん専属化っちゅーのも寂しいなぁ。
なんて濃厚ドロリな褒めちぎり……。
第二の東浩紀(
>>282>>283参照)がここに誕生したことを心から祝福する。
オタク批評界もまだまだ安泰だ――。
ここまで濃密な感想が書けるなんて、さぞこの本の内容も濃いに違いない
――そう言い残して
>>337は姿を消した。
……いいか、おまえら。
俺が
>>337を探してくるまでこのスレから動くな。分かったな?
――俺は最寄りの書店に向かった。
生きてろよ、
>>337……っ!
なぜそこまでして死亡フラグを立てたがるんだ。
つーかこの場合、スレ見てる側の俺たちの死亡フラグも立ってね?
立ってるな
ちきしょう巻き込みやがってw
ああ、ギンギンにいきり立ってる。若いっていいぜ。
このスレの中に
>>319のような地雷鑑定人がいるかもしれないのに一緒にいられるか!俺は自分の常駐スレに戻るぞ!
苦痛に耐えてでも褒めちぎる鉄の意志から鬼才は生まれるんだな。そんな教訓をお前らには教えられっぱなし。
ところで最近僕らの愛する地雷作家、浅沼広太先生を見かけないね。
夏休みの絵日記と一緒に焼却されたんじゃないか。
346 :
その1:2007/01/26(金) 18:29:21 ID:6oPtfhDA
ストーン ヒート クレイジー 三上康明
天空の城ラピュタ……もはや説明のようがないといえる名作中の名作である。
可憐な少女が天空より舞い降りるシーン、誰しも一度は見たことがあるだろう。
完璧なカット割りとすばらしいテンポで疾走するこの冒険活劇は、
見た人の記憶に深く刻まれるジブリの名作である。
プロジェクトX……もはや説明のようもない、名番組中の名番組である。
中島みゆきの地上の星とともに始まり、田口トモロウの語りに乗せてつづられる、
日本のもっとも輝いていた時代の記録。
人々は努力し、夢を見、そしてそれらをかなえるために全身全霊を傾けて邁進した、
まさに日本という国そのものの青春の記録。
涙せずして見られない、感動のドキュメンタリーである。
両者とも、広い年齢層に絶大なる支持を得た名作である。
これらを超える名作をものにするには、どうすればよいか?
その答えの一つが、この「ストーン ヒート クレイジー」なのである。
この小説は、実のところけなすべき点が非常に少ない。
軽快なラピュタ的冒険の前半から一転、プロジェクトX的職工の活躍へと転換する見事さは、
読むものすべてが驚嘆する以外の手だてを見いだせないであろう。
賢明な読者をしてすら取り残される意外性あふれる展開は、読者をけして飽きさせない。
途中で挟まれる寸劇や、人によっては下ネタととられかねない小ネタの数々は、
いかなる年齢層、いかなる人種であっても理解可能な汎人類的な行為を扱っており、
底知れない心配りを感じることができる。
347 :
その2:2007/01/26(金) 18:30:10 ID:6oPtfhDA
欠点がないだけではない。
この小説は、人々の夢もかなえてくれる。
あなたも、一度は考えたことがあるだろう。
「パズーが、飛行石を加工できる技術者ならば……」
あなたも、一度は考えたことがあるだろう。
「ドーラとシータを入れ替えたなら……」
誰しも一度は見るであろう数々の夢が、今ここに実現したのである。
天空の城ラピュタ。プロジェクトX。この二つの、どう見ても相反する二つのものを、
一つの物語の中で止揚することにより生まれる感動。
それが、この小説の中にある。
道具立ては、浅沼広太「神の手のネジマイスター」に似ていないこともない。
しかし、浅沼をはるかに凌駕するものを、
この「ストーン ヒート クレイジー」は確かに有しているのである。
何を有しているのか? それを知る喜びは、未読の読者にのみ与えられた
この世に並ぶものなき知の至福である。
読んでいないものは幸いである。これから知ることができるという幸福を手にしているのだから。
そして読み終えたものは幸せである。すでに知ったという幸福を手に入れているのだから……。
かのこんレベルになると地雷と言うよりもはや誘蛾灯だな。
あるいはパブロフの犬みたいなもんだ。分かっていても突っ込んでしまう。
ラピュタを見ると、いつも何故か「風の白猿神」を思い出す。
>あなたも、一度は考えたことがあるだろう。
>「ドーラとシータを入れ替えたなら……」
ちょっと待て
ラウンドオフ処理て四捨五入じゃんwww
352 :
1/3:2007/01/27(土) 09:34:50 ID:uCCRieGP
『最近の若者は現実と空想の区別がつかない』
巷でよく言われる常套句であるが、果たしてそれは真実なのだろうか?
いや『現実と空想の区別がつかない』という部分ではなく『最近の』という部分が、である。
『ドン=キホーテ』が、そのころ粗製濫造されていた御都合主義的騎士道物語を読みすぎて、
現実逃避にふけるスペインのキモオタどもを、セルバンテスが皮肉ったパロディ文学であることはあまり知られていない。
明代の中国では、『西遊記』『水滸伝』『三国志演義』などの燃え系ライトノベルや『紅楼夢』『金瓶梅』『桃花扇伝奇』などの萌え系ライトノベルがいくつも出版され、
それら萌え燃えラノベにはまって現実に帰ってこれない士大夫や庶民がおおぜい発生し、社会問題化したという。いや、マジで。
そして、ゲーテの『若きヴェルテルの悩み』が大ヒットした後には、ヴェルテルの服装をまねることが流行し、
中にはヴェルテルをまねて自殺する者も多く現れる始末だった。
しかし、つま小スレ住人はこう語るだろう。
――まとめサイトを見よ。我々は最古にして最強のラノベ『新訳聖書』をすでに褒めちぎった。
あれこそ『現実と空想の区別がつかない』人間のためにある!!
あのラノベ以上に、世界を動かしたものはない!!
ふっ(嘲笑)、なんて狭い世界を生きているのだろうか?
毒電波を受信したパラサイトシングル童貞ニートの一生を書き綴った、ただただ古臭いだけの駄作がナンバーワン?
寝言は寝て言え。
353 :
2/3:2007/01/27(土) 09:36:20 ID:uCCRieGP
“真の最強”ライトノベルとは、こういうものを言うのだ。
『共 産 党 宣 言』
カール・マルクスという売れないファンタジー作家が、長男が死んでも棺桶を買うために服を売らなければならないほどの極貧の生活の中、
フリードリヒ・エンゲルスというSF作家の助力のみを借りて、完成させた渾身の力作だ。
生活保護を受けながら『ハリー・ポッター』を書き上げた女流ファンタジー作家J・K・ローリングなんぞ、彼の想像を絶するビンボーに比べればまだ恵まれた部類に入るだろう。
本の厚さは1センチほどで、分量からいっても“ライトノベル”の名にふさわしい。
冒頭で主人公は、世界の歴史を左右する善と悪の壮大な戦いがあることを知り、自分が世界の歴史を操る二大勢力のうちの善の勢力、“プロレタリアート”であることに目覚める。
さらに主人公は、悪の勢力“ブルジョワ”のおぞましい生態を見せつけられ、正義の怒りに震える。
そして、主人公は対ブルジョワ機関“第一インターナショナル”の仲間たちとともに、“私有財産制の廃止”や“生産手段の共有化”などの不思議な力を手に入れ、
全人類……というか全人民の自由と平和と未来を守るために“革命闘士”となることを胸に誓うのだ。
354 :
3/3:2007/01/27(土) 09:38:09 ID:uCCRieGP
本作は世界各国語に訳され、今でも一部のカルト的なファンからは根強い人気がある。
しかし『共産党宣言』はリアリティを極限まで追求したファンタジー小説であり、主人公=読者とする対話形式であったためか、現実と空想を区別できない団塊の世代に厨房が続出。
新世紀エヴァンゲリオンに登場するヒロイン・綾波を熱愛するイタい信者のことを“アヤナミスト”と称するのに倣って、
マルクスの著作を盲目的に熱愛するイタい信者を“マルキスト”と呼んだ。
しかし、本作の幻想文学としての価値は、迷惑な一部のファンのせいで低下したりはしない。
宗教はアヘンだ。
聖書なんて燃やしてしまえ。
世界に最も影響をあたえたライトノベル、共産党宣言。
ぜひ一読を。
そのとき貴方は自分の脳内に、この世のものとは思えない花畑を見ることになるだろう……!
サイレント魔女キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
いつものことながらかのこんの人はすごいな。
めっさワロタ。次も楽しみにしてるぜ!
>>352-354 すげー興味をそそられたんだけど
どの訳で読むといいか教えてもらえないか?
>>356 最寄りの共産党支部で日本語訳を無料配布しているはずです。
もれなく熱い解説つき。
ぜひ、どうぞ。
>352-354
まさにレフトノベル
うまいこと言いやがって…
361 :
イラストに騙された名無しさん:2007/01/28(日) 02:53:02 ID:5v0EVVKt
久々にきた
>>5 見捨ててごめん・・・
だけど、すでにこのスレは俺の手を離れて立派に生きてるじゃないか
誰かかのこん褒めちぎりに仕込まれたネタを解説してくれ
たぶん北斗とチェーンソー以外にもあるよね?
支倉凍砂(ハセ・クライスナー)のアナグラムからナイスセクハラ。
で、その作者スレでのネタで梱包作業。
あかねルートは夕やけワイド……なわけ無い。
……すまない、俺にはこれが限界だ。
>>357 なんだ。ただで手に入るのか。
よーし、共産党支部に行ってもらってこよ。
ただより安いものはないっていうし。
来週は、俺、結婚するからそれまでに読了できたらいいな。
まあ共産主義自体の学問的価値はまだ残ってるからな。
空想から科学へと共に、資本論読むための入り口にはいいと思う。
現在の日本で共産主義と同じか近いことやってる政党が与党と最大野党
なのが笑いどころ。新自由主義マンセー。
そして後日
>>364は間違ってとある組織の本部に行き
ロクメンダイスを真の内容を理解し体得するまで写経と音読を繰り返させられることになるのであった
ちなみに↓の上はセブン&ワイ、下はウェブカドカワのロクメンダイスの紹介だけど
これらを見てもまったくどういう内容だったか記憶が戻ってこない……
本当にこういう内容だったっけ?
ttp://7andy.yahoo.co.jp/books/detail?accd=31540050 >ハツはカウンセラーに伝えられた―「何事にも正直に生きなければ、一年後には死んでしまう」、と。
>そして、特効薬は―恋をすること。高校入学と同時に、施設“六面ダイス”で、四人の心に傷を抱えた
>“患者”たちと共同生活を送ることになったハツ。三つ年上のヒロムは“亡霊”と呼ばれる帰還兵。
>美容師のララ子は、表と裏の二つの顔を持つ。なかでもチェリーはハツよりもずっと重い心の悩みを抱えていた。
>少しでも心を揺さぶられると、感情を抑え込むために、心の白血球ともいうべき“心辺警護”が、
>他人に危害を加えようと動き出すのだ。だから、恋なんてできやしない。しかし、ハツはチェリーに恋をしてしまう。
>目に見えない、やっかいな“心辺警護”は敵意をむき出しにしてハツを襲う。恋をしなければならないハツ、
>恋をしてはならないチェリー。二人の恋の行方は―。そして六面ダイスに隠された大がかりな謎とは!?
>センシティブでミステリアス、純愛ラブストーリー。
ttp://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_search.php?pcd=200503000118 >恋をしなければ、16歳までには死んでしまうと言われたハツ。心に傷を抱えた仲間とともに
>カウンセリング施設《ROCKMEN DICE》で共同生活を送るが、ある日一人の少女に出会う。
>第4回ヤングミステリー大賞最終選考作!
>>365 >現在の日本で共産主義と同じか近いことやってる政党が与党と最大野党
>なのが笑いどころ。
大嘘もいいところだな。
壊拳からいつの間にかロクメンダイスに代替わりしてたのか・・・。
ここにきて再びの神ラッシュワロタw
ちょいスレ違いだが、ひとつ教えてくれないか?
新刊を買ってくるじゃん。
初めの10ページくらいで読んだら嫌になってブックオフって
いうパターンがある。その場合このスレに書き込めないじゃない。
(内容すべて読んでないから)
こう、最後までつきあうチカラっていうのはどっから
湧いて来るんだ?
ちなみに
このスレで紹介されたものを買うときはいいんだ。
はじめからそういうものだと思っているから最後まで読破できる。
問題はさ、予備知識なしで
「コレダ!!(面白い方の意味でね)」
とおもって買った本なんだよね。
反動もあって全力で古本屋に行ってしまう。
知人曰く
「イラスト買いしたときはあらゆる可能性を想定しないとダメだよ。」
オレ
「バカヤロウ。イラスト買いしないでどうやってラノベを買うんだ?」
>>370 >>1をよく読んでみるといい
投げ捨てればそこで終わりだけど、投げ捨てなければ何かが見つかるかもしれない。
そして、何も見つからなかった時、ここでその思いを自分の言葉にすればいいんだ。
>>370 この板のデフォ名無し見れ。
イラスト買いで小説としての面白さも要求するのが間違ってる。
・イラストでふるいにかける→その作品の評判を調べる
・評判よさげなタイトルをリストアップ→好みのイラストがついた作品を選ぶ
イラストと本文双方にクオリティを求めるなら
これくらいの下調べはすべきだな。
>「バカヤロウ。イラスト買いしないでどうやってラノベを買うんだ?」
=店頭での衝動買いがライトノベルの正しい買い方
ってことならその場で冒頭くらい試し読み汁。
つうか判断基準が10ページなのに試し読みしないのはなんでなんだぜ?
>>365 俺んちの近くにある図書館だと某左本は、幻想文学の棚に並べられている。
嘘のようなほんとの話。
ああ、なぜか棚を隣と見間違えた。
うちはたぶんある団体よけとして赤旗とってたなぁ
クロスワードパズルと将棋の解説以外みるものはなかったが
>クロスワードと将棋の解説
赤旗ってそんなのがあるのか。想像していたものより、
もっとこう、何というか……愉快だ。
クロスワードでどんな答えが浮かび上がってくるか気になるところだな
三鷹事件の真犯人とか
赤旗日曜版ね、いまもあるかはわからないけど、
1000円未満でやすかったのでやめても大して影響ないのが
継続してた一番の理由
赤旗はですます調なのが違和感あったな。
高口里純が漫画連載してると知ったときは驚いたが。
私のknightになってよネBげっと。
wktkして待てという予告ですか?
以前、このスレでのカキコ読んで、慌ててかのこん1巻を買いに行ったが、
最近では、ココでレス読んで、かのこん買わないで満足してしまってるさ
地雷じゃない!
火薬である事を隠してない!
これは紛れもないナパームだ!
なんという理解不能
困ったことにどれからも火薬臭を嗅げない
間違いなく俺は神経マヒ
やばいおれさめだ小判のえろまんが好き
一瞬どれが地雷なのかわからないラインナップ
間違いなく絨毯爆撃です本当に(ry
やばいってレベルじゃねーぞ!
紹介文を読んだだけで、クラクラしてきやがったぜ。
地雷かどうかは知らん。
知らんが、紹介文を読んだだけでこんなに疲れたのは生まれて初めてだよ・・・。
一番真っ当そうな『扉の外』でさえ何百万回繰り返された閉鎖モノの典型の臭いしかしないし
凄いなwwww
受賞作の全てが説明文の時点で、ここまで強烈な何かを感じさせるとは。
まるで「あの年」の再来のようだ……
オフェンスが…、きっと何とかしてくれる…
> 長女彩美。自称運び屋。魔法を自在に操る。
> 次女七美。無敵。宇宙スケールで戦うバカ。
> 長男軋人。生命の流れを思いのままにする。
> 三女軋奈。生命を創り出す力を持っていた。
> 四女美智乃。大食漢。回復魔法の使い手。
> 次男刻人。正義漢。優しさと怪力を併せ持つ。
助けt
OK、ケツバット以外の三作には特攻する。
十傑衆になりきれない半端者だが、やれるだけのことはやってやるさ。
ミミズクだけは良作だと信じているが、信じた分だけダメージが大きくなるかもな……。
電撃の新人賞は毎回全部買ってますが。
ケツバット以外は別に地雷臭はしないなあ。なんていうか、凡作臭がする。
まあ扉の外は応募時タイトルがアレだったからやってくれるかもしれんが。
ケツバットは大きく外すか中くらいに当てるかのどっちかのような。
俺が今感じているこれが地雷臭じゃなかったとしたら
これまでの人生全部を見直さなくちゃいけなくなる気がする
十日後が楽しみだ
>>399 感覚がマヒしてるぞ……。
たまにはまともな作品も読まないと、逆に地雷を楽しめなくなるよ?
十三番目のアリスあたりから、電撃の萌えツンデレの御利益が消滅したような気がする
>>397 すごいな、主人公クラスのスタンド使いが普通に居るぜ
>>397 刻人の怪力は、魔法の力なのかが気になる
> 三女軋奈。生命を創り出す力を持っていた。
過去形?
あらすじに妹が云々書いてあったから力を失なって〜とかじゃない?
次男の"優しさ"って他と同列に扱うようなものかなぁ……
>>397 これは非常にそそられる。
来月の十日は特攻決定。
電撃がせっせと地雷を埋めているようだ
だが埋め方が素人だ
もっと巧妙な紹介文が欲しかったところだな
どうみても爆弾だ
ブービートラップですらない、シロートでもわかる地雷に突っ込むつもりか!?
お前らはどいていろ。俺が地雷処理人としてのプライドで「ミミズクと夜の王」に突っ込む
アバヨ…!
プライドの割に一番まともそうな奴を選んだなw
ほう・・・
>>410がやられたか・・・。
だが奴は地雷をたった一つしか選べぬ腰抜けに過ぎん。
男性向けレーベルのッ!
新人の本全てを購入しているこの私がッ!
>>397全てを平らげて見せようぞッ!
ゴメンナサイ『天帝のはしたなき果実』ダケハカンベンシテクダサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ
アッー!
このスレで何人の地雷鑑定人が死んでいったのだろうか……。
スレはじまって以来の死者が、地雷に奪われたような気さえする。
ミミズクは一応まともそうなんだが
正直「ぁ」にここまでのプレッシャーを感じたのは初めてだ。
ミミズクの絵師を調べると面白い
聖剣伝説の人でしょ?
やべえ。期待大だぜ……
LOMの人?
だったら、中身も外見も大好きなんだけどなー。
>>411 いや、俺には410の気持ちがわかる。
ミミズクは相当な劇薬のように感じる。
中途半端なファンタジー志向がまた危うい。特効決定だ。
しゃぶしゃぶと焼肉と寿司とラーメンが
いっぺんに来てるのに、一つしか食わないってそりゃないよ!
>421
どっちかというとウケねらいの創作料理(※しかも新人料理人)ばかりだと思うぞ。
なので修正案 ↓
・新鮮しゃぶしゃぶ肉の寿司
・焼肉ラーメン(たれ風味)
・マグロの鉄板焼き
・こってりしゃぶしゃぶ
…どれかは美味しいかもしれないよ?
マグロの鉄板焼きはやり方次第では美味くなりそう
やり方次第では、ね
将太の寿司でそんなのがあったな>マグロの鉄板焼き
しゃぶしゃぶ肉の寿司も、牛刺しと考えれば。
焼肉ラーメンについては、炙りチャーシューと考えれば。
マグロの鉄板焼きはふつー。
こってりしゃぶしゃぶは中国の火鍋がそんな感じの料理。
どうやら、俺らの活躍すべき戦場は……無かったようだ。
そうだな、伍長?
「ハイでアリマス!」
よし、これより帰還する。帰るまでは戦場気分を味わっていいぞ!
(草原で花を摘む少女の映像とともにフェードアウト)
さて、誰か私のKnight(ryを褒めちぎれる勇者はいるかね?
俺は挫折したがorz
>>421 「なるほど、それもそうだな」
と真顔で全部混ぜて、元の皿/どんぶりに盛りなおされた様にも思える。
私のKnightか。結局2巻から褒めちぎりそびれてるわ。
3巻も確保はしてあるけどどうなるかなぁ。
んで、まとめサイトで1巻の褒めちぎりを読み直してて気付いたんだけど、
初代スレ立ってからもう一年経ってんだね。
スレが立ったのが2006年の1月25日。
陰陽師で褒めちぎりデビューしたのが26日で、かのこん1巻は30日。
2月1日にかのこんの2巻が来て、3日にはもう私のKnightを褒めちぎっとる。
……なにこの変態的ハイペース。
もう1年になるのか・・・時が経つのは早いな
一年前と言うと、仕事ではまってたころだなぁ
>>401 というか、俺そんなにラノベを地雷だって思ったことないんだよね……
こりゃないわって思ったのは「火目の巫女」「GOSICK」「推定少女」くらいで。
ふーん、まあいいんじゃね? 程度の感想で終わらせたのはいくらでもあるけど。
今回の電撃新人からはその匂いがした。
「火目の巫女」「GOSICK」「推定少女」ってこのスレで扱われてるのと比べれば
全然まともな気がする…
一部ちょっとどうかしてるけど作品としては無難〜良作あたりに入る、かね。
つーかGOSICKは普通に良作の部類だろうに。
きっと
>>430はマインスイーパーとして英才教育をうけたんだよ。
だから地雷への耐性が一般人とは比べ物にならないくらい高いんだよ。
そんな430でも、サインをつかめ!を手に取ればあら不思議。
読了後には作者に対して、非常に強い想いを抱いていることでしょう。
>>433 いやあちょっと自分には合わなかったんですよ桜庭。
まあ合わなかったからって地雷扱いしたらアレですが、そんなこと言ったらどんな小説にもマニアはいるだろうし、
外の評価を一切遮断して「これは世間的に地雷に違いない」なんて断定できるほど分析できる力もないし。
だから極端に自分にダメだった=地雷って感じで使わせてもらってます、はい。
>>435 アレとかトリックなんたらとかは擁護意見を一個も聞いてないので回避してます。
進んで死地に飛び込むほど漢なわけでは……。
本棚見てて思い出したけど「絶望系」とか「ボクセカ」もアレだなあ。
もっと文才あればこのスレで褒めちぎりたいところだ。
桜庭の文章はあわない人にはとことんあわないだろうしな。
俺はGOSICK好きだが、異形コレクションで桜庭作品読んだときはさすがに浮いてると思った。
そんなあなたに「砂糖菓子」ハードカバーで復活のニュースをお届け
しらふで褒めてくれる人間がいるような作品を
ここで褒めちゃいかんだろ。
>>436 デスノや文学少女とかについても
これはミステリじゃないとか噛み付いて暴れてくれるような
ミステリ厨の一般性皆無な評は
さすがにどうでもいいって感じ
>>441 文学少女はともかく、GOSICKとデスノはミステリで売ってたんだが。
>>442 富士ミスがミステリじゃなくなってるのは今更な話
デスノはミステリでは売ってなかったと思われ
ラノベとしてはありだと思うがね >GOSICK
それ以前にID:RVUu1GeQはいつまでスレ違いな事で人に絡む気だろう
445 :
イラストに騙された名無しさん:2007/02/01(木) 14:35:25 ID:pJzXyE/C
最初に変に絡んでるのが誰かは棚上げで
人様の批判とは恐れ入る。
というか、富士ミスにミステリー要素期待するやついないだろうし
デスノもミステリ、というよりもサスペンス的に書こうとしたらなんかミステリになってっただけで
GOSICKがミステリじゃないと申したか。
GOSICKはガチの本格ミステリだぞ。
なぜなら有名作のトリックをそのまま移入しているものが散見されるからだ。
ミステリをあまり読まない人にこそ勧めたいミステリといえる。
だれか、誰かこの流れを褒めちぎれる猛者はいないのか!
