338 :
持ち込み人ゼロ号:
やはり、あれは持ち込まれる作品そのものより
持って来た人物の方に主眼を置いて見ている
という感じのイベント(?)であった
小説自体は、30枚の短編でも旨い奴は天才的に
旨くてダントツで目立つものらしいから……
小説の道に王道はなし――
簡単明瞭な成功の秘訣とか、
そもそも書き方の公式なんてものはない! と
いうことが編集長の一番言いたかったことみたい
まぁ人当たりの良さを武器に編集部のアルバイト
に潜り込んで、編集者サイドからの横滑り組作家を
目指すとかいう裏道とかもありえると思うが、基本は
賞で優秀な作品を応募してアピールするしかない気がする
プロの編集者、殊に編集長の目に止まったら“勝ち”
なんだという、実はそう言う人間関係の結びつき=縁が
一番大切なのではないかと俺は思った。
それこそ旨い下手の基準・尺度は、プロの編集者と
言えども各人でバラバラなんだと――
そういう旨い下手、の次元で活路を見出すのは無謀だ
要はビジネス・パートナーとして、担当の編集者と
コミュニケーションがちゃんと取れることが一番重要
な要素だということ――