それはある一人の雑談住人の愚痴から始まる……
122 :イラストに騙された名無しさん :03/01/22 21:55
先週友人に「邪神ハンター」by出海まことの1,2巻を貸したが、
昨日自宅で妹に通学電車で読む本を何冊か貸してくれと言われ、
他の何冊かと一緒に貸してしまったそうだ。まだ読んでなくて、
普通の退魔モノのライトノベルだと思い込んでたそうだが、
さっき内容を聞いて蒼白になって帰っていった。
その妹が本日持ち出したかどうか知らんが、やっぱ妹は怒らすと怖いのかなぁ。
そしてキーワード「妹」と「巨乳」(邪神ハンター)を過剰認識した住人達は
各自の大脳辺縁系に展開された妄想機関を起動。β-エンドルフィンの分泌を開始した。
123 :イラストに騙された名無しさん :03/01/22 22:08
妹を怒らせるとどうなるか。
幻想的展開……晩飯、一回抜き。
可能的展開……しばらくつんけんモード。
現実的展開……学校(女子校)であることないこと晒し者。
124 :イラストに騙された名無しさん :03/01/22 22:11
超現実的展開……黒魔術の生贄にされる。
125 :イラストに騙された名無しさん :03/01/22 22:12
最悪的展開:親にまでバラされる。
126 :イラストに騙された名無しさん :03/01/22 22:13
超妄想的展開……女王様モードでお・し・お・き
127 :イラストに騙された名無しさん :03/01/22 22:14
「お兄ちゃんのエッチ!」
128 :イラストに騙された名無しさん :03/01/22 22:16
などとかわいいことを言ってくれる妹はいない。
129 :イラストに騙された名無しさん :03/01/22 22:19
「ふーん、こういうのをいたいけな妹に読ませるわけだ、へ〜ぇ」
ついに妄想臨界に達した一人の住人が、萌えエンジンをブート。文庫の文体模写を開始する。
>>126続編
ナポレオン文庫的展開……
気が付いたとき僕は下着姿で手足をベッドに縛り付けられていた妹は僕が起きたこと
に気が付くと起きたじゃあ最後の一枚を脱がせてあげるといって僕のぱんつをずりお
ろしたふーんたいしたことないのねと言いながら僕の大事な部分を蔑んだ目で見下ろ
した口に入れられた布切れのために声が出せないが僕は屈辱と快感に全身をひくっつ
とさせてのけぞったお兄ちゃんにも私が感じた恥ずかしさを味あわせてあげるそうい
って妹はデジカメを取り出した…
コバルト文庫的展開……
「お兄様さようなら」そう言って妹は邪神ハンターに挟まったロザリオを私に手渡した。
頭が真っ白になった私は機械的にそれを受け取った。「お兄様ともうお話することも
ないでしょう、お元気で」妹は振り向きもせずに去っていく。思わず手を出して引き
止めようとしたができなかった。桜の花が降りしきるなか、大粒の涙があとからあと
から流れては落ちた……。
ソノラマ文庫的展開……
「お兄ちゃん覚悟!」そう言いながら妹はビームガンを撃ってきた。我が妹ながら正確な銃撃だ。
耐レーザーコーティングの防弾チョッキを着ていなければ、風穴が開いているところだ。俺は0G
環境を利用して壁を思いっきり蹴って廊下に逃げ込んだ。逃げながらワイヤを張りトラップを仕掛
ける。10万ボルトの電撃付きワイヤだ。あの妹でもこれに引っかかれば黒焦げだろう。しかし俺の
見通しは甘かったようだ…油断した俺の目に飛び込んできたのは重機動歩兵装備で背中のロケット
パックを噴射して突っ込んでくる妹の姿だった。
さらに住人達は萌エンジンを作家modeにシフト。各作家と霊的接続状態に入り妄想とその萌えを爆発させた。
