ラ板住人のラ板住人によるラ板住人のための一行リレーラです。
<ルール>
・一レス一行にまとめること
・前の人のレスを受けて展開させること
<禁止事項>
連投/夢オチ/シモネタ/即死/ライトノベルをラノベと省略すること/流れを読まない粘着
次巻は
>>980が出版することとします。この辺例外もあります。
そして物語は、ある美人転校生(オカルト同好会所属)の謎の行動から幕を開ける……
「エロイムエッサイ、ムエロイムエッサイム我は求め訴える。我が呼び掛けに答え異界のものよ現われろ!」
会員A「大草会長!こちらの準備万端であります!いつでもどうぞです!」
「ん」軽く頷く大草。邪念は払わねばならないが、どうしても口元が緩む。(もうすぐだ。もうすぐで、我の理想の使い魔が…!)
「異界の魔物よ!我が大草ほたるの命に轟き答えその身を現したまえ!」瞬間、複雑な機械に取り
囲まれた魔法陣らしき模様の円から黄色い光が漏れ広がった。そして、言うまでもなく爆発した。
「あいたた失敗か〜。違う!失敗は成功の母つまりこれは成功するという証拠!」「会長いつも通り無駄に前向きですね」だが彼らは知らなかった召喚は成功していたことを
どこかのほほんとした雰囲気の中に切れの様なものを感じさせる少年が屋上のフェンスに寄り
かかって青々とした空を眺めていた。時刻は正午ちょっと過ぎ、今日は午前授業だけで生徒は
お帰りという日程となっている。
インビジブル・ストーカー(姿なき追跡者)・・・のちにそう呼ばれる魔物が出現した瞬間だった。
(ちきしょう、メシはまだか)少年の腹が情けなく鳴る。(あいつめ…今日のメシは自分が調達するとか言っておきながら。まさか忘れてるんじゃ)
少年が何をするでもなく呆っとしていると、既に日常事となってしまった何時もの爆発音が少年
の耳に入り、そしてこれも何時もの日常事となってしまったため息を少年はゆっくりと吐いた。
(…またオカ会の大草か。てことは、毎度の様にあいつも巻き込まれてるな)…ゆっくりとした動作で、屋上から爆発した場所を見下ろす。同時に腹も鳴る。
「よう天野!焼そばパン購買から調達してきたぞ」「ああサンキュー。所でオカ研ていっつも爆発してけどなんで廃部にならんのかね」俺は今日も何でも無い普通の日だとこの時までおもってた
薄い灰色の煙を窓から吐き出している部屋をフェンス越しに見ると子供みたいなうるさい声が屋上まで
聞こえてくる。「頑張りましょう、会長!失敗は成功の元です!これで49回目の失敗ですから次は49個の
成功の元をふんだんに使えば次は絶対成功します!」
成功する為には、処女の生贄が必要だ。そこで、美人で有名な栄子(実は非処女)を
生贄にしようと、ストーカーを始める会長。
ストーキングだけじゃ物足りない!会長は栄子の背後から腰に抱きつき、美しい弧を描いてバックドロップを決めた。
が、栄子はまるで堪えていない。逆に腕と膝関節を極められ、敢えなくギブアップ。「相変わらずね大草。プロレス同好会に技を仕掛ける、その意気込みだけは買うわ」
「…パンツ見えてるわよ、栄子」まだ極めた腕を解かない栄子に、苦し紛れに言ってやる。「…あんたもね、大草」鮮やかに返される。
「まだよ!あんたには実験材料になってもらわなくちゃいけないんだから。爾っ!」「はいです!」
大草に呼ばれた小学生みたい少年は手に持つ変てこな銃を栄子に向けるとその銃の引き金を引いた。
案の定暴発する銃。もんどり打って倒れ込む。「…あんたも、いい加減小林君を利用するの止めなさいよ。可哀想に…」
「違います!僕は大草会長の為に一緒に実験をしてるんです!その理由は会長との約束なの
言えません!会長を話してください!」
突如、首根っこを掴まれて片手で持ち上げられる小林少年。「おら、帰るぞ小林。ったく…ま〜た巻き込まれやがって」「…あっ天野君!違うよ僕!自分の意志で」「うるせうるせ。…大草め、すっかり洗脳しやがって」
「栄子、私と繭をあんまり見くびらないことね」「・・え体が動かない」よく見ると銃の爆発で舞った灰はお札の破片だ「これぞオカ研特製呪札銃試作28号」
早くも大ピンチの栄子だがその表情は余裕を感じさせる。
「天野〜、助かったわ」栄子が声を掛ける。「…どっちかってと、お前が襲ってるようにも見えるがな」呆れる天野。「大草、相変わらず可愛いパンツ穿きやがって…小林誘惑すんじゃねえよ」
28 :
27:2006/03/28(火) 18:29:52 ID:UaFU8AUk
リロードしてなかった。27カットで。
「で、御札の金縛りだかなんだか知らんが…大草、お前も動けないみたいだな」巻き添えで自身も動けない大草の頬を、グリグリ指でつっつく天野。
そんな事をしてたせいか廊下に立ってた野比に鼻で笑われた。「あの子自分の立場分かってるの?」「繭ww誰が上手い事言えと言ったwww」
「ああーもう収集つかねえな天野。栄子いつもの事だかまうな。野比今日半ドンだ。大草意味ねえぞ栄子はぼそぼそ(非処女)だ。わかったら解散」さすが春宮場を収めた。いざという時頼れるやつだ
一方そのころ、富士の樹海では
フレディ(マーキュリー)がQUEENのメンバー補充をしていた
しかしメンバー公募コンテストにやって来たのはどいつもこいつもクズばかり。これじゃあ俺が採用されるのは決まりだな。
35 :
イラストに騙された名無しさん:2006/03/28(火) 23:19:50 ID:vQJpMJVh
フレディ「発表します。新メンバーとして選ばれたのは……ぬらりひょんです!」
騒然となるコンテスト会場。みんな納得していない様子だ。もちろん俺も納得していない。あちこちからブーイングが沸き起こる。
その時虚空から爆音と共に影が現われた「・・ここは、召喚者の下に行かなければ」影は猛スピードで去っていった。あっさっきのでフレディ気絶している今の内に書類書き替えて俺が新メンバーになってやる。
だがその夢が叶うことはなかった…。次の瞬間、俺も召喚されてしまったからだ。「ここは……学校か?」
なんだろう、気のせいか、いいにおいがする。
匂いに誘われていくと春宮が焼却炉で焼き芋をしていた「おっ!山田じゃんお前確かQUEENのオーディションじゃなかった?」「違っげえよ!俺の名前は山田太一(本名)じゃないジェイソン(自称)だ!」
天野「お前なぁ、映画の影響受けるのいい加減止めろ。春宮、もういいんじゃねぇか?」
「おう、何時ものテスト答案焼きだ。良い味出してると思うぜ…ほれ」串に刺した焼き芋を、そのまま天野に手渡す春宮。「さんきゅ。赤点出すほど芋の味が深まるってな」
「…お前等も春一番で芋焼くなんて、それは秋へのフライングか?それても去年の遅刻か?変な行動
起こすのはオカ会の大草だけで十分足りてるっつの」言いながら一緒になって腰掛ける山田。
春宮「もったいねぇよな、顔はかわいいからあんなんじゃなければ結構モテると思うんだけどなぁ」
天野「お前さ、自分の性別わかってんのか?」「ああ女だけど何?女らしくしろってか?ひでぇー男女差別だ」春宮麗華こんな口調だがお嬢だ。世の中間違っていないか?
山田「だからってなんで男物の制服着んだよ。差別とか関係無しでコスプレだぞ、それじゃ」
天野「だがそれがいい!」
「うるっせぇな…演劇部の練習だ!男いねえんだもん、仕方ないだろが」春宮が毒づく。「夢は宝塚トップスターってか」からかう天野。
(余談だが、そんな天野も戸籍上は女だ。金髪ツインテール姿での男言葉は一部の男子生徒に賞賛されている。)
天野は春宮を妄言でたぶらかした。「漢らしく痴漢をすれば、男優真っ青の演技が出来るわ。」と。
真に受けて、ラッシュアワーで沸き返るJR武蔵野線へ突撃する春宮。
春宮「・・と、そんな劇だ」「俺の名前つけるな何だ金髪ツインテール実は女って」「春宮リアリティだすために武蔵野線いかないか」
俺の名前は天野喜孝。有名な画家と同姓同名だ。性別は……
ここでは明言できない。近日公開予定の入浴シーンを乞うご期待。
「…で?この焦げた芋はどうするわけ?」小林少年の手には、すっかり忘れ去られた真っ黒い焼き芋が。
「うお、繭!いつの間に…」驚く天野他2名。「いや別に。大草会長から解放されたから」…毎度の事だが、小林少年は用が済んだらあっさり洗脳を解かれるのだ。用が出来たら速攻洗脳されるが。
「とぅ!」「ん?なん…うわぁぁーー!」急に上から声が聞こえたと思ったら白衣をまとった大草が
こっちに向かって飛んで…て言うか落ちてくる。二階から飛び降りたのか!スカートで!
「よっしゃ!」春宮が大草をガッシッとお姫さま抱っこで受けとめる。男子制服ということもあり、やたらと男前だ。「天野君こういう時助けるの男何じゃあ?」
「春宮は性別は女だが、性格は男だ。問題ない。ところで、縞々か。ごちそうさん」その瞬間、天野の頭に水晶玉がめり込む。
「ちょうどいい所だったわ。黒焦げのなにかを実験材料に欲しかった所なの。それ、あたしに
ちょうだい」大草はすらりとして細い腕を俺に向け手をパーにして物乞いした。渡して大丈夫か?
「…渡しても良いが、交換条件だ。面白いものとか出来たら、俺にもくれ」少し考えてから言う天野。それを聞いてビビる春宮。「うぉい!呪いのアイテムとかだったらどうすんだよ!」
「ん、別に変なのだったら廃棄すりゃいいし。そんときゃ、交換に大草の縞パンツでも貰うさ」事も無げに言う天野。
「それもそうだな」あっさりうなずく春宮。縞々パンツの威力は絶大だ
「変なのとは失礼ね!さっきも何と召喚儀式で爆発しなかったのよ。まあ何もでなかったけどこれは言わば小成功!オカ研に変なものなどないわ」※山田を富士から召喚した儀式です
「…ふ〜ん、俺をQUEENのオーディションから強制送還したのはお前か…」ゆらりと立ち上がる山田。「な…何よ」少し身の危険を感じる大草。
「ドローップキーック!」不穏な空気を破り、突如小林少年が山田に蹴りを入れた。大草にひと睨みされ、一瞬で洗脳されたのだ。
小林少年の脚を掴みジャイアントスウィングを仕掛ける山田。「俺に喧嘩売るとはいい度胸だ!ほ〜れグルグルするぞ!謝るなら今のうちだ!」
「とにかく、黒焦げの何かは貰っていくわよ。あたしに様があったら何時でもあたしのオカルト
研究会本部に来る事ね」汚れで七色になった元白衣を翻して大草は去って行った。
「だ〜から洗脳された後の繭を弄っても仕方ないんだって」春宮は呟きつつ、素早く大草のスカートに頭を突っ込んだ。「…お前縞な上に紐パンか」一瞬で真っ赤になる大草、伴って洗脳の解ける小林少年。
被った、68カットで
「天野あんたー」「大草会長に何すんですか!」大草と小林の怒りに燃えた連続攻撃「おおーすげえコンボ。おい天野、小林って単に大草に惚れてるだけじゃねえ」「げふっ、洗脳だと思ったんだが」
「まーたあいつらじゃれてやがる」俺は2階の窓から中庭を眺めていた。俺は今、オカ会の部室にいた。
72 :
俺=天野?:2006/03/30(木) 19:50:48 ID:quwbJQwW
俺「なんで中庭にQUEENのヴォーカルがいるんだ?」フレディも召喚されたいた
73 :
答えはNOだ。:2006/03/30(木) 20:04:40 ID:X6AYMnE+
俺の名は大草ひかる、早い話がここのオカ会会長大草ほたるの兄妹だ。
最初に言っておくが、血は繋がっていない。ここ重要なところ。
しかし、俺の本命は――「あ、あの、ほたる会長、大丈夫ですか?」この身長も口調も胸も
性格も控えめで微笑ましくも可愛らしい後輩、佐藤美李。オカ会の妖精的存在だ。
ひかるがオカ研をオカ会に間違えた頃、天野へのコンボが終わった「おーい天野大丈夫か?」「おっかしいな絶対洗脳だと」「おかしいのはお前だ、優しい幼なじみの麗華ちゃんが介抱してやってのによ」
天野「…………仲が良いんだな」軽い皮肉が篭ったがいつもの事だ
「なんだか疲れたな。部室で休もうぜ」 天野はまるで自分の部室のように春宮たちをオカ会部室に誘った。
そして部室では・・・「わはは、あのアイアンアームなマイシスターが大丈夫じゃ無いはずが無いではないか、マイスイートシュガー・ミリ!ミリp!」「あ、あの…だから、止めてください…そ、その呼び方」ひかるが身長が低い事を気にしている美李をからかっていた。
「こら、ひかる。美李を苛めないでよ」「おお、我等が会長のお帰りか」「あ、お帰りなさい、
会長」黒焦げになった芋を片手に大草ほたるは部室へと帰還した。
「ところでひかる、手に持っているのは何だ? また召喚儀式の材料か?」「召喚? そんな古いことはもうやらないわよ。これからは不老不死の薬の時代ね」
美李「え?や…やめちゃうんですか?あ、あの、わたしちょっとだけ自分を守って頂ける使い魔さんを
呼びたかったんですけど…あ、いえ、会長がそう言うなら…わたしも…」
大草「よし!なら山田あんた私に召喚されたんだから美季の使い魔になりなさい!」「えっ俺・・・いや俺はジェイソンだから関係ない話だ」
「ふ…使い魔、魔術師の奴隷か…」ひかるが扇子を広げて呟く、そして高らかに宣言した!「よかろう、マイスイートシュガー!この俺がキミの使い魔になってあげよう、これから24時間いつも一緒だ!コンゴトモヨロシク!」
フレディ「えきゅすきゅーずみーデース」ランニングシャツに革のパンツをはいた東洋系の男が立っている
不審者はゆっくりと美季に近づいていく。「なんだ?あんたは。よーし、使い魔の最初の仕事のようだな」
美季「まって!その人は……私のお母さんなの…」 一同「な、なんだってーっ!!」
大草「んなわけないでしょ!美李、こいつらバカで単純なんだからそんな事言ったらホントに
信じるわよ。それよりこいつはあたしが召喚した魔物に違いないわ。よってあたしの使い魔ね」
※英語を話してると思ってください。フレディ「ペラぺラペーラ(私は確か富士に居たはずですが何か事情知りませんかお嬢さん)」大草「えーと、誰か英語わかる人」
大草(♂)「俺がいこう。ウィ〜ウィルロックユー?」
フレディ「ホワッツ?」大草「ひかる、ぜんぜん通じてないみたいよ。て言うか、異界にも英語が存在
するのね。今度翻訳機でも作ろうかしら?」美李「あ、あの、わたし…少しなら、解りますけど…」
「おっけ、助かるわ美季。で、なんて言ったの?」「あの…尖閣諸島を、返せって…」部屋に緊迫した空気が流れる。
そのときタイミング良くというべきか悪くというべきか、ほたる手の中の芋が爆発した。
「な、なんじゃぁ〜こりゃあ」「あーら、やっと効き目が出たみたいね」 予想通りほたるの仕業らしい。
「ぬう…マイ・アイアンアーム・シスター!これは一体どういう事だね?」爆発に巻き込まれた俺たちは・・・その、なんというか、小人さんになってしまっていた。
「あははー、思いつくまま適当にやったらこんな結果に」目がめっちゃ泳いでる。つうか俺達どうなんのよ?
そうして、僕らは意識を失っていった――
―― そして「やりましたね、会長!50回目はやっぱり成功でした!うわあ、このサイズならお菓子とか食べ放題です!」小林少年のはしゃぎ声で俺は意識を取り戻した。
そこは見知らぬ部屋。真っ白い壁だけが見える。
なんつうか…、精神病院の隔離病棟の部屋みたいだ。さっきまで小人になったと思っていたが、夢だったのか? そしてここはどこなんだ?
大草「ここ何処?って顔してるわね。ここはあたし達のいた世界とあたしが召喚しようとしてた魔物のいる
異世界の間の空間なのよ。ここ自体の入り口は前からあける事が出来たんだけど、その門が小さすぎてたのよ」
「そ、そんなことができるなんて、意外とお前って凄かったんだな。ところで、今日って何日だっけ?」
「今日は……3月32日だとー!!?」
花見をしながら思う。「お父さんとお母さんが何をすれば、私が生まれるのだろうか?きっと、オカルトめいた儀式を
行って、私が召喚されたんだ。お父さんに聞けば、召喚魔法を教えてくれるかもしれない!」
両親は大学在学中に国家召還術師試験に合格した強者だ。
「でも、あたしは何かをこっちの世界に呼ぶ能力には長けてなかったの。そうゆうのは生まれ持った性質に
よって決まるから。だったら逆ってあたしは考えて、こっちをあっちの世界に送る送喚術を習得したのよ」
「それは違うなマイシスター。何故今まで失敗していたかそれはただ時間と場所がずれていただけさ」その言葉のあと空間に影が現われたその数、実に47
「今も時間に歪みが出来てるみたいね。存在しない日にちが証拠だわ。これから異界への扉を
開くわよ。気絶するかもしれないけど、気合で何とかしなさい」そして大草が何事かを呟く
と47あった影が一点へと集まり、真っ白な空間に一つの穴が出現した。そして…
109 :
イラストに騙された名無しさん:2006/03/32(土) 15:53:22 ID:BKWoHbrF
たかしクンのお母さん「久しぶりね。」
「お久しぶりです。ではさようなら」 穴を埋めた。
天野「誰だよ!?」大草「えーと、誰だったのかな?」
大草「ちょっと間違えただけよ。今度こそ…」また大草が何かを呟いた瞬間、恐らく生身で台風に直撃
するとこんな感じだろうと思うほどの引力に引かれ、俺たちは穴の中へと吸い込まれていった。
これが、大草ほたるが俺達を強制的に巻き込んで起こった、誰も味わった事がないであろう異界での
不思議体験の始まりとなった。はたして俺達は、無事に元の世界へと帰って来られるのだろうか…。
「ってあんた、何ナレーション風にまとめてんのよ!…あれ?あんた見ない顔ね。誰だっけ?」
「なに、通りすがりのぬらりさ」
大草「ぬらりひょん?うちの学校によく出没する」「この名前はあるか、ならば無名とでも呼べ」「結局あんた何者?」「そんな事はどうでもよかろう、せいぜい愉しませろ」
天野「…おい、ここはどこだ…?」今天野達の立っている所は狭苦しい部室でも白一色の空間でも
なく、青々とした草花が生える渡る大草原であった。涼しい風が人と人との間を縫って吹き抜けていく。
初めての3月32日に戸惑いを見せる一同
春宮「どうやらみんなとはぐれたみたいだな。まあいい、みんなを探すぞ」気が付けば辺りには春宮だけだ「おい!ボサっとするな行動だ」春宮が俺を起こす・・ガキの頃と違い一部が結構成長してるな。
「ちょっと待て。おまえ、どこに行くつもりだ?」「ここにある木の枝を地面から垂直に立てて、倒れた方向で良いんじゃないか?」「お前、それ、アバウトすぎるわ!」
彼は落ちていた枯れ木を立ててみる。……5分後、まだ立っている。「こういう場合、どうすればいいんだ?」
「いや、お前それ、地面に深く刺しすぎだろ。もっと軽くでいいんだよ」天野は突き立つ枯れ木
を手にとり再度軽く地面へと立てた。ぱたと倒れた棒の先にはいかにもと言う感じの森があった。
「あ、お久しぶりです先輩」そこにはオカ会きっての黒髪美人、森先輩がいた。なぜこんなところに?
