第一次スーパーライトノベル大戦

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なまえのないかいぶつ1(殺人鬼⇔熱血属性)
 法的にも、そして自らの手でも事件の首謀者を裁くことができなかった
 主人公。それが原因となり、彼の心には苛立ちが生まれる。そんな折、
 遺産が絡んだと思われる殺人事件が隣県の日炉理坂にて発生した。前回
 の事件から完全に立ち直っていない従兄への配慮からか、朝霞万理絵は
 氷澄丈太郎と主人公の三人でこの事件を調査しようと提案するのだが、
 日炉理坂に到着した途端、主人公と氷澄との間で口論が発生。主人公は
 一人単独行動を取ることに。

 初めての土地、初めての場所からかすぐに迷子となり、薄暗く人気の無い
 路地裏に入り込んでしまった主人公。
 そこで彼は、黒服の団体と大立ち回りを繰り広げている――人殺を肯定し
 復讐を善と見なす殺人鬼と邂逅する。


なまえのないかいぶつ3(剥奪者⇔気弱属性)
 前回の事件で、敵とはいえ相手を傷付ける意気地が無いことを実感した
 主人公。引き金が引けなかったことで救えなかった命を思い、後悔する
 毎日は、彼の心に少しずつではあるが負荷を与えていく。
 二週間を過ぎた頃、同じ部に所属している知り合いが姿を消した。まるで
 神隠しにあったかのように。同級生でもある近藤武巳にそいつを探すのを
 手伝ってくれないかと頼まれるのだが、主人公は断る。彼には彼で気に
 なることができてしまったからだ。

 魔王陛下・空目恭一の失踪と同時期、主人公の想い人である少女(先輩が
 望ましい(笑))に、微妙な変化が生まれた。それはいつも彼女のことを
 見ている主人公でなければ気が付かなかったであろう変化。
 二つの事件が交わる時。桜咲き誇る夜の異界で少女は、他人の人生を喰らい
 自分の物とする剥奪者へと変貌した。