Mac関連ネタを凄い勢いで翻訳するスレ5

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くだんのMac.arsのSiracusaのレビュー、Finderの章をやってみます。(全10回)

Finderの(不完全な)更新

本記事のメタデータの項(なんか随分昔のことのような気がする)で、メタデータの話題については
「Mac OS Xのメタデータの機能の進化は停滞している」と述べた。ある意味では、言いたいことは
すべて言い尽くしており、残されているものは希望だけなのだ。ただそれははっきりしないものであるが。

Tigerの導入とともに、Mac OS XのFinderはその段階に入った(訳註:これ以上進化させようがない)。
TigerのFinderは、Spotlightの追加以外には目立ったインターフェースの機能追加/変更を受けていない。
そして、これまで見てきた通り、こうした進化の余地のないものであっても、いや、だからこそ、Finderに
対するイライラが募るのである。

Mac OS XのFinderは、何年もかけてそれに相応しい評価(少なくともMac OS Xのバンドルアプリ
としての)を得てきた。これはMacプラットフォームで最も使用頻度の高いダメソフトと言われてきた。
このFinderの流儀を好む者もいるが、大好きという者はほとんどおらず、嫌いな人は多い。

Mac.arsのMacintoshian Achaiaフォーラムでは"FTFF"という略称はもう説明なしに使われている。
"Fix the F***ing Finder"(あのクソFinderをどうにかしる!)の略だ。この言葉はMac OS Xのウィッシュ
リストのスレにしょっちゅう出てくる。(長々と私がFinderを批判していることがフォーラムでの意見に
バイアスをかけていると感じる読者がいるとすれば、その人はMacintoshian Achaiaをよく知らない人だろう)

カジュアルなオブザーバーにとっては、ちょっと極端な意見だと感じるかもしれない。Mac OS XのFinderは、
グラマラスではないにしろ、少なくとも害のないもののように思えるからだ。では何が大問題なのか?
Finderに対する悪印象の出どころは一箇所ではないのだ。Finderに対する不満をぶちまけるスレは少なくとも
3つあり、通常はFinderの特定のダメさ加減が複数組み合わさったものとして出てきているのだ。
112/10:2005/05/17(火) 16:42:06 ID:X7fjDALu
まず、私のPantherレビューで詳述したブラウザ空間としての全体的な問題がある。この件については
単独のレビューも書いた。ここではその問題を繰り返すつもりはない。PantherのFinderについて2003年に
私が書いたことは現在のTigerのFinderにそのまま当てはまる、と言えば十分だろう。

第2の問題点はパフォーマンスである。旧Mac OSのFinderは、高負荷時やネットワーク接続時にもレスポンシブ
さを保てるかという点においては平凡であった。だが今のスタンダードは当時とは違う。Mac OS X時代に
求められるものはもっとずっと高いものなのだ。だが悲しいかな、Mac OS XのFinderは当時から停滞したまま、
すなわち前時代的なものなのだ。

Motionのようなアプリがリアルタイムで複数のビデオストリームの編集ができるというのに、Mac OS Xの
FinderのUIときたら、多数のファイルを別の場所にドラッグしようとするといまだにつっかえるのだ。
アプリケーションレベルでの「一時停止」(かの悪名高きビーチボールぐるぐる)の原因は、未だにあの
ネットワークアクセスにあるのだ。ネット上のMacのフォーラムでは、たとえばカラムビュー時にネットワーク上の
ボリュームにあるQuickTimeファイルをうっかりクリックしたとき、「親切にも」プレビュー画面を表示
しようとしてFinder全体が止まってしまうというような悪夢の話で賑わっている。それからiDisk・・・頼むから
iDiskの話をさせないで。もう論外の遅さなんだから。サードパーティーのWebDAVクライアントが何の問題もなく
.MacのiDisk上のファイルの読み書きができるというのに、Finderときたら一時停止状態が長いわデータの
転送速度は遅いわ、という有様なのだ。

