574 名前:某マウスメーカー社員 [] 投稿日:03/04/21 01:15 ID:rhy+AMOr
それでは技術的な説明をしよう。
光学式マウスとは知ってるとおり、床面をCMOSセンサーで何回も撮影して、
その画像の変化で移動量を算出する。
そのため、画像Nと画像N+1には、必ず共通部分がないといけない。
共通部分がないと移動量を算出できなくなり、いわゆる飛ぶ状態になる。
スキャン速度を速くすると、共通部分が増えるため、飛びにくくなる。
ここからが問題だが、CMOSセンサーは静止している状態でも、
毎度同じ画像を得られるわけではない。
微妙な電流の変化やノイズなどで画像は毎回少しづつ変わる。
なので、移動量算出時には、それらの変化を誤差として扱って移動量に含めないようにする。
ところが、センサーのスキャン回数が増えると、微妙な変化をした画像の枚数も増える。
そのため、DSPはどこまでを誤差とするのか判断も難しくなり、処理量も増える。
つまり、微妙な移動時は、画像毎の誤差と実際の移動部分の判別が付きにくくなり、
上手く移動量を算出できない場合がある。
>>289がその良い例である、よっぽどゆっくり動かしたのだろう。
つまり、高速スキャンマウスは微妙な動きには向かないのである。