マリアさまがみてる奇妙な冒険 第三部

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139イラストに騙された名無しさん
「作者」というのは、自分の作品を読む、、ことができないものです。

 だから、自分の作品が小説以外のメディアになり、楽しむことができる――これは、何とスリリングなできごとであろうか!

『マリア様がみてる』は、CDブック化、コミック化され、今こうしてTVアニメ化されたわけですが、こうした「他人」の手による『マリア様がみてる』に触れると、今まで見えてこなかった新たな発見があります。

 他のクリエーターの手による新しいアイデア、ストーリーを読むことによって、自分の作品が「他人」にどう読まれているかが客観的にわかり、今まで気づかずにいた自分の作品の思わぬ「魅力」を見つけることができるのです。

「外国」に出かけて改めて「日本」の良さに気づいたり、「他人」に指摘されて「自分」の思わぬ「魅力」を知ったりといった、そんな新鮮な発見と同じことだと思います。

 こうして、「読者」の目で自分の作品を楽しみ、発見する――作者にとって、これ以上のスリリングな体験はありません。

 最後に、現在連載の方は、2年生になった祐巳を主人公にした話を書いているのですが、高校生の聖、蓉子、江利子と旧友に再会したようで作者としては涙モン、、、です。

今野緒雪