>>426の願いを誰かがかなえてやればこの流れもおちつくだろう……たぶん
ちなみに俺はその作品をうかつに「おもしろい!」と感じてしまった人間なので
残念ながら
>>426の願いをかなえることはできないw
なんということだろう。
>>386以降空気の流れが変わってしまった。
それほどまでに
>>386のインパクトは強烈だったのだ。
もはやこのスレは生ける屍たちの饗宴の場となってしまった。
それはまるでアラブ人とユダヤ人の聖地を賭けた終わりなき争いのようであり
あるいはたった一つの王座を巡る血で血を洗う権力闘争にも似ている。
すなわち人間の信念と信念のぶつかり合いという、人類の歴史の根源に今、我々も
直面しているのだ。
物語はとある青年
>>399が
>>386の瘴気に惑わされ、迷いの森に足を踏み入れた
ところから始まる。
「怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。
おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを見返すのだ。」
ニーチェの言葉にもあるように、地雷の暗黒面にとらわれた
>>399は正常な方向感覚
を失っていたところ
>>401の手引きにより助けられることとなる。
ここまではかつてのスレで幾度となく繰り返されてきた光景であり、スレ住民たちも
危機感を抱くことはなかった。
ところが
>>430がとある落し物をしたときから運命は怒涛の展開を見せる。
(なお
>>430は
>>399の同一存在であるとする説が有力であるが現在の文献からは
断言することができない)
落としたものはいくつかあったが、それはその中の一つであった。
「GOSICK」
その異質なオーラに今まで数々の死闘を切り抜けてきた戦士たちが
黙っていられるはずがなかった。
まず、GOSICKは普通に良作じゃん派とやっぱ地雷だろ派の抗争が始まった。
永きに渡るこの抗争は、GOSICKはラノベだよ派とミステリでしょ派という
過激派を産んだことで、ミステリとしては許せないけど、ラノベとしては
そこそこだよ派の和平交渉も虚しく泥沼の東部戦線状態へと発展する。
この先の顛末は前述したとおりの地獄絵図である。
しかしこの愚かしい争いはそれ故に美しい。己が信ずるGOSICKのあるべき姿巡り、
ぶつかり、傷つきあう様は残酷さのなかに抗いがたい危険な魅力を秘めているのである。
流れ出る大量の血の香りは我々地雷職人のノスタルジーとサンチマンタリズムを
呼び覚まし、狂わせる。恐るべきはその中心に据えられたGOSICKの魔力である。
そんな運命の流れを誰が止めることができようか。
今の私に出来ることといえば、この光景を一遍の物語に託して後世へと伝えることだけである
長い間、歴史の移ろいを見続けてきた私の命ももう長くないようである。
よってこの書き込みをもって私の地雷職人としての最後の仕事とする。
まず、私の病態を解明するために、歴戦のマインスイーパーに私のknigh(ryの褒めちぎりをお願いしたい。
以下に、地雷についての愚見を述べる。
地雷の処理を考える際、第一選択はあくまで作品の褒めちぎりであるという考えは今も変わらない。
しかしながら、現実には私自身の場合がそうであるように、発見した時点で
メディアミックスや増版をきたした進行症例がしばしば見受けられる。
その場合には、作者や編集部を含む全面褒めちぎりが必要となるが、
残念ながら未だ満足のいく成果には至っていない。
これからの地雷処理の飛躍は、作品以外の褒めちぎりの発展にかかっている。
私は、あなたたちがその一翼を担える数少ない職人であると信じている。
能力を持った者には、それを正しく行使する責務がある。
あなたたちには褒めちぎり道の発展に挑んでもらいたい。
遠くない未来に、地雷による悲しみがこの世からなくなることを信じている。
ひいては、私の屍を病理解剖の後、あなたたちの研究材料の一石として役立てて欲しい。
屍は生ける師なり。
なお、自ら地雷処理の第一線にある者が褒めちぎれず、処理不能の地雷で死すことを心より恥じる。
ラドム
財前教授──っ!
流れを褒めたwwwwwwwwwwww
もしやかのこんの人か?w
違ったらすまんがGJ、鶏鍋ふいたwww
ところで最後のくだりってなんだっけ。
夏目漱石?
白い巨塔だよ!
やべえ、むちゃくちゃ笑ったw
458 :
かのこんの人:2007/02/02(金) 00:05:05 ID:MybU7q2v
いや、別人ですよん。こんな速度で書けてたまるか。
…くそぅ、ラドムがわからん!
このスレにはいったい何人の猛者がいるんだ…
猛者なんていないよ・・・
ただちょっと・・・
そう、ちょっとだけ他人より地雷が好きな、そんなフツーの痛いラノベ読みがいるだけさ
そんな命知らずを勇者とか英傑とか言うんだぜ……。
この現代にも英雄は残っていたんだな
真・十傑集が現れるのも時間の問題だな……
英雄by富士ミス文庫
俺たちは英雄でもなんでもないよ。
さあ、じゃあ、マキゾエを読む作業に戻ろうか・・・
奇遇だな。今日二巻と三巻を一気買いしてきたぜ
>>415 ワロタ
みんな楽しそうだな。このスレは毎年こうなのか
>>467 いつもというわけではない。
むしろこのスレ住民の職業柄、「つまらない」ことから荒れるのは日常茶飯事。
ただ、スレに混乱が発生すると、どこからともなく職人が現れて褒めちぎりだけを
武器に状況をひっくり返していく。
かのこんの人とか451-453を書いた人の書いたラノベが読んでみたいなw
1年くらいじっくり時間かけて応募してみないか。本出たら絶対買うから。
ワナビになったらラ板来れないだろ…常識的に言って…
ワナビじゃ無くて、作家になったらだろ。
彼らは夢を追いかけるチャレンジャーだかr
ごめん、褒めちぎるスキルが俺には足りないようだ。
被害者と第三者の両陣営がもう止めろと絶叫しているのに
それでも自爆テロを止めようとしない過激派セクトの本拠地はここですか?
本を出せたとしてもこのスレで告知したら続刊は無理だろうなw
でもここは売れてる馬鹿一・厨作品を面白おかしく取り上げてるだけだろ。
初版の半分もはけないような深刻な事態に陥っている
不振作を取り上げる例はむしろ少ない。
琴線に触れる何かがなけりゃ褒める事だって叶わない
誰にも相手にされない作品はつまらない小説ですらない。
そもそもつまらん小説を無理して誉めるネタスレなわけだが。
なにがしらかが琴線に触れたらつまらなくはないだろ。
違うねぇ。
琴線に触れることが、=つまらなくない、に繋がるわけではないのさ。
このスレでも売れてる作品をとりあげることはあるが
こきおろしてはいないよね。
褒めどころが普通のレビューと明らかに違うだけ。
個人的には9割の人がつまらんと言う作品に愛を感じてしまった人が
突っ込みどころを隠さず(?)なんとかして褒めてやろうというのが
このスレの心意気だと思っている
きっと俺のせいだろうな、死にたくなってきたorz
グダグダいう暇があったら、黄色い花の紅の一冊でも読もうぜ?
俺、あれ堪能しちゃった
まあ全体的にかなりどうかしてるのは認めるけど
>黄色い花の紅
もう読んだ。それほどつまらんとは思わなかった。
SDなら
・クライムハウンド
・ストーンヒートクレイジー
・神舟
このあたりがSDスレでも「すごくつまらない!」と評判高いぞ。
>かなりどうかしてる
未読の俺がまっしぐらになるような褒めちぎりを聞かせてくれないか?
久しぶりに地雷処理をしようと思う
危険地帯はどこか教えてくれないか?
ファミ通の今期新人たち。
我らの魂を燃えさからせる、すばらしい作品が目白押しだ。
んで、またこの流れを褒める人が出るとか?
まさかな。
クライムハウンドと円卓生徒会は良作。
前者はわりときっちりした設定の中に、歩けない生物に与えられた足の如く煌めく
個性的な設定や能力があり、それがこの本に物理的な厚みを加えている。
後者は機会があれば小論文にして提出したいくらいだが受験勉強の真っ最中なので短く一言で。
S N E G ?
>前者はわりときっちりした設定の中に、歩けない生物に与えられた足の如く煌めく
>個性的な設定や能力があり、それがこの本に物理的な厚みを加えている。
す、すげぇ……(ゴクリ
蛇足なのかww
492 :
1/2:2007/02/03(土) 22:04:19 ID:dCFkyvm5
>>485 『黄色い花の紅』 スーパーダッシュ文庫 著:アサウラ/イラスト:Bou
この作品、第5回スーパーダッシュ小説新人賞大賞受賞作である。
新人賞の大賞だから良作だろう。そんな風に考えるライトノベル読者は少ないだろう。
たくさん本を読んでいる人なら、尚更警戒するはずだ。
かの偉大なSF作家シオドア・スタージョンが「どんなものも、その90%はカスである」という言葉を残したように、
大賞だろうがそうでなかろうが、駄作である可能性は多分にあるのだ。
しかし逆に言えば、「残りの10%はそのために死んでもいい位である」という作品にめぐり合う可能性もあるわけだ。
だから、駄作との遭遇を恐れず、あらゆる本を読むべきだ。
それが良作に触れる、一番堅実で、一番近い道であると私は思うのだ。
その話はさて置き。
『黄色い花の紅』を一言で説明するならば、銃器アクションモノだ。
銃とアクションと言えば、マズルフラッシュ。硝煙。弾丸。鳩。銃を振るう人間達の生き様。
冷たい鉄塊と熱い人間達が織り成すドラマは、そういう類が好きな人にはたまらないだろう。
映画ならばジョン・ウーやリュック・ベッソンのそれなどが有名だろうか。
漫画やアニメなら、ガンスミス・キャッツ、ガングレイヴ、トライガン、ブラック・ラグーンなどが挙げられるだろう。
しかし、ライトノベル界ではどうだろうか?
上で偉そうなことを書いておきながらなんだが、私はあまり手広く本を読まないタイプなのでとっさには思いつかない。
銃を取り扱うライトノベルは沢山在るだろう。しかし銃に徹底的に焦点を当てた作品は、少ないと思うのだ。
(※1 冲方丁氏のマルドゥックシリーズは凄いと個人的に思っている)
(※2 深見真氏のヤングガン・カルナバルはかなり素晴らしいらしいが、未読なので触れないでおく)
(※3 よかったらおすすめ教えて)
そもそも、幾ら挿絵があるとは言えライトノベルが『小説』である以上、
どうやっても動画や漫画には叶わないと思うひとも居るのではないだろうか。
読者の想像する力と筆者の綴る文が見事に噛みあえば、それらにタメを張る素晴らしいアクションが出来上がるだろう。
しかしそれが出来なければ、90%のクズに成り下がる。
アクションが出来ても、銃器知識がてんで間違っているようではどうしようもない。
筆者と読者、その両方が鍛えられて初めてガンアクション小説は成り立つと私は思うのだ。
494 :
3/3:2007/02/03(土) 22:05:58 ID:dCFkyvm5
その点、『黄色い花の紅』の著者、アサウラ氏は素晴らしい。
銃器を扱う上での基本知識、銃器を振り回すときに心がけなければならないこと、そして銃の種類、特徴。
アサウラ氏は、そう言った情報を徹底的に読者へ叩き込む鬼教官なのだ。
一挺の銃が出てくれば、軽く半ページから一ページほどを使って
その銃の生い立ち、形状、特徴、長所、短所。銃に関するあらゆることを教えてくれる。
小説という形態を取った教科書なのではないかと思うくらいだ。
また、氏の豊富な知識は肝心のアクションにも厚みを与えている。
今にも文字から、紙から、硝煙が香ってくるような錯覚を与えられた。
硝煙に混じって百合の花が香ってくる点も個人的にはよろしい。俺によし。
小説媒体におけるガンアクションとはなんであるか。それを考えさせる一冊。
興味の湧いた方は、是非今度本屋に立ち寄った時『黄色い花の紅』を手にとって欲しい。
それが、あなたにとっての残りの10%、「そのために死んでもいい作品」との、出会いになるかもしれない。
無理だ。自分の語彙の無さ文章力の無さを痛感させられる。
かのこんの人、やっぱすげーわ。
いや普通に読みたくなったな
※3キノとかはダメなの?
>俺によし。
産まれて初めてリアルにコーヒー吹いた。
>>492乙
good for you
good for me
>>495 個人的に銃よりも絵本的な雰囲気のほうが先に思い浮かぶので名前は挙げなかった。
けど、俺は好き。
500 :
初挑戦:2007/02/03(土) 23:44:04 ID:ANeqJ4eq
「まほろばの門」という小説がある。いや、もはや絶版である以上「あった」と表現するのが正しいだろう。
作者は桑原忍。後にエルハザードの小説を手がけそれなりに売れた。そのおそらくはデビュー作であろう。
刊行されたのは確か90年代半ば以降であった。詳しいことはもはや忘却の彼方であるが、この小説には忘れられぬ物があった。
この小説は、ライトノベル(当時はそんな言葉無かった)の読者層を下のほうに広げようとした野心作であった。
現在、例えば悪魔のミカタにおける小学生のキャラクターは「大人びた子供」がせいぜいである。
しかしこの小説では、等身大の小学生(多少の美化は許されるべきだろう)が、活躍する。
ストーリーも、小学生にもわかる様あえて王道を丁寧に書いてある。
これは、ライトノベルの入門書として小学生に勧めることを前提に作られたファンタジーなのだ。
今ではブックオフですら発見は難しいが、見かけたら是非手にとってみることをお勧めする。
桑原忍というと、青空盗賊団の作者でせうか?
続刊を待っていたんだが出なかった覚えが。今考えると若かったな、俺もと思う
502 :
初挑戦:2007/02/04(日) 01:54:59 ID:hJCsZKSX
イエス>501
エルハザードはそれなりに面白かったが、最初見つけた時
「うわ。最近見ないと思ったらこんなところに!」
売れない芸人の地方ドサ周りを見てしまったような感慨があったw
円卓生徒会
【全国から驚きと喜びの声】
3日で彼女が3人!自分に自信が持てました!
東京都 紅龍亜砂さん(16)
子供の頃からずっと気が弱くて、高校でもクラスの男子・磯田くんから
「メロンパン買ってこい」とパシられる毎日でした。
そのうちなぜか学校のアイドルで振るだけで相手が
奥州へ旅立って出家してしまうような猫娘(仮)にまでなじられるようになりました。
正直ムカついてたけど、力じゃ勝てないし、いっつも悔しい思いをしてきました。
イジメまでいかないけど、女子にまで完全にナメられてたし、
いつか見返してやりたいと思ってました。(中略)
そんなとき、誕生日にモーガン姉さんが送ってきてくれたんです。
箱詰めの猫娘を。
なんかよくわかんないけど何でも言うこと聞くようになってるし、会話するたびに驚きの連続です。
付属の剣押すと異世界にもいけますし。
あ、そうそう異世界でカレー作るとなんか4人ほどすっごい褒めてきたんですけどあれって惚れられたんですかね?(笑)
まあなんだかんだで家に帰るころには女の子が何人かついてきてビックリ。
これも…なんのおかげなんでしょう?
とにかくまだまだ愛人は増えそうだし、楽しみです。
乙
新しい誉めちぎり方だなw
>486
「ぷいぷい」以外の夏緑は比較的アレでヨサゲ。
これなんてゼロの使い魔?とか赤い背表紙とか。赤い背表紙は2巻を手に取れずにいる。
その背表紙は、パイオニア(初めて読んだであろう編集)の血で
染まってるんだよ。
背表紙の色をパイオニアが決めたなら確定だ。
507 :
1/3:2007/02/05(月) 13:34:40 ID:RkSCGgDu
>>471にインスパイアされてやってしまった。
『ワナビ』 著/未定 イラスト/未定
彼らは永遠に夢を追い続けるチャレンジャーであるとともに、
無限の可能性を未だ持ち得る、未完の大作家である。
我々は己の限界を顧みようともせずに、
挑戦を止めようとしない彼らを笑ってはいけない。
その精神は地雷原と教えていられながらも、
その場所を踏破せずには居られない我々に似ているのではないだろうか。
さらに彼らは完成していないが故に、
これから我々が胸を躍らせるような作品を完成させる可能性を残しているのだから。
一度考えて欲しい、現在のライトノベルを取り巻く状況を。
昨今ライトノベルレーベルの数はパイの大きさはさほど変わらないにもかかわらず、
増加している。
これにより弾数補充のためか生まれ落ちた時代が早すぎたために、
広く世に受け入れられることが無かった名手達の復活は喜ばしいことである。
では、新人の数は? もちろん増える。
このスレでもかなり話題になっているが、
もうすぐ発売される電撃文庫の新人だけで4人もいるのだ。
ファミ通文庫、富士見F&Mもそれぞれ4冊の新人を出している。
SD文庫に至っては一年間毎月新人を出し続けるプロジェクトを推し進めると言い放ち、
狂ったマシンガンのようになっている。
508 :
2/3:2007/02/05(月) 13:35:14 ID:RkSCGgDu
しかし、ここで一つの疑問を感じないだろうか、
毎年、大量の新人が書店の棚に名作を埋めているにも関わらず途切れることが無い、
と言う不思議な事実に。
我々を歓喜させる著書を書き上げた作家は何故か短命に終わる。
しかし、その意志を受け継ぐかのように新たな名作が作られていくのだ。
石油を用いた高度経済成長期のような大量生産大量廃棄を行っているにもかかわらず、
この人材という資源は全く減っていないように思える。
膨大な人材の供給を支えているのは、
紛れもなく莫大な数の思念が渦巻くワナビと言う巨大な集合体である。
我々が毎年新たな感性に多量に出会うことができるのは、
ワナビの存在に因るところが大きいだろう。
様々なレーベルで選考委員を務める冲方丁氏は著作である、
『[冲方式]ストーリー創作塾』において、
業界の発展のためには人口増加が必要であり、
数人の天才よりも、千人の中堅作家、一万人の新人作家、百万人の同人作家である、
と述べた。
つまり下層を支えるワナビの存在は、
これからのライトノベル業界を左右すると言っても過言ではない。
509 :
3/3:2007/02/05(月) 13:36:28 ID:RkSCGgDu
では、良き読者たる我々はどうすれば良いのだろうか?
ワナビが書き上げた名作が賞を取り、
認められ世に出回るのを座して待つだけで良いのだろうか?
答えは否である。
どんな傑作を書き上げられる才能を持った可能性があるワナビと言えども人の子、
様々な誘惑に負けて作品を書き上げる時間を消費してしまうおそれがある。
そう、例えばこのスレなどラ板の場違いなスレに現れる等と言った行為によって、
不朽の名作が世に出る機会を永遠に失ってしまうだろう。
だからこそ我々は心を鬼にしてこの言葉を使わなければならない。
「ワナビは巣に帰れ」
そして、我々は無視しつつも心の中で彼らにこう願い、誓うのだ。
「いつの日か書店の本棚を埋める日を夢想して、
今は空いた原稿用紙の升を埋めろ。
もし本当にお前の本が出たなら安心しろ。
徹頭徹尾、骨の髄まで褒めちぎってやんよ。
お前の本が書店の本棚に埋もれている限りな」
これが、ライトノベルを愛し地雷を愛でるこのスレの一住人である私にも可能な、
最善の方法だと信じる。
「ワナビは巣に帰れ」の一言にそんな深い意味が…
なんか昔ラノベ作家が戦うスレで十傑集と地雷作家が戦うシーン読んだときのこと思い出した
>徹頭徹尾、骨の髄まで褒めちぎってやんよ。
結局、やっぱり地雷なのかw
I wannna be a star …
I wannna be a mine …
『レンタルマギカ 〜魔法使い、貸します!』 三田誠 角川スニーカー
まず表紙、あらすじを見てこれは買いだと思った。
ぱらぱらとめくってみると主人公はどうやらへたれらしい。
そして眼帯。何かしら特別な力を秘めた眼を隠す為の眼帯。
これは自分にとってはなかなかの燃えツボだった。
期待をもってして読み始めたものだ。
魔術師、陰陽師、巫女さんなどなどが入り乱れた異種格闘技混戦、
各種美少女との交流、不気味に暗躍する男。
それまで活躍をしていなかったが絶体絶命のピンチに
イヤボーンの法則的に能力を発動させる主人公。
素朴な文体と改行の多さで読みやすい文章。
展開自体も良心的でわかりやすい。
レンタルマギカ――魔法使い貸します、
タイトルが反映されたシーンなども、一見淡々としているが
ここでようやくタイトルコール(とも違うけど)かと、ぐっときた。
二巻以降は読んでないため言及できないが
謎や伏線らしいものが張られていたようなのでその辺りにも注目である。
516 :
1/2:2007/02/06(火) 14:33:12 ID:OJo4Dr/+
>>511 『十傑集と地雷作家が戦うシーン』 出典:ラノベ作家が戦うスレ
西暦20XX年
人類は存亡の危機にさらされていた。
かって人類が製造した貴重な前時代遺産であり、失われた技術によって通常の三倍で弾丸を射出する『攻撃天使』たちが目覚めたのである。
量産型記号兵器『マキゾエホリック』と乳型擬音発生兵器『かのこん』が各国の首都や軍事拠点を次々に壊滅させていく。
国連軍は敵戦艦に核兵器すら利用するものの、完璧超人魔法陣『風の聖痕』にはばまれてしまう。
――人類(おれたち)はもうオシマイだ。あんな地雷の塊にかなうはずがない――
そう、誰もが絶望に沈んだとき、伝説の勇者が立ち上がった。
その名も“十傑衆”
幾多の戦場を越えて不敗。最強の戦士。
彼らは逆転を期して命がけの大作戦を決行する。
――――作戦名“リアル鬼ごっこ”
十傑衆は似非カバラ魔法陣『相刻のペンデュラム』を展開。完璧超人魔法陣『風の聖痕』を相殺する。
制空圏を奪還した人類は、残存勢力を結集して最後の反撃に討って出る。
迫力のドッグファイト。
しかし、十傑衆たちに残された最後のミサイルが敵母艦から外れてしまう。
―――ここまでか。
みなに絶望が忍び寄る。
517 :
1/2:2007/02/06(火) 14:38:26 ID:OJo4Dr/+
だが、そのとき。
「オレのがまだ残ってますぜ!」
>>511だった。
「
>>511を援護しろ!」
ここに十傑衆と
>>511、そしてスレ住人の心は一つになる。
迫りくる飛行地雷をかいくぐり、敵母艦へと向かう
>>511 射程に入った。
ボタンを押す。
だが、ミサイルは発射されない。故障か? こんなときに?