FinderのパフォーマンスはMac OS X 10.0以降着実に進化しており、時に大きな進化も受けている。
しかしそれは「使えない」レベルから「ストレスがたまるくらい遅い」レベルに達したというだけのことで、
決して威張れる話ではない。これは実際の問題の大きさの話ではない。OKレベルのこともある。だが他の現代の
アプリと比較したとき、Finderが抱えるパフォーマンスの問題は大きいのだ。
123/10:2005/05/17(火) 16:43:09 ID:X7fjDALu
そこでMac OS XのFinderに対する不満の最終段階にたどりつく。それはちょっとしたことなのだ。
バージョン1.0の製品ならちょっとしたイライラは見逃すこともできよう。最初のMac OS XのFinderなら
そういう話も有効であっただろう。だがそうしたイライラを、比較的簡単に解決できる問題なのにもかかわらず
4年間も引きずってきたとなれば、そりゃ皆さん腹も立とうというもの。

例を挙げればキリがない。そして全部挙げたところでフォーラムのスレの中の人を止めることはできないだろう。
ここでは私の経験から3つほど挙げよう。

一つはアイコンのグリッド配列。そもそもMac OS XのFinderはアイコンのグリッド間隔がやたらに広い。
これは長い名前のファイル/フォルダ名を折り返させないという利点があるものの、ユーザーの多く
(特に小さな画面で使っているユーザー)は、一般的な長さのファイル名のファイルを扱う場合には
無駄が多いと感じるのだ。

アイコンのグリッド間隔の調節オプションについてはMac OS X 10.0の頃から要望があったにも拘らず、
未だに実装されていない。10年以上前に旧Mac OSのFinderが簡易的にグリッド間隔を調節できる機能を
実装していただけに、余計腹立たしいのだ。(技術はある、作り直せるのだ!)

それから「表示オプション」のパレット。パレット内でのビューに変更を加えるラジオボタンがついている。
加えて、適用範囲を「このウインドウのみ」「すべてのウインドウ」とするラジオボタンがある(Mac OS Xの
Finder上で「すべてのウインドウ」に適用するというオプションは残酷な冗談であるという事実はこの際
忘れてしまおう)。ユーザーがこのパレットを呼び出すときは、今見ているウインドウのビューの変更を行いたい
からそうするのである。まあ1000回に1回くらいはFinder上の「すべてのウインドウ」に適用を行いたくなる
のかもしれないが(どんな意味があるか知らないが)、99.9%の場合は単にウインドウ一枚だけに変更を適用
したいものだろう。
134/10:2005/05/17(火) 16:43:44 ID:X7fjDALu
腹立たしいことに、この「すべてのウインドウ」は大抵の場合デフォルトで選択された状態になっている。
(どの条件においてどちらのラジオボタンが選択されているかというのは、まったく運任せなのだ)
すなわち、ユーザーがある特定のウインドウのビューを変更したい場合、事実上毎回、くだんのラジオボタンの
切り換えを行わなければならないのだ。これはひどく時代遅れなものではありませんか。

最後に、タイトルバー上の緑のボタンをクリックしたときのFinderウインドウの「サイズに合わせる」
挙動について。理論的には(実際には、この機能を有する旧Mac OSのFinder全バージョンも)Finder
ウインドウはウインドウ内の項目をできる限り多く表示し、かつ余分なスペースをなくした状態にリサイズ
されるはずある。アイコンがいっぱい詰まったFinderウインドウについては、アクティブなスクロールバーの
ないウインドウとなるはずである。

ところがMac OS XのFinderでは、昔も今も、この機能がまったく一貫していないのだ。上手く動作しない
ときは、5ピクセルしか動作幅のないスクロールバーが表示されたりする。Finderはウインドウのサイズを
適切にリサイズしようとするが、アイコンの占める領域を正しく判定できないのだ。途方もなく難しい
技術ではないはずなのに・・・。

これらはノミ取りが完全に行われていないような印象だ。「残念、ペットのノミを取りきれませんでした」
という感じだろうか。しかし、一人一人のこうした小さな不満は、蓄積されると無視できないくらいの量になる。
人々の苦情は多くの人を悩ませる10〜20の問題に収斂していくものである。だから、「ユーザー一人一人にとって
不満点は異なる」という、Appleが順位付けをサボったままにしている口実を与えるようなレベルの問題ではないのだ。