森先輩「黒い三連星みたいにレビル将軍を捕まえて、お爺さんのテクを堪能してみたいわ。」
登場したと思ったら、いきなり意味不明なセリフで場を凍らせる電波な黒髪美人の先輩だ。
森先輩・・・どう見ても3日前と比べて髪が30センチ以上伸びてる。
森先輩は森林普及の為にここで募金を募っている。ここで。
「先輩何故生きているんですか?あなたは三日前の事故で・・」「失礼ね幽霊じゃないわよ事故でこちら側に来たのよ。それよりあなた達はどうやって来たの?」
「モロ大草に巻き込まれたんですよ。芋が爆発して小人になったと思ったら変な空間に連れてかれ
てそこで穴開けたら吸い込まれてと、いろいろな事が起きて現在に至ります」天野は経緯を説明した。
「話が長いわ。1行で簡潔にしゃべりなさいな」 自分で聞いといて・・・でも、この冷徹さがたまらん〜。
「待ってくれ!今日が4月2日だと?」
「そうよ」「うおっ、大草!お前何処にいたんだよ」「あんた達が気付かなかっただけ、ここに来
る前の空間で時間に歪みが起きたのよ。それで一日飛んで今日は二日。だから何って訳でもないけど」
森先輩「大草妹久しぶりね。積もる話は後にして小屋があるからそちらで話しましょう。ここって結構危険だから」その言葉が終わると同時にゲームにでるような人狼が複数現われた
132 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/02(日) 20:53:10 ID:WMOA4FPp
いや、正確には人狼というより単に毛深いオッサンが100人ほど現れた。
春宮「うわっ、キモ!おっさん顔がキモ!それが大量にいるのがキモ!」森「さがって、熱轟の使者よ、
汝我が命に一時の灯火を現せ、フレイド!」森の手から熱炎が噴出すと、30ばかり魔物を焼き焦がした。
「う〜ん、ウェルダ〜ン♪」倒れるおっさん達
特有のオヤジ臭があたり一面に立ち込める。オヤジの一人が不敵な笑みを浮かべ、「お嬢ちゃん、中々の腕前だが……これならどうよ?!」70人のオヤジがスクラムを組むと次々と合体していき、巨大なオヤジが出現した!
しかし、チ○コだけは巨大化しなかった。それとも巨大化して、あの程度の粗品なのだろうか?
他の二人の同じことを考えたようだ。「小さいわね」「よし、あいつの名前はキング粗チ○だ」
粗チ○は俺達の言葉に傷付いたようでこちらを怯えている。森先輩が前にでた「何傷付いたようにしているの?事実を言っただけよ粗チ○」粗チ○は泣きながら去った
「ハッ!#$%&*@\(フン!小物が)」フレディが何か言ったが皆には理解出来ない。さらに前進すると…………
森「ここよ。今私がお世話になってるおばさんと住んでる小屋」森の空き地にぽつりと一軒だけ建てられた丸
木小屋を指差しながら森は言った。フレディが何処から出て来たのかは皆気に止めない様子である。
「どうぞ」と促されて俺たちは扉を開けて中に入った。すると、外に出た。「あれ???」混乱した頭で後ろを振り返ると、
視線の先、大草原に…大きな焼き鳥が転がっていた。美味そうだ。…まてよ、焼き鳥があるということは、焼鳥屋もある筈!
天野「じゃなくて、どうして入ったのにまた外に出てんだよ」森「あぁ〜、ごめん。誰もいない時は
時空間系の呪文使って防犯してたんだった」そう言うと森はドアに指で文字を書く様になぞった。
「うぉーーい。森ちゃあんお客さまかぁーい」呪文と共に森先輩がお世話になっているおばさんが現われた、がでかい身長5メートルはある。さっきの焼き鳥も鶏まるごとの調理だ
「あ、ロムおばさん。ちょっと私の知り合いなの」森は巨体で白髪交じりの髪をした初老の女性に手を
振った。そして唖然としてる大草達に「私が世話になってる大鬼族のロムおばさんよ」と紹介した。
「コココッコケッ」挨拶しようとして口から出た言葉は、ニワトリの鳴き声だった。
「ちょwwおまっwwwそれニワトリwwwwww」ロムおばさんはVIPだった
はっと見回すと森先輩以外の全員(大草兄妹、天野、春宮、俺)がニワトリ姿になっていた。
ロムおばさん「さあ食っちまおうかねえ」「「ひぃーー」」「・・まったく失礼な子達だねえ人の顔みて気絶するなんて」「しかたありませんわおばさまの顔こわいですよ」はっ一瞬トリップしてた
「ふん…簡単にトランスしやがって。半年ROMってな」ロムおばさんの辛辣な一言。場に緊迫した空気が走る。
そして半年後――
から半年戻って今現在、ロム「かかか、冗談だよ。森ちゃんの知り合いって事は私にとっちゃあ
大事なお客さんだ。そろそろ昼食時だね、一緒にお上がり」そう言ってロムは優しい笑みを見せた。
「そろそろ聞いてもいいかな?森先輩は一体何者なんだ?」
「忘れたのか?オカ会の3年生、黒髪美人で現役魔法使い。大草妹の先代の会長だよ」
ロムおばさん「まったく森ちゃんはたいしたもんだよ。三日前ふらっときたら、あっという間に私の魔法全部覚えちまうだから。所であんたらこれからどうすんだい」
「ああ、あの変わり者で有名だった森先輩か。美人だけど、学校の彼女にしたくない女ナンバー1だったっけ」
かぶった…。156はスルーでお願いします。
「何言ってんだ春宮、スルーなんてしないぜ。大体お前は男装が似合うとはいえ女、しかもお嬢なんだから、森先輩を彼女にはできんだろ」
春宮「はは曲解ありがとう。持つべきものは幼なじみだな天野喜孝。さすがは大草ほたるへの小林少年の純情な恋を洗脳と捉え大草のスカートに頭つっこむような歪んだ心の持ち主だ」
ほたる「ちょっとちょっと2人だけで話進めないでよ。そろそろ馬鹿兄貴のひかるを探しに行かない?兄貴といっても血は繋がってないんだけどね」
161 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/04(火) 19:30:51 ID:j6CIeTt5
「ところで、フレディはどこ行った?」
「フレディ? 彼ならそこの部屋に入ったぞ」「まあ、そこは書庫じゃない。一体何をしているのかしら」
163 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/05(水) 11:05:38 ID:OCZDkxoi
半開きの扉の下から流れ出てくる赤い液体……まさかッ…!!!
ロムおばさん「まさかあの子・・私秘蔵のワインがー!」「〇※●☆」何だあの赤いのワインか「もう自棄だよあんた達これ全部飲むよ」ちょっそれビルの上の貯水タンクぐらいあるんですけど。
165 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/05(水) 21:02:06 ID:fqQxwtTR
「べらんめぇ暑いなぁ脱ぐぞおいみんな脱げ脱げ」・・・おいおい大草妹のやつ匂いだけで酔ってるぞ
(´・ω●)…孟徳、メシが出来たぞ
意味不明な発言があったと思ったら、ぬらりも酒盛りに参加しているようだ。
バーボンを飲みながら、ぬらりは言った。「バーボン・スレへようこそ。」
「駄目だ駄目だ駄目だ!常連がいなくなってこのスレは死にかかっている!」
「キャラが多すぎるせいなのか?」酒に酔っているせいか、よくわからない発言が飛び交っている。
まったく俺達は未成年なのに「えへへー天野くん私酔っちゃた」「・・誰だ?春宮っぽいが」「ひっどーい(子供の頃)一緒にお風呂入った仲なのに」そういえば春宮は子供の頃は女らしかったな
「やっぱ誰が主役かわかんないからじゃね?」「俺俺、おれなんてどうよ!」「うっひー美味いねえ」「目的ってなぁに〜?」いつの間にか毛深いオッサンたちもいた。
主人公:アガシ タケル 設定年齢:11歳 血液型:乙女座のA型 誕生日:3月32日
職業:革命家 経歴:幼稚園中退後、中国でマルクス、毛沢東主義を学ぶ。現在、無職独身。
お父さんから一言:私に息子は居ません。人違いです。
174 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/07(金) 10:05:48 ID:54PLif4I
ほたる「誰!?お兄ちゃんの素性をバラしてるのは?」「ふっふっふっネタは挙がっているのだよ大草くん」
175 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/07(金) 20:24:43 ID:fGvKWt5P
「さあおとなしく私の言うことを聞きなさい。そうだなまず、このメイド服を着てみようかい」
嫌に決まってるでしょ――そう言おうと口を開くが、手が意志とは無関係にメイド服に伸びる…!
狙いすました顔でぬらりひょん「残念、それは私のおいなりさんだ」
「げぇっ! 触っちゃったじゃないのよ! 念入りに手を洗ってこなきゃ…」ほたるは心底いやそうな顔をして、表にある井戸へ向かう。
「今からでも遅くない。前スレ外伝としてアーリテ姫物語をやらまいか」・・・また無茶をほざくぬらりひょん。
「アリーテ姫?うちの学校のか顔をいいと思うけどあんま人気ないぞ」何か俺の言葉に怒るぬらりひょん。だってうちの学校の連中みんな濃すぎるんだよ
「そういえば、大草妹は広間勇二と同じクラスだっけか」「…まあね。クラス内では問題起こさないようにしてるから、あまり面識無いけど」気も無く言うほたるだが、少し寂しそうな色を滲ませる。
井戸で洗った手を拭う大草妹。その様子を見つめる春宮が一言。「ほたるって、アレだよな。某皇太子様の娘さん…名前忘れたけど、セーラー服着た、あの子によく似てる」
「あたしはあんなロリじゃないわよ」「…なぁほたる、あんたのその様子だと、広間勇二と何も進展していない様だな」愉快そうに言う春宮。「ばっ…何言ってるのよ!…あんな女ったらし、何も気にしてなんかないわ。今だって、どっかの国のお姫様とロシアの留学生にお熱よ」
「…無理しちゃって」「誰が無理してるのよ!勝手に人の相手決めないでっ」「おや、なら誰がいいんだ?血の繋がらない兄か?」「兄さんは兄さんよ。血が繋がらなくても」「なら、小林少年?」「繭は…弟みたいなものだから」「…なら、やっぱり広間勇二じゃないか」
はっピキーン「行かなければ一刻も早く会長の元に」大草兄「おいどうしたんだ小林少年そっちは森のなかだぞ」「あのバカ(勇二)がいない今がチャンスなんです早く会長の元に」
「何はともあれ、この世界から出ない事には…何も出来ないな」天野が呟く。「あぁ、出れるわよ」事も無げに言う森先輩。「さっき大草が手を洗った井戸。あそこに飛び込めば、学校の裏山に出るわ」
「マジ?」「うん、マジ。ちなみにこっちの一時間が向こうの一秒に相当するみたいね」「なるほど…あれ、そういうのを知っているって事は、先輩はもしや」「ええ。自由に行き来させて貰ってるわ」
「え…先輩、帰るのは良いとして、またここに来るには儀式やらないといけないんですか?」「いいえ、儀式で異界の入り口を開いた場所に、門がそのまま残ってるの。私は自分の家の部屋。あなた達は部室かしら?」
「やった!帰れるんなら、とっとと帰ろう!」喜ぶ天野と春宮。大草は複雑な表情だが、何度も行き来できるという言葉を信じて、今回は試しに戻ってみる事にした。
春宮「で、はぐれた連中はどうすんだ?」みんながピタッと止まる忘れてたのかこいつら
「…ま、いいか。自由に行き来できるなら、次来た時にでも探せば」「だな。地球の反対側とかに出られてたら、今すぐ探せるものでもないし」「総意を得られたようね。それじゃ、この井戸に飛び込んでね」
「いいのかな、兄さん残したままで」「あいつらならきっと大丈夫。…それに、あんたも戻りたい気持ち、あるだろ?通称『老婆(17)』さん?」「なっ何でそれを…」「…やれやれ。あんなに蹴り飛ばされても、広間に気があるとはね」
「さて、そろそろ飛び込むか」井戸を覗き込む天野。それを横目で見ながら、そっと大草に耳打ちする森先輩。「もし、向こうの世界で、貴方のクラスにいる相馬という男に会ったら、伝えて欲しいの。『十二姉妹が一人、魔術師モーリスは隣世の調査を続行します』と」
「えっそれは?」言い終わらぬ内に大草達は帰還した。「やれやれ中々楽しい連中だったけど帰らせたのはこちらの事情に関わらせないためかいモーリスちゃん」「あら何の事でしょう大戦鬼ロムおばさま」
その後ろでフレディが何か騒いでいる
「…消えた」「?どうしました大草(兄)先輩」「妹達の気配が綺麗さっぱり消えた。死んだとかそういうレベルじゃない。…あいつら自分達だけ帰りやがったな!?」「うぁぁぁマジですか!?」「ちきしょう…いや、変な外人の気配はある。仕方無い、それを辿るか…」
襲いかかってきた人狼の最後の一人を鉄扇ではたき倒したひかるは、そういって慎重に気を探る・・・「あ、あのあの!どうですか、ひかる先輩!?」
「!?…今まで気付かなかったが、外人の側に、先代会長の気配がある…」「えっ知り合いが居るんですか!?やったじゃないですか!」「…ある時を境に、プッツリと消息を絶っていたんだが…こんな所に居るとはな。何はともあれ近い。急ごう」
その頃。「…マズいわね」「どうしたの?モーリス」「あの子達がこの井戸のゲート開いたと同時に、他ゲートも混線して開いたみたい。ひょっとしたら、向こうの世界にこの世界のモンスターが紛れ込んだかもしれない」
フレディ「あぁ、それは心配無いよ。そんな事になったら色々とめちゃめちゃになるだろ?」彼は異国の言葉を発した
「ふう、まったく、あなたも様子を見てくるって行ったきり何の連絡も寄越さないんだ
もの。こっちはこっちで大変だったのよ」森はフレディにまるで数年もの付き合いをし
ている友人のように話し掛けた。
フレディ「そういうなよマイラヴァー、今日も綺麗だよ」 けっ、空気読めない2人が乳繰り合ってやがる。
その頃。「まずいな!先代会長と外人の気が・・・とんでもなくでかくなっている。急ぐぞミリ君!」二人の妖気にも似た気を感じたひかるは美李と共に走っていた。
「ちょっと、お尋ねしたいのですけど、先代会長と、外人の気が、大きくなって、何かまずいことでも、あるのですか?」走りながらしゃべったせいか、美李は少し苦しそうな表情をしている。
「森先輩とフレディはね前世紀で7つの星を滅ぼした神格でありこの世の原初を紐解いたアダムとイブでもあるの。2人を近づけてはいけないわあの忌まわしい火の七日間の再現になってしまうもの」
いつの間にか二人と一緒に走っていた謎のオカマが叫んだ!・・・そしてそれを完全に無視するひかり。「何を言ってるんだ、ミリ君!これほどの気を持つ相手を放置は出来ん!我々の異世界征服の障害となりかねんからね!」
「げっ、そんな野望持ってたんですか」「あれ、知らなかったかい?異世界制服。異世界にあるであろう伝説の制服を我々の学園に持ち帰り、正式化させるのさ」崖からオカマを突き落としつつ、あっさりというひかり。
「じゃあ二人は関係無いじゃないですか!そんな事より早く帰って会長の元に」「ふう、君もオカ研の一員なんだからもう少し興味をなあ」「ぶっちゃけオカ研に入ったの会長のためですから」
「異世界の魔法の制服…もの凄いミニスカらしいんだよ」ピクリと眉が動く繭。「しかもかなりの薄手らしい。下手したら、透けるかもな…。ほたるがそんなの着ちゃったら…」「お供しますひかり先輩」キリリと男前な顔で即決。やれやれと内心溜め息を吐く美季。
不意打ちをくらってほたるはポッと頬を赤らめた。
そう、ここは学校の裏山。校舎と下の街並みが一望出来る展望台。異世界からゲートを通り抜けて来たはいいが、亜空間でお互いの体勢が滅茶苦茶になり、天野の頭がほたるのスカートの中に突っ込まれていたのだ。
「ホレホレ離れろバカども」春宮が、固まる二人を引き剥がす。「ほたる!お前貞操の危機に頬赤らめてんじゃないよ。自分の身は自分で守りな」
その時、校舎から悲鳴が上がった。展望台から見ると、異世界に居た人狼が数匹校舎内で暴れ回っている様子が分かった。「うぁちゃ!あいつら付いて来てたのか!」
「…やっぱり、人狼か何かが通り抜けた形跡がある」井戸を再度覗き込み、呻く森先輩。「フレディ、あなた嘘ばっかり」「AHAHA!時にはアメリカンジョークも必要だろ?」「あなたブリテン人でしょうに…。まあ、今あの学園にはソーニャも居るし、それ程心配は要らないか…」
人物まとめ。数レス数行に渡るがごめん。
〇現実組
大草ほたる:オカルト同好会(オカ会)会長。怪しげな儀式でいつも学園を賑わせるトラブルメーカー。
某皇太子様の子女である眞〇様に似た可愛い見た目。
下着は縞々紐パンを愛用。今回も怪しい儀式で、異世界の扉を開いたが…それが騒動の始まり。
広間勇二に気がある?のかも。
天野喜孝:超ごく普通の高校生。見た目はぼんやりのんびり野郎だが、口は超々悪い。某画家と同姓同名。
春宮麗華:男装の麗人。金髪ツインテールだが、口調と態度は完全に男。
演劇部に所属し、将来は宝塚の男役スターを夢見る。
その為普段から男性として振舞っている。ほたるとは少し仲良し…かも。
山田太一:自称ジェイソン。人気ロックアーティスト「QUEEN」に憧れるチョイ悪。何だかんだでやられ役&投げられ役であり、
今回の異世界突入でもいつの間にやら忘れられた奴。現在焼却炉でいじけながら赤点テスト焼き芋を製作中。
〇異世界組
大草ひかり(る?):大草ほたるの、血の繋がらない兄。オカ会所属。
異世界で魔法の制服を見つけて、それを学園に持ち帰って正式化させるのが夢。
ちょっとナルシスト。人をからかうのが趣味。そしてちょっぴり腹黒い。
小林繭:通称小林少年。某名探偵明智の子分である少年探偵団とは何の関係も無い。
大草ほたるに心底惚れ込む、清く正しい健康後輩。
ほたる目当てでオカ会に入り、ほたるの手足として健気に働く弟分。
佐藤美季:オカ会の妖精的存在。身長も口調も胸も性格も控えめ。
ひかりから「マイスイートシュガー・ミリ!」「ミリ君」と呼ばれてからかわれている。
自分の妖精が欲しくてオカ会に入り、そしてどっぷり異世界に巻き込まれる。
森先輩:謎の組織「十二姉妹」の一人、「魔術師モーリス」。
オカ会の先代会長。ある時を境にぷっつりと学園から消え去るが、異世界でほたると再会する。
異世界での目的は不明。長い黒髪の美女。時空をしょっちゅう超えているので、3日で髪が30a伸びても気にしない。
ちょっとだけ電波が入っているが、それは天然なのか、演技なのか。
フレディ・マーキュリー:人気ロックアーティスト「QUEEN」メンバー。
富士の樹海で新メンバー募集オーディションを開催中にほたるの召還術で呼び込まれ、なし崩し的に異世界へ。
だが、異世界の「魔術師モーリス」とは因縁浅からぬ様子で…。
ロムおばさん:魔術師モーリスが身を寄せる、身長5mを超す白髪混じりの初老の女性。
異世界の住人であり、大鬼族の一人。周りからは「大戦鬼」と呼ばれ恐れられていた。口癖は「半年ROMってな」。
〇前スレ組
広間勇二:ほたるの同級生で、縞パンとブルマをこよなく愛するエロマシーン。
無免許スクーターを駆り、今日もエロを求めて彷徨う。
一度エロが発動すれば、何事にも動じない鋼の肉体と精神を持つ。
現在、留学中の某国お姫様とロシアの陽気な美女にお熱。
普段はほたるを「老婆(17)」と称して、全く意に介していない。
相馬龍:ほたるの同級生で、謎の秘密結社「ブルマスパッツ連盟(仮称)」の構成員。
かつては、謎の組織「十二姉妹」を統べる「兄」だった。
過去に何があったかは不明で、十二姉妹を抜けた経緯もわからないが、今でも十二姉妹達には慕われているようだ。
クールなハードボイルドを気取るが、イマイチお人良しな部分が消えない。
レイ・ソーニャ(相馬麗):ロシアからの留学生。謎の組織「十二姉妹」の一人、「造魔師ソーニャ」。
小さな「蟲」を操る能力者で、他様々な魔導生物を作り出す力を持つ。
また、過去にボスニアの内戦に参加した事があり、銃器の扱いにも慣れたスナイパー。
口を開けば、陽気で開放的な少女。黙ってたら、豪華な銀髪を持つ高貴な女性。
今のところは以上。足りない部分や間違ってる部分、個人の主観が混じっちゃってる部分は、各人で補完していって下さい。
フレディ「マァ、jinro位帰ッタ奴ラガ空間転移魔法ッテノヲ使ウンダロウ?マッタク世界ハドウナッテヤガルンダ」
「どうする?校舎の騒動」「どうするったってな…俺ら一般人には何とも」困惑する春宮と天野。…その時、校舎から数発の銃声が響き、一瞬で人狼が消え去った。
俺達が現場についたら人狼は文字通り死体が消え去っていった「いったい何がおきてやがる!」すると目の前に影がいた「気を付けろ今回のような事は続く」そう言い影は姿を消した
222 :
前スレ派2号:2006/04/09(日) 14:01:36 ID:52DQVzMd
「…凄い、狼を全部退治しちゃった」呆然と呟く大草。「とっとにかく、大騒ぎの校内を何とかしないと」慌てる春宮。「ほっときゃ、オカ会の仕業になって自然と流れるさ」あくまでマイペースな天野。
「た・・・助けて!」そのとき校舎裏の方から悲鳴が聞こえた!