ふと、
>>511はコクピットに貼ってあった写真を見つめた。写真には
>>511の家族が写っている。
「子どもたちに……愛していると、伝えてくれ」
そう言い残して、敵の巨大母艦『ロクメンダイス』に特攻をしかける
>>511 敵の母艦は、轟音をあげて大破。
人類が勝ったのだ。
勝利にわく管制室。しかし、その隅で涙をこぼす少年がいた。
>>511の息子だ。
管制室に残っていた十傑衆の一人が、その少年の肩に手を置き、言う。
「彼は立派な地雷鑑定人だった――」と。
この作品は、十傑衆という英雄の物語であると同時に、命を賭して愛するものを救おうとした
>>511のごとき名もない地雷鑑定人の物語でもあるのだ。
いや、むしろ、私はこう言いたい。
>>511だけでもない。ラノベを読むものはだれしも、十傑衆のひとりなのだと。
全米が泣いた
>516-517
を読んだ後にSDスレを読んだら、まさにその続編の予告編が脳内再生。
ついに奴が帰ってくるとな?
「敵の巨大母艦は完全に沈んではいなかった――!」
520 :
1/2:2007/02/06(火) 17:16:18 ID:+9eh174g
『十傑集と地雷作家が戦うシーン』 出典:ラノベ作家が戦うスレ 作者:不詳 訳:
>>516 解説:
>>516 この作品は、ラ板に伝わる最大の古典、『十傑集と地雷作家が戦うシーン』を
かの有名な地雷研究家
>>516が独自の視点を加えつつ翻訳したものである。
原作があまりにも有名なため、多くの人はこの物語が「英雄“十傑衆”が
古代兵器“地雷”を操る“地雷作家”たちと戦い、みごと勝利した話」であることは知っているだろう。
しかし、実はその結末、つまり戦いに終止符を打ったのが十傑衆ではなく、
イラストに騙された名も無き一兵士であることはあまり知られていないのではないだろうか?
そう、この物語は奇妙なことに十傑衆に終始スポットを当てながらも、不意に重要な場面では
それ以外の人々が話の中心となっているのだ。(これに関してはこの物語が事実であるからなど、
さまざまな議論が行われているが、いまだ決着はついていない)
そして
>>516はこのことに注目したのである。そう、彼はこれをこの物語は「十傑衆の物語」ではなく、
「名もない全ての地雷鑑定人の物語」であると主張したのだ。
さらに彼は忠実に翻訳する一方で、作中に数多く登場する古代兵器に詳細な注釈をつけている。
原作では作中では詳しく説明されていないため、普通の読者にはわかりづらいところであったが、
まさに地雷研究家である彼らしい配慮ではないか。
521 :
2/2:2007/02/06(火) 17:17:54 ID:+9eh174g
そして結末部分ではイラストに騙された名も無き一兵卒、TS4-
>>511(これは最後にその兵士が
搭乗していた機体の型番である)に焦点を当て、膨大な表現の加筆をしている。
中にはこれは翻訳ではなく超訳だと批判する人もいるだろう。しかし、彼の伝えたかった
「名も無き人々にも物語がある」ということを伝えるために、あえて彼は翻訳の禁忌であるそれを行ったのである。
それによってこの物語は、彼のメッセージを伝えるとともに、エンターテイメント性をも獲得したのだ。
私は彼の批判を恐れないその行動と開拓精神に敬意を表したい。
その上、注目すべきは物語り部分だけではない。自ら執筆した解説にも目を見張るものがある。
これを読めばさらに深く彼の考えを理解することとなろう。
「翻訳ものはちょっと…」という方にもぜひ手にとってもらいたい。彼の筆力により、
きっとなんら違和感なく物語に没入できるはずである。
また、普段は解説を読まずに本を閉じてしまう方もこの解説はぜひ読んでもらいたい。
この解説なくしてこの一冊は語れまい。
最後に、私はこれをより多くの人に読んでもらいたいと考えている。
多くの鑑定人がその人生に希望と目標を見出すと信じて。
522 :
地雷研究家:2007/02/06(火) 17:25:38 ID:OJo4Dr/+
というかクライマックスはメル欄のパロディだということは、ぼくたちだけの秘密だ。
上でオススメされていたのでクライム・ハウンド読んでみた。
このスレへのお礼もかねて、僭越ながら一本投下させていただく。
『クライム・ハウンド』スーパーダッシュ文庫 著:柊ハルヤ/絵:深遊
新人プロジェクトで刊行された未受賞デビュー組の中で
一際異彩を放つのが、この『クライム・ハウンド』である。
本作は、和と洋が入り混じる独特の世界観において、
十手――クロス・ハンドを使って戦う自警団クライム・ハウンドの物語だ。
このクロス・ハンドを使った活劇シーンは痛快で、
2chでも高評価を得ており、本書の見所の一つになっている。
とりわけ事件の黒幕(一人)に対して三人がかりで襲い掛かるシーンは、
シャブラニグドゥに挑むリナ=インバース御一行を想起させ、
手に汗を握って読まれた方も多いのではないだろうか。
しかし本書の見所は活劇だけではない。
本書には、個性的なキャラクターが多数登場する。
キレると目が据わる主人公は金槌で、
海に飛び込んだ途端に足がつるという茶目っけを発揮し、
女性初のクライムハウンドを目指すヒロインは着やせするタイプ。
カリスマ性はあるがなぜか女と長続きしない隊長に、
冷静沈着で変装の達人であり、口癖が「〜ですぞ」の副隊長。
実に個性豊かなキャラクターが登場する本書であるが、
筆者はその中でも、主人公の友人であるデュリックスについて取り上げたい。
(以下、ネタバレを含むので未読の方はご注意)
「〜だぜぃ」「おらおらぁ」などが口癖の彼は喧嘩っぱやい性格で、
ダーティーなプレーもこなす悪ガキ系キャラである。
彼は少ない語彙力で確実に相手を挑発に乗せる高等技術を持っており、
活劇シーンでは戦力・演出両方の意味で欠かせない存在である。
活躍の例をあげると、彼はこしょうと辛子の目つぶしを室内で使用し、
仲間から大顰蹙をくらったあげく懲りずにもう一発放って失敗。
敵にサーベルで頭をかち割られるシーンがある。
珍プレー大賞はいただきである。
そのうえ、気絶したふりをしながら物真似で主人公の窮地を救うという
ファインプレーもこなすのだから只者ではない。
このように個性的で魅力的なキャラクターたちが織り成す物語が、
面白くならないことがありえるだろうか。
筆者はこの作品の続編を熱望してやまない所存だ。
未読の諸兄らにはぜひとも定価で購入していただき、
この作品の面白さ・素晴らしさを世に広める一翼を担ってほしい。
筆者はうっかりブックオフで購入してしまい、
いま悔恨の思いをかみ締めている真っ最中である。
いよいよ明日、一部地域では電撃早売りが始まる。
>>386にて明かされた恐怖の一群が、書店に並ぼうとしているのだ。
俺、この新刊どもを読み終わったら褒めちぎり文を書こうと思うんだ……。
ふう。いよいよ明日、か
この戦場から帰ってこれたら・・・
いや、なんでもない。
一足先に行く。じゃあな
馬鹿、一人で何でも抱え込むなよ。
俺も行くぜ、死ぬときは一緒だ。
俺、明日「狼と香辛料」4巻を見つけたら自分の店を開くんだ・・・
ははは。似合わないよな。この俺が客商売なんて…
伝説の彼が再臨しますよ、みな心して待ちましょう。
集英社:スーパーダッシュ文庫 新刊情報
3/23 カラオクルス/ 中村九郎 (不明) 978-4-08-630350-7
533 :
1/4:2007/02/07(水) 00:22:42 ID:0AuYQvZQ
『麗しのシャーロットに捧ぐ ヴァーテックテイルズ』
尾関修一 富士見ミステリー文庫
※帯は初版のものを参考にしました。
※本文を読む上で問題にならない程度のネタバレを含みます。
人の脳はギャップという物に弱いらしい。
例を挙げると、不良が雨の日捨て猫に見せた優しさ。
昨今流行になっているツンデレなど、その最たる物だろう。
では、楽しそうな音楽でグロ画像を流す、逆に怖そうな音楽でポップなものを見せる。
こう言った同時に与えられるギャップに対して人の脳はどうなるだろうか?
答えは処理するのに時間がかかって頭がいたくなったり吐き気を催すのである。
それではこの作品はどうだろうか。
帯には同時にデビューした富士見系の3作品とあわせて、
4つの原石として売り出されている中で、深淵のブラックオニキスと冠されてる。
深淵のフォントにも凝り、ホラーっぽさを強調しつつ、
惹句も今からホラーを始めますよと言ったように、
愛と狂気、恐るべき悪意に恐怖と言った魅力的な言葉が踊る。
表紙を飾るのは半分の月がのぼる空でおなじみの山本ケイジ氏による、
可愛らしいメイドさん。
挿絵にも、氏渾身のキュートでポップでクールな登場人物が描かれる。
しかし、富士ミスが仕掛けたギャップがこの程度のはずがない、
これは所謂、イラストに騙された名無しさんを作るためのハニートラップでしかない。
534 :
2/4:2007/02/07(水) 00:23:15 ID:0AuYQvZQ
帯に再び注目すると最後まで読み終えたときとある。
通常のライトノベルにおける最後というのは大抵あとがきになる。
しかし、この本だけは違うのだ。
富士見ミステリー文庫編集部による珠玉の解説が付属しているのである。
この解説を読むことによって、この作品に仕組まれた恐るべき真の悪意に気付くのだ。
この小説は決して夜一人で読まないでください。
短い文章である、しかしここに込められた悪意は途方も無いものだ。
よく考えて欲しい、帯には最後まで読み終えたときと書いてある。
しかし、実際には読むときの注意が最後に書かれているのだ。
注意書きが一番最後にあるのだから、
順に最初から読んできた人にとっては、
ソフトバンク携帯の広告に仕込まれた小さな注意書きとも取れる悪意を覚えるだろう。
しかし、全ての人が順に読むとは限らない。
私のようにあとがき、解説から読んでしまう人間も世の中には大勢いる。
その場合、この解説に込められた悪意は増幅する。
最後まで読み終えたときと宣告していたにもかかわらず、
最後を読んでしまう禁を犯した愚か者を罰するためであろう。
怖がらせるという意図を明確にしこちらのハードルを引き上げるのだ。
始めから順に読めば洋館、人形師、悪魔、骸魔術、球体関節、メイド、夜行性、
姉妹百合etcの十分なゴシックホラー要素に満ちた話を味わうことができただろう。
そうに違いない。絶対そうだ。間違いない。そうだと言ってくれ。
535 :
3/4:2007/02/07(水) 00:24:04 ID:0AuYQvZQ
しかし、解説を先に読んでしまうことで、全ての意識はこの小説を怖がることに向かう。
実はここに落とし穴があるのだ。
これが富士見ミステリー編集部が仕掛けた罠。
ここに気付くことで、ちぐはぐだった全てのピースが見事に合わさる。
実はイラストの選択も編集部の作為的な悪意だったと思えてくる。
全ては読者を怖がらせないため、怖がることなく全てを読ませるためなのだ。
何故、そんなことを編集部が行うのか?
あまりにも怖いものや、嫌展なものを書くと次に買ってもらえないからだろうか?
No、そんなことをあの編集部が行うはずがない。
御影?
No、問題作が問題作でないと言う構造は似ているが違う御影。
答えは、隠された真の恐怖を喚起するために用意されたのだ。
編集部は大量のページを生け贄に捧げることで、
私たちにより鮮明に恐怖を植え付けようとした。
そこには狂気と称すにふさわしいまでに計算された執拗な陰湿さが伺える。
ここで解説をもう一度読むことにより、初めて対比された恐怖が浮かび上がるのだから。
最初に示された前提こそが違和感の原因であり罠なのだ。
536 :
4/4:2007/02/07(水) 00:25:04 ID:0AuYQvZQ
読者は一つの、そして大きな疑問を抱くだろう。
何故、この解説を書いた編集者はこんなに怯えているのか?
答えは明白だ。
解説に記されている文を一部抜粋しよう。
富士ミス編集部があるビルは怪談ネタに事欠かない。
五感の情報と物語の情報が混交し始める
物語で起きていることは自分に起きていることと変わらなくなる。
そう、真の恐怖を語っているのは、実は編集者だったのだ。
彼が実際にどんな体験をしたかについては各自、自分の目で確かめて欲しい。
この作品が選考にかけられた夜に編集者が味わった恐怖、
統合失調症です、と林先生が言ってくれそうな狂気を追体験することができる貴重な作品。
悪意によって張り巡らされた罠とギャップ、構成の妙を是非とも味わって欲しい。
紹介文の構造上、多少のネタバレを含むことになったが、
そのようなことでこの作品の価値は減ることはないだろう。マジお勧め。
ぜんぜん本文のネタバレしてねーじゃねえかw
面白かったw
このスレみて、ストレンジロジック買っちまったよ。第七の空母との併せ技で
俺、爆死確定。
いまから読んでくる(ゴクリ
しかしまあ随分前のを……
俺姉に転んだから爆死感共有は出来んが、頑張れw
541 :
1/2:2007/02/07(水) 14:21:33 ID:39XQhJOT
『付喪堂骨董店 』
御堂 彰彦 電撃文庫
マジックアイテムというものはファンタジー系の物語における小道具としてはかなりメジャーなものだろう。
その例としてギルガメッシュが用いたという魔剣「エクスカリパー」を思い浮かべる人もいれば「勝ち戦の君」
の装備一式を思い浮かべるものもいるだろう。だが、その使用者がアイテムの使い方や機能を良く知らなかっ
たらどうなるであろうか?
この小説にはアンティークという名のマジックアイテムが登場するが、登場人物たちは偶発的にこのアン
ティークを手にし、多くの場合そのアンティークに振り回されることとなる。
たとえばここに一人の男がいる。彼はアンティークをその腕に宿しており、その力によって人を癒すことが
できた。その医療行為は自らの命を削ることであったが彼はその力を振るい続け、ある時一人の少女を助けた。
そして身寄りのない少女を哀れに思った彼は自らの住居に少女を住まわせることにした。
ここまではファンタジー小説としてよくある展開である。だがこの話においては、「彼は自らの力について
完全には理解していない」という明確な違いがあり、このために彼は自身の死の間際に自分の腕を切り、
腕の力を使って人々を救うようにという頼みをその少女にする。細かい話はネタバレになるので省略させて
もらうが、その依頼を受けた少女は彼の腕を切り、その力でまず彼を、その次に人々を救おうとする。
しかし誰一人救えないばかりか死を撒き散らす結果となり、最終的には魔女として自身も殺されるという
悲劇的な最後を迎えることとなる。
542 :
2/2:2007/02/07(水) 14:22:15 ID:39XQhJOT
以上の物語を聞いてどう思っただろう?おそらく多くの人は「自分には関係ない」というような感想を持った
のではないだろうか?だがこれは我々に対する警句でもあるのだ。今、我らの前にあるものをもう一度見てほしい。
これは一見プラスチックの塊に見えるがその動作原理を理解しているものがどれだけいるだろうか?おそらく
多くの人々はただ「ディスプレイ」という名前を持つこの物体に関して映し出される像に関してしか興味が
ないのではないだろうか。
そう、「高度に発展した科学技術は魔法と区別が付かない」というクラークの第三法則からもわかる通り、
我々もまた「電化製品」という名のアンティークを保有しているのだ。だからこそぜひとも知ってほしい、
この登場人物たちがアンティークを用い、到達した結果を。
その身にアンティークを宿した男と罪を抱いた少女、そして彼らの関わる者たちとアンティークが紡ぐ四つの物語、ここに開幕。
嘘を書かずに褒めちぎるのって意外と難しいな。というかイマイチ褒めてないような気が…
とりあえず電撃の新刊を買って経験値を稼いでくる。きっと読み終わったころには誰かが褒めちぎってくれるだろうし。
前半見る限り、昔話みたいな印象を受けたぜ。
上で挙げられてるエピソードが昔話→現代っていう流れの話。
残りはオール現代。
世界平和は〜を読了。
読み終わった瞬間壁に叩きつけていた。紛れもなく一級品の駄作。
さあ次は扉の外だ――!
駄作(一般人で言うところの面白かった)か。
回避だな。
549 :
545:2007/02/07(水) 18:35:40 ID:QC7aBK+j
すまん、ネタバレ解禁前だからあんな言い方しか出来なかった。
あらためてネタバレ無しで褒めちぎる。
タイトルからわかる通り、家族の絆こそが至上という素晴らしい物語。
家族間の距離が広がっている昨今、若者に是非とも読ませたい名作だった。
ここでは、
良作→クソ作品。
駄作→良作品。
で、デフォなのか。
それに当てはまらない本音もあるから、ひろゆきの言う「嘘を嘘と──」的な能力が必要。
おk。その都度判断する。
俺、明日の試験最終日を終えたら本屋に直行するんだ……
555 :
530:2007/02/07(水) 20:36:23 ID:VDdP+yQQ
やった・・・早売りの4巻をゲットした・・・これでここともおさらばだぜ・・・
へへへ・・・みんな、悪く思うなよ・・・ん?下に何か・・・
つかのこん1-6
う・・・もう一度・・・故郷の空の下で・・・あいつと・・・
おれ、この本読み終えたら、ようやく故郷に帰れるんだ。
何だその洗脳される寸前の捕虜みたいな待遇は
<<>557 アンノウン急速接近!ブレイク!ブレイク!>>
>集英社:スーパーダッシュ文庫 新刊情報
>3/23 カラオクルス/ 中村九郎 (不明) 978-4-08-630350-7
作者スレより。
み、みんな逃げろ・・・これは素人が手を出していいもんじゃねぇ・・・
数多の地雷処理職人たちを吹き飛ばし、薙ぎ倒し、再起不能にした究極の地雷『ロクメンダイス』・・・
その作者が帰ってきやがった・・・このスレは一体どうなってしまうのだろう・・・
退くな! 踏みとどまれ!このスレの住人たち! 我が同胞よ!
諸君の目の中に、俺をも襲うだろう恐れが見える。恐れは俺とて同じだ
地雷鑑定人の勇気がくじけ、戦友をも見捨てる日が来るかもしれぬ
だが今月ではない!
地雷作家の時代が訪れ、鑑定眼から光が失われこのスレが終わるかもしれぬ
だが今月ではない! 今月は読み耽る月だ!
かけがえのないすべての名作にかけて、踏みとどまって読破するのだ
極東の鑑定人たち!
