「なあ・・・」
ふと自分の思いに動揺しかかった瑞江へ、男はまるで心中を見透かしたかのような言葉を投げかけた。
「おれたち、そろそろ退屈してたんだよ」
「−」
「わかりゃしないよ、頭、いかれてんだろ?」
「そいつの姉貴も、おれたちに溺れさせるんだよ」
女が達すると同時に、宝田も達した。
すでに六度目だ。
女は貪欲だった。まだホテルに入って二時間も経っていない。好きそうだとは思っていたがこれほどとはさすがに意外だったし、
何より、自分の精力にも呆れる思いがした。
求められるたびに何度でも応じられる気分だ。
パンティが血の色に透けて、同じ色をしたヒップを露わにさせていた。
「ああっ!」
瑞枝はぴくんと背中を震わせ、赤い喉を反らした。
瑞枝の腰が蠢きはじめた。尻を揺すりたて、何かに応じるがごとく、前後に動いている。
「感じているぞ」
信者の誰かがつぶやいた。
「さすがだわ。さすが、晃さま。もう心得ていらっしゃるのだわ」
どうだ
>>29これはほんの1部で、ほとんどこういう会話で占められているのだ