つまらない小説を無理矢理褒めちぎるスレッド

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352イラストに騙された名無しさん
>>290だが言いっぱなしもなんなので自分で褒めちぎってみる。


エロゲ界において『秋桜の空に』『お姉ちゃんの3乗(きゅ〜ぶ)』のヒット作を飛ばした竹井10日が
満を持してライトノベルデビューを果たした。それがこの『ポケロリ』(角川スニーカー文庫)である。

タイトルの「ポケロリ」とは、普段はパペットとしてポケットに収まる美少女型異星人たちのこと。
そんな彼女たちを数多く操る天才ポケロリマスター、山風忍がかつての相棒を探す旅先で謎のポケロリと
バトルを繰り広げる、というのが1巻『りぼんの章』のあらすじである。タイトルとあわせてなんとなく世界的に
有名な何かを連想せずにはいられないが、要はそれほど単純明快な話ということ。解りやすさとは大切だ。

この作品の最大の特徴は、エロゲライターが書いたものにふさわしく、様々な属性や格好の少女たちが
出てくるところに尽きる。スクール水着、天使、お姫様、メイド、死神、弓道着、セーラー、ブルマ、
裸エプロンetcetc……と、枚挙に暇が無い。
普通ならこれだけ多くの属性のキャラを出そうとすれば、間違いなく物語が破綻する。だがそれを
「人間で駄目なら、最初からそういう種族の生命体として出せば良い!」と力ずくで解決。
いや、これこそ正にコロンブスの卵的発想と言えよう。
こんな設定を6年も前に思いつき、さらに執筆までずっと練りつづけた筆者は天才と呼ぶにふさわしい。
フォーメーション名「夕暮れの教室でいきなり情熱キッス!」などにその片鱗が見られるだろう。
353イラストに騙された名無しさん:2006/02/03(金) 19:08:00 ID:ao8tbSnr
(続き)

また2巻である『なかよしの章』では、何も無いところで転び半泣きで「いたいょぉ〜」と言い放つような
ポンコツ幼馴染(25歳)も登場し、ロリ属性のあまり無い層へのカバーも万全だ。
マスターとして主人公に全幅の信頼を寄せる少女たちや、どんなに主人公に虐げられても笑ってついてくる
幼馴染は、あなたの父性を刺激してやまないに違いない。

しかしそんな一見お気楽極楽な話だが、ライトノベルの王道よろしく、主人公は悲しい過去を背負っていたりもする。
これはそんな彼が少女たちに癒され、成長していく側面を持った物語でもある。だから彼女たちに対する主人公の
言動が滑っていると感じても、それを責めてはいけないのだ。彼はまだ成長の途中なのだから。

なお1巻での後書きにて筆者曰く、刊行されている巻は別名『山風忍の100人兵団編』らしいが、
その名の通り100人のポケロリがしのぎを削る2巻は圧巻である。是非あなた自身の目で確かめて欲しい。