好きな子に嫌われた人生ｵﾜﾀ＼(＾o＾)／

その子の話をつなげたが俺の勝手な解釈も入っているかもしれない。

これは、２ｃｈでの同性愛板の話から始まる。
ある女の子が、男のﾌﾘして同性愛板にスレを立てたんだ。色々と話題になったスレだから名前は伏せる。
その子は>>1と同じ１８才。
その子は普段から自分のことを「僕」と言い、服装・行動・思考や性格なども男の子っぽかった。普段から男子と混ざって遊んでたらしい。
当時は中学３年で、いろいろ時間が空いた時期だったんだと思う。
中学ともなると、変に意識して恋愛感情や嫉妬が生まれたりするだろ。
その中で男子と混ざってたその子は目障りだった訳だ。頭も良く、リーダー格でもあったその子は特に僻みの対象だったんだ。
女子は「調子乗ってる、男ばっかといてムカつく」、男子は「女のくせに出しゃばってうざい」みたいにね。
その子は中学ではサッカー部だった。男子の中に混ざって、後輩女子と二人。
しかしその後輩女子はクラブチームにも通っていて上手いから、素人のその子にとってみると肩身が狭いだけだった。
男子に混ざってることで、中学男子がよく言う「ブス」「キモイ」「デブ」などの悪口も増える。打たれ弱く、それを気にする子だった。
その子は天才肌で、様々な方面で開花した才能が、周りと親の期待を集めることになった。その子は人に喜んで貰うことが好きらしく、皆の期待に応えようとした。
高校は行かないつもりだった。しかし、その子が頭が良いことは知られている。周りの期待がその子を進学校に進ませることになった。
元々優しい子だったし、そんな色々なことがあって、活動的で利発的だったその子は段々と内向的で人の意見を伺うあまり人前に出ない子になってしまった。

その子は男の子っぽいというのを書いたが、本人曰く顔立ちも中性的で、服装も髪型も男っぽいからよく男の子に間違われていた。
ルックスと才能の高さから、女子にも「○○ちゃんが男だったら絶対付き合うのに〜！」と言われていたらしいし、嫉妬深い女子以外は例外として、女子に人気が有り、男子にも「お前は女って感じしないよな」と言われていた。
そういうのもあり、その子は自分は男になりたいと思っていた。自分が女であることに、女に、嫌悪感を抱いていたらしい。

だから同性愛板に相談スレを立てた。男として男だけの中で会話が出来る。そう思ったんだと思う。
その子は当時高校１年、性経験はなかったがそういう相談をしていた。盛り上がると思ったんだろう。
その子に文才もあることも味方して、見てて実話に思えた。まあ婦女子と思われても仕方ないような内容だったが、その内容は凄く可哀想で辛いものだった。
荒らされつつも、味方が一人、また一人と増えていった。その子が扮する１６才の美少年に、みんなが親身になり、惹かれていったものも多くいた。
その中で、その子扮する少年とメールをしたいという奴が出てきて、その子はそいつ・・「Ｋ」としよう、Ｋとメールをはじめた。
俺が知ってるＫの情報は、当時高校３年で付き合ったことが無い、バイの不細工ということだ。
Ｋは今までは女の人を好きになってきたが、その子に関しては性別を越えて好きになったらしい。
Ｋはその子の相談を聞いている内に、その子に何も出来ない自分に腹を立て、おかしくなっていった。
酒を飲み、マリファナに手を出し、リストカットもはじめた。・・俺は彼女の気を引くための嘘だと思ってるけど。
最悪なことに、その子の電話中によりリストカットをしてその状況を克明に話したり、そうでなかったとしてもその子にメールで逐一報告するんだ。
優しく繊細なその子がそんなのに耐えられるはずが無い。いつも電話して泣きながら止めるんだ。
「やめて！嫌だよ！！僕あなたの為になんでもするから・・！」とか言ったらしい。
それで・・まあ、Ｋが調子に乗り始めたんだ。俺が自殺をしようとするとコイツを言いなりにできるなって。歪んだ愛をぶつけられたわけだ。
それでその子はＫのことが好きじゃなかったけど自殺とかして欲しくないから刺激しないようにしたわけだ。
でも辛い日々だった。だからその子は全部打ち明けて嫌われて楽になろうとした。
泣きながら、「ごめんね、僕本当は女なんだ・・今まで嘘ついてた・・だから、もう僕のことで悩むのやめて下さい・・！」みたいな。
そしたら一時は凄く態度が悪くなったみたいだけど、また今まで通りの日々が続いた。脅迫のせいだけど、今度はちゃんと彼氏と彼女として。

