2chライトノベル大賞2005上半期

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9イラストに騙された名無しさん
忘れないうちに初日から投票。
●大賞・イチオシ賞
○<<空ノ鐘の響く惑星で 6>> (著:渡瀬草一郎/絵:岩崎美奈子/電撃文庫)
パラムンでもそうだったが、この作者のキャラクターの立て方はトップクラスではないかと。
敵役の描写ですら紙幅を惜しまない。その中でも特にお気に入りはパンプキン。
神殿騎士やら女暗殺者やらの政治的な思惑を、一瞬でぶち壊してくれたのが非常に爽快。
台詞もかっこいい。今巻で新たに発覚した世界の設定が、どう発展していくかも楽しみ。

<<ディバイデッド・フロント III. この空と大地に誓う>> (著:高瀬彼方/絵:山田秀樹/スニーカー文庫)
最終巻おめでとう、ちゃんとまとめてくれたってことで一票。登場キャラクターの独白から紡ぎだされる圧倒的な
戦闘描写も妙味だが、独白ならではの、綿密な心理描写が一番の売り。
淡い恋心を抱く内気少女も、恋人を失った最強と謳われる戦士も、それぞれが葛藤を持って戦闘に臨んでいるのが切ない。

<<ゼロヨンイチナナ>> (著:清水マリコ/絵:toi8/MF文庫J)
「ゼロヨンイチロク」の続巻。リアルな街の風景と、その中にある都市伝説が合わさった不思議ワールドは相変わらず健在だが、
全体的にはちょっと切ないボーイミーツガールモノだった。
幻想的な描写よりも、年上の女性に憧れる少年の心理描写が随所に光っていて、toi8氏の独特な絵のタッチが、
夏の恋を描く文章と巧くマッチしていた。
10イラストに騙された名無しさん:2005/07/03(日) 00:03:42 ID:OV9Rz+FJ
<<BAD×BUDDY 12月の銃と少女>> (著:吉田茄矢/絵:深山和香/富士見ミステリー文庫)
個人的に新人で一番気に入ったのがこの作品。女難で左遷された主人公の独白と、
一癖も二癖もある他の同僚との会話のやり取りがテンポ良く一気に読ませる。
バディものであることをタイトルに打ち出した割に、二人の相方の存在感が少し希薄だけど、
アメリカの刑事アクション映画独特の雰囲気や疾走感を再現した筆力を買いたいという意味で一票。

<<わたしたちの田村くん>> (著:竹宮ゆゆこ 絵:ヤス/電撃文庫)
またもや新人で一票。平凡な主人公の独白と、ヒロインは電波少女とクール系少女で、
学園ラブコメディーというギャルゲーにありがちな設定を苦にせず読めたのは、主人公の思考回路が面白かったからか。
特に学校の保健教師に青い果実と名付けるセンスがイイ。ここぞという時のイラストのタイミングもバッチリだった。
ラストの手紙と巻末の次回予告を見て、どう続きを書くのかが凄く気になる。

次点
BLACK BLOOD BROTHERS3、煉獄のエスクード、殺×愛 0、
GOSICK IV 、キリサキ、平井骸惚此中ニ有リ 其四、ミナミノミナミノ、白人萠乃と世界の危機、
半分の月がのぼる空4、デュラララ!!×2、絶望系 閉じられた世界、七姫物語、最後の夏に見上げた空は2、
シャドウテイカー5、吉永さん家のガーゴイル6、荒野の恋、よくわかる現代魔法5、他。五枠じゃ足らない。投票権ギブミー。