金将軍が、助けを求めて校舎に逃げ込んできた。背後には無敵米軍が3個師団の
大軍を投入して、この学校に突入しようとしている。
オカ会 VS 米軍。勝つのはどっちだ?
速攻で理事長以下数名が金将軍をひっとらえ、警察に突き出した。「学園の平和はワタシが守りますえ」ザマスメガネをくいっと上げ、靴音高らかに去ってゆく理事長(32)独身。一部学生にコアな人気がある。
金将軍が捕らえられた後、オカ研は言い争いをしていた。すぐにゲートを何とかすべきだという意見と、影の台詞から閉じても無駄だとする意見がぶつかったのだ。
延々と続く議論に飽きた喜孝がふと窓の外を見る・・・そして凍りついた。それに気付いたほたるが同じく窓の外を見て嬉しそうに叫んだ。「あ、ドラゴン〜!」
「おいおいまじかよ」「まさか竜まで逢えるとはね。さあ捕らえるわよ!ロムおばさんからがめ・・借りてきた魔導具をみんな取って」そこには剣、槍、銃などあらゆる武具が揃っていた。
天野「よーし俺はこれでいくぜ」…・・・彼は漆黒のムチと網タイツとハイヒールを装備した。
「これってQUEENの衣装か?」君悪そうに脱ぎだす天野。そしてお約束のツッコミが飛ぶ。
231 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/10(月) 20:58:14 ID:5cFjScze
春宮「バカ!なんて格好してんだよ蝶メガネを忘れてるぞ」「あ、悪い悪いどうりでしっくりこなかったわけだ」と再び着なおした。
「よっしゃ!いくぞ」格好はアレだが実際に魔導具と天野の力はすごく、無数に見える鞭捌きに春宮の魔銃の援護により竜は追い込まれていった「やるじゃん天野」「俺はインディの映画全作見た」
「よし、今だわ!」そうほたるが叫んで、ボールのようなものを投げる。ドラゴンはそのボールのようなものに吸い込まれてしまった。「ドラゴンゲットよ!」
234 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/11(火) 10:01:04 ID:Qk+X/OaG
ボールのようなもの・・・それは実は
そう。実はボールのような物ではなく、バールのような物だったのだ。ドラゴンはそれが脳天にヒットし、ノックアウト。
一方異世界「おや?ほたるちゃん私の収集した魔導具をぱくっていったのかい」「おばさま、あまり怒ってないようね?」「魔導具は持ち主と必然的に出会う、例えば偶然手に取った魔導具バールのように」
237 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/11(火) 20:22:55 ID:LD4CWMnl
「ほらごらん」突然光りだしたバール。その閃光は世界を包み、僕たちは緩やかに意識を失っていった。
そして、再び僕たちの瞳に光が降り注いだ時、全てが変わってしまっていた。
そこはいつか見た風景。広いグラウンド、大きな体育館、懐かしい校舎。どうやら学校に帰ってきたようだ。
「小林君?と兄貴」「会長〜」小林少年が子犬のようにほたるの元に向かう「やれやれ何が起きたんだほたる」「私もよくわからないけどこのバールが兄貴達を呼び寄せたみたい」
その後ろで混乱の舞を踊る東洋人。………withぬらりひょん
242 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/12(水) 08:34:45 ID:52dm/GpX
「さて、みんな揃ったことだし、いつものやりますか?」
243 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/12(水) 10:38:08 ID:dTQG0PSn
「おっ久々だね。オレ、薪とガソリン調達してくるよ」
244 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/12(水) 23:06:21 ID:NtCbbASS
そして1時間後、放課後の校庭の薄暗い中で炎を焚く怪しげな集団の姿がそこにはあった。
天の声(sageよ)
246 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/12(水) 23:51:02 ID:NtCbbASS
「おお神よ!ですが人がいないのでageて勧誘するしかないのです!」と叫びながらほたるは脱ぎ始めた。サービスサービスぅ〜
サービスシーンになるかと思ったら、脱いだのは上着だけで、ほたるは今着ている服の上から黒いローブを身にまとう。
248 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/13(木) 00:14:56 ID:6t7M49Sz
サービスシーンを続かさせるために野球拳を始めるも、靴下をちまちま脱ぐためにサービスシーン前に夜が明ける。
249 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/13(木) 00:57:45 ID:DCuyNkS/
「わかってないなあ靴下は一番最後まで残しておくものだろ?」と突然口を挟んできたのは
250 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/13(木) 02:31:18 ID:citVtX5D
251 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/13(木) 02:58:15 ID:6pns7vSp
「お嬢さん、お逃げなさい!」
「そこの天野と大草兄はエロ魔神だ襲われる前に早く」そういい野球拳に乱入してきたのはすっかり忘れられた山田太一だった
「本名言うんじゃねぇ!俺はジェイソンだっつーの!」誰も聞いてないが叫ぶ太一。
254 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/13(木) 20:20:15 ID:DCuyNkS/
全身血まみれで、右手にはのこぎりを、左手には肉塊を持っていた。
太一の叫びによって巻き起こった、ホラー映画のような光景が尚も続けられている。
太一「ぎゃぎゃぎゃぎゃみんな俺をバカにしやがって俺はジェイソンだ」そう言いノコギリを振るう太一「あのノコギリよ魔導具の力に振り回されてるわ」「なら話は簡単だ俺達で正気に戻すぞ!」
混乱してるコを正気に戻す方法はただ1つ。そう、接吻だ。
「そういうことで、あんた、よろしく♪」そう言って、ほたるは天野を太一に向けて突き飛ばす。狙いは違わず、天野と太一の唇がゴツンという音とともに触れ合った。
259 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/13(木) 23:19:53 ID:LM6DVluh
(( _))
//ゝoノi へやーーー!
ノ /# ゚Д゚ノゝ
+ <>===○======○======《三三三三>
( ヽ、ノ ノノ +
ノ`>ノ ゚ ゚
し U
はっ! 槍を持った武者の幻覚を見ていたようだ・・・。でも唇に残るこの感触は・・・夢じゃない!
うげえええ・・・口直しをしなければ俺の精神が持たない!俺は神速の勢いで唇をほたるの唇へと疾らせる!「へやーーー!」
が回避されほっぺたに命中。まぁいいかほっぺでも。
『ドッ』・・・そんな音と共に何かが俺の体を抜けたと思った瞬間、俺は冗談のように空を飛び校舎の壁に激突していた。「・・・がっ!・・・は・・・!?」リカイデキナイ・・・いったい
「天野くん・・・いや天野!!一度ならず二度三度も会長に対して不埒な真似を」ぶちぎれた小林少年だ。彼がやったのは今までの無茶なほたるの要求から鍛えられた黄金の右足から蹴りだ
265 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/14(金) 19:35:11 ID:ugKd+5Mm
「くそっ小林め・・・」立ち上がろうとしたそのとき、唇が光り始めた。「なんだこれ!?おいほたるお前俺の口に何やった!?」
ほ「あと五分であなたの唇は爆発するわ」
「な、なんだってーっ!!どうすれば止まるんだよ!?」「それはね、あなたが心の底から好きだと思っている人とキスするの」
なんだって・・ほたる凶暴化した小林が睨んでいる。美季全然知らん子だ。森先輩異世界だよ。くそーいったい誰に
…キスすればいいんだ?! そうだ、春宮もいたっけ。むう。止むを得ない。とりあえず、ダメ元で春宮とキスしてみるか?
そう思って春宮の方を向いたとたん・・・ガクガクと俺の体は震えていた。(な、なんだこれは・・・寒い?この季節にか?)俺は知らなかった、恐怖とは体をも凍えさせるということを!
もし拒絶されたら、くそ軽口がでねえ「・・天野」良い匂いがする、こいつ体柔らかいなって唇が「一応・・ファーストキスだからな」そう言い春宮が俺にキスをした
「エロい!!エロいよ!!そしてマックスコーヒーより甘いよ!!」校舎屋上でぬらりひょんが叫んでいた。
カバッと起き上がる天野。(……目覚めに悪い夢をみたな)
そんな現実逃避をする天野をぬらりひょんが呼び戻す。「エッロー!]
275 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/15(土) 18:26:16 ID:4XWxET55
2人の世界にその声は届かない。顔を離して目を伏せた春宮の頬は真っ赤だ。俺は右手をそっと伸ばし、
春宮の手を握る「こっこれは貸しだかんな、ちゃんと返してもらうぞ。こんだけでかいと一生かかんぞ」
そういって自分の唇をなめる春宮の姿はとても妖艶だった。「じょ、冗談だったのに・・・」遠くで顔を真っ赤にしたほたるがおろおろしているが、今の俺たちには関係ない事だ。
天野「春宮・・・実は、さ。俺・・・、実は、、、」 春宮「・・・・・・」
春宮のツインテールが風にそよぐ。ふわりといい香りがした。
シャンプーはアジエンスだろう。誓っていい。血も流す。命も賭ける。
春宮「はーずれっ(はぁと)。じゃあ、あたしのために死んでくれる?」
「まあ冗談だけど」・・一方春宮家「執事長お嬢様学校にて発見、映像でます」「ふう居場所がロストして五時間、まずは安心」キスしてる映像がでる「・・・・殺せ。天野喜孝を抹殺せよ!」
『アイ、アイ、サー!』そして五分も経たないうちに、いろんな銃で武装し、スーツの下に防弾チョッキをも身に着けた執事の集団が、春宮家から出撃した。
次の日有名な画家が何者かに殺されたそうだ
まあ、俺がそれを知ったのは翌日なんだが。「それはそうと、お前『実は・・・』のあと、なに言おうとしてたんだ?」ちょっと赤くなった頬をかきながら春宮が俺に尋ねる。
「実は、私キスは初めてだけど、セクスは5回目なの」
衝撃の告白であった。爺倒れる
と思わせて地面スレスレからのアッパーが繰り出された。
屋上でぬらりひょんたちが衝撃の告白や殴り愛をしているのを尻目に俺は春宮にいった「実はさ、俺・・・」
「麗華の事好きだと思う」「じゃあ付き合おっか」「えっ・・ああこちらからもお願いするよ」なんでもないようなやりとり、でもこんなのが俺達らしいか。
爺「お戯れを!」
ぬらりひょん「まだだっ!」
二人が迫ってくるのが見える。
俺は拳を前につきだして迎え撃つ・・・そっと麗華も俺の横に立つ。 爺&ぬらり VS 新生恋人タッグ!
俺(ぬらり)のくりだしたパンチが命中。麗華は血へどを吐いて星になった。 天野「あーまた100万スッちまった。根性見せろよ麗華〜」
293 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/16(日) 18:50:28 ID:t579ZYiN
その頃……
中国の奥地の呪いの沼でパンダが溺れていた。
295 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/16(日) 20:07:45 ID:R8rMkwW3
社民党とプロ市民団体が救助部隊を結成。なぜか一路中南海へ出撃。
そんな折、世界が核の炎に包まれようとしていた。運命は、一人の大統領と一匹のパンダに委ねられようとしている。
…という内容の小説を、アールグレイを華麗に飲みながら読んでいた。ストーリーは破綻しているけど、そこがまた面白い。
「ふー、所で小林君あの二人結局くっついたの」「みたいですよ会長」「あれがきっかけになるとわね。所で山田君は何故此処に?」「・・三人組でカップルが出来たらあぶれ者には居場所が無いんだよ」
「・・・ボーリングでも行く?」
その日の夜、
ボーリング場ではかつてない興奮に包まれていた。
なぜなら転がっていたのは俺だからだ。
303 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/17(月) 20:35:47 ID:aaOnsmTj
一時間前のボーリング場……
俺は涙が止まらなかった。なぜなら
周りはカップルだらけだった俺(太一)を除いて
このままじゃ完璧に負け組になるので、ビールを飲んでいたわけだが。
いい感じにぐでんぐでんになっていたら、横に金髪美人が座った。俺にウィンクを送ってくる。
飲みすぎで目があわせられない……
俺が酒を絶ったのはこの日からだった
309 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/18(火) 15:42:57 ID:rGvPY1Pn
それからは毎日毎日ミルク漬け。
だが、ただのミルクと思っていたものは、カルーアミルク(アルコール8%)だった。朝の起き掛けや風呂上がり、昼飯時にも欠かさず飲みまくった為、既に体はアル中直前だったのだ。
ふらふらしつつ学校に向うと春宮がいた「太一、お前最近変だが、何かあったのか?」「うるせぇ!テメエは天野の上で腰でも振ってろ」「本当にどうしたんだ太一」純粋な心配、俺は余計みじめに感じた
俺は俺の存在意義と存在理由がわからなかった
その瞬間僕の僕という実存はあっけなく崩壊しみすぼらしい精神だけがそこには残った
「まずいな…。アル中寸前なのではない。完全なアルコール中毒症状だ」ひかるが呻く。
気が付いたら俺はカップルというカップルに鉈を振るって脅していた「うぼうろろおおおおおお!うぼうろおうううううう!!」
鉈からの声が聞こえる『殺せ!殺せ!』ふと、気付くといつかのノコギリを持っていた『殺せ!ジェイソン気に食わない奴は!』鉈とノコギリはもう俺の手と一体化していた
317 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/19(水) 10:23:14 ID:NB/aL22P
これはいい!俺は床屋を開業した。初めてのお客様はほたるだった。
ああそうだ床屋だから、きろう!ほたるのぉカミをぉ!『そうだジェイソン、斬れ斬れ斬るんだ!』
髪をアップに纏めると、ほたるの白いうなじが露わになる。うっとりするほど艶めかしい。同時に、シャンプーの良い香りが鼻腔をくすぐる。俺は、思わず涎を垂らしていた。もうすぐ、この女を意のままに弄くれる…
320 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/19(水) 19:52:51 ID:ONqk1Lwy
そのとき!うなじに裂け目ができて口になった。「ひゃひゃひゃひゃひゃ俺を斬ろうとは百年早いわ!」
口は小林の声できゃんきゃん騒ぎ立てる、うるさいい口ごとこの首をキッテヤル!『殺せ!殺せ!』
ザシュ!やったこれでほたるは俺の自由だ。あれなんだ人型の紙?「・・ここまで侵食されてるとはね。あの時、祓って無かった私達の責任ね」なんだほたる、天野、春宮が武器を構えてる『殺せ!殺せ!』
と鉈が喚き散らす。・・・五月蝿い。言われなくても判ってるぅ、俺はぁ床屋なんだから首を狩らなきゃなああ!「ほたる・・・ちゃんと座ってないと駄目じゃぁないかぁぁ!!」
だがそこにほたるの姿はない。椅子には濡れた跡があるだけ・・・
「どこへいったあああ!?」辺りを見回す俺、そこに『ジェイソン、上だ!』チェンソーの声!とっさに俺は上に向かって鉈を振るう!ガキン!俺の鉈とほたるの金属バットがぶつかり合う!
