こんな設定(展開)はイヤだ!part16

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キャラクター設定、ストーリー展開、挿絵……全てが『萌え』を重視した媚び媚びラノベ。

でも文体がHPL。

……私の頭上に狂おしく煌く星々が窮極なる深淵の彼方から私を招くものではなく、
赤灰色にくすみ、ひび割れた蔦まみれの、悪臭放つありえざる角度を持った曲がり角によろめきつつ足を踏み入れた時、
私の頭に絶望的な衝撃と暗黒の淵から狂える響きと共に脳を揺さぶる鈍痛がおよぼした幻覚だと私が気付かされたのは、
手の平に腐肉のようなおぞましき感触を伝えたものが、
私と共に横たわる生きた屍衣を思わせる白化症の女の悪夢的な乳房だと知った時だった。

(注:登校途中の主人公が、曲がり角で色白の美少女とぶつかって倒れた時、
偶然彼女の胸を掴んでしまったシーン)