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『ラップ』 − m.c.A・T

 ラップミュージシャンのm.c.A・Tは九一年、札幌生まれの
 プロデューサー富樫明生(35)と東京で出会い、九三年に
 「ボンバ・ヘッド」でデビュー。道内出身であること以外は、
 プロフィルを明かさない。
 自分がなれなかった教師、医者、警察官を「聖職」と言い切り
 <嘆くなら動け プライドのもとに>(「クロスオーバー」より)
 と、等身大のメッセージを歌に託す。
 作曲は富樫、作詞はm.c.A・Tのコンビ。「子供が好きなんで
 すよ。でも説教は聞くのもするのもいや。いじめとか福祉問題
 とか、自分のアンテナに引っ掛かったことを元気が出るよう歌
 いたい。曲のネタのために、社会問題を探してるわけじゃない」
 富樫は高校時代にブラック・ミュージックにはまった。道教育大
 旭川校在学中にはバンドで活躍、卒業後に音楽業界へ進んだが、
 ブラック・ミュージックはまだ一般的ではなく、八九年にアルバ
 ムを出したあとは、ビデオ映画のBGMなどを手掛けていた。
 「九〇年以降、久保田利伸さんの活躍やダンスブームで、やっと
 富樫や俺が出ていける状況が生まれた」と、m.c.A・Tは語る。
 ステージでは「AT」の字を北海道の地形に図案化したシャツを
 着る。「故郷を前面に出したい。おれはここから来たんだ、とね」
 一方の富樫は、FMノースウェーブでレギュラー番組を持つ。北
 海道への熱いこだわりは、二人に共通している。
 そんな二人は実は同一人物、との説もあるが、m.c.A・Tは「い
 え、違いますよ」。さらりと否定したあと、にやりと笑った。

(1997年1月17日)