はっと気づくとそこは甲子園。ほたるはバットをもってバッターボックスに立ちはだかっていた。
解説は元巨人軍監督ミスターこと長島茂男さんです。よろしくおねがいします
わけがわからんが、甲子園でバッターがいるなら俺はピッチャーだ、ボールを投げなければ。太一はそこらの破片を凄まじい速度で投げてくる。避けるので精一杯だ「ストライク〜!」
な、なんとピンが10本とも倒れたのだ! 見事なストライク!
「それはボーリング!」「じゃあ、仕事をしないこと?」「それはストライキ!」
「うへへへ俺おもしれええ!!」『いいから倒せ、倒せジェイソン!』チェンソーが叫ぶ。その間に天野がほたるに駆け寄る。「おい、ほたる大丈夫か!」「だ、大丈夫よ。思ったよりやる・・・!」
見詰め合う2人・・・。その様子を物陰から覗いている白黒パンダ。その白黒を陰から見守っているぬらり。さあさ舞台に役者はそろったぞ。
「あの頭上からの一撃を防ぐなんてどうなってるんだ山田は?完全に死角だった筈だぞ」「さあ、何かが憑いてるのかもね・・・」天野達が台詞を喋っている。『殺せ!殺せ!』役者が揃って鉈も嬉しそうに歌う。
「とりあえず、あの鉈を破壊してしまえば、彼は正気に戻るかもよ」「鉈を破壊する?! どうやって?」「魔道具を使えば何とかなるかもね」天野の問いにほたるが答える。
春宮「どういうことだ?」「前も言ったかもしれないけどあの鉈も魔導具同じ力をぶつければ後は使い手次第よ」
336 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/20(木) 16:01:02 ID:9UcIP18J
(o^ー')y━~~ ここで一旦CM入りまーす
337 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/20(木) 20:38:43 ID:srILPSfw
「♪なったなった、なたなった、鉈を買うならぬらり工房!木材・人体・なんでもバッサリ、鉈を買うならぬらり工房!」
「ちくしょう!何でこんなになるまで気付け無かったんだ!」何だぁ天野と春宮が泣いてる?あれ、何かすごく大事な事を忘れているような『殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!』
「いや待て、もう・・・死んでいるぞ!」
「「「ΩΩΩ<な、なんだってー!」」」「見ろ、あの肌の色を・・・山田はもう・・・死んでいるんだ」俺はみんなとダンスを踊ってる〜♪みんなはさっと避けていく〜♪
「おい!屶(なた)に死んだふりはきくのかよ!?」天野が春宮に囁く。「いいから黙ってなさい!」
『おいジェイソン、遅い遅いぞ!我を当てなければダンスにならないぞ!』チェンソーが言う。そうだな、もっと速く早くはやく!当てなけりゃ!ダンスにならねえよなっ・・・!
343 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/21(金) 14:29:42 ID:C5jOWqLT
一方そのころ、駅前のコンビニでは
鉈が増殖していた
345 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/21(金) 17:57:44 ID:E4lpT4n1
Act2 鉈 殺人衝動
346 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/21(金) 18:38:12 ID:C5jOWqLT
鉈A「最近おもろいことないなぁ。刃先がなまってもうてかなわんわ」鉈B「そやな、たまには新鮮な木や肉を切りたいのぉ」
『殺せ!殺せ!殺せ!』「・・そうやな新鮮な人肉をきりたいわな」「何物騒なこと言ってんの俺ら自力じゃ動けんやん」『殺せ!殺せ!』「・・何やろ動けるように」鉈達は生物のように動きだした
348 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/21(金) 20:24:07 ID:C5jOWqLT
そして積年の夢だった秋葉原に向かった。
しかし、目の前に広がるのは無数の電気店や喫茶店、道路・・・。そこは俺の脳にはっきりと染み付いた、見覚えのある日本橋であった
350 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/21(金) 22:51:28 ID:7M16LD/E
1件の喫茶店のドアを開けた。そこには執事がいた。
しかし、俺はメイド喫茶に入ったはずなのだが。「ここってメイド喫茶ですよね」「はい、冥土喫茶でございます」とよぼよぼの執事が答える。
「メニューにございます」
しかしそれはウィンドウズのスタートメニューであった。何を思ったか俺は終了オプションを開き【再起動】を押した
354 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/22(土) 00:33:37 ID:LXmxiNfu
「再起動するとあなたがため込んだエロ画像が消えてしまいますが本当に再起動してもよろしいですか?」
「脳内補完済みだ」 男はそう言って冥土カフェ人気No.1商品の血の池ジュースをちびちびと飲む
「睡眠薬入りのジュースはどうですかな」何っ貴様ゴキン!「感謝します源三郎殿」「いえお嬢様からの頼みですので、ひかる様」「端末の鉈はこれで回収、後はほたると春宮達が本体を倒せば終わります」
357 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/22(土) 21:05:18 ID:LXmxiNfu
・・・ん?変な電波が脳に聞こえた気がする。鉈がどうとか・・・ま、気のせいだろう。それより俺は
何をしていたんだ?! ここしばらくの記憶が飛んでいる。なんで、鉈を持った老人のいるカフェにいるんだ?!
今日の晩飯を考えなくては
360 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/22(土) 23:33:32 ID:LXmxiNfu
おかずは君望で決まりとして、主食はどうしよう。
皇太子様
の写真だな。食った食った、何とか食った・・・がこれって食い物じゃねえええ!
殺せって言ってるだろ!!こんちくしょうがぁぁああ!!!
さっきから殺せ殺せってうぜぇ電波だなっ! 俺はメイドが好きなんだよぉ!!!
俺はさらに叫ぶ!「それにもう俺は終ってる、死んじまったんだ!このままここで遊んでいて何が悪いんだよぉぉぉ!」
天野「このJOJOの演劇はつまらんな」
春宮「そっか俺は好きだけど」太一「うげーまじかよセンスおかしいぞ」・・そんな風に三人で馬鹿な一日をよく過ごした「殺す!殺す!殺す!」「太一お前を絶対元に戻す」
368 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/23(日) 17:20:55 ID:kTNY+cLY
天宮「話戻すけどこの近くに新しいメイド喫茶ができたんだって」春野「お、いいね。寄ってみるか」
この角をまがって
マンホールを開けて
その蓋を神成さんちに投げ込んで
カミナリ「コラーッ!また野比かっ!」
農婆「いいえNOVAです」
そんな騒動が脇で起こっている、太一「なあ天野秋葉原ってこんなんか?」「ここ日本橋だけど、気付かんかった」
「とりあえず道頓堀に飛び込んでみっか」
だが道頓堀ではお巡りさんが目を光らせている。
3つの目が怪しく光っている。どうやら人間じゃないらしい。
ルリ「つまんない」
読んでいた漫画雑誌を放り投げるルリ。
「ルリ!宿題はやったの?!」
「あと近くの高校で鉈もった人がでたって噂があるから夜、外出しないでよ」
「そこまで言われて家にこもってたら男がすたる」そういってルリは夜の街に飛び出した。
とりあえず盗んだバイクで走り出す。落書きだらけの教科書も持参。
「元に戻って良かったよ太一」何かボロボロだけど、仲の良い四人組とすれちがった。さて夜の学校についたが、自分は何かイベントの終わった場所に来てしまった気がする。
385 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/25(火) 22:13:50 ID:XKcyfw4O
そのとき大地震がおきて地面が割れ、空を見上げると真っ赤な隕石が落ちてきて、彼方にみえる山は噴火していた。
などという事は当然無く、目の前には暗い校庭と校舎があるだけだ。
本人は気付いて無いがルリは容姿端麗で男女共に評価が高い。容姿に似合わず熱血漢である事も後輩(男女問わず)の尊敬を集める所である
しかも彼女はとても面倒見が良く、そのことも彼女が人気のある理由の一つだが…。閑話休題。
そして特筆すべきは彼(彼女?)の腰まで届くほどの長い髪だ。顔と相まって男性とも女性ともいえない中性的な魅力に溢れている。
だが今はパンダの着ぐるみを着ているのでそんな裏設定は関係ない。彼女はおもむろにつぶやき始めた。「ベンドラーベンドラー」…すると空から
ひらひらのたくさんついているドレスを着ていて、あごにはひげの剃り跡のある人間が降ってきた。ルリはあわててその人に駆け寄る。
「こんばんは・・・しねえええええ、変質者!」ドレスひげ(ルリ命名)の膝を踏み台にシャイニングウイザードを食らわした。
変質者「た、助けてくれ!おまわりさーん!」
変質者「ってオレがお巡りさんだった。そこの怪パンダ!逮捕する!」
395 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/26(水) 19:39:38 ID:Sqg1fHCv
「あ〜ば〜よ〜とっつぁ〜〜ん」怪パンダは空を飛んで逃げた。
396 :
ルリは男だろ:2006/04/26(水) 21:43:50 ID:66OIF9fs
ルリ「何をしてるんだ!この貧乳が!」そう怒られたのは仲間幸恵。ルリにベタ惚れの公認彼女だ。
どのくらいベタ惚れかというと、一日二十四時間不眠不休でルリを監視していて毎晩無言電話をかける程度のささやかな惚れ具合だ。
その惚れ具合が功を奏して近々送検されるらしい。なんでも傷害罪を問われるそうだ。奈良のオバサンみたいに。だが、一つだけ道は残されている
そうだ、京都、行こう。
彼女はそういって逃亡した。
401 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/27(木) 10:16:14 ID:+R18drTE
3日後彼女は「KYOTO」にいた。KYOTOとは地上10万Kmに浮かんでいる宇宙ステーションのことだ。
「僕が一番上手くKYOTOを操縦できるんだ!」
403 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/27(木) 21:18:55 ID:jocDab2x
「まさかお前は・・・NEETYPE!?」
KYOTOはコロニー落としで破壊されました
しかしそれも昔の話。今は2代目KYOTOが立派に稼動している。だが、初代KYOTOの魂がこの空間に漂っている気はしないまでもない。
406 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/28(金) 14:20:15 ID:YgJ4m13z
オレは全裸で
407 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/28(金) 20:31:49 ID:AOuUzEHo
吉牛に行き
408 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/28(金) 21:23:49 ID:357Y0kCu
たかしクンのお母さん「変態!!!」
たかしクン「ママにはわからないよ」
「さあ、ママも脱いでごらん」
「たかしチャン! ママはあなたをそんな子に育てた覚えはありません。そんな悪い子は…、死んでしまいなさい!」
412 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/29(土) 00:26:44 ID:BICSI1I8
叫ぶママの後ろにリュークが見える。し…死神がなぜ僕のところに・・・
死神のデュオ・デュオはこう言った
イナバウアーできるよ
たかしクン「じゃあ、してみろよ」
おもむろに全身の関節をはずし始めた。ごきゅっごきゅっ
そしてその艶めかしい肢体を晒し
……日記はそこで途切れていた。いったいこの日記の持ち主に何があったのだろうか。物語は3年前に遡る。
俺の名は――――。職業は小説家だ。
イナバウアーできるよ
アイススケート選手の美少女中学生をヒロインの小説を書いている。イラストは某赤目女が出てくる小説の絵の人だ
彼女の名は本多メグル。愛知県三河の出身で、一説によると家康の家臣、本多正信の子孫であるとかないとか。
執筆活動に疲れた私は取材を兼ね、アイススケート場に来た。・・メグル?そこで私は小説のヒロインのイメージそのものの少女を見つけた。
文・伊藤八掛堂 画・天野喜孝
脚本:黒田洋介 監督:庵野秀明
作製総指揮・スティーブン・スピルバーグ
演出・三谷コウキ
原案・あかほりさとる
映画化まで決定してるこの小説。メグルを思わせる娘を見て俄然、創作意欲が沸き上がる。そこで、「メグルのライバルのいじわる金持ち美少女」を設定しようと思いついた。
目はややつり目。髪は縦ロール。胸は形は良いがBカップで、本人は小ぶりなことを気にしている。
名前は姫川サヤカ。某漫画2作品からパクったのは内緒だ。
431 :
イラストに騙された名無しさん:2006/05/01(月) 00:38:24 ID:ikkCPJbN
好きな飲み物は鉄骨飲料。
趣味はアリンコ潰しだ
金持ちなので自宅にスケートリンクを所有している
二人は中学二年生。愛知県某市の私立女子中学校に通っている。
実はメグルは男で、周囲にはもちろん隠している。これには海よりも深いわけがあるのだ。
男とは思えぬ華奢なプロポーションに加えて、中2とは思えぬほどの大きさの胸・・・どう見てもパットなどではない。
まぁ性別など関係ない。いざとなればどっちでもいけそうな気がする。
「両性具有」言葉にすれば簡単だが思春期においてどちらでも無いとは、メグルの精神を不安定にさせた。だがその不安定さが、メグルの演技に妖艶なまでの魅力を与えていた。
宇宙船に衝突され、目が覚めたら女の体にされていたのだった。
しかもその宇宙人と精神が入れ替わってしまうなんてオマケつきだ。
ぬらりひょん「復讐するは我にあり」
宇宙からの来訪者ぬらりひょんは、突然の事態にキレていた。
ぬらりひょん「リンクでは何人たりとも俺の後ろはとらせねぇ!」
いつものようにリンクで練習しているメグルとサヤカ。Bカッフのサヤカはどう見てもBカッフ以上のメグルに嫉妬心むき出しだ。
・・・何でぬらりひょんを登場させてるんだ私は?紙をまとめて捨てると新しく書き直した。えーと「メグルとサヤカが会ったのは冬の終わり、中学に上がる前のことだ」
姫川グループが経営するスケート場に遊びに来たメグルとその友人二人。メグルは当時全くのスケート未経験者だったのだが・・・
とてつもなくポニーテールの似合うためリンク中の注目を浴びてしまう。そして謎のコーチ(仮)にスカウトされてしまうメグル。
メグルは謎のコーチ(仮)の指導で上達し、わずか半年の経験でその年に開催されたジュニア・アイススケート大会で優勝してしまったのだ。
激しくライバル心を燃やす姫川サヤカ。「・・・・・・!!」ちなみに彼女はきわめて寡黙なので悔しさを口には出さない。
だが、某匿名掲示板を手当たりしだい荒らすことで鬱憤を晴らしていた。
某人気ライトノベルのスレを三日にわたって荒らしに荒らしたサヤカは気分スッキリ、練習に打ち込む集中力を取り戻した。
コーチがサヤカを呼んで言った。「三ヶ月後の大会に君をエントリーした。今年度最大のスケート大会だ。気を引き締めろ。メグルも出場するそうだ」こうして今後一生のライバルになるであろうメグルとの一度目の対決が決まった。
それから十年の歳月が過ぎ…
メグルはなぜか若返っていた。「めぐる、4歳でちゅ」
めぐるを優しく抱きしめサヤカが語る「めぐるあなたの名前は私の親友からもらった名前なのよ」
めぐる「すんげーダサイんですけど。あんたもうちょっとセンス磨いたほうがいいよ」
サヤカ「四歳児が生意気な……」
サヤカはめぐるの目を抉り、取り出したものをメグルの口に詰め込む。耳と鼻は削ぎ落とし、痛々しいまでに白い、幼い骨がむき出しとなるも、すぐに血で鮮やかなほど赤く染まる。
そしてその後も描写するのも恐ろしい行為をメグルに加えたのち、その骸を父に与えて
「後始末をよろしく」
と言って家をでていった。その後サヤカを見たものはいない
それから十年の歳月が過ぎ…
メグルはすでにこの世を去っていた。物語は、彼女の一人娘"まわる"に受け継がれる…
ここまで書いて重要なことに気づいた。自分勝手な展開だと、売れなくなるということに。グロ描写と突然の時間経過はやめにしよう。
「ようやくその事に気付きおったか…」四川省華北にお住まいのチャン・イーモウさん(89)が呟いた。「日本との戦争も近いわい」
その呟きから3年後、果たして日本と四川省の戦争――通称・日四戦争が幕を開けたのだ。
それはさておき、3ヶ月後の大会にむけてメグルも謎のコーチ(仮)と共に熱海での強化合宿をおこなう。
四川省と言うが、実際は重慶が陥ち、成都に逃げ込んできた国民党政府である。
大日本帝国支那派遣軍の猛攻に耐え切れず、重慶を放棄した国民党政府であるが、蒋介石以下要人はみな帝国軍の軍門に降った。
一部敗残兵が命からがら成都に辿り着き、延安より中国共産党を招き入れた。チャン・イーモウが呟いたときから3年。1940年4月のことであった。
ここに帝国政府は北京を首都に中華民国の建国を認め(形としては重慶からの遷都)残るは四川省成都に居座る国民党(内実は共産党)政府だけとなった。
同年6月。蒋介石を大統領とした中華民国は中華統一を旗印に帝国軍とともに四川省へ攻撃を開始。ここに日四戦争(正確には事変)は始まったのだ。
そんな時代の物語
熱海の旅館で何故か架空戦記小説を読まされるメグル。謎のコーチ(仮)の思惑とは?