562 :
1/2:2007/02/08(木) 04:48:53 ID:sndrS3Hv
戦争の前の不気味な静けさと一部熱病のような慌しさが漂ってるな
まあこれでも読んで落ち着いて、笑ってくれ
されど罪びとは竜と踊る
浅井ラボ
この作品は第7回スニーカー大賞で奨励賞を受賞した作品である。
内容はひねくれ者のガユスと、その相棒で、非常識極まりない美貌の狂戦士ギギナが
咒式という魔法で様々な依頼を解決していくファンタジー冒険活劇である。
この作品の一番の見所は魅力的なキャラクターによる爆笑必至な掛け合いだが、
ここまで有名なヒット作になったのはなぜ18禁指定されないのかが
不思議だと言われるほどのきわめて直接的な性描写などに一端があるだろう。
巻を増すごとに次第に過激になっていくそれらはオタク、特に性体験の無い
一部の人々の心にネオアドリア海よりも深い傷を刻みつけ、浅井スレでは
「
>>1鬱」「
>>1鬱ー」「新年、明けまして初鬱」「鬱オメ。」「鬼は外 福は鬱」
といった童貞たちの叫びと考察とエロで満たされている。
563 :
2/2:2007/02/08(木) 04:49:35 ID:sndrS3Hv
この作品の最大の見所であるキャラクターの掛け合いは見事の一言に尽きるが
それはまるで川上稔の言葉遊びのように緻密で成田良悟のキャラクターのように軽妙で
竹宮ゆここの掛け合いのように絶妙に書かれている。
そしてそれらは短編一本をそれだけで成り立たせるという実績と勢いを持って
読者を笑いの世界へと誘っていく。
さらにこれらの見所はキャラクターの印象付けを強くすると共にそのキャラの作りを
深く濃くすることに成功し、そのキャラへの愛着がつきやすくしている。
しかしそれらは上記の性描写などがキャラへの愛着によって増幅され、
読者を更なる鬱世界へと連れ込んでいく恐ろしい罠になっている。
一部の上記の物に耐性の無い人々にとってはウツボカズラのごとき
恐ろしい罠になっているが、耐性が有ってむしろそれらが大好物ですといった人々には
これ以上無い極上のエンタテインメントになっている。
この作品は耐性の無い人々にはとても危険な作品である。
しかしそれらを受け入れられる人々にとっては世に二つと無い至上の作品となっている。
そんなの気にしないぜ!むしろご褒美だといった人々は、
ぜひ一度お読みになってください。
>562
フツーの褒めちぎりだな。長所じゃなくて短所褒めないと。
欝は短所とは断言しにくいしな……。それにハァハァする奴も多いし。されどって人を選ぶ地雷だが、
褒めちぎりに向いてないんだよなー
ここはやはり、「往年のRPGウィザードリーを大幅にパクリ……もとい、カバーした世界観は
ウィズ好きの心に何らかの感慨を呼び起こす事必至!」とか言うべきか? 難しいな……
「ウィザードリーを大幅に〜」や「D&Dを大幅に〜」は既に欠点でも短所でも無い気がする
というか
>>562は未読な人に「お、なんかおもしろそうじゃん。エロなんかぜんぜんOKだぜ」
って油断させといてどん底に叩き落とそうとしてるんじゃないか?
そのためにあえて一番重要な部分を明言しないで普通に長所を誉めてるんだと思うが
>>565 >ウィザードリーを大幅にパクリ……もとい、カバーした
たまに見かけるけど、俺はそういう言い回しはあまり好きじゃないな。
文面から対象作品を貶める悪意を感じさせちゃいかん、と思う。
うおお。扉の外を猛烈に褒めちぎりたい……。
文才が欲しい。
あと扉の外も後書きがかなりイイ感じだった。
ここに挙がる本ってそういう傾向にあるよなあ。
そんなこと言われたら、読むしかないじゃないか!
扉の外は…アレだ。穿った見方をすると
疎外感を感じている、クラスの中で浮いている連中をターゲットに
皆と違う俺だけど。最後に得するのは俺なんだ。俺って特別なんだウハハハハー。って感情移入させる作品
これなんてハーレム?
>>562 本を貶めるならともかくとして読者を貶めちゃダメだろ。
本だって貶めちゃダメだぞ。
バカにするスレではない。
ここは褒めちぎりスレ。地雷なんて存在しないんです><
扉の外は怖くて手が出せなかったけどさ
結局、蓋を開けてみれば電撃四つで褒めちぎりたくなったのは扉だけだったなあ。
ケツバットや世界平和は、俺としては普通に良作、それなりに良作の範囲だった。
世界平和に関して言えば嫌いな人はすごく嫌いなんだろうけどね。
ケツバットは電撃の名付けミスだな。狙ってるにしても
狙う方向を間違ってる。
紹介文も、もうちょっと褒めちぎりスキルを上げないと。
アレだ、褒めちぎりを書く際にamazonなりbk1なりのリンクを張れば活性化に……ならねえか。
突然ですが失礼します。
☆★☆ 【イラストに騙された名無しさん大賞 2006下半期】開催のお知らせ ☆★☆
− − − − − − − − − − − − − − − − − − − − − − −
ライトノベルに「地雷」と呼ばれる特殊な"概念"がある!
書店から買って帰ったライトノベルを読書の最中(さなか)
地雷の文章・ストーリー・キャラクターは最初から最後までだだ滑りしていたのである
読了までの時間は予想以上に伸びていた
精妙なる理性の調節が出来なければ読者の意識はあらぬ方向へ飛んで行ったろう
地雷、踏んだことありませんか?
つまらない・面白くない・読んでて死にそう──そんなライトノベルを読んでしまったことはありませんか?
お金を無駄にしましたよね。
時間を無駄にしましたよね。
労力を無駄にしましたよね。
辛いですか?悲しいですか?それとも怒りに燃えていますか?
そんなあなたの魂の叫びを聞かせてください。
悔しさを叩きつけてください。
憎しみの声を聞かせてください。
地雷の踏みすぎはあなたの精神の健康を損なう恐れがあります。
吐き出して癒されましょう。
そして悲痛な叫びを共有しましょう。
投票開始は2007年2月10日(土) 00:00:00から。
投票の対象となるのは『ライトノベル』及び『ライトノベルに関係する事象』です。
下記のスレで詳細を確認の上、奮ってご参加下さい。このスレの皆さんには特に期待しています。
会場はこちら!↓
http://book4.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1085650866/
ミミズクと夜の王を表紙買いしてきた。
このスレのお世話にならないことを祈る
電撃スレじゃ評判良いみたいだからなー。
ラノベっぽくない、という意見が多いみたいだけどラノベだろうが一般文芸だろうが
どうでもいい俺にゃ関係ないし。
俺もミミズクにチャレンジしてみよう。
御影と同じで地雷じゃないことが最大の地雷とかいう微妙な作品でしたよ?
583 :
565:2007/02/10(土) 01:30:58 ID:sxEKQS7+
>566・568
いや、悪意はねーよ? トリブラスレでヘルシングやトライガンのネタ振るのと同じだろ
>567
だとしたら失敗してるとしか
それはさておき電撃新人四作品に特攻するぜ。でも電撃は最終選考通過作とか
奨励作の方が地雷率高いんだよなー
>最終選考通過作とか奨励作の方が地雷率高い
そりゃー、だって金賞や銀賞とかから洩れた程度のレベルですよ。
言うなれば『お情け』だぜ。
逆に考えるんだ。
凡百の老害審査員が、既存の枠組みには収まらない奔放なアイデアについていけず、若さへの嫉妬ゆえに落選させた作品群だと考えるんだ。
けっ、お行儀のいい“秀才”ばかり集めても時代は築けないんだよ。
俺は新時代の旗手となる“異才”たちと共に行くぜ!
地雷源にな!
電撃は奨励賞で時雨沢っつードジョウを手に入れちまったからな。
五年以上経っても二匹目は見つかっていないようだが。
ま、このスレ的にはありがたいことだ。
時雨沢は最終選考な。
それから876とか岩田とか鎌池はみんな奨励賞以下なんだが
>>587 確認しないで書いたら間違っていたか……。
しかしその三人は、売り上げはともかく個人的には(ry
売り上げがいいなら別にいいじゃん
鎌池は拾い物だったなあ
扉の外の文章完成しました。
ネタバレ解禁後に晒します。
wktk
よし、扉と世界平和の褒めちぎり完成。扉は590の後に投下するかな。
解禁後にどれだけ褒めちぎりが並ぶか、今から楽しみだ。
『私のKnightになってよネ! 3』ファミ通文庫 著:佐藤了/絵:石田あきら
読者の想像を超えた展開で住人の度肝を抜いた1巻から1年。とうとうこの物語も完結を迎えた。
1巻はツンデレ。2巻は妹。そして3巻では婚約者ときちんとツボを押さえているが、このツボと
いうのは一歩間違うとワンパターンと同義となってしまう。
ところのがこの作者は1巻で「衝撃の展開」で幾多のツンデレ小説と一線を画し、、2巻ではただの
妹ではなく、「押しかけ妹」という着想の斬新さを見せた。
では3巻の「婚約者」はどうであったのか?正直、残念ながら「婚約者」という記号を生かし切った
とは言えないだろう。
しかし、作者は完結に当たって小さな衝撃の絨毯爆撃という手法で1巻を越えることを選んだのだ。
それがどんな衝撃なのか、それはネタバレであるだろうからここでは語るまい。
ただ一場面をここに示そう。このスレの住人にはこれで伝わるハズだ。
「そんな!」
沙恵が悲鳴を上げる。
「封印が、解けかけている……!?」
「
594 :
590:2007/02/11(日) 00:00:32 ID:EpoMEbx+
『扉の外』
本書は電撃文庫新時代の到来を告げる記念碑的作品である。
諸君らは覚えているであろうか。第一回電撃ゲーム小説大賞「金賞」が高畑京一郎氏であったことを。
まさにゲーム小説にふさわしいテーマとメッセージ性を持った作品であった。
『扉の外』にはそれに通ずるものがある。
1閉鎖空間に閉じこめられた者達のドラマ
2戦略性を要するゲーム的要素
3人ならざる者に支配される不条理さ(しかしそれは人が人を支配するより合理的であることが皮肉である)
4文書という媒体で思考実験をしている点
5原題と発売時のタイトルが違う点
ここでは4について考察する。他の読者から指摘されているように本書は「囚人のディレンマ」について取り扱っている。
しかし、それだけではない。
情報というものの有用性。小社会においても支配者が存在するという原始共産制の否定。何処まで逃げてもつきまとう人間関係。
作者の土橋氏はこれに正面から向かい合っている。これほどのテーマ性を持った小説が電撃から出ることは異常なことである。
ところで、原題が『もしも人工知能が世界を支配していた場合のシミュレーションケース1』であったということはご存じだろうか。
「ケース1」
すなわち続編が存在するのである。同氏の今後の動向に期待したい。
「ハードカバー」若しくは「イラスト無し路線」のきっかけとなった御影瑛路氏のようにならないことを切に願う御影
『扉の外』(土橋真二郎 電撃文庫)
皆さんは電撃小説大賞を御存知だろうか?
ライトノベル界隈で絶大なシェアを誇る電撃文庫。その新人賞である。
今回は、今年度の金賞受賞作である『扉の外』を紹介しよう。
なお、あらすじは上にある褒めちぎりや電撃スレを読んで頂きたい。
「扉の外? ああ読んだよ。あれは興味深い小説だったね」
そう言うのは、電撃文庫を創刊から全て読んでいるという驚異の男、
ブンコー・エレキトリック氏(46歳)だ。
「電撃の缶詰にあったタイトルを見た瞬間、ピンと来るものがあってね。
ケツバット以上に目を引かれたよ」
扉の外の投稿時のタイトルは、『もしも人工知能が世界を支配していた場合のシミュレーションケース1』。
何でもありが信条の電撃文庫らしい、奇抜なタイトルだ。
では、肝心の内容についてブンコー氏に聞いてみよう。
「扉の外を一語で表すとしたら、そうだなあ、――これなんてエロゲ? だな」
と言うと?
「作中、いくつかのエロゲチックポイント(注:ブンコー氏の造語)がある。
一つ。主人公が同級生の少女と性交渉を持つ。周りに他のクラスメイトがいる状態で、だ。
しかし彼らが主人公たちに干渉することはなく、衆人環視の元でも問題無くギシアンできるのさ」
電撃文庫の主要読者である、青少年へのアピールは完璧らしい。
「二つ目は地の文。体言止めやぶつ切れの文章が多い。
また文章の視点も、『主人公寄りの三人称視点』というやつだ。
これは灼眼のシャナ等ライトノベルでもよく見られるが、エロゲーにもわりと多い。
土橋はどういう文章が少年少女にウケるのかよく勉強しているようだ」
では、三つ目はどうなのか。
取材陣が尋ねると、――次の瞬間!!!!!
>594
箇条書き部分を読んで「4からなにやら爆薬の匂いが」と思ったらやっぱり
そこがポイントかw
なんとブンコー氏は、テーブルの上の扉の外に振り上げた拳を叩きつけたのだ!!
「最後は、そう、――ストーリーそのものさ。
主人公たちはシェルターから脱出するにはするが、その先は無い。迷路の行き止まりみたいなものだ。
主人公とヒロインのツンデレ少女が、二人で立ち尽くす。
そして出す結論が、『たったひとつの真実は、私たちがここにいる。それだけなのかもしれない』。
ハッ! 何も解決しちゃいない!」
ブンコー氏は声を荒げたが、また元のニヤニヤ笑いを始めた。
「しかし、解決させないことがこの場合正解なのさ。判るかい?」
そう言われても、判るわけがない。
「作者の土橋は、俺たち全国一千万のワナビに二重の挑戦状を叩きつけたのさ。
『こんな終わり方でも金賞は取れる』。そして、『お前らにこの続きが書けるかい?』だ。
俺は今、亜実タンが氷室に寝取られる続編と蒼井陵辱モノの続編を書き始めている。
書き上げたらどこかにうpするつもりだ」
にわかにブンコー氏の語りが熱を帯びてきた。
それにしてもこのオヤジ、ノリノリである。
「扉の外は、間違い無く今期随一の物語だ。ミミズクも世界平和も、ケツバットも目じゃねえな。
俺も二ヵ月後の次回大賞締め切りに向けて、エロゲ千時間マラソンの修行を始めている。
次の大賞では、必ず大賞を受賞してやる。そしてパーティーの席で土橋に言ってやるのさ。
『よおマイフレンド。てめぇのメッセージ、確かに受け取ったぜ』ってな」
以上、電撃文庫研究家兼ワナビのブンコー・エレキトリック氏でした。
598 :
590:2007/02/11(日) 00:21:38 ID:EpoMEbx+
>>597 >>「作者の土橋は、俺たち全国一千万のワナビに二重の挑戦状を叩きつけたのさ。
『こんな終わり方でも金賞は取れる』。そして、『お前らにこの続きが書けるかい?』だ。
流水大説みたいだ
599 :
1/2:2007/02/11(日) 00:22:59 ID:tDR3ZV8Z
『世界平和は一家団欒の後に』(橋本和也 電撃文庫)
ラ板住人諸氏は、『セカイ系』という単語を聞いたことくらいはあると思う。
wikipediaから引用すると、
『主人公らの人間関係・内面的葛藤・行動等が社会を経ずに世界に直接影響する作品』である。
代表的なものとして、涼宮ハルヒ等がある。
この『世界平和は一家団欒の後に』は、金賞受賞作だけあって非常に見るべき所が多い。
特に注目したいのが、セカイ系へのアンチテーゼとしか思えない設定とストーリーである。
この世界では、世界の危機は一山いくらでそこら中に転がっている。
主人公属する星弓一家(現在七人)は家族全員が人知を超越した能力を備えており、
それでもって世界の危機を解決し続けている。
他人にバレたらどうなるというわけではなく、彼らにとって世界の平和を守ることこそが日常である。
主人公である長男星弓軋人は、七年前に三女軋奈を誤って殺してしまったというトラウマを持っている。
そのことが原因で、軋人は二度ほど家族喧嘩をするハメに陥る。
一度目は弟の次男刻人と。二度目は妹の四女美智乃と。
どちらとの喧嘩も世界の平和を揺るがすような事態になってしまうのだが、
心理的にはともあれ物理的にはあっさりと解決する。
そして軋人は、「世界を救うなんてアホなことは、俺と、俺の家族を救った後ですればいい」
とトラウマを乗り越えるのだ。
600 :
2/2:2007/02/11(日) 00:25:02 ID:tDR3ZV8Z
『親しい人を救うことでセカイを救う』のがセカイ系だが、
『世界を救うことで自分と親しい人を救う』と発想を逆転させたのが、この『世界平和〜』である。
その過程において、胸躍るような冒険譚や心ときめかせる恋愛譚は不必要、邪魔でしかない。
世界平和は労せずして守れるのが星弓家。
家族間に恋愛感情などエロ漫画でもないのに有り得ない。
故に作者は、ストイックなまでに軋人の内面描写に力と文章を割いた。
昨今のライトノベルでは珍しいほどの内面描写は、
感情移入した読者に感動を与えること間違い無しである。
セカイを救うのに、何も風が聖痕だったり禁書が目録で幻想を殺す必要なんか無い。
作中ヒロインのツンデレ(not家族)が出てきても、巨人が暴れる夢の中で彼女とキスをする必要も無い。
ただ、家族と自分を守りさえすれば世界は救える。ついでにツンデレヒロインもゲットできる。
セカイ系の新天地を開拓するこの小説に、私はマキゾエホリックを読んだ時の感動を思い出した。
あの時と同じように、私は読了後感動のあまり体の震えが止まらず、本を何度も落としてしまった。
家族の喧嘩と和解というテーマだけで一冊の長編を書き、金賞を受賞した驚異の男、橋本和也。
『世界平和〜』の続編が夏には出版されるそうだが、小心者の私にはとても買えそうにない。
十傑衆に後を託し、私はこの褒めちぎりを残して去ることにする。
書店員「まずはワナビを落ち着かせることが先決だと思いました」
ワナビに残された道は待つことしかない。
そして3ヵ月後、そこには素晴らしい3次落ち作品の姿が!
と、ここでネタばらし。
実はこの金賞、ターゲット以外すべて仕掛け人。
「もうあんな悔しい思いはこりごりだよ」
ほっと胸をなでおろすワナビであった。
ゼロの使い魔の褒めちぎりは無いのー?
お前が舵を取れ
>>595 >一つ。主人公が同級生の少女と性交渉を持つ。周りに他のクラスメイトがいる状態で、だ。
>しかし彼らが主人公たちに干渉することはなく、衆人環視の元でも問題無くギシアンできるのさ」
ほほほ、ほんとですか〜!
扉の外、個人的にはなかなか好みだったのだが
最後のオチがあんまりだったので一つ褒めちぎりたい
しかしエロゲーのヒロイン紹介&個別攻略のような文章しか思い浮かばないんだ
>>606 褒めちぎりの基本は嘘をつかないことだからな。実際あったし。
こう……味付けひとつで猛毒にも胃腸薬にもなるようなブツだな、この二つ
世界平和のほう、ちょっと面白そうに見えた
>>600 >セカイ系の新天地を開拓するこの小説に、私はマキゾエホリックを読んだ時の感動を思い出した。
>あの時と同じように、私は読了後感動のあまり体の震えが止まらず、本を何度も落としてしまった。
この部分が特に素晴らしいw
素晴らしい褒めちぎりっぷり。乙であります。
ギシアンの部分だけで本屋に直行しようと体が動きました
>>600 「本を落とした」じゃなくて「本を叩き落した」だろwwww
ていうか、ミミズクも世界平和も扉の外も、ロクメンなんたらみたいな万に一人しか擁護しないようなタイプの地雷じゃなくて、
性癖が合う人には合うんだろうが、合わない人には強烈なウンコみたいな作品だしなあ。
世界平和は
>>610の言葉を借りれば古典的な再生の物語そのものだと思うし。
上記の理由で他人にはオススメできないけどね。
615 :
590:2007/02/11(日) 19:14:47 ID:EpoMEbx+
>>610 >その過程において、胸躍るような冒険譚や心ときめかせる恋愛譚は不必要、邪魔でしかない。
ここらにへんにやばい臭いを感じるが、その辺どう思いましたか?
なんでウンコが大賞を取れるの?
大賞とるなら、作品のいい部分が審査員に認められたってだけじゃないかと思うのだが。
だからミミズクも扉の外もケツバットも、いい部分が認められただけの話。
きっと。多分。
ミミズクとケツバットは褒めちぎられて無いじゃないか。
ミミズクは読んでつまらなかったら褒めちぎりに来ます。
じゃあウンコの中にも光るものがあればいいってことか
ミミズクは何が辛いって、あまりに普通なんだありゃ
どこにでもある寓話系の一般書籍
面白かったら普通に褒められるし、地雷だったら望むところなんだが
面白くもつまらなくもないつーのは、話題性の面では不利なんかね?
>>622 ウンコかどうかは、お前が判断すること。
大賞かどうかは、電撃が決めること。
「何で」なんて疑問はお前の嗜好の問題。
そろそろスレ違い。ここは褒めちぎるスレだぜ?
ミミズク褒めちぎってみるべきだぜ?
