なまえをいれてください1(熱血系・男・ザンカントウナンテシリマセンガナニカ?)
高校三年。剣道部主将。県内では五指に入るほどの腕前の持ち主。
県大会の祝勝会の帰り道、青色の光沢を放つ剣を持った人形に襲われる。
重傷を負い河に落ちるも、なんとか一命を取り留める主人公。
残された友人が気にかかり傷だらけの身体を動かし現場に戻るが、既に
友人は物言わぬ肉塊と化していた。
「殺してやる」――そんな暗い想いを胸に秘め、主人公は治り切って
いない身体のまま、襲撃者を探し始める。
そして同時期・・・鵬翔学院高校の生徒・矢神遼は、黒ずくめの紳士から
赤い波形の鞘に納められた短剣を手渡されるのだが――
なまえをいれてください2(天才系・女・ナナコタンハァハァ)
中学三年。いいとこのお嬢様。病弱。魔術学・化け学においての天才。
国外の大学にも籍を置いていたりもする。
何かが違う――いつの頃からか、家で、学校で、様々な生活の場で
歯車が噛み合わない感覚を感じるようになった彼女。そんな違和感を
振り払うかのように彼女は自分の研究に没頭する。
そしてそんな日常を幾度となく繰り返してきたある日、彼女の元に
一通の手紙が届く。差出人は赤神イリア。そして招かれし場所は――
オカルトを学ぶ者が幾度となく足を踏み入れようとし、失敗した場所、
鴉の濡れ羽島。
学術的研究のため渡りに船とばかりに、彼女は鴉の濡れ羽島へと赴く。
自分の人生に多大な影響を与える、戯言遣いがそこにいるとも知らず。