小説を読むのを面倒がったメグルは言う。「コーチ(仮)!!せっかく熱海に来たので露天風呂に行ってきます!!」
コーチ(仮)は思う、そういえばメグルは男だとか両性具有などといった噂があった、ここは真相を確かめるべきだ、うんこれはコーチとして必要なことだ、いざ覗きへ
いきおいよく扉を開けると、そこはなぜか無人島だった
いわゆる無人島風露天風呂である。そんなことよりメグルは、ああ!!なんと!!・・・水着着用で温泉につかっていやがったのだ!!これが全人類に対する挑戦と言わずしてなんと言えよう!!?
まぁこの際メグルの性別は置いておこう。大事なのは彼女(あえてこう呼ぶぞ)の才能だ。メグルなら…俺が17年前に成し遂げられなかったアレを達成できる筈…!
「悲願のオリンピックのフィギュア金メダルを」あれ何で俺縛られてるんだ?あー、ここは女湯で目の前には怒りのメグル。なるほど他人には俺は覗きに見えるか・・
「もう〜〜〜、覗きなんかしなくってもお兄ちゃんにならいつでも見せてあげるのにぃ」
「なんて都合いい事言うと思ったかゴルァァァ!!!」なんか性格変わってるメグル。
こんな風にすぐにキレるから両性具有等といわれるのだ。本当は可愛い妹であるくらい、お兄ちゃんはしってるんだぞぉぉおおお((´Д`;))ハアハア
475 :
イラストに騙された名無しさん:2006/05/04(木) 01:57:07 ID:AhpH8cFf
まあ、俺には妹が12人いるからたまに誰が誰だか忘れちゃうんだけどな。ちなみにメグルは3番目の妹だ。
メグルも知らない事実だが謎のコーチ(本名不明)は、実はメグルの生き別れの兄だったのだ。訳あってメグルに真実をかたる事はできないのだが。
ちなみに謎のコーチ(仮)は現在19歳。17年前、わずか2歳で5回転半を決めた超絶天才だが極度のアガリ症のためオリンピック行きを逃し、その後、指導者として幻の5回転半の再現を夢みる。
「もうコーチちゃんと反省してるんですか」「・・・覗きは最低」今の俺の状態はというと、メグルとサヤカに正座をさせられ延々説教を受けている。
メグルとサヤカ、幻の5回転半を決めるのはどっちだ!?俺は正座させられながら考えた。
480 :
イラストに騙された名無しさん:2006/05/04(木) 22:14:32 ID:AhpH8cFf
俺は正座しながら6回転半を決めた。
曲芸のおかげで覗きのことはうやむやになったのは幸いだ。
ともあれ熱海合宿は終わった。大会まであと1週間・・・。
めぐるはスランプに陥っていた。どうやら、5回転半にこだわった挙句、スピンなど他のものがおろそかになったのが原因のようだ。
メグル「私に5回転なんて無理です!!」・・・さて、励ますか怒るか、どーすんの俺
コーチ「まあひとまず5回転は忘れろ」「えっ!コーチでも」「まあ聞け、フィギュアをまずは楽しめ、何事も楽しめ無ければ続かんぞ」
「来週の大会はあくまで経験を積むための大会、勝ち負けは二の次だ。俺達の目標はオリンピックの金メダルのみ!!」
487 :
イラストに騙された名無しさん:2006/05/05(金) 00:26:36 ID:5lAPJC8L
一方そのころ、スケートリンクの下層に造られた隠れ地下室では、
世界中の闇組織によるノールールの世界格闘大会が開かれていた。
そんな事実も知らないメグルとコーチ(仮)は特訓を重ね、ついに大会の日をむかえる。姫川サヤカと二度目の対決である。
しかし、待てども待てどもメグルは来ない。
こんな日に限って寝坊するメグル。
サヤカ「・・・不戦勝は認めない」「待っていろサヤカ今メグルを連れてくる」俺はバイクに乗るとメグルの家に急いだ
メグルはのんきにアンパンを食べていた。どうやら今日が大会なのを忘れているようだ。どうしてくれよう?
「え?!大会て来週じゃないんですか?」…今から急いでも演技には間に合わない。大会後のエキシビジョンだけでも出場させてみるか…。
否!何を弱気な事を間に合う間に合わせる!「乗れメグル!」「えっあわわ」今こそ光となれ俺のバイク
風だ!!俺は今、風と一つになっているんだ!!
気がついたら熱海に来ていた…
最後の切り札「新幹線」に乗りなんとか名古屋のリンクに着いた。エキシビジョンにはなんとかギリギリ間に合った。
慌ただしく試合の準備をして、メグルはリングに上がり、俺はセコンドとしてリングサイドについた。…「ってなんで格闘技の大会!?」
亀田が戦っていたからに決まっている
メグルの対戦相手は亀田兄弟。2人がかりなんて卑怯だぞ!
「失礼しました〜」俺達はばたばたとリングを去り今度こそフィギュアの会場についた「間に合ったかメグル準備はいいか」「はいコーチ!」ふっリングに立つや競技者の顔になったか
そして会場には俺がこの大会用にセレクションした曲、ピアノソナタの「月光」が…流れなかった。なんで「残酷な天使のテーゼ」が流れているんだ?!
「私は・・・3人目だもの」「メグル!何を言ってるんだ」そしてスケートリンクを見下ろすと、氷の中に何人ものメグルがいた。
エキシビジョンならではの演出である。さて、問題は5回転半に挑戦するか否かだ。
失敗したら嫌なので誤魔化そう
何っ三回転半を三連続だと
メグル曰く、「三回転半を三回やれば十回転半じゃないですか〜☆」らしい。それでいいのか?
俺は叫ぶ「ちがう!!5回転半を2連続、計11回転を成功させるのが俺たちの目標だ!!!」
私の演技が終わるとみんなが拍手してくれた。コーチは何故か怒っていた、でもそんな事はどうでもいい私はやっぱりフィギュアが大好き、それを再確認できたから。
511 :
イラストに騙された名無しさん:2006/05/06(土) 15:30:34 ID:HjZBrHJc
「もうこの星に思い残すことは無いわ」そう言った瞬間メグルの体を光が包んだ。
スポットライトを浴びるメグル。「何かご感想をどうぞ」とインタビュアー。
すると「我が生涯に一片の悔い無し!」と言って拳を天に突き上げた。
すでに胸のカラータイマーはピコーンピコーンと点滅している。星に帰るときがきたのだ。
海猿の工藤ばりに死ぬメグル
サヤカ「勝ち逃げは許さないメグル」サヤカの必死の人工呼吸、その結果奇跡的にメグルは息を吹き返した。
だが酸素が足りなかったのかここ400年の記憶を失っていた。「何奴じゃおぬし、無礼者め!」
「あうあう・・・」おたおたするサヤカ。
「あれ?私どうしてたんだっけ?」軽い記憶混乱状態だったメグルは正気を取り戻した。それにしてもサヤカの不自然なまでのうろたえぶりは何なのだろう?
ともあれ長い一日は終わった。メグルは今まで以上に世間の注目を浴びる事となる。
「キスしたから赤ちゃんが出来ちゃったかも」とおろおろするサクヤ。
「落ち着きなさいサクヤ、キスでは子供はできない」と観客席の妹のサクヤに注意するサヤカ
妹のサクヤは姉以上の逸材と言われるがまだ十歳。
近所の幼稚園児をカツアゲして小銭を稼ぐ、やんちゃな女の子だ。
髪形をツインテールにしているのだが、よく似合っている。思い込みの激しいところは姉と似ているかも。
サクヤ「じゃあどうやったら赤ちゃんできるの?」
サヤカ「とりあえずぱんつ脱いでみよ♪」
コーチ「……俺の出番か」コーチが目をギラギラさせているのが気になって仕方ないサクヤだが、事態は進む。
そして「ふっ」と口の端を歪めて笑うサクヤ「お姉…馬鹿?ぱんつ脱いで赤ちゃんできるわけないじゃんか」
ともあれ次の日、中学校に登校するメグルとサヤカ。なぜか同行する俺(19)とサクヤ(10)。
530 :
イラストに騙された名無しさん:2006/05/08(月) 11:49:36 ID:c6pQSAZD
サヤカがマンホールに落ちた。
きゃあぁぁぁ 僕が手を伸ばす間もなく、サヤカは暗い穴の中を吸い込まれていった。
マンホールというより落とし穴だった。誰だこんな悪質なイタズラする奴は!?ともあれ泥だらけのサヤカを入浴させねば・・・
「混浴出来るシャワールームはどこですかぁぁぁ!」と探し回って帰ってくると、シャワーあびたサクヤが顔を赤くして、姉にもたれかかっていた。
「あうあう・・・」おたおたしているサヤカをどかせて俺はサクヤの額に手をかざす・・・「うっ、凄い熱だ・・・」
サクヤのおでこにフライパンを乗せて油をしいて卵を落とすと1分もしないうちにこんがり目玉焼きの完成だ。
536 :
イラストに騙された名無しさん:2006/05/08(月) 16:29:50 ID:fOilFHZE
サクヤを保健室に休めて、一時間目の授業開始。あれ?なんで俺(19)も教室にいるんだ?
ああそうだ今日は授業参観だった
538 :
イラストに騙された名無しさん:2006/05/08(月) 16:55:11 ID:fOilFHZE
よくよく見ると俺以外参観に来た者がいない。どうやら参観日を間違ったようだ。月曜日に授業参観ってのも変だしな。
539 :
イラストに騙された名無しさん:2006/05/08(月) 19:55:54 ID:vLZr36i4
暇だから校内を散策してみよう。ようし、最初は女子更衣室からだ!
「おお、こここそ覗き、いや少女達をそっと見守るのに絶好のポジション!」
しばらくすると一人のうら若き少女がやってきた。
サヤカじゃないか、それにメグルもふむふむ中々成長しているな「もしもし」うるさいな、今いい所なんだ・・・これはこれは警備員さん、お仕事ごくろうさまです。
その後、俺がどうなったかはあえて語らない。ただ・・・留置所の飯は不味かったとだけ言っておこう。
「もう、お兄ちゃん。警察でいろいろ説明したりするの大変だったんだから!」
「説明しても信じてくれなくて・・・わたし・・・わたし・・・汚れちゃったわ!」
ふふ脳内シミュレーションは完璧アダルト展開もOKださあ来いメグル!・・・・寒いな留置所は
そして翌朝。「コーチのバカーーー!」メグルとの感動の再会を(警察所内で)果たした俺はいきなりはたかれていた。
「そんなに女の人の裸が見たかったのなら、私でよければ見せてあ…ごにょごにょ」ん、最後のほうは良く聞き取れなかったが、何を言っていたのだろう?
まぁ、取り敢えずお世話になったお巡りさんに深々とお辞儀をして、僕達は警察署をあとにした。
その足で裁判所へGO
裁判所で国選弁護人の登録を済ましとりあえずOKだ。次にしなくちゃならないのはマスコミ対策か……
よしっ、こいつは電通に任せよう。 そうだな、路線は「熱血コーチと学校側の行き違い」って線で行くか?
記者「はぁ?メグル選手のコーチが捕まった。メグル選手は独学のはずだあんたそんなデマに騙される奴いないから少しは業界の事勉強しとけ」
気が付くと俺は社会的に抹殺されていた。「そんな・・・馬鹿な・・・!」
「くそう、全く失礼な奴だ」 僕は怒りに震えながら、電話を切った。
さて、今ここで読者である君に二つの選択肢が与えられた。 A
>>554 B
>>555 今後の展開に影響するから、身長に選びたまえ。
さて、では強運判定の方法を説明しよう。君は6D2を振ることが出来る。10以上ならばA
>>555へ それ以下ならばB
>>554へ行け
558 :
イラストに騙された名無しさん:2006/05/09(火) 06:20:53 ID:/T8lF+Mn
俺があれこれしてる内に姫川財閥の強引な圧力が警察、マスコミにかかる。そんで俺は晴れて自由になった。自由になったはいいがサヤカに貸しを作ってしまった。
559 :
イラストに騙された名無しさん:2006/05/09(火) 09:32:45 ID:rlXl67oL
そんな経緯もあって俺は今サヤカの屋敷で召使いをしている。「お嬢様〜ご入浴の時間です〜」
「コーチ(仮)!!それって情けないですよ!!」とメグル。メグルも晴れて姫川家のメイドとなった。
「しょうがないだろう? サヤカの親父さんに禁固1500年、罰金3500億のところを無罪にしてもらったんだからさぁ」
「それって3500億の借金を背負ったってこと?」サクヤが冷たく突っ込む。言い忘れていたがもちろんサクヤも姉と一緒にメイドをしている。
しかしコーチは知らなかった覗きではそんな罪にはならない。姫川家は逆に有る事無い事をして罪を着せた事を。メグル「コーチサクヤちゃんはサヤカの妹ですよまだ覚えてないんですか?」
それはそうとメグルと二人で風呂掃除させられる事になった。
「しかしやたらめったらでっかい風呂だな。地平線が見えるぞ」
二人で地道に掃除を続けると突如、風呂場に一糸まとわぬサヤカ、サクヤ姉妹が入ってきた。
567 :
イラストに騙された名無しさん:2006/05/09(火) 19:21:38 ID:izeiB/NS
そして地平線のかなたにある風呂桶に向かってダッシュ!
ごちん 思いっきり壁にぶつかった、ドジッ子姉妹。 もちろん地平線はお風呂屋アートだった。
俺「ふふふ、ひまつぶしに描いた壁画にひっかかったな。さて、気絶した女の子2人、どうしてくれよう?」
「ねぇ、コーチ? ま た 、 警察沙汰はイヤよ。って、言ってる側から、そ の 手 は 何 だ こ の ロ リ コ ン」
ブンッ!!ドグシャーン!何気なく動くとさっきまで俺がいた位置に踵落しが振り落とされ床にクレーターができた。やったのは執事長の村田源五郎(マッチョ爺)「次やったら殺しますよ」
『次やったら殺す』 そう言われて、逆らう馬鹿はそうは居ない。 せわしく首を上下運動させる事で、僕の誠意は通じた様だ。
meguru
ミスった。スルーで。
サヤカ「スルーですって?甘えてんじゃないわよ」
「そうよ! 汚れを知らない乙女の肌を良くもその汚い手であちこち触ってくれたわね!」 サクヤの怒りもまだまだ収まらない。
姉妹によってたかっていたぶられるTReEnlFy。半裸にひん剥かれて、目には涙をたっぷりと湛えている。
「くやしい……こんな奴に触られたのに気持ちいいなんて!」
源五郎「お嬢様あまりメイドをからかうものではございません。ささ風邪を引いては大変なので体を暖めください」ちなみに源五郎は裸身をみないよう目をつぶり耳だけで周囲を完璧に把握している
その端役の一言に、風呂場が凍りついた。
「そ、そう、そうだよねぇ、えへへ。冷えるといけないから湯船に浸からないとさぁ。早くぅサクヤちゃ〜〜ん」 空気を読めない男、僕(19才)であった。
3日後
留置場を後にした僕の借金は2倍になっていた
自然と足は競馬場に向かっていた。
こう見えても俺はプロのコーチャーだ(アイススケートのだが)・・・きっと馬を見る目もある筈だ「1-2に240万」
戦果については多くは語るまい、ただ最後のパンツを持って行かれる前にやめておくべきだったという後悔だけが残った。
そして三度警察へ……つまりは、『そして伝説へ』である。ちなみに罪は器物損壊。強制猥褻にはこの際目を瞑ってもらった
一方その頃メグル達「うわーサヤカさん、このハーブティーいい香り」「当家で栽培したハーブでございます」「メグルおかわりはいかが」
「そういえば何か忘れているような……」メグルはふと首をかしげた
「ねぇ、村田。 メグルさんたら何かお忘れみたいなの。なにか心当たりあるかしら?」 執事に問いながらも、ころころと笑いさざめくサヤカであった。
「さて・・・?おお、そういえばお茶請けをお出しするのを忘れておりましたな・・・」執事の言葉にぽんと手を打つメグル。「あ、それです、きっと。何か足りないと思ってたんですよ」
「てめーのすべき事はフィギュアスケートだゴルァァァ!!!」と帰ってきた俺。ちなみに全ての借金はアメリカのすごい宝くじに当選した事により全て返した。
だが屋敷の敷地にすら入れない
しかし宝くじで(日本円にして)6兆8000億手に入れた俺に姫川財閥はもはや敵ではない。
「ほほう。また性懲りもなく、当家のお嬢様方につきまとうおつもりですか?」 背後から突然響く、村田の不敵な声。
余った金は風俗で全て使ったので無一文だ!
「・・・なのでまた雇ってもらえませんか?」
村田「しかし貴男は随分享楽的に生きていますな、それでも指導者ですか?」物腰は丁寧だが目が全然笑っていない
実を言うと借金返済と風俗に使ったのは3兆5千億程度。まだ総資産は3兆3千億ほどある。と言うわけで、姫川関連会社にTOBを仕掛ける俺
「ほほう、3兆3千億でございますか。 左様なはした金で、当家に何ができるおつもりでしょう」 落ち着きらって、ぱちん、と指を鳴らす村田。 すると、
税務署の職員が現れた
「貴方ですね?海外の宝くじが当たった方は、その際支払われる税金がまだです。貴方は戸籍が日本なので共同の調査となります」
たんまり追徴課税され残り2兆円
さらに宝くじの種銭を借りた、とある場所から来た黒服のお兄さん達が莫大な利息と共に種銭を回収して行って残り240万・・・あれ、俺の元の貯金ぐらいしか残ってない!?
