物語を面白くするのはやはり大詰めで「待ってました」とばかりの展開の盛り上がりだろう。
しかし、あまりに期待通りの展開を繰り返すと読んでいて飽きがきてしまい、食傷気味になってしまう。更に、作者がお気に入りの場面を
作り出したいが為に小細工を弄しすぎると物語そのものに矛盾や無理が生じてしまう。
こうなるともはや物語の為に場面があるのでなく、場面の為に物語が存在するようになっている。
まっとうな読者はこの時点で「切り捨てる」ため、残るのは当然作者を盲信する「信者」のみになってしまう。
そんな読者達が作者に対して冷静な批評を出来るはずも無く、作品のクォリティーは低下する一方になる。