川上稔と都市シリーズ・The 3rd city

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530れーらあ ◆leHrErZ.
>529
>第二考・騒音と奏音の領域についてのあくまで個人考

まず結論から書くと、
”領主”とは、遺伝詞の特殊性を持つ人物だと言える。

騒音の領主である勝意の遺伝詞の特殊性は、
「常に自己遺伝詞が変動している」というもの(OSAKA後半参照)
その主な特徴は、
 1)神器無しで神器を使う
 2)詞無しで神器を使う
 3)扱える詞階が低い、扱えない神器もある
の3つ。
1)は、己の遺伝詞が変動しているために実現する。
 自分の望む遺伝詞(神器)を強く望む(自己制御≒技能≒言実化)ことで、
 その遺伝詞を自分の中に生みだし、同調することが出来る。
2)は、神器遺伝詞を自ら生み出すことにより、既に同調しているため実現する。
 通常の神器遺伝詞は外部から音楽として取り込まれるため、
 そこから遺伝詞を聞き、自己遺伝詞(自分の詞)にのせて、自分を同調させる必要がある。
3)は、自ら神器遺伝詞を生み出しているために制限される。
 自己遺伝詞を変動させて作るため、外部から供給されず、絶対量は少ない。
 また、いくら変動するとは言っても生み出せない(望まない)遺伝詞はあるだろう。

奏音の領主である久秀の遺伝詞の特殊性は、
「自己遺伝詞が外部の遺伝詞の流れに左右されにくい」というもの(古代人の話、等から)
その主な特徴は、
 1)技能の外から行動できる
 2)炎神と同調することが出来る
の2つ。
1)は、技能という遺伝詞の流れの外から行動できることから。
 技能は、言実化によって「ある行為の遺伝詞を生み出す」ものと考えられる。
 その遺伝詞の生まれ=流れを自分が無視できるならば、相手の技能の外から動ける。
2)は、自己遺伝詞が遺伝詞に左右されにくいことで可能となる。
 炎神は総一郎の遺伝詞を喰らったように、並の遺伝詞は全て浸食される。
 しかし、自己遺伝詞が左右されにくいならば、それぐらいの浸食がないと逆に同調できない。
つまり、
技能判定を無視して攻撃がヒットさせられるのは、
「技能で”ガードした”という遺伝詞を相手が言実化した」
     ↓
「その遺伝詞を無視できる。”ガードした”という言実を無視」
     ↓
「”ガードした”にも関わらず、攻撃がヒットする」
という論理と、考えられる。
なお、
久秀が語っていた相手の反応より早く動く能力、
「極微少距離の移動でも時間はかかる。
 ならば極微少距離の単位を無限に分割すれば、移動には無限時間かかる」(要約)
は、久秀の「記動力」であって、「奏音の領主」の力ではないと思われる。

以上、飛躍有り個人考。
長文sage。