仕方ないのでメグルのコーチに専念しようと思った矢先、イナバウアーは某ビール会社の許可がないと使えないとのウワサが流れてきた
しょうがないのでフィギアはあきらめて総合格闘技に転向することにした。
もちろんスケート靴は付けたままだ
まあ肝心のメグルは姫川家でお茶会の真っ最中なんですが
「俺たち二人で金メダルを取る夢を忘れたか!?行くぞメグル!!」土足で叫ぶ俺。
一方、皆にすっかり忘れられていた栄子はと言うと…
(・・・って栄子って誰?)土足で姫川家に進入しようとした俺はお巡りさんに引きずられながらそんな事を思ったのでした、まる
お巡りさん「ふー、あんたまた来たの」「・・・どうも申し訳有りません(何か最近の俺駄目人間、思い出そう俺はメグルのコーチ。優しく頼れるナイスガイのはずだ)」
「ふ〜っ。美味しいお茶も頂いたし、もう練習の時間ね」 意外に思われるかも知れないが、メグルは1日5時間は練習に費やす。
3日後。すっかり慣れてしまった留置所のメシを惜しみながら出所した俺の脳裏に栄子の名は無かった。さあ、俺は今から……
船に乗って
トリノ5輪の銀メダリスト、スルツカヤの練習を見学しにロシアに行くことにした。コーチとして得るものは大きいだろう。
だが、方向音痴な俺はインド洋で難破してしまった。
「いやー、しかし本当に海賊っているんですねー、ははは」俺は笑いながら銃を突きつけるおっさんにいった。日本語は通じてないみたいだけど。
メグルたちの知らない場で蠢く俺とじいの陰謀
は失敗に終わったのでこの際忘れてください。
メグル「サヤカさん本当によかったの旅行に一緒に来て?」「いいのよメグルがいたほうが楽しいしそれに夏休みじゃない」「お嬢様ただ今本船はインド洋にいます」
ふと村田が目を海上にやると、波間に漂うイカダの上で、気を失っている一人の男を発見した。
あれは麻生外務大臣じゃないか!
俺は起きあがりざまにそう叫んだ
気がつくとインド洋に浮かぶ豪華客船の一室のベッドにいた俺。それにしてもメグルが大会で5回転半を決めてから1週間、ずいぶんディープな日々だった。その頃スケート連盟は・・・
偉い人「この度、わが連盟は若手フィギュアスケーターによる、全世界大会開催を発表いたします」
優勝賞金は1000万円、まるでM-1グランプリのようだ。
「銀盤の殺戮者」だの「氷上の野獣」だの優勝候補たちの顔ぶれはまさに世界大会に相応しい。既存のスケートに囚われないスケーター達の新たな戦いが始まろうとしていた。
大会の舞台は南極大陸。俺たちはインド洋から進路を南に向けた。
スピニングトゥーホールドはフィギアの技だっけ?
南極は寒い。露出度の高い衣装のメグル、サヤカがガクガク震えている。
「ふはははは! 良く来たな、日本から来たひ弱なお嬢ちゃん達!」 突如白き大地に響きわたる、不敵な哄笑。
あれは大会の優勝候補、ロシアの『氷上の野獣』こと・・・・あれ名前なんだっけ?
「私の名はスルツカヤ!!」野獣はその巨体で永久凍土を揺るがせながら言った
「あなた達で最後。私について来なさい!!決戦の場所、地下スケートリンクに案内します!!」巨獣が吼えるように言って顔を歪める。どうやらあれで笑っているらしい。
スルツカヤはおもむろスコップを取り出し地下スケートリンクに向かってその場を掘り出した
しばらく掘ると大きな空間にでた観客席はすでに満員だ「しかしみんな掘って入ったのか」「向こうにちゃんとしたエレベータが見えるわ」
「おほほほほ。この程度の事ができなければ、この真・フィギュアスケート覇王杯にエントリーする資格は無い!」
だが寒さに凍えるサヤカたちは全然話を聞いていなかった。「ねえ、焼き芋作らない?」「いいねいいね」
芋がないので仕方なくコーチで暖を取る二人。
「最近こんな役ばっかしだよな……」
ぼやく声が火中より聞こえるが無視する二人。
そうこうしてる間に火はどんどん大きく激しくなり、南極大陸が融けはじめた。
執事の村田が愕然と呟く「まさか、アレが再び……」
その、まさか。 伝説の真・フィギュア覇王杯 実行委員長 にして初代覇王、稲羽右亜が地響きと共に現われた!
「うわああイナバウアーしちゃ駄目だー!南極がとけるー!」・・・はっ!自分の叫び声で俺は目を覚ます。ここは・・・留置所、か?
どこまでが夢だったか謎だがとりあえず中学校に駆けつける俺。教師「今日から転校してきた酢留津(するつ)カヤさんと稲羽ウアさんだ」
(バカな、あの身長220cm体重200kgが女子中学生だとッ!?)衝撃の事実に対し背筋に冷たいものを感じながら、俺は警備員さんに肩を叩かれていた……
「・・チ・・ーチ・コーチってば」はっ!何で俺漫画みたく包帯ぐるぐる巻き?メグル「コーチ何でまた焚き火に飛び込んだんです?」あっちが夢かそうだなもう俺中学に近寄っただけで通報されるし
そうだよな。そんな簡単に通報される訳がない。ハンカチで汗を拭く俺。・・・ハンカチでなくメグルのブラだった。「ち、中学生の分際で黒ブラとは何事だっっ!!」逆ギレする俺。
648 :
イラストに騙された名無しさん:2006/05/12(金) 10:04:10 ID:AlIhqm+p
「いや・・・これは黒・・・じゃないッ!虫だ!小さな虫がびっしりとこびりついているッ・・・!!!」
「コーチ……コーチ!!」「はっ……俺は一体」「ラリってないであれを見て下さい」とメグルが指さした先には
優勝候補『銀盤の殺戮者』『氷上の野獣』を始め各国の強敵が勢揃いしていた。
こたつを囲んで麻雀している。
リーチ、ごつい男が叫んだ。
「それ、ロン」何故かサクヤが参加している「ピンフ、タンヤオ、イーペーコー、ドラ2」しかもなにげに強かった
前哨戦の麻雀勝負はサクヤの一人勝ちだった。
サヤカ「ふふふ、よくサヤカには家族麻雀ですってんてんされたわ」「親族様にも大勝されて現在、姫川グループの財産40%はサクヤ様名義となっています」
ともあれメグルの演技がスタートした。
その演技は、後にイッセー尾形の再来と呼ばれるまさに神がかりな一人芝居だったわけだが、それはまた別のお話。演技終了後、楽屋では
メグルを労いに来た俺が、着替え中の野獣と鉢合わせていた
何この逆セクハラ。とりあえず俺も脱ぐかー。
うーん、顔立ちはむしろ美形なんだけどなあ、やっぱりマッチョにはあわんか。アレ俺の前から鉄拳がむかってくる?
――それは鉄拳というにはあまりに大きく大きく大きすぎた。それはまさに鉄槌であった。
――いや、それは鉄槌というにはあまりに大きく大きく大きすぎた。それはまさに隕石であった。
野獣の拳が俺の意識を吹っ飛ばす瞬間、俺は「ぴんぴろりろりん」という謎の効果音を聞いた気がした……
―気がつくと目の前にはメグルの顔があった。俺の頭は何か温かい物の上に乗せられているようだ…って、膝枕?!
違う!たき火だ!!
燃えてる!髪の毛燃えてるって!
「早く起きないとコーチ、燃えちゃいますよ?☆」
可愛らしい声で言ってくるが俺の頭はそんな声すら拾えない絶望的な状況であった。自慢のアフロは燃え尽き、陰毛に飛び火する。
(なめるなよ、メグル!)ザッ!俺はトリプルアクセルの回転力で一瞬で火をかき消す!
しかし、股間の陰毛がまるでたいまつの様に煌々と燃え上がっていたのだから、まったく様にならない。
水っ!水っ!あった「おやおやお嬢様方に煎れるハーブティーがないですな?」「熱っ茶ーー!」
そんなこんなで波乱に満ちた南極の死闘は幕を閉じた。愛知の女子中に帰る俺達。教師「今日から転校してきた酢留津(するつ)カヤさんと稲羽ウアさんだ」・・・何このデジャヴ!?
教師「2人は宇宙から来たそうだ。ちょっと人間と形が違うけど、みんな仲良くしてやってくれな」
あの頭の触覚はいったい・・・?
あのスペード形にとんがった尻尾はひょっとして・・・?
頭の触角にスペード型の尻尾。想像するに難くない。間違いない。あれはナメック星人フィギュアスケートモデルだ。
彼女ら、ロシアの美少女双子ユニット「カヤ&ウア」は、ミュージックステーションに出演予定である。
そして当日・・・
タモさん「顔ちっちゃいね〜」触角についてはスルーだった。
まあそんな風にテレビを見てだらだら過ごしてる「何か大きな大会おわって気抜けたな」
だらだらした気分のまま、中学校へ通学する俺。今では女子中なのに俺(19)専用の机まである。
仕方ないか。正直、レベルの高い学校だから、俺も授業についていくのに必死だし。
682 :
イラストに騙された名無しさん:2006/05/14(日) 15:13:44 ID:zmQR+A+j
sage
と退屈しのぎに机に落書きしていたらsageの神が現れた。
「ふほほほほ、儂を呼んだのはお前さんか。 して、望みは何じゃ? 髪の毛と引き替えにかなえてやるぞ」
とほざく、いつもお茶目な校長(24)である。
「おおsageの神よ!お願いです、女子のスカートの丈をもっとageてください!」
「わかった!2ミリあげてやる。」
「もう一声!」
「駄目。もうこれ以上お前さんの髪の毛、抉れないから」
校長「というかあんた何でここにいるん?部外者は立入禁止だろ」
その現実的な一言によって、世界は崩壊した。僕らは夢から醒めた。
辺りを見回すと・・・そこは留置所だった。
「目が覚めたか。あんたも懲りないね」見張り役と思われる警官から声をかけられる。「あれ、何で俺はここにいるんですか」
「東武線で500mもオーバーランしたからですよ、運転手さん」
「あれれ、俺がやったのは真・フィギュア覇王決勝戦でメグルに5回転ジャンプを決めさせて見事優勝…?」
監視の警官「……何を言ってるんだ?優勝したのは酢屡掴矢(する・つかや)だろうが。30回転高速二の腕捻りでメグルをぶちのめした。確かメグルは意識不明。酢屡掴矢は同じ留置所。相部屋だ」
何を・・・いってるんだ、この警官は?大体、30回転高速二の腕捻りって何の話だ。俺は恐る恐る尋ねた「冗談・・・でしょ?」
はっと正気に戻る俺。そもそもsageの神が出現してから何かがおかしかった・・・。全ては最近、催眠術にこっている校長(24)のまやかしだったのだ!!ちなみに校長(24)は矢田亜紀子似の美人である。
ウウウ、コノウラミハラサデオクベキカ。俺は校舎の50階にある校長室を目指した。
「ふほほほほ。おぬしは誤解しておるぞ。儂はsageの神ではない。 実は、hageの神じゃ」 僕の飛び出す後ろ姿を見つめる老人がこう呟いた事も、俺には知る由も無かった。
校長(老人を無視して)「ほほほほほ!!こんな単純な催眠術に引っかかるなんて、19にもなって中学授業についていけないだけのことはあるわね」俺「てんめぇぇぇ許せねぇ!!だが美人だから許す!!!」
奴が美人に見えること自体が催眠術の力であることに俺は気付いていなかった
メグル「コーチ!!一時間目の授業始まっちゃいますよ」校長室に乱入し俺の腕をつかんで強引に連れ出すメグル。一時間目は室内プールでの体育だ。メグルは俺を強引に更衣室に引き入れる。やばい、また留置所!?
そして有無を言わせず俺をロッカーに詰め込んで鍵をかけた。「おっおい何のつもりだよ、こら傾けるな揺さぶるなおぇっ酔ってきた…」
気持ち悪いが女子の着替えがロッカーの隙間から丸見えだった。まさに天国と地獄・・・。
のし…のし……。どこかで聞いたような重い足音がロッカーに近付いて来る……。そんな、あれはまるで……
「いやぁぁ!!」メグルは鍵をこじ開けロッカーの中に入ってくる。狭いロッカー内で密着するメグルと俺。外では一体何が・・・?
「メグル出てきなさい決着をつけなおすわよ」・・氷上の野獣だあいつメグルと同点一位だったのが不満なのか?
「どど、どこ触ってんですかコーチ!!」「どっこもさわってねぇ!!」氷上の野獣どころではない二人。
がちゃり。野獣が無造作にロッカーを開く(蝶番が吹っ飛んだ)……そして俺達の様子を見て、何故か俺に向かってこう叫んだ……
「久保は落選すると思ってたよ」
それを伝えにわざわざやってきた野獣。そこに校長(24)「ジーコにあのような人選をするよう命令したのはこのあたしだ。悪く思うなよ」
「な、なんだってー!!!じゃあ俺が今までやってきた特訓は何だったんだ・・・!」
メグル「フ・ィ・ギ・ュ・アの為でしょう!!」スパーン!!「ぐふっ、メグルよとうとう手に入れたな伝説のつっこみスキルを」
その言葉を最後に俺は気を失った。(…メグルよ…そろそろ力加減を覚えようぜ……)
「あ、コーチ何かってに気を失ってるんですか!もう、こー・・・」そこにのっさりと野獣が動く「私に任せなさい。カツを入れます」
豚をシメてさばいて分厚く切り分けて衣をからめて、トンカツを小麦色に揚げた。うまそ〜う。
だが、コーチの肉のため旨くない。とりあえず口直しにボルシチを振る舞われる。
「今大会はドイツの優勝ね」ボルシチを口いっぱいに含みながらW杯の予想をはじめる校長。
「……ジ、ジーコジャパンは…………?」
サヤカ「なんでもいいからさっさとプールに来なさい!!」はうっ!!そういや一時間目のプールの授業だったっけ。W杯代表のサプライズのせいですっかり忘れてたぜ。俺はトンカツを食い終え、プールへ向かう。
「女子中の体育に何でコーチがくるの!」スパーン!俺はメグルのつっこみにより中学から締め出された・・警察のやっかいにならんだけいいか
しかし今では女子中なのに俺(19)専用の机まである・・・んだからプールに同行してもよかろう。というわけで再びスク水女子中生あふれるプールへ!!
目の前に広がるパーラダーイス! どきっ、女子中学生だらけの水泳大会!
「もしもし」ちっ、しまった携帯を忘れ「もしもし」・・・うるさいな、いったい誰・・・これは警備員さんどうも、不法侵入?やだなー、俺専用の机が。え、あれ?もしかして問答無用ですか?あれれ?
体育倉庫にぶち込まれた。なぜか倉庫にはサクヤがいた。「ふたりっきり・・・ですね・・・」
もちろん、サクヤは体操着にぶるまぁだ。 おあつらえ向きに体操用マットも奥にあるぞ。 さぁ、神は俺に何をしろというのかなぁw
ふと、気が付く。十歳の少女と体育倉庫に二人きり。・・・今のご時世だ、人に見られたら凄いヤバイのでは・・・?頬に流れる冷汗を感じながら俺は扉を振り返る
そこには女子中学生離れどころか人類を離れちゃったような巨大な影・・・ってあれ、二人っきりじゃないの、なんでこんなところにモンスター
どさ…恐怖のあまりかサクヤはあえなく気絶した「ふたりっきりだ…くくく…」あの…野獣さん…?
そっと俺の横に体育座りするモンスター。わかりにくいが赤面しているようだ。
「べ、別に怖いから近くに座るんじゃないのよ?!寒いから、その…ね?!」早口でまくしたてる氷上の野獣。
要するに、気絶したサクヤを挟んで俺と美形だけどモンスターな少女がマットの上で体育座りで何事か語り合っちゃっていたりする訳だ、これが。
モンスターといっても触覚があるだけでロシアの姉妹デュオARAHIS(アラヒス=ロシア語でピーナツ)にそっくりな美少女だ。
だったらどれだけいいが、残念ながら筋肉ダルマで顔だけが無駄に美形という感じだ。
そのモンスターが無駄に可愛いしぐさで恥じらいながらこう言った。 「ねぇ、コーチ。 私ね、
実はあなたが・・・」さっきから吼える筋肉(顔だけ美形)がロシア語(多分)で何かを言ってるんだが、残念ながら俺はロシア語が分からない。のでさっきから何を言ってるのかさっぱり理解できない!
「どこで油売ってんだゴルァァァ!!!」なぜかキレてるメグルが体育倉庫を鉄拳で破壊し俺らの前に現れた。
そ、そうだ。フィギュアだ、フィギュアの練習をしなくては。 焦った僕は、メグルと筋肉美少女(顔だけ)にサクヤを担がせ、練習場へ向かった。
スケートリンクにて---「いいかメグル。一番大切なのは笑顔だ。すぐに切れるようじゃ・・・まだまだだね」俺は開口一番説教をかましてみた。初めが肝心だからな・・・もうへタレとは呼ばせない!
ふと見るとメグルは感極まったようになったいる「やっと、やっーとフィギュアができるんですね」これは予想外だ最後にメグルのコーチをしたのは・・・・いつだったけ?
「コーチ!コーチ!なにぼーっとしてるんですか、ワンフェス開場しちゃいますよ、お目当てのフィギュア買うんでしょ!」
そこにあったのは村主1/1等身大フィギュア……
と。こんなのを買いにきたんじゃなかった。またスケート連盟がどーたらと叩かれる。
いかんいかんイロモノを見てる暇はない、俺は美姫フィギュア5/1サイズを目指した。遠目に見てもデケェ。
「コレ、ください」と美姫フィギュアを指さして俺は係員に話しかける。「ああ、コレですね。1万円になります」ん、やけに安くないか?
「やっぱ浅田まおちゃんのポニーテールは最高だな」ん?なぜかメグルが激しく嫉妬している。そーいや俺がメグルをスカウトした理由はとてつもなくポニーテールが似合うため、だったっけ。
「コーチ?どうしたんですか、ぼーっとしちゃって」・・・といかんいかん。最後にメグルのコーチをしたのは何時だったかを思い出してるうちに、ワンフェスの思い出を振り返ってしまった。楽しかったな〜。
よく見るとメグルは現在おかっぱっぽい髪型をしてやがる。「コ・・・コーチ!!何するんですか!!やめっ・・・」俺はいやがるメグルを力づくでポニーテールにする。うむ。やはりフィギュアといえばポニーテールだ。
日本ポニーテール党を結成して衆院選に出馬した。
冗談のつもりだったのに……当選してしまった。有権者のバカヤロウ。これからどうしよう?
