「やっときましたね。おめでとう!
このゲームをかちぬいたのはきみたちがはじめてです」
「ゲーム?」
「わたしがきかくしたそうだいなしゅこうの ゲームです!」
「どういうことだ?」
「わたしは へいわなリリアンに あきあきしていました。
そこで ロサ・カニーナをよびだしたのです」
「なに かんがえてんだ!」
「ロサ・カニーナは リリアンのへいわをみだし おもしろくしてくれました。
だがそれもつかのまのこと かのじょにもたいくつしてきました」
「そこでゲーム……か?」
「そう! そのとうり!!
わたしは くろばらをうちたおすヒロインが ほしかったのです!」
「なにもかも あんたがかいた すじがきだったわけだ」
「なかなか りかいが はやい。
おおくのモノたちが ヒロインになれずに きえていきました。
ちっぽけなそんざいが ひっしにカードをさがしていくすがたは
わたしさえもかんどうさせるものがありました。
わたしは このかんどうをあたえてくれたきみたちに おれいがしたい!
どんなねがいでも かなえてあげましょう」
「おまえのためにここまでしたんじゃねぇ!
よくもあたしたちを つぼみを おもちゃにしてくれたな!」
「あねにケンカをうるとは……どこまでも たのしいひとたちだ!
どうしてもやるつもりですね これもいもうとの サガか……
よろしい しぬまえにべにばらのちから とくと めに やきつけておけ!!」