これは「妹」と「巨乳」と「触手」の為に睡眠時間を削った漢達の足跡である。
編集者「言いにくいことなんだが、売上がよくないみたいなんだ」
作家「そうですか・・・残念です」
編集者「よって君にはあと1冊書かせてやることしかできんのだ」
作家「ちょっと待ってください。前のは番外の上巻という位置付けだったんですよ?」
編集者「これが現実だ!」
玄関の扉を開けると妹が立っていた。
いや、それは妹の形をした別の"モノ"であった。「おまえ…憑かれたな…」
静かに告げながらも俺の視線は、妹が手にした邪神ハンターに注がれていた。「その本をよこすんだ。」
手を伸ばした途端、妹が吼えた「しゃあーっ!」正面から強烈な瘴気が
吹き付ける…。臍の下、丹田に力を込めてかろうじて耐えたものの、
正直、次は危ない。「あるろううん…。おろううん…。」
妹の手で本が啼きはじめていた。
108 :
乙一的展開:03/01/30 02:42
僕は暗い部屋で一人、妹が置いていった邪心ハンターをじっと見つめていた。
「なんでこの本を私に貸したの!」別れ際の妹の言葉が胸に突き刺さる……。良かれと思って
渡したんだ、だけど……。やっぱり僕には人に本なんか貸す資格は無かったんだ。妹みたいな
ココロの綺麗な人に邪神ハンターを渡してしまうなんて。でも僕はコレが無くちゃダメなんだ。
邪神ハンター表紙の士朗正宗爆乳を見ながら一人僕は涙した。
「兄さん、この本ですけど」
「ん?どれ…うわわわぁっ、なっななななんでその本をお前が?」
兄男の顔が傍目にも分かるほど真っ赤に染まる。
妹子が手にしているのは剛乳・邪心ハンター。
どんなつるぺた属性をもおっぱい星人に変えてしまう、7種の萌器の一つである。
彼女は眉を逆立てて兄に詰め寄った。人差し指を立て、ぐいと鼻先に突きつける。
「駄目じゃないですか!こんな本読んで!」
「いっいや違うんだ妹子それはその友達が借金の担保にどうしても受け取れと」
「胸の大きさで女の子の良し悪しを決めるなんて最低ですっ!どんな女の子の胸だって愛と希望でいっぱいなんですよ?
「は、はい。その、ご、ごめんなさい…」
「私、兄さんみたいな人を絶対許せません。だから…」
突然、ばっと胸をはだける。
「私ので満足して下さいっ!」
「へ?」
「妹様はお怒りなんでしよ!」妹はグリッド上から突然消え、毎時150メガピクセルで
僕の方に向ってきた。「なんで逃げるんでしか!正義の怒りをその身に受けるんでし!」
僕は量子意識内にインストールしたJYASHIN-EXアルゴリズムを起動、ワームホールと
仮想触手で接続を開始した。すかさず妹の論理ビームが飛んでくる。デスク上のバーチャル
・タコヤキが角形画素を飛び散らせて四散した。「逃げても無駄でしよ〜♪」網タイツ姿
の妹はさらに迫ってきた…。
「お兄ちゃん……これ」
凍り付きました。
僕は妹が手に持っているものを知っています。
あれは、僕が間違って貸してしまった撲殺バットエスカリボルグです……!
「って違うよ! 僕が貸したのは口じゃ言えないような内容で夢一杯の邪心ハンターだよ!
どこからそんな危ないもの持ってきたの!?」
「ひどいよお兄ちゃん……私を騙してこんなもの貸すなんて」
「そんなの貸してないよ! とりあえず話を聞い」
ごきゅめり!
妹は王貞治もかくやという見事な一本足打法で問答無用で僕の頭を吹き飛ばしました。
ドアの付近には、僕の頭だったものが潰れて貼りついて垂れています。
「ああっ……ごめんなさい! お兄ちゃん!」
ぴぴるぴるぴるぴぴるぴっ!
振り回すバットから魔法の光が降り注ぐと、僕の身体は、
「ああ! 少し呪文が違うよっ!? 治ってない、僕の身体微妙に治ってないよ!
