こんなマリみては嫌だ12 乃梨子の仏像建立日記編

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169イラストに騙された名無しさん
祥子「白薔薇さまが死ぬ前に聞かせてくれたわ。祐巳…あなた、私がやってきたことを全部知っていたんですってね。」
祐巳「………」

祥子「そうよ!上に上がるためには何でもしたわ!邪魔になりそうな奴は排除した、スールでもよ!お姉さまも!黄薔薇さまも!白薔薇さまもよ!
    しかも、秘密裏にネクロライズを開発。それすらも、黙って見続けていたというの!?」

祥子「……ふぅ、変わらないわね、祐巳。高等部の時分から。そうやって、いつもただ黙って私の横を…」

祥子「野心に飢えた私は、滑稽だったかしら?できないことを必死でしようとする、馬鹿な子供にしか見えなかったでしょう。」

祥子「何故あの時撃たなかったの?」
祥子「裏切り者として葬ることもできたはずよ。何故?」

祐巳「山百合会になれると思った…」

祥子「私が?」
祐巳「(頷く)」

祥子「なったでしょ。今や私が山百合会よ。会の実権を握り、この学園を掌握している。白い物でも、私が言えば黒くなる。好きなだけ奪い、どんな物でも与えられるのよ。」
祐巳「…違う…それは…山百合会じゃない…」
祥子「会を私色に染めたのよ、何が悪いの。」
祐巳「…裏切りです…!」
祥子「裏切ったのは…あなたよ…!」

祥子「……フッ、今更よね…」
170イラストに騙された名無しさん:04/04/05 09:38 ID:rezMESTI
祥子「高い所から見下して!昔は散々悪どいことをしてきたくせに、調和だの何だのと言って!…所詮、白薔薇さまも偽善者に過ぎないわ…!」
祐巳「……違う…」
祥子「ほぉ……」

祐巳「白薔薇さまは自分の過ちを知っていた、自分の弱さを知っていた…だからこそ調和を求めた…秩序を求めた…」
祐巳「それが…山百合会です…」

祥子「……気に入らない…気に入らないわ!レズの戯れ言なんかに感化されて!」
祥子「あのレズは、私の大事な物をものった…奪われたのよ!二度と取り戻せないものを!だから!私も奪ってやるのよ!あのレズの持っていたものを!全て!」
祐巳「………」
祥子「………フッ…」

祥子「間違ったの…?私達は…間違ったの…?」
祥子「どこかずれた場所が思い出せない…こんな風になっても…まだ…」