訪問者の姿が、次第にあらわになる。
カムイ──ではなかった。
このホテルのボーイだ。 二十歳ほどのその若者は、料理を載せたカーととともに、そこに立
っていた。豪勢な食事だ。ワインまで用意されている。
異様なのは、ボーイ自身だ。怯えている、というレナの言は正解──彼は、全身を小刻みに
震わせ、顔色は蒼白、顔中にびっしりと汗の玉を浮かび上がらせていた。硬いものが打ち合う
小さな響きは、彼の口もとから聞こえてくる。 歯の根が噛み合わないのか、顎が痙攣するよう
に揺れていた。
「──料理は、頼んでいませんが?」
私の傍らで、ディアスが丁寧に問い質す。 ボーイは、それが耳に入っていないのか、なにか
を否定するように首を横に振った。 ただ、震えただけにも見える。そして双眸から、こらえて
いたであろう涙がどっ、とこぼれ落ちた。 私とディアスは、横目で目を見合わせる。どう考え
ても、尋常ではない。 このまま扉を閉ざしたほうがいいのでは──そう考えたとき、ボーイの
震える指先が、カートの上の料理に伸びた。
この若者が刺客とは思えないが、なにかしらの仕かけを施されていないとも限らない。 私と
ディアスは半歩下がり、お互いの武器を構えた。銃口を向けられたボーイは、今度ははっきり
と首を横に振る。なにを否定したいのかは分からない。単に、やめてくれと言いたかったのか
もしれないが──なにかに怯えるあまり、舌がこわばって声が出せないようだ。
「妙な動きをするな。撃つぞ」
私の脅しにも、彼の動きは止まらない。引き金は限界まで絞られ、あとほんの少し力を加え
るだけで、嬉々として銃弾を吐き出すだろう。
だが、それが目に入っているにもかかわらず、ボーイは首を盛んに横に振るだけだ。
彼の指先が、皿の上に載った半球形の蓋にかかった。
ディアスの緊張が、肌に刺さるように感じられる。
蓋が、ゆっくりと持ち上げられた。
私は、エフィルを寝室に追いやっていてよかったと感じるとともに、嫌悪に頬を歪める。
そこに載っていたのは、料理ではない。
いや、添えられたポテトやボイルされた野菜は本物だ。しかし、そこに載るはずだったメイ
ンディッシュは、別のものに差し替えられていた。
人の頭だ。
首の部分で切断された、男の顔がそこにあった。死の恐怖に見開かれた双眸が、我々を睨め
つけている。舌はだらりと口の端からこぼれ、涎が滴っていた。 血の混じった唾液だ。頸部の
切断面からは、皿一杯に鮮血が流れ出ている。 それがまるで、ソースのように広がっていた。
──見覚えのある顔だ。ロビーのカウンターに座っていた、あの男に違いあるまい。
なんと悪趣味な料理か。
「これを調理したのは、誰だ?」
私の詰問にも、ボーイは答えない。 ただ、大きく口を開き──そこで初めて、私は気づく。
彼は、喋ろうとしても喋れなかったのだ。 舌がなくては、話すことはできない。
さすがの私も、戦慄せざるを得ない。 男の頭のメインディッシュの、その横の小さな皿に載
っているのは、ピンクの肉片──
「退がれ!」
私は怒鳴りながら、この事態に困惑しているディアスに飛びついていった。
ボーイの身体が、内側から膨張する不気味な光景を見てしまったからだ。 おそらく、体内に
爆薬が──
ラグナ長編9巻だな
ステーシーで、約使が恋人を再殺するシーンがせつなグロくて好きだ。
ラグナは中古で読むのがいい
新品買うほどのもんでもないよ
小学生を惨殺して屍姦する小説を書く友成純一御大最強!
それは、腐敗した肉の塊だった。
全身を、ラティファの腹にあったのと同じような腫瘍が覆い、腐った肌が斑模様を描いてい
る。ところどころでは肉腫が裂け、異臭を放つ膿を吐き出していた。爆煙によって焦げている
ところもあったが、それが問題にならないほど、彼の身体は死に絶えている。
顔に巻いていた包帯も、焼け落ちたために、右半面が露わになっていた。顔の表面は皮膚が
腐れ落ち、ぐずぐずの、今にも溶け出しそうな筋肉らしきものが覆っている。そこだけが妙に
白い眼球の中で、薄紅の瞳が、唯一ラティファとの共通点を見いだせる場所だった。
桜庭一樹の「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」なんかはどうだろう。
直接的な描写ではないが話がグロい。
missingとかはどうよ?