バグの順位付けといえば、AppleはメジャーリリースごとにFinderに新機能を盛り込むことに忙殺されている
ために、こうした小さなことは割れ目の中に落ち込んでいくごとく無視しているようである。その分、Finder
自体はリリースを経ても変わっておらず(Mac OS Xの新機能の統合が実際に注目されたことは除く)、
こうした小さなことは修正されないままである。いいですか、4年間経っているんですよ。
145/10:2005/05/17(火) 16:44:32 ID:X7fjDALu
Mac OS XのFinderに当初込められていた善意も、NeXTスタイルのカラムビュー及び他のブラウザスタイルの
機能の追加により、ここ数年でなくなってしまったようである。ブラウザファンにとっては蜜月時代は終わった
ようである。ブラウザ関連の機能追加の要望も無視されていることに、彼らはだんだん気付いてきている。

Finderのブラウザ方式でない機能が純粋なファイルブラウズ機能と干渉していることに関する不満も、私は
多く見てきた(「デフォルトですべてのブラウザウインドウをリストビューにできないのはなぜ?」など)。
Finderにおける、ブラウザと空間概念の破壊的混在をめぐる過去の騒動すべてが、突然説得力を持ち始めたのだ。

ブラウザファンにとってもっとキツいのは、Path Finderのようなアプリの存在だ。Path Finderは、一人の
デベロッパが開発した、Mac OS XのFinderに様々な機能を付加したブラウザスタイルのファイルマネージャー
である。Path Finderのバージョン1.0はわずか6ヶ月間の開発期間を経て2001年に公開された。現在の
バージョン3はそれよりずっと進化しており、来たるバージョン4ではFinal Cut Proのようなファイル管理方式を
採用している。これはファイルブラウジング方式の革命である。

Tigerが搭載するMac OS XのFinderはこれとはかけ離れたものである。残念なことだ。

Spotlightについて

SpotlightはMac OS Xのファイル管理における偉大なる光明である。2004年のAppleのWWDCでは、
Spotlightは実際にFinderを置き換える可能性があると、Steve Jobs自身が言及した。「Finderを
使わなくなる者が多く出るだろう。ここ(Spotlight)に行けば、何でも見つけることができるのだから」

Spotlightの高速でパワフル、かつ正確なシステムレベルでの検索機能を、私は軽視するつもりはない。
本当に素晴らしい機能で、Finderには全く不向きな仕事をこなすことができる。だが本質は本質である。
Spotlightは検索機能でしかないのだ。
156/10:2005/05/17(火) 16:45:50 ID:X7fjDALu
ファイル管理機能のすべてを検索機能に負わせるのは自傷行為である。草むらの中に落ちた針を探し出す
には検索機能は便利だろうが、よく利用する少数のファイルを扱う場合は無意味に非効率的である。
フォルダの存在はそのためにある。一見関係のないファイルを一箇所に集めるもの、それがフォルダなのだ。

ユーザー個人の判断でメタデータを付加できるようにしたTigerの新機能をAppleがもっとよく活用して
いれば、Spotlightのスマートフォルダは役に立ったであろう。だが現状では、昔ながらのただのフォルダ
でしかないのだ。

よく利用する「アクティブなセット」があれば、開いているフォルダウインドウ(たとえば、いくつかの
サブフォルダウインドウが開いているリストビューにおいて)にすべてを放り込み、ダブルクリックまたは
ドラッグ&ドロップしてファイルを開いたり編集しりするのは極めて効率の良い方法である。この直感的な
Finderのインタラクションを検索ベースの代替手段で代替しようとした場合、Spotlightの検索メニューを
有効にしてファイル名の最初の数文字をタイプし、メニューに表示された検索結果から選択(メニューに
出ない場合はフルスクリーンの検索結果画面から選択)し、それを開いたり編集したりするには選択/
ダブルクリック/ファイルをドラッグすればよい。

これは勿論、ファイルのメタデータが検索結果のリストの中から容易に識別できるようになっている、と
システムが推測しているのである。ところが哀れなるWebデベロッパは、Spotlightを同じような名前と
構造を持つ、たとえば"index.html"という一連のファイルを編集するのに用いようとしている。

