芥川賞の綿矢りさはPerforma

綿矢りさは間違いなくクラリスワークス２で
小説書いてる。というのも、パフォーマでし
ょう？　ならば６，７年前に購入された機種
のはずで、当時彼女は中学生になったばかり
の年齢という計算になる。その年でしかもデ
ビュー前の彼女が自分の意志でマックを買い
求めた可能性は極めて低く、必然的に、家族
が買ったパソコンをお下がりでもらったか、
あるいは宿題かなんかをやる必要性から親に
買ってもらったかのどちらかという事が想像
できる。いまだにそれを使っているという事
は、彼女の場合マックヲタというわけでなく、
新しいソフトや新機種をほしがるタイプでも
なく、ただ単に使えればよい、書ければよい、
というスタンスでパフォーマを使い続けたはず。
書きやすさを求めて高機能ワープロを欲するよ
うな人間であるならば、小説家となって自由に
使える金を手にした彼女がPowerPCＧ５が出るこ
のご時世にニューマシンを買わないはずは無い。

　書ければそれで十分。そう思っていた彼女は
パフォーマを手に入れたときに家族にこう聞いたはずだ。
「ワープロしたいときはどう操作するの？」
　お下がりを与えた親もしくは兄弟はこう答えただろう。
「そこのクラリスって書いてあるボタンをクリ
ックしてみて。メニューが出てくるからそこで
ワープロボタンを押すんだよ。ほーらワープロ
の画面が開いただろう？」
パフォーマならばほとんどの機種にクラリス
ワークスがバンドルされているし、マックの用
ワープロソフトとしては業界標準的な位置づけ
のソフトでもあるので、家族もなんの疑問もも
たずにそう指示したと考えるのが自然だと思われる。
　そうしてバンドルされたクラリスでワープロ
を使う事を覚えた彼女は、他のソフトや新しい
高性能マシンに興味を持つこともなく、バンド
ルクラリスをデフォルトのまま使い続けたに違
いない。その姿はあまりにもういういしく、健
気ですらあるものの、何か偉大な事を達成する
人間というものは案外そういうものなのかもし
れないと思わせてくれなくもない

　要は目的を果たせればそれでいい、そういう
姿勢でバンドルソフトを使い続けたからこそ、
彼女と同世代の女の子達が興味を持つような
「遊び」に目もくれず、創作に打ち込むことがで
き、結果素晴らしい作品を生み出せたのだろう。
　君たちも高機能ソフトを求めるあまりに本来の
目的を見失わないようにしないといけないぞ！

なぜかＨＮが入らない。

あ、入った。