72 :
イラストに騙された名無しさん:05/01/01 16:56:37 ID:Ki4//Zia
撲殺天使ドクロちゃんもたまにありますよね
たいしたリアルじゃないけど
グロイっていったら、ダブルブリッドですよね?
主人公(女)がいっつもグチャグチャでボコボコになりますよ?
75 :
イラストに騙された名無しさん:05/01/04 22:49:03 ID:KYqP9YHj
リロイの変身シーンも結構すごいじゃないですか。
第1巻。変身後も。
>>73 だったら新本格魔法少女りすかも負けてないな。
設定上、1話につき1回はグロイ死に方する。
亀だが、missingは特に6と7がグロ
あいにく、俺はすでにそのとき、アレクシオの後ろにいた。そして刃を手にした腕を搦め捕
り、関節を極めながら押し倒す。顔面から倒れこんだとき、アレクシオの肩が外れる。肺から
空気を搾り出すように、アレクシオの喉が怒号を吐いた。
「俺は神を信じてないが、ひとつだけ、感謝していることがある」
後ろから、アレクシオの耳に囁きかける。応えは、低い呻きだけだ。
「それは、人体をこうも巧妙に造り上げたことだ。破壊のし甲斐がある」
「あ、あなたは……!」
なにか言いかけたアレクシオだったが、力まかせに肘の関節を粉砕してやると、言葉は悲鳴
に変わった。
俺は低く、笑みをこぼす。
「痛いか? 好きなだけ、悲鳴を上げろ。もしかしたら、それを聞きつけた神さまが降りてき
て助けてくれるかもしれないぞ」
言いながら、叩きつけた拳で奴の肩甲骨を破砕した。まるで若木のように軽い手ごたえを残し、
悲鳴も軽やかに耳朶を打つ。
心躍る音色だ。
「もっと喚け。 のたうち回れ。悶絶しろ。肉体を破壊される激痛に苦悶し、俺を呪え。おまえ
の人生最後のイベントだ。悔いのないようにな」
親切にアドバイスをしながら、俺は手刀でアレクシオの脇腹を深く抉る。指先に、なにかが
弾ける小気味いい手応えを感じた。肝臓が破裂したのだ。普通なら、まず致命傷だが──枢
機卿殿はどこまで耐えられるか。
ここまで人間の身体を改造して強くした教皇とやらにも、感謝すべきかも知れないな。
アレクシオは血反吐で床を汚し、どうにか俺の手の中から逃れようとあがく。その打ちのめ
されたかのような動きが、俺の心を心地よく刺激した。
「神聖なる教会の床を汚すとは、おまえも不信心な奴だ。お仕置きしないとな」
「あ……悪魔め……!」
お決まりの台詞を吐き捨てたアレクシオは、次の瞬間、仰け反った。俺の指先が、背後から
奴の胸に食い込んだからだ。肉を裂きながら突き進み、そして柔らかな肋骨を引っかける。絶
叫が、高く響き渡った。
「このまま指を引き抜けば、おまえの胸がぱっくり開くぞ」
「や、やめ……」
呻きと喘ぎの合間に、アレクシオは掠れた声で訴えた。首をねじ曲げて俺を見上げるその目
には、確かに、恐怖がある。少し痛めつけただけで、すぐにこれだ。
「やめて欲しいか?」
俺は喉の奥で笑いを押し潰し、肉にめり込ませた指先を軽く蠢かせた。アレクシオは激痛に
顔を歪め、応えることすら出来ない。俺は顔を寄せ、囁いた。
嘲笑とともに。
「やめて欲しければ、神を罵倒して唾を吐け。そうすれば、この苦痛から逃れられる。簡単な
ことだろ?