Ｋはやたらと「〜ってする女って嫌だよね」「〜って奴ってデリカシー無い」とか言い出して、その子はお洒落とか全く興味無かったけど、Ｋへの負い目も有り、そう言われるようになっちゃ駄目だと思い、Ｋの言うとおりにした。
文通も始めた。毎日毎日Ｋの楽しくない話の相手をし、刺激しないように気を遣う。変に責任感があったのか「自分がこうしちゃったから、自分がどうにかしなきゃ」そう思って神経をすり減らして言ったんだと思う。

そのあたりに、新たにその子とメールしたいって奴が現れたんだ。当時大学２年生、こいつもバイで「Ｕ」。
そいつはその子とメールをして、本当に親身に相談にのってくれたし、本当に心配してくれたらしい。
けどその優しさが、その子にとって死ぬほど辛かった。自分は男だって嘘ついてるわけだし、相談内容も全部嘘なんだから。それでもＵは本気で心配してくれる。
だから、彼女は何度目かの電話で自分は女だってことをＵに打ち明けた。
泣きながら告白するその子に、Ｕは、「でも、僕が好きになったのは君なんでしょ？だったら関係無いよ。」そう言った。
自分は騙してたのにこんなに優しくしてくれる。こんなに想ってくれる。そう思って、その子はＵに惹かれていった。

Ｋの相手をし、同時進行でＵと連絡を取る日々が続いていったらしいが、途中の詳しいことはわからない。
俺が知ってるのはそれぞれの最後だけ。話の前後関係も分からないけど、とりあえず。

Ｋは電話でエッチの相手をさせていた。もちろん自分が優位に立っていると思っているし。
女性の>>1なら分かるだろ？そんな気が無い潔癖性で女で有ることが嫌だと思ってるその子がそういう相手をすることがどれほど嫌なことか。
それでも自殺はして欲しくないと思って、色々と神経をすり減らしながら相手をしていたわけだ。
でもいきなりＫと別れ話になった。確かＫの方からだったが。
そこで素直なその子は、「本当は・・○○とのこと、恋愛感情とかじゃなかった・・ごめんなさい・・」と謝ったんだ。
そしたらＫの野郎は、「うん。俺も恋愛感情じゃなかったと思うよ。お前、重い。疲れる。」って言ったんだ。
その子が重くなったのはＫのリストカットとかマリファナの事件とか歪んだ愛のせいなのにさ。俺はこれを聞いてそいつを殺したくなった。
そう言われたことで、その子の中の何かが弾けたらしい。狂った・・ってわけではなかったが、おかしくなった。

それでＵがその子の傍に居てあげたら問題はなかった。その子の人を信じられない心も癒えたと思う。
けど、Ｕもその子のことを愛しすぎてボロボロだった。その子のＫとの相談を聞いたりしているし、その子のことを心配し過ぎておかしくなったんだ。

Ｋと別れる前だと思うが、Ｕはその子に「僕のこと好きなら逢いに来て。お金は何とかするよ。飛行機ならすぐでよ？」と迫ったらしいんだ。
その子は実行する勇気が無かったが、Ｕのあまりの必死さに、母親に「大学を見に行きたいから、一日だけ学校休んで行って来ていい？」と聞いた。そうすると母親は「学校を休んででも行く価値が有るものなの？」と答えた。
はじめは「夢の為だから」と言っていたが、反対され、その子はＵのことを思い、「学校とか勉強より大切なものがあるじゃん！」と感情的に母親にそうぶつけたんだ。それに対する母親の返答は、「そんなものありません」。
そこで彼女は怒りと絶望のあまり泣きながら自分の立場を悟ったんだ。「ああ、僕は自分の意志を持っちゃいけないんだ、僕は人形なんだ、飾りなんだ」って。そこから機械的にもなっていった。
その子の母親はいわゆる世間体ばかり気にする親だった。その子への愛情などこれっぽっちもなかった。
いろいろな習い事をさせ、知識を増やし、その子の「人間性」ではなく「能力」だけを成長させようとした。
その子の前でその子の友達の悪口も言って、気に入らない友達は排除した。その子の意志は全く無視だった。それが十数年。
その子は蔭で叔母にも祖父母にも何か一言ずつ悪く言われていたらしい。唯一その子の味方だった母方の祖父は、中学の時に無亡くなった。身近な大人の血縁者に味方はいなかった。
親が信じられず、大人が信じられず、「家庭」とか「暖かさ」が大嫌いな子になった。