この場合、ファイルを開くたびにプロセス全体を最初から最後まで行わなければならない。そしてQuicksilver
のような特別なランチャーユーティリティとは異なり、Spotlightはユーザーの取るアクションに基づいて
学習したりはしない。実際、最後に用いた検索語などの状態を保持してくれない。検索は毎回ゼロからの
スタートになってしまうのだ。

(そろそろ連投警告が出るので、続きは後ほど)
167/10:2005/05/17(火) 16:47:40 ID:X7fjDALu
それでもまだ、ユーザー個人の「アクティブなセット」ではこれが上手くいくように思えるなら、以下のことを
一ヶ月間続けてどう感じるか試してもらいたい。Finderは一切用いない。すべてをSpotlightでまかなうのだ。
さあどうなる?きっとあなたの「アクティブなセット」はハードディスク内のあちこちにデタラメに分散して
しまっていることだろう。もしそうだとしたら、Spotlightは棚ぼたみたいなものだ。

だがあなたが平均的ユーザーなら、今日既に5回開いたファイルを繰り返し検索していくうち(ファイルは
おそらくあちこちのフォルダ内に分散している)、きっと頭がヘンになることだろう。あなたがしばしば
同じファイル名をつけたり、階層化が製品に含まれているような環境で仕事をしているデベロッパだったり
すれば、余計にそうだろう。

ここでも私は、検索の力を軽視するつもりはない。検索機能は偉大であり、検索機能は重要である。
ハードディスクのどこかにファイルがあることだけ憶えているが名前をはっきりと憶えていないファイルを
探すような場合、あるいはどこかで見た単語やフレーズを検索する場合には、Spotlightはうってつけだ。
だがFinderの代替機能はそうではないのだ。

Mac OS Xでは、検索機能の多用は自己達成的予言の一種である。Finderがダメであればあるほど、対照的に
Spotlightが良く思える。しかしながら、どんなにFinderが改悪されようとも、保ち続けている機能が一つある。
それがデスクトップだ。Finderの中で最も空間的に一貫性のあるものとして、デスクトップは事実上すべての
ユーザーが心地良く感じる、コンピュータ上の一つの「場所」である。だからこそ、多くのユーザーが
最も重要な/よく利用するファイルの保存場所としてデスクトップを活用しているのである。

検索機能と、伝統的な構造的情報管理方法との適切な融合の力については、iTunesやMail.appのような
アプリが既に実証してくれている。iTunesの検索機能は素晴らしいが、ジャンル/アーティスト/アルバム
の管理画面がなかったら、もっとずっとストレスのたまるソフトになっていただろう。同じことがMail.appの
伝統的なメールフォルダと検索フィールドについても言える。
17名称未設定:2005/05/17(火) 16:47:51 ID:+ueQ+zE1
GO AHEAD, PLS!
188/10:2005/05/17(火) 16:48:32 ID:X7fjDALu
どちらの場合においても、階層は詰め込んだ検索結果の組み合わせである。ファイルパスがファイルの識別の
唯一の手段となっている、HFS+のようなボリュームフォーマットについても同じだ。昔ながらのフォルダも
ファイルパスのメタデータに基づく「詰め込んだ検索結果」でしかないのだ。結果的にはメカニズムではなく
インターフェースが重要だ、ということになる。

私はFinderとSpotlightがいつかその可能性に応えられる日が来ることを心待ちにしている。それまでは、
Spotlightの機能をFinderの欠点を補う手段として強調しすぎるのは間違いである。確かにSpotlightは
素晴らしいものだが、だからと言って伝統的なファイル管理方法を捨てていいということにはならない。
Finderはまだお役御免ではないのだ。

内部の変更

TigerのFinderは、内部構造にいくつか変更を受けており、それに触れておくべきだろう。最初に、
Finderの「コピーエンジン」の変更。ファイルの移動やコピーを行うアプリはFinder以外にも存在する。
特にMac固有のメタデータ/リソースフォーク/シンボリックリンク/ハードリンク/サポート対象外の
ボリューム形式に基づくこれらのエミュレーションに関する複雑なルールを有するMac OS Xにおいては、
これはびっくりするほど複雑なタスクである。