「…………!!」
痛みすら引いたかのように、アレクシオは双眸を見開いた。顔は青ざめている。これほど簡
単な条件だというのに、こいつにはそれが死刑宣告のように聞こえたらしい。
俺はついつい、声を上げて笑ってしまった。
「助けてもくれない神を罵ったところで、誰がおまえを責める。遠慮なくやれ。ここだけの秘
密にしといてやるぞ」
「な、なんという……!」
掠れた声で呻き、アレクシオは自分の吐いた血だまりに頬を埋めた。その目に浮かぶのは、
諦めだ。選択は一瞬で終わったらしい。
「おやりなさい。神を冒涜するぐらいなら、一息に死した方がマシです」
「誰が一息に殺すといった?」
俺は噛みつかんばかりの勢いで、アレクシオに言い放つ。
同時に指先に力を込め、肋骨を数本、握り潰した。引きつった、潰された蛙のような悲鳴は、
枢機卿殿とは思えない弱々しさだ。
「教皇に超人にしてもらったんだろ? だったら、その超人ぶりをたっぷり味わってから逝け」
「……あなたは……神の敵……まさに、《魔王》そのもの……」
息も絶え絶えに、アレクシオは呟いた。
俺は、さらに指先で筋肉を引き千切りながら、低く笑う。
「よく分かったな」
喘鳴するアレクシオに、俺は囁きかける。
「今の俺は、《魔王》ヘイムダルだ。 この名を刻んで神のところへ馳せ参じるがいい」
そして、心臓めがけて指を抉りこませた。噴出する鮮血が、床板を叩く。アレクシオは半ば
意識を失いかけているのか、身体を痙攣させるばかりで抵抗はない。
ゆっくりと心臓を掴み出してやれば、その激痛で目が覚めるだろう。
俺は優しく慎重に、心臓へと指先を到達させた。
語尾は、後方に吹き飛ばされる。
長髪と禿頭が、目を瞬かせ、ぎくしゃくと後ろを振り返った。
驚愕の声と悲鳴は、周囲の人間たちからだ。
筋肉質の男は、ビルの壁に背をあずけて崩れ落ちている。その顔面は、陥没していた。鼻が
完全に内側に埋没し、前歯が砕け散っている。頭部に叩き込まれた衝撃が眼球を飛び出させ、
破裂した血管が赤黒い血を垂れ流していた。
まるで、巨大なハンマーに強打されたかのような惨状だが、それを成したのはリロイの拳た
だひとつだ。拳を突き出したその動きには、過程が存在しない。この私の目にも、殴り終わっ
たその姿勢しか映らなかったのだ。
疾風迅雷――
それが逃げ足のことではなかったと、残ったふたりは再確認していただろうか。
筋肉質の男は、ゆっくりと横倒しになり、小刻みに痙攣している。放置しておけば、絶命は
免れない。たとえ一命を取り留めたとしても、あれほどのダメージを頭部に食らっては、現場
復帰は絶望的だろう。
リロイは、A級傭兵ひとりの未来を叩き潰した拳を引き、そして旋回する。
手にしたシューティング・ダガーを投擲する暇は、長髪の男にはなかった。
彼の右腕が、へし折れる。リロイが男の右腕を腋に挟み込み、身体の捻りだけで関節を粉砕
したのだ。あり得ない方向に曲がった彼の肘からは、白い骨が鋭い切っ先を見せて飛び出す。
リロイは男の悲鳴を聞きながら、折った彼の腕からシューティング・ダガーを奪い取った。そ
してそれで、彼の腕を完全に斬り飛ばす。それを投げ捨てるかと思いきや、体勢を崩す男の痩
身へと叩き込んだ。
腕の切断面から飛び出した、鋭い骨――それが男の胸に突き刺さる。引き抜き、また突き刺
す。肉に骨が突き立つ鈍い響きは、軽やかとも言えた。飛び散る血飛沫が、リロイの頬に点々
と付着する。自らの肉体に自らの肉体で傷を負う男は、もはや声もなく、刺されながら頽れて
いく。
怒号が、迸った。
禿頭の巨漢が、巨大な戦斧を振り上げている。目は血走り、半ば恐慌状態だ。目の前で仲間
が受けた仕打ちは、彼の判断力を完全に狂わせていた。
彼は、逃げるべきだった。
逃げきれる保証はどこにもないが、それでも、私の制止は間に合ったかもしれない。
裂帛の気合とともに、渾身の力で振り下ろされた戦斧の一撃――
その先にリロイの姿はなく、あるのは血まみれで悶絶する長髪の男だけ。
戦斧は石畳の街路を打ち砕き、破片を四方にばらまいた。
そこには朱色が混じっている。
悲鳴が、一際高く上がった。
禿頭の男が振り下ろした戦斧は、リロイではなく、仲間の胴を裂断したのだ。
長髪の男は衝撃でもんどり打ち、大きく裂けた腹部から内臓の一部を吐き出した。それは、
生々しい音をあげて街路に広がる。断末魔の悲鳴はない。俯せで倒れた男は、もはやぴくりと
も動かなかった。
83 :
イラストに騙された名無しさん:2005/03/21(月) 19:20:54 ID:qle/zdHu
著作権
ファミ通文庫「瞬撃のヴァルキリー」がそれっぽい?