とりあえず権力にモノ言わせて日本スケート連盟の名誉顧問になった。
うむうむ夢が広がるなあ「・・チ・・ーチ・・コーチやめて、やめろってんだろ!」ボキッ!メグルつっこみはハリセンでやってね
気が付くと俺は、顔だけ無駄に美形の筋肉ダルマを抱き寄せて、その胸元に手をねじ込もうとしていた。 つか、お前も抵抗しろ! 無駄に可愛く恥じらうな!
まぁ、なんかわからんが今体育倉庫には俺(日本スケート連盟・名誉顧問)と野獣とサクヤと、そしてぶちきれたメグルがいるのだ。
「あ、ちょうど4人いるじゃん。麻雀しようぜ、脱衣麻雀」
体育倉庫に麻雀セットがあるわけねーだろ・・・と思いきや、なぜかテレビとスーパーファミコンとマリオカートがあった。
「私ポートピア殺人事件しかやらないわよ」生意気言いやがって野獣め。
「わたしパース。何かほかに無いのー?」サクヤも文句を垂れる。だからこれしか無いんだってば。
メグルはと見るとクッパを使いレインボーロードで爆走していた。目が超真剣なんですけど…。「マリオウザ過ぎ!スター使わないでよ!…つーかドッスン邪魔!」
「なんか・・・俺、孤独だな。」とぼんやりと周りを見回すと、
「あれ、どうしたんだ涼宮?」
今気づいたが倉庫の片隅でクラスメートの涼宮遙が眠っていた。
ちなみに野獣に勝るとも劣らない巨体の持ち主だ
「五月蝿いぞ、小童ども。私の眠りを邪魔する気か?」目を閉じ微動だにしない巨体から声と共に強烈なプレッシャーが俺達を襲う。情けない話だが、俺はちょっとちびったかもしれん・・・。
「下のお口は正直だな。だだ漏れだぜ?」
前から言ってみたかった台詞だが、自分にたいして使うとは……あれ?メグル……その染みは……?
俺達は恐怖に耐え切れず逃げ出した。ふとみるとメグルが別方向へ「どこ行くんだメグル?」「・・もういいですコー、あなたフィギュアする気無いでしょ」拒絶の言葉。俺ここまで信用無くしてたのか
「そんな事はな」 ない、と言い切ろうとした。でも、ここ数日の情けない騒動とその顛末がそれを俺に言わせなかった。 「みっともないよな、俺…」
俺は・・・俺は何をやっていたんだ?俺の夢の為にメグルを巻き込んだ筈なのに、そのメグルに見捨てられるまで俺は・・・俺は・・・
心を入れ替え、初心に帰り10回転を試みる俺。こう見えても2歳当時5回転半を決めてた俺だ。10回転くらいたやすい。だが体育倉庫の天井に頭をぶつけ気絶する俺。
地面に転がり天井を見つめる目から、涙が止まらなかった。錆付いた体は、ろくに動きやしない。・・・俺はなんて無駄な時間を過ごしてたんだ。
「仕様がねぇな、こう言う時は最初からさ」 なにか吹っ切れたような気がする。 考えてみれば、小さい頃から天才で通っていた俺は、努力なんて縁がなかった。挫折、なんて他人事だったんだ、俺には。
一から・・・やり直そう。体育倉庫を抜け出して近くのスケート場にメグルを連れ出す。俺「はい上がろう・・・負けた事がある、というのがいつか大きな財産になる」メグ「つーか駄人間はコーチだけなんですけど。まきぞえにせんで下さい」
「絶望した!!救いのない世の中に絶望した」 俺は走り出した。涙でにじんだ夕日に向かって走った。
サクヤ「いいのメグルあのままにして?」「いいの、ここまでして駄人間のままならあの人は私の人生には不要という事」
スケート場で走ったので滑って派手にこける。しかし!その時俺の脳裏に10回転半を超える新たな決め技「ライジング・インパクト(仮)」のイメージが沸いたのだ!!
これなら、この技をならばメダルをとれる。そう確信した俺は、メグルの為・・・俺達の夢のために、
パチスロに行った。さーて俺達の夢を稼ぐぞ〜〜〜
駄目だわかっちゃいるけどやめられない。こんな所メグルに見られたら、っているよ。メグル「・・・」今確かに目が合ったのに無視された、というかまるで他人を見るような目だった。
いや、よく見ると彼女の台はやたら当たってやがる。これが万枚ってやつか、相当やりこんでるぞコイツ。
と、行っている間にも、来た来た来た来た〜〜! ライジングインパクトォ〜〜〜!
「いや〜今日は稼いだ稼いだ。さて、この金何に使うかな」
俺がほくほく顔で近道をしようとスケート場を通ると練習者がいた。・・メグルだ、パチンコから見失って五時間あの汗の量まさかずっと!?
そして、メグルが練習している技は、俺が先ほど思いついた技、ライジングインパクトではないか?!
ライジングインパクトとは空中で縦に5回転するというキャプつば並の大技、その回転っぷりはどことなくパチスロを彷彿とさせる・・・。
俺が物陰から密かに見守っていると、メグルは着地を失敗し、氷の上に思いっきりしりもちを付いた。 危ない、思わず口に出してしまった。 ああ、ジャンプに入るまでの微妙なステップの踏み方が甘いのだ。それが技全体を不安定なモノにしてしまう。
それを伝えたいが、足と地が木工ボンドでついたように離れない。
「俺の足は木工ボンドすら剥がせないのか……」
絶望に打ち拉がれ、テストの裏に打開策を書き紙飛行機にして明日に投げた。
「明日に進もうとするメグルにはきっととどくはずだ」
俺は今格好いいことを言った。それに満足し、俺は淡い夕日に染まる家路についた。
次の日、ライジングインパクトを縦3回転まで完成させているメグル。驚愕するサヤカ。余談だが氷上の野獣らは帰国。
「すごいじゃないの、メグル。昨日は尻餅ばっかりついていたのに」 サヤカの羨望とも賞賛とも付かない言葉に、メグルは素直にこう答えた。「えへへ、私には陰から見守ってくれるステキな人がいるから」
そういえば、南極での活躍以来、カメラを持ったデブがハァハァ言いながらメグルの周囲をうろつくようになった
「応援してくれた『紙飛行機の人』のためにも、この技を完成させてみせるわ」どうやら届いたようだな。・・・これでいい、俺はもうメグルの前に姿を見せられない。カメラを持ったデブを蹴飛ばし、俺はその場を立ち去った。
さぁ今こそ新技を披露すべく、オリンピックの前哨戦である女子フィギュアW杯(協賛・アサピビール)に出場するぞ!!
ああ、俺はもうメグルの前に顔を見せられないんだったな……
しょうがないビッグサイトでやってるほうのフィギュアW杯に行こう。
なんと、メグルはこちらの方に出ていた。「な、何故だ?」 俺の疑問に答える者も有ろうはずもなく、メグルの演技はまさにフィニッシュを迎えようとした。 今だ、ライジングインパクト! 俺の願いもむなしく、メグルはまたも転倒した。
助言したいが今の俺は・・・とそこでバチィッとサクヤに往復ビンタおみまいされる。「今更あんたとメグルさんが会っちゃいけない理由なんてないよぉ!!!ばかバカ馬鹿ぁぁぁ!!!」ビンタは続く・・・ちょ・・・あの、やめ・・・意識が薄らいでいく俺・・・。
っと、その前に。俺は女子フィギュアW杯のエントリー用紙を紙飛行機にしてメグルに飛ばす。(頑張れよメグル)・・・さあビッグサイトへ行くか。
「
>>794はスルーでよろ。」それが俺の最後の言葉だった。 そして再び目覚めたとき、俺は
選手控え室でメグルに膝枕されていた。とっても気持ちいいので、このまま寝たフリしよう。
メグルが急にそわそわしだし、 顔をゆっくりと近づける…もう少しで唇と唇が触れ合おうとしていた瞬間
「ねぇ、コーチ。 紙飛行機の手紙、ありがとうね。わたし、全部大切にもってるんだ。 ねぇ、3ヶ月っも一体どこ行ってたの? どれだけ探したと思ってるのよ」 そうか、3ヶ月。そんなに経っていたのか。 あれ、頬に暖かい滴が……?
「ちょっとしょっぱいような甘いような、懐かしい味・・・これはみそ汁だ!!アチチッ!」
よし気を取り直そう「三ヵ月前メグルに言われて気付いたんだいかに今まで自分が怠けていたか、とても顔は出せなかった」「しょうがない、私がコーチが真面目になるよう傍でずっと注意しますよ」
俺はその言葉にすがり付きそうになったが・・・駄目だ、駄目なんだメグル。こんな俺がコーチじゃお前の輝きが失われてしまう!「すまん・・・メグル」そういって俺は
競馬に行った。
これは別に遊ぶためではない。陰からメグルを助けるためだ。ライジングインパクトを完成させる何かが、競馬にある気がしたのだ。
やはり、ディープインパクトの終盤のサシに何かが隠されているに違いない。確信を持った俺は場外馬券売場へ足を運ぶ。
「へっへっひゃッ。これがあたれば俺はコーチなんてしなくても一生遊んで暮らせるぜ」
いざ決戦の有馬記念!!
出走まであとわずか。興奮で自然と鼻息が荒くなる。俺はパドックの中で軽く足場をならして嘶いた。
これが当たった時の事を考えると頬がゆるむ。ああ楽しいな、なのに何故虚しく感じるだろう。
そうだ!!ギャンブルなんかじゃ俺の欲望は満たされねぇ!!俺はやはりメグルを金メダリストにせねばならん!!俺は馬券を破り捨て競馬場を去る。後に万馬券と化す事も知らずに。
一方そのころ俺はというとファンファーレを聴きながらゆるやかにゲートインして、一瞬の緊張ののち、スタートした。
余の名は『マスタード』。サラブレッドである。
ただ、余には気がかりなことがあった。それは、騎手の足が臭いことである。これじゃあ3冠馬の余であっても、レースに集中できない。
右足が臭くて首を左によけたら左足が臭いので首を右によけて、そんなことを繰り返しているといつのまにかラストの直線コースだった。
それはさておき俺はスケートリンクへ行く。メグルが一人で練習している。
ただ、俺には気がかりなことがあった。それは、俺がへタレなことである。これじゃあいくらメグルに才能があっても、俺のせいでメグルは輝けない。
俺のへたれをなおすために特別コーチを氷と裏切りの大地シベリアより召喚する。
シベリアコーチ「成長したいなら手塚治虫の漫画に隠されたメッセージを読み解け!!いわゆるオサムシコードだ!!」
変なおっさんは無視し真コーチと連絡を取る。「久しぶりだな光一(本名)」「はい先生」「お前がヘタレなのは選手の道を逃げたからだ。やり直せフィギュアペアの道を開け!」
「し・・・しかしわずか2歳で5回転半を決めた超絶天才だが極度のアガリ症のためオリンピック行きを逃したこの俺にそんな事が・・・。」説明くさいセリフを吐く俺。
独り言がでかすぎたのか、奴が地獄耳なのか、それを聞きつけた白衣を着た男が声を掛けてきた。
白衣を着た男「アガリ症なぞ訓練しだいでいくらでも克服できる!!というわけで訓練だ!!」なんばグランド花月の舞台に立たされる俺。
(か、観客が舞台上の俺を見ている・・・!)そう思った瞬間、俺のあがり症が発動した。俺は一秒で息が荒くなり二秒で眩暈がし三秒でぶっ倒れた。
だけど客席はどっかんどっかん大爆笑。口コミでうわさが広まり、俺はテレビ出演することになってしまった。
テレビ局に行き、控え室に通される俺。控え室では白衣を着た男が待っていた。
白衣を着たぬらりひょん
恋人はサンタクロースだ
そんな変な歌を口走ってアガッて混乱してる内にテレビが終わった。終わった後みんなが俺を見て笑っているが俺はいったい何をしたんだ。
まぁとにかくエンタの神様出演は成功した。すくなくとも最近マンネリの陣内や友近よりはウケた。ゴミさんとかいうえらい人にやたら気に入られた。
そんな時、ふと思い出すのは、そう……
フィギュアの事。 そして、もちろんメグルの事だ。 こうして舞台に立っている間、一度だって忘れた事はない。 俺の紙飛行機の手紙のせいかは知れないが、ライジングインパクトの完成度も上がってきている。 …でも、まだだ! まだ未完成だ!
メグルにまけててられない。俺もアガリ症克服のため今度はスタジオヂブリの最新作「外道戦記」の声優に挑戦する事になった。声優としての実績ゼロの俺を主役に抜擢するなんて粋なスタジオである。
役作りのため旅に出よう。真の外道を探す旅だ。
暑い・・・死にそう・・・俺は今砂漠を歩いてる。なぜかって?そりゃ氷なんかもう見たくねーからさ。
「ハーイ、OKでぇす」 ADが声をかけた。一斉に周囲から溜息が漏れた。「なぁアンタさぁ。もうちょっとリアクション考えようよ」 番組ディレクターがまたいつもの小言だ。そう、俺は芸人いじりのお笑い番組に出演中だ。
「すみません…。カメラが回ると何も考えられなくて…」アガリ症の俺に無茶な要求だ。でも、出演料をもらっている以上、奴の要求に応えねばならない。
ディレクターをイジリ倒すことは簡単なのに……そういえば最近メグルにいじられてないアソコが疼く……あっあぁああぁぁぁぁ…………
ともあれスタジオヂブリの最新作「外道戦記」の収録の日が来た。声優デビューである。
ちなみに、『アソコ』とは右頬の事だ。 俺が馬鹿しでかすたびにメグルに鉄拳制裁を喰らったこの頬が、いま何故か寂しい。 ああ、メグルに紙飛行機の手紙を書かなきゃ。
外道戦記の観客動員は350万人ほどだった。Sプロデューサーに「ビミョーだね」と嫌味を言われた。
(つーかそれって俺のせいかよ!?)とか思ったのは秘密だ。
くそ、俺はこの紙飛行機をメグルの元へ…… もう、こいつの話なんか聞いてられるか! 不意にプロデューサに背を向け、俺は走り出した。 待っていろ、メグル。
『会いたい会いたい会いたい』くそっなんだ数か月あってないだけで、これじゃ俺の方がメグルに依存してるじゃねえか。
なぜそのとき、周囲を見る余裕が無かったんだろう。そんなことを今更思ってももう遅い、僕は信号無視のトラックにはねられてしまった。
「あ、ああ、お、俺の か、紙飛行機…」
その時、俺は閃いた
そうだこの方法だ上半身の脱力がライジングインパクトに必要だ!早くメグルに伝えないと。あれ?立てない早く伝えなきゃメグ・ル・に伝えな・・きゃ伝・え・な・・きゃ・・・
今晩はアジの開きを食おう!
そして僕は死んだ。だが僕のアジの開きを食いたいという執念は時空を超えて
平行世界の死ななかった俺に届き、メグルそっちのけでスーパーへ
駆け込んだら売り切れだった。
幾多の地獄を乗り越えた俺はついにアガリ症を克服した。俺は学校帰りのメグルの胸ぐらつかんで言う「これから俺たち二人でペア組んでフィギュアで金メダル取るんだ!!」メグルをかついでリンクへおもむく。
気付いたら俺たちはリングに立っていた
音楽が流れる。 曲はラフマニノフピアノ協奏曲2番だ。 難しい曲だが、俺達にならできるさ。 メグルの俺を見る目が、今までとは違う信頼の光に溢れている。
そんな目で見ないでくれ!ダメだッ!俺に必要なのはあの蔑んだ目なんだ!軽蔑しきった目なんだ!メグルよ目を覚ませ!メグルゥゥゥェウ
そして二人はオリンピック代表に選ばれる。俺のメグルに対する複雑な想い・・・さらにはまだ完全完成に至ってないライジングインパクトとまだまだ問題は多いが。
壮行会の日、俺たちをまっていたのは新たな地獄だった。
そう、ライジングインパクト。平行世界の俺からヒントをもらったような気がしたが、平行世界なもんで電波を受信しきれず、いまだ未完成なあの技。それを完成させるために俺とメグルはすごい!特訓を始めた。
二人がやってきた特訓の地、お台場フジテレビ。アガリ症克服の時、芸能界に強力なコネクションを得てた俺は顔パスで社内へ。
途中ですれ違う先輩芸人や芸能人の皆さんに、精一杯の笑顔で挨拶する事も忘れない。 この業界は、上下関係が厳しいのだ。
「ちょっとエンタでウケたからって調子付きやがって」と言った感じで、白い目で見られる俺。そーいや外道戦記の興行収入が微妙だった件も某掲示板でさんざん叩かれたっけ。
んでもって俺の本名と現住所が貼られて事務所が訴訟おこして警察沙汰になったんだよな。懐かしい思い出だぜ。
つってもそん時交通事故で昏睡状態だったから全部人づてに聞いた話だけど。
しかも目覚めたのが事故から10年後だから浦島太郎状態だったし。
そして遂に完成した。俺の新技……「アジの開き」が!
そう、それはコート一枚で
「……それを私がするんですか?」
「おぃおい。俺に最後まボッノブヴェラシィクセラベトコングラズェリマタヒラケニクテラ
リンクは紅く紅く染まる。まるで季節はずれの彼岸花のようなその紅は今の俺にはぴったりだった。俺が二度目の死を迎えたのは言うまでもない。
まあ、死を迎えたといっても2匹の俺天使が舞い降りてくるシーンが見えてきただけで、命に別状はなかった。すごく痛かったけどな。
まぁなんにせよ二人のコンビネーションで魅せる新技「ライジングインパクト改」は完成した。フジテレビに行った甲斐があったというものだ。何が役に立ったかよおわからんが。
まあ俺の「開く」モーションは芸人生活のなせる技と言えるかもしれない
と、いいう訳でオリンピック選考会だ! あの、サヤカにサクヤに執事に校長に巣留津カヤに稲葉ウアだって来て居るぞ。 ホントだぞ。 ホントだったら。
で、すんなり代表に選ばれた。ペアとしての実績はゼロの俺とメグルだが、なんといってもこの俺は日本スケート連盟名誉顧問だからちょっと圧力かけたらこの通り。
まあ、圧力といっても俺が地面に額で圧力をかけたわけだが。効果はあったようだな。
俺たちに対抗してサヤカ、サクヤのペア、巣留津カヤ、稲葉ウアのペアも参戦決定した。
ちなみにサヤカ、サクヤはイギリス代表(二人はハーフだったそうだ)スルツカヤ、イナバウアはロシア代表だ。
もちろん俺たちは雛見沢村代表だ。奴らにオヤシロさまの祟りを落としてやる!