ケツバットについては、「ケツバット」なんてタイトルに入れた奴が
一番悪い気がするんだ。
タイトルはつけたのは編集なのか、本人なのかで大分俺は評価を変える。
>>597 >>俺は今、亜実タンが氷室に寝取られる続編と蒼井陵辱モノの続編を書き始めている。
そんな無駄なことやってるから、いつまでたってもワナビなんだよ。
>>626 ワナビうんぬんはネタだぜ、ネタ。
このスレにいるつもりなら、もうちょっと余裕を持たないと
いろいろ辛いと思うんだぜ。
628 :
1/3:2007/02/12(月) 12:42:28 ID:kvBd856X
『ゼロの使い魔』 ヤマグチノボル
私はあまり積極的に新しいジャンルに手を出すほうではない。
自分の好きな本を何度も読み返して満足する人間なのだ。
しかしそんな私でも飽きが来る時は来る。そこで最寄の書店に足を向けたのだが……
並んでいるライトノベルの中で一際目を引くものがある。
本書、『ゼロの使い魔』である。
それも当然、一巻から十巻までが平積みされ、帯には累計160万部突破の大人気シリーズと書かれている。
かく言う私も『ゼロの使い魔』のことは知人からその評判を聞き及んでいた。
曰く、ルイズたんハァハァ、と。そして既にアニメ化され、第二期も計画されているという。
私としてはそこまで評判のライトノベルを読まないわけにはいかない。
こうして私はゼロ魔の一巻を入手し、読み終えた。
さて、大まかにこの作品のあらすじを書き記すと、
高校二年生の主人公が魔法の存在が当たり前の異世界に召喚されドタバタをやらかすコメディ、ということになる。
見て分かるとおり、王道である。当然、主人公は不思議な能力に目覚める。
そしてこれはラブコメである。主人公の身の回りの同年代の人物は殆どが女性である。
魔法はへっぽこのツンデレヒロイン、グラマラスな色情狂、寡黙な読書家、自分を慕ってくれるメイドさん、など一通りそろえられている。
しかしそんな王道だらけの設定の中で、主人公にはその思考形態に異常性が感じられる。
629 :
2/3:2007/02/12(月) 12:43:01 ID:kvBd856X
物語の導入、主人公が異世界に飛ばされるのは、主人公がノートパソコンを修理して家に帰る途中のことである。
そこに所謂異世界へのゲートが現れる。ちなみにノートパソコンの使い道は出会い系サイトである。
この主人公、妙に出会い系にこだわる。異世界に飛ばされても重要なのは出会い系である。
もちろん異世界に出会い系サイトは無いので、自分の世界に戻った暁には出会い系サイトを活用しまくるのであろう。
この出会い系にこだわる主人公は、本書を読む上で重要なファクターとなるのだが、それは後述する。
突然現れた異世界へのゲート、宙に浮かぶ楕円形のぴかぴかしたもの、を見て主人公はそれを鏡のようなものと形容する。
なぜそれを主人公は鏡だと思ったのだろうか。鏡とは景色を反射するものである。
もしかしたらゲートには覗き込む主人公の姿が映っていたのかもしれない。それならば不思議は無い。
次に主人公は「これはなんの自然現象だろう」と考える。通常の人間ならば、鏡が宙に浮いているとすれば、それはマジックやドッキリの類を想像する。
なんらかのトリックがあるべきと考えるのが普通である。支えるものが無いのに宙に浮かぶ物体。
常人ならば、たとえ何らトリックが無いことを確認しても目の前のそれを自然現象とは思い込めないであろう。
さらに驚くべきは、その「宙に浮かぶ鏡のようなもの」をくぐりたくなったという主人公の思考である。
常識の範疇で考えて鏡とはくぐれるものではない。つまり主人公は鏡の中に何かがあると考えている異常な人間ということになる。
630 :
3/3:2007/02/12(月) 12:43:48 ID:kvBd856X
鏡の中の世界とは童話などでは比較的ありふれた素材である。
よって鏡をくぐろうとする主人公は、未だに童話の類を信じている人種ということになる。
ここで主人公が出会い系にこだわっていたことにも納得が行った。
身近な人の存在よりモニタの向こうの存在を重視し、鏡の向こうに別の世界があることを望んでいる。
主人公は典型的な引きこもりの特徴というものを属性として持たされたキャラクターだったのだ。
それを念頭において読んでみると、王道だらけの設定と先の読める展開には重要な意図が隠れていることが分かる。
それは「安心して読める」ということである。ゼロ魔の世界は鬱や不幸など存在しないハッピーな世界だ。
たまに戦争なんて単語も出るが、そんなものは魔法学校で生活する主人公たちには何の関係も無い遠い世界の話である。
異能力に目覚めた主人公の辞書に努力や失敗といった言葉は無い。
女たらしの男を成敗し、学園の問題を解決し、ルイズたち魅力的な女の子と良好な関係を築いていく。
たとえ腕が折れようとも関係ない。拾ったばかりのロケットランチャーも使いこなしてみせる。
その爆風や破片すら問題にならない。ただし噴射ガスにだけは気をつける。
ハラハラドキドキすら存在しない世界。起こること全てが予定調和。もちろん読者に気分の悪い展開などあるはずもない。
『ゼロの使い魔』は、ラノベ界に蔓延する安直な不幸や鬱といった要素に一石を投じ、それらを読んで疲れた人々の神経を癒すためのものだったのだ。
引きこもりの特徴を備え感情移入のしやすい主人公。どこでも見られる王道設定。先の読める展開。それは全て計算しつくされたものだったのである。
未来に何が起こるか分かる、それはなんと平和で癒されることなのだろう。続きを読む必要すら感じられない。
まさに一を見て十を知るということを教えられるライトノベルであった。
褒めてるのかこれwwwwワロタwwwww
>>628-630 力作乙であります
確かにそうかもしれない。己のみの快楽を求める人間に都合のいいお話を書く。
そう考えてみればヤマグチノボルは一流の作家なのだろう。ヲタをノせることに関しては、だが。
何を言ってるんだ。
ゼロは予定された調和を人々に与える事で、地雷と鬱と過剰な刺激の
狭間で彷徨う多くのラノベ読みに、平穏と安らぎを与えたんだ。
主が従者に与える試練、戒め、許し、この繰り返しはまさに数ある聖書の一説に
似てはいないか?
ゼロは飽和したラノベ中でもがき苦しむラノベ読みに与えられた聖書、その存在は福音、
反復と模倣への疑いからの魂の解放を約束した契約の書。
完結した暁には幾人ものラノベ読みに至福が訪れるだろう。
もう彼らは、ラノベの些細な描写や記号の変化で悩み苦しむ事は無い。
ただ目の前にあるラノベを純粋に楽しみ、受け入れる事ができる、天国の住人となるだろう。
さあ、あなたも福音の証人になってみない?
さすがゼロはカオスの権化だな。
もっと見せてくれ!あなたの主観に満ちた世界を!
そういえばあの冒頭で出てきたノートPCってどうなったんだろ
>>625 受賞時の題がそのまま副題になってる
編集はあれでもがんばったんだ
リアル鬼ごっこみたいなかっこいいタイトルつければ手に取りやすいのに
リアルケツバット
寧ろリアルじゃないケツバットってどんなのだ
ヴァーチャルケツバット
・・・それは素振りじゃろうか?
つうか副題なんぞつけなければよかったのに…。
作者が粘ったんだろうか。
>>630 >続きを読む必要すら感じられない。
バロスwwwww
最高です
>>624 ミミズク、つまらないとは言い切れないが、電撃はこれを大賞にしちゃ駄目だろと思う。
文学とか、そっちら辺の権威を意識して見えていやらしく思える。
でも一応投下。
褒めちぎっていないかも。
『ミミズクと夜の王』 紅玉伊月
少女ミミズクの無垢で空疎な明るさが、痛々しくも優しく心を抉る物語。
平易な文章で綴られた本作品は、海燕新人文学賞受賞品に加筆修正を加え、先ごろ出版された。物語の舞台は魔物の棲むとある森。寓話的な世界観の中ににじむ強い孤独は、女性作家ならではの繊細さと包容力に満ちた空気て一種独特な魅力を放つ。
序盤、森をさまようミミズクの姿が表すように、登場人物はみな心に傷を抱えた者ばかり。だが、彼等が主人公・ミミズク、そして彼女が恋する夜の王ことフクロウと交わり、己の中の葛藤と相対し克服してゆく中に、作者は挫折と絶望に折れた心の再生を描ききっている。
このような傑作を手にした私たちは幸福である。本作に見られるような瑞々しさ溢れた若き人材を見出す事こそ、歴史ある海燕新人文学賞の存在意義といえるのではないだろうか。
新たなる才能の誕生を祝いたい。そして、次作が心から待ち望まれる作家がここにいると、私は声を大にして言いたい。
>>645 海燕なんたらのwikiを見たが、どういう褒めちぎりか理解できなかった。
パクリと言いたいのか? それとも海燕みたく賞がなくなると?
種目が違うと言う話だろう。
新体操の競技会で優勝がフィギュアのアサダマオになってしまった
よーな感覚。だと思うが実際は良くワカラン。
>>646>>647 まあそんな感じ、
海燕ならこういう話を好みそうだなあと。
審査員が書きそうな推薦文をやってみたというか、
どうも巧く褒めちぎれなかったなあ、スマン……orz
ミミズクは面白いつまらないというより、明らかに色が違うもんなあ……
日本ファンタジーノベル大賞あたりが良かったんじゃないかと。
ヤマグチノボルは理不尽にキャラ殺したりするの大好きだからな。
このまま普通に終わるのかは微妙な気がする。
ミミズクまだ読んでないんだが
リングテイルみたいな感じ?
>>649 日本ファンタジーノベルとか、あの手のラノベではない賞じゃ無理だろうな。
出来云々じゃなくて、ラノベ関係じゃないとファンタジー系のやつは拾ってくれないし。
そういう意味では電撃でもどこでも受け皿になるのはいいと思うが……
内容はまた別の話な。
>>651 その通り。
少女漫画。
ていうか、ハイジのおんじをイケメンにするという素晴らしい作品。
あげてみる
無理矢理褒めるのと無理矢理貶すのは紙一重だな
各所で話題のミミズクを褒めちぎろうとしたが、読みきる前に早々と力尽きたので
俺には正確なものが書けない……
後は頼んだぜ……
どんな本かと検索したら普通に褒めちぎりが出てきて吹いた
ミミズクは普通に悪くねえぞ?
特によくもないが。
やっと攻撃天使が手に入ったんだ。
これを読み終わったら俺、地雷除去人になるよ。
そして地雷を踏み続けて、いつか十傑衆になってみせる。
だからそのときには一緒に失われた技術によって通常の三倍で弾丸を射出してくれないか?
>>659 ええ、わかったわ。
必ず……必ず生きて帰ってきてね。
約束よ?
あたし、いつまでもあなたを待っている。
なぜなら私もまた、かっての人類が製造した貴重な前時代遺産だから!
『化け物語』著:西尾維新
「青春をおかしくするのは゛つきもの″だ!」(アオリ文より)
まずは、会話文に注目!
他のマンガやゲームネタを心ゆくまで詰め込んだ掛け合いは
まさにオマージュとしての芸術で、爆笑必至だ。
そして、やはり個性豊かな登場人物達だ。
ツンデレ・委員長・ロリ・元気な後輩・妹属性など
一見ありがちだが、確実に有名作品郡を襲踏したキャラクターが勢揃いしている。
特に、主人公に多くを助言する「忍野メメ」なる人物はの発言は
京極のレンガ本主人公が降臨したかのような大変重みのある言葉ばかりだ。
物語的にも、怪奇現象的なバトルシーンが各章に一つずつ用意されており
読者を飽きさせない作りになっている。
また、主人公の特異体質を一切明かさないと言う、斬新なアイディアは
他の追随を許さないほどだ。
何より、あとがきで著者本人が「この作品は趣味で書いた」と公言するほど
著者の脳内世界が溢れ出している。
また、趣味の作品を刊行した出版社の英断には拍手喝采したくなる。
この作品はまさに ネ申 といえる。
なんて事だ。
この褒めちぎり、普通に褒めちぎっているようにしか見えないのに
何故か端々から隠しきれない激情のような物が噴出している……
合わない人間にはとことん合わないからな。その憎…じゃなくて感動は分かる。
字間から歯軋りが聞こえてきそうだぜ。
タイトルが微妙に間違っているあたりに抑えきれない感情がにじみ出ているといえよう
665 :
1/2:2007/02/17(土) 19:35:53 ID:Wl/QFQSk
『サバキの時間 SLEEPLES SHEEP'S JUGDE』
本保智 角川スニーカー文庫
ライトノベルの中には法廷ものと言う一つのジャンルが存在する。
今回紹介する『サバキの時間』も広義で言うとこれに含まれる。
法廷と言われて小難しい話を延々と垂れ流されるんじゃないかと思われるかもしれないが、
安心してこの本を手にとって欲しい。
この話は法廷よりも、逃げ出した輩を捕まえることに重きを置いているのだ。
従って、権力を持った存在が敵を追いかけ捕まえる爽快感を味わえる。
このアクションによりおもしろみを持たせるためにこの作品は様々な趣向を凝らしている。
まず舞台背景として、裁判官は閻魔様、捕まえる相手は幽霊。
主人公側の存在であるサバキは輪廻護法官で、検察官兼警察官に近いと言えるだろう。
この構成に巻き込まれる主人公兼ヒロインは鈍臭くて貧乳で、
運の悪さが追手内洋一に対抗できる悪運の持ち主な女の子の伊吹綾香。
閻魔様の裁きによって連れて行かれる地獄や輪廻転生が変わったりする。
その罪の重さを決めるのはカルマの量であり、
綾香はカルマが死んでる人より酷かったりする。
実はこれが彼女の不運の原因である。
ちなみにサバキはこのカルマから切り離されている。
これが後々、重大な設定となるに違いない。
666 :
2/2:2007/02/17(土) 19:36:51 ID:Wl/QFQSk
では、みんなお待ちかねの武器や特殊アイテムに移ろう。
もちろんサバキが使うのは十手と鎖、キレたときには鎌も使う。
さらにサポート役としてサバキのお供に20cmの美女ももれなく付いてくる。
また特殊アイテムは<冥界刑具>、これの使用にはカルマを代償とする。。
サバキはカルマから切り離されているため、カルマを増やして使用するものは使えない。
では注目のラインナップ、その一部を紹介しよう。
<先手必勝>は大きめの指輪型のもので、簡単に言うと強化型メリケンサックだ。
対象目視しながら叫んで使うと手が光り始めて攻撃力があがる。
超絶不運な綾香がなぜサバキも重症をおうような相手に立ち回れるのか?
その秘密は<三度目の正直>にある。
これも指輪であり、埋め込まれた石の色が青→黄→赤
とダメージを受ける度に代わり最後に破壊されるのだ。
ダメージを身代わりする度にカルマが増え、
一度装備すると壊れるまで外せないうえに、量産が効く素晴らしい製品と言える。
綾香のカルマを解消するどころかさらに増強する効果も見逃せない。
不幸な少女がじたばたさせられるガール・ミーツ・ボーイ。
綾香は無事自分のカルマを解消し、幸せな未来を手にできるのだろうか?
魅力的な設定と特殊アイテムにあふれる、期待の新シリーズである。
>>661 普通に面白い作品を褒められてもなあ……。
出版社の英断というか、化物語は創刊間もない講談社BOXのなかでも売れ筋だし。
誰にでも面白いと思われなきゃ気がすまないってか?
西尾厨ってばかじゃねえの
>>668 馬鹿にバカって言うなよ。
理解出来る頭じゃないんだからさ。
2を読め。
化物語は確かに売れているが、それはこの場では関係ない。
まあ売れと筋は褒めちぎれないってルールがあるなら、過去の褒めちぎりのいくつかは違反ってことになるなw
>>672 まあふつうは売れ筋を褒めちぎろうとしてもなかなか難しい(普通の褒め評に成り下がってしまうことが多い)
から売れ筋の本のネタはあんまり出てこないけどなw
それを信者が釣り出されるほどの魔力をもった褒めちぎり文に仕上げるとは凄いぜw
まあ
>>667の
>褒められてもなあ
が「褒めちぎられてもなあ」という表現になってないことからすると
単に
>>667が
>>661の中に仕込まれた毒をまったく読み取れてないだけな可能性もあるけどな
>>673 いや、667の二行目を見る限り「俺様の愛する面白い作品を貶すなよこのバカ」っていう意味だと思うぞ
>>667 俺も好きな作品がこのスレで褒めちぎられて動揺した事があるが
それを乗り越えた後は、盲目的な信者から脱して
柔軟な思考と寛容な心とポジティブな姿勢を持った読み手に成長したぞ。
おまいも頑張れ。
好きな作品ができると、たいていこのスレでそのタイトルが見られる俺は(ry
>676
しらふでこのスレで活躍できるじゃないか。
>>676 読み手が多ければそれだけ絶賛を得る機会は多くなる。
私は君の嗅覚を羨ましく思うよ。
>675
オレは好きな作品が褒めちぎられるともっとやってくれと思う。やっぱさ、
作品の価値ってのはいかに人の記憶に残るかであって、記憶に残らなかったら駄目だろう
……でもマキゾエは勘弁な!
>>674 面白さの根拠として売れ筋という点を挙げているあたり、イタイ信者の典型パターンだよな。
本当に面白くなかったらそもそも売れないからねぇ。
と面白いが癖が強すぎて売れない、という作品は無いわけじゃないが……ラノベだとあまり思いつかないなあ。
古橋とか
リアル鬼ごっことDeepLoveの出番ですね!
陰陽師は式神を使わない の出番ですね
《2007年3月23日(金)発売予定》
「アリフレロ キス・神話・Good by」 中村九郎 イラスト/むらたたいち
これはなんという地雷
タイトルを読んだだけでワクワクしてしまう。
あの、タイトルが前見たときと変わっている気がするんですが……。
なんかこう、よりポエトリィになったというか……。
「ありふれ くち きす・しんわ・ぐっどばい」でいいのかな?
絵師さんのサイト覗いたら好みの絵柄
やべぇって俺、そっちは地雷原だって!
>絵師さんのサイト覗いたら好みの絵柄
あれ、おかしいな、俺がいる……
六面や黒白を読めた人間にとっては普通に良作の予感
自らの死に気づかないとは何と哀れな
ロクメンは確かに読みづらい作品だけど、流れにまかせればあの文章にもすぐに慣れるし、
なにより読後の軽い疲労と満足感、「小説を読んだ感」みたいなものがある
ライトノベルには珍しい作品だと思う。
主流にはなりえないと思うが読まずにネタにするのはもったいない良作だ。
”ロクメン”をぐぐったのだが、ついに694が差す小説が何なのか、俺には分からないままだった。
誰か一緒に探してくれ。
つまり694は何気ない会話に見せ掛けた褒めちぎりか
さすがはつま小スレ。強者揃いだ。
何気ないレスにさえも褒めちぎりを混ぜる。
意外にも「黒と白のデュエット」は褒めちぎられてないんだな。
「扉の外」 著者/土橋真二郎 イラスト/白身魚 電撃文庫
まずこれだけは言わせてもらおう、タイトルは大した意味のないダミーだ!
勿論投稿時のタイトルは本当のタイトルを隠す為のデコイに過ぎない
何故そんな事をするのか?・・・ふむ、当然の疑問だ
ところで諸君はゲームをするタイプの人間であろうか?
ゲームの内容にはあえて触れないが、cero基準でアルトネリコは12歳以上対象でソウルクレイドルは全年齢対象だ
それに引き換えグランドセフトオート等は18歳以上対象とされ不当にも18歳未満の諸君は法的には問題無いにも関わらず購入を制限されているのだ
繰り返すが一部の地域を除き法的には問題無いにも関わらずだ
さて、何を言ってるのかわからない諸君も多いだろうし本題に戻ろう
つまりだタイトルで物語の本質を伝える事は容易い、しかし・・・しかしだ・・・
本質を馬鹿正直にceroに示してしまったばっかりに無駄にハンデを背負ってしまったグランドセフトオートの失敗を考えればわかるだろう
一部の作品にとっては馬鹿正直に本質を伝える事は愚行である・・・と
もし「扉の外」に本当のタイトルをつけるとするならばこんな感じになるだろう
「エロエロヒモ生活、嫌になったら逃げようぜ、次の女が待っている。」
>>687 すげえタイトルだな。
ケツバットの時ですら、こんなにワクワクしなかったぜ!
>>700 今俺も扉の外読み終わった
そうまさにそんな感じだ、最後の一文に全て凝縮されてる
個人的にはいつ堕ちゆく教室的な展開になるかドキドキだった
最初は誤植だと思ったんだ いまでもそうじゃないか?って思っているんだ
でも、前にも同じような感動を覚えたことをちょっと覚えていたんだよな・・・
前スレ718あたりで書き込んだ内容、そしてその本の作者をさ。
さりげなく主人公の頭の悪さを主張する細かい心配りのできるこの作者ならまさか、と。
今でもどっちかまよっているんだが、どっちだと思う?これ。
――本文72ページ、ひょんなことから合コンに参加することになった主人公♂と、
主人公の彼女の友人♀の会話、自分にちょっと自信がなさげなその女の子へ主人公がかけた言葉――
「彼氏のいない男ならひっかかりそうだ――とでも言えば良かった?」
だから助け船をだしてやる。怒られた上に、そのことで助けると言うのもなんだか納得できないが、
このままだとまた怒られそうだ。
・・・・・シュールだ。あまりにもシュールだと思った。
俺にはどう読んでもその女の子を挑発してる、もとい馬鹿にしているとしか思えなかったんだ。
「彼氏のいない男」、つまり男を引っ掛けることもできない男色男ならお前に引っかかるかもな、と
この女の子が女に見えないくらいの容姿とけなしてるともとれる内容の発言にはあまりにもひどい
と思ったんだが、この女の子はそんなことぜんぜん気にせずにこう言い放ったんだ
「そう、それよ、まさにそれ!それに私は別に絹川のためにこんな滑降してきたんじゃないからね。
いくら見せるための格好でも、パンツ見ておこうとか思わないでよねっ」
(「ROOM No.1301 しょーとすとーりーず・すりー」新木伸著 さっちイラスト より)
そう、テンプレだったんだ。あまりにも見事なツンデレのテンプレ・・・
誤植ktkr→いやいや、よく考えれば女の子にこの物言いはひどいぜ→ツンデレ!?
俺は混乱してる。作者の畳み掛けるような口撃に混乱してる。もうすごいとしかいえないんだ
どうしよう、まとまらない。この言い表せないなんともいえない熱い衝動は何なんだ!!
まだ1/3も読んでないのに先に進めない、この胸にこみ上げる激情を俺はどうやって昇華したらいいんだ。
一発抜k(ry
ほんとに混乱してるな。著者名とかとくに
>>704 ツバメは基本的に空気読めない感じで発言を深く考えないし、
健一に惚れてる的描写はかなりある。ということで俺は特に何も思わなかった。
とある魔術の禁書目録 1
小さく纏まったお利巧さん小説は要らない!
そんな貴方にオススメのスバラシイ小説です。
「考えるんじゃない感じるんだ」
このコンセプトをこれほど見事に成し遂げた小説を私は他に知りません。
まず冒頭で説明される設定。
超能力者を無数に集めた超巨大学園と神の奇跡でも消せる主人公。
何がどうしてどうなってるのか分かりませんが凄いです。
「巨大」「膨大」「神」「奇跡」どれも理屈抜きに人を捕らえる言葉でしょう。
そして脈絡なくバルコニーに引っかかっている腹ペコ少女、幼女の外見の先生。
近年「わび」「さび」と並べ称され世界から注目される「萌え」もきちんと織り込んでいます。
主人公の性格も理屈で動くタイプではなく、兎に角熱血してよく分からないけどぶん殴る
というコンセプトにぴったりの人格です。
しかしこのコンセプトで小説を書くには大きな問題があります。
文章である以上人間は左脳、つまり論理的な処理をする脳の部位で
それを処理してしまいます。つまり文章を見ると人はどうしても論理で考えてしまうのです。
これを解決する手段など到底ないと浅はかな私は思っていました。
ですが作者は思いもよらない方法でこれを解決しました。
理論的には読解できない文章で描写を行ったのです。
これにより、今までの小説にない迫力ある戦闘シーンが実現しました。
左脳で処理できないがゆえに情報は右脳で処理され、戦いの空気を理屈ぬきで
感じることができます。
これ程の作家は100年に一度も出ないでしょう!!
