もしもライトノベル作家が一つのクラスにいたら 2

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―― ダンスルーム ――
壁井:「鏡張りに手すり……。ここはわかります。ダンスルームですね」
秋山:「ああ。でも、電撃班はあまり使わないな、ここは。俺も……、UFOと踊った時くらいか」
壁井:「UFO?」
秋山:「いや、こっちの話だ」

今野:「あら、殿方がこちらに参られるなんて、珍しいですわね」
秋山:「あ、コバルト班の今野さん。ちっす」
今野:「ごきげんよう、秋山様。そちらの方が、噂の新入生ですの?」
壁井:「壁井ユカコと申します。始めまして」
今野:「始めまして、壁井さん。殿方中心の電撃班では苦しいと思いますが、頑張ってくださいね」
壁井:「こちらこそ、よろしくお願いします」
秋山:「やっぱり、女の子同士気が合うんだな……。 ……ん?」

キィン…。   キィィン…。 キィィィン……。

秋山:「何だ? これ……」
??:「危ないっ!」
壁井:「きゃっ!」
モンスター:「ベタァァァァァ!!!!」

秋山:「な、何だ今の!?」
壁井:「鏡から出てきて……。背中に「ヴァルキリー」って書いてあったような……」

高畑:「奴等は『ベターモンスター』。志村一矢が生み出した怪物だ」
秋山:「あ……。高畑さん」
壁井:「え!? 高畑さんって、電撃受験一期生の、あの高畑さんですか!? あ、あの、始めましてっ!」
高畑:「今は挨拶はいい。 ……危ないところだったな、ベタ中毒にならなくて。あとは、俺に任せろ」
秋山:「任せろって……。え゛!?」

高畑:(カードデッキを鏡に突き出して)「変身っ!!!」

カシャッ キュゥイイイイーン

高畑:「しゃっ!」

今野:「い、一体何事……?」
壁井:「い、今の、か、かめ、かめん……」
秋山:「高畑さん、最近見ないと思ったら……」