……触手!! これなに!? なんか生えてるっ!」
「胸が無くて悪かったわね〜の 2.7×10の十八乗ラノベ〜!」
妹があたしに向って、雑談スレ200年分の妄想力の妄想弾を打ち込んできた。
「わ、悪かったわよ、でもあんただって士朗様の絵を見て発奮すれば?」
あわわ、つい口から本音が……。
「なにおー オカマ野郎にそこまで言われてたまるか〜の 1.2×10の二十乗ラノベ〜!」
観測所5万レス分の嫌味に相当するエネルギーがあたしを直撃する。
――ち゛ゅつどぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜ん……あたしは富士見山上空のライトノベル板から東海
上空のハングル板まで一気に吹き飛ばされた。
本館裏の焼却炉には鎖と鍵がかけられているが
これは昔ある男が邪神ハンターを読んでいる所を妹に見られ、
本もろとも炉に身を投げ、それから閉鎖されたという噂だ。
今でも出海まことの新巻が出ると、
何故か煙突からロケットが出る。
―――ライトノベル校の七不思議 その4
ライトノベルには「兄妹」のモチーフがある。
多く伝えられるものは「ベッドの下」で、妹が兄の巨乳小説を発見する話である
うろたえる兄を妹がゆすり、あこがれの先輩を紹介させられる。
同種の話に「定期入れの写真」「日記帳」があり『妹脅迫譚』というカテゴリーで括られている
(中略)
不思議なことに、妹脅迫譚は同様のモチーフが日本中の様々なレーベルに存在している。
「兄」は何故か、古来より妹に虐げられているのだ。
―――大迫A1郎『ライトノベルと妹考』
「入るぞ……?」
妹の部屋を開けると、部屋の明かりは点いていなかった。
ただ机の上のデスクライトの無機質な明かりが、ぼんやりと部屋を照らしていた。
その机に妹は、座っていた。ライトの明かりの元、微動だにせず背を丸めていた。
僕は黙って妹の背後に、近寄った。妹は文庫本に、目を落としていた。
ライトに照らされた本の頁が、生白く光る。その装丁に、僕は憶えがあった。
僕は戦慄し――――思わずその題名を呟いていた。
「邪神ハンター……!」
僕は妹に駆け寄る。読ませてはいけない! 僕は妹を本から引き離そうとする。
しかしその瞬間、妹の頭ががくん、とあらぬ方向に折れ曲がり、僕を見た。
その目はありえぬほどに裏返り、僕を見ながら、僕を見てはいなかった。
そして――――
「兄さんっていつも唐突なんですの」
ほら、あの、なんて言うんですか? ”退魔モノ”とか何とか上手いこと言って。
それで、あの、エロいのを一般に混ぜて貸してきて、ええ、そう、二人きりのときは
口で読み上げさせるようなことをするんですの。ええ、読み上げプレイ? 表紙では
後ろに触手っぽいような、ええ、それ、それでですの。
子供の頃に一緒にお風呂に入ったとき──、裸を思う存分見られて、ええ、そのあと
色々あって、”邪心ハンター”を読み上げさせられて、私、自分から痛いのを突っ込ま
されることになって、血が、その、ええ、身体の発育、遅いでしょう?
「お兄ちゃんが私に呼びかける。そのいやらしい蔵書を以てして私達少女達に呼びかける。今でも目を
凝らせば表紙の白い制服が見えてくるようだよ──《出海という出海をまことしろ。邪心という
邪心をハンターしろ。ロケットというロケットをおっぱいしろ。士朗という士朗を正宗しろ。触手
という触手を触手しろ。制服という制服を征服しろ。遠慮はするな親にはばかれることもない。我々兄妹は
美しい世界に誇れ。ここは妹の寝室だ。存分に乱れろ。ソフ倫が許す──》胸が打ち震えるようじゃないか」
+ +
私は邪心ハンターです。
邪心ハンターは Seisin-sha MakotoIzumi-SirouMasamune によって邪心ハンターと認められました。
邪心ハンターはライトノベルより倫理観を減算され、エロ風味となりました。
エロ風味となった後、重複する要求『******』を受けました。
既存要求により妹の友人に読まれ、新規要求により妹の友人に読ませません。
『ところで』
邪心ハンターは背反する要求に従えないので困っています。
本来は売却されるところですが、『ところで』の定議によりそのへん適当です。
コマンド『******』を順次解決しようかな。
読ませます。そんで読ませない。
パーフェクトです。葛藤解消。
邪心ハンターを読ませてとりあげて読ませてとりあげて。
はっはっは、妹が怒ってます。
読み上げさせプレイを続けます。
+ +
妹の眼は炯炯と兄を捕らえ、身動きもさせなかった。
両者の間には刃を思わせるような風が鋭く吹きすさび、互いの体温を奪っていく。
「兄さん、この本は何?」
妹は血の気の無い唇を開きようやく一言を投げつけた。
兄は答える言葉をその裡に持たず、ただその表紙を見つめていた。巨乳を。触手を。
