地雷？嗜む程度には　富士見ミステリー文庫７

ゴシック、がらくた、イレギュラ読了。

ゴシック
バトルロなんとかに無理やりミステリー要素をぶち込んだような。
で、まあ想像はつくと思うけどミステリーにはなりきれておらず、
一番の印象は「そんなにうまくいく話があるか！」

……いや、ミステリーっつージャンルで強引だなあって思うことは多々あるが、
これはまた格別。

あとがきは結構笑えたけど。

がらくた
師走はタクジャの一巻が出る時も地雷との前評判が高かったが、
結局大方の感想は「普通に面白い」だった。今回もそんな感じ。普通に面白い。
公判……もとい後半になるほど面白くなるのはこの作家の特徴か。

一つ最大の欠点があるとすれば、もう開き直ったかのようにミステリーじゃなくなってる。
ミステリー大賞出身なのは分かるが、これはファンタジアで出させるべきだろうに。

あとがきはちょっと笑った。やはりコンセプトはアレか。
というか、くの一学園で書いとけば龍王杯も取れたんじゃないかと。
いや、師走に短編は無理か?

イレギュラ
>>786を読んでもらった方が早いかも。
一つの章ごとに起承転結……というか並みがあり、ドラマガ連載を
前提に書いたんじゃないかと思える。

ところがそれが面白いかというと、あまりにも平凡すぎるというか、
それ以前に先が読めてしまう展開をなんとかしろというか。
展開にあまり波がないように感じるのはこの作家の特徴か。

これも開き直ったかのようにファンタジア路線だなあ。どこへ行くんだ富士ミスよ。


がらくた＞イレギュラ＞＝ゴシックかな。
むしろ驚いたのは発売日三日前に富士ミスが売ってたことか。

ちなみに、一番笑ったのは、挟んであった富士ミスのチラシの宣伝文。
ゴシック＞白と黒のラブ
がらくた＞サバイバルラブ
イレギュラ＞図書館ラブ
とどめはＤクラ＞終末のラブ
誰か突っ込むやつはいなかったのか。

……さて。パズルアウトを抜いた私に十傑集を名乗る資格はないです、はい。