話が前後したが、そしてその後色々あったらしく、Ｕはその子に、「もうやめよう。このままだと○○の周りの人にも僕の周りの人にも迷惑がかかる。僕、○○のこと考え過ぎておかしくなっちゃったんだ。心療内科で診断してもらった。
○○のことで心が関心を示し過ぎてるんだって。距離を置いた方が良いって言われた。」と言って、一方的に拒絶したんだ。
毎日Ｕに相談し、Ｕに支えてもらってたその子が完全に独りになったんだ。俺はその子の力になってあげれてなかったし。元々かなり不安定で弱いその子が、もう本当に目も当てられないくらいになった。
Ｕのことを本気で好きだったその子は、いや、俺にはその子はＵに支えてもらうだけで依存していただけしかないように見えたが、何度も「納得いかない」「嫌だ、行かないで・・」とメールをしたが理不尽な答えがかえってくるばかり。
だから、別れを告げられたその次の日にその子はＵの自宅に電話をした。すると、女が出た。「ごめんなさいね、今シャワー浴びてるんです。」一人暮らしのはずなのに女が出て、かなり同様したらしい。・・まあ当たり前だが。
時間をおいてもう一度かけたら、またその女が出て、「ごめんなさい、もう大学に行っちゃったんです。」と言ったそうだ。
女、しかも留守もあずかっているということで関係は伺える。その子の精神的ショックは大きかったと思う。
いてもたってもいられなくなった俺がＵにメールで理由を聞いたら、「○○は僕を騙してたんだ。もう女の人が信用できない。今は好きっていうのがわからないんだ。だから他に好きな人ができたとかでもない。あれはただの友達だよ。」と返ってきた。
嘘をついてたことに関してはとっくの昔に許してくれてたはずなのに、Ｕは今更その話を蒸し返してさ。俺は上手くフォローもできなかった。

ここからもう彼女は自分の感情を語らなくなった。だから俺にも彼女がどう思ったのかわからない。
ただ、Ｋの歪んだ愛を受け、嘘か本当か分からないリストカット、マリファナに神経をすり減らし、好きで信頼していたＵには「騙した」というレッテルをはられ、拒絶された。
だからもう心を閉ざしてしまったんだと思う。誰も愛せなくなったし、誰も信じられなくなったんだろう。
その子は何ヶ月か、ずっと中身が無いままただ生きているだけだった。

その年の秋かな。高１の秋。部活のこれまた不細工な先輩・・Ｔとする、が彼女と別れたんだ。
その子は学校では明るく元気で、友人を笑わせたり和ませたりするキャラだった。人見知りになり、男子とは話せなかったが女子には可愛がられていたらしい。
幼く素直で純粋で可愛いので、先輩受けも良かったらしいから、Ｔとも仲が良かったんだ。
その子は昔Ｕから聞いた情報で、ＵとＴは身長が同じだったことを知った。Ｕは、僕と並ぶとこんな感じだったんだ・・そう思ったのか、その子はＵとＴをオーバーラップさせたんだ。
愛されたい、と思ったんだろうな。もうその子は何考えてるのかわからなくなった。
その子の話を聞いているうちに、Ｔはその子に惹かれていった。その子って何ていうか男を惹きつける魅力があってさ。Ｔもその子の虜になったんだ。
それで、Ｔはその子に告白した。けど、その子はちゃんと返事をしなかったんだ。嫌われるのが嫌だったのか、また誰かがいなくなるのが怖かったのか。
だから、返事はせずに曖昧なまま一緒に遊んだりしてたんだ。Ｔ先輩の奢りで、部活が終わった後の街や海の見える公園のベンチで話したり。そういう日が続いたらしい。

