海原零 銀盤カレイドスコープ 1 short program
リアルで登場人物がDQNで読めなかったという人と論争したことがあったが、
ハマる人とこういう人を分けるポイントは次の3点にあるんじゃないかと思った。
1 今の日本の低レベルなマスコミは許容範囲か
2 タズサのマスコミへの言動を若さゆえ、そして大切なものを汚すものへの当然の行動と取れるか
3 主人公の視点で読むか一般大衆の視点で読むか
1については、「あの程度は有名税。どんな侮辱的な質問を投げられてもにこやかに答えるのが当然」
という考えを持ってると、タズサの言動はもうダメ。
2については、例えばタズサが20代半ばを過ぎてたら俺もダメだったと思う。あとその人は、
「リアのような実力があったなら許される。その実力が無いなら我慢しなきゃならない」
と言っていたんだが、10代の少女が
「未熟な自分があの大会に出られただけでも光栄でした」
とか内心押し殺して言うような処世術を使うようだったら、俺は小説としては受け入れられない。
3については、一般大衆視点で見るとメディアにああいう言動する相手だと思うと受け入れられなくなる。
メジャーで観客に唾を吐いたイラベが内心どういう思いだろうと許容出来ないように。