あんた天才だよ
>>708 ずっと迷ってたけど、買う決心がついた
とりあえずダイブしてくる
>>708 これ程の逸材は100年に一度も出ないでしょう!!
1巻だけなら新人ってことでつたないところをほんのり脳内スルーしつつ
切ない系の終わり方で嫌いじゃないんだけど
2巻に余韻をぶち壊されて萎えて続き読んでないんだよなぁ
あのとき感じた余韻のようなものは幻想だったんじゃろか
715 :
708:2007/02/20(火) 15:20:20 ID:MdVj4U4F
>>711 二巻とか、もう内容忘れてるなぁ。
洗脳して皆で呪文唱えるやつだっけ?
脳内あぼーんしてたのを復元したけど、
吸血鬼を殺す巫女じゃないか?
そういえば、「アリフレロ キス・神話・Good by」ってタイトルは
アリフレロ=アイウエオという全ての母音が順番どおりに含まれている
キス・神話=キスシーンは のダブルミーニングと取れる
という、高尚な言葉遊びが含まれているんですね。
これはキャラのセリフがしりとりだった某後背位小説とは
比べ物にならないっぽいですよ?
ありふれた、って言葉があるし、アリフレロ キス、でありふれてくれよーキス。
神話は作者の「ラブコメなんて神話だああああ」としてgood byだから「神話なんて終わりだあああ」
つまりキスの魅力を主張しつつ微妙なタッチの洗脳文章で読者に作者の魅力を感じさせ、
出版によって恋人を得るという自負の表れなんだよ。>タイトル
キスシーンはgoodばい。
っていう九州人の囁き。
アリフレロはあらすじがすっごいありがちな雰囲気なのが逆に怖いw
アリフレロにこんなに注目してるのはネット広しと言えどここだけだろうな
アリフレロはここからありふれていくんだよ
なんか感染しそうだな。
このスレを隔離アリフレロ。
アリフレッロとか書くとイタリアンっぽくね?
カッコよく言ってもダメー
フツーにダメー
アリフレロ…やべえ…発売前なのに…
『リアル鬼ごっこ』を手にした時と同じ危険信号を感じる…
何かお そ ろ し い モ ノが近付いてくる!
こいつは、断じて、アリフレてはいねえ。
こいつは感性を武器に我々を殺戮にやってくる『暴君』だぜ…
やめておけ 住人たち
その小説はもはや おまえたちが束になっても相手にならん
黒白ロクメン 中村九郎!!
お そ ろ し い も のになってやってきたものだ
まるで奈落の底の様な期待をさせやがって
ラノベの形をしているくせに なんて様だ
アリフレロが来るぞ アリフレロが来るぞ!!
こいつは素敵だ 全部台無しだ
リアル鬼ごっことかとは普通に違うだろ。
中村先生の素晴らしさは本当に面白い
しかも深くてそれでいてラノベ臭い
でも地雷。
ただのつまらなかったり作者の力量が足りないだけの地雷と一緒にしちゃいけない
なにかを超越してるんだよな。
どう考えても言いすぎだが前衛芸術というかピカソ的というか。
ピカソはべらぼうに絵が上手い上であえてあの画風で描いているんだ
あえてそう書くのと、そうとしか書けないのは雲泥の差があるぞ
~~~~~~~
前衛的ってのには疑問があるが、ピカソ的っていう表現は示唆に富んでいると思う。
小説におけるキュビスムの実践だと解釈するのはどうだろ。
つまり、複数視点による物語の把握と再構築と言う訳だ。
一度通読することによって数多の視点によって解釈・分解された物語を自らの内で再構築させられる。
パノプティコンの如くある神・中村九郎視点と多数の個々人の視点が読むという行為によって統合される。
作品を読むことによって生まれる理解が中村九郎の作品への理解、多数の読者が得るであろう理解と等号で結ばれるのだ。
これこそが中村九郎作品に通底する酩酊感の正体ではないか。
私自身の理解が私以外による理解と区別出来ない故の離人症的感覚。
さてここまで言えばある作家の名前を思い出すであろう。
そう、夢野久作であ
ここまで書いて正気に戻った。深夜に何やってんだか…
万歳!
とうとう30日、午前十時、再入荷があるという報を受けました。
今か今かと待っていたところです。
今朝、巡回スレに書きこみました。
単行本がないのが恥ずかしいぐらいでした。
僕はもう、遅れたライトノベル読みではありません。
こう言うときに、ネタバレや嘘情報を目にすると、小さく、弱くなります。
読後の充実感のことを考えると、強くなれるのです。
――アリフレロ従軍兵士の手紙より
モノケロスの魔杖は穿つ、超つまらねえ……!
>>42に騙されたー!
よくこんなものを褒めちぎれたなキサマ! オレがお前を褒めてやる!
まだ40ページしか読んでないが絶望的につまらん、これは世界平和クラスのつまらなさだ!
オレも褒めちぎりたいがまだ途中だ……これから行ってくるぜ! 戦場に!
>>733あれは後半から面白いんだが……俺も読み始めは「駄目?」と思ったけど。
まあ人を選ぶ文章とは思う。MFは個人的に対象年齢がやや低め設定な感じ。
ぬう……?
ここは褒めちぎりスレ。
果たして
>>733のいう言葉を、そのままうのみにしていいものか……?
か、考えれば考えるほど、わからねーぜ。
面白いのか? つまらないのか?
もし面白いのだとしたら、それは『どっちの意味で』だ?
>>734 >>733は
>>1を読むという前提を覆し、新たな飛躍を求めたレスである。
更にスレタイさえもが飾りであるという自立の念が伺える。
時代のニューヒーローたる資格さえあるというのは過言だろうか。
>>736 ごめんなさいでした。では言い換えよう
>>733よ……モノケロスは冒頭に耐えられれば、まだその先があるんだぜ?
>>735 >ぬ
>こ
把握。
モノケロスは、若者のごくありふれた日常を描写する前半と、
それを崩されていく後半とによって構成されている。
そう、前半は中村神によってアリフレロの祝福を受けた部分なのだ。
中村神の加護がある限り、ページをめくる手が震え、戦慄を受けるのはやむをえないことであろう。
悩める信徒らに祝福あれ。
アリフレロ日常/星新一著
しかし、中村らしいと同時に、SDらしいとも思えますね、このセンスは。
>>739 そうやって書くと珠玉のショートショート集ぽくなるね。読みてぇw
742 :
733:2007/02/23(金) 09:53:52 ID:xSYgY9bx
読み終わったぜ……一応だが! 所々意識がブッ飛んだせいで話の筋がうろ覚えだが!
それでもオレは褒めちぎるぜ、この小説の素晴らしさを伝えるために! 以下褒めちぎり!
「モノケロスの魔杖は穿つ」 伊都工平 MF文庫J
斬新さ、それは小説にとって極めて重要な要素だ。斬新さのない小説は決して
新しい地平を切り開く事はできない。そして今、極めて斬新な小説がここにある。
それが伊都工平作、「モノケロスの魔杖は穿つ」だ!
例えばバトルシーン──平凡な主人公の現代異能モノでは大抵謎めいたバトルに遭遇し、
そこからなし崩し的に物語に巻き込まれる。言ってみれば最初のバトルは起承転結の起。
現代モノではこれが物語の面白さを決定づけると言っても過言ではない。
それに対して伊都工平はやった。やったのけたのだ! 即ち、
「テンガロンハットの忍術使いと戦うネコミミ魔術師」だ!
──訳わかんねえ。
そう思ったあなたは正しい! だが、これこそ斬新さ。これこそ伊都工平が目指す新境地!
その斬新さを抱えたまま新境地へと物語は続くのだ、斬新すぎるキャラクター達を従えて。
743 :
733 続き:2007/02/23(金) 09:55:09 ID:xSYgY9bx
──ネコミミな魔術師、麻奈!
「いい感じです! ノッてきました!」
「もっと強いヤツと戦いたい──ですね」
──ボクっ子の騎士、律!
「理解しておくべきだと思うよ、キミも。この世界には多分……わけのわからない暴虐があって、
幅を利かせているんだ」
「夜の世界には正義が足りないッ!」
──姉、霜夜!
「あわわわわわわわわわ」
「お、お姉ちゃんどうしよう、おねえちゃん、ど」
素晴らしいッ!
さらには設定までも斬新である。作者はこの設定によほどの自信と思い入れがあると見え、
巻末ではトランプに例えた設定解説を、あとがきではジャンケンに例えた説明まで行っている。
あまりにも斬新すぎるその設定・説明の方法には心動かされる事必死である。
なお、私が一番印象に残った台詞を書き記したい──即ち、
「忍法・鉋削りの術っ!」
──斬新な読後感を約束しよう。
744 :
733:2007/02/23(金) 09:57:02 ID:xSYgY9bx
なお、イラストはいい。とてもいい。目次の所のイラスト、キャラがみんな生首みたいだけど
>>743 乙。
その調子で2巻も読むんだ。伊都のセンスが大爆発だ。素晴らしい技名も登場だよ?
>>743 他スレにまで出張させてしまうほど素晴らしい作品なのだな…
なんつーか、まだ斜め読みしかしてない信者の初期症状だなw
ツッコミ役がことごとく読者視点じゃないから戸惑うかもしれんけど頑張れ。
再読すると初めてただの上滑りギャグじゃないのが分かるなんてザラだ。
その上で悪夢のようなほめちぎりを頼むぜ。
そうか。モノケロスはもう解禁か
>>257と魔法分隊の褒めちぎりを書かせていただいたものだが、あとでがんばって書いてみることにするよ
儲だから普通に褒めちぎりかねないのが難点なんだが
今日さ、メシ買いにコンビニ行ったんだよ
そしたらさ、帰り道に小学校の校庭でピザがメガネをいじめてたんだよ
んで、ピザがメガネに一発いいの入れたんだよね
そしたらとうとうメガネがキレて、いきなり
「リアル鬼ごっこォォォ!!!」
とか必殺技っぽく叫びながらピザにケリ入れたんだよ
正直吹いたね。
何でお前がソレを知ってるのかと
何でお前はソレをチョイスしたのかと
当然その子はスグにボコされたけどな
眼鏡は博士か本の虫って決まってるから
751 :
イラストに騙された名無しさん:2007/02/24(土) 23:54:17 ID:VbefQ0i0
デュラララ!!
全米が泣いた(?)感動スペクタクル巨泉(?)
作者の文才の無さなど関係なし!心に直に伝わってくる熱いなにかがある?
内容はあまり心に残らないがタイトルのインパクトはピカイチ!!
しかも所々に分かりやすいように挿絵を入れてある気遣い!!
参りました!!
欠片も褒めれてねえよ
でも文才が無いことを表現する才能、これも一種の文才、を感じさせる点はさすがだ
754 :
イラストに騙された名無しさん:2007/02/25(日) 01:00:53 ID:1zB1YnNY
↑無理矢理褒めちぎってるよww
>753
感動した!
伊都タンは、いつでも伊都タンだったお!
魔法分隊のときは、少女漫画風のやわらかいイラストに魅せられて
あまーいホットチョコレートかと思ったら、コーヒー(ブラック)だった!
でも、美味しいからいいや
バシレはイラストと伊都タン作品の雰囲気がバッチリマッチしてて
コーヒー(ブラック)だな、と最初から覚悟して飲んだらコーヒー(ブラック)原液だった!
でも、美味しいからいいや
モノケロは、最近のエロゲ風イラストに、ありがちの萌えキャラを用意して、
日常の世界から突如、事件に巻き込まれて、日常から逸脱した世界でのバトルモノという
ラノベの黄金パターンを持って来て
しかし伊都タンだしな、きっとコーヒー(ブラック)だろと覚悟して読んだら墨汁だった!
でも、美味しいからいいや
バシレマダー?
757 :
イラストに騙された名無しさん:2007/02/26(月) 01:47:22 ID:Jbwj76/1
レンタルマギガって最高だよね……!!…ごめん…俺嘘ついた…
758 :
イラストに騙された名無しさん:2007/02/26(月) 01:48:05 ID:Jbwj76/1
レンタルマギガって最高だよね……!!…ごめん…俺嘘ついた…
759 :
イラストに騙された名無しさん:2007/02/26(月) 01:49:24 ID:Jbwj76/1
レンタルマギガって最高だよね……!!…ごめん…俺嘘ついた…
とりあえず落ち着け
だがその気持ちはわからないでもない
このスレの、表には出ない悲哀が全て集約されてるといっても過言ではない。
なんと哀しい嘆きかー
でもそれは怨嗟じゃないんだ!
<異色の新鋭、意欲作に挑戦!>
カラオクルスと呼ばれる闇の住人たちが「神話的」な武器を使って、闘争を繰り返す裏の世界。
闘争に巻き込まれた三井川正人は謎の少女「黒向日葵」に助けられる。
正人を殺そうとするαボールとは・・・?
文庫版・304p+口絵4p
中村九郎 イラスト/むらたたいち
『アリフレロ』 3/24発売 予価650円
>>766 「カラオクルス」
「闇の住人」
「神話的」
「裏の世界」
「黒向日葵」
「αボール」
「中村九郎」
wktk
なんだろう、いま足下でカチッって音がしたような
>>771 上げるなよ! 絶対に足を上げるなよ!!
というか、
連動ワイヤーが見えてるのにあえて触ろうとしてる
のでは。
てことは褒めちぎりってのは言うならば、
解体して組みなおして再度設置するって作業なのかもな。
アリフレロ・・・
10冊買ってもかまわないよな?
全力で買え
褒めちぎりはあれだ。
看板がへこんだ交差点とか、やけに家賃の安い部屋に縁があるものだ。
778 :
イラストに騙された名無しさん:2007/02/28(水) 16:21:08 ID:Q6q43a8I
なるほどなあ
全力で買え
これ書いたのここの住人だろ?
行間から黒いオーラが噴出しているように見えるのは俺の目の錯覚?
>>781 この記事の執筆者は、たぶん本気で書いてる
Wikipediaには何でか知らんけど
ソードワールド関連の記事を執拗に書きまくる変な人がいるんだ
そういう人たちがいるからこそのWikipediaだと思うが・・・
>>784 いやいやいや、それが本当に度を越してたんだ
例えば[[利用者:IDS]]とか少し前に卓ゲ板でも話題になってた
リプレイのNPCチョイ役ひとりひとりにまで記事立てしてて、
Wikipediaの方針とはズレた編集方針
さいわい他のTRPG系投稿者に話の分かる人たちがいて、
上手く諌めてくれたから今は落ち着いてる
【まあWikipedia自体が電波さんの標的と化しつつあることは否定しない】
wikiを鵜呑みにして一次資料どころか他の物を全く見ない奴が多いからな。
どっかの大学じゃwikiのコピペ禁止とわざわざ通達出す始末だし。
アニメだけ見て本は買わないラ板住人みたいなもんだ。
いや批評は根本的にいかんだろ、と。
無粋な突っ込みをしてみる。
褒めちぎり自体はGJだ。
著作権の切れた資料や専門書を電子化してくれんかなぁ……
つーかwikipediaは嘘情報多すぎ。
まじめな討論、議論で此処ソースに持ってくる馬鹿って何考えてるんだ?
だから馬鹿なんだよな
そのうちだれもwikiなんて信用しなくなるだろうな。
今でも半分くらいしか信用してないけどね
>>792 Wikiで満足する層と、ある程度ちゃんと調べる層に分かれるんじゃないかねえ。
どっちが多いかと言えば前者なんだろうな。
情報源が確かじゃないから削除した情報を
「当事者から聞いた情報だから間違いありません
当事者が危険に晒されるので明確にはできません」
って言って何度も復活させる人がいるところで編集合戦をした事が
もう二度とやりたくない
特に半島系はひどいよね
捏造ばっか
歴史がらみだと逆の「自虐史観」とか言い出すタイプも酷いぞ。
ホロン部の陰謀ですとか真顔でノートに書くし。
ていうかスレ違いだろ
スレタイを読めない輩がグダグダ言ってもなぁ……
春だしスレタイが読めない人が増えてくるのは仕方ない
◇───────────────────────────────◇
◇扉の外II ◇
【著/土橋真二郎 イラスト/白身魚】
◇───────────────────────────────◇
“ゲーム”の先に待っていたのは、もうひとつの、そしてさらに過酷な
“ゲーム”……。第十三回電撃小説大賞<金賞>受賞作の続編が早くも登場!
◇───────────────────────────────◇
きたこれ
5月か…
それまでに何人の処理人が生き残っているのだろう
とりあえず今月は
>>766があるからな
な、なんだってえええ!!??
見に行ったらマジで二度驚いた。
早いのにも驚いたが、2をすることにさらに驚いた。
扉の・・・そと・・・2?
う、嘘だろ承太郎!
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
『扉の外2出版が決まっていた』
何を言ってるのか わからねーと思うが(ry
扉の外IIなんて出ませんよ…
メルヘンやファンタジーじゃあないんですから。
さっきまでwikiの話題だったけどさ
何気なく出ていた『自虐史観』という言葉。
>>800が目に入った瞬間、
このスレにこそふさわしい言葉なんじゃないかって気がしてきた。
やれやれ・・・、
「扉の外2を買う」「きちんと誉めちぎる」
両方やらなくちゃいけないのが処理人の辛いところだな・・・。
覚悟はいいか?俺は出来ている。
地雷原の向こうには何が広がってると思う?
一面の地雷原だ。
地雷原に足を踏み入れるなら覚悟しておけ、
一度踏み入れたら戻れない、引き返す先も地雷原だ。
みんな、五月まで生き残れよ。絶対だからな。
そして、一緒にその先の地雷原に足を踏み入れようぜ。
お、俺は恐ろしいことに気がついてしまった……!
「扉の外U」
『“ゲーム”の先に待っていたのは、もうひとつの、そしてさらに過酷な“ゲーム”』
書いてあるとおり、ゲームの外には新しいゲームがある。
そう、ゲームの外には更なるゲームがあるんだ!
◇───────────────────────────────◇
◇扉の外V ◇
【著/土橋真二郎 イラスト/白身魚】
◇───────────────────────────────◇
“ゲーム”の先に待っていたのは、もうひとつの、そしてさらに過酷な
“ゲーム”……。第十三回電撃小説大賞<金賞>受賞作の第三巻早くも登場!
◇───────────────────────────────◇
やる気だ、こいつは。
ははっ、まるでクラスタ爆弾じゃないか。
どれ、記念に一つ持って帰ろうか。
>>809 それがもし事実だとしたら
俺はこの皆殺しの野を踏破することはできない
>>800 普通に話そうと思ったんだ。
でも想像したら、地球破壊爆弾って言葉が頭から離れなくなった。
これは単なる地雷ではなくN2地雷か・・・
クラスター爆弾は禁止されそうなのに…
地雷だらけのシェルターを脱出したら、機雷の浮いた海があったのか…
ブルー・ノアゼット―世界一孤独なボクとキミ 藍上陸
本作は第五回スーパーダッシュ文庫の佳作である。
表紙を見れば、すぐに本作の一方ならぬ雰囲気が察せられるであろう。
谷崎潤一郎ばりの大人のエロであると言わんばかりの、萌えを排除した絵。
例えるなら、頑固親父のいるラーメン屋。味は塩味のみ。
「萌え? んなもんねぇよ。うちはエロしかやってねえんあ。萌えを求めるなら他所へいってくんな」
と絵から伝わってくる。
これだけでは飽き足らずその表紙によって、中学生以下を排除している。
表紙が緊縛シーンなのだ。
表紙によって導入から、大人の勇気を持たねば踏み入れることができない世界を作りだしたのだ。
販売効果を無視した編集部の英断に、わたしは敬意をはらわざるをえない。
さて本を開いて、一頁めくってみよう。
ライトノベルにはお決まりの人物紹介がある。
そこにもわたしはカルチャーショックを受けた。
学校の屋上で、まるで時計の針のように、中心から放射線状に8人寝そべっているのだ。
その構図は斬新だ。まるで荒木先生が描いた絵を見ているようだ。
またこの人物紹介の仕方は、見た目の美しさだけではなく、機能美も兼ね備えている。
これなら見開き二ページで、すべての人物を紹介できるのだ!!
荒木先生、司書のなんちゃらとかいうラノベに推薦文書いている暇があったら、本作に書くべきです。いや、マジで。
もう一頁開いてみた。
荒木せんせーい!!
この斬新なポージングと煽り文はもはや荒木先生にしか描けない。
もはや絵師に、荒木先生が乗り移ったといえよう。
819 :
2/4:2007/03/03(土) 10:02:50 ID:HBM6vb5m
内容については一言も書いていないが、ここまでで本作の素晴らしさは理解できるであろう。
さて肝心の内容である。
まず主人公は高校をいじめが原因で退学して、違う高校に再入学した17歳だ。この一文でダメダメ人間とわかる。
主人公は登校初日に、ヒロインのみだら(この名前も子どもお断わりを示しているといえる)に会う。
その第一声は「あなた、神さま、憑いてるよ?」。意味不明である。しかもなぜか疑問系。
電波少女だ。某葉っ派系の大ヒット作品『雫』の瑠璃子に勝るとも劣らない電波っ子ではないか。
何を隠そう、わたくし電波萌えなのである。そういえば、るりるりの名言も「電波……とどいた?」で似ている。
ちなみにみだらの第二声は「あなたには、神さまが、憑いてるの。とってもえらいえらい、神さまが」。
どうみても壊れています、本当に(ry
神様の話が続き、主人公はみだらと別れることに。
どうやら本作では『雫』での電波の話が、神様に置き換わっただけと考えればいいらしい。
それからトラックの街宣車を乗り回す右翼の森中姉妹に出会う。
姉曰く右翼ではないらしいが、「打倒共産主義者!」とか言っているあたり、どうみても右翼で(ry
森中姉妹からますらお同盟に強制的に同志にさせられそうになるところを、辛くも逃げのびる主人公。
と思ったら、桜井さくらとか言うおなごにセクハラされる。
ところで一見お寒いギャグとしか思えない名前であるが、わたくしには深い意味が込められているとわかった。
姓と名の重複といえば、そうゴーゴリの『外套』の主人公アカーキイ・アカーキエウィッチだ。
さくらは失われた兄を求め続けているが、兄を外套に置き換えてみれば、見事に一致する。
>>800 別の舞台で別のゲームではなくて、まさかあれのそのまんま続編やるきなのか…?