旧Mac OSでAppleが取ったソリューションは、単にFinderがそれらのアプリに代わってファイルの
移動/コピーを行うというものであった。これは有効であったが、すべてのアプリケーションがFinder依存に
なるという問題もあった。これは旧Mac OSのアプリがファイル管理において歴史的にFinderに依存していた
ことによる部分もある。Mac OS Xでは異なる方法を取らなければならなかった。Finderは常に動いていて
使うことができるとアプリが推測することは、もはやできなくなった。Mac OS Xのアプリがファイルの
移動/コピーを行いたいのであれば、そのアプリ自身がやらなければならないのだ。
199/10:2005/05/17(火) 16:49:11 ID:X7fjDALu
Tigerでは、Finderのコピーエンジンをどんなアプリケーションでも利用することのできる共有ライブラリの
中に入れた。TigerのFinder自身もこのライブラリを利用するのだ。特に数年後のファイル・メタデータの
増殖の可能性を見据えた場合、一つのライブラリに「正しい」ファイル操作を統合したことは重要な一歩である。

目に見えるもう一つのFinderの変更点は、Pantherで導入された、ファイルシステムを通知するAPI
(当時のFinderでは活用されていなかったが)とSpotlightの一部として導入された機能との組み合わせから
生まれたものだ。TigerのFinderは、ファイルが作成されたときに正しく表示し、削除されたときに正しく
消えるようになったのだ。

これが大したことでないように思えるのであれば、きっとMac OS XのFinderを十分に使っていない人であろう。
あるいはファイルマネージャーに対する期待度が低い人なのかもしれない。(ウインドウズユーザーかな?F5!)
だが、ファイルマネージャーはディスク上のファイルの状態をタイムリーに反映すべきであるという古風な概念に
我々ジジイがどんなにクレイジーに固執してきたか、読者諸氏はお分かりであろう。

Mac OS XのFinderは、この点においては歴史的にぶざまに失敗してきた。ユーザーが暗黙のうちにウインドウを
クリックするまで、Finder以外で作成されたファイルの表示が大抵できなかったのだ。理論的には、アプリは
Finderに対し、ファイルを作成したらFinderに通知することになっているのだ。実際には、Mac OS Xに関する
高いレベルのAPIの知識を持たないUnixのコマンドラインツールのごとく、多くのアプリがそれをやらなかったし
できなかった。いわんやFinderをや、である。

そんな時代は終わったのだ。カーネルのフックがSpotlight機能をこんなにもレスポンシブにしてくれたおかげで、
TigerのFinderはもう生き残れないのだ。ソースを問わず、Spotlightはファイルシステムの変更を瞬時に反映する。
注目!

(ターミナルでのファイル作成/削除が即座にFinder上で反映されている様子を示すムービー)
2010/10:2005/05/17(火) 16:50:05 ID:X7fjDALu
私は、この変更だけでも、Tigerにおける改悪を(その改良以上に)補って余りあるものだと強く信じている。
もし今Mac OS Xのカーネルデベロッパが私の方に向かって歩いてきたとしたら、強く抱きしめていることだろう。

Finderのまとめ

Mac OS XのFinderの停滞と、過去にこの話題で消耗しきったことから、Finderの泥沼を放置してきたと先に
書いたのは知っている。これまで読者諸氏がお読みになったのはその短縮版だ。しかし、この話題がなぜ
完全に消え去らないのか説明したかったのだ。Mac OS XのFinderに対する不満は実際のものであり、それは
すぐに消え去るという気配もない。

先に私はスマートフォルダの実装方法にやや不満ありということ、及びSpotlightの妙な統合について述べたが、
あえて繰り返す。長らく無視されてきたFinderとの関わりは、結局のところどんなに良く言っても凡庸の山に
見えるということだ。

私はFinderを完全には放棄していない。Mac OS Xのメタデータをめぐる武勇伝が仮に何か私に教えてくれたとすれば、
せいぜいちょっとしたやり方で警戒心がもたらす可能性のことだろうか(訳註:この部分よく分からず)
Appleが重い腰を上げて優先順位のリストにようやく着手するまで、あと何年待てばいいのだろうか。

しかしながら、これらにもかかわらず、TigerのFinderはPantherのそれよりはマシになっている。
ファイルシステムの新たな変更だけでも、アップグレードの価格に値する。以前がどうだったか考えずに、
まあ試していただきたい。

(以上です。あー疲れた)