「ねえ、 幼 なじみの○○君」
「・・・・・ な んだい同じく幼なじみの△△さん」
「うん、 じ つはね。折り入って頼みたいことなんてものがあるんだけどね」
ほほえ み を浮かべた顔を、真っ直ぐ僕に向けて彼女は言った。
「あの、 断 っておくけど」
「なーに 固 くなってんのよ、2人の仲じゃないの。遠慮することなんかないのに」
「・・・・・ キ ミは今自分がどこにいるのか、ちゃんと解っているのかい?」
「あーこ れ ?ベランダでしょ」
僕の人 生 のなかで、これをベランダと言い切ったのは、きっと貴女が最初で最後だろう。
「これが か ?これはな、手すりって言うんだよ」
ギッシギ シ と音を立て、少女(?)の重みに耐えてるステンレスの頼もしいやつだ。
「ふーん て すり、って言うんだ。勉強になるなあ、ということで宿題見せて」
「・・・・・・ お まえ、ひょっとしてそれだけのために?」
「はーや く ぅー」
危なげ な 音を立てつつ手すりをグラグラ揺らすんじゃない、という顔をしたら
「大丈夫 絶 対。子供の頃なんかよくやってたじゃない」
しかられ た のは決まって僕だったような気がするのは、僕の思い過ごしか記憶違いか。
「だいた い 、あの頃とは体重が違うだろ体重が」
「それは 禁 句だよ。そういうデリカシーに欠けてるから、例の先輩にだってフられちゃうんだ」
「だから 止 してくれよその話は。はい、宿題」
「わーい 愛 してるぜー○○ちゃーん」
「それな ら 今度からは玄関から入っておいで。熱く抱きしめてやるから。ついでに・・・
「こんの ブ 男!スケベ!変態!!」
顔に何 か 平たいものが超高速で衝突した。「パァーン」我ながら良い音だ。なんちゃって。
「知らな い !!」
どうやら 血 は出てないようだが何と言うかすこぶる痛い。全くもって元気なお嬢さんだこと。
『発言は よ く考えて』そんな教訓が頭に浮かんだ。そしたら痛みもぶり返してきた。
「うううう う 。ところでアイツ、ノートはどうすんだろう」
( ´Д`)/こんな変則縦読みを推奨スレに仕込んだら、敵の書き込みが止まってしまいました。
これはサブリミナル効果か、それともこのSSが余りにもアレだったからでしょうか!?