821 :
3/4:2007/03/03(土) 10:05:33 ID:HBM6vb5m
まだ部活を決めていないということで、さくらと同級生の朝右衛門と一緒に剣道部へ見学にいくことになった。
剣道部には嘉内という女性がいた。女性と話してると、いきなり「神さまって、信じる?」と振ってきたではないか。
なんだこの高校では宗教でも流行っているのだろうか。
と思っていたら、マジで宗教がありました。
しかも学校内限定で、三十人ほどの超小規模宗教団体。
大学で宗教サークルがあるのは知っていたが、高校にまで広がっているとは…。ゆとり恐るべし!!
宗教団体の名前は「ブルー・ノアゼット」で、題名にもなっている。
みだら・嘉内は宗教団体の幹部ということだ。主人公は誘われるまま、教祖様「フィナンシエール」に会いにいき、高校退学・みだらへの恋心を当てられてしまう。
宗教にはまるフラグ立ちまくりです。
しかも本当に入信しちゃった。
理由は、愛するみだらちゃんと仲良くなれるかも。
新しすぎる。宗教にはまる主人公。
それは決して絵空ごとではない。
実際に好意をもった異性に誘わせるというのは、新興宗教の常套手段だ。
新興宗教団体はいまも君たちを狙っている。
社会を冷静に透視して、現実にありのままに描く、藍上陸。
恐ろしい新人が現れたものだ。
森中姉の方であるが、最初はツンツンしていたのに、主人公に振られると、どこからか電話番号を聞き出して留守番電話に四件もいれている。
しかも最後の方になっていくに従って、気弱になっていく。
中学生以下は排除していながら、ラノベに合わせてツンデレまでいれて、飽きさせない工夫をしている。
それから宗教団体の陰謀に気づき、洗脳から解放される主人公。
主人公はみだらを救うために宗教団体と対決する。
だが後一歩が足りない。
みだらを救うことができないのかと思われたそのとき……ここから先は自分で確認して頂きたい。
最後の最後で、物語でどんでん返しがあるのだが、それもまた凄い。わたくしはこのどんでん返しを『リアライズ』というゲームで体験しているが、お世辞にも成功とは言えなかった。
本作がそのカラクリに成功しているかどうかは諸君らの目でたしかめて欲しい。
通常はあとがきから読むとネタバレがしてあり危険だが、本作は是非ともあとがきから読んで欲しい。
あとがきにも伏線が隠れているのだ。
私にはこの物語のテーマが深すぎて読み取れている自信がない。
間違いを恐れずに言うならば、本作は新興宗教の勧誘にはまっていく主人公を描くことで、ラノベという形式を借りて警鐘を鳴らす社会的メッセージを込めた作品なのではないだろうか。
本作は神・愛について深い考察をもくわえている。
ある登場人物がこんなことをいう。
神は存在すると信じるようでは宗教家ではないといい、神を信じるまでもなく存在すると思っていてこそ宗教家であるというのだ。
まるでお前たちは藍上陸というラノベ会の新たな神の存在を確認した、今からお前たちは真の宗教家になったのだと言っているようだ。
いや、まさにわたくしは本作でライトノベル界の神の存在を確認したのだ。
「皆から愛されることによって、自分は自分を愛せるようになる」とも言う。
SMAPだかSWAPだかが、「愛されるより愛したい」とかほざいていて、愛されることより愛することが大事という風潮の現在。
藍上氏は現代社会にアンチ・テーゼを示した。
藍上氏の気持ちを代弁しよう。
『ブルー・ノアゼット』という聖典が愛されることで、藍神たんに印税がはいって(゚Д゚)ウマー。
823 :
5/5:2007/03/03(土) 10:09:29 ID:HBM6vb5m
ところで、本作とおなじ回で大賞をとった『黄色い花の紅』は、ライトノベルらしからぬと審査員から選評された。
わたくしはそれに疑問を投げかける。
本作は青少年の性・新興宗教へはまる男・神とは何かといった、およそライトノベルらしからぬテーマをもっている。
本作こそライトノベルらしからぬが、しかしライトノベルの新たな可能性を切り開いた作品と言えよう。
章の冒頭にエピグラフがおかれ、すべてが神について語ったものだった。
わたくしも本作に対して、エピグラフをひとつ引用して締めくくるとしよう。
神さまというのはきっと完全無欠に立派で公平な人格者で、強い者にも弱い者にも、お金持ちにも貧乏人にも、
ただ平等に見守るだけで決してどちらか一方をえこひいきして手を差しのべるなんてことはしないのだ。
なんてありがたいんだろう。死んじゃえ。
面白そうにしか見えない
ちょっと買ってくる
826 :
820:2007/03/03(土) 10:14:50 ID:jGcKIybb
割り込みになってすまなかった。
言うまでもないが
「死んじゃえ。」は『キーリ―死者たちは荒野に眠る』
というか、ココが一番面白かったんだが
>SMAPだかSWAPだかが、「愛されるより愛したい」とかほざいていて
………それはキンキだw
> その構図は斬新だ。まるで荒木先生が描いた絵を見ているようだ。
この矛盾っぷりに褒めちぎりの恐ろしさを感じるぜ
>>818-823 大作乙。
一つだけ訂正すると、「ブルー・ノアゼット」じゃなくて「ブール・ノアゼット」な。
俺も最初「ブルー〜」って読んでて、某70年代アニメの続編かと思ってしまった。
この作品、ニュー速かVIPで大ブレイクしそうな内容だったが、誰にも気づかれなかったなw
SDってところがミソだったに違いない。
同回の大賞もたいそうな地雷だったし。
あれも褒めちぎられたっけ。
終ノ空思い出しちゃったよ
没落せよ
『雫』の元ネタが『新興宗教オモイデ教』であることを考えると、
進化系ではなくむしろ先祖返りなのかもしれんな……
戦争じゃ、いい奴から死んでいくんだ……
見ろよ。あいつ、また地雷原に突撃してるんだぜ?
たったいま扉の外を読み終わったよ
なんというかこ
838応答せよ!838!838ーッ!
窓に!窓に!
>>838は良い奴だったのに……(´;ω;`)ブワッ
王大人「読了確認!!」
>>838 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::。:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::。::::::...... ... --─- :::::::::::::::::::: ..::::: . ..::::::::
:::::::::::::::::...... ....:::::::゜::::::::::.. (___ )(___ ) ::::。::::::::::::::::: ゜.::::::::::::
:. .:::::。:::........ . .::::::::::::::::: _ i/ = =ヽi :::::::::::::。::::::::::: . . . ..::::
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:::::::::::::::::: . . . ..: :::: / ヘ | | ____,ヽ | | :::::::::::.... .... .. .::::::::::::::
::::::...゜ . .::::::::: /ヽ ノ ヽ__/ ....... . .::::::::::::........ ..::::
:.... .... .. . く / 三三三∠⌒>:.... .... .. .:.... .... ..
:.... .... ..:.... .... ..... .... .. .:.... .... .. ..... .... .. ..... ............. .. . ........ ......
:.... . ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ .... .... .. .:.... .... ..... .... .. .
... ..:( )ゝ ( )ゝ( )ゝ( )ゝ無茶しやがって… ..........
.... i⌒ / i⌒ / i⌒ / i⌒ / .. ..... ................... .. . ...
.. 三 | 三 | 三 | 三 | ... ............. ........... . .....
... ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ............. ............. .. ........ ...
三三 三三 三三 三三
三三 三三 三三 三三
>>838 馬鹿野郎……
// ::::::::::::___//:::// ::::::ヽヽ:ヽ
.// :::::::::::, -''´: : :`‐": ヽ- 、_:: !l,:: !
./`'´::::::::::::/ : : : : : : : : : : : : ヽ !l:: |
/r::::::::::::::::,/ : : : : : :,/ : : l : : :ヽ: : : : ヽ/キリッ
`|:::::,l ::::::/: : : : : : 〃: : :/,|: : : : |!、: :、 \
l::::: l:::::/: : : : : 〃-|:_;/_7: : _/: ! !: : : :ヽ:: !
!:::::::|.ノl: : : : : ,ljィ'"|::::L,|`‐" |ノ-l/ !: : : : l,: | お前のことは忘れない……
.|::::::::h ヽ、: : ,| ヽ-┘ l;:~|`!l: : : :,イ/
`‐-イ: : : l`トt.ゝ 丶 ̄ノ :_ / ´
____,/: : : :`|::j、 、--, 7:|
. \: : : : : l: : | ヽ. ,ィ": |
",フ´: :|: : l:_:|. `‐‐r‐t‐'"'┤: .|
.∠_____-、ヽ_ヽL_、 l'、_ゝ`、,7:/
. ,-<´: : : ̄ヽ" ,、 l :::_ヽ_二__
∩___∩ |
| ノ\ ヽ |
/ ●゛ ● | |
| ∪ ( _●_) ミ j
彡、 |∪| |
>>818 J
/ ∩ノ ⊃ ヽ どう読んでも面白そうなんだが・・・
( \ / _ノ | | ・・・忘れかけてたあの臭い・・・
.\ “ /__| | ・・・火薬の臭いがする・・・
\ /___ /
You買っちゃいなYo!
なんのためにみんなが褒めちぎってると思ってるんDie?
普通に普通の面白い作品ばっか読んだって面白くないYO!
みんな仲間を探してるんだYO!ハッハー!
『
>>838』(イラストに騙された名無しさん 褒めちぎりスレ)
>>838は、わずか二行の文章中に読者の心を掴む仕掛けを見事に施している。
一行目では、扉の外を読み終わったという作者の状況を簡潔に読者に伝えている。
扉の外は、このスレで今流行の真っ只中にある作品。作者は読者層をよく理解していると言えよう。
そして肝心の二行目は、わずか平仮名七字、『なんというかこ』のみである。
しかし、鍛えられた褒めちぎりびとたちはこの七字から作者の身に起きた異常をイメージできる。
また逆に、余分な修飾のない平仮名七字だからこそ、読者の想像力を刺激してやまないのだ。
>>838の作者は、ただの名無しにあらず。
褒めちぎりスレを知りつくした、一線級の地雷処理人である。
848 :
1/2:2007/03/05(月) 20:53:30 ID:TQoVQNnW
ラビオリ・ウェスタン 森橋ビンゴ ファミ通文庫
ポップで愛らしいイラストに惹かれ、暇つぶしにと手に取った自身の見識の浅さを悔い、
この作者の名を知らなかったことを恥じた。
本作は、ロリっ娘でボクっ娘で妄想癖がある上に落語マニアの女子高生という、
斬新な属性を持つ主人公・ハセガワハナヲが、
両親の自殺を知らされ、借金返済を迫るヤクザの事務所に連れて行かれるという、
ショッキングな出だしから始まる。ここでガツンと読者を引き込もうという狙いだ。
衝撃のあまり、思わず読む手が止まること請け合いである。
とにかく主人公の一人称で展開される地の文の、軽妙で饒舌な語り口に引き込まれる。
あえて句読点を使わず、昨今の若者らしい曖昧かつ空虚な言葉の羅列に押され、
幾度となく休憩を挟まねば読み進められないほどであった。
たらい回しにされ、最終的に行き着いたレストランで出会ったセクシーな美女。
ラビオリと名乗る彼女、実は殺し屋である。意外性たっぷりだ。
なるほどマカロニ・ウェスタンならぬラビオリ・ウェスタンとはこういうことだったかと、
作者の粋な発想に膝を打つことだろう。
なぜかラビオリに気に入られたハナヲは、彼女の相棒「ニョッキ」として新たな人生を歩むこととなる。
名前の如くアタマに花の咲いたようなド素人を、なぜヤバイ仕事にかかわらせるのか。
その先の展開が気になるあまり、ページを繰る指も震えるというものだ。
命の重さなど微塵も感じさせないテンポの良い展開。
殺伐とした雰囲気を背景に、美女と美少女が織り成す軽妙な会話と爽快なアクション。
どこか歪で非現実的なキャラクターたちが、作品の魅力をいっそう引き立てている。
一見すると気楽に人を殺し、悩みも悲しみも罪の意識も無さそうなハナヲだが、
心には家族を失った悲しみを隠し、同じく重い過去を持つラビオリと惹かれあい、そして――
849 :
2/2:2007/03/05(月) 20:54:35 ID:TQoVQNnW
驚くべきことに作者は後書きにて、この作品が売れなかったら引退すると明言している。
文章から滲み出る切実さから、作者の並々ならぬ覚悟を感じ取ることができた。
後書きを読んで購入する客層に対しても、積極的にアピールする貪欲な姿勢。
まさに背水の陣で挑んだ、渾身の一作といえよう。
夢も妄想もいつかは醒め、重く切ない現実が待っている。
ありきたりのハッピーエンドでは物足りない貴方に送る、新感覚のスラップスティックアクション!
――そして始まる、ラビオリ・ウェスタン。
褒めちぎり初挑戦、お目汚し失礼。分けるとこおかしいっすね orz
勇敢なる先達、地雷処理人たちの偉大さに打ちのめされることよ。
…さて、トワイライト2でも読んで寝るか…ダンディ…
>>848 冒険小説好きの俺にはたまらない作品だな。
ちょっと今から買ってくるぜ。サラダを作って待っていてくれ。
今物凄い勢いで胸を撫で下ろしている俺ガイル
何故かはあえて口にすまい
>>850 GJ
>>850 これが初めてだと…?
褒めちぎりの間から漂うまぎれもない地雷の香り
どう考えても素人には不可能な技術だ
末恐ろしいぜ
>>848-849の驚愕と震えが手に取るように伝わってくる
本の内容を想像したときの胸の高鳴りが抑えきれない
>>848-849 乙。
「ありきたりのハッピーエンドでは物足りない貴方に送る」ってところがなんか意味深すぎるw
パイン・サラダを作って待ってる
857 :
845:2007/03/05(月) 21:42:52 ID:Sv20DExI
「ブール・ノアゼット」を読んだ。
>>818-823の書評に尽きるが、少し私感を。
宗教、もしくはカルトを題材としたライトノベルというのは非常に斬新で、
この一点だけでも十分に一読に値する。
またヒロインの名前が「みだら」という独特の言語感覚も新鮮だ。
「みだらに捕まったのだ」「みだらに背を向ける」など、まるで
「名台詞の途中に「性欲をもてあます」を入れるスレ」 のように
言葉のマジックというものを存分に堪能させてくれる。
従来のライトノベルに閉塞感を感じている方々には、
ある何かを確実に突破したこの小説をぜひお薦めしたい。全裸で。
ダンディ分を補給して、落ち着いて――俺、わかったよ。
偉大なる先達たちが、なぜ褒めちぎるのか。
傷だらけになって地雷原を踏破し、血と汗を流しながら読破し、
トラウマと向き合いながら褒めちぎりを書くのは、何故なのか…って。
読後にわきあがる言いようの無い興奮を、みんなと分かち合いたいからなんだ。
もどかしいこの気持ちを、言い知れない遣る瀬無さを、誰かに伝えたいんだ。
伝えることによって、誰かが「自分も読みたい」て思ってくれたとき…
何にも変えがたい喜びを得ることができるんだ、きっと――
ふふ、いきなりこんなこと言うなんておかしいよな。
おっと、待ってくれよ
>>851 俺も、いま、行くから――
禊みたいなもんなのか。
拙文を読んでくださった諸氏に感謝。
>>855は鋭い。
森橋ビンゴは、良い奴なんです……
『三月、七日』は素で感動しました……
ただ、売れていないだけなんです……
森橋ビンゴでぐぐってみた
引退とキャバクラとセクキャバが混沌として同居する玄妙な世界に
出会った。
>>849 俺はこの結果をみて号泣したよ。
大阪屋文庫500位まで、2月26日 〜 3月4日
140位 ファイナルファンタジー11〜賢者の遺言 上
146位 スイートホームスイート 4
150位 疾走する思春期のパラベラム灰色領域の少女
180位 鬼切り夜鳥子 2
250位 ドラゴンシャドウスペル
293位 竜と箒とひかりの彼方
402位 超妹大戦シスマゲドン 2
圏外 ラビオリ・ウエスタン
>862
引退か。 優秀な地雷職人だったのにな。
◇───────────────────────────────◇
◇つまらない小説を無理矢理褒めちぎるスレ5 ◇
【著/スレ住人】
◇───────────────────────────────◇
“地雷”の先に待っていたのは、もうひとつの、そしてさらに過酷な
“地雷”……。第4回地雷小説大賞<奨励賞>受賞作の続編が早くも登場!
◇───────────────────────────────◇
つい(ry
>>863 引退ではなく、旅立ったのです。森橋先生は。
圏外の向こうにある、果てしない未開拓地(ウェスタン)へ――
むしろ、引退ではなく扉の外に行ったのです。森橋先生は。
(人生と言う)ゲームの向こうにある、新しいゲームへ――
865すまん、言葉借りた!
大丈夫、きっと森橋ピン子かなんかに改名して戻って来てくれるよ。
褒めちぎりといふものを試みたく、此処等で挙げられる本を手に取ってみると
ペンデュもサインも扉も普通に楽しめて「褒めちぎらないではいられない」衝動までは至らなかった御影
電撃文庫とは、その……相性の問題があったのかも。
別レーベル開拓も頭の端に置きつつ、上記を改めて熟読してきます
869 :
1/2:2007/03/07(水) 12:47:00 ID:aBskyB73
紅牙のルビーウルフ1 淡路帆稀
富士見ファンタジア小説大賞第十七回準入選作にして、
受賞と同時にドラゴンマガジンでの特集・連載を勝ち取った出色のファンタジーである。
主人公である女盗賊ルビーウルフは実は赤子のころに行方不明になった王女で、
育ての親である盗賊たちを無残に皆殺されてもまるでめげない竹を割ったような性格。
女性上位の時代にふさわしく、力強く頼もしい主人公である。
その対となる若年の魔導騎士ジェイドは髪の生え際が気になるお年頃。
ルビーウルフに事とあるごとにそのことに触れられる姿は哀れを誘うが、
盗賊団の皆殺しに参加していても普通に気に入られているのだから運のいい男である。
また、父親が国王殺しの汚名をかけられている割には彼自身はいじめられている程度の
幸運を持っているところも見逃せない。
さて、物語はこの二人を中心にして回る。
悪い宰相は国王と女王を暗殺して国を乗っ取るが、
他の王族はどうしたとか、そんなささいなディテールは
あくまでもルビーウルフが国を取り戻すまでの冒険譚かつ甘酸っぱいラブストーリーなのであるから、
物語を円滑に進めるために極力排除されている。
異世界ファンタジーではとかく世界観や現代とは違った状態のために複雑になりがちだが、
このあたりにも作者の配慮がうかがえて、特集および連載を勝ち取ったのも納得の手腕だ。
870 :
2/3:2007/03/07(水) 12:47:46 ID:aBskyB73
話を物語に戻そう。
悪い宰相は国に伝わる神器がなければ王位の正統性を主張し得ないことに十数年の間気にしていた。
その神器である大剣は、なんと国王殺しの汚名を着せられたジェイドの父親が
死の間際にたまたま出会った盗賊団『ブラッディファング』の頭目に赤子であるルビーウルフと共に託していたのだ!
上述のとおり、盗賊団の面々、そして狼によって育てられたルビーウルフは天真爛漫に育つが、
ついに伸びた宰相の魔の手によってとらわれてしまう。
宰相は「王族しか神器を扱えない」と言う設定に苦慮して傀儡としてルビーウルフを利用使用するとたくらむが、
どうしても首を縦に振らないルビーウルフに「お前の手足を切り取って子供だけ生ませよう」と脅迫する。
が、そこは富士見ファンタジア。
そんな残酷になる前に侍女たちを仲間につけたルビーウルフはジェイドの境遇に同情して共に城を脱出する。
向かう先はジェイドの魔法の師匠であり、知らぬものはいないという大魔導師エリカの家。
その途中、荒れ果てた国の惨状を目の当たりにして憤るルビーウルフだったが、何も出来ない無力感にさいなまれるのだった。
追撃してきた宰相派の魔導騎士たちを全滅させ、ついにルビーウルフたちは国境線近くに建てられたエリカの家にたどりつく。
現れたのはなんとうら若い女性だった!
彼女にもやはりジェイドは髪の生え際についてを言及されてしょげるが、
もはやこの作品では日常化された微笑ましい光景であると言える。
さて、彼女はスカウトを受けている真っ最中らしく、隣国の王女も姿を現すのであった。
ルビーウルフの人柄をほれ込んで王位奪回を確約する隣国の王女ミレリーナ。
871 :
3/3:2007/03/07(水) 12:50:09 ID:aBskyB73
エリカの変身魔法を使い別人になったジェイドと、ルビーウルフを守護する二匹の狼をお供に、
観念したふりをして城に帰還するルビーウルフ。
実は、催される式典の中で宰相たちの罪を暴くという策略があったのだ。
そしてついにやってきた式典当日。その中には数日ですっかり仲良くなった隣国の王女ミレリーナの姿もあった。
隣国の神器である「いつでもどこでも盗撮カメラ」(仮称)を使って宰相たちの罪を暴くルビーウルフ。
敵の中にはルビーウルフを追撃して殺された魔導騎士の仲間もいたが、
ルビーウルフは見事な啖呵を切る。
「お前らもやったからいーじゃねーか!」(意訳)
戦いの中で悪は滅ぼされ、王位はルビーウルフの手に取り戻される。
前途は多難だが、ルビーウルフの勇気が平和を取り戻すことを信じて――。
さあ、国民のようにみんなで連呼しよう。そうすれば力が湧いてくる。
「我ら盗賊団ブラッディファング!」
富士見スレ見ててあのころの気分を思い出してみました。
んだけど、目測誤って3回になってしまった。
いちおうだいたいは書いたけどはしょった部分もあるんで、気が載ったら確認してみてください。
褒めちぎりじゃなくて単なるあらすじじゃね?
>>872 あらすじを追いながらところどころ褒めてるからいいんじゃないか?
