ライトノベルで一番鬱になったシーン

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80山犬。
物語の要約(記憶のみ)

主人公,カズマはサッカー部の普通の高校生だが,召還の魔法(時空移動)
をかけられてから時空を流転する宿命。骸骨旗トラベルは2回目の移動先。

 主人公の特殊能力
  1.馬並みの脚力からくるシュート力(ノーコン)
  2.驚異的な回復力。毒や剣で斬られても,2〜3日でかなり回復

カズマはアクシデントによりフランス百年戦争時代から時空移動で
大航海時代にタイムスリップ。移動先はなんと商船と海賊船の争いの渦中。
突然の大乱闘の中カズマは商船側に組し,危うく「皆殺し。船後と略奪」
になる所だった商船を救う大活躍をした。

これによりその商船に乗っていた,貴族にして大商人の一人娘マノンと
知り合い,彼女から好奇心と好意の混ざった歓待を受ける。

で,このヒロイン世間知らずでとても我侭。生活は保障されるけれど,
ちょっとうんざりだし,それにカズマにも目的(現代かフランス百年戦争
時代に戻る)があるからそこから飛び出そうとする。
81山犬。:04/07/30 18:11 ID:7iolnio0
その際,知り合った海賊船長(キャプテン)ドレイク。
彼はあの大海賊キャプテンキッドだ。
正式にはキッドは「私略船」船長で,戦争の手段の一環としてイギリスは
自国船に敵国船を襲わせる権利を与えていた(強奪品の何割かを上納)
キッドは傭兵みたいなもので,騎士の称号も持っていた。

そのキッドにも娘がいたから大変。
自分の下男(飼い犬?)が他の女の下に走ったっ!?
プライドと独占欲とそしてほのかな恋心からマノンも家出をしてカズマの
元に来てします。

さて,キッドはそれなりに高潔な船長だった。人情味もあり部下にも適正,
女王陛下に忠節を誓っておりきっちり税金も納めてた。そして強い。
うまくそこんとこ収めて,ひとまずカズマは仲間に,マノンは保護下に置い
ておく訳だ。

そんな中,同じ海賊船から恨まれて(妬まれて)いたドレイクは,
「上納品をきちんと収めていない」との虚偽の情報から投獄される。
その際に主人公とヒロインも捕まるんだ。

あとはまぁ……そんな話(>>31参照)
82山犬。@こんな感じ?:04/07/30 18:15 ID:7iolnio0
俺は敵の海賊島に潜入し,船長の部屋に乗り込んだ。誰もいない。
くそっ,ヤツはどこだっ!
とそこで,ベッドの上に鎖で縛り付けられている黒人娘を見つけた。
彼女は叫んだ「カズマ! 来てくれたの?」
俺にはこんな丸顔の黒人女は知り合いにいないのだが……ってマノン?

そんな馬鹿な,彼女は卵形の顔をしていたし,薔薇色の肌だった。
そして二重で勝気なグリーンの瞳を持っているんだ。
しかしそれは間違いなくマノンだった。
顔と肌はボコボコに殴られ腫れて黒ずんでいて,片目はつぶれている。
左脚は膝から逆方向にまがっており,歯も1本も残っていない。

「ごめんね,カズマ。分からない? そうよね,私ここに連れて来られてから
 一度もお風呂に入っていないし,汚くて分からないわよね。

 あれからね,私ずっと何度も海賊たちに抱かれたわ。
 でもね,私その相手をカズマだと思うようにしたの,だってカズマなら
 殴られても何をされても嫌じゃない。耐えられるから。許してくれる?

 私,鏡すら見てないのよ。
 前に思い切り抵抗したとき殴られて以来,目も良く見えなくて……。
 ねぇ,私醜くなった?」

俺は彼女を抱きしめ,唇を吸った

「いや,マノンは綺麗なままだよ」

>>36
すまん。ひとりで思い出すのは辛かった。
一緒に辛くなっててくれれば誰でも良かった,今では反省している。