85 :
イラストに騙された名無しさん:2005/03/21(月) 22:30:30 ID:sFZlLNrR
空の境界
「――この子は昔、寝ているときに、口の中に虫が入ったことがあるんですよ」
倒れたエッダを優しく抱き起こしたのは、ジェンマだ。
「もうあなたも知っていると思いますけど、この子、歯ぎしりするでしょう?
それで、口の中に入ったその虫を――」
「なかなか壮絶な経験だな」
虫といっても食える虫もあるのだから、トラウマになるほどの経験とも思えなかったが、
俺は曖昧に肩をすくめた。
「ところで、その虫ってのは……」
「訊かぬが花というものですよ」
ジェンマは口もとを隠し、上品に笑う。だが、引きつった目もとと震える声が、
虫の正体を明かしている。
確かにそれは、揶揄ゆきで壮絶な経験だ。
87 :
イラストに騙された名無しさん:2005/04/05(火) 16:49:49 ID:pk8cw0hS
ゆうきりんりん
>>86 虫の正体が激しく気になる…
深読みしてチ○コかと思ったが
最後だけギャグだな…
ラグナロク結構面白いよ
EXの方が好きかな
ラグナロクってシリアスだと思ってたけど、ギャグも結構面白い。
スレイヤーズ長編のセレンティアの憎悪はどうだ?
ルーク主催の解体シーンは直接的な描写はないが、かなりきているぞ
俺は敵の海賊島に潜入し,船長の部屋に乗り込んだ。誰もいない。
くそっ,ヤツはどこだっ!
とそこで,ベッドの上に鎖で縛り付けられている黒人娘を見つけた。
彼女は叫んだ「カズマ! 来てくれたの?」
俺にはこんな丸顔の黒人女は知り合いにいないのだが……ってマノン?
そんな馬鹿な,彼女は卵形の顔をしていたし,薔薇色の肌だった。
そして二重で勝気なグリーンの瞳を持っているんだ。
しかしそれは間違いなくマノンだった。
顔と肌はボコボコに殴られ腫れて黒ずんでいて,片目はつぶれている。
左脚は膝から逆方向にまがっており,歯も1本も残っていない。
「ごめんね,カズマ。分からない? そうよね,私ここに連れて来られてから
一度もお風呂に入っていないし,汚くて分からないわよね。
あれからね,私ずっと何度も海賊たちに抱かれたわ。
でもね,私その相手をカズマだと思うようにしたの,だってカズマなら
殴られても何をされても嫌じゃない。耐えられるから。許してくれる?
私,鏡すら見てないのよ。
前に思い切り抵抗したとき殴られて以来,目も良く見えなくて……。
ねぇ,私醜くなった?」
俺は彼女を抱きしめ,唇を吸った
「いや,マノンは綺麗なままだよ」
92 :
イラストに騙された名無しさん:2005/07/19(火) 21:46:13 ID:+f/oCcIT
グロリアスage
93 :
イラストに騙された名無しさん:2005/07/20(水) 23:16:35 ID:FulEGb4c
戯言はグロいよな…
94 :
イラストに騙された名無しさん:2005/07/23(土) 13:29:15 ID:Hha3T+15
9Sは既出か?2巻で人間の首を生きたまま180度回したりしてるぞ。
95 :
イラストに騙された名無しさん:2005/07/23(土) 16:57:00 ID:jCy/v8Fu
綾辻行人の殺人鬼シリーズ
96 :
イラストに騙された名無しさん:2005/07/23(土) 19:42:50 ID:VPioPb0x
吸血鬼のおしごと なんかは?
とりあえずグロい方に入る気がする
され竜の5巻サブタイトルなんだっけ。アナピヤの実験シーンとか?