あらすじを追うことでこの話のシンプルさが未読の自分にもよくわかったのでいい。
ネーミングセンスがアレだけど、こういうものとしては悪くなさそうに思えるのはヤバイのか。
ラビオリは久々に本を買ときは評判を聞いてからの方がいいという
当たり前のことを思い出させてくれる作品だった
848が4日前にいればよかったのに
ではその感動であなたも一筆
紅牙のルビーウルフ?
ああ、もちろん最高だったさ!
編集部が満を持して送り出した期待の新人だからな! 絵師を見りゃわかる!
ストーリーは単純明快! 小学生読者にも配慮した親切なつくりだ!
現実の世知辛さに疲れ果てた俺たちにも優しい、ハッピーラッキーステッキーな展開なんだぜ!
ヒロインはどんな困難にもめげず、いつだって前向きに、約束された栄光の道を突っ走る!
挫けない! 躊躇わない! 考えることすらあんまり無い!
若いうちは好き勝手に生きるべし! 過去なんて爽やかに切り捨てて青春を謳歌する!
悩みや葛藤なんてルビーウルフには似合わないのさ! ヒャッホウ!
愛らしくも格好いい逆境の王女様には、常に幸運が味方する!
詳しいあらすじは
>>869-871 を参照してくれ!
あれで全てっつっても過言じゃねぇ! いやマジで!
剣と魔法も何となく出てくるハートフルファンタジー、紅牙のルビーウルフ!
みんなの心に作者の夢と浪漫をお届けする、ハッピーロマンス、現在五巻まで絶賛発売中!
さあ、君も五冊まとめてレジへゴゥ! そしてご一緒に!
「我ら盗賊団ブラックファング!」
ラァァァブ アァァァンド ピィィィィィッス !!
>>869-871に触発されて本屋に行った。買った。読んだ。今の猛る情熱をぶつけてみた。
後悔はしていない。だが、反省はしている。
連レスすまん。自己ツッコミ。>「我ら盗賊団ブラックファング!」
黒くてどーするよ!
「ブラッディファング」だよ!
血まみれでもどーかと思うけどよ!!
後悔はしていない。
だが、反省はしている orz
さすが5巻まで続く人気商品だぜ!
その内容の素晴らしさが瞼に浮かぶようだネ!!
もう読む必要すらないくらいに!!
なんていうのか乙!!
これ、王位を取り戻した後も盗賊続けてんの?
むしろ国家そのものが武装盗賊集団となり
後にアウターヘブンと呼ばれることになる
わけない
梁山泊みたいだな
J・ゲバル思い出した。
_人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
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五巻まで続いていることにビックリだ!
このスレに紹介される小説は何故か一巻止まりなことが多いからな!
>>850 森橋ビンゴなあ。
「三月、七日。」とその続編はよかったんだよ……
ただその次に出た「pulp」っつーのが、これがもう本当すばらs
>>888 長く続いているからといって安全ってわけじゃないんだぜ
かのこんは6巻、ゼロ魔は10巻、禁書なんて来月13巻が出るんだぞwww
>888
昨今の漫画やラノベの、いつまで経っても完結しないどころか刊行ペースが遅れていく風潮に反旗を翻しているのさ!
>>890をみてふと思った
グインサーガがここで褒めちぎられたことってある?
世の中には勢いが無くなった後も惰性のみで100巻以上続いているモノもあってだな
よりによってこのタイミングで被るとわ…orz
>>895 それは最高の賛辞だな。
(最初の変換では、「最高の惨事」だったが)
>>895 書き手にしてみれば、光栄の至り…というところであろうかな。
(後ろ手でガッツポーズ)
で、その感動をもって、語られざる後半部分を褒めちぎってみては如何であろう。
898 :
1/3:2007/03/09(金) 22:23:01 ID:0N7KspV1
天のレムーリア 芝村裕子 ファミ通文庫
本書は、乙女たちのために綴られた物語である。
このスレに常駐する諸氏には無縁と思われるだろうか?
否。この地雷原に戯れ、爆風を軽やかに受け流し、火薬の香りを愉しむ勇者たちには、
紳士ばかりでなく淑女も居るであろう。
そして何より自分は、乙女の心というものは性の別を問わず、
全ての人類に備わっていると信ずるものである。
また作中にて曰く。「男と漢は違う。音は同じだが。女にも漢はいる」と。
そう、この物語は多くの漢(おとこ)たち、漢女(おとめ)たちによって綴られている。
甘酸っぱい恋や爽やかな友情だけでなく、迫力ある戦闘や息詰まる陰謀と策略、
オリジナリティ溢れる世界を構築する謎の数々――これだけのものを内包しているのだ。
メインターゲットである女性たちのみに独占させるには、余りに勿体無いではないか。
頂天のレムーリア。
どこにでもいそうな普通の女子高生、千葉菜穂を巡るこの物語は、
貴方の乙女心を漢の魂を揺さぶり、感動という名の妙なる調べを奏でることであろう。
899 :
2/3:2007/03/09(金) 22:24:26 ID:0N7KspV1
いま少し、本書の魅力を語ってみよう。
綺羅星の如く輝く登場人物たち。そのいずれもが魅力的であり、
まさに漢と呼ぶほかない男性陣だけでなく、愛らしくも美しい女性たちが妍を競う。
一見して平凡な女子高生ヒロイン、その実体は戦士にして漢女。
顔も知らぬ婚約者を一途に慕い、恋心を文にのせ綴り続ける姫君。
別れた恋人の面影を追い続ける女海賊、彼女が率いる女性だけの海賊団。
謎に満ちた眼鏡っ娘メイド、口絵での清楚な佇まいに一部のファンは瞠目するであろう。
昨今ひそかに需要を増やし続けているショタっ子まで配置しているのにも注目だ。
金髪碧眼の美少年は大富豪、ツボを押さえた半ズボン姿は一見の価値あり。
やはりマニアックながら根強い支持層を有する女装少年も存在し、
こちらは三つ編みツンデレである。無論、彼らも立派な“漢”なのだ。
ヒロインは少々ブラコンの気があり、彼女が血の繋がらない兄を慕う描写は、
妹萌えの男性読者の心も鷲掴みにすること請け合いである。
古人曰く。「血の繋がった妹なんて要るわけないじゃないか」――真理である。
最後に、本書の驚くべき仕掛けをひとつ、ご紹介しよう。
イラストレーターの手に成る美麗な挿画の数々。カラー口絵も数ページにわたる。
その中に、なんとヒロインの姿は存在しないのだ!
このことによって、読者は各自の「理想のヒロイン像」を描くことが可能になった。
文中にてヒロインの個性を最小限しか描写していないのも、
この仕掛けの一部であろう。実に画期的な試みではあるまいか。
ある読者にとって、彼女はツインテールのロリっ娘であるかもしれない。
ある読者にとって、彼女は清楚な黒髪の大和撫子であるかもしれない。
ある読者にとって、彼女はお姉さん系のナイスバディであるかもしれない。
そのいずれもが肯定される。なんと素晴らしいことであろうか!
900 :
3/3:2007/03/09(金) 22:25:48 ID:0N7KspV1
頂天のレムーリア。
萌えと燃えとを兼ね備えたファンタジー、乙女と漢が織り成すバトルアクション。
しかしその中心たるものは愛。そう、ラブこそがこの物語の本質である。
美麗なイラストの表紙や、手に取った時の驚嘆すべき重みだけが本書ではない、
ぜひともページを開き、ヒロインの波乱万丈の半生に心躍らせて欲しい。
貴方を驚嘆させるに相応しい、めくるめくラブストーリーが待っている。
このような画期的な作品がファミ通文庫から発売されたことは嬉しい驚きであり、
編集部の英断に感服せずにはいられない。
多くの読者が私と同じ感動を共有する事を願いつつ、褒めちぎりを終えるものとする。
コピペの際によりによってタイトルの頭が切れた。
だが俺は謝らない。文中にサブリミナルの如く混入されたタイトルで真意は伝わるはずだ。
ごめんなさい。
漢女。
柴田亜美のPAPUWAで見たような単語だ。
熱い褒めちぎりだが、立ち位置について問いたい。
淑女の眼にもすばらしい地雷なのであろうか?
紳士の眼による評なのであろうか?
>>903 敢えて言おう、両方であると。
まあ、この作品が世に出た経緯を事前に知った上で購入する分には、
紳士であろうと淑女であろうと納得がいくと思う。
しかし、できるならば、このスレの紳士淑女諸君には、
まっさらな心でこの地雷原を踏破していただきたいと願うものである。
うほっ、いい(ry
>経緯
だな。そちらにアプローチすると新たな地雷原にはまるおまけまで付いてる。
まあ、まずはまっさらな心での踏破よろ。
気になって検索しちまったよ
>経緯
ああ。そういうことですか。なるほど。
908 :
733:2007/03/10(土) 01:17:51 ID:N6RsTNI6
えらい亀レスで済まんが、>747よ。あれが上滑りしたギャグでないなら一体何だと。
オレぁあれほどひどいギャグは初めて見たぞ。ていうか誰が信者だ?
まあいいや。モノケロス二巻買ってきたんでそのうち褒めちぎるぜ
>>902 漢女(おとめ)は深見用語じゃなかったか
>>908 >オレぁあれほどひどいギャグは初めて見たぞ。
よそならともかく、このスレでのその言い草は敗北宣言に等しいぞ。
モノケロス2巻は1巻以上に褒めちぎりネタにしやすい要素がいっぱいだ。
やる気があるなら挑戦してみておくれ〜。
俺も2巻の超展開には褒めちぎり衝動が昂ぶりまくりだった。
けどそれはネタにしやすそうだと思っただけで、作品自体は凄く気に入ってるから、
褒めちぎり要員としてはノーカンで。
ノーカンでございますかぁ!
俺は割りカンぐらいだな
○ ヨ、ラ、ヨウ
× チ、アオ、シ
モノケロスの魔杖は穿つ 2
魔法使いと神官、二人の女の子と同居してつつがなく始まった新王国
ひょんなことから魔法使いしか知らない町への買い物につきあった主人公は
帰り道で魔法使いも知らない町に迷い込む。
そこは武道の町で、王国の同居していないメンバーの律が通っている場所だった。
律は、町の中心につきたてられた神剣を抜くために、その師匠のもとで腕を磨いていたのだ
そこに突然現れる悪の手先で小者のピエロ、奴は神剣を奪うために海坊主をけしかけてきたのだ。
律の師匠は龍の本性をあらわし迎撃するが、それは律の敵とねらう怪物の姿であった。
混乱する律は、逆切れして跳びかかるがあっさり無視される
で、王国内の内紛というか痴話げんかとかあって、色々あって律が神剣を抜いて
さ あ 大 バ ト ル だ !
以上、前半の簡単なあらすじでした
とにかくスケールの大きなおはなしです
この先はみなさんの楽しみのために残しておきますね。
915 :
910:2007/03/10(土) 22:17:41 ID:NDKwH0KW
俺が言うのもなんだが伊都スレへ帰ろうぜ。
この流れじゃ信者の宣伝活動ととられかねん。
俺はこのスレってある意味宣伝をかねてるんだと思ってた
1.地雷踏んだ人が他人を地雷にかけようとする
2.何度か繰り返される
3.売り上げが増える
4.地雷がシリーズ化する
5.1に戻る
最初は小さな爆発でも誘爆すると大きな爆発になるッ!
第一にワナビのやっかみ。
第二に真の勇者の弔い。 そんな感じじゃないの?
俺は単なるネタスレかと思っていたが。ノリとしては昔あった糞ゲーハンターと同様だろ。
ラノベは金も時間もゲームに較べれば負担が少ない分、お手軽だな。
ワナビのやっかみ程度の動機で『ロクメンダイス』を褒めちぎれると思うのか?
戦死者の遺言がワナビのやっかみの様に見えてしまう
その発想が軟弱!弱弱!
今日は奇しくも休日。
SDのバトル・モラトリアムをサラッと読んだ後、スニーカーのマキゾエホリックを堪能
午後からはかのこんをじっくり読んで、夕食後にロクメンダイス!
これで貴様も明日から強くなれる。
まあ小手調べだから、今日は富士ミスは入れないでおいてやった。
来週からは富士ミスで休日を過ごせば、来月の新年度からは見違えたような
貴様にみな惚れ惚れする事間違いなしだ。
>>921 お、お、落ち着くんだ。
ロクメンダイスは完全無欠の富士ミスじゃないか。
今日の所は電撃の長谷川、佐竹、御影にしておこうよ!
……ここまで書いて、ロクメンダイスは
すでに富士ミスから解脱しているのかと思い始めた。
>>922 これはしたり。
俺もまだまだツメの甘い人間だったようだ。修行不足を補うべきだ。
今日は奇しくも休日。
まずはこの手元にあるアリフレロを読んでから、この先の長い展望を踏まえて
みつあみ航海記も読んでおこうと(ry
黒白キューピッドとアリフレロを間違えた。
もうダメダメだな。
よし、影≒光とかくてアダムの死を禁ずを買ってくるよ!
なんかさっきまで読んでた白黒が脳髄の先っぽにもったりと引っかかってる
気がするけど大丈夫だよNA!
いや、ていうか本当に大丈夫か?
うっかり間違いなのではなくて、作品に脳が引っ張られているんじゃないのか?
絨毯爆撃で頭がやられたんだっ
衛生兵! 衛生兵!
落ち着け、残念だがもう手遅れだ。
楽にしてやろう。
>>928 楽にしてやろう。ってのはあれだよな。
もう俺達に出来ることはない。
せめて、彼の行き着くところまで誰も邪魔することなく
その勇姿を見守っていてやろうって意味だよな?
あかほり作品集だけ渡して座敷牢で監禁とか>楽にする
むしろ苦痛かと。
ここはやはり流水大説を全部……
真っ白な部屋に閉じ込め、必要最低限の生活必需品意外は一切何も置かない。
ただしロクメンダイス、を一冊だけ置いておく。
一日三度食事と水が提供されるが、食材の表面や皿などあらゆる場所にロクメンの一節が書かれている。
不規則に部屋に置かれたスピーカーからロクメンの一説を朗読する声が聞こえてくる。
布団には模様に見せかけてロクメンの一説がびっしりと書かれている。
そこにひと月監禁。
まあ一番凶悪なのは自分の小学校時代の作文(詩であればなお良い)の再読だけどなw
934 :
web漫画:2007/03/11(日) 20:01:14 ID:rfHxi2FG
作文より黒歴史ノートがよい。
小説の、まれにマンガの設定がぎっしり。
このスレにはエターナルブリザードが必要なようですね
フォースが抜けてるぜ
>>935 やがてこのレスもなかったことにしたくなるんだぜ
>>932 それはあれか。
ナデシコでゲギガンガーが聖典になったような感じにするのか。
>>922 君が挙げた3人のうち、2人は普通に好きな俺はどうしたらいいだろうか。
Hさんはダメだ。このスレに書きこみたくなる。
∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧
( )ゝ ( )ゝ( )ゝ( )ゝ お元気で・・・
i⌒ / i⌒ / i⌒ / i⌒ /
三 | 三 | 三 | 三 |
∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪
三三 三三 三三 三三
あかん、斧好きだから……好きだから……
>>942 俺もイラストに騙されそうなんだけど…
というか、みんな突撃するんだろ?そうだよな!?
やべえ、俺も絵が好みだ
っは・・・し、静まれ・・・俺の好奇心よ・・・
ナチュラルに狂ってるなw
これは凄い
この芳醇な香り…
ダメだこれ。
俺、絶対に買うわ。
こ、これは…
これは突撃せざるを得ないwwwwwwwww
電撃大賞四冊の時も…っと思ったけど、これはもう……
次 元 が 違 う な
なんなんだこのエース級
逆に罠なんじゃね?
妙な盛り土をしてあそこに「地雷がある」と思わせて
迂回したところに真の地雷が
男には
罠だと知っていても突撃しなければいけない時がある
今がそうだと俺は確信した
この人の本は地雷じゃないんだよな。
なんていうか、こう。
『世界を侵す本』って感じ。
地雷なんだが、爆発するんじゃなくて、依存性のある毒ガスが吹き出ているような・・・
また苦しい思いをすると分かっているのに、もう一度踏みに行ってしまう・・・
魅力があるというのは認めるが、面白いとは絶対に言わない。言いたくない。
体育倉庫にあるマットは臭いけどまたかぎたくなるだろう?そういうことだ
かつて死者を出したマットならなおさら……
じ、地雷なんてレベルじゃねーぞ…
罠感知に成功し、出てくるのがミミックと知りつつ武器を構えながらわくわくと蓋を開けたら、
名状し難き何かによって異界に引き摺り込まれる様な…
いうなれば地雷の偽装をした核兵器だぜ…
面白いとか面白くないとかは抜きにして中村九郎は間違い無く天才だと思った
どれだけ上手くて面白くともこの領域には達せられない
麻薬的に読んでしまう恐ろしさがある
なんでみんなこんなに楽しそうなんだ‥‥w
さて、Amazonで注文しておくかな
>第一声が、「ゆとり教育ってほんとうのところどうなんですかね?」でした。
ヤバイ。ここで笑いが止まらんw
何処のニュース系板産の厨・・・じゃなくて、
いわば「王様は裸であると堂々と指摘出来る真実の目を持った少年」のような心を持った人ですか?
ガガガとSD……つまり挟み撃ちの形になるな、ってことではなかろうか
俺としてはロミオの名前を見つけたせいで中村先生なんかすっ飛んじゃってなんかもうダメです。
ハヤテを小説化ってガガガは馬鹿なの?
文字で毒を吐きまくるんですか?
>>963 うだるちん、ロミオ、そしてハヤテノベライズ……
ファウスト的な匂いがプンプンするな、出版社違うけど
原田宇陀児はこのスレ的にもブレイクする可能性があるぞ
刮目して待とう
中村先生の作品ってライトノベルじゃなくてポエムなんだと思えてきた
ライトノベルと思って読むと地雷なんだよ
だってなんか楽しくなってくるし
2006年が褒めちぎり元年とするなら、
2007年は飛躍の年となりそうだな。いろんな意味で。
褒めちぎりスレの最初を盛り上げたのは『陰陽師は式神を使わない』。
そして今や陰陽師が大ブーム。
まさに 時代を先取りニューパワー
>>963 壊拳の作者も出すのか。
やばいな。こいつはやばい臭いが漂ってるぜ……
さて、そろそろ新スレの時期だな。
アリフレロが出るとスレが神話の世界に逝っちゃうだろうから、
その前に新スレ立てておきたいね。
>971
イラストは壊拳に惚れ込んで女性陣の『腹筋の割れた』イラストを
ちんちん付で描きまくったRebisだぜ
並の褒めちぎりでは歯が立たない逸物になることは火を見るよりも明らか
じゃー次スレ行って見るか
>>974 何と言うふたなり
一目見て危機回避能力が働いた
間違いなくガガガは地雷埋設地帯
正直壊拳は大賞とかじゃなければ地雷じゃない気がする
ふじこはまぁ、フォローできないけど……。
フカミストでなければ耐えられなさげなコンビだけどな>深見+Rebis
イラストがニトロプラスってどういう意味?
会社名じゃないのか?
『社員。でも未定』ってことじゃねーの。
まあ十中八九りんごキックか津路参汰が描くだろうけど。
裏をかいて、やたらとイラストが多い本という形態を予測してみようか
蟲忍くらい?
蟲忍→古橋→デモベ→Nitro+
……ハッ!
なんでだろう。
絶対につまらないと判っているのに読みたくなるのは何でなんだろう。
>>985 それは性(さが)
地雷処理班として生まれついたお前の性(さが)だ
これがひとのサガか
さぁてそろそろクライマックスだよ
俺達のターンだ
長かったぞ!! ガガガ文庫が俺の死か!!
皆笑って死んでいく
そうだ 我々は死ぬためにやって来たのだからな
ただ死ぬのは真っ平御免なんだ
それ程までに度し難いのだ 我々は
世界中の全ての人間が 中村九郎を必要となどしていない
世界中の全ての人間が 中村九郎を忘れ去ろうとしている
それでも中村九郎は 我々のために 必要なのだ
ただただ死ぬのなんかいやだ それだけじゃいやだ!
私達が死ぬには もっと何かが必要なのだ
もっと!! もっと!! と
そうやってここまでやって来た 来てしまった!!
もっと何かを!!
まだあるはずだ!!
まだどこかに読めるラノベが!!
まだどこかに読めない地雷が!!
ライトノベルは多く!! 驚異と脅威に満ち!!
築地も深見も肥えて溢れ!!
きっとこの世界には 我々を養うのに足るだけのレーベルが
確実に存在するに違いないと!!!
処理班かつぐにゃ 神輿はいらぬ
地雷を踏めと 言えばいい
誰もガ、本を見たとき「踏みたい!」と思わず手に取り、
誰もガ、本を開いたとき「踏み易い!」と軽やかに頁をめくり、
誰もガ、本を閉じたとき「踏み深い…」としばし目をつむる。
――そんな本ガ出来ました。
やはりレーベルのネーミングからして只者ではなかった。
読み不快とは言い得て妙なり。
実際はギギギでラララな臭いしかしないな
どっちかというとゲゲゲでボボボのような……。
しかし、それゆえに怖いもの見たさの血が惹きつけられるのもまた事実w
いやまぁ、なんというか中村九郎の煽り文句が
「異才・中村九郎が送る〜」
っていうあたり、編集部もかなりの地雷処理人だという気がする。
…まぁ俺だったら迷わずに「異彩」って書くけどな。
許されるのならば「狂才」って書きたいな、俺
ガガガの煽り方はまるでライトノベル界のエンタの神様みたいで本当にやばいな
あれは最初だけはそこそこ見れたけどな
スレ終了中・・・・・・・・
終わりはしないさ…俺たちがいる限り……
1001 :
1001:
━━━━━━━━━━ 奥 付 ━━━━━━━━━━
発行: ライトノベル板
発売: 2ちゃんねる
定価: priceless
このスレッドは1000を越えたため書き込みが禁じられています。
ご意見ご要望は新しいスレッドまでお願いします。
落レス・乱レスは仕様につきお取り替えできません。
健康のためイラストに騙されないようにしましょう。
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