「長い道のりだったな…」俺は広大なスケートリングを前に感慨を…リング!?
カーン、とゴングが鳴った! 思い出した、ここは次回から正式競技として採用された、「格闘ペアフィギュアスケート、無制限三本勝負」のトーナメント会場だったのだ!
無制限・・・この言葉を甘く見ていた。1本目の試合が始まってから3日後、ボーっとした頭で俺は思った。
そう。一回戦の相手、警備員さん&おまわりさんの必殺技「コンビネーションアタック 留置所ボンバー」をまともに食らった俺は、開始17秒で選手村特設留置所の住人となっていた。メグルは無事だろうか
そうだメグルから手紙を預かっていたんだ『こんな色物競技コーチだけで参加してください』・・・どうりで競技が始まった辺りから見てなかったはずだ。
ってちょっww 俺、負けてるじゃんww
とにかく俺はペアスケートするためリンクへ向かう。途中、電車ん中でサンデーを読んでたら、昔ジャンプでライジングインパクトを描いてた人がフィギュア漫画を描いていた。運命を感じずにはいられない・・・。
ああ懐かしいな、ぷにぷにショタ漫画描いときゃよかったのにヘタにアクション漫画やろうとして消えたんだよな。ところで、
俺とメグルの新技・ライジングインパクト改は確かに完成した。だが金メダルのためにはあと一歩、何かひとつが足りない!!
一方その頃。サヤカ「メグル私達の勝負もとうとうオリンピックの場ね」「ええ、サヤカとも随分長い付き合いですね」「所で馬鹿がいないわね」「ええ、遅刻した馬鹿をまってるんです」
それは・・・あまり言いたくないが、メグルの俺への信頼が『また』急落してしまった事だ。選手村特設留置所で俺は泣きながら自分の不甲斐なさとイロモノぶりを呪った。
まぁ、イロモノぶりは芸人修行の成果と言えば言える訳だが、それはおいといて、足りない後一つはどうしようか? それにしても、選手村の留置所は、飯がうまいなぁ。
よほど腕のいいコックがいるに違いない。パンパンッ(拍手)「シェフを呼んでくれ」
その時、「ククク、いい匂いに釣られて来て見れば、こんなところで何をしている。私との決戦に恐れをなしたか?」壁をウエハースのように蹴破って現れたその
巨体は誰であろう、荒ぶる獣、氷の魔猿、数々の二つ名を持つ超巨大中学生、巣留津カヤその人だった!
しかし俺は冷静に行動した。パンパンッ(拍手)「警備員を呼んでくれ」
俺が何か言うより早く、野獣は俺の襟元をもの凄い力で掴んだ「べっ、別に、貴様のことが心配で迎えに来たわけじゃないんだからなっ!!」そう叫ぶと、俺を弾丸ライナーでリンクに向かってバックホーム
「ほ、本当に勘違いしないでくださいよ!貴様の事なんてどうでもよかったん・・・ゴニョゴニョ」凄い勢いで野獣の声が遠ざかっていく。(・・・死ぬなこりゃ)頭の冷静な部分がそう結論付けた。
『ン、ゴーーーーォル!!』
なんとか間に合ったみたいだ。にしてもサッカーはなぜ実況が一番盛り上がるのだろうか。その疑問をサヤカにぶつけてみる。
「って、コーチ! なんでそこでボールをぶつけるんですか?」 さすが俺の教え子。 ノリツッコミの呼吸もばっちりだ。
そう言いながらも俺は今までの俺とは違う。そう、さっき勢い余ってリンクの壁に血と臓物をぶちまけた平行世界の俺の、その命をふりしぼったメッセージを受け取り・・・
紆余曲折を経て選手村の夜は明けた。いよいよ決戦は近い。
「ん、さっき俺達に負けたんじゃ無かったのかよ?」 という警備員さん&おまわりさんペアのツッコミは取りあえず丁重に無視しよう。 さて、肝心の対戦相手だが、
サクヤ&サヤカの姉妹ペアと対決だ。舞台は埼玉スーパーアリーナ。言い忘れてたがサイタマ五輪は雪が降ってないのに冬季五輪を開催するという無謀っぷりが世界中の注目を集めている。まぁスケートは問題ないからいいけど。
俺はスケート靴を忘れてきたことに気づいた。まずいっ、何か代用できるものはないかとあたりを見回すと、
愛があれば何でもできる!という言葉が頭の中で弾けた。
愛とくればエプロン! と、来れば当然、キッチン。ならば、包丁! 咄嗟に閃いた俺は、足の人差し指と親指で包丁を挟んでエッジの替りにしようと…
「こんなところで刃物とはいい度胸だなぁ、あぁ?」お、お巡りさん、お仕事ご苦労様です!留置所エンドを覚悟した俺に、お巡りさんは
お巡りさん「ほらスケート靴だ忘れ物として届いてた」はい予想外だ「お前は嫌いだがメグル選手にはあんたが必要らしい。いいからとっとと会場行け!」
よっしゃあ、愛のエプロン、じゃない、スケート靴でサクヤ&サヤカを撃破するぜ! いくぞメグル、俺達のコンビネーションを見せてやる! そんな俺達を不敵に笑い、みつめる執事、村田。
執事とは仮の姿、そう、彼はサクヤとサヤカの実の母だったのだ。
サヤカらのドラマをよそに俺らのライジングインパクト改(完成度85%)で得点9・75を獲得しイギリス代表を撃破する。メグ「次はいよいよ結晶、ロシアペアとの対決ですねコーチ!!」なんだかメグルが科白を発するのが久々な気さえする。
「負けちゃたねサクヤ」「でもいい勝負だったねお姉ちゃん」「ええ、立派でしたよサ・いえお嬢様」村田は姫川家の力で娘から引き離されたが性転換し別人として二人の傍を選んだ
巣留津カヤ、稲葉ウアのペアは9.99を獲得し南アフリカ代表を撃破している。10点満点をとらねば俺たちに金メダルはないであろう。ここが正念場だ。
そして決戦の時。「メグル、いままで済まなかった。今のままでは10点満点なんてほぼ不可能だろう」俺は静かに、だが力強く言った「・・・だが、今回だけでいい。俺とライジングインパクトを信じてくれ。頼む!」
ライジングインパクトを完成させる最後の要素とはまさにパートナーとの信頼関係にある・・・。メグルは俺を信頼してくれるのか?今までの数々の留置所がらみの失態が頭をよぎる。
そして今。静まりかえるリンクに音楽が響き始める。 ラフマニノフピアノ協奏曲2番。情熱的で、優美で、繊細で美しい。それ故とても難しい旋律が。
いい・・・調子だ・・・。今までになく完璧にリンクを舞う俺とメグル。そしてとうとうライジングインパクトの出番となる。メグルよ俺を導いてくれ!!!
(第一印象は変な人だった。ノリは軽くすぐ調子に乗る正直見捨てようと思ったことも何度か。でもこの人じゃなければ此処まで来れなかった。しょうがない、とことん付き合いますか)
そしてついに100%完成されたライジングインパクトが炸裂し10点満点を獲得する。それに動揺したのかロシア組は途中、転倒し日本に金、ロシアに銀、イギリスに銅が確定するのだった。埼玉スーパーアリーナに流れる君が代・・・。感無量である。
そう、だから些細な問題なのだ。ライジングインパクト途中までの回想シーンのあと、殺意に満ちた笑顔のメグルがスケート靴で俺をえぐるように着地したことなどは。
拍手の音に振り返ると、そこにはあの美人校長が居た。 「本当におめでとう、お二人さん。でも、肝心な事を忘れてない?」 こんな時にでも、どこまでも不敵で、底の知れない笑顔だ。
俺は名誉の負傷で全治3週間。その間メグルはというと表彰やらなにやらで引っ張りだこ。しかしあの時の校長のセリフが気になるのだが・・・。
1ヶ月ほどたって大会の熱がさめたころ、俺のもとに一通の手紙が届いた。
その手紙には子供が描いたようにも見える、しかし禍々しい絵が描かれていた。
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「なん…だこれ…は…初めて見るはずなのに前に見たことがあるような…あ…頭が…痛い…」
どこかで?・・メ・グル・・に・・死んでいられない・・校長?「死にたくないの?」「まだ死ねない」「じゃあこの絵を見てきみは事故から奇跡的に助かる。でもこれは一時しのぎだよ」
校長の手紙には奇妙な催眠効果があった。校長のやつ何を企んでいる!?
「いい? この数ヶ月のあなたの努力、それに免じて今は助けてあげる。でもね、代償が必要なの。それはね、
「あなたの預金、240万円よ!!」何ぃぃぃ!?ちょ・・・ちょっと待て!!なぜに俺の預金残高知ってんだ!?
しかし、命には代えられない。俺は泣く泣く校長の要求を受け入れることにした。命あっての金だしな。
そして俺はスッカラカンになった。メグル「まったくコーチってばいっつもこれなんだから。この駄人間、駄人間、駄人間」言葉とは裏腹に、メグルはやさしく微笑んでいる。
金を失った俺。だが、俺にはオリンピックを戦った仲間がいる!
その期待を胸にメグルの家に行く。だが、そこには何もなかった。『売り土地。購入希望者は校長まで』と書かれた看板が地面に突き刺さっているのみだった。
いったい、どういう事だ? すぐさま校長室へ駆け込む。 そこには、メグルと校長がなにやら話し込んでいた。「ああ、コーチ。私ね、スケート留学に行く事になったの」
そして俺は全てを失った。降りしきる雨の中、とぼとぼと街を彷徨う俺。そんな俺に
声をかける影一つ。「なに不景気な顔をしているんだ?」野獣が現れた!
「貴様とメグルに破れて以来、私は全てを失ったわ・・・」聞いてもいないのに語り出した!
「そうか・・・俺とおんなじだな」・・・と、そこに「おんなじじゃあないですよ。コーチには私がいるじゃないですか」メ・・・メグル!?どうしてここに!?今はもう成田空港にいるべき時間だぞ!?
「うるさい!お前になにが」「だから・・・だから、勝者なら勝者らしく幸せそうな顔をしてろ!」そういって野獣は俺に航空券を差し出す。こ、これは
野獣「ようするに二人で留学してこいっつってんだよォォ!!」野獣は俺とメグルを軽々と持ち上げ成田へと連行した。
気づけば俺は空港前の交差点で横たわっていた。ああ、野獣が赤信号の意味を知らなかったばっかりに、こんな長い走馬灯を見るハメになったんだな・・・
ったく、全治3週間のケガが治ったばっかだと言うのにまたケガかよ。俺は留学先のノルウェーでボヤく。メグルの奴は観光気分でうかれている。
ま、いっか。俺は俺で、現地の看護婦さんと仲良く…と、おもったら、げ、こいつは、サヤカ! サクヤまで居るのか、一体どういう訳だ?
「きちゃった」そう言ってVサインするサヤカ。そしてその後ろからひょこっと顔を出してにかーっと笑うサクヤ。
校長「ほほほほほ!!二人っきりになんてさせんわよ」あ・・・あんたまでノルウェーまで何しに来た!?
という訳で俺とメグルの波乱に満ちたノルウェー激闘編が幕を開けるのだが、それはまた別の話・・・・・・・・・・・・完。
942 :
イラストに騙された名無しさん:2006/05/27(土) 06:24:47 ID:Kum0gckD
あとがき
NG集その1
「ああ、これは、このへたくそな字はコーチ! ああ、一体あの人はどこに行ってひまっひゃのぉ…ああっはははは、ゴメンなさーい」
「はーい、カットカットぉ。 頼むよぉ、メグルちゃーん」
「ほんっとうに、皆さんご免なさい!」
(SE) 一同、爆笑
今後の予定
1、最初の400までの破綻(?)の反省会
2、次スレ対策会議
事故シーン「何スタントマンがいない。なら本人にやらせろ」「ちょWWW待ってWW」「大丈夫何かあったら欝エンドに変更するから」
「お姉ちゃん、私たちどんどん影薄くなってなかった?」「ライバルでしたのにね」「野獣にキャラ食われてたよね」「忌々しいことですわ・・・」
スタッフAの証言「リレーですから破綻してナンボなんですよ。意外性がないとつまらない」
「無理に以外性なんか狙わなくてもいいんだ。王道でも話をつなげることが大切だと思うよ」
スタッフBの証言「確かに一人称ぐらいは統一した方がよかったかもな。俺といってた次のシーンで唐突に僕とかいいだすからキャラクターの頭が壊れ気味に見えたw」
脚本家A「デフォルトでは俺だったと思うけど分業するとこういう弊害があるね。後コーチ主観が多かったね、もっと他のキャラの見せ場を作れなかったことが心残りだよ」
原案A「性別ネタが全く無かったことにされたのは納得がいかない」
原案B「当初はメグル主観で話が進むのかなと思ってたがやっぱ女性主人公は難しいのか、なりゆきで(?)コーチが主人公になったような。結果的に面白かったが」
プロジェクトのシリーズ構成「メグルって女だったのか・・・」
ディレクター「まあ今回は成功したといっていいですね。さてそろそろ次回作についての会議を始めましょう」
演出家「今回はパンダが足りなかったようです。新作は期待してください」
アルバイトのAD「まぁ、みなさんオチに向けて妙に息があったのが面白かったですよ。 あはは、しょせん僕はADですけどね、アルバイトの」
コーチ役「駄目人間を演じるのは楽しかったですね。ただ、ここの所ギャグが続いたので、次回はハードボイルドなノリを希望します」
某スタントマン「さらに仕事が増えるんですか?また保険に加入しなきゃ……」
スポンサー「大河が最近流行ってることない?どうしても最後はギャグになる気もするし」
ディレクター「というかこのスタッフではギャグ時々シリアス以外やれないぞ。この芸風がうちの味じゃないか!」
企画マン「次回作は書き込んだ日付と物語上の時間軸がリンクする
リアルタイム小説をやりたいです!!無理ならこの企画某F社に売っぱらいます!!」
アルバイトSD「ちょwwwおまwwwww無理wwwwww」
企画部長「みんな静粛に。あー、これが皆の意見を纏めて出来た次スレの内容だ。
『一人称は統一され、主人公以外の見せ場があり
ネタが全く無かったことされず、パンダでハードボイルドな
ギャグ時々シリアスなたんてーさんが「孤独だ・・・」と呟く
現実との時間軸がリンクする王道でリレーだから破綻する話』以上だ。」
ちょw「たんてーさん」は駄目だろw
とりあえず誰でもとっつきやすいよいに舞台は学校でどうかな?
脚本家A「探偵部とか?まあ始めにいっきに書いて、あとはアドリブをいれていいんじゃない。あまり設定をいれようとすると破綻しやすいからねそこは現場の判断で」
監督X「とある掲示板を舞台に住人たちが力をあわせてリレーラを完成させるっていうリアルタイムリレーラはどうだ?」
>>963 スマン。
ハードボイルドでギャグ時々シリアスと来て
つい思い浮かべてしまったんだw
>>964 スマン。
インスパイアなんだ「たんてーさん」は。
スルーでよろ。
1カメ「時間軸をあわせるのは難しいんじゃ……?」
実験作なくしてスレの進化はないのです!
出演者は何人いたの?
投資家で経済評論家のNさん「アメリカではリアルタイム小説に求められるスキルとは
つじつま合わせ能力に他ならない、というのが常識です」
しかし980まで遠いな。あと9
偵察小隊所属J一等兵「軍曹殿!朴李板が乱立しているであります!」
Y軍曹「よし。大尉へ司令部に打電するよう行ってくる!」
J一等兵「それと、一部スレ住人よりヤンキードラマ24を模すように要請がありました」
Y軍曹「なんだと!?」
タイムリミットまであと7誰がとるそいつが次の流れを決める!
スレ立てた人が簡単なキャラ紹介と
物語の導入(世界観だけでもよし)を書くことにしますか。
↓ 予告篇 ↓
西暦199X年
とある学校に一人の転校生が表れた。彼の目的とは!?
そして校舎の陰から彼を見守る美少女12人の一人称とは!?
ラブコメか、ドタバタギャグか、はたまたシリアスなのか?!
ぬらり、パンダの出番はあるのか?!
次回「一行リレーラ〜少年と12人の美少女たち〜(仮)」
そして住人たちの奏でる協奏曲は奇跡をおこす……
12人もいたらハーレム系ラブコメ?キャラをしっかり立てていかなければ……
てなわけでこっから一レス一人設定を考えよう
とりあえず主人公
名前・三木原研祐(ミキハラケンスケ)
職業・高二
バイト先・近所のコンビニサークルゲイトンクス
・雰囲気は冷静沈着だけど、実は女好き。小さな頃にある女の子と結婚の約束をしたが誰だか思い出せない。証拠品もなく本人は気にしていない。
・父と母は海外で逃亡生活を行なっておりたまにしか帰らない(コロンビア革命軍の資金持ち逃げ疑惑)という便利な設定。噂ではCIAとも内閣情報局員とも
・家には大学生の姉と小学生の弟がいる。姉は美人ですが処女です。弟は何げに童貞卒。その辺の話題になると違った意味で気まずい家庭……
・好きなAV女優は新高もえ。好きなジャンルは看護婦さんもの。ちょっとSMちっくならなおよし
・2ちゃんねらーだったりもする
・親友は高校からの付き合いの東中野頼房(ヒガシナカノヨリフサ)。あんまり頭はよろしくないです
・近所のフィリピン人パブ・マカオ(えぇ分かってます)のママと仲良し。ママの口癖は「パスポートアルネ!ホラホラ!10マンエンで買ッタんダカラ」
あー、あとシリアス要素ほしくない?それと女の子達がなりふり構わず血みどろの争いを繰り広げてほしい
さ〜て来襲の一行小説は
「同居人兼、いもうと兼、メイドあらわる!!」
「転校生は殺人鬼!!」
「ジャックバウアーin柴又」
の3本です
(豆を投げ食い、)
ふンがっふっふ
みんな一行小説だって事を意識してね。長くしちゃうとしても全て一行内でね