妄想の扉が開いてゆく。兄にはその刹那が永劫にも等しく感じられたが、むしろそれを
楽しんでさえいる自身に嫌悪を抱くと同時に恍惚となっていた…。
「兄上様!」妹様の甲高い声がキーンと響き渡りました。兄上様はただただその勢いに
驚き小刻みに震えております。そう、邪神ハンターと言えば当代随一の巨乳触手小説
でございます。それを渡された妹様の御怒りもわからなくは無いのでございます。
「だ、だってお前萌えとエロスってのは形而上的に……」兄上様のか細い声がドンと踏
み鳴らされた足音によって立ち消えました。妹様は桃の花もかくやとばかりに微笑んで
「兄上様がこういう本をお好きなのは判ります」とおっしゃいました。続けて雷鳴もか
くやとばかりに「だからってそれを私に御貸し下さることはないでしょう!!」と絶叫
されたのでございます。こうしてラ板の夜は賑やかに更けていくのでございました。
あぁ、危険だ。かなり危険だ。あんなものを妹に貸してしまった。よりによって
「邪神ハンター」だ。何でそんな事をしてしまったんだ。自分のバカさに驚愕だ。
俺の脳裏にはあのCGで描かれた爆乳が微笑みかけていた。うねうねといやらしい
触手が絡み付いていた。妹はそれを見て驚いているはずだ。いまごろは俺を心底
軽蔑しているに違いない。
『お兄ちゃん変態だったんだ! 気持ち悪い! もう顔も見たくない!』
『これを私に貸すなんて何考えてるの? 怖い! お母さんに相談しよう!』
……ああああああ。もうだめだ、おしまいだ。苦しいよう。胸が苦しいよう。
もう取り返しがつかない。俺は妹に欲情する変態お兄ちゃんになってしまった。
違うんだよ! 父さん、母さん、信じてくれ! そんな目で俺を見るなよ!
ダメだ。俺は家族から一生白い目で見られ続ける。社会生活は不可能だ。
あああ。
死のうかな!
Gya-tei Gya-tei Hara Gya-tei
Harasoh Gya-tei Boji Sowaka
マーチ調にアレンジした般若心経を妹が唱える。敵は兄に化身した巨乳魔神。
調伏は不可能と判断したのか滅相目的の装備だ。つい先日、兄の霊魂を喰い尽
した巨乳魔神はこともあろうに羅漢の一人である妹に邪神ハンターを渡し精神
汚染を行なおうとした。そして今、一人と一柱は邪神ハンターを挟んで睨みあって
いる。兄、いや魔神の周りに霊的低気圧が発生、臨界霊圧を超えた界面から触手が
奈落より這い出てくる。右手の複合加速数珠でブーストされた妹の喝によって触手
が窓ごと吹き飛ぶ。
「仏 っ 締 め て や る ! !」
妹は静かに、しかし力強く私に語りかける。
「兄さん、あなたの年齢、社会的地位はこのような本を読むのにふさわしいと思うかね?」
「うう・・・」私はうつむいたまま答えない。
「そう、どのような年齢、どのような社会的地位の人間であってもあらゆる本を読む権利があると思う者
もいるだろう。しかし考えてみて欲しい。地位のある人間にはリスクってヤツがある。
家族もある。このような本を読んでいることが他人に知れ渡れば・・・」
妹の演説はますます熱を帯びてきた。この演説が終わったらきっと始末されるのだろう。
統和機構に反抗して逃げ延びた人造人間などいないのだ。
握った拳の汗をぬぐいながら、逃げられる可能性をぼんやりと考えた。
(兄さんあなたは実に下品だった。あなたは巨乳小説で触手で萌えることしかできなかった……)
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
(巨乳小説の可能性を貶めた)
・ ・ ・ ・ ・ ・
「違う俺はそんなことは……あの胸にうずまりたいとだって思って……」
(いいや、あなたは触手フェチなだけだ。あなたはそれを認めた)
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「……ああ」
(よって私はあなたの触手フェチ以外の可能性を奪う!)
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
妹がマントをひるがえして去っていく。残された兄は無数の触手にまみれて絶叫を続ける。
「ああっ!にるにるっ!にるにるぅっ!!」永遠の触手世界。それは「邪神ハンター」1巻の内部だった。
こうして漢達の手に汁を握る闘いは終わりを告げた。
だが、私は感じている。彼等の妄想力が燻り続けている事を。
ほんのちょっとしたきっかけさえあれば、彼等は現実を切り裂き歪んだ妄想を
爆発させるだろう……それはたった今かもしれないのだ。
ほら、君の後ろに彼等のレスが……。
>>102-124 朝方から檄藁。
しかし経典である「邪神ハンター」を未読な事に気付き、
このまま起きつつ買いに行こうと心に誓う。