Ｔはその子を本気で愛してたし、高校２年って言ったら性欲の塊だろ？そこへ可愛い子と一緒に夜のデートが続いたもんだから、爆発しちゃったんだ。
俺はここら辺はよく知らないんだけど、いつものように海の見える公園のベンチに行き、Ｔはその子を抑え付けて無理矢理犯したんだ。
今までデートっぽいものをしていたとはいえ、好きでもない気持ち悪い男に口を塞がれ、手足を押さえつけられ、生で犯された。
その子はきっかけを作った無防備な自分が悪いと思っているらしいが、俺はそうは思わない。
その子には人を信じる心はなくても、人を疑う心もなかったんだ。素直で純粋なその子は、Ｔがそんなことをするなんて、そんなことを考えもしなかったらしい。
また、彼女の張りつめてた糸が切れた。心のつながりは信じなくなった。

悪いことは重なるもので、その子に生理が来なくなった。
Ｔに伝え、検査薬を買って検査したところ、結果は陽性だった。
高校１年で産めるわけがない。堕胎しか選ぶ道は無かった。
そしてＴに費用の相談をしたところ、Ｔは「全額俺出すの？だって同意の上だったんだからさあ」とぬかし、その子は強く言えない子だから半額負担することになった。
更にもう妊娠してるから、「もう妊娠の心配いらないから中出しできるよな」とぬかし、その子に相手をさせた。

同意と言ったこと、相手をさせたこと、それ以上に信じられないことに、Ｔはその子のことを言いふらしたんだ。部活内だけじゃなく学校中に。
「俺アイツとヤったんだ」「アイツ俺の彼女なんだけどさ、エロくていつも誘ってくるからうざいんだよね」
不細工でもてたことがなく気持ち悪い男だから可愛い女の子にせまられてるという優越感に浸りたかったんだろうけど、これは本当に許せない。
学校内に彼女の噂が広まって、彼女は知らない人からも指を指されて噂されるようになった。信じてた友人にも裏切られた。
ストーカー被害にも遭って警察に行った。その子はしばらく学校にも行けなくなった。

彼女にはもう人を信じる心、人を愛する心というものが無くなった。
心をかたく閉ざして感情を無くしてしまったんだ。
俺は、彼女は素直で純粋だから信じすぎるんだと思ってた。優しすぎるから傷付くのが怖いのか、傷つけたくないと思ったのか。
けど彼女が言うのには違うんだ。俺なりに考えてみた。
人を愛せないってわけじゃない。彼女の世界には「人」がいないんじゃないか。思いやりがないという意味じゃなく、色々なことがあったせいで他人のことを見られなくなったんじゃないか。
可愛く生まれてきてしまったせいで顔や体目当てで寄ってくる男達が多いと、「人」に絶望したくなる気持ちもわかる。けど何も無い中で頑張ってる彼女を見ると、現実に生きられない彼女を見ると辛くて辛くて・・
彼女を守ってやりたかった。けど、俺は彼女に何もしてやれなかったんだ。

俺が言えるのはここまで。
本当は手術後の話の方がもっと悲惨なんだ。けどこれ以上は言ってはいけない気がする。軽く言って良いような話じゃない。まさしく事実は小説より奇なりな話。　

可愛く生まれなきゃ良かったのかもね。どんどん自分と周りに絶望していき、どうでも良くなったみたいで。

俺は同性愛スレ時代からその子の相談をずっと聞いていた。もちろん、好きだから。
その子もたまに不安定になって俺にすがってくる。けど、その子が必要としてるのはきっと俺じゃないし、その子に想いを打ち明けたらまたその子が同じ想いをするんじゃないかって思うんだ。俺のこと信じてくれてたと思うから。
でも、それでいいんだ。その子に好意を寄せる男はいっぱいいると思う。辛い思いをするのは俺だけでいいんだ。
俺もある意味ここのスレタイ通りなんだ。

長文ｽﾏｿ。
はじめにネットで嘘をついたばっかりに人に騙され続け、利用され続けてきたガラス細工のような繊細で優しい可哀想な女の子のお話でした。
２chの出来事なんかでさ。彼女のついた嘘は掲示板利用者なら一度はついたことのあるような小さなものなのに。
>>1、参考にさせてやれなくて悪いな。