司馬だったか森村だったか、誰だかは忘れたが偉い作家先生が
「できれば、若いうちは文壇を目指さず、普通の生活で地味な方が望ましい。
若者が書く「世界」にはリアル感が足りない。何故なら彼らは実社会に出て
社会の厳しさという洗礼を受けておらず、彼らが作品の中で世界を書くとき、
それはあくまで想像の範疇のものでしかないからだ。故に、文壇を目指すのであれば
まず職に就き、その職を通して周囲の人間を観察し終えてから道を変えるのが良い」
って文を書いてるのを読んだとき、その時は「何を解りきった事を」と思ったが
後日「名言だなぁ」と痛感したもんだ。
日日日は乙一っぽいと言われているが、むしろ日日日は乙一調の作風でないと
書けないんじゃないのか?上の名言と照らし合わせて考えると強くそう思う。
たぶん日日日は正統派というか王道というか、スタンダードなスタイルの作品は
書けないんだよ。そういうストレートな作品は小細工を許さないから、
実力がモロに露見する。日日日が癖のある作風でやるのは実力不足を隠す為だと
いう気がしてならない。
癖のある作風は色々便利かもしれないが、それは所詮小細工でしかない。
小細工無しで周囲の者を納得させられないと、日日日はただの心の病んだ香具師だ。
本気で腕一本で喰っていく気なら、ここらで実力見せつけとかないとマズいんじゃね?