新刊読んだ。
自分が見た長い夢を、グインがザザに話して聞かせるという一節があるんだが、
その中でシルヴィア(らしき女)のむつみごとを上から眺める場面。
「――娘は、男に組み敷かれてあえいでいた。二人とも裸だった。そして、娘は
ひっきりなしにうわごとのように、 『いいわ、いいわ・・・・・・ああ、 いいわ、そうよ、
それでいいの・・・・・・だめよ、まだやめないで・・・・・・ 駄目だったら、そのままで
いてというのに・・・・・・ああ、だめよ、もっとよ・・・・・・』 と狂わしいことばを口走り
続けていた。」
これ豹の旦那が“話して”るんだよ。どんな顔して『ああ、いいわ』なんて言ってる
だろうと思ったら、なんか悲しくなってきたんだが。