レジンキャストミルクいい感じ。
主人公がヒロインをフィストファックして、胎児を殺す。
100 :
イラストに騙された名無しさん:2006/01/14(土) 12:23:01 ID:qJlxVl61
ロボトミー受けた人ってなんというか、空気が読めない人間になるよ。
同じこと何回も喋ったり。
鬱では無くなるが‥どうなんだろうな‥
いやそいつは23歳でかなりの鬱で何度も自殺未遂してたんだが、
手術した途端、人が変わってしまった‥
明るいんだが、落ち着きがないというか‥、正直別人‥
少し変わったよ!っていっても本人はピンとこないみたい‥
本当別人‥
そいつだけど中身は違うみたいな
スレ違いだが「乙一」って人が書いた「暗黒童話」。グロさでこれに勝る本は無いと思う。
「「乙一」って人」って時点で何かもうだめだめ
小学生を輪姦した後生きたまま解剖する変態小説が良かった>ラボ
104 :
イラストに騙された名無しさん:2006/02/24(金) 21:06:39 ID:AJgQH4tP
キチガイになるよ!
∧_∧ (⌒─⌒)
(´・ω・)((^ω^`)) <やめて!
/つ つ と l
しー-J. しー-J
lヽ チンポ
l l ∧_∧ (⌒─-⌒)
‖(´(・)ω(・)) ((゙゚'ω゚'`) )つ
⊂ノ /つ ノつ_ ニニニつ
/ _ ニニニつ ⊂ニ_/
⊂ニ_/
ほ
106 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/17(月) 06:14:50 ID:5v7b+vsn
保守あげ
107 :
イラストに騙された名無しさん:2006/04/17(月) 21:31:19 ID:9q/VYSiM
平井和正、ゾンビハンター(拷問シーン有)。最近のは薔薇のマリア。主人公は、麻酔無しで歯を抜かれるし…。
>>94 ラノベじゃないけど究極超人あ〜るでも似たようなシーンがあったな。
「想像して。あなたの股間でいきり立つ粗末なあなた自身を。
そう、下品な劣情で極限まで膨張した腫瘍みたいな海綿体をね。
次に剃刀を想像して。霜が降りそうなほど冷たい色をした刀身、
馬の尻の皮で丁寧に研いだ薄く鋭い剃刀。
刃を、最初に言ったあなた自身、急角度に反り返った先っちょに下からあてがう。
尾てい骨まで凍えるような刀身の冷たさに、あなたは動かない動けない。
だけど生体反応であなた自身の海綿体は脈打ってしまう。
微細な動きだけど、その僅かな震えだけで、
あなたの大事なものの先端の皮膚が薄く破れ、血が滲む。
暖かい。それは尿ではなく、血が根元まで垂れてきた暖かさ。
自らの生物としての血液の温度。次に私は剃刀を持つ手に力を込める。
あなたの先端の下から剃刀の刃がめり込み、凄まじい苦痛が生まれる。
海綿体には血液が集まってるから、おびただしい出血が起こる。
次に私は刺さった刃を斜めにし、肉が抉れる。そして刃を進めていく。
人参の皮剥きのように、頭の肉を削いでいく。
それは大の大人が失神するほどの激痛。だけど失神などさせない。
あなたの意識を覚醒させたまま一周する。
あなたの先端は、料理下手な子が剥いた人参のように、細く不恰好な赤黒い肉の紐になる。
でも私はさらに刃をやや根元のほうに当てる。
膨張したあなた自身の内部には、左右一対の陰茎海綿体と、
その下側にあり内部に尿道が通る尿道海綿体の、計三本の海綿体が通ってる。
私の剃刀は三本まるごとを削いでいく。血と肉と皮が床に落ちていく。
そして一周。残念、普通の人間なら死ねるけど、
あなたと私は咒式士だからなかなか死ねない死なせない。
あらあら、あなた自身はなかなかご立派な大きさ。
私は苦笑とともにさらに刃を動かし、根元にあてがう。
血と脂で濡れた剃刀がもう一周。あなた自身が消えちゃった。
で、今度はぶら下がってる袋のほうを、ってもう充分なようね」
>>109 シーンの分類としては一応ギャグ?
某被虐霊媒毒舌シスターを連想したが。
ドクロちゃん。お約束。
キノの旅。意外とグロい。
あとは